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2026/04/09 暮らしの羅針盤(池田政子 #82)
2026-04-11 35:40

2026/04/09 暮らしの羅針盤(池田政子 #82)

令和の結婚観 ゲスト:日原智香さん(山梨総合研究所 主任研究員)

感想

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サマリー

本放送では、山梨総合研究所の檜原知佳氏をゲストに迎え、「令和の結婚観」について考察する。檜原氏は自身の経験に基づき、現代の結婚観が抱える課題や、結婚と幸福の関係性、そして男女間の価値観のアップデートの必要性について語る。特に、経済的自立が進む女性が婚活市場で直面する困難や、旧来の社会規範にとらわれた結婚観からの脱却の重要性を指摘。最終的には、不確実な時代を共に生き抜く「相棒探し」としての結婚観を提唱し、自己肯定感を高めることの重要性を強調した。

山梨総合研究所と檜原氏の紹介
FM八ヶ岳 Day in Life 暮らしの羅針盤の時間です。池田政子が担当する第82回です。 この番組は、身近な暮らしの中にある男女共同参画やジェンダーの問題についてお話ししています。
今日は、ゲストをお招きしています。公益財団法人・山梨総合研究所の主任研究員でいらっしゃる、檜原千香さんです。
先月3月5日の山梨日日新聞に、幸福度から結婚感考察という記事が掲載されました。この研究を檜原さんが報告されたとのことで、ぜひお話を伺いたいと思いました。
どうぞよろしくお願いします。
山梨総合研究所、山梨総研というふうに言っていますが、ご存知ない方もいらっしゃると思いますので、簡単にご紹介くださいますか。
山梨総合研究所は、いわゆるシンクタンクというところなんですけども、例えば産業経済だとか観光などのデータを集めて、そのデータを分析して、そこから地域の課題を発見したり提案したりということを山梨県をエリアとして対象にして行っている組織です。
私は去年の4月から山梨県から派遣されて研究員をやっています。
もともとは県の職員でいらっしゃるんですよね。今34歳と伺いました。県庁のいろんな部署でお仕事をされてきたわけですが、東京都の政策企画局、計画部、計画課というところに出向したこともあるんですね。
東京都の政策を立てる中心部局ですよね。ここでの経験はいかがでしたか。
はい。私が東京都に出向していた時期がちょうど2020年の4月からでコロナの直撃した時期だったんですけれども、ちょうど初めて4月1日に緊急事態宣言が初めて出た時期で、山梨県にも気軽に戻れないし、東京都も初めて住むところだったので、結構ストレスを感じて過ごしてました。
でも自分としては都会に行って、いろんなこと楽しいことが経験できるのかなと楽しみに思ってたんですけど、コロナっていう一番東京が暗かった時代の2年間でした。でも今となってはそれはそれで貴重な経験だったと思ってます。
そのお仕事もコロナに関連したものだったんですか。
そうですね。東京都の政策を考える一番中心の部署だったので、本当に国の最先端の情報が入ってきたりしていました。東京だからこそできるマンパワーがとても大きいので、規模感があらゆるものが全然山梨県とも違っていて、そのスケールの大きさに圧倒されてましたね。臨機応変にその場その場の本当に生の体験をさせてもらえたと思ってます。
どんな政策を打ってもスケール感が全く違うわけですよね。その後は。
その後は2年間東京に行って県庁に戻ってきまして、人口減少対策の部署に3年ほどいまして、昨年の4月から山梨総合研究所に出向してます。1年間やってみて本当にすごくいい経験をさせてもらっています。
記事になった研究報告会っていうのはどういうものですか。
これは山梨総合研究所が新山梨プロジェクトという名前を掲げて、山梨県の地域課題をデータからひもといって解決策を探っていくというプロジェクトを2024年からスタートしまして、毎年独自に行っているアンケート調査をもとに報告会を開いてます。
「令和の結婚観」研究の背景と動機
そこで日原さんは令和の結婚感というタイトルで報告をされたわけですよね。こういうテーマで研究しようと思ったのはどうしてですか。
はい、私自身まだ結婚してないんですけれども、なんとなく結婚すると幸せになれるのかななんてイメージを持ってたんだけども、本当に果たしてそうなのかとか、私の身近な体験談、ミクロな視点からマクロな視点で、そもそも結婚と幸せがどう結びついているのかを分析してみたいと思いました。
結婚感ってすごく時代の影響を受けやすいと思うので、まさに令和という今の時代の結婚感がどんなものなのかっていう思いでこのテーマを選びました。
