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2024-07-31 30:17

#5-4 保険:テクノロジーで冒険が増える

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信用x技術を深掘る本シリーズ、保険を深掘ります。キーワードは後始末より前始末、そして副作用についても語ります


▼「s05 信用スコア編」再生リスト:

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▼MC:

尾原和啓(IT批評家) https://twitter.com/kazobara


京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目 、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞


▼サブMC:

けんすう(アル株式会社代表取締役) https://twitter.com/kensuu


アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。


▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。

https://forms.gle/bHQjcgjCCQkFEFDg9


▼音声編集:株式会社BOOK


▼アドバイザー:株式会社BOOK代表取締役 樋口聖典

00:05
スピーカー 2
はい、というわけで前回はですね、金利信用ビジネスにおけるノイジーマイノリティのコントロールみたいなところですね、デフォルトの話とか。
スピーカー 1
めっちゃカタカナ。
スピーカー 2
と話しましたが、今回は保険ということですけれども、保険だと普通はお客さん側がお金を払うような感じですよね。
スピーカー 1
そうですね。フィンテックとか金融って、保険とか融資とか投資とかって言うから難しく感じちゃうんですけれども、さっきの収録会の最後に話をしたんですけど、
結局、冒険をするために先にお金をもらう分、リスクの分だけちょっと高くお返しするよっていうものが投資と融資であって、一方で保険というのは逆に先に使う側がコストを払っておくから、
じゃあ何かあったときに対応するための費用を払ってくださいっていうのが保険なわけですよね。
だからこの辺とかって、単純に金融ってハードルが高いように思っちゃうんですけれども、意外とその基礎の原理っていうのがわかってると、よりこのAI時代とかにどういう風になるかっていうのがわかるっていうのが、保険とシンゴスコアの関係なわけです。
スピーカー 2
保険って普通に死亡保険とかがん保険とかいうのを想像していれば大丈夫ですか?
スピーカー 1
いいです。やってます。とか車の事故保険とか。
スピーカー 2
車の事故ね、はい。
スピーカー 1
単純に言っちゃえば、冒険をしたときって絶対トラブルが一定の確率で起きるわけですね。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
人間で言えば、早く死んじゃう人もいれば長く生きる人もいたときに。
全員が全員早く死んで周りに迷惑がかかっちゃうから、じゃあ死ぬときのために貯金をめっちゃ残しとかなきゃいけないってなると大変なわけじゃないですか。
ましてや車の事故とかもそうでしょうね。万が一車の事故を起こして、車の相手に対する賠償金だったり、自分の車が壊れたときの費用ってものを貯金しとかないと車が乗れないっていうのは大変なわけですよね。
でも一方で、ちょっと車の事故率はわかんないんですけど、仮に車の事故っていうものを0.1%っていう風にすると、
0.1%の事故のために、万が一車が事故って相手に何か賠償金を払わなきゃいけない貯金をする人しか車乗れませんってなってくると、結局車というインフラ社会が動かないわけじゃないですか。
03:08
スピーカー 1
だったら事故が0.1%だっていうふうに仮になったら、単純に言えば1÷0.1%の1000人の人がお金を1000円ずつ集めておけば、それで100万円になるわけですよね。
じゃあこの0.1%の事故が起きたときにこの100万円をその人が使いましょう。僕らがたまたま事故がなかったからラッキーでしたねっていうのが基本的な保険の考え方なんですよね。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
