管理職の役割と資座の重要性
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日もいきたいと思いますが、前回ご質問をいただきまして、改めて今の時代の管理職って何なんですかね、という回答をしていく中で、キーワードがちょっと浮かびまして、
当然、管理をするというような管理コントロール的なものよりも、どう育てていくのかというテーマが重要だと、しかもその育てるがまたややこしくて、
ただ単に再現性のあるルーティンをこなせるというような能力的な話だけじゃなくて、社会をどう洞察するのかとか、教養的な話も重要だと。
そんなレベルの高い管理職が求められているんだとすると、管理職自身求めないんだって話になってくるなと。
という時にテーマとなるのが、一回その管理職自身のキャリアアップっていうテーマで、資座・視野をどう高め広げるのかということを考えていかなきゃいけないんじゃないかで終わりましたので、
それってどうしていけばいいのよという話が残ってますので。
そうですね。
単純に資座・視野って、資座といえば高さですからね。
どこからものを見てんのっていうので、一階から見てんのか三階から見てんのか屋上から見てんのか。
そこから見える景色の広さとか、全体が違う。
逆に言うと俯瞰したものの見方?メタな認知の仕方とかっていう言葉もありますけれども、
部分にすごく意識が全部向くんではなくて、全体をちゃんとして俯瞰してみる力を持っていきましょうね。
その全体っていう範囲がどんどん広くなっていくことが、資座上から向いていくことなので、資座が高いですね。
なのでそういう意味で言うと、最初のうちって、
成長と影響力の拡大
この間の会で言ってたけど、成長っていうキーワードから始まった話なんでね。
成長って言うと、今担当すべき仕事がちゃんとできるようになるっていう第一段階があるので、
そこにおいては、やっぱりそんなに資座が高まるはずはないんですよ。
能力っていうものを高めていかなきゃいけない。できる力をつけなきゃいけないので。
それができるようになったときに、じゃああなた次はどこでしょうね、成長のステージはってなると、
違うことをやってみたいっていう人も出てくるかもしれない。
ただある人にとってみれば、リーダーになりたいっていう人もいるかもしれないし、
場合によっては違う仕事に向いていきたい、違うことをやってみたいっていうので、
会社名を変えちゃうみたいなこともあるかもしれない。
ただいずれにしても、あなたが次に行くところでやるのは、
あなたによって影響される、あなたの影響力が及ぶ範囲がどれだけ広がるかってことですよねってことは変わりないと思うんですよ。
あなたの影響力が広がる。
たとえば経理担当の人で臨床しました。
経理の成長過程で言えば、ある人は日金管理から月の占めからできるようになったとか、
というところから年間という決算が占められるようになったり、
逆に言うと経営サイドに数字的な情報としてフィードバックするようなレベルまであると思うんですよね。
このラインを見ただけでも、
たとえば日金管理して情報をちゃんと管理できますよっていうレベルの影響範囲と、
じゃあ月度決算が占められますよといったときには占めるにあたって、
多部署との連携が必要になったりとか。
じゃあ月間決算ってなってきたら、経営者に及ぼす影響とかも出てくるっていうことで、
自分がやってる仕事によって、
どれだけの人が動いているのか、関係しているのかっていうことの認識が高まるかどうかっていうのは、
それが認識じゃないな、その影響力が高まるかどうかが、
成長のステップの一つの表現でもあると思うんですよ。
キャリアアップの再定義
経理も本当に突き詰めて言えば、経営にダイレクトに影響を与え、意思決定。
そしてそれは顧客、そして顧客の家族へのデスソノが広がるほどの影響力っていう意味で、
経理を掘り下げてる人はいるわけですもんね。
それってもうすさまじい仕事ですよね。
だから経理で言うと、CFOっていう立場が結構上のほうにあるわけで、組織の中では。
っていう形で言うと、CFOが右向きは会社全体が右向くっていうことだってあり得るわけで。
いろんなことで言うと、やっぱり影響力ってのはすごいね。
だからキャリアっていうことを、別の時間で改めて考えてみると、
あなたの仕事はどれだけの人にどういう影響を与えてますかっていうことだと思います。
これは抽象的な言い方をする。
今言った経理を例にとったように、
社内で自分の仕事を組織の中で仕事力を高めていくってことも、
やっぱりある意味では、誰のためにそれをやるんですか?
