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2019-03-28 16:31

第205回「質問:自分のミスに対して、言い訳ばかり並べる部下を、物事に向き合わせるためには? 」

第205回「質問:自分のミスに対して、言い訳ばかり並べる部下を、物事に向き合わせるためには? 」井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生、本日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
昨日ね、すごい暑かったのに。
おらおらおら。
珍しく。
満壇ですか?
いや、昨日ね、すごく暑かった。
暑かったでしょ。
暑かった。花粉飛び出してね。
らしいですね。僕は大丈夫なんだけど、神さんが結構来てるって言ってた。
花粉が。
来てますよ。
昨日の勢いで朝ちょっと薄着して出ようと思ったら、寒いので。
戻って着替えたっていう。
今日はね、ジャケットにコート着てマフラー巻くぐらいの感じですかね。
全然違うもんね。
風邪には気をつけていただかないと。
そうですね。
忙しいでしょうからね。
はい。
さあ、というわけで早速いきたいと思います。
今日は120名の規模の社員、会社さんというふうになっております。
いきたいと思います。
課長職の方のようです。課長として部下をマネジメントしなければならない立場におります。
メンバーの中に、仕事をする上で自分がミスをしてしまったことに対して自傷から逃げてしまう部下がいます。
彼はその案件の報告の場で、この場をうまく収束させようと言い訳などを並べます。
私としては、きちんとそのミスに対して向き合って、気づきなどを得て、自分の成長につなげてほしいと思っています。
このような部下に対してどのように対応していったらよいのでしょうか。ご教授ください。
はい。
なるほどね。ありますね。
ありますね。
多分、私の話などに結構触れてくれている方は知っていると思うし、今の気づきを得てもらいたいというので、
本人が内省するというのかな、その方に向かってほしいということ、この活動はまずくないと思っているし、
そうだよね、いつも言っているよねという感じで聞く方もいるんじゃないかなと思うんですよね。
はい。
やっぱり経験学習論とかありますけど、人間は経験してそれを振り返って、そこで得たものを概念的な知恵に変えるという、
ここがすごく大事だ。これってどういうことだったんだろうということを一個気づくというか作れると成長につながるというのがあるんですけど。
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この番組でも何度もそういう話をしていますからね。
振り返りの大事さ。だから振り返りのための対話が大事。振り返るためには本人が自分で自分の中にあるものに向き合わなきゃいけないので時間が必要。
だからその時間を待ってあげなきゃダメだということをいつも言うんですけど。
はい。
で、この部下に何が今度じゃあ起こっているかというと、その気づいてもらおうと思ってどうだっていうふうに今回のことってどうだったんだろうねなんてやってたとしても、
場合によってミスとかエラーではっきりと言って間違っちゃったねっていうことってあると思うんで、
そういう時にずっとどうだ、どうもんだとかってやられると、針の後ろにずっといる感覚になりやすい。
だから逃げたくなるんだよ。
ああ。
回避行動。逃避行動、回避行動に近いって言ったらいいのかな。
その事象がその人にも。
で、もしかするとこの方がやろうとしていることは振り返りを、内政を促すということだけにフォーカスが当たりすぎちゃってるんじゃないかと。
その結果、その部下は回避行動に行ってるんじゃないかっていう。
もう所詮ミスだもんなって分かってるから、でもこうだったんだよってなってしまって、振り返りという方向に行けてないなってんじゃないかと。
その場合のその原因は。
明らかに間違いであることが事実なのに、それこそそれはどうしてだとか、なんでそんなことになったらダメとか、グイグイグイグイマイナス方向に感情を向けさせちゃってるんじゃないか。
ほうほうほう。
で、一個注意しなきゃいけないのは、トライしたミス、やってみよう、よしやってみろよって起こったミス、失敗、ミスと言わない失敗か。
に関しては僕は大らかに待って、どうだったって考えをまとめる時間を待つ必要があると思うんだけど。
明らかにミスやエラー、もしくは自分たちがやろうとしていつも大事にしていることをやらなかったとかっていう、そういう明らかな時はそういう風に待つ時間っていうよりも、ある意味では即断っていうことも大事なんだよね。
例えば、これってさ、いつも僕たちが、我々が大事にしていることじゃん。それやらなかったってことだもんね、今回。