これをすることによってみんな冒険をしやすくなってるわけなんですよね。
スピーカー 2
そこですよね。やっぱり車に乗って0.1%でも事故るんだったらやめとこっていうふうな人が増えてしまうと社会全体がちょっと弱くなるというか、不便になってしまうので、保険という仕組みがあるとみんなが安心して車に乗れるようになるよねっていう、そういうところですよね。
スピーカー 1
ここと今回のテーマの信用スコアって何が関係するのかっていうと、結局信用スコアが高い人っていうのはそういう事故が少ないよねとか、信用スコアの種類によりますけど、信用スコアが高いと健康的な生活をしてるから病気になりにくいですよねとか、
っていうふうにある種自分たちが日々やっている行動によって私たちはリスクが少ないグループですっていうことを証明できると、だったらじゃああなたたちは事故が少ないグループだから保険に入るときに安く保険が入れますねっていうようなことをやっていける。
スピーカー 2
これなんかありますよね、最近でも車の保険がセンサーついてて、急ブレーキ率とかが低いと保険料が安くなりますよとか。
スピーカー 1
おっしゃる通り。だからさっき話をした東南アジアにおけるグラブとかウーバーだったりっていうものは、そもそもずっと車のダッシュボードにスマホを置き続けて、
そのスマホがずっとブレーキ用の急加速度をしたりとか急停止したりするとスマホにある加速度センサーは検知しますから、やっぱりこの人の運転荒いよねとか。
あとそもそも論で乗った人がこの人の運転良かったよっていう風にレビューを残すので、結局その人の事故をする確率というものが予測できるような行動データが溜まっていくわけですよね。
スピーカー 2
これ行動データでもまだまだありそうだけどあんまり社会に実装されてない感すらありますね。
06:03
スピーカー 1
そうなんですよ。おっしゃる通り。だからそれがAIの時代とかIoTって言ってどこからもデータが取れるようになると、実はあらゆるところに保険を作っていくことで万が一のとき保険があるから冒険ができるみたいなことになってきてるんでしょうね。
スピーカー 2
ありますね。なんか最近だとSNS炎上保険みたいなものができて、保険料払うと炎上した時のコストを支払ってくれるみたいなのあるらしいんですけど、毎日のSNSの投稿を見てこの人炎上しそうってなったら保険料上がるとかできそうですよね。
スピーカー 1
そうなんですよね。だから日々の行動の中で、例えばこの人のレスポンスみたいなのを言っちゃいけない人に返信しちゃってるみたいなふうに、ある程度事故って未然の行動によって分解できるわけですよね。
それは例えば信号みたいなものがあったときに、やっぱりこの人って信号が変わったギリギリまで交差点に突っ込んじゃう人なのかどうなのかみたいなことはGPSとカメラ使えば簡単にスコアリングできるわけですし。
さっきの万引きみたいな話で言うと、実は万引きって本屋さんにカメラがあってですね。明らかに本屋の中で動いてる動き方違うんですよ、万引きする人と万引きしない人。
普通の人って自分の本が読みたいなって言って、基本的に書棚を見て動くわけじゃないですか。でも万引きする人って書棚じゃなくて周りの人を見るわけですよね。
スピーカー 2
なるほどね。それはそうか。
スピーカー 1
かつ店員がいなさそうなエリアみたいなことを徘徊するから、本屋の中の徘徊ルートとかも変わるわけですよね。
スピーカー 2
へー面白い。
スピーカー 1
こういうのが今だと、店内にある複数のカメラを合成して、この本屋の中で人がどう動いてるのかとか、各人の目線がどっちにあるのかみたいなことがAIだと分析できるから、
スピーカー 2
そうやっておかしな行動をしている人っていうことをディテクトできるわけですよ。
スピーカー 1
そうすると2つの考え方があって、1つは前回の話に近い話なんですけど、そういうおかしな振る舞いをする人はもう最初から入れませんっていう風にするっていうパターンと、
もう1つは逆ですね。いい行いをしている人たちは保険料が安く入れるっていう新しい保険ってことを作っていくことによって、いい行いをしていれば保険料が安くなるから、より冒険がしやすくなるし、
09:03
スピーカー 1
いい行いをしていると保険料が安くなるから、いい行いを徹底しようとすることによって、よりいい行いをする人が増えるみたいなループが起こるんですよね。
