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2026/07/09 暮らしの羅針盤(池田政子 #88)
2026-07-11 37:06

2026/07/09 暮らしの羅針盤(池田政子 #88)

「選ぶ意欲、選ばれたい意欲」を高めるには 統一地方選挙に向けて ゲスト:藤原真史さん(山梨大学准教授:政治学)

感想

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サマリー

本放送では、山梨大学准教授の藤原真史氏をゲストに迎え、統一地方選挙における投票率低下や無投票当選、議員の過小代表といった課題について議論しました。SNSの普及による選挙の変化や、メディアリテラシー教育の重要性、候補者が直接語る機会の増加など、選挙のあり方そのものへの提言も行われました。また、女性や若者の政治参画を促進するための具体的な取り組みや、主権者教育の重要性についても深く掘り下げられました。投票に行かないと何も変わらないというメッセージと共に、有権者一人ひとりが主体的に政治に関わることの重要性が強調されました。

統一地方選挙の現状と課題
FM八ヶ岳 デイ・イン・ライフ 暮らしの羅針盤の時間です。池田政子がお送りする第88回です。
このコーナーは、身近な暮らしの中にある男女共同参画やジェンダーの問題を取り上げてお話ししています。
今日もゲストをお招きしています。 山梨大学准教授、政治学がご専門の藤原正文さんです。
藤原さんには、3年前の5月に、その年にあった第20回の統一地方選挙の結果を受けて、いくつかの課題についてお話しいただきました。
今回はその続きとして、来年の統一地方選挙に向けて、いろいろ伺いたいと思います。藤原さんどうぞよろしくお願いします。
藤原さん よろしくお願いします。 山梨大学 3年前指摘されていたのは、投票率の低下と無投票当選の多さ、それから過小代表という問題でした。
過小代表というのは、議員の年齢、性別、職業などに偏りがあって、その地域に暮らす人たちの多様性が、議会に十分反映されていないということです。
3年前は、市町村の女性議員の割合がやっと10%になったところだったのが、一応現在は12.6%とやや増えています。
でも、この4月の藤川庁議選では、立候補者が定数に1名足りなくて無投票、それから海市議選では投票率が38%と過去最低になりました。
3年前に藤原さんがおっしゃっていた、選ぶ意欲も選ばれたい意欲も、ますます低下していると言わざるを得ない状態です。
まず、こういう状況をどういうふうにご覧になりますか。
前回出演させていただいてからこれまで、県内では合併など過去の経緯で、統一地方選挙とはずれて実施される市町村長や議会議員の選挙が数多く実施されました。
首長、議会とも無投票が複数あり、藤川庁議選のような定員はでも見られました。
また、選挙戦となった場合でも定員を1名上回る立候補者数に留まるものも少なくなく、選ばれたい意欲の低下に歯止めはかかっていない状態だと思います。
選ぶ意欲についても、前回の選挙の時よりも投票率が低下した選挙がほとんどで、残念ながら低下傾向が続いています。
その理由としては、今日、明日、1年くらいのスパンで見ていれば、何とか回っているだろうということでしょうかね。
でも、そういう状況が続いていく中で、あれ、なんだか手遅れに近くなっていないという感じも出てきているわけで、手遅れにならないためには、砂漠に水を撒くような気持ちですが、
こういうラジオの場も含めて、地元新聞にも頑張ってもらって、水を撒き続けるしかないのかなと。
本当に、3年前の再放送でもいいかなと思うくらいです。
そうですね。でも、3年前と同じだよねということを、こういうおしゃべりの中で確認するのも意味があると思います。
なるほど。そう思って続けますね。
なり手不足と候補者像の変化
ただ、逆に言うと、従来地方議会で課題代表をされている男性とか自営業とか、比較的年齢の高い層で選ばれたい欲が低下しているとすれば、そこが狙い目だと思うこともあるんです。
これまで地域のいろんなしがらみで、俺たちが出るのになんで出過ぎた真似をするんだということがあったかもしれないですが、出る人がいなくなったら、そんなことも言っていられない状態になるわけですからね。