私が結婚したのはもう50年くらい前ですけど、好きな人と結婚したいっていうのはもちろんあったかもしれないんですけれども、結婚すればそれが幸せにつながるってあんまり考えたことはなかったんですよね。結婚するのが当たり前の時代だったからかもしれませんけどね。
今お話聞いて、私の場合は結婚してない自分が幸せじゃないんじゃないかっていうネガティブな気持ちがすごく大きかったんだなと思いました。結婚すれば幸せになれるじゃなくて、結婚してない自分が不幸なんじゃないかって悩むことが結構多かったんです。
結婚観の変化と現代女性の葛藤
今の若い女性がそう感じるっていうこと、なんだかちょっと不審な気がするんですけど。
自分の周り、友達とかみんなが当たり前のように結婚して、今本当に30代前後って子供を産む友達もすごく多いんですけども、そんな中で環境が変化していってる中で自分だけなんか置いてきぼり感のような、だんだん話もライフステージ変わって合わなくなってきますし、
今までは気軽に遊び誘ったりとかしてたようなこともちょっと遠慮しちゃって気遣うようになったり、本当はその今まで通り仲良く気軽にしたいはずなんだけど、ちょっと自分から距離置いちゃったりとか、なんかその結婚してないっていうだけで自分を卑下する気持ちがすごく大きくなってました。
で、身近な友達の中でも、まだ結婚してない友達でも、結婚してないことが自分は誰にも選ばれてないってことだから、それが辛く感じることがあるなって話もしたことがあるんですけど、その友達の気持ちとすごく自分の気持ちも同じだなって思いましたね。
人と繋がれない自分がなんとなく欠落しているっていう感じでしょうか。
でも実際にはいろんな方と繋がっていますよね。
そうですね、そうなんです。でも結婚して繋がるっていうこと、その繋がりが尊いものだってことにすごく自分は執着しすぎてたんだなって思います。
ちょっとショックです、私。さっきその半世紀前には結婚が当たり前だったって言いましたけど、それは女性は結婚しなければ生きていけないっていう面があったからです。結婚を永久就職って言ったくらいなんですけれども、逆に職業を持ってずっと仕事をしていきたいと思えば、結婚できないっていう時代もあったわけです。
でも今の時代は結婚するかしないかっていうのは特に女性にとって自分の人生の選択肢の一つになってきたと思うんですけど、結婚していない状態の自分をマイナス評価しなくちゃならないっていうのはそこを理解したいと思いますけれどもね。
研究報告の資料を拝見しましたけど、30代の公務員の女性が例として紹介されています。周りが結婚出産らしという状況に焦って結婚相談所に入会した。数人とお見合いして印象の良かった男性に交際を申し込んだけれど断られてしまった。
相談員の女性にその断りの理由は大卒で公務員という女性が相手の男性のプライドを傷つけた可能性があると言われたっていうんですよね。
婚活市場の実態と個人的経験
そうですね。これ本当は発表の場では言わなかった。ちょっとぼかしたんですけども、実は自分のことでして。自分、結婚相談所に去年登録をして、相談員さんからあなたすごく魅力的だからそのままで大丈夫ですよってすごいフォローをしてくれて活動を始めたんですけど、
それ自分もそのまま素直に受け取って、自分をまた偽って結婚しても多分不幸になっちゃうからありのままでと思っていたら、その男性からお断りされたって話をした途端にその相談員の方が、もしかしたらその男性のプライドを傷つけちゃった可能性があるかもしれませんねっていうアドバイスを言われた。
その後、男性を立てるためのコミュニケーションレッスンっていうのを進められたって言うんですけど、これ本当ですかっていうくらいびっくりしました。
これちょっと特徴的に書いちゃったんですけど、発表しちゃったんですけど、要はありのままの私の接して方だと男性をうまく立てられるような姿勢じゃないから、少し自分自身を振り返ってみる、見返してみるって意味でもそのレッスンを進めてくれてましたね。
でも最初すごく私が魅力的だからそのままでいいですよってずっとアドバイスしてくれてたのに、急になんかちょっと矛盾するようなアドバイスだったので、なんとなく不審感というか違和感を感じて、結局そのレッスン、私は受けなかったんですけども。
どんなレッスンだったのかリクエストの1曲目の後に伺いましょう。富士風のキラリですね。
この曲はこのフォーラムでの研究テーマを分析まとめてたときにたまたま流れてきたんですけども、なんとなく聞いてたらすごく自分が提言したい関係性ってまさにこれだなと感じられた1曲です。
車のコマーシャルにも使われていましたね。ではお聴きください。さて男性を立てるコミュニケーション、どんなレッスンなんですか?