スピーカー 2
これでもなんかもっとどんどん導入してほしいですね。例えば、ウォーキングマシンに乗って1日20分歩いてる人は保険料安くなるんだったら、ちょっと運動頑張ろうかなになるとか、なんかチョコザップさんとかがそれをやってくれるとかになったら、結構使いそうな感じしますね。
スピーカー 1
いや、だから多分ですけど、チョコザップに保険会社が出資しましたよね。
スピーカー 2
そうなんですね。
スピーカー 1
そうなんですよ。多分そういうことだと思います。
スピーカー 2
面白い。でも、全員にとっていいですよね。健康を気をつけてるのに気をつけてないあの人と保険料一緒っていうのは、なんとなくこうもやっとしてたのが、やればやるほど保険料安くなって、むしろスポーツ事務台よりも得をしたみたいなことが起こるんだったらみんな運動するし、いいことづくめですね。
スピーカー 1
そうなんでしょうね。だからそういうふうに、前回の話は、行動のデータを見ることによって異常なマイナスをしてしまうことを排除しましょうねっていうことによって、信用できる人たちだけが安価に暮らすことができるよねっていう話をしてたんですけど、
今回の保険における信用スコアのやり方っていうのは、どっちかっていうと、要は事故よりも予防ってことなんですよね。予防っていう振る舞いをすればするほど得をするから、もう事故が起きないようになるよねっていうことを仕組みとして持ってくってのが信用スコアだったりとか、フィードバックのやり方のポイントになってたりとかしてて。
スピーカー 2
なんか不平等感がちょっと薄れる感じがして、僕はいいなと思って。なんかもう好き放題食べるし運動もしないよっていう人が、保険料高くてもある意味諦めがつくというか、そうだよねって思えるし、ちゃんとしてる人は保険料安くなるし、保険会社もなんかリスクが減ってるのでいいよねみたいな。
いいですね、これ。
なるほど。
スピーカー 1
そういうことができるようになったりだとか。
スピーカー 2
中国でマンポケを動かすための機械が売ってるのを見たことがあります。保険料安くするために歩いてる感を出すと、いろいろ考えるなと思いました。
12:09
スピーカー 1
そういうチートがどうしても出ちゃうっていうのはあるんですけど、それはそれで今度、ポケモンGOとかもそうですけど、不自然な歩数の稼ぎ方をディテクトして、どうやって止めに行くかみたいなこととかのいたちごっこは残っちゃうんだけれども。
でも大事なことは、やっぱり僕の好きな言葉に後始末より前始末っていう言葉があって。人間って放っとくと事故なんか起きないよとか、例えばお酒を飲みすぎたりとかしてても、それは俺には当たらないよみたいに将来のリスクっていうのをどう軽く見ちゃって。
それで病気になってからオロオロするみたいなことが多いんですけど、そうじゃなくて、後で始末するんじゃなくて、前もってお酒を飲む量もこのぐらいにしておきましょうとか、歩く量はこのぐらいは歩きましょうみたいに始末を前もってやっていくってことの方が社会コストが圧倒的に安いし。
ネットの良さって、この前始末をするときに今までは将来起こるリスクがどう減るかみたいなところってわかんないわけじゃないですか。これで行動経済学の中に僕の好きな考え方があって、PTSの原理っていうのがあるんですよ。
要は人間が2つの行動を選択するときにポジティブとネガティブなものとやればポジティブなものをやりたくなるよねと。で、次に何か人間がやるときにやれば確実にその確かにいいフィードバックが返ってくることと不確かなものだとやっぱ確かに返ってくるものをやりたくなるし。
さらにそのやった結果の良いことってのが後から来るものよりはすぐに返ってくるものの方がやりたくなるわけですね。だからポジティブに確かにすぐに結果が返ってくるものを人を選びがち。なのでPTSの原理って言うんです。
これ分かりやすいのはタバコで。結局タバコっていうのは吸うとニコチンの覚醒作用があるからちょっと元気になるわけですよね。これニコチンによって結局血管拡張が起こるから確実に確かにちょっと元気になったっていうポジティブなものがしかもタバコを吸ってすぐに起こるわけですよ。
それに対してニコチンとかタールが溜まって肺がんになるかもしれませんっていうのってネガティブなんだけど後になって起こるじゃないですかすぐに。しかもある一定確率だから自分はならないかもしれないから不確かなんですよね。