課長代表の反対で、これまで中高年以上の自営業の男性が議会のほとんどを占めてきたというのは、課題代表というわけですね。
そうです。そういう男性が何期かやって高齢になって引退するときに、それを引き継ぐ後継者がこれまではいた。
でも、割に合わないというか、声をかけても応じる人がいなくなってきた、そういうことでしょう。
なるほど。そうやって特定の属性を持った人の中で回してきた関連があまり機能しなくなったということだったら、女性や若い男性やこれまでと違う属性の人たちが立候補しやすくなっているチャンスでもあるというわけですよね。
もう一つ、選挙の在り方自体が急激に変化していますよね。
国勢選挙ではSNSの影響が大きくなって、地方選挙でも今後ますます無視できなくなると思います。
ただ、SNSで情報が増える一方で、候補者本人を直接知る機会はむしろ減っているようにも感じます。
これからの選挙はどうあるべきとお考えでしょうか。
インターネット選挙を全面規制しないのであれば、表現の自由との兼ね合いはありますが、偽情報、誤情報、誹謗中傷情報、さらには一部で見られる収益化そのものを目的とする情報発信への規制強化が急務です。
ただ、どんなに規制を強化しても、短い選挙期間中の拡散を止めることは不可能だと思います。
偽情報だったとして、それを訂正するものを流す仕組みを事業者、プラットフォーマーに義務付けても、それが行き渡る頃にはもう選挙終わっちゃってるかもしれません。
規制強化は万能の解決策ではなくて、やらないよりはましということでしょう。
やはり偽情報対策を含めて、小さい頃からの徹底したメディア・リテラシーの教育が必要だと思います。
他にはどんな工夫が考えられますか。
現在のように選挙運動期間が短いこと、それから個別訪問の規制、こういうことが短期決戦でのいったもの勝ちの状態を許したり、
リアルな情報源からの情報収集にとっての制約となったりしていないか、検証や見直しを期待したいですね。
今は結局ネット上の空中戦が主流になってしまって、それ以外の情報が少ないです。
こんな時代だからこそ、生の形でリアルに候補者に接する場を増やせるように、選挙期間を長くして討論会を開いて、
候補者同士の実質的な討議が行われるようにしたり、個別訪問を解禁して候補者と直接話ができるようにしたり、
とにかく選挙のやり方を改めていかないと、いくらSNSを規制しても抜け道はいくあるも出てくると思いますね。
候補者と有権者の接点拡大
確かに討論会とか個別訪問というのは、直接候補者の考えを聞き比べることができるし、
その人が何を考えて、どういうところに本気なのか、すごくよくわかると思うんですよね。
そういうリアルな機会を持てるような制度にしてほしいと思います。
そうすれば、選挙にもその後の議会にも、もっと監視が持てるのではないでしょうか。
先月の杉並区長選で公開討論会を4回もやったということなんですけど、これはすごいことだなと思いました。
そうですね。討論会や演説会の制約は複雑で、結局やらない方が安全みたいなところもある中ではすごいですよね。
このデジタルの時代だからこそ、候補者が直接語る、直接接するような機会を広げることの意味があると思いますね。
また、それが一番の偽情報対策になりそうです。
もちろん、どんなにそういうのをやっても、偽情報に流される層は一定程度いるでしょうけれど、
真面目に情報を得たいと思う人たち、その情報を有効に使いたいと思う人たちもいるわけですから。
そうですよね。そういう人たちを絶望させないためにも必要なことだと思います。
そうなんですよね。本当だったら、選挙って政治家を身近に感じる最大のチャンスだと思うんですよね。
特に、これ言うと怒られるかもしれませんが、国会議員以上に知られていない市町村議会の議員さんにとっては、有権者に身近に感じてもらうためのチャンスなんですけどね。
自分たちの活動も含めて知ってもらうことで、無用な存在ではないと思ってもらえれば、議会不要だなんていう暴論も出てこなくなるだろうと思います。
元に戻りますが、山梨での市町村議会選挙の投票率が3年前よりさらに低下しています。
女性議員の増加と政治参画
選ぶ意欲を少しでも高めていくためにはどうすればいいでしょうか。
義務官や責任官で投票してもらう、あるいは投票してもらえる時代ではないので、議員を選ぶメリットを実感できるように、議員、議会と住民との距離感を縮める地道な取り組みを継続するしかないと思います。
