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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ということで、今週も行きたいと思います。
質問いっちゃっていいですか?
はい、いいですよ。
今日は質問いきたいと思いますが、質問だけいただきまして
きつい部下を持つ上司というタイトルでいただいております。
物の言い方がきつい部下を持って悩んでおります。
その部下は下に5名ほどの部下がおります。
仕事は合理的、効率的で大変できる人間なのですが、
正論だとしても、あまり物の言い方のきつさに
部下がいつパワー腹で訴えてくれるのか分からないと心配になるほどです。
配慮はないと言いますか、ただ本人も自分の言い方がきついことや
切りやすい態度になることも自覚はしているようで、話ができないわけでもありません。
仕事ができないわけではないので、明確に何に悩んでいるか私自身不明確なのですが、
このまま放置しておくのは違和感があり危機感もあり、
一旦このようなケースにおいて井上先生はどのような問題意識を持つべきか、
ご自動いただきたく連絡をさせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
はい、切れやすいね。
なんて言ったらいいのかな。
もののきつい言い方をするとか、切れやすいっていうのは、
前回の質問者に対して答えたこととちょっと似てくるところがあるんだけど。
その人の言葉の背景を聞くためにはどうすればいいのかという質問に対してね。
そのとき言ったけど、相手が否定されてるなというふうに感じさせたらきつくなるけど、
そうでなければきつくならないというような趣旨のことを言いました。
切れやすいとかって、これも全部相手を切り刻むというか、否定なのよね。
だから否定モードのきつさが、ものの言い方がきついってことになるので、
別に肯定してるものに対してきつくきつく言うわけではないと思うので、
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違うぞっていうことを違うぞっていうんじゃなくて、
何やってんだこの野郎みたいなぐらいまでエキサイトするということになるでしょう。
こういう方と話していると、言いたいことに焦点を合わせて聞いていると、
それは論理的だったり、それこそ切れ味のいいところがあるので、
それはそうですよねと。語もっともですと言いたくなるようなことが多いです。
正論ってことですね。
うん。ことが多い。
だから決してあれだよなと思うんだけど、
ただ一つ、伝わらないよっていうことは僕はよく言うことがあります。
言いたいことは正しいんだけど、伝え方を間違えると伝わらないよ。
だからあなたが言いたいことを言うことが正しいんじゃないよねっていう話をすることがありますね。
じゃあそこをもうちょっと掘り下げると、要はこの部下の方、
きついものの言い方がきつい方に関して、さらに上司この質問者が感じていることなんだけど、
なんて言ったらいいのかな。
その方のきついものの言い方をする方の武器は何かというと、
その方が経験とかいろんなもので培ってきた、この方がわかっていることが武器なのよね。
つまり、知っていることとかわかっている範囲のことだからこそ、
正解はその人なりにわかるので、正論として持てると。
で、違うことに対してきつく言うと。
じゃあね、僕も経験したことあるんだけど、
全く自分にその知識とか経験がないところに生かされたら、
そうなるかっていうと、ならない気がするんだよね。
なれない気がする。
知らないわからない中で、正論振りかざしてバッサバッサ切れるかと。
切れないんじゃないかと思う。
たしかに切れない。
じゃあどうする。僕がたとえば経験したのは、
営業からプロモーションというセクションに移ったんだけど、
単純に移動したんじゃなくて、課長という役柄で行ったのね。
いわゆる管理職として畑市街のところに移動したケース。上司として。
そう。だからわかんないんで。
変な話、部下のやってることを全部聞きながら覚えていくとかしていかないとわからない。
つまり教えてもらうんだよね、部下から。
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ってなると、その後にはそんなやり方してたら違うんじゃないってことは思うようになるけれど、
わかんないから、そういうやり方ってあるんだっていうふうに単純に思うだけなんだよね。