15:06
スピーカー 1
そうすると本来的に考えれば肺がんになるってむちゃくちゃリスクが高いことなんだけれども、それってネガティブに不確かで後から起こるものに対してタバコを吸った時にスッとする感覚ってポジティブで確かにすぐに起こるから人間ってPTSなものを先に選びがちっていうところがあって。
スピーカー 2
いやそうですよね。ダイエットとかもそうですし英語の勉強とかは全然不確かしてすぐに効果が出ない。ただ保険を入れるとそれをすぐなものに変えられるってことですね。
スピーカー 1
おっしゃる通りです。要は毎日1万歩歩いてるとスコアメーターが溜まっててここまでスコアメーターが溜まったら保険金安くなったおめでとうみたいな話になってるとか。
あと場合によってはそこのポイントで商品に変えられるみたいなことで小目ポイントを小さいミニゴールを設定できるわけですよね。
そういうふうに何らかの形でスコア化するっていうのは全ての行いをポジティブにすぐに確かにフィードバックに変換できるんですよ。
スピーカー 2
なるほど。保険の機能の一つにそれがあるっていうのは初めて今気づいたんですけれどもめっちゃ面白いですね。
スピーカー 1
そうなんですよ。しかも保険会社からしてみると結局一人一人のデータとして確かに1万歩歩いたとしてもやっぱり病気になっちゃう人は病気になるんだけど、
やっぱり保険会社からすると確率統計の話だから結局お客様が千人一万人揃った時にやっぱり歩いてる人と歩いてない人だったらやっぱりもう明確にパーセンテージで歩いてない人の方がやっぱり病気になって保険の支払いが増えるっていうのが統計的にわかってれば
じゃあその歩いてないことによって保険料の支払いが増えてしまうところを歩いてる人にはその支払いが増えた部分の3分の1を歩いたらインセンティブとして還元しますよと。
こういうのを対数の法則って言うんですけど、たくさんの数字でおしなべてみると辻褄が合うからだったらゲーミフィケーション的なものだったりスコアリング的なものだったりで、
短期にすぐに確かにポジティブなものをユーザーにフィードバックすることによって結果的にネガティブで不確かせ、後から来るもののリスクを回避できるようにしましょうっていうのがこういう行動経済学的に信用スコアを捉えたときのやり方だったりするんですよね。
スピーカー 2
じゃあやっぱりデータとして出るんだったら科学的根拠がなくてもいいわけですね。
18:01
スピーカー 1
そうです。計画でおっしゃる通り。
スピーカー 2
そうですよね。だから毎日鉄棒にぶら下がる人は全然死亡率が低いとかが出たら、それを目的にしてこれやったら保険料下がりますよっていうのをやって、科学的根拠がなくてもデータ的に経済効率性が回ってればOKみたいなことができるので。
スピーカー 1
そこら辺がやっぱりサイエンスとエンジニアリングの違いで、サイエンスっていうのはやっぱり歩くことによってこういうホルモンとか免疫が発生化してこれで病気にならないみたいなことの原理原則を解明していかなきゃいけないんですけど、
リアルビジネスで使っていくエンジニアリングは、量を眺めてみると統計的にこっちの方が3%お得になるんだったら、じゃあこの3%分を1%をポイントとしてユーザーに還元してあげて、1%をシステム開発費に投資して、1%は僕らの会社の収益になりますみたいなことができるわけなので。
スピーカー 2
いやーこれ面白い。さっきのPTSの原理はすごい使えそうですね、いろんなビジネスにも。
そうなんですよ。
だからそういう意味でPTSの権限っていうのがスマホゲームだったりするわけなんですけれども。
確かにすぐ結果出る。
スピーカー 1
こういったものをネガティブで不確かで後から来るものの中に埋め込んでいくっていうことをすることによって、例えば健康だったりとか、例えば教育だったりとか、例えば研修だったりとか。
そういうものがやっぱりもう目の前の楽しさに変換していくから結果的にみんな幸せになっていくっていうようなことを考えていくっていうのが、この信用スコアリングにおける保険だったりとかネガティブに対応していくときのみんなハッピーになるテクノロジーのやり方だったりするんですよね。
スピーカー 2
だからポジティブにすぐに結果を返すよっていうのに保険を使うっていうので、なんか人々の生活をすごくいい方向に持っていくっていうのができる可能性がありますね。
スピーカー 1