よくわからない組織、よく知らない人を選ぶために時間や手間暇というコストをかけたい人は少数派でしょうから。
一方で、選ばれたい意欲の方ですけれども、決意が出る状態、なり手がないのは、なりたくないのか、あるいは別の要因があるのか、どう見ていらっしゃいますか。
従来の地方議員の中心的な担い手である自営業、専門職、年配といった属性を持つ男性については、なりたくない人が以前よりは増えていると思います。
それ以外の従来は過小代表されてきた若者や女性については、従来の仕組みではなりたくないけれども、従来の仕組みでないならなりたい、あるいはなってもよい人もいるのではないかと見ています。
そうですね、確かに議員になってほしくて、声をかけた人に、あんなところには入りたくないというふうに断られたという話も聞きます。議会の現状自体に拒否反応があるという例だと思います。
それで、今回立候補者が定員に満たなかった藤川町議会の議長である冷田陽平議員にお話を伺うことができました。冷田議員は、なり手不足については議会として課題認識は共有しているが、まだ具体的な議論には至っていない。
それから、この問題は立候補しない理由、立候補したくてもできない理由、議員活動に対するイメージなど様々な要因が関係しているので、議会だけで結論を出すのではなく、町民懇談会などを積極的に開催し、議会に対する期待や課題、議員になりにくい要因などについて幅広く意見を聞いて、
町民と一緒に持続可能な議会の在り方を考えていきたいとおっしゃっています。
冷田議員は40代で、現在の藤川町議会では最年少です。
下業の会社に勤務しながら議員活動をされているということで、その両立についても伺いました。
議会や委員会などの日程は、仕事の予定を調整しながら対応し、急な公務が入る場合には、家族や従業員の協力によって両立を図っている。
また、一般質問の準備など、資料の整理や原稿作成などについては、夜間や休日を活用している。
限られた時間を有効に使いながら、公務にも仕事にも責任を持って向き合うことを心がけているとのことでした。
そしてご自身の経験から、働きながらでも議員活動に参加できる環境づくり、また仕事や家庭との両立がしやすい議会の在り方は、
成り手不足を考える上でも大切な視点の一つというふうにおっしゃっています。いかがでしょうか。
ぜひそういうことを検討してほしいですね。
まだまだ例外的な存在ですが、企業の中には立候補休暇制度というのを設けているところもあります。
選挙に出るための休暇制度と同時に、当選して議員になって会社を休職や退職した場合に、一定の人気以内なら復職できる制度がセットになっていることも多いです。
政治や行政の立場から社会課題を解決したいと考えて挑戦する社員を応援しようという目的ですね。
復職してきた社員の方も、議員としての経験を企業の中で生かせるわけですよね。
そういう制度が広がっていくと、企業に勤めている若い世代の人も選挙に出やすくなりますよね。
では、藤原さんのリクエストの1曲目、竹内マリアの人生の扉です。
竹内マリアさんは地元が同じ島根県ということで、以前からよく聞いていました。
人生の扉はテレビCMで久々に触れ、自身が年齢を重ねてきたこともあって、改めて味わい深い楽曲だなと聞いています。
藤川町の冷田議員も40代、それから会社勤務という点で、歌唱代表のケースですけれども、
山梨で特に深刻なのは、やはり女性の歌唱代表だと思います。
山梨県は、県議会でも市町村議会でも、女性の比率が非常に少なくて、全国でも最低レベルです。
女性議員が2割以上いるのは、7市町村に過ぎません。
全く女性のいない議会が、現在9議会あって、1人しかいない議会を含めて、いわゆる女性ゼロワン議会が5割を超えています。
女性議員が少ないことの影響は、例えば、今大きな問題である人口減少対策を考えるときにも、
若い女性たちがどんなことが嫌で地元に残らないのか、そういう当事者の声が政策に反映されなくなるわけで、
女性や若い世代の方が議員になれる条件や環境を作れるかどうかというのは、その地域の存続にとっても重要なことだと思います。
例えば、2024年に国連の女性差別撤廃委員会は、国会における女性の平等な代表性を加速するための暫定的特別措置として、
