1. ハイパー起業ラジオ
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2023-11-22 30:56

#1-1 GAFAMは何故強い?最強戦略 ネットワーク効果!!

「本当に起業に役にたつビジネスの話」を語る「ハイパー起業ラジオ」。

最初のシリーズは 最強の戦略「ネットワーク効果」をたっぷり語ります。

GAFAMやテスラの時価総額は、なぜ世界トップを占め、伸び続けているのか?その裏側にある戦略が「ネットワーク効果」。その説明に入る前に、日本であいまいに使われがちな戦略という言葉を実用的に実践的に語ります。


▼「s01 ネットワーク効果編」再生リスト:

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▼MC:

尾原和啓(IT批評家) https://twitter.com/kazobara


京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、産総研人工知能研究センターアドバイザー、現在13職目 、近著「アフターデジタル」は11万部、元 経産大臣 世耕氏より推挙。「プロセスエコノミー」はビジネス書グランプリ イノベーション部門受賞



▼サブMC:

けんすう(アル株式会社代表取締役) https://twitter.com/kensuu


アル株式会社代表取締役。学生時代からインターネットサービスに携わり、2006年株式会社リクルートに入社。新規事業担当を経て、2009年に株式会社nanapiを創業。2014年にKDDIグループにジョインし、2018年から現職。



▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。

https://forms.gle/bHQjcgjCCQkFEFDg9



▼音声編集:株式会社BOOK


▼アドバイザー:株式会社BOOK代表取締役 樋口聖典

サマリー

ハイパー起業ラジオは、IT業界においてネットワーク効果について語る番組です。尾原さんは、自身の知識や経験を通じて、長く続くサービスや広がりを持つものの秘訣を紹介しています。戦略とは、ユーザーが選び続けるための顧客選択優位性と持続的競争優位性を確保することです。そして、競争力を高めるために、ネットワーク効果が重要です。また、戦略には、戦略、作戦、戦術の3つの要素があります。それぞれ、戦いを略すこと、戦いを作ること、戦いの術を実行することを意味します。日本の戦術と作戦について話し合います。日本は、良いものを作って選ばれるか、良いものを安くすることによって選ばれることになるでしょう。