みたいに、こっちが武器がないのよ。相手を切るための刀を持ってないって言ったらいいのかな。
だからきつくなれるはずがない。
これは何のヒントになるかっていうと、
自分の判断をどっかに一回置いとくっていうことが大事なのね。
つまり自分がこう判断するよってことで、パッて部下に対して言いたくなるんだろうけど、
一回保留するっていうのかな。
部下が言ってることっていうのは、これが正しいとしたらどういうことなんだろうっていうふうに、
一回考えてみてあげるっていうのかな。
そういう余裕を持つっていうの?余白を持つといったらいいのかな。
そういう遊びの空間みたいなのを自分の中に持つということが大事で、
そうすると怒りモードって案外そんなに出てこないのでね、切れることないんじゃないかなと。
要するに直結しちゃうわけだよね。違うよっていうのと相手の意見がね。
自分の意見は違うぞと思ってるから、その違いっていうことに対してフォーカスがいくので、
違うぞって言いたいんだよね。
なんだけど違うはないとしたらっていう言い方になるのかな。
相手の言ってることのほうが正しいっていうことはなくはないので、
無理やりでもいいから、こいつの言うことが正しいとしたらどういうことかなっていうふうに考えてあげたほうがいいかな。
その一回の余裕を持つことによって、多分相手に伝わり方が全然変わってくる。
つまり相手と自分の間のラインを引く感じかな。
関係性のラインをそこにポンって一本線を結ぶ感じなんだけど、
そのためにはこの人が言うことが正しいとしたらっていうような、
相手を否定するとか相手が言ってることが違うという、
その感覚を一回ポンと外すと、ラインが引ける。自然に。
境界線のラインっていう意味ではなくて、繋がりとしての線が引けるっていうの?
そうするとまず少し整理なんですけど、この方が切れ味の良い部下を持っているが、
それに対して上司として、このままだと大丈夫かな。違和感の危機感がある。
ただ明確な問題、何が問題かがはっきりよくわかってないっていう質問だったんですけど、
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その違和感危機感は往々にして問題として扱ったほうがいいだろうっていうところには、
井上先生も賛同というか、共通して認識されてるっていうことで大丈夫ですかね。
大丈夫。
そのときに改めて今までの話を踏まえると、何を問題意識としたほうがいいのか。
この質問者の方が切れやすいというか、物の言い方がきつい部下に対して言うことは、
物の言い方がきついよってことはもちろん言ってもいいんだけど、
逆に言うとそこのラインも引かなきゃいけないよね。
ラインというかパイプを作んなきゃいけない。
だからやっぱりこの方の部下がどうしてそういうことをきつく言うのかが、
何を言いたいのかは聞いてあげなきゃいけないね。
君の言ってることは確かに正論だねってことは認めてあげるってことは、
最初に作るパイプなので、そこは認めてあげなきゃいけない。
でもそれってああいう言い方すると相手に伝わるかなとか、
僕が冒頭に言ったら伝わるってことが大事だぞと。
君の言ってる正論が正論だとしたら、
その正論の理由とか根拠とか目的とか、
そういうことがほぼ正解なんじゃないかということを相手に伝えなきゃいけないから、
相手がそれがわからないと相手も成長しないので、
相手が成長するためには、君の言ってることの正しさを伝えてあげる必要があるから、
やっぱりその伝え方は変えていったほうがいいんじゃないっていう話になっていくのかなと。
今、正論で言っちゃってる場合にそれ伝わるかなってもし言ったとしても、
あれはここまで言って伝わらないんだったらあいつらが悪いんですよっていうのが、
正論者たちの立場な気がするんですけど。
そういうことで言うと、この質問者の方に言いたいのは、
上の立場だろうし経験も多いんだろうから、
伝わるか伝わらないかは、伝える側の責任なんだってことは教えてあげなきゃいけない。
伝えてもらう側の責任じゃないよって。
そこははっきりと言うんですね。
これは著名なデザイナーの方が言ってたんだけど、
デザインの仕事をしている以上、デザインっていうのは意図があると。
伝えたいものがあると。
それを伝える側が、相手が伝わらなかったら100%伝える側の責任だと。
だからデザイナーの責任だって、自分で言ってた。
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佐藤柏さんですか?