300万円の協卓金を減額することという勧告を日本政府に出したのですが、藤浦さんは、こういう特別措置についてはどう思われますか。
一重しアンバランスな状態が認められる領域においては、こうした暫定的特別措置、いわゆるアファーマティブアクションは妥当かと思います。
ただし、こと協卓金に関しては、地盤、看板、カバンがない若者や男性にとっても、平等な代表性の壁として機能している場合も想定されると思います。
女性以外にも当てはめた方がいい対処があるということですね。
その通りです。なので、暫定的特別措置ではない一般的な制度改正として取り合わせたべきではないでしょうか。
そもそも協卓金自体の意義や効果の検証が必要な時期に来ているとも思います。
それから、3年前にもお話ししたことですが、議員の出産、育児、介護などの休暇を当然の権利として制度化すること、
また、託児所や授乳室の整備、議会の開会時間の見直しや議会日程を十分ゆとりを持って組むなどして、
拘束時間が過重にならないようにすることなども必要です。
議員として働く環境の改善は、それぞれの議会で可能な取り組みですから、手をつけようと思えばできるはずです。
そうですね。2018年に政治分野における男女共同参画の推進に関する法律が施行されてから、
自治体議会の会議規則の雛形となる標準会議規則というのが改正されて、議員の欠席の自由に妊娠、出産、育児、介護などが入りました。
今回の放送のために県内市町村の会議規則というのを調べてみたんですけれども、
例えば交付審議会の会議規則では、欠席の自由に公務、執兵のほかに、育児、看護、介護、配偶者の出産補助というのが明記されています。
これは男性議員にも当てはまるわけですよね。もちろん出産のためもあります。
でも全体の3分の1の自治体では、育児、看護、介護、配偶者の出産補助などはありませんでした。
さらに欠席の自由として議員本人の出産というのさえ入っていない自治体も3つあって、市町村によってかなりばらつきがあることが分かりました。
ただ、そういうものがあっても、実質的にどう運用されているかはあまりよく分かりません。
女性議員が少ないと、たとえ規則があっても、男性議員にとっては他人事になってしまうのかもしれません。
例えば、前回のゲスト、会市議の若尾翔子さんは、お子さんが病気で一般質問ができなかったときに、別の日に質問機会を与えてほしかったとおっしゃっています。
日程を他の議員と交換したり、オンラインでの質問など、いくらでもできる方法はあると思うんですけれども、いかがでしょうか。
そうですね。自治とはいえ結構な差がありますね。
男女共同参画社会基本法に基づいて、地方自治体は国の施策に準じた施策などを策定実施責務を有しているので、本来男性議員は他人事では許されないはずです。
とはいえ、現実はその通りですね。
男女や年齢に関わらず、災害、感染症の蔓延、不祥、疾病、育児、看護、介護、出産、配偶者の出産補助などの理由が、いつか自身に生じる可能性を否定できる男性議員はいないはずです。
欠席自由の拡大やオンライン対応の導入拡充などは、何らかのおりに誰にでも生じ得る場面への備えとして提起していってはどうでしょうか。
そうですよね。ぜひそれぞれの議会で確認して改善してほしいです。
政治学への関心と主権者教育
もちろん議会だけでなく、有権者の意識の方も変わらなければいけないわけで、試験者教育の重要性ということも前回お話しいただきました。
藤原さんは島根県のご出身とのことですけれども、そもそもなぜ政治学をやろうと思いになったんですか。
もともとは大和地味で有名な新事故で、国策として淡水化計画が推進されており、反対運動などの成果もあって最終的には淡水化が止まったということで、
それを見ながら地方自治とか政治の大切さというのを感じたことが大きな理由です。
あとは、簡単に言えばいろんな高校の教科がある中で公民系の科目が一番好きだった。
習っていて楽しかったなということが大きな理由としてはあります。
新事故といえば、水と海水が混ざり合う起水庫ですかね。
大昔に習ったような気がするんですけれども、そういう事件があったわけですよね。
高校生の時にそういうことに関心があって活動をされたんですか。
反対運動の再生期は高校生の時ちょっと前だったので、参加数にはちょっと小さかったですね。