はい、その相談員さんから聞いた話だとまた別に心理学とかに詳しいアドバイザーさんという別の女性のスタッフさんが自分と1日議事デートみたいなお出かけを一緒にしてくれて、そのデート終わった後にその日の自分のコミュニケーションの仕方をアドバイザーさんがアドバイスしてくれるっていうような内容でした。
相手を尊重したコミュニケーションっていうのは女性も男性も必要だと思いますけど、男性のプライドを傷つけたらしいという理由で男性を立てるレッスンをするってなんだかデイビーオットの製造講座みたいだと思ってしまいました。結婚相談所ってそんなことまでするんですね。
そうですね。まあそれが今まで結婚するためのレールだったからまだそれ続けてるみたいな感じなのかななんて思いますね。
で、ちゃんとそれで営業が成り立っているっていうことは男性の側にも女性の側にも需要があるっていうことですよね。
そうですね。結局自分は結婚相談所辞めてしまったんですけども、そういった婚活の市場を知ることができたのですごく経験としては良かったなと思ってます。
思い出したんですけど山梨県が婚活サポート事業をやってますよね。数年前にそのホームページにお相手探しをする方へのアドバイスっていうのが男性用と女性用と別々に出ていました。
で、女性に対しては男性は結婚相手には過美な服装は望みません。自分の言うことを笑顔でうなずいて聞いてくれる女性を好ましく思いますとかね、そういうことが書いてあったんです。
婚活サポート事業とジェンダーバイアス
すごい結婚相談所と全く同じすんじゃないですかね。
これはね、いかにもひどいと思ったので、担当課にジェンダーバイアスそのものだからやめてほしいというふうにお願いしました。
で、県議会の委員会でも議員の方からこの件について発言があって、その後このページはなくなったと思います。
それから婚活イベントの募集が載ってますけれども、ちょっと前までは公務員、正社員の男性とか、要するにその男性を経済力で分断、差別するような、そういう名称のイベントになってましたね。
婚活市場では正社員とか公務員とかって肩書きでくくってパーティーを開くのってすごくあるあるですね。
あとは年収いくら以上とか、具体的に言うと年収2000万以上のハイスペック男子限定みたいなのとか、あとは20代限定とか年齢とかもありました。
市場、それからスペックなんですよね。
自分をアピールする説明書きをお互いに見せ合って、自分は選択する方でもあり、される方でもあるわけですよね。
以前、未愛結婚が一般的だった時代には釣書って言いますけど、直接会う前に学歴とか職歴、趣味、家族構成、そういう自己紹介書を相手に渡して演談を進めるかどうか判断する材料にしたんですね。
それを今は自分がするっていうことなんでしょうね。
ひやらさんはこういう経験をもとにして2つの問いを立てていらっしゃいますよね。
一つは経済的に自立した女性は婚活市場で需要が低いのかということ。
もう一つはそもそも経済的に自立した女性にとって結婚することは幸せなのかということ。
ここで結婚と幸せとの関係が出てくるわけですね。
研究における二つの問い
そうですね。すごくそのことを自分自身がすごく考えて悩んでたので、なんで自分はこんなに悩んでしまうのかということを理論的に分析してみたいなと。
気持ちをすっきりさせる意味でもはっきりさせたくってやりました。
もう一つね、子供を持つか持たないかっていうことと結婚、それから幸せっていうことはどういうふうに結びついていますか。
自分としては結婚したい理由の一番大きいのが子供が欲しいっていうのがまず第一になりまして。
それなんでかっていうと、さっきもちょっとお伝えしたんですけど、友達がだんだん今ちょうど子供を産み始めていて、
その友達親子の様子を見てると、子供を持つことってこんなに尊いことなんだなってすごく羨ましいなって感じてます。
結婚と子供、幸福度の関係性