ハイパー起業ラジオの始まり
けんすう
ハイパー起業ラジオ、こんにちは。ある代表取締役のけんすうと申します。
尾原
こんにちは、IT企業家の尾原と申します。
けんすう
というわけで、ハイパー起業ラジオという名前の番組を始めてみようかなというので、開始したんですけれども。
この番組はですね、IT業界に長くいて、世界で使われているネットサービスとか、
こういう思想とか、こういう考え方で作られてますよというのを、
めちゃくちゃ幅広く知っている尾原さんに、僕がですね、いろいろ聞いて、
これどういうことなんですか、みたいなことを教えてもらうというような番組でございます。
尾原
はい、よろしくお願いします。
本当僕、こういうインターネットって、民意とっての武器だと思うんですよね。
どんどんどんどんネットが誰もがサービス作れる時代になって、
特にこれから生成AIによって、プログラムも自分で普通の言葉で作れる時代になったときに、
いいものができても広がらない、いいものができても続くものにならない、
というのって本当にもったいないことだと思ってて、
実はアメリカのインターネットサービスの中では、そういう長く続くもの、
勝手に広がっていくもの、勝手によりユーザーから選ばれるようになるもの、
っていう秘訣って結構いっぱいあって、ちょっとそういう話ができればいいな、
みたいなことを思ってるんですよね。
けんすう
それって日本だと、やっぱりあんまり知られてないっていう感じなんですか?
尾原
そうですね、だからその起業家をやってる人は、やっぱり先輩だったり、
投資家だったりとかからいろいろ教わってるんだけれども、
日本の起業家って、やっぱり自分の事業を成功させることがまず第一だし、
投資家の人って、やっぱり投資先をサポートするっていうのが第一だから、
なんていうか、そういうノウハウをきちっと形にして残す、
みたいなところの余裕がまだないんですよね。
けんすう
アメリカだと何週もしちゃってるから大丈夫と。
尾原
そうそう、アメリカだと何週もしてるから、そういうものが結構出てきてるし、
あともう一方は、僕みたいにやることはできないけど、
知識まとめることは得意みたいな人でも、アメリカだと起業家の人口が多いし、
産業も大きいから、僕みたいにまとめる人みたいな人でも生きれるんですよね。
それが日本はまだ僕ぐらい、何人かいらっしゃるんですけど、
あんまりそういう人がいないので、
それをちゃんとまとめていけたら嬉しいな、みたいなところがあったりするわけです。
けんすう
僕もIT起業家としては結構長く活動してるんですけれども、
日本の起業家とネットワーク効果
けんすう
よく言われる、こういうフレーワークあるよとか、
こういうのが定番だよね、みたいな考え方について、
理解できてるかというと、全然理解できてないなっていうのに最近気づいたんですよ。
やっぱなんかそう、シリコンバレーで売れてる本を読んだりとか、
海外のブログ記事読んだりしてるものの、
表面的な知識しか入っていなくて、
それを表面的に真似したとして全然使えないみたいな感じがするので、
そういう時に結構尾原さんに個人的に質問したりすることが多いんですけれども、
それだったらなんかね、
ボットキャストにしていろんな人に聞いてもらった方が参考になるんじゃないかなと思って、
ちょっと試験的にこんなものを始めてみたという感じですね。
そうですね。試験的にとりあえずやってみようと。
ちょっとね、あんまりちゃんとやりすぎると嫌になって続かないんじゃないかっていう、
指揮者の方のアドバイスもあったので。
そうね、すごい指揮者のアドバイスあったよ。
もうすごい気楽と言ったらあれですけれども、
僕らが楽しくて、僕とかがなるほどなと思えるものを一旦目指そうかなというふうに思っております。
いいと思います。逆に僕のね、欠点として、
尾原
尾原さん言ってることは良さそうなんだけれども、
切れ味鋭すぎて誰もコメントできませんよとか、
ついつい僕の世代のガンダムのエピソードに合わせて説明すると、
結局それって50代の人しかわかんないですよねみたいなことになったりするので、
僕としてもやっぱり件数と話していくことによって、
50代の人しかわかんないですよねみたいなことになったりするので僕としてもやっぱり 件数と話していくことによってより言葉がわかりやすく伝えれるようになるんじゃ
ないかなとか 新しいものも見つかるんじゃないかなっていうのはあってそれとかすげーやりたいと
けんすう
思うよねそうですね僕とバラさんこう 結構前にリクルートという会社で一緒だったんですけれどもリクルートの人も終わら
