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スピーカー 1
こうやってもう新規事業とかベンチャーの根幹だったりするわけじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
っていうのがやっぱり信用スコアの中のベースなんですよっていうことを知った上で、改めてアフターデジタルトップで有名になりました中国の信用スコアの話に入っていきたいわけなんですけれども。
もともと中国では、中国って12億人がモバイル決済とか使ってるわけですよ。
そうするともう全ての取引ってものが、スマホがあれば何でもできるようになってきてるわけですね。
スピーカー 2
そうすると特に中国の場合は、日本でいうと1970年代から1980年代ぐらいをイメージしてもらえればいいんですけど、結局万博があるから東京に行ってみようぜとか。
スピーカー 1
もうちょっと経ってくると海外旅行も行けるじゃんみたいな形で、国民の全体的な豊かさっていうのが上がってきてるから行動範囲が広がっていくタイミングなわけですよ。
スピーカー 2
そうかそうか。
そうですね。
スピーカー 1
そうすると、かつ中国の中ではスマホ一つで知らない人にお金を払ったりとかが簡単にできるようになってるから、じゃあ知らない人とやり取りをするときに、この人疑うっていうことをいちいちやってると疑うコストが大変だから、
じゃあそれをスコアリングすることで疑わずにスムーズに取引できるようにしましょうっていうのが信用スコアなんですよね。
スピーカー 2
面白い。
スピーカー 1
ちなみに中国になってくると、もう本当にバーコード決済が2015年とか2013年ぐらいから普及してるから、ものすごい知らない人と気軽に取引するって文化ができてるんですよ。
例えばわかりやすい話で言うと、あらゆる屋台がQRコードを持ってるからお財布がなくても払えますよね。
これってもう日本もだいぶできるようになってきたじゃないですか。
それ以外にも、例えば電車の中に、いまだに中国って流しで音楽を歌ってくださる方が電車の中に入ってこられたりとかするわけですよ。
スピーカー 2
電車でやるんですね。
スピーカー 1
そうそうそう。こういうときってさ、昔は小銭ないわっていうことができたんですけど、今の流しで音楽やってる方はQRコード見せてくるんですよね。
スピーカー 2
じゃあないわって言えないわけですね。
スピーカー 1
だから本当にお金払いたいって言うんであればお金を払うみたいなこともできるし、そういうふうに物恋の方とかもQRコードを使えば。
一方でほっこりする話として、例えば会社にみんなが自分が好きなお菓子を持ちあったりとかさ、
あと会社にコーヒーマシーンがあるから、自分の好きなコーヒーを、豆を持ってくるみたいな文化って別に中国に限らず日本もあるじゃないですか。
でもこれって、ある種好意を持った人が、ある種自分で周りに食べさせる持ち出しを続けることになっちゃうわけですよね。
でもこれって持続的じゃないじゃないですか。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
それだったらどうなってるのって言うと中国とかでは個人でQRコード発行できるんで。
今日のこのコーヒーはこだわったこういうコーヒー豆です。
で、いっぱいこの値段かかってるんで、これを飲みたい人はこのQRコードで支払ってくださいみたいな。
スピーカー 2
いいですね。
そうなんですよ。
スピーカー 1
これ言うとさ。
スピーカー 2
信用スコアとあんまり関係なさそうな気もするんですけど、この辺って。
スピーカー 1
はい、おっしゃる通り。
要はまず大事なことは、信用スコアの手前には人のお金のやり取りとか行為のやり取り、正確に言うと人の行為のやり取り。
さっきの長篠の方に音楽を聞くからお金を払います。
今までは自分が持ち出しでコーヒー豆を持って行ってたからなかなか持続的にならない。
けど自分が行為でコーヒー豆を持って行ってることを、いっぱい分のお値段をちゃんと払ってくれるんだったら持続的になるっていう風に。
その行為っていうもののお金の支払いとして直接つながるようになると、社会が豊かになるってあれしか前提条件であるわけですよ。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