日本の場合、子供を持つためにはまず結婚しないとならないので、結婚の先にある子供を持ちたいっていう希望から結婚したい。そんなふうに感じていると思います。
はい、それで結婚と幸福との関係はどうでしたか。山梨総研のアンケート調査からはどんな結果が得られたんでしょうか。
はい、今回アンケートではあなたは現在幸せですか数字で0から10でお答えくださいっていう質問を投げたんですけども、それに対して結婚している人の方が高い数字を答える割合が多かったです。
これは30代から70代以上年代で区切ってみても、どの年代も男女ともに結婚している人の方が主観的な幸福度が高く出てまして、
こんなに年代でも性別でも綺麗に分かれるものなんだなと思いました。ただこの結果は因果関係とまでは全く証明はできていません。
そうですよね、それは重要なことですよね。因果関係っていうことになると、結婚していない人は結婚していないから幸せでないっていうね、そういう話になっちゃいます。
でも因果関係ではないとしたら、じゃあこの結果をどういうふうに読んだわけですか。
そうですね、自分としてはその結婚が先か幸せが先かってことになるんですけども、要は経済的にも生活の環境も満たされている人が結婚ができているってことだから、結婚している人の方がもともと満たされていて幸せですって答える割合が高くなっているんじゃないかななんて考えました。
結婚する条件が男性は特に経済的条件を求められることが大きくて、女性も自分の相手を選ぶ条件として経済的な条件整ってない人は選ばない。男性が稼いでくれる存在だっていう意識がまだ強いのかなと思いました。
結婚するなら経済的に豊かな人じゃないと生活が成り立たないからなんだろうなとは思います。
でも例えば男は仕事、女は家庭っていう考え方は若い世代ではもう少なくなっている。そういう結果も報告の中で紹介されてますね。
男性側も女性側もそういうふうに考える人は少なくなっているわけだから、なぜ経済力が男性のプレッシャーとして残っちゃうんでしょうかね、実際の場で。
やっぱりその若い世代の親世代がすごく結婚について、自分たちの今まで経験した価値観からなんとなくプレッシャーをかけちゃってるんじゃないかなとは思います。
自分自身もちょっとあんまり大きい声で言えないんですけど、親から余計なことを言われたりもします。
価値観のアップデートと親世代からの圧力
例えばどんなことですかって聞いちゃいます。
なんとなくいつ結婚するのとか、そもそもする気あるのかとか、そういう婚活的な活動してるのかとか、あんまりストレートには聞いてこないんですけど、近所の誰々さん結婚したらしいよとか、周りはみんな結婚してってるよみたいな同調圧力をかけてきますね。
なるほどね。そういうこともご自分のストレスになったり、それから自己評価に影響しますよね。
リクエストの2曲目、米津玄師のさようならまたいつかです。NHKの連続テレビ小説、虎に翼の主題歌でしたね。
そうですね、このドラマが日本で初めて女性として弁護士、判事、裁判所長を務めた方をモデルにしたドラマなんですけども、この米津さんは主人公の虎子の生き様に思いを馳せて、毎朝聴ける曲を作りたいと言って作曲したそうです。
すごく春の雰囲気にぴったりで、女性の応援歌としてふさわしい曲だと思います。
はい、ではどうぞ。
それで、日原さんの研究での問いとしては、結婚イコール幸せのイメージが強いなら多くの人は結婚したいはず。
でも未婚化が全国的に進行しているっていうデータも紹介されていましたね。
そうですね、最初に結婚イコール幸せっていうみんな主観的なイメージを持っているんだったら、誰もが結婚するんだろうなと思うんですけど、でも実際には未婚化が急激に進行しています。
なぜかというと、分かりやすいのが経済的な背景ですね。
日本の経済事情の変化に応するように、日本の未婚率とか、結婚したいと思う、希望する人の割合も変化をしています。
未婚化の進行と経済的背景