さんって頭いいけど何言ってるのかわかんないよねって言ってたので あとちょっと待って本当にそう言われてたの俺そうですねちょっとあの
当時は言えなかったんですけど普通に言われてたので今回はねちょっと何言ってる かわかるような形できればなぁと思ってたりしますそうですね
そこはあのどんどんいつものに突っ込んでいただけたら嬉しいです というわけで早速第1弾の話のテーマなんですけれども
戦略とネットワーク効果
尾原
今回はネットワーク効果についてお聞きしたいなと思っております 下ネットワーク効果
けんすう
まあネットワークエフェクトと言ったりとかしますけれどもこれなんか it 教会だと めちゃくちゃ効くしなんか何ならもう全員知ってるぐらいの気持ちでいると思うんです
けれども これって深掘れるもんなんですか
尾原
ブーブー言っちゃんと分かってれば16種類に分解できるし ネットワーク効果をちゃんとインストールしようとするとその後
5段階のフェーズってものをきっちり分けて考えなきゃいけないし 言えばもう最近ネット効果でどんどんどんどん進化していって
ai を絡めた場合どうなるんだみたいな話になってるとか むちゃくちゃ解像度高くなっているわけなんですけど
けんすう
ペン数の場合ってどうやって説明しているなんかラインとかって友達が使っている 方が使いやすいですよね
友達がたくさんいるサイトの方が当然人が来るのでより強いサービスになっていきますよね みたいな感じの認識を持ってる感じですね
尾原
そうですねそれはネットワーク外部性と呼ばれるもので ネットワーク効果を2つに大分した時の片方しか実は言ってないっていう持ってない
欲しいっていう感じなんですよなるほどこれでも全然足りないって感じなんですね そうですねそうですねもう語ると思うともう古典ラジオばりにですね
エピソード以上しゃべれる自信がありますはい 今回何回ぐらいに分けて解説しますかそうですねあの前にねちょっと今回初の収録なのでどのぐらい
なるかわかんないんですけどざっくり13回ぐらいに分けて解説できるんじゃないかなって いうことで今
テンプレと考えていて そもそも話なんですけどまぁ古典ラジオじゃないですけど
コティラジオってだいたい主人公出てくるの6回目ぐらいじゃないですか ネットワーク効果をちゃんと解説するのは3回目ぐらいかなぁみたいな感じで考えて
ますね 前提となる知識とかをちゃんと入れていかないとネットワーク効果が理解できないですがもうさすが
翻訳してくれたそうはいそもそもネットワークエフェクト ネットワーク効果ってことを説明する前にみんなもう1個なんとなく曖昧に使ってる言葉の戦略っていう言葉があって
はいこの戦略っていう言葉の意味をきちんと理解すると実はめっちゃこんなに楽して 戦いて勝つことできるんだってことがわかるのでまずやっぱ戦略について語らせていただいて
あともう1個大事なのは日本からユニコーンユニコーンって話多いじゃないですか じゃあユニコーンどころかで書くんであるそのガッパーだとか
まあいわゆるグーグルアマゾン今メタのフェイスブックそしてアップルと言った会社だったり まあ最近で言うとテスラでこういう
テックジャニアントって呼ばれるものがなんで勝ち続けるだけじゃなくてずーっと 時価総額上がり続けたりとかするのかっていう話をやっぱちょっと基本編で話して
させていただいて 日本の中でそのネット用語ってのがちょっと曲がって伝わってるみたいなところがあって
ビジネスの中ではよく日本ではモットっていう言い方をまあネットワーク効果の ジャンルで言うことがあるんですけど
こういう言葉がちょっと違うんじゃない実ちゃんと定義から考えるとこう考えた方がいいん じゃないですか
けんすう
なところがこう深掘っていければなぁって思ってるんですよね なるほどじゃあ最初の方に戦略ってこういう意味だよ
尾原
とかあとモートって言われるまあお堀って意味ですよねおりですね約すると他の人が 入ってこれにくい
でもそれもちゃんと理解してますかっていうところを説明して初めてネットワーク コーチについて話せるとネットは
さっきけんすうが言ってネットは効果ってけんすうが言った奴はネットワーク外部性と 呼ばれるそのネットワークの中の効果の中の1ジャンルに過ぎないので
その後どういうふうにネットワーク効果が分類できるかということを説明した上で じゃあ具体的に amazon
テスラティックトックこういったものがネットワーク効果をどういうふうに入れた からあんなにユーザーに選ばれるサービスになっていったし収益も伸びるサービスになって