いやいや、そういう方ではないんだけど。
デザイナーの方か。
伝える。ありがたいですね。
上司とか関係で言われるとテリッタって思いたくなるけど、
デザイナーっていう商業違いを言われると、なるほどーって思うんだよね。
確かにデザイナー、アーティスト、そうですよね。
音楽が伝わらねえんだよ、俺の曲が、もし言ってたら。
アーティストとか芸術家は伝わらなくてもいいのよ。
あれ?
デザインっていうのは、特に商業デザインっていうのは、
商品の意図が伝わることが大事なので、イメージとか。
だから伝わらないのは伝える側の責任なんだけど、
芸術の世界っていうのは、本人にあるものを表に表出させるという、
本人の表現力というか表現のエネルギーが大事なので、
それはわからない人にはわからないでいいんだよね。
ただあれですか。売れるか売れないかっていうと、
なんで俺の曲売れねえんだ、それはあなたの問題っていう認識はどうなんですか?
それはいいかもね。
それはいい?
うん。ただ音楽なんかで言うと、
例えば100人にいい曲だねって言われる場合もあるけど、
たった一人が熱烈にその楽曲を愛するってことだってあるので、
これはどっちが正しいのか、どっちが価値が高いのかは言いにくいかもしれない。
ただお金になってるのは100人がいいって言った場合が、
お金になってることは事実なんで。
これは商戦の話ですからね。
なるほど。すみませんね。私が余計なこと言ったんで。
とんでもない。
未期に戻ると言うと、伝わることが大事で、
伝わらないのは伝える側の責任だよっていうのはちゃんと言ってあげなきゃいけないと。
だからその形だと伝わらないよねっていうことを、
問題意識としてちゃんとその方と握れるか。
だから逆に言えば、やっぱり君が考えてるようなことを伝えてあげるとしたら、
どうやって伝えたらいいの?って教えてあげるという言葉でもいいんだけど、
どうやったら相手に理解してもらえるのかね。
そういうのってどういうふうに考えてるの?っていうことを話しながら、
ああ、だとしたらあんまりきつい言い方しないほうがいいかもよっていうふうに、
そこへ持っていける可能性も出てくるよね。
君の言い方だと伝わらないよっていうふうに直接言うことも一つの方法だけど、
そうではなくて、そんなに君の言ってることは正しいと思うから、
それをみんなに伝えるためにはどうしたらいいだろうねっていうことで、
具体的に話ししていくうちに、
そんなきつい言い方だったら伝わりにくいってことだよねっていう結論に
導いていきやすくなるかもしれない。
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なるほど。
これはよろしいんじゃないでしょうか。
はい、ありがとうございます。
あとどうですかね。
ありくどくなっちゃった。
いやいや、そんなことないと思いますね。
まさにこういう切れ味の良い部下を持つ女子の悩みって、
いろんなところにあるなと思ったところで、
一つキーワードが関係性のライン、伝わるかどうか。
そして意外とフューチャーできなかったんですけど、
ポロッと言うのよ先生。
それだと相手の成長しないよねっていうところも、
たぶんでっかい大事なポイントでしたよね。
なんだよね。
やっぱりそういう成長させるとかっていう、
本来のテーマについて語ることで、そこから話が始まってって、
だとしたら伝え方、言い方っていう話に持ってきやすくなるかもしれない。
切れ味の鋭い場合は相手の成長っていうこともね、
これは自分たちの問題だろうっていう考えの可能性もあるので、
そういう意味で言うと伝える側の責任っていうのは一つね。
ちょっとオセロの角っこな感じがしましたので、
何かちょっといかせていただいて、
また何かありましたらぜひ質問をお寄せいただけたらと思います。
はい。
井上先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
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