尊敬できる上司との関係
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
スタートということで、今日もいきたいと思うんですけれども、
井上先生、この間2回セミナーをされましたけれども、
大変多くのアンケートのご回答をいただいた中で、
ちょっと1つだけ、私の方からご紹介したいなという上で、
ちょっと質問もしたいんですけれども、
本当にありがたいアンケートだらけだったようですね。
その中で、ちょっと今回、これを読んでほしいというふうに
スタッフの方から言われておるのがこちらでしています。
いつもポッドキャストを拝聴しており、業務の合間を塗っては、
メモを取りながら繰り返し聞かせていただいております。
井上先生のお話は、日々の業務を振り返る貴重な機会となっており、
年上の上司のいない職場で働く私にとっては、
まるで見えない上司のように、いつも的確な気づきを与えてくださっております。
ありがたいですね。
もし井上先生なら、この時どうアドバイスをしてくださるだろうかと考えることが、
私の羅針盤になっております。
というアンケートをいただいておりまして。
上でなんですけど、確かにこういう聞き方をされてたりする人、
多いなと思ったんですよ。
で、ちょっと私からの質問なんですけど、
井上先生ご自身が、それこそこの方のように、
迷った時とかってあるはずじゃないですか。
組織においてね。
その迷ったときによりどころにしてきているような考え方とか、
ちょっと習慣って言ってもあれですけど、
例えば習慣とか、
しかるべき先生いるのかとかね。
そういうのも含めて、ぜひ教えていただけないかなと思ったんですけども。
はい。
そうですね。
とにかくでもね、そうやって使っていただいてありがたいなっていうのが最初ですけどもね。
私の場合はサラリーマン時代に、幸いだったことに、
かなり尊敬できる上司と一緒に仕事をしたことがあったので。
尊敬してる人にまずは出会ってるっていうのが一つですね。
反面ね、だめだなこの人、頼りないなって人もいたしね。
組織内での学び
それはそうですよね。
人事異動の激しい会社だったので、本当にこれは幸いなことに、上司ってたくさんいたわけですよ。
たくさんの上司とお付き合いできたというか。
なので、30代半ばぐらいのときに自分も上司になり始めているので、
上司になったときに、やっぱり上司として尊敬できた人とそうじゃない人の差って何かなっていうのは、
初めて課長になったときとかに最初うまくいかなかったんで、
なんだったかなーなんて、なんとなく分析しました。
振り返ったんですね。
ちょうど前回じゃないですかね、セカンドキャリアを迎えられた方が、
人事組織をテーマにやっていこうと思うんだけどのときに、棚下ろし大事だよ、それと似てますね。
そうなんですよね。せっかく自分で体験、経験したものを、
自分も感覚として、いいな、ありがたいなと思えたり、そんななんですかっていう、
プラスマイナス両方経験してるので、部下としてね。
ということは何が自分に響いたのかっていうのがすごくありましたね。
その中でいくつかあったのが、まずは心情的なところで、
自分のためにちゃんと動いてくれたりとか、
かっこよくサポートしてくれる女子ってよかったわけですよ。さりげなくね。
何か一生懸命やってる障壁があるときに、ちょっと裏回ってサポートしてくれたりとか。
それは追々知るんですか。その場でも知るんですか。
その場でというよりも、ちょっと時間が置いてから知ったりとか。
裏でこんな支えてくれてたのかを後で知るようになってくるんですか。
すごく悩んでるときに、この間向こうの女子と会ったからさ、こう言っといたんだよ。
こういうふうに言ってたぞ。その方向で進めばいいんじゃないなんていうアドバイスをくれた。
あとね、結論が早い人っていうのはやっぱり素晴らしかったなと思うんです。
ただこの結論が早いっていうのも2種類あって、
自分の経験則とか自分の尺度の中でポンって結論を出す人と、
瞬間的にいろんなことを推測して、
たとえば問題があったとしたら、この問題っていくつの要素で成り立ってるんだっていうことに引きながら、
この辺とこの辺じゃないの、ポイントは。
振ってもある意味……。
勘どころの良さみたいな。
そうそう。すぐ壊れたりとかね。
だからやっぱり視野の広さとかね、手数の多さとでも言うのかな。
そういうのを持ってる人は、やっぱり女子としてありがたかったですね。
なので、そんなものは自分の中には常にあって、
あの人の佇まいと考え方みたいなのが自分の中にあるんで、
やっぱり自分としても、このポドキャストの質問もそうですね。
ポンと来たときに、この話ってどれだけの広がりの中から広がりで捉えるべきかっていう、
関係する要素の可能性みたいなのをね、
できるだけ短い時間だとしても、できるだけサーチするっていう。
そんなような癖はつけてます。
それは経験則的な意味でのサーチだけじゃなく?
