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2024-08-07 27:16

#5-5 最終回 信用スコアをようやく語るよ

信用スコアと聞いて思い出す中国のやつ、ようやく最終回で語ります。信用ソコアは監視社会の道具なのか。立体的にまとめていきます


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▼MC:

尾原和啓(IT批評家) https://twitter.com/kazobara


京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目 、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞


▼サブMC:

けんすう(アル株式会社代表取締役) https://twitter.com/kensuu


アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。


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▼音声編集:株式会社BOOK


▼アドバイザー:株式会社BOOK代表取締役 樋口聖典

サマリー

今回のエピソードでは、信用スコアについて取り上げます。信用スコアは中国で普及しており、民間企業が始めたものであり、取引のスムーズさを実現し、社会を豊かにするためのテクノロジーです。中国では、信用スコアが高い人々がさまざまな特典を得られる一方で、スコアが低い人々は機会を制限されてしまう可能性があります。そのため、信用スコアの活用にはリセット機能や適切な使用範囲の設定が求められています。今日のトピックは、ビジネスエリート、信用スコア、AI、Fintechです。

信用スコアのイメージと目的
スピーカー 2
はい、というわけで今回は信用スコアの最終回になるんですかね。5回目になります。
前回、保険について厚く語りましたけれども、今回いよいよ社会の中に入っていく信用スコアみたいなイメージですかね。
スピーカー 1
そうですね。もともと皆さんが信用スコアって呼ばれたときにイメージする中国だったりとか、一部他の国も増えてきてますけれども、
社会インフラ自体にその人が信用できるスコアを埋め込んでいきましょうというところの話にいよいよ入っていくわけなんですけども。
なんでこの話を最後に持ってきたかって話なんですね。どうですか、中国における信用スコアって言われたときに、割と件数は他の人よりも知ってる方だと思うので、どういうイメージを持たれますか。
スピーカー 2
やっぱり信号を守ってないと評価が下がるみたいなことで、社会にどんどん実装された結果、中国人のマナーや行動規範はすごく良くなった一方で、監視社会的なものにつながったりとか、
国が好きにこの人民を監視してコントロールできるみたいな危険性もあるよねみたいなイメージを持ってます。
スピーカー 1
そうなんですよね。だからついつい信用をスコアリングするっていう言葉で言っちゃうと、今みたいな総監視社会みたいなものだったりとか、監視イコール権力者だったり、国が思っている良い方向に強制的に持っていこうとしているみたいな、
洗脳社会みたいなイメージに捉えられるんですけども、だから逆に今まで4回かけてですね、そもそも信用スコアっていうものがインターネットによって知らない人とトークとつながっていくっていう時に、信頼ってものは技術として、
この人とは取引できるのか、じゃあせっかく取引するんだったら長期何かをしていくときに良い行いをしている人が報われるようになっていくのかっていう信用っていうのは技術であり、技術ってことはテクノロジーによってそれをアップデートしていくことができるよっていうところをしゃべりたくて、前半4回使ったわけなんですよね。
いうのがわかった上で、中国の一般的にイメージされている信用スコアが何なのかってところに入っていきたいと思います。
なるほど。
よく誤解されるのはですね、まずこの信用スコアって中国に関して言うと国とか地方がやってるものと、一般的にみんなが信用スコアって呼ばれるものは実は国がやってなくて企業がやってるんですね。
だから元々の目的として監視するために行われてるものではないってことがまず前提条件にありまして。