た結果 時価総額がすごくでかくて
ユニコンデカコンっていうふうになってたかっていうような話をします エピソード的に時間があれば
やっぱり最近すごいブームのこの生成 i っていうものすごいこのネットワーク効果と 相性がいい話なので
こういったこの最新のものにもどう適応できるんですよみたいなことを話していければ なあっていうふうに思っているんですよね
なるほどこれはちょっと楽しみですね 保安所そうでさあまあちょっといきなりハイパー企業ラジオって言ってるのに企業じゃないこと
1回目から喋っていいのかってなるんですけど ネットワーク効果まじ大事なので大きな企業の中で組織として使っていく話だけじゃなくて
実は個人もめちゃめちゃネットワーク効果って使えるので 個人がネットワーク効果をどう使っていくのか
けんすう
いったいなところの話もできたらなぁと思ったんでしょうね なるほどありがとうございます
なんか完全にスルーしてたんですけれども ハイパー企業ラジオって名前なんだよって思ってる人もいると思うんですけど
尾原
全然名前が決まらなかったのでとりあえず適当につけたぐらいなので もしかしたらね何回目かでしれっと変わってるかもしれないので
仮の名称なんだなっていうふうに思ってもらえるといいかなと思います そうですよねちょっと悪意が含まれたこのタイトルが緩くて好きですけど
けんすう
そうですね 内容が固まってきたらいいタイトルもあるんじゃないかな
早速第1回目のその戦略って何?ってところからお聞きしたいんですけど 戦略ってもうみんな当たり前のようにすごく使うじゃないですか
尾原
尾原さんの定義で言うと戦略って一言で言うとどんな感じになるんですか それ件数からすると戦略ってなんていうふうに答えているんですか
けんすう
なんか難しいんですけどこの市場の中で独占的な立場になって利益とかを上げ続けるための方法みたいな感じで捉えてますね
尾原
めっちゃ正しいですねいいですねいいですね 大丈夫ですかこれ
いきなり台本ブレイクされちゃったんですけど 最終的にはそれです本当に
戦略の重要性とネットワーク効果
尾原
なるほど だから戦略ってなんかこの本をどこ売りたいかみたいなことも戦略って言ったりとか
コンピューターのことを作るかみたいなことも戦略って言ったりするんですけれども 戦略ってやっぱ日本ってすげー漢字に意味が込められてるから
けんすう
戦略って何の文字と何の文字で出来上がってます 戦うという字に省略の略ですかね
尾原
要は戦いを略すことができるやり方は戦略 なるほど今による損死の兵法の中で戦わずして勝つっていう言葉がありますよね
聞いたことあります あれだけです 要はそのできるだけ戦わずに勝つっていうことが大事だし
ただ戦略って言葉ってそもそもやっぱり戦争の時の言葉だから こうしても勝つみたいな言葉になっちゃうんだけど
ビジネスの観点で考えると要はユーザーが うちのサービスをなぜか選び続けてくださって
あと戦いっていうのはやっぱり美味しいビジネスになればなるほど 当然凶豪が参入してくるんで凶豪が入りたくても入れない状態になる
けんすう
これ戦いを略することですよ もう競争が起こらないから戦わなくてもいいし
戦わないからもう本当にコストがかからないみたいな
尾原
だから2つに分かれて戦略っていうのは僕は顧客選択優位性の確保と 持続的競争優位性の担保っていうこの2つを揃えることが僕は戦略だというふうに
心から個人は思っていてむちゃくちゃ難しい感じなので優しく言うとお客様から選ぶようにドットンドットンなっていく仕掛けってなんやねんっていう話と
ライバルがそこ美味しいなって思っても入ってくても入れへん仕掛けを作るってなんやねんっていうこのお客様から選ばれる魅力が仕組みとして増えていくことと
ライバルが入りたくても入れない仕掛けがどんどんどんどんできていくってこの2つが兼ね備えたものがネットビジネスにおける戦いを略することつまり戦略じゃないかなと思うんですよ
けんすう
なるほど確かにGoogleとかを想像するとさすが僕とかがね検索エンジン作ろうってもう思わないし
お客さんもGoogle以外の検索エンジン使おうとあんまり思わないみたいなのがあるのでとてつもなく強いっていうことですね
尾原
そうですそうです例えば結局そのGoogleがさっき言ったまずお客様から選ばれやすくなるのがどんどん進むっていう話で言うと
結局Googleの検索結果っていうものはいかにネットの中から広大なデータを持ってくるっていう話以外にGoogleの検索結果をユーザーがクリックしてくださることによってこのデータが良いデータですねっていうことがわかるわけですよね