そこで大事なのが、やっぱりこれってどういうことかなっていうふうに、
ある種概念をつくっておく。
概念って具体に落とし込むときに広がりが出るので。
例えばね、ポドキャストの質問でも、人の問題が多いわけですけど、
マイナスを感じる相手との対峙の仕方みたいなテーマがポンと来たときに、
まず相手の問題、そしてその人本人の課題とか、
っていうところがまずポンポン。
じゃあ本人だとしたらこの話からすると、自分が可能性として感じる、
この人本人が自分と向き合わなきゃいけないことはこういうことがあるかもしれない。
相手だとしたらなぜそんなことをしてるかって、
こういう背景があるんじゃないかみたいなことを、ある程度癖にしてるってことです。
バーッとその辺を考えるというか、想定するようなイメージするようなことを。
感覚的なところを無理矢理言語化してくださってるんで、
聞けば聞くほど高等テクニックだなって感じはしますね。
そうですね。すみません。
要は何が言いたいかっていうと、
ひとつのことに関しての可能性にしておきましょう。
いいも悪いもね。
可能性っていうのはたくさんあるわけですよ。要因も原因とかも含めてね。
ということは、自分一人じゃなかなか広がらないなと思うんだったら、
やっぱり壁打ち相手が必要なの。
こう思うんだけどって、なんか違う考え方あるかなって言ったら、
こういうこともあるんじゃない?って言って、
ああそうかそれもあるねっていうのは必要なので。
上司とか部下じゃなくて、同僚でも誰でもいいから、
壁打ちと双方向の学び
この人と壁打ち的な話をすると結構いいなっていう人は見つけとくといいですね。
いらっしゃるんですか。
これやっぱりあれですよ。
なんだかんだ言って、遠藤さんだとそうだし。
そうなのか。恐縮でございます。
皆さん自覚があるかどうかわかんないけど、私にとってはいろんな関わる方すべてが、
例えばクライアントの近藤さんだったりするクライアントの方々たちとも、
相手のための壁打ち相手になってるっていう自分と、壁打ちをお互いにしてるっていうことがある。
一方向じゃないんですね。
そうそうそう。
それすごい面白い角度ですね。
秋山先生、上司さんが以前、コーチングっていうことの課題の話をしてたときに、
コーチをする側と聞く側と聞かれる側っていうのに完全に分かれてしまうんで、
双方向の関係が生まれないよねっていうことのコーチングの課題感の話をしてたんですけど、
まさに井上先生が今おっしゃられてるのは、
そこで役割をこっちとこっちって決めちゃった瞬間に、
対話が生まれないっていうことの問題が起きるって話を、
たぶん今スコンとおっしゃってたんだろうなと受け止めました。
井上さんこれってどうなんでしょうね、こんなの今は課題なんだけどみたいな話から、
こういうことも考えられますよねとかしてると、
いやでもねそれってね、こういうときもあるんですよとかっていうプラスマイナスも含めて、
そういう話が出たときに、またそこから広がるじゃん。
そうやって自分が言ったことに対する相手の反応なんで、
やっぱり壁、僕が打った球が帰ってきたっていう話になる。
どっちがどっちの役割っていうようなコンサルをされてたりする場でも意外とないんですね。
そういう意見で言うと言葉遊びっぽいかもしれないけど、
壁打ちやってるつもりでラリーをやってるっていう。
なるほど、だから結果的に全員そういう意味じゃ、
この方でいう見えない上司として、
井上先生は全てが上司という感じの話ができてるっていう環境なんですかね。
うん、この方がなぜ上司として欲しいか、
自分はいないんだけど、上司という人に何を求めてるかっていうと、
おそらくこの方はポトケットをずっと聞いてくれてる人でもあるので、
答えを探そうとしてるわけじゃないと思うんですよね。
考え方を探そうとしてると思うんですよね。
なので、だったら考え方が、この人思考力あるなっていうか、
結構考え方が面白いなという人は全員、
ある種上司と同じような立場にいるんだよっていう。
なるほど。だからそのように付き合えるかどうかこっちの問題ですもんね。
ああ、なるほど。そういうことですか。
よく、どういう言葉なんですかね。
周りの人は全て自分の師匠先生である、みたいなことはね。
言葉としてあるような気がしますけど、結構それを自でやっちゃってるっていう感じなんですかね。
言葉だけどね、今のね。
でもそこまで自分に対する訓示のような感じでは言っていなくて、
なんとなく、私みたいな年になると、
結構この人すごいなって思う方はほとんど年下になってくるわけですよ。
そっか。なるほど。
だから上の人っていうことに着目はあんまりしないのね。
むしろ30代前半のバリバリの人のほうが、
すごく新しい感覚とか面白さがあるから、
僕としては変な話を教えてくださいっていう感覚。
むしろ学びが深いわけですね。そうなんでしょうね。
なんかそのあたりに、人との関わり方ということの前提がね、
今回の井上先生のよりどころの話なのかもしれないですね。
そうですね。ちょっと難しい話しちゃったかもしれないけど。
いやいや、非常に重要なところを示させていただいたような気がしますので、
私がまだこれ以上の言語と思って構造として捉えられておりませんけれども、
多分リツアーの皆様であれば何かヒントを得たんじゃないかなというふうに思いますので、
ぜひ何かありましたらまた質問いただけたらと思います。
全ての人が師になる
はい。
ということで終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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