ただ、新事故は支持未了が盛んなので、支持未了児などが当時先頭に立って反対していて、
友人の家族にはそうしたお家もあったので、後になってから話を聞く機会はありましたね。
今のお話は、現実の地域課題に触れることが政治への関心につながるということですよね。
ただ、沖縄県の辺野古沖での転覆事故に関連して、文部科学省が学習の内容が政治的中立性を定める教育基本法に違反しているというふうに判断しました。
これ、現実の社会問題を学ぶこと自体が萎縮してしまうと、主権者教育は成り立たないと思うんですけれども、いかがですか。
その通りですね。安全管理の問題と学習内容の問題は別で、内容については辺野古に言ったこととそれ以外の学習等を総合的に判断して多面的・多角的な視点が保たれていれば、本来国が介入すべき案件ではないと思います。
むしろ、いろんな観点を反対・賛成の意見も含めて取り上げて、多様な意見があってぶつかり合っているところをリアルな教材で学習するのは、主権者教育にとっては不可欠だと思います。
内閣府の調査なんですけれども、女性の政治参画への障壁に関する調査というのがあって、その結果では、女性の政治家を増やすために有効な取り組みとして、地方議会議員の女性も男性もですね、子供の頃からのライフステージに応じた主権者教育というのをあげる人が一番多かったんです。
そして、日本が批准している子どもの権利条約の大きな柱の一つは、子どもが自分の意見を表明して、自分に関わることに参加する権利です。
小さい頃から大人が子どもの考えをきちんと聞いて、子どもに選ぶ機会をたくさん与えることの積み重ねが、主権者教育となるトレーニングの基礎になるのではないかと、私は思っているんですけれども。
そうですね、これはもう先生のお考えの通りだと思います。
選挙権年齢に達したから関心を持ちなさい、当然関心を持つべきだというのは、持続的な政治への関心、参加につながりません。
かつては、投票への義務感や所属する様々な組織、団体へのご奉公、貴族意識といったものが一定の投票率につながっていたと思います。
でも、本来は身の回りから始まって、徐々に幅広い問題に対して情報を得、選択、決定に関わる機会を持ち、選択決定した結果が次にどうつながったかを確認すること、この繰り返しこそが決定や分配を確保する政治への理解、それを担う主権者としての準備につながるはずです。
日々の積み重ねが政治に関心を持つが、あるいは政治的な有効性の感覚を将来の有権者が持てるかに直結すると思います。
自分が政治に関心を持ってアクションを起こすことが、実際に何かを変える、そういう影響力を持つんだという感覚ですよね。
山梨県議会では、2018年から高校生の模擬議会をやっているそうです。高校生が県の本会議場でいろんな提言をして、それを関係の委員会の委員長とか議長が公表するというものです。こういう取り組みについてはどうお考えですか。
取り組み自体は素晴らしいと思います。もちろん議員の公表も悪くはないですが、執行部が答弁したり、あるいは議員が執行部役を引き受けて生徒と質疑応答したり、本会議ではなく委員会を舞台に議会体験したり、模擬議会をよりリアルで多様な体験の機会にするのは一層の効果は期待できると思います。
県内市町村議会の主権者教育としては、公衆市議会の取り組みというのは、全国市議会議長会でも紹介されたということを伺いましたので、小林真里子議員からその内容を伺いました。対象は小学6年生と中学3年生だそうです。
まず5月にキャリア教育の一環として、市内の小中学校に議員の皆さんが別れて出かけていって、地方自治とは何か、自分たちの町のことは自分たちで考えて決めていくということで、そのために議会があって、どういう仕組みになっているか、また議員自身の経験などの話をするそうです。
そして夏休みに子ども議会を開いて、毎年テーマを決めて、子どもたちが市長や議員の役割を演じながら条例を制定するプロセスを体験するということでした。私はキャリア教育として位置づけているのは、成り手不足の解消にもつながるかなと思いました。
素敵なプログラムですね。せっかくのプログラムですから、それで終わりにしないで、県議会、市町村議会も含めた、例えば県内の模擬議会の体験者のうち、希望者に対して継続的な学びの場、リアルな政治や行政との接点を提供する、そうした仕組みづくりも主権者教育の一助となると思います。