そうするとそれによって次のユーザーに対しての検索結果が良くなるわけですよね
けんすう
なるほどお客さんが多いからお客さんのデータをより多く持ててそれによってより検索結果を良くすることができるのでどんどんプロダクトが良くなっていくっていう
尾原
そうですそうです要はユーザーが使ってくださるからより良い検索結果を提供できるより良い検索結果が提供できると他の検索サービスよりも良い結果が得られるのでよりユーザーが使ってくださる
こういうぐるぐる回るネットワークがぐるぐる回るネットワーク効果っていう話になるわけですよ
これもネットワーク効果そうなんですこれは相互ネットワーク効果って言うんですけれども
けんすう
これちょっとわからないんですけどそれで言うと一番最初にやった人がめちゃくちゃ有利そうだなって直感的に思ったんですけど
尾原
はいはいはいはいいいなぁ
けんすう
グーグルってむしろちょっと遅めの検索エンジンだったと言われるじゃないですか
これなんでそこでグーグルが勝てたんですか
尾原
大事な話がこのネットワーク効果にはティッピングポイントを超えたものがむちゃくちゃ勝つっていう話があるんでね
けんすう
ティッピングポイント
はい要はティッピングポイントって日本語で言うと敷地っていう言い方で
尾原
お湯って100度超えたら沸騰して液体になるじゃないですか
けんすう
95度とか97度ではお湯にならないわけですね
尾原
こういう一点を超えると突然爆発的に状況が変わるっていうことをティッピングポイントって言うんですけれども
このネットワーク効果において
Googleがさっき言ったようにユーザーとって便利だから使う
使うとより便利になるからGoogleがより良いサービスを提供できるっていう状態になるまでは
ネットワーク効果との相乗効果
尾原
それにデータが溜まったりとか
そのGoogleの検索的なデータを便利って思えるぐらいネット側に情報があるとか
けんすう
あーなるほどつまりGoogleが出る前のインターネットだとそもそもサイト数も少ないし
尾原
おっしゃる通りおっしゃる通り
けんすう
使ってるお客さんも少ないからティッピングポイントを超えてなかったってことなんですね
尾原
そうなんですおっしゃる通りですだからGoogleが来る前はちょっと格論の話になっちゃうんだけれども
まずは使えるサイトってそんなに多くなかったから
それだったら今の人はちょっと想像つかないかもしれないんですけど
昔Google検索って電話帳みたいなものでおっと電話帳ももうないな
要はリクルートのゼクシーみたいなもんで
ディレクトリーって呼ばれるこのジャンルのページについてはこれが一番お勧めだよみたいな
けんすう
アプゾンカテゴリーランキングが一番わかりやすいか
アプゾンのカテゴリーランキングで十分だったんですよ昔は
尾原
それがそのページがどんどんどんどん増えていった中で
やっぱりその言葉を入れたらその言葉にピンポイントで
これがお勧めですって教えてくれるようなものにならないといけないよなっていう
全体的な情報量のティッピングポイントを超えてなかったっていうのが一歩と
確かにもう100個しかサイトがなかったらもう全部並べればいいじゃんになっちゃうってことですね
けんすう
はいその状態だとさっき言ったグループ数が回るわけですよ
尾原
別に情報量が少なければそのディレクトリーでも十分だったらディレクトリーでいいやになるのに対して
その情報量があるとぴったりなサービスをここを教えてくれるかここ行く
そのここならっていうところでユーザーが選択してくれたデータが溜まるとそのデータによって
戦略の要素と作戦の役割
尾原
さらにお客様にとってより良い選択できるサービスを提供することができる
このぐるぐるがユーザーに実感できるとよりユーザー使ってくれて
よりユーザーが使ってくれるからより良い検索結果を提供することができるという価値が実感できるんですよね
けんすう
なるほど考えてみればLINEもLINEより前にメッセンジャーアプリあったけど
スマートフォン使ってる人そんなにいないよねみたいなところで使われなかった
そうですそうですじゃあ逆にタイミングがめちゃくちゃ大事ってことですか
尾原
どんどん台本ブレイクしていくなお前
おっしゃる通りでこのぐるぐるが回るのに気が熟するかどうかっていうタイミングがむちゃくちゃ大事だし
さらに言えば台本上は第9回目ぐらいで説明しようと思ってた話として