だからこの経済的要素はすごく結婚と密接に関係していると言えると思います。
昭和の後期の高度経済成長期から安定成長期にかけては、経済的に自立した男性とそれに付随する女性と子供っていう、いわゆる標準世代っていうのが結婚の家庭のモデル体系として確立されたと言えるんですけど、
でもそれがバブルが崩壊して、平成以降は結婚が徐々に不確実でかつコストの高い選択になってしまって、未婚化が進んでしまったと説明しました。
はい、そしてそのテーマである令和の結婚化の特徴っていうのはどんなところですか?
一番特徴的なのは、男女共に対等な関係を築いていることだと思います。
男だからとか女だからとかじゃなくて、お互いがお互いを尊重して協力し合って共に生活していくこと、それが対等なんだ。
それが令和の結婚感としてあるべきではないかということを私は言いたかったです。
令和の結婚観の特徴と課題
だけど、令和の結婚に立ちはだかるのは、旧来的社会規範にとらわれた環境だと指摘されていますよね。
そうですね。自分がいざ結婚したいと思って選んだ手段が婚活結婚相談所、婚活市場に飛び込んでみても、そこで求められるのって、まいそが役で男性を立てられてみたいな女性でした。
ただ、男性と同じように切磋琢磨して、頑張っているような女の人だと可愛くないなって思われてしまうのかなって感じましたし、
そういった婚活市場で確立されている女性のモデルに、なんとなく自分すごく当てはまらないんだなって思いましたね。
ただ、すごい自信過剰かもしれないんですけど、男性側としても自立して一緒に肩を並べて歩いてくれる相棒のような存在って頼もしいって思わないかなって。
男性だっていつも自分が先頭に立って家族を引っ張らなきゃいけないっていうのは、すごいプレッシャーも感じると思います。
一人で背負うのは大変ですよね。
男女共同三角社会っていうのは、男女が互いにその人権を尊重しつつ、責任も分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することのできる社会というふうに定義されているわけですよね。
そうですね。でも現実は、男性はスペックが、経済的スペックが高くないと結婚できなくなってますし、二人横並びで頼られるけども、自分も頼っていい。
自分と対等に足並みを揃えて立ってくれる女性の方が堪能もしくないかと思います。
男性が結婚相手にどんなライフコースを望むかっていう調査でも、今の若い方たちは相手も仕事を持ってほしいと思ってるわけですよね。
男女共同参画社会と現実のミスマッチ
それはやっぱりこれまで男性に求められてきた一家の大黒柱、もうそういうことが不可能ってわかっているからね。だから相手の女性にもお金を稼いでほしいっていうふうに考える男性が増えているっていうことですよね。
そうですね。
でも、いざ結婚しようとするときにそこがミスマッチになっちゃうっていうのは、なんででしょうかね。
研究報告の中で、女性にとって価値観がアップデートされていない相手との結婚はリスクが大きいと指摘されていますけれども、どんなリスクがあると思いますか。
SNSでもよく目にするんですけど、仕事することも働くことも求めてくるし、家のケア、ケアロードも求めてくる。中途半端に働くことを求めつつも、でもケアすることも両方を求めてくると、経済的な自立は都合よく受け取っているのに、家のことは自分に都合よくそっちも受け取ってて、
そういうアップデートされていない相手と結婚しちゃうことが女性にとっては一番危険だなと思います。
うちのこともやれよって言われちゃうっていうことですよね。
それでそういう恋愛の結婚に立ちはだかるのは、旧来的社会規範にとらわれた環境ですと、これを何とかするためには社会規範、価値観を令和型へアップデートする必要があるということで、私も当然そう思います。どうしたらいいと思いますか。
価値観アップデートの必要性と難しさ
