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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、本週も早速質問いきたいと思いますが、本日の質問はですね、
ペンネム・マッツンさん、37歳からご質問いただきました。ありがとうございます。
早速紹介させてください。
組織が目標を達成する上で、課題設定の重要性は理解しているつもりです。
しかし、日々の業務が表面上うまく回っている状態なので、課題が見えにくいことが多く、
課題設定がずれてしまったり、そのまま放置されてしまう、放置してしまうことも少なくありません。
その結果、課題が問題に発展してからようやく気づくことが多く、
場合によっては手遅れになっていることも多々あります。
あらゆる場面で誤った判断をしてしまわないためにも、
組織全体で課題設定をずらさずにバチッと決めるためにも、
どのようなことから取り掛かれば良いものでしょうか。よろしくお願いいたします。
長が深い質問ですね。
課題とか問題という言葉が、いろんな場面でいろんな使われ方をするので、
あえてこれから話す前提として、問題と課題って何?
この話上の定義をつけといた方がわかりやすいかな。
そうですね。問題と課題って一緒なの?
違うならその関係性は?みたいなところをぜひスタートしていただけるとわかりやすそうですね。
ちなみにこれから言う定義だけではなくて語られている場面もあるので、
それが全部ですよということではないので、
今回の話の前提として捉えていただければいいかなと思うのと、
私がよくいろんな企業さんの方たちに言っているのはこの定義で言っています。
問題というのは何かというと、
もちろんトラブルとかクレームとか事故とか事件みたいなことは問題として発生してしまうことってあるんだけど、
本来的には問題というのは案外ちょっと隠れていて、
理想。こうはべきだよねと、ここを目指したいよねというような理想と現状においてギャップがあると。
こうなりたいけど今こうじゃない。そうなってない。
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このギャップが問題なんだよっていうことで、まずちょっと捉えてほしいんですね。
理想と現実のギャップが問題。
豊田さんなんかの思考方法の中にもそういうのがあってね。
理想と現状のギャップを問題と言いますと。
じゃあその理想に向かうために、何をしたらその理想に向かうのかっていうことを設定しようっていうのが課題なのね。
その問題を引き起こしている要因は何かってことですね。
つまり現状を分析するといろんなことが見えてくる中で、
ここが一番効果的だし一番優先度が高いんではないかっていう部分が出ると、
そこが課題に上がるわけだよね。
その課題を解決することによって理想に近づいていこうというような感じで、
問題を理想に向かうためのギャップとなっている問題を解決するために設定されるのが課題。
そんなふうに思っていただけるといいかな。
まず言葉の定義として。
この質問者の方が課題を放置したら問題になってしまったっていうのは、
今言ったような課題に取り組まなかったことによって何の解決もされてなかった。
結果問題になったみたいなね。
例で言うと、禁煙みたいなのもあるかもしれないですね。
だから禁煙しなきゃいけないってみんな思ってるけど。
なんとなく吸ってる人は思ってるけど。
やめなきゃなーなんていう声はよく聞くけど、でも現状はやめられないよね。
なぜならば、健康に悪いって言われても直接今感じるものじゃないし、
目の前のストレスを解消するとか、気持ちいいみたいなののほうが優先されると。
そう。
その事例、例えば。
2つのポイントがあると思うのね。
1つは、やめたいなっていう。
やめている自分っていうのはどういう姿なの?っていうのが1つあるよね。
ありたい理想みたいなこと。
そうそう。やめることによって何が得たいの?やめることがゴールじゃないでしょ?っていうね。
だから理想の置き方の問題が1つでしょ。
それと、なんで知ってるのかっていう現状の分析がもう1つのアプローチでね。
遠藤さんが言ったみたいに、ストレスを感じてるから知ってるっていうなら、
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ストレスを感じていること自体をなくなれば済まなくて済むっていう方向にいけば、
単にやめなきゃって我慢するだけの課題じゃなくて、
ストレスを軽減するための何かやり方がない。
根本解決とかね。
そうそう。
というほうが効果的な課題に設定されるわけじゃない。
そうなるとでも、やっぱり問題が何かっていうのが、問題っていうのは理想と現実のギャップっておっしゃってた。
理想を掲げないと、課題も問題もブレブレになっちゃいますよね。
そう。よく問題意識がない人とかっていうことを言う人がいるけど、
問題意識のない人っていうのは何が起こってるかっていうと、