この気を熟するっていうのを無理やりかなく持ってくる天才が孫さんだったりするわけですよ
けんすう
あーなるほどそこの部分すら動かせるっていうのも一つのこれも戦略なんですか
尾原
まさに戦略ですねだから戦いを略して勝てるようにするためにその舞台装置すらも動かしてしまう
けんすう
確かにそこが動かせるんだったら一番いいタイミングでぐるぐるの状態に持ってきる
尾原
だって逆に戦いを略されて負けるっていう状態が気が熟してないタイミングに大量のお金突っ込んじゃって
彼は早すぎる天才ですねって言われることが戦略の真逆なわけですよね
けんすう
うーんそうですよねなんかインターネット業界でも早すぎた動画
例えばサービス参入とかね
尾原
そうですよね早すぎたTikTokスナップチャット風のコミュニケーションサニーだっけ
けんすう
はい私が作った誰も知らないサービスがありますね
尾原
だったりとか基本件数って早すぎる天才じゃないですか
けんすう
逆に言うとやっぱりそのタイミングを見越してないからこそ
的外れなサービスを作っちゃうっていう失敗がよく起きるってことですよね
尾原
そうですその辺は第8回のネットワーク効果の5フェーズで考えますっていうところの
いかにティッピングポイントを超えるか敷地を超えるかっていう設計の3フェーズ目の話で
けんすう
むちゃくちゃ詳しく話そうと思ってたんですよ
戦略の話に戻ると戦略についてこのネットワーク効果をよく知るために
もっと知っておかなきゃいけないことって他にあったりしますか
尾原
むちゃくちゃありますねまず戦略とセットでよく使われる言葉って何ですか
けんすう
戦術とか平坦とかも
いや平坦はマニアックなんだよだから台本ブレイクなんだよ
あれですよね戦略はこれで戦術はこれでみたいな話とかねよく
尾原
そうですねだから戦略っていうのは戦う戦い方を設計して
実際戦いの場になったらいかに相手を効率的に戦うか使っていくか戦術っていうこの2つなんですけど
実は間に作戦っていうものがあって戦略作戦戦術っていうものがあるし
でもっと言うと戦術と作戦と戦略を支える平坦っていうものがあるわけですね
だからキックダムのおかげで平坦はみんな知ってると思うんですよ平坦って何ですか
けんすう
平坦ってやっぱその戦争で言うと兵士が食べるご飯とかそういったものですよね
尾原
そうですそうですだからその戦略がいかにすごくても戦術がむちゃくちゃ勝てる武将が集まったとしても
そもそもその武将が指示した通りに兵が動けないと戦争って勝てない
兵を集めるっていうことが大事だし
最後に言うと兵とタンですねタンっていうのがさっきけんすうが言った兵隊の方々が食べるご飯っていうことで
結局どんなに大量の兵士が集まったとしてもその兵士の方が働けるようなご飯とか
けんすう
安心して眠れる状況とか作れなかったら戦術として発揮できないわけですよね
なるほどさっきおっしゃった作戦これ戦略と作戦と戦術なんかそれぞれ定義あると思うんですけど
作戦が入るのって作戦って何ですか
尾原
これがねやっぱり日本人が見失いがちなんだ作戦って要は何かって言うと戦略って戦いを略すんですよね
ってことは作戦は戦いを作るそう戦いの術でしょだから戦うって作るもんなんですよ
けんすう
これの天才が織田信長でなるほど
尾原
戦略的には信長の板終わりってむちゃくちゃ強豪に囲まれている土地でむちゃくちゃつろい土地なんですよね
けどその信長がすごかったのは桶狭間の戦いみたいに
あの手が一番油断してて相手がまだ戦力が揃ってない時にこっちが吸収して戦いを作ったことによって
今川義元をその1回の戦いでこいつは敵わんって言って配送させるっていうことができたわけですよ
なるほどつまり戦いを略して戦おうとして勝つのが最高なんだけど2番目として戦いを略しきれないんだったとすると
一番効率よく勝てる戦いの場所を自分で作りましょうっていうのが戦いを作る作戦だ
けんすう
おーなるほどでそこでどう戦うかが戦術で戦いの術と書くというか
尾原
戦いに入ったらいかに相手を徹底的に勝つのかっていうので騎馬戦みたいなのもあれば
日本の戦略と作戦
尾原
その銃を三段構えで変えながらどんどん打っていきましょうみたいなのが織田信長の流しの戦い
あれは戦術で勝ったっていうシーンですよね
けんすう
なんとなくイメージ的に日本の人たち戦術の話はすごい好きだけど
尾原
すげーすげー職人だから
けんすう
そこの戦略とか作戦の話になると途端になんかちょっと弱いというかなんかできてない感じしますね
尾原
そうなんですねだからやっぱり日本のってまあメイドオブジャパンじゃないけれども