いずれにしても、その成果が社会全体で大きな影響力を発揮していくのは、その人たちが有権者の過半を占める頃になりますから、そうすると30年、40年かかる仕事ですね。
地方行政への関与と選挙準備
それまで山梨県が持つかどうかという問題なんですけれども、ここでリクエストの2曲目です。
スペインの作曲家、パリアのバレー音楽三角帽子の1曲で、コナヤの踊りです。中学校で吹奏楽部に所属していたときに、情熱的な曲調に接し、その後もヒーキの還元楽団の演奏で繰り返し聴いた曲です。
藤原さんは、中和をやってらしたそうです。
今日は千葉県の市川公共吹奏楽団の演奏でどうぞ。
持つかどうかという話なんですけれども、このままなら一層地方の衰退が進んでいくと思われます。
地方と呼ばれる山梨県の中でも、行政サービスの状況は随分違いますよね。
自分の住んでいる市町村の運営に、私たちはどう関わっていくべきでしょうか。
そうですね。
例えば、物価高対策の国の交付金の使い道一つとっても、自治体ごとの違いは結構乱れます。
日常的な自治の実践が数年後には大きな差を生じさせることを意識しつつ、
身近な暮らしを支える居住地の行政の利用として自分が何を望むのか、あるいは住民の望みをどう受け止めてどのような勝ち取りをするのか、
そうしたことを確認する機会として、選挙、選挙結果を踏まえた行政運営や議会審議、
あるいは選挙以外での様々な住民参加や住民との接点の拡大の取り組み、こうしたものの重層的な展開が求められます。
そういう意味で、来年の統一地方選挙というのは、山梨県、それから自分の住んでいる地域の今後の命運を左右するとても重要な選挙だと思います。
まず選ぶ側としては、どんな準備をして選挙に臨むのがいいでしょうか。
選ぶ側は、まずは議会広報誌を手に取ってみることをお勧めします。
広報誌ですね。
ネットでも配信されているので、自治体のホームページ1回訪れてぜひ手に取ってご覧いただければと思います。
意外にいろんな情報が載っています。
加えてですね、広報誌はどうしても編集が入るので、インターネットで配信・録画している議会、こうした議会が増えております。
何かの作業の片手間でも良いので、議場でのやり取りを主張すると、議会での議論の水準や
個々の議員さんの勉強量の高や力量を判断することができます。
実際、時々学生に議会中継を主張するという課題を出すことがあります。
そうしますと、最初は面倒くさがっていますが、聞いているうちに意外に真面目に議論をやっているんだなとか、
行政の取組で足りないようなところを結構的確に指摘しているなとかいう感想が出ます。
もちろん、ほとんど質問になっていない質問をする議員さんもいるのですが、
やや飽きるような感じで感想を持ってしまう学生もいますが、
良い質問にしよう、あまり良くない質問にしよう。活動そのものを見ることは、
どの方法を選べばいいのかというところに一番つながるのではないでしょうか。
確かにそうですよね。私も、県議会の議場での傍聴というのは何年か続けてきたんですけれども、
先月は交付審議会のテレビ中継を初めて見ました。
質問者や答弁する執行部の表情もすごくよく分かるし、
リアル会場での傍聴とはちょっとまた違った情報が伝わると思いました。
それぞれの議員の方が質問に取り上げる事柄で、
なるほど、交付審議会では今こういうことに予算が使われているんだということも分かって、とても面白かったです。
そうですね。議会の傍聴ってなかなか遠慮を感じる人も多いとは思いますが、
それぞれの実際の機会で議会の日程と傍聴の仕方などはだいたいホームページ上細かく説明されているので、
それぜひご覧いただいて、現地に足を運んでもらいたいと思います。
実際聞いていると、あれ、この議員さんすごいなとか、
あれは逆にこの議員さん全然ダメじゃんっていうのも感じたりできます。
ぜひ議会傍聴、これは実践してほしいなと思っています。
では、立候補しようとする人、それからそれを支援する人は、
関心を持ってもらうためにどういうことを考えたらいいかということ、
それからさらに市町村行政の立場からは、住民に関心を持ってもらうためにはどんなことができるでしょうか。
議員さんは議員という仕事におこりは持っていらっしゃると思うんですよね。
そうである以上、選ばれる側、特に現職の議員さんとして、
投票率のさらなる低下、大幅な低下は議会という組織への不信任、