問題が見えないってことは問題を感じないっていうことなので、
あるべき姿っていうイメージがないから、現状はそのままでいいやって話になる。
あーなるほど。わかりやすいですね。
別に健康でいきたいと思ってなかったらタバコ吸っちゃダメって言っても関係ないじゃん、別に。
そうそうそうなる。
だからこの方の質問に戻っても、日々問題ないっていうか日々がうまくいってるから、
課題がある種はおざなになるっていうのは理想がないってことよ。
なるほど。
理想設定が弱い。
このままじゃいけないっていう思いが弱いから課題に向かわない。
問題が見えない。課題に向かわない。
だからやっぱりここに向かおうという理想設定をしっかりしないと、組織として、
そこにみんながそうなりたいよねという思いが強ければ強いほど、課題は絶対クリアすべきものっていう意識が強くなる。
なるほど。材料がだいぶ揃ってきた中で、ちょっと質問をこのタイミングで見ていきたいなと思うんですけども、
改めて組織が目標を達成する上で課題設定は重要だと理解しているが、
課題が問題に発展してからようやく気づいてしまったり手遅れになってしまっていることもあると。
今の話でいくと理想を共有ちゃんと組織でできていないので、
そもそも問題だと思ってない人もいる可能性がある。課題に対する思いの強さとかも、点でバラバラの可能性もある。
ある。
それは起きるよねって話ですか。
だから放っておいたら問題になるっていうことで、この程度がちょっとわからないけどね。
やっぱり取り組むエネルギーを高めましょうということでおくならば、やっぱり自分たちはどこに向かうのか。
この2年後にはこの事業を1億規模の事業に発展させようよと。
わかってるけどさ、今やってる事業がそこそこうまくいってるんだからいいじゃんって忙しいしってなってると、
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その事業が実はシュリンクしていっちゃってる。
なるほど。
あたたたたって2年後になったら、あのとき分かってたのに手を打たなかったって言って、
収益がどんどん減っていくような状況。
なるほどなるほど。
ということに近くなるから、やっぱりこの1億の事業は我々がやることによってこういうことが得られるっていう意識設定っていうのかな。
みんなの共有意識っていうのは共通理解って言ったらいいの。
そこをしっかりと作らないとやっぱりお皿になりになるし。
もう一個大事なのは課題って設定したら、もう一個大事なのは進捗の管理。
なるほどね。
課題設定して、よくあるじゃない。
人事制度で目標設定して、1年間経って振り返って、できたできないって言ってるような場面って。
じゃなくて、やっぱり日々の中での一周単位でもいいし月度でもいいから、
ちゃんとどこまでどうなってるかという検証と、それと修正を加えていかないといけない。
なるほど。
非常に抽象度を高めのところからスタートしたんで、逆に見えてきたなというのは、
結局これ、理想をちゃんと語り合って共有してないとっていう話がないと、課題も問題も明確にバチッと課題設定ができないっていう回答なんだとすると、
理想をちゃんと共有するっていうところの難しさ問題が今度、予定しますね。
みんなで同じゴール、理想を目指すっていうことも一つだけど、
往々にしてあるのは、小さな会社なんかで多いのは、スタートアップ時期で多いのは、
やっぱり立ち上げたトップが、自分が抱えている理想に本当に真剣になってコミットしていると、みんなが引っ張られる。
っていう姿もある。
だから共有っていうのは、みんなが確かにそうだねって合意形成っていうのは理想だけど、でもそれだけではない。
組織としてそっちにちゃんと一歩ずつ向かってるという姿を作るということが大事なので。
トップの姿勢でその姿に共感していった先に、理想共有ができていくと。
っていうのもある。
まあそうですよね。
確かに。
だから揺るぎない、みんながどう思うかわかんないけど、ここを目指すんだと決めてこの事業を立ち上げたので、
それは理解してくれというトップの強い思いがあれば、それは大事だし。
それを掲げないとトップはむしろね。
あかんわけですね。
そういうことですね。
旗を掲げよと。
そういうことです。
言葉が最後に締めくられるってことですかね。
はい。
ということで課題と問題ということを通して目標設定の話になりましたので、
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改めて理想と現実のギャップが問題であり、その問題を構成するのが課題なのでね。
どっか一個でも欠けると全体が狂っていくというような話なんですかね。
そうでしょうね。
ぜひぜひこの話を受けまして、また質問がございましたらいただけたらと思います。
ということで終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
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