スピーカー 2
民間企業が始めたことだよねってことですね。
スピーカー 1
もちろん国とか地方がやってる信用スコアってあって、おっしゃるように赤信号を渡ったやつっていうのがAIでディテクトされて、今だいぶなくなってきてるんですけど、中国の信号に行くとですね、信号の柱のところにディスプレイついてて。
中国の信用スコアの活用例
スピーカー 1
そのディスプレイにこの1週間で赤信号渡ったやつこいつみたいなのがずっと表示されてる。
スピーカー 2
表示される、晒されるんだ。
嫌ですね。
スピーカー 1
みたいな形のネガティブを叱るっていうことを、公開で叱ることによって強制的に礼儀を覚えさせていくっていうことだったりとか。
あと中国の地方によっては、いまだに交通違反だとかお金を返さないだとかっていう地方における信用スコアが低くなると、電車に乗れる距離が短くなっていくみたいなのがあってですね。
遠くに行けなくなるんですよ。
スピーカー 2
面白い。
スピーカー 1
みたいな話があるんですけれども、でも大事なことはずっと今回信用スコアって何のためにあるのっていう話の根源なわけで。
信用スコアっていうのは初めて取引する人でも安心して取引ができるようになることによって取引を増やしていきましょうっていうことだったりとか。
未来の冒険っていうものを利息を払う分先に冒険費用をもらう投資や融資であったり、万が一何かがあったときにそのリスクの分だけ保証してくれるから先に奨学を支払うことによる保険っていう基本的には遠くに行くためにその不安を減らしましょうっていうことが信用スコアの根幹であるっていうことをやっぱり理解してほしかったんですよ。
スピーカー 2
遠くにいる人と繋がれるとか取引できるとか、よりチャレンジできるようになって遠くに行けるみたいな感じで、距離が伸びるようなイメージが今聞いてと思いました。
スピーカー 1
知らないところに行ける、知らない人と取引ができる、全く今まで予測がつかなかったようなことにチャレンジができる。
信用スコアの基本的な考え方
スピーカー 1
こうやってもう新規事業とかベンチャーの根幹だったりするわけじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
っていうのがやっぱり信用スコアの中のベースなんですよっていうことを知った上で、改めてアフターデジタルトップで有名になりました中国の信用スコアの話に入っていきたいわけなんですけれども。
もともと中国では、中国って12億人がモバイル決済とか使ってるわけですよ。
そうするともう全ての取引ってものが、スマホがあれば何でもできるようになってきてるわけですね。
スピーカー 2
そうすると特に中国の場合は、日本でいうと1970年代から1980年代ぐらいをイメージしてもらえればいいんですけど、結局万博があるから東京に行ってみようぜとか。
スピーカー 1
もうちょっと経ってくると海外旅行も行けるじゃんみたいな形で、国民の全体的な豊かさっていうのが上がってきてるから行動範囲が広がっていくタイミングなわけですよ。
スピーカー 2
そうかそうか。
そうですね。
スピーカー 1
そうすると、かつ中国の中ではスマホ一つで知らない人にお金を払ったりとかが簡単にできるようになってるから、じゃあ知らない人とやり取りをするときに、この人疑うっていうことをいちいちやってると疑うコストが大変だから、
じゃあそれをスコアリングすることで疑わずにスムーズに取引できるようにしましょうっていうのが信用スコアなんですよね。
スピーカー 2
面白い。
スピーカー 1
ちなみに中国になってくると、もう本当にバーコード決済が2015年とか2013年ぐらいから普及してるから、ものすごい知らない人と気軽に取引するって文化ができてるんですよ。
例えばわかりやすい話で言うと、あらゆる屋台がQRコードを持ってるからお財布がなくても払えますよね。
これってもう日本もだいぶできるようになってきたじゃないですか。
それ以外にも、例えば電車の中に、いまだに中国って流しで音楽を歌ってくださる方が電車の中に入ってこられたりとかするわけですよ。
スピーカー 2
電車でやるんですね。
スピーカー 1
そうそうそう。こういうときってさ、昔は小銭ないわっていうことができたんですけど、今の流しで音楽やってる方はQRコード見せてくるんですよね。
スピーカー 2