そうですね。すごい社会の価値観を変えるってとっても難しいことだと思うんですけど、そもそも意を唱えないと気づきもしないからこそ、こういうフォーラムとか発表の場で発信したいなと思いました。
そうですね。まず声を出していくっていうことは重要ですよね。聞いてくださった方の感想はいかがでしたか。
そうですね。その日、実際会場にいらっしゃった方、高齢の年配の男性が多かったんですけども、すごい不安だったんですけど、でも終わった後にある男性が声をかけてくれて、発表内容面白かったです。すごい勉強になりましたって言っていただきました。
人口減少っていうのは本当に山梨の大きな課題ですよね。だから、価値観をアップデートするには、今回の研究報告のように、当事者である檜原さんのようなお立場の方が、当事者世代の男性とか親御さん世代の方を対象に、山梨総研で手前講座をするっていうのはいかがですか。
そうですね。ありがとうございます。
シンクタンクとしてできるような政策提案、この研究にある程度基づいて、こういうふうにしたらいいんじゃないかっていう提案がありますか。
自分がすごい思ってたのは、先ほどの婚活関係の事業は、抜本的に見直した方がいいんじゃないかなとは思います。
実際に、私も県が主催した婚活パーティーに何年か前に行ったことがあるんですけど、自分の結果にも何もなかったし、あんまり成果が見えない感じがしました。
なので、民間の事業者さんがやっていることを、ただ真似するんじゃなくて、行政だからこそ、もっとフラットな出会いの場を増やす事業に力を入れるべきじゃないかなと思います。
例えば、文化活動、スポーツ活動、あとはボランティアの活動を進行するといったことを。
研究報告への反響と政策提案
なるほどね。その婚活だけを目的にするんじゃなくて、出会いの機会として、社会的に価値のある活動の場を提供するっていうね、そういうことでしょうかね。
そこで女性も男性も一緒に活動することで、相手すがしだけじゃなくて、別の社会的な価値も生み出せるっていう、そういう仕掛けなんですかね。
もう一つ県の調査では、未婚の方が結婚していない理由のトップは、男性も女性も適当な相手に巡り合わないっていうことなんですよね。
だから婚活サポートだってなるんですけれども、その適当な相手っていうことの内容は、男性も女性もお互いにすれ違っているかもしれないんですよね。
そこをきちんと把握しないといけないと私は思ってるんですけど。
私もここは本当にそう思います。何が適当なのかってすごく大事なところだと思います。
結婚していない理由の2番目以降は、男女で随分違います。男性の場合は結婚資金がないとか、結婚後の生活資金が足りない、仕事が安定していないっていうふうに、さっきおっしゃってた経済的な問題です。
でも女性の場合は、自由な時間や気楽さを失いたくない、趣味や娯楽を楽しみたいというのが多いです。
先ほど不確実でコストの高い選択っていうことの中身が、男女で違っているわけですよね。
一方でもしかしたら、お互いに相手から古い価値観を要求されていると思い込んでいるだけかもしれないっていうふうに思ったりもします。
研究報告の最後に、令和の結婚は不確実な時代を共に生き抜くための相棒探しだという提案されていますね。
これの意味は、もしかしたら相手が病気になったりだとか、離婚しちゃったりとか、私別しちゃったりとか、何が起こるかわからないですよね。
そういう不足の事態にも対応できるように、自分自身が力を蓄えて、自分を自分で支えられるようにしっかり自立する。
未婚理由の男女差と「適当な相手」
私はこれをやる。あなたはこれをやって。お互いに役割分担するんじゃなくて、お互いがどっちも両方やる。家のことも仕事も両方やる。
普段は肩を並べて一緒に歩いていくけども、ピンチの時にはお互いを助け合える相手、相棒を探していくのが令和の時代に求められている結婚なんじゃないかなということを主張しました。
私は以前の学生さんの授業の中で、1たす1イコール1あまり1という式を書いて、学生に説明していました。