それが一方で一部の人がやっぱりお金払いませんとか、貸した傘を返しませんとか。
そういうチートするやつが現れるから信用できなくなって、その取引をやめちゃったら社会が豊かじゃなくなるよねってのが根底な考え方なんでしょ、信用スコアの。
スピーカー 2
なるほど。つまり最初にお金のやり取りがスムーズになるためのテクノロジーが出てきて、そこでチートする人が出てくるので信用スコアが出てくるという。
この順番でないと信用スコアっていうものが出現しない。
スピーカー 1
そう、ないしは本当の信用スコアの良さっていうものが誤解しちゃう。さっき言ったように疑うことを前提に悪いやつを懲らしめるっていうふうに思っちゃうんだけど。
いやいやいや、自分の好きなコーヒー持ってきて、そのコーヒーのコストだけみんなからもらえるから自分の好きなものをみんなが持ち寄りやすくなるじゃんっていうふうに、知らない人とか自分の行為みたいなことをシェアしやすくなったっていう前提があった上で、それが持続的になるためには信用した方が得をするっていうものを社会に入れてった方がより滑らかになるよねってのが根幹ってことなんでしょ。
スピーカー 2
なるほどね。取りっ端ぐれるのが一番のリスクっていうのは第3回で言ったんですけど、そこがやりやすくなるっていうのは大きいですよね。
スピーカー 1
そうするとどんどん信用できる行動をする人は行動の範囲が広がって、行動の範囲が広がるときに本来であれば借金をするときに金利が高くつくところはこの人だったら返してくれるから安く貸してあげますよとか、何かあったときに保険が入るときにはあなただったら事故が少ないから保険料は少なく済みますよっていうふうに、
いい行動をしていればしているほどその冒険の範囲が広がっていくっていうのが基本的なその信用スコアの考え方なんだよね。
スピーカー 2
じゃあ中国だと信号はか信号を無視している人はみたいな話って多分すごい砂松でほとんどお金のやり取りのところで信用スコアが動いていて、それの超大きなイノベーションがQRコード決済だったよっていう。
スピーカー 1
そういうことですね。
スピーカー 2
それはそうですねお金のやり取りが一番信用スコアに近いというか大事ですもんね。
スピーカー 1
そういうことが起こってくると今度は逆にその信用が可視化できるとそれリアルにも使えるじゃんっていう話になってきて
中国ではホテルに宿泊するときに部屋を荒らさねえかとか金からわずに逃げねえかとか物を盗まねえかみたいな話があるからデポジットとして宿泊費の2倍の金額とかを預けなきゃいけないんですよ。
実際日本もほらクレジットカード登録させられるじゃん泊まるときに。あれってなんか悪さしたらクレジットカードから引かれるわけだけど中国の場合クレジットカード持ってないからさ。
スピーカー 2
前もってお金払わなきゃいけないわけよ。そうするとこのデポジット払える人じゃないと逆に言うと宿泊って気軽にできなくなっちゃう。
スピーカー 1
たしかにね倍は大きいですよね。
そうすると今度逆にもうこの中国だとアリババさんがやってるGマシン用っていうセサミクレスコアとか言うんだけれどもが多いんだけどこれが350点から始まるんだけど
600点まで行った人はいやあなたも600点という苦毒を積んでらっしゃるからもうデポジットしなくていいよという風になったりとか。
スピーカー 2
なるほど面白い。
あとさらに言うと700点を超えると後払いでもいいよっていう風になったりとか。
スピーカー 1
この人は信頼できる人だからその冒険をするためにその安全費用を積んでくれとか後からは取りっ端くれるから絶対先に払ってくれみたいなことはどんどんどんどん減っていくわけ。
基本的にはそのこの人が信用できるっていうことを積めば冒険をしやすくなる。
こういう構造が実はその中国における信用スコアであってそれがあるとさっきみたいにその誰もが個人でフラリとビジネスをできるようにどんどんどんどんなっていくって話だったりする。
スピーカー 2
じゃあもうスモールスタートの個人事業主とかベンチャーとかがどんどん立ち上がりやすくなるみたいな部分も大きいですね。
スピーカー 1
そうなんです。ただもちろんそんな小原さん綺麗事ばっかりなんですかって話もあって、じゃあこの信用スコアって何によってスコアリングされてるのっていうのがあるんですけれども
一般的にはやっぱりさっき言った金銭の取引におけるところのスコアリングが多いんだけど、多分なんか中国だからゲームを長くやりすぎるとスコアが下がっちゃうみたいな話とか。