じゃあないわって言えないわけですね。
スピーカー 1
だから本当にお金払いたいって言うんであればお金を払うみたいなこともできるし、そういうふうに物恋の方とかもQRコードを使えば。
一方でほっこりする話として、例えば会社にみんなが自分が好きなお菓子を持ちあったりとかさ、
あと会社にコーヒーマシーンがあるから、自分の好きなコーヒーを、豆を持ってくるみたいな文化って別に中国に限らず日本もあるじゃないですか。
でもこれって、ある種好意を持った人が、ある種自分で周りに食べさせる持ち出しを続けることになっちゃうわけですよね。
でもこれって持続的じゃないじゃないですか。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
それだったらどうなってるのって言うと中国とかでは個人でQRコード発行できるんで。
今日のこのコーヒーはこだわったこういうコーヒー豆です。
で、いっぱいこの値段かかってるんで、これを飲みたい人はこのQRコードで支払ってくださいみたいな。
スピーカー 2
いいですね。
そうなんですよ。
スピーカー 1
これ言うとさ。
スピーカー 2
信用スコアとあんまり関係なさそうな気もするんですけど、この辺って。
スピーカー 1
はい、おっしゃる通り。
要はまず大事なことは、信用スコアの手前には人のお金のやり取りとか行為のやり取り、正確に言うと人の行為のやり取り。
さっきの長篠の方に音楽を聞くからお金を払います。
今までは自分が持ち出しでコーヒー豆を持って行ってたからなかなか持続的にならない。
けど自分が行為でコーヒー豆を持って行ってることを、いっぱい分のお値段をちゃんと払ってくれるんだったら持続的になるっていう風に。
その行為っていうもののお金の支払いとして直接つながるようになると、社会が豊かになるってあれしか前提条件であるわけですよ。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
それが一方で一部の人がやっぱりお金払いませんとか、貸した傘を返しませんとか。
そういうチートするやつが現れるから信用できなくなって、その取引をやめちゃったら社会が豊かじゃなくなるよねってのが根底な考え方なんでしょ、信用スコアの。
スピーカー 2
なるほど。つまり最初にお金のやり取りがスムーズになるためのテクノロジーが出てきて、そこでチートする人が出てくるので信用スコアが出てくるという。
この順番でないと信用スコアっていうものが出現しない。
スピーカー 1
そう、ないしは本当の信用スコアの良さっていうものが誤解しちゃう。さっき言ったように疑うことを前提に悪いやつを懲らしめるっていうふうに思っちゃうんだけど。
いやいやいや、自分の好きなコーヒー持ってきて、そのコーヒーのコストだけみんなからもらえるから自分の好きなものをみんなが持ち寄りやすくなるじゃんっていうふうに、知らない人とか自分の行為みたいなことをシェアしやすくなったっていう前提があった上で、それが持続的になるためには信用した方が得をするっていうものを社会に入れてった方がより滑らかになるよねってのが根幹ってことなんでしょ。
信用スコアの重要性
スピーカー 2
つまり、昔コーヒー屋さんをやろうと思ったらお店を借りなきゃいけないから銀行から何百万も借りるっていう大規模なことしかなかったけど、こういうちっちゃい取引でもできるようになると、例えばコーヒー豆を1ヶ月分買うのに10万円必要だから10万円だけ借りよみたいな時には信用スコアみたいなものがないと、貸せないのでその事業が起こらないと。
スピーカー 1
起こらないし。逆に言うと10万円っていうのはその人が前にコツコツとコーヒー豆をQRコード経由で、この人はずっともう3ヶ月も周りの職員から300円500円ってもらい続けてるとかっていう実績があるから、この人にお金貸せますねって話になってくる。
スピーカー 2
確かに10万円貸しても多分2ヶ月ぐらいで回収できるだろうみたいに。
なるほど。だからじゃあ日本でもQRコード決済が普及し始めてから、例えばLINEさんが保険始めたりとか。
その通りです。
の順番だったので、やっぱこれがないと信用スコアがあんまり発揮されないんですね。
スピーカー 1
そうなんです。だから直接やり取りっていうものが増えていくと、その相手を信用した方がその取引がスムーズになるし、信用できる人は今までの信用に基づいてそのお金を借りてきて、より商売を大きくしていきましょうっていう領順感に入るわけですよね。