とかっていう影響力の及ぶ範囲が変わってくるということが、
ある意味資産っていうものにつながっていくのね。
資産を高めるためにどうしたらいいですかっていうことを、
そこから振り返ると、あなたの仕事の後工程は誰ですか?
あなたの後工程の人はどういう影響がありますか?
そのためにあなたは何をしなきゃいけないですか?
みたいなところから始まる、
自分の仕事の結果がどこの影響を及ぼすかっていうことに対して、
意識を向ける訓練だと思います。
資産を高める教育の第一歩は。
例えば営業であれば、売上を上げてきました。
OK。お客さんはどういう反応だった?
どこどこのお客さんと新規でこういうお約束を取引できました。
OK。じゃあその新しい顧客にどういう影響を与えるといいのかね。
どうなってもらうといいんだろうね。
っていうような視点で対話をしていくと、
まず売上を上げなきゃっていうんで、
やったー!取引できた!っていう喜びだけの最初と、
次に継続していくためには何を提供していかなきゃいけない?っていう相手視点。
っていうことに変わっていって、
相手の視点のためにやってるって言うけど、
ちょっとさ、それってさ、顧客のほう向きすぎじゃない?って言うこともあるわけだよね。
たしかに。なるほど。
そうすると全体的に、もうちょっと引いて考えてみようよ。
だって結局我々営業は、我々の会社の利益だって大事なわけだから、
そこを動かしてまでってことはないでしょ?っていう話もある。
っていう、だんだんだんだん広げていくって感じかな。
特にシザーってそういうもんだと思いますね。
これは想像していくっていうことなんですかね。
私が言いたいのは、
そういうテーマでちゃんと上司と部下が話し合ってくださいねっていうのが一番言いたいことですね。
そういう上司との話の中で出てきてるっていうのが一番影響力がでかいはずなんですよ、やっぱり。
なんだかんだ言って。
そういうテーマについて上司とのやりとり対話、会話の中で、
やりとりがなされてるかがすごい大事ってことですか。
そう。そうするとだんだん今で言うシザーが高まっていく。
確かに。そういう場がない限り、考えるきっかけが普通の目の前の仕事を追ってたらないですもんね。
うん。それがなくてベテランになってしまうと、
自分の仕事がやりづらい相手が出てきちゃうことを異様に嫌がったりしちゃうわけですよ。
自分が正義になっちゃうんで。
そうするとシザーは最も低い位置に留まってる感じがある。
そうやって高めていきましょうねっていうのが、シザーの一つの高め方かな。
なるほど。
上司としてできるサポート。
そういうようなことをテーマに、相手はどう思ってるのかね、
これ第三者的に見るとどう見えるかね、みたいなことのきっかけで話をしていく。
そういえばライバルの会社がこんなことやってきたけどどうなんだろうねっていうふうに、
視点も他に向けていくことによって、シザーが高まっていくってことはあり得るかなと。
今回テーマとしてもう一個、キャリアアップっていうキーワードが出てましたけど、
キャリアアップって一般的な…
一般はわかりませんが、私普通に考えたらキャリアアップってまず出世?