あともっと怖いのが信用スコアが高い人とつながってる人は信用スコアが上がるとか。
スピーカー 2
そうですよね。やっぱりビジネス作るのはビジネスエリートの人が多いので、そういう人たちが見えていないとかも起こり得ますし、信用スコア高い人から見たら自己責任じゃんみたいな感じで、下に見ることによってその人たちを参加しづらくするみたいなことを無意識にやっちゃうとかもあるので、めちゃくちゃ危険と隣り合わせですね。
スピーカー 1
だからやっぱり今、ガファムと呼ばれるようなビッグテックの人たちが気づかないうちに、どの人にいいねを押しやすくするかによって、いいねが押されなくなる人に社会的な、あるいはあれも信用スコアって信用スコアじゃないですか。フォロワーだったりとか。そういうものをどうやって公平さを求めていくかみたいなことが議論になったりとかっていうふうな形でいて。
スピーカー 2
やりますね。
スピーカー 1
今回大事な話は、そういうネガティブ面はあるんだけど、最初に4回かけて喋ったように、基本的には信用っていうものをスコアリングするっていうのは、知らない人と出会ったり、知らない遠くに行くとかっていうことを円滑にするための技術だから。
やっぱり冒険をしようっていうことを応援するっていう意味で、しっかりこの信用のスコアリングっていうことは理解しておいたほうがいいと思うんですよ。理解した上で副作用もいっぱいあるから、その副作用はどうケアするんですかって順番で考えられないと、すべてのビジネスの中にデータがたまり。
データがたまるっていうことは良質なグループとちょっと危険なグループみたいなことにグルーピング分けがAIによってどんどんできるようになっていくわけですよね。
そうすると、そのグルーピング分けによって金融としてどうつなげていくかっていうふうに、すべての事業がFintechに通じるし、すべての事業がFintechに通じていくときに、このAIとデータっていうものが強烈なバイパスになるときに、こういった信用スコアリングの技術っていうものはすべての事業家が知っておいたほうがいいテクニックなんじゃないかなっていうふうに思うわけなんですよね。
スピーカー 2
いやめちゃくちゃわかる。つまり誰もがスマートフォン持つようになって、データがめちゃくちゃたまるようになって、AIとかいろんなものによってデータの解析も容易になった結果、Fintechのほうに事業がどんどん広がっていく。要はソフトウェアがすべてを飲み込んだ後はFintechがどんどん社会を飲み込んでいくみたいなイメージですね。
そうなんです。
いや面白い。
スピーカー 1
みんなの武器としてきちんと理解をして、その武器を活用できる一方で副作用ということもちゃんと分かりながらその手を打っていけるっていうふうにハイパー企業家はなっていくといいんじゃないかなっていうのがこのシリーズなんですよね。
スピーカー 2
いやすごい面白い。やっぱ信用スコアは中国で流行ってる信用がスコア化されて有利不利が決まるんでしょうぐらいから考えると自分には関係ないなと思っている企業家の人も多かったんじゃないかなと思うんですが、聞いてみるとこれ全事業に関わる可能性のある、たぶん関わるだろうなっていう要素なんで、めっちゃ知っとかなきゃいけないし、日本だと普及しないよって思ってる人もいたと思うんですけど、
スピーカー 1
順番的にはQRコード決済とかが普及した後じゃないと起こらないので、日本が来るのはそろそろだよみたいな感じですかね。
スピーカー 2
ありがとうございます。めっちゃ勉強になった。聞いてよかったこれ。
正直始まる前は関係ないかもなと思ってたんですよ、自分には。
でもめちゃくちゃ関係あんだなと思ったんでよかったです。
スピーカー 1
全てのつながりの裏側には知らない人とつながるがあって、知らない人とつながるを円滑にするには信用スコアがあり、それを金融でレバレッジしていくともっといろんなものが滑らかになっていくよということでございます。
スピーカー 2
ありがとうございます。というわけでね、これ聞いた方は我々の信用を上げるためにもぜひシェアをしたり高評価をしたり登録をしたりしていただけるとすごく嬉しいなと思います。
スピーカー 1
信用の帝国を作るのが。
スピーカー 2
どんどん信用を増やしていかないとということですね。
こんな感じですかね。ありがとうございます。ではこのシリーズは以上になります。ありがとうございます。