スピーカー 2
いやこれ面白いですね。なんかQRコード決済、ペイペイとかが出た時に多くの人が、いやもうスイカとかあるからいいじゃんみたいに言ってた人がいたんですけど、これはもう全然違ってて。
QRコード決済みたいなのが普及すると、ちっちゃい商売できる人がたくさん増えるから経済がより滑らかになるよね。
決済が早くなるとか、キャッシュレスになるとかはそんなに重要じゃないというか、要するに一部でしかないってこと?
スピーカー 1
一部でしかないんです。どうしても日本の場合はこれ難しくて、今アジアもだいぶそうなってきたんですけど、日本ほどコンビニが充実してる国ってないからさ。
日本ってコンビニと交通機関でほぼことが足りちゃうから、決済っていうとあそこ中心に考えちゃうんだよね。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
だけどまだまだ諸外国では小さな商売をやってる人が多いし、別に日本だってオフィス街に行けばお弁当をカートで売ってる人とかもいれば、
何しろインターネットで英会話を教えてあげます、プログラミングを教えてあげますみたいなクリエイターエコノミー的に動いてる人ってたくさんいるわけじゃないですか。
こういった人たちっていうものがビジネスをしていくときにコツコツ信用を貯めていると、その人がよりお金を調達しやすくなるし、いい行いをしてると保険が安くなるしっていうふうに、基本ちっちゃい人たちが経済をなめらかにしていくっていうことにおいてものすごいインパクトがあるものなんですよ。
スピーカー 2
じゃあ逆にちっちゃい、例えば屋台みたいな人たちは現金で受け取るよりも、ペイペイで払ってもらった方がペイペイのスコアが上がって、ペイペイからお金借りやすくなるよみたいなことも今後あり得るかもしれないですね。
スピーカー 1
しかもここの場は10年持つ話しか言わないけど、なぜか3年前に給料を銀行口座に払わなくていいっていう規制緩和が行われたからさ、給料とかバイト代がペイペイのところに直接支払われるみたいな話になってくると、前回言ったような売り上げをいつでも差し押さえできるからその分逆に融資がしやすくなりますねみたいな。
経済圏が起こっちゃうんだよね。
信用スコアの限界
スピーカー 2
なるほどね。取りっ端ぐれるのが一番のリスクっていうのは第3回で言ったんですけど、そこがやりやすくなるっていうのは大きいですよね。
スピーカー 1
そうするとどんどん信用できる行動をする人は行動の範囲が広がって、行動の範囲が広がるときに本来であれば借金をするときに金利が高くつくところはこの人だったら返してくれるから安く貸してあげますよとか、何かあったときに保険が入るときにはあなただったら事故が少ないから保険料は少なく済みますよっていうふうに、
いい行動をしていればしているほどその冒険の範囲が広がっていくっていうのが基本的なその信用スコアの考え方なんだよね。
スピーカー 2
じゃあ中国だと信号はか信号を無視している人はみたいな話って多分すごい砂松でほとんどお金のやり取りのところで信用スコアが動いていて、それの超大きなイノベーションがQRコード決済だったよっていう。
スピーカー 1
そういうことですね。
スピーカー 2
それはそうですねお金のやり取りが一番信用スコアに近いというか大事ですもんね。
スピーカー 1
そういうことが起こってくると今度は逆にその信用が可視化できるとそれリアルにも使えるじゃんっていう話になってきて
中国ではホテルに宿泊するときに部屋を荒らさねえかとか金からわずに逃げねえかとか物を盗まねえかみたいな話があるからデポジットとして宿泊費の2倍の金額とかを預けなきゃいけないんですよ。
実際日本もほらクレジットカード登録させられるじゃん泊まるときに。あれってなんか悪さしたらクレジットカードから引かれるわけだけど中国の場合クレジットカード持ってないからさ。
スピーカー 2
前もってお金払わなきゃいけないわけよ。そうするとこのデポジット払える人じゃないと逆に言うと宿泊って気軽にできなくなっちゃう。
スピーカー 1
たしかにね倍は大きいですよね。
そうすると今度逆にもうこの中国だとアリババさんがやってるGマシン用っていうセサミクレスコアとか言うんだけれどもが多いんだけどこれが350点から始まるんだけど