上り詰める?もっと平たくやら、成功くらいの、そういった勝ちレースにちゃんと勝ってっていうのを、
キャリアアップっていうふうに前提としてちょっと概念定義として、
漠然とですけど認識してしまって聞いちゃってるんですけど、
そういった話してなさそうだなって気がしたんですが。
捉え方としてキャリアアップっていうと、
今みたいにある意味自分の立場が上がっていくっていう一つのキャリアアップ。
これは昭和の時代なんかもそれしかなかったぐらいの感覚だと思うんですね。
でも今でいうと、今の自分が立っているステージがいずれにしてもとにかく高くなっていく。
それを表すのは収入だったりする。
いますね。
キャリアアップと視座の重要性
だから自分っていうものがより、ことは悪いけど、より高く買われる。
評価されて購入されるって意味ですね。
っていうのが、なんとなくキャリアアップできているかどうかの尺度になってる気がするんですよ。
ややそんな気がします。
僕が言いたいのは、それが一つのキャリアアップできてるかどうかの感覚値としては正しい尺度なんだけど、
自分をより高く買ってもらうってどういうことだろうねっていうと、
例えば僕が発言していることが、相手にとってより高いレベルに感じるかどうかだと思うんですね。
ということは、どれだけのことができますよっていう能力もあるけれど、
やっぱりどこからこの人を見てどう捉えてるのかっていうところに、
なるほど面白いですねとか、
あ、そう考えるからそれができるんだっていうようなところを感じると、
もしその人を高く評価して、高い給料も払って手に入れたいと思うとしたら、
そういうものを持ってる人だと思うんですよね。
どういう表現なんですかね。
先ほどの資座と視野の話でも繋がってくるお話ですよね。
資座と視野が高い、そういった意味での成長をなせるので。
例えば何かの打ち合わせしてても、この人と打ち合わせしてると楽しいなって人っているでしょ。
いますよね。
それって僕なんかもすごく感じるんですよ、最近。
それって何かっていうと、やっぱりそこまでものが見えてるのかなんですよ。
そこの視点もちゃんと抑えて話してるんだっていうのがわかると、すっごく楽しくなる。
安心もしますしね。
あ、そこの考慮してるんだっていう。
これは資座と視野の両方に関わる話なんですけど。
あ、その視点ちゃんと持ってるのね。あ、そこも考えてるのね。
あ、そういう側面からの知識もあるんだとか、
いろんなものが世界が広がって見える人ってやっぱ楽しい。
だからやっぱりいろんなところをちゃんと検証できる力とか、
いろんなものを推測して、この影響は起こるんじゃないかとか、
ここを考えなきゃいけないんじゃないか。
そういう意味で言うと、
山井先生がおっしゃられてる、もちろん市場評価も大事ですけど、
それ結果の話であって、
視座視野がちゃんと高まっていくような成長をできるかが、
ここで言うキャリアアップって話をしておるって感じですかね。
まあイコールになったからね。
視座視野と視点も含めたその世界とキャリアっていうのは、
私はキャリアアップするためには必要不可欠だと思って。
たしかにね。一見評価されてる風な感じがして、
高い形でね、先ほどの買ってくれるところに、
ヘッドハンティングとか、新しいキャリアの話来ると、
今よりも何倍、一点何倍で買ったら評価してくれるみたいな、飛びつきますが。
その時にそれがね、自分の能力の横展開のみでそこで変われてると、
それって結局その人の本当の意味でのキャリアアップになってないんじゃねっていうところも踏まれてるってことですかね。
あのよくね、大手さんから管理職で就職企業に転職するような方の中で、
多くって言うと公平があるかな。
中には、「あれ?こんなんだったの?こんなはずじゃなかったんだけど。」って引き受けた側がね、思うことがある。
いや多くあると思いますけどね。しょっちゅう聞きますしね。
でもそれで何の差かっていうと、
え?そんな狭いの?っていうことが多いのよね。
たとえね、能力高くても。
市長、そんな限定的なの?とかなった瞬間にね。
自分中心じゃんとかね。
これってね、やっぱり自分一人では作り上げきれないんだよね。
だから若いうちから上司がそこに目配せをして、
どうだ?今回の件ってどうだった?どう思ってるんだろうね、相手はとかって。
他の視点とか視野とか、他の見方とかいうことを常に問いかけて、問答してあげる必要があると思いますね。
なるほど。
いやいや、キャリアアップをその視点で考えたことは正直本当にありませんでしたが、
いや言われてみると、それがね、年齢を本当によって退職、定年退職が終わった後とかにね、
結果長期的に見たときには、実は市長の価値って実はそこで出てたりしますもんね。
井上先生がね、ずっとやれてるのもきっとそこに繋がってんだろうなって気がしますんで。
最後にね、え、それどういうこと?って言うようなことをあえて最後に言っちゃうんですけど、
資座が高い人ほど素晴らしい課題設定ができる。
視野の広さと課題解決力
で、視野が広い人はやはり課題の解決力がすごく高まるから、キャリアがアップしていくんですよ。
最後名言のように置いていただきましたので、あえて深掘りは今日はせずに終わりたいなと思っております。
何だと思ったら質問いただいて。
いやそうですね。ぜひぜひお待ちしております。
はい。
ということで今日のところ終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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