そうなんです。もちろんこれにも危険性はあって、そういう信用スコアを上げていくことによって保険料が安くなりますねっていうことって一見すると平等のように見えるけど、世の中にはやっぱり最初から歩けない方とかもいらっしゃって、
歩けない方は歩けないんだから当然のマンボ系とかで保険代を安くするっていう入り口にも立てないみたいなこととかあったりするわけですよね。
スピーカー 2
確かにね、不利益な方向に行ってしまう人が増えちゃうっていうのもありますね。
スピーカー 1
これは歩くっていうことでやってるからそうだけど、例えばこれを仕事でやっているときにミーティングでの発言量が多いとやっぱ活性化だよねとか、いろんな、さっき言ったようにこれサイエンスじゃなくてエンジニアリングだから統計的にこういうことをしてる人は社会的にお得になりやすいからこういうことをやってる人を優遇しましょうってことをやってると、
21:23
スピーカー 1
その入り口に入れない人を門戸を閉ざすっていうことも行われかねないんですよね。
スピーカー 2
これはあれだ。例えばSNSにめちゃくちゃ投稿してる人はメンタルが悪化しやすいので保険料高いですって言われたときに、僕とかめっちゃ投稿するけど、保険料高くなる側なんだみたいになってしまうとかですよね。
スピーカー 1
あり得るよね、俺ら。
スピーカー 2
あり得ますよね。
スピーカー 1
やっぱり統計値で考えたら、こんだけポストする人間って普通仕事できないはずだからな、俺らみたいな。
スピーカー 2
そうですね。仕事をしてないしメンタルがなんかすごく悪い方向に行ってんじゃないかって言われても、統計的にはそうだよねってなりかねないっていう危険性ありますね。
スピーカー 1
そうなんですよ。そうするとこういったことはアルゴリズムの中で良い行いをやってる人がより報われるっていうことをやってるつもりなんだけれども、
実はそこに一歩目から入れない得意な人がむしろ逆に恩恵を全くこむれなくなるし、あと皆さん一個だけ知っとかなきゃいけないのは、保険ってトータルのバランスなんですよね。
だから単純に言っちゃうと、今健康保険ってさ、若い人と年寄りの人ってのがいた時に、若い人だけで保険作った方がさ、やっぱ若いと病気になりにくいからさ、保険料の支払いが安く済むから保険料安く済むよね。
でも一方で若い人がみんなそっちの保険に入っちゃうと、お年寄りの方はお年寄りでしか保険組めなくなるから、お年寄りの保険料がどんどん上がっていくわけですよ。それって社会としていいんでしたっけ?みたいな話とかもあって。
スピーカー 2
うわー、難しい。僕らの会社、VCスタートアップ健康保険組合っていう最近できたやつに入って、保険料安くなったんですよ。めっちゃいいじゃんと思ってたんですけど、これ若い人たちで集まってるので。
スピーカー 1
当たり前なんだよね。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 1
若い人で集まってるから保険の支払いが少ないから保険料が安くなるって話が。
スピーカー 2
これが年齢が高い人しかいない業界は高いですってなったら、そこで職業差別されるんだみたいなことになりかねないってことですね。
スピーカー 1
そうするとやっぱり保険料が高いから実質的な給料が低くなっちゃうので、あの職業行くのやめようみたいな形で、結果的に平均年齢が高い業種はより若い人が行かなくなるみたいなリスクにもなったりはするんだよね。
24:04
スピーカー 2
これはありそうだ。VCスタートアップ憲法って若い人多くて、あとデジタルのリテラシー高いので、いろいろな手続きが全部デジタルでできるのでコスト低いとかいろんなのがあるんですけど、
じゃあそうでない職業の人たちって手取りは減っちゃっていいんだっけとか、こういうテクノロジー系の人は給料がそもそも高いので全然運動とか食事に気を遣えるよみたいな人で、よりどんどん格差が広がっていくとかが起こっちゃうわけですね。
スピーカー 1
そうなんです。だからこの辺は考え方として、やっぱり自分の努力だったり、行動によってみんながより良くなっていくものに関して、その行動をしている人たちが集って結果的に恩恵をこう思いましょうよっていうのはまだOKですと。
ただ世の中にはそもそもその行動に対して入り口に立てていないような障害をお持ちになった方がいらっしゃるので、この時の考え方っていうのが2つあって、だったらちょっとそういう差別を助長するような、そういう保険的な仕組みはやめようよって考えるのか。