それはダメだよ、言っちゃった方がいい。まず。
で、そうなるとその瞬間に何が起こるかって言ったら、すいませんっていう一段が終わるわけよ。
はいはいはい。
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でもさ、でも、でも、何かを意味、何かをやりたかったことあるんじゃないの?それで。何かあるんだってちょっと教えてって言うと今度一回、一旦ごめんなさいが終わってんだよ。
そうすると今度は内省の時間に持っていける。
なるほどね。その内省から始まっていくと、いつ怒られるのか、いつ怒られるのか。
いつまでもずっとじわじわと締め付けられてる。だから言ってるでしょって、みたいなことをずっと言われてる感じがする。
で、そう言ってないんだけどね。どうなんだって優しく言ってたとしても、やっぱりこう、うーん、失敗しちゃったからな、みたいなね。
ある。ある。あの、コーチングみたいなのがぐわっと流行った時期に、上司がやたらコーチングしてくる。何なんだよ、みたいな。もう言いたいなら怒ってよ、みたいなね。
あるある。だから、それはダメだっていつも言ってるよねとか、もう明らかにお互いがここは違うよねって分かってるんであれば、バサンって、もうバスって叱っちゃった方がいいのよ。
はあ、確かに。
あの、そうかって感じ。
そう言ってもらった方がよっぽど楽だよね、思いますもんね。
だろうって言って、まあでもさ、でも何かやりたかったことはあるんじゃないのと。
それは聞きたいから教えてって言うと、一度すいませんって言ってるので、いやでも実は、話の途中で先方が、こんなこと言ったもんですから、ちょっと対応したくなったんですよ。
あ、そういう意味だったんだ。まあそれは分かるんでもないわと。
じゃあ、我々がいつも大事にしてる期限の問題とか提供の価値に対しての見積もりとかね、まあいろいろそういうものを、これはみんなで守ろうと言ってることと、今の話を合わせることができるとしたらどんなことだろう?
これが今度は知恵につながる。振り返りからの知恵。
だから、何か言い訳をダラダラしちゃってるなっていうのは逆に言うと、こちらがダラダラと相手を中途半端な状態で引きずってるからなんですよ。
バスッて一発やるっていうのも大事。
これあんまり私言わないので、こういうことを言ったことないと思うんでね。
そうですね。
どっちかというと、ちゃんと振り返り、内政をお願いしなさいってことを中心に言うから。
でも、今みたいなことは起こる。
ああ、そういうことか。
これはなかなか機能した。ここバランス難しいですね。
まあでも、だから常日頃から大事にすることはこれだよとか、こういうことは僕は嫌なんだと。
上司としての価値観でもいいし、うちの部門はこれだけはやらないって決めてるよとか、そういうことは言い続けておくと、いつも言ってるだろう。
それはダメ。
だからダメだって言ってるじゃないか。
もうこれだけで叱ったことになるし、相手はすみませんでしたってなる。
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その上で何が起きたのか。
でも、何かあったんだろうってやった理由はあるはずだよねと。
この部分に触れたからこれはダメなんだけど、でも何かここでやりたかったことがあるんじゃないの?
これを今度ちゃんと出してあげる。
なるほどな。
そこで初めて向こうも振り返って内政のモードにちゃんとなれる。
これは人のメカニズムではないですけど、そういった部下の方が回避に行っちゃうパターンってあるじゃないですか。
何かあるんですか、回避に行くパターンと。
これは生物学的に生物とか生理的なのかな。
不安とか恐れとか怒りとか嫌悪感みたいなマイナス感情っていうのは、
元来は生命維持、生存のために必要で、その感情が起きたら逃げるかやっつけるかっていうどっちかの行動を取るわけでしょ。
この部位の人たちはやっつけるって行動に出なくて逃げるって行動に出る。
逃げる時も尻尾巻いてバーってひたすら逃げるのと、そこに触れないように遠回りしながら回避してかわそうとするっていうのと2面あるから。
どっちかというと厳密に言えば言葉の違いってそんなにないかもしれないけど、
イメージとしては逃避の方が弱い感じっていうか逃げてる感じっていうのは強いよね。
でも回避っていうのはちょっとずるく、ちょっとごまかすじゃないか。そんな感じがあるかなと思うんだよ。
今のは概念的にその不安とかに陥った場合に逃避と回避に行くパターンがあるぞって話なんですね。
まずやっつけると逃げるだったら逃げる。逃げるにもそろそろくそでバーって尻尾巻いて逃げるのと、
ちょっと格好よく回避するっていうか避けてるだけみたいな。
今みたいな言い訳が多いっていうのは若干回避的な行動に見える。
逃避というより。逃避だったらただですみません、すみません、すみませんって言うと思うんだよね。