その物を徹底的に磨き込んで作れば結果的にユーザーがついてきてくださる
やっぱり職人キスってあると思ってて本当はやっぱり戦わずにお客様に仕組みで選ばれる方がずっと楽だし
ライバルが現れるのはしょうがないからライバルが現れてもその1回の戦いで相手をコテンパンにやって
もうこの市場はあのプレイヤーがいるんだったら俺たち勝てないから他の市場に行こうっていう風にできるだけ戦いを減らして勝つっていう作戦は大事なんですよね
けんすう
なんか確かにね良いものを作って自然と受け入れられて売れる方がなんかかっこいいみたいな
そうなんですよそうなんですよ考え方ありますよね
尾原
なので日本って良いものを作って選ばれるか良いものを安くすることによって選ばれるかになっちゃうわけですよ
けんすう
ああなるほど
尾原
安くするっていうのは結局値段戦争っていう戦いに巻き込めるように自分が生きてるって話なんですよね
けんすう
人が作った戦いの中に入っていくような感じなんですかね
尾原
はいそうですそうです
けんすう
なるほど
尾原
だからできるだけもうこの市場はこいつらが強いからもうやめよって1回の戦いで諦めさせるっていうのが作戦の重要なところで
本当に良いものをちゃんと作ればお客様は喜んで高い値段でも払ってくださるような状況をどう作って
そうするときっちり儲かるきっちり儲かるから必然的に時価総額上がっていく
必然的にユニコーンも生まれるテカコーンも生まれるっていうふうにやっていく
けんすう
なるほど今お話しいただいた戦略とか作戦とか戦術の話を理解しているとこの次の話になるネットワーク効果とかのことがより分かるんですね
ネットワーク効果の作戦
尾原
このネットワーク効果っていうのが最初に言った戦いを略する仕組みでお客様から選ばれる理由が増えていくっていう
顧客の選択優位性というものが仕組みで増していくっていう話と
あともう一つライバルがもうあそこには入れないやっていうふうに戦う前から諦めてしまうっていう
持続的競争優位性の担保っていうものを発動させるしネットワーク効果も途中でけんすうさんが言っていただいたように
キッピングポイントに合わなければ実はネットワーク効果って価値が分かりにくいどころか価値がゼロなものになってしまうので
このネットワーク効果をどこで回し始めるんだっていうことがネットワーク効果における作戦として一番大事なことになるわけですよ
けんすう
なるほどそこが作戦なんですね
尾原
そうなんです普通にけんすうここがないんですよごめんそんなことはない
けんすう
でもそうかもしれないです確かに
尾原
でさらにじゃあどこからネットワーク効果を回せばいいんだっていう作戦が分かると
じゃあそこに対してネットワーク効果がいち早く回るようにするための術が戦術にあたるわけですね
けんすう
ネットワーク効果はそもそも戦略だよっていうところから入らないと確かにこの後の話が戦術として取り入れようとして失敗しちゃうとか
尾原
そうなんでしょ分かってくれた嬉しい
けんすう
っていうのがすごいありそうだなと思いました
このTikTokのこの戦略を取り入れようって思ってるけど戦術レベルでしかないから
じゃあ動画をたくさん集めればいいんだとかでお金をかけちゃうみたいな
尾原
そうなのよそうなのよそういうもったいないことしてる人いっぱいあるんだよ
けんすう
確かに分かりやすい
尾原
この構造が分かってると戦略としてのネットワーク効果をどの種類をどのタイミングでどこに使うことが一番いいのかっていう話が分かった上で
でも最初の一周目回す作戦はここで回そうよっていう風な解像度で
戦略としてのネットワーク効果と作戦としてのネットワーク効果と戦術としてのネットワーク効果を
共通言語で経営人が語れるようになると仕組みで勝てるっていう風なところに
この13回か16回か20回かいくとみんな分かっていただけてるんじゃないかなっていうのが仮説ですね
けんすう
じゃあ次回はちょっとそのもうちょっと進んでモートの話とかをして
そうですね
感じですかね
尾原
次回は日本の中で流通しちゃっているネットワーク効果ってもうちょっと誤解されがち
だからその誤解を解いてから本丸に入ったほうがいいので誤解を解くっていうところをやっていきたいかなと思ってます
けんすう
分かりましたありがとうございますそんな感じですかね
はい
はいじゃあ第1回は以上になりますありがとうございます
尾原
ありがとうございます
30:56

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