逆に例えば僕たちは努力によって、より保険料を下げるっていう、ビジネス的には収益が出る方向にしているから、じゃあそこで生まれた収益金の一部を、そういった入り口に立てない方に対する寄付だったりとか、その入り口に立てない人が入り口に立てるようになっていくための投資に使いましょうっていうふうにするのか。この辺は議論が分かれるところなんだよね。
スピーカー 2
確かにな。だから、無邪気にこれだったらリスク減るので保険料安くしましょう、やり続けるとすごい社会的な問題を起こしてしまう。
スピーカー 1
格差を生むかもしれない。
スピーカー 2
なるほど。めっちゃ勉強になった。
スピーカー 1
そうなんです。こういったものっていうものが最初に件数がちょろっと言ったように、あらゆるところに売れるわけですね。
例えばそれは工場で勤めている方々の工場におけるものすごく備品の整備が上手い人に対する保険みたいな話になるかもしれないしとか。
あとよく言われる話ですけれども、保険ってどんどんマイクロになっていっているので、一回スキーに行くときの保険みたいなものも。
スキー用の過去の履歴みたいなものがあれば、この人はスキーで事故らないからスキー保険安くしますよみたいなこともできるかもしれないしとか。
インターネットってどんどんちっちゃく小分けにできるし、IoTとAIの時代になってくると、あらゆる行動の中でいい行動をしている人は事故が少ないから、
27:00
スピーカー 1
行動を頑張っている人はその危険に対しての保険料は少なくて済むんじゃないかっていうことを、ちっちゃいパーツとしていろんなところに埋め込んでいくみたいなことはどんどん起こったりしてて。
スピーカー 2
ありそうですが、怖い面もありますね。食事気をつけてる人は健康だよって言うと、ラーメンばっか食べてる人は保険料高くなります。
今度はラーメン屋さんの商売をすごい邪魔してしまうとかありますしね。
スピーカー 1
そうなんです。こういった考え方がアルゴリズムによってあるいい行いをしてるから、それを報いようとすると結果的に全く別な人がアンフェアを背負ってしまうみたいなことがあって、
そういったところへの議論を含めて、ものすごく丁寧にやった方がいいっていうのがどんどん続いてる話ではあるんだけど。
基本的にはさっき言ったように、だからやめるのではなくて、そういった副作用が出ても大丈夫のようなバックアップシステムを作っていくっていうことだったりとか、いろんな形の掛け算が増えていってるから。
そういったことまで含めて考えていくと、実はものすごくビジネスになるし、特にこういうものって皆さんがやってるビジネスですよね。
皆さんがやってるビジネスの中に必ずリスクって含まれるので、事故ったりとか何かトラブルがあったりとか。
そういうものをこういう行動してたらその事故が減るんだったら、そこに対して保険を安く提供していきますみたいなものはあらゆる産業、あらゆるユーザーの行動の中に埋め込まれていくから。
そういったことを考えた方がいいんだよっていうのが保険シリーズの話でございますね。
スピーカー 2
ありがとうございます。なんかデータがこれほど取れるようになって解析できるようになったら、意外と最近だから、もしかしたら保険系のビジネスってこれからすごい勢いで増えていくのかもしれないなってちょっと思いました。
スピーカー 1
結局全ての冒険にはリスクがあるから、そのリスクっていうものを小分けに分担することによって冒険しやすくしようねっていうのが保険の考え方だし。
じゃあその保険の金額っていうものを、危険が少ないように努力している人、特にこれがAIのサポートの中で危険を少なくする行為っていうものの努力が簡単になっている中で保険料を下げていくっていうことはすごくあらゆる産業の中に埋め込めるので、ぜひ考えてくださいって話ですね。
スピーカー 2
はい、ありがとうございます。では次回はどんなお話になりますか。
スピーカー 1
はい、っていう話をして初めてその信用スコアイコール社会の中でランクがつけられるんじゃないかみたいな元々の信用スコアの話に入っていきたいというふうに思います。
30:07
スピーカー 2
はい、ありがとうございます。では今回はこんな感じですかね。はい、以上です。ありがとうございます。
30:17

コメント

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