途中ですみませんじゃねえっていうかわかってるのかって言いたくなるような感じだと思う。
むしろそういう回避的ななんかこなしちゃおうみたいなところがあるんだったらバシッて一回言って、
違うよねっていうことを一回ポンと苦点を打つ。
ちなみに今のが回避。逃避傾向にすみません、すみませんみたいに言っちゃうパターンのアプローチとしては。
だからそれはもう一回ちゃんとなんとかだよね。すみませんでした。だからいつも言ってるでしょ。だめなんだよ。
で、バシッてそこでまず終わらせちゃう。
逃避も回避も。
全部終わらせる。終わらせないといつまでも逃げるから。
でもちょっとそんなに逃げてないんで、いいかって。
すまりなさいと。
うん。
まあでも、トーンも変えて。
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でも、なんかやっぱりこれやった理由ってあるんじゃない?ちょっとぜひ教えて。
うーん。
で、なんもなかったらやっぱり気をつけるだけだねって終わっちゃうかもしれないけど、
いや実はってこんなことがあったんですって言ったら、あ、そうか。あ、それでこれだったんだねと。
でもこれやっちゃうと今僕ね、いつもの私たちのやり方に反するから、だめなんだけど、君がやろうとした意味はわかるので、
ただどうしたらいいんだろうなってやっていくと、まあ逃げなくなるだろうね。
うーん。
逆に言うとわかってくれたな、この人はと思うと。
なるほど。人間確かにね、逃避回避に行くパターンね。
ありますね。
うん。
その時にバシッと行って。
そう、バシッ、さか。
そこからの内緒をわかっていくと。
だからあんまり時間をかけずに、ピシッと叱って終わらせるって一回。
これ逆にその、どういう面が今分類されてましたっけ?概念的には。
まず、逃げるか、戦うか。
戦うか、やっつけるかね。
やっつける傾向に行く場合っていうのはビジネス上だと。
ビジネス上だと。
もうずっとしょうがないじゃないですか、みたいな。
います?そんな。
いや、相手を見てやるかもしれない。つまりこの上司弱いなと思って。
そんなこと言ったら、何言ってるんですか、課長って。
いつも売り上げ売り上げって言うじゃないですか、って言っちゃうかもしれない。
ああ、そういうのもあるのか。
釈迦手にとって、自分はこういうつもりでやったんですよってことを武器にして戦ってくる可能性があるね。
その傾向にした場合はどうなんですか?
この傾向でも同じ。
でも、我々はここだけは譲れないんだよっていうところに立って、
ギリギリ踏ん張ってそこは譲らないようにしないと、その行為は直らないし。
この人はここだけは譲らないんだなっていうことを示さないと。
なんかこう、トータルで言うと叱る力みたいな話ですね。
そういうこと。
苦闘点の打ち方みたいなね。
ダラダラとしない。
で、振り返りを促すつもりだったのがダラダラとしちゃってるっていうことが起こりやすいので、
ダメなものだったんならばダメだという一回、ピシッとまず抑える方。
ここが大事なのかなと。
今まで組織マネジメント研究所やってきて、向き合うっていうことで言うと、
なんかこう、少し柔らかい優しい感じの表現はありましたけど、
この切り口意外と行ってきてなかった感じがしますね。
そうなんですよ。
なんだけど、大事なんですよ。
最近私は現場でも言うようになってきたのは、
やっぱりその待つっていう弾力みたいなのも大事だけど、
ピシッと即結論を出すとかっていうことも時には。
叱る場面だけじゃなくて、これどうしたらいいですかって言ったらこっち。
変な話、価値観がちゃんとはっきりしてるんであれば、
これどうしたらいいでしょうって言ったら、お前どう思うんだって言ってるよりも、
いや、我々が大事なのはこれだからこっち。
即答えを出して、で、より具体的にはどうするか、
ちょっと君の意見を聞いたらねって。
モードを変えないと。
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この辺は本当は、今まで番組で出してきてませんでしたけど、
井上先生は本当に結構厳しいですからね。
普通に怒りますからね。
大事な時にはね。
そこは価値観ベースで。
やらないといけないのかなって。
井上先生なんて我々の親父みたいな感じのところがあるので、
そのトーンが番組で出てきたらちょっと嬉しいところですね。
こういった質問もありますんでね。
これに加えて質問がありましたら是非お待ちしてますので。
どっかで叱り方とかやってみたいですね。
そうですね。
楽しみにしています。
というわけで、本日もありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか?
番組では井上健一郎への質問を受け付けております。
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