あまり1っていうのはゆとり1っていう意味なんですけど、もしかしてどちらかの、あるいは両方のその1っていうのが0.8とか0.5の時があったとしても、1が確保できる可能性は高いわけです。
0.5たす0.5イコール1という関係よりは、ゆとり分が大きいかなと思うわけなんですよね。
じゃあ最後のリクエストは、キングヌーのIt's a small worldですね。
最後は私の推しバンドから選曲をさせていただきました。
すごいあの夜の雰囲気を歌った歌なんですけど、メロディーも歌詞もとってもおしゃれでお気に入りの1曲です。
「相棒探し」としての令和の結婚
ということで、こういう研究をしてみて、結婚したいと思っている方々へ何かアドバイスがありますか。
そうですね、まず相手を探すじゃなくて自分を振り返ってみたらということを言いたいですね。
女性自身も今の時点の自分のポテンシャルを理解しきれてないんじゃないかって気しますし、男性も自分一人で家族を養おうって、今だとよっぽど経済力とか能力高くないとできないので、それを当たり前にやらなくちゃって思っていないか。
逆に女性は男性に経済的に依存しなくても自立できる能力を持ってるはずなのに、自分は養ってもらえる側って思ってないか。自分が持ってる力に気づいてない、あるいはセーブしちゃってないかとか。
男性と女性でお互いチグハグになってないか。相手に求める条件だけを考えるんじゃなくて、まず自分自身を見直してみたら、そんな感じですかね。
で、結局この研究はご自身にとってどんな意味があったと思いますか。
はい。実際これ研究してみて、自分自身の価値に改めて気づくきっかけにもなりました。
今まですごい、結婚してないことで自分不幸なんじゃないかって思い込んでたんですけど、それだけで自分が周りよりかも劣ってる劣等感ずっと抱えてたんですけど、そんなことはないって気づくことができました。
結婚ってものに自分がすごく執着しすぎてただけで、自分で自分をすごく下げてしまってたなと。
自分って今してること以外にももっとできることあるだろうし、能力もちゃんとあるし、結婚してないってことを理由に自分を劣っていると思うのはすごいもったいないなって思えるようになって、それと同時にすごい結婚への執着も薄れてたように感じています。
だから今後はタイミングとか望遠があれば、なるようになれば、結婚できるなら結婚して幸せになれるかもしれないし、またもし結婚できなかったとしても、それはそれで充実した未来を自分で生きていけばいいと思うし、そんな感じで自然体にすごく慣れたような気がします。
結婚したい人々へのアドバイス
それがこの研究をした一番の成果ですね、きっと。
そうですね、なんとなく社会のためというより、自分が一番救われたかもしれません。
ご自分をアップデートできたっていうか、自分を縛っていたものから少し自由になって、改めてでも結婚っていうものを本気で考える、そういうスタート台に立てた、そんな感じかもしれませんよね。
そうですね、すごい大人になって自分を振り返るってなかなかできないので、そういう意味でもすごいいい機会をいただけました。
今日は、令和の結婚という当事者としてのご自身の経験に基づいた研究について、若い世代の女性のとてもリアルなお話を伺うことができました。
いろいろお話しくださってどうもありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
FM八津畑、池田雅子がお送りする暮らしの羅針盤、きょうも聞いてくださってありがとうございました。
春秋や若きまどいにうなづけり。
春秋や若きまどいにうなづけり。
まさこ。
春秋は春のお昼と書きます。
季節の変わり目、どうぞご自愛くださいますよう。
研究の成果と今後の展望
ではまた。
35:40

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