600点まで行った人はいやあなたも600点という苦毒を積んでらっしゃるからもうデポジットしなくていいよという風になったりとか。
スピーカー 2
なるほど面白い。
あとさらに言うと700点を超えると後払いでもいいよっていう風になったりとか。
スピーカー 1
この人は信頼できる人だからその冒険をするためにその安全費用を積んでくれとか後からは取りっ端くれるから絶対先に払ってくれみたいなことはどんどんどんどん減っていくわけ。
基本的にはそのこの人が信用できるっていうことを積めば冒険をしやすくなる。
こういう構造が実はその中国における信用スコアであってそれがあるとさっきみたいにその誰もが個人でフラリとビジネスをできるようにどんどんどんどんなっていくって話だったりする。
スピーカー 2
じゃあもうスモールスタートの個人事業主とかベンチャーとかがどんどん立ち上がりやすくなるみたいな部分も大きいですね。
スピーカー 1
そうなんです。ただもちろんそんな小原さん綺麗事ばっかりなんですかって話もあって、じゃあこの信用スコアって何によってスコアリングされてるのっていうのがあるんですけれども
一般的にはやっぱりさっき言った金銭の取引におけるところのスコアリングが多いんだけど、多分なんか中国だからゲームを長くやりすぎるとスコアが下がっちゃうみたいな話とか。
あともっと怖いのが信用スコアが高い人とつながってる人は信用スコアが上がるとか。
リセット機能とスコアの設定
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
そうすると合コンとか行くと信用スコア650以上じゃないとその合コンに参加させてもらえないみたいな話とか、信用スコアが700点以上あると女の子からモテモテになるみたいなこととか、ちょっと行き過ぎみたいな話もいくつかあったりするんですよ。
スピーカー 2
いやでも日本でも公務員と結婚したいみたいなのって要は信用スコアですもんね。
スピーカー 1
はい、そうなんですよ。
スピーカー 2
確かに信用スコア低い人だとお金借りれないしビジネススタートできないしいろんなところで不利益だよねってなると結婚相手としては微妙かなっていうのは容易に起こりますね。
スピーカー 1
そうなんですよね。
要はこういうのを別にこれは信用スコアに限らず、やっぱりあらゆるビジネスって信用創造が大事っていう言い方があって。
結局信用できる人は前借りがたくさんできるからレバレッジっていう言い方するんですけど、この人は信用できるからこの人100万円しか持ってないけど1000万面分の取引してもOKですよみたいな形で冒険が大きくできるんですよね。
そうするともちろんマイナスを食らった時の被害も大きいんだけど、でかく動ける時はでかく動けちゃうから、より格差が増しやすくなるという観点もあって。
こういう格差を冗長しないかっていう話だったりとか、前回話したようにこういう行動をする人は得をするっていうことを決めたらその行動の入り口に入れない人はもう永遠にもう中に入っていけないみたいな気づかないバリアみたいなものを作ってないかみたいなことを総合的に議論をしていく必要性があるんですけれども。
スピーカー 2
格差はありますよね。だからやっぱり親がお金持ちの家の子供はちゃんと払うよねになるし、親が貧しくてもしょうがなく万引きとかをしていた子供は信用スコアが低いから全くチャンスを得られないとかになるとどんどんどんどん固定化されていっちゃうとかの問題はありそうですね。
スピーカー 1
なかなかやっぱりヨーロッパとかではこういうスコアリングに関してリセットできる権利があるべきではないかみたいな話だったりとか、あまりこういう信用スコアみたいなものを広大に活用するのではなくて、ある産業の中とかある特定の目的の中で活用していってあんまり横に使いすぎるっていうのは良くないんじゃないかみたいな議論があって。
スピーカー 2
そりゃそうですね。車買えなくなるとかになると移動手段が手に入らないとかありますしね。
スピーカー 1
そうするとやっぱり車がないとそもそも社会産業ができなくなりますよねみたいな話とかあったりするので、適切にリセットをしてゼロからスタートし直せる権利みたいなものをどういうふうに担保するんですかみたいな話はいろいろ議論が進むわけなんですよね。
ビジネスエリートと信用スコア
スピーカー 2