自分たちの仕事への不信任であるぐらいに位置づけて、
そうならないために何ができるかということを意識してほしいと思います。
住民との接点の拡大というのは、いろんなやり方があるので、
ぜひ今までやってきたこと、あるいはさらに新しいことにチャレンジしてほしいと思います。
あと、行政の立場からは、過小代表をされている層や、
投票率の低い層などを対象に、チャレンジセミナーのようなものを企画しても良いと思います。
先ほどの内閣府の調査でも、初めて立候補を決断したきっかけというのは、
女性の場合は、候補者要請のための勉強会というのが一番多いです。
大月市は、市の中で唯一女性議員ゼロなんですけれども、
住民の方々が女性議員を出そうということで、団体を立ち上げて学習会などをしています。
それから、21世紀山梨女性会議という、女性議員も参加している団体があるんですけれども、
来年の統一地方選挙に向けて、女性の政治参画を応援するための連続講座を企画しています。
会長で、北都市の穂坂太子議員は、ぜひ山梨の女性議員を増やしたいというふうにおっしゃっています。
これは民間の動きなんですけれども、市町村がそういう企画を実施すれば立候補を歓迎しますという、
そういう呼びかけにもなりますよね。
では、メディアについてはいかがでしょうか。
メディアの役割と有権者へのメッセージ
そうですね。新聞やテレビの役割は当然大きいです。
公読率や視聴率の低下など、従来のメディアには厳しい時代だと思います。
とはいえ、存在意義を実証するためにも、選挙が近づいてからではなく、今のうちから、
選挙の仕組みや、首長や議会、議員活動の実態、各市町村が直面する課題、
こうしたものを丁寧に伝えるような報道を期待したいですね。
季節の行事の押し合わせだけじゃなくて、地元の政治や経済の面にもっと迫るような内容を、
たとえ短めのコーナーでも良いので、長期的に継続的に報道してくれれば、知る機会の一つになると思います。
はい、それはぜひやっていただきたいですよね。
では、リスナーの皆さんに、これだけは忘れないでほしい、というような言葉があればお願いします。
行かないと何も変わらない。行っても変わるかは分からないけれど、行かないと変わらないことは確約される。
これを考えて、ぜひ選挙があれば、投票所に足を運んでください。
たぶん前回も聞いてくださった方は、「あれ、同じこと前も言ってたじゃん。」ってなるでしょうけれど、
いや、前も言ってたことがまだ課題として残っているから、ぜひ今度こそ多くの方にやっていただきたいと思います。
宿題がそのままなのは、我々有権者とか研究者の問題でもあるわけです。
政治っていうのはみんなが関わることだから、それぞれの問題では薄く広く責任が分散してしまいます。
結果、問題を感じにくいかもしれません。
でも、感じにくいからと言ってそのままにしておけば、最後には制度の終わりに近づきます。
それはまずいので、3年先送りした宿題を次もあるいはその次も見越して、意識して、
4、5年の見通しの中で今度こそ片付けていきましょう。こういう感じでしょうか。
今回のこの2回目お呼びいただきましたが、この放送がその出発点になるような機会になれば嬉しいなと思います。
投票に行かないと何も変わらない。変わらないどころか悪くなるかもしれない。
ぜひ次の選挙に向けて、ご自分の大事な論点は何か、選ぶもの差しは何か、それぞれが改めて考えてみるということでしょうか。
藤原さん、今日はどうもありがとうございました。
番組の締めくくりと次回予告
本日のトークが、英国首相のチャーチューの表現を借りれば、最悪ではあるが他の政治形態よりはましながら主義を諦めない一助となれば嬉しいです。ありがとうございました。
次回8月6日は、昨年高校生平和大使に選ばれた、高齢高校2年生の小寺和子さんをゲストにお話を伺います。ではまた。
FMやつらたけ池田雅子がお送りする暮らしの羅針盤、今日も聴いてくださってありがとうございました。
星祭り アルバムにある剥がし跡
星祭り アルバムにある剥がし跡
まさこ
星祭りは七夕のことですね。どんな写真を誰が剥がしたのでしょう。
あつさんの中、どうぞご自愛の上お過ごしくださいますよ。
37:06

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