そうですよね。やっぱりビジネス作るのはビジネスエリートの人が多いので、そういう人たちが見えていないとかも起こり得ますし、信用スコア高い人から見たら自己責任じゃんみたいな感じで、下に見ることによってその人たちを参加しづらくするみたいなことを無意識にやっちゃうとかもあるので、めちゃくちゃ危険と隣り合わせですね。
スピーカー 1
だからやっぱり今、ガファムと呼ばれるようなビッグテックの人たちが気づかないうちに、どの人にいいねを押しやすくするかによって、いいねが押されなくなる人に社会的な、あるいはあれも信用スコアって信用スコアじゃないですか。フォロワーだったりとか。そういうものをどうやって公平さを求めていくかみたいなことが議論になったりとかっていうふうな形でいて。
スピーカー 2
やりますね。
スピーカー 1
今回大事な話は、そういうネガティブ面はあるんだけど、最初に4回かけて喋ったように、基本的には信用っていうものをスコアリングするっていうのは、知らない人と出会ったり、知らない遠くに行くとかっていうことを円滑にするための技術だから。
やっぱり冒険をしようっていうことを応援するっていう意味で、しっかりこの信用のスコアリングっていうことは理解しておいたほうがいいと思うんですよ。理解した上で副作用もいっぱいあるから、その副作用はどうケアするんですかって順番で考えられないと、すべてのビジネスの中にデータがたまり。
データがたまるっていうことは良質なグループとちょっと危険なグループみたいなことにグルーピング分けがAIによってどんどんできるようになっていくわけですよね。
そうすると、そのグルーピング分けによって金融としてどうつなげていくかっていうふうに、すべての事業がFintechに通じるし、すべての事業がFintechに通じていくときに、このAIとデータっていうものが強烈なバイパスになるときに、こういった信用スコアリングの技術っていうものはすべての事業家が知っておいたほうがいいテクニックなんじゃないかなっていうふうに思うわけなんですよね。
スピーカー 2
いやめちゃくちゃわかる。つまり誰もがスマートフォン持つようになって、データがめちゃくちゃたまるようになって、AIとかいろんなものによってデータの解析も容易になった結果、Fintechのほうに事業がどんどん広がっていく。要はソフトウェアがすべてを飲み込んだ後はFintechがどんどん社会を飲み込んでいくみたいなイメージですね。
そうなんです。
いや面白い。
スピーカー 1
みんなの武器としてきちんと理解をして、その武器を活用できる一方で副作用ということもちゃんと分かりながらその手を打っていけるっていうふうにハイパー企業家はなっていくといいんじゃないかなっていうのがこのシリーズなんですよね。
スピーカー 2
いやすごい面白い。やっぱ信用スコアは中国で流行ってる信用がスコア化されて有利不利が決まるんでしょうぐらいから考えると自分には関係ないなと思っている企業家の人も多かったんじゃないかなと思うんですが、聞いてみるとこれ全事業に関わる可能性のある、たぶん関わるだろうなっていう要素なんで、めっちゃ知っとかなきゃいけないし、日本だと普及しないよって思ってる人もいたと思うんですけど、
スピーカー 1
順番的にはQRコード決済とかが普及した後じゃないと起こらないので、日本が来るのはそろそろだよみたいな感じですかね。
スピーカー 2
ありがとうございます。めっちゃ勉強になった。聞いてよかったこれ。
正直始まる前は関係ないかもなと思ってたんですよ、自分には。
でもめちゃくちゃ関係あんだなと思ったんでよかったです。
スピーカー 1
全てのつながりの裏側には知らない人とつながるがあって、知らない人とつながるを円滑にするには信用スコアがあり、それを金融でレバレッジしていくともっといろんなものが滑らかになっていくよということでございます。
スピーカー 2
ありがとうございます。というわけでね、これ聞いた方は我々の信用を上げるためにもぜひシェアをしたり高評価をしたり登録をしたりしていただけるとすごく嬉しいなと思います。
スピーカー 1
信用の帝国を作るのが。
スピーカー 2
どんどん信用を増やしていかないとということですね。
こんな感じですかね。ありがとうございます。ではこのシリーズは以上になります。ありがとうございます。
27:16

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