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2021-10-12 16:21

断片的なものの社会学 #4:つながりつつ孤独でもある

紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞作。

みき(@miki_apreciar
のぞみ(@Nozomitnk

==

書籍紹介(Amazonより)

「この本は何も教えてはくれない。 ただ深く豊かに惑うだけだ。 そしてずっと、黙ってそばにいてくれる。 小石や犬のように。 私はこの本を必要としている」――星野智幸さん

どんな人でもいろいろな「語り」をその内側に持っていて、その平凡さや普通さ、その「何事もなさ」に触れるだけで、胸をかきむしられるような気持ちになる。 梅田の繁華街ですれちがう厖大な数の人びとが、それぞれに「何事もない、普通の」物語を生きている。

路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ…人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。

00:12
だいぶいろいろ話してきましたけど、Mikiさんのメモにも書いてらっしゃる
後書きが良かったっていうニュースですけど。 後書き無視。
そんなことある?
なんか後書きにすごい真実がギュッと凝縮されてるような感じが あったんですけど、でもなんか全部いいからば、Nozomiさんも抜粋してましたよね。
後書きの何が良いかというと、今の社会の気分みたいなものがすごい出てる文章。2015年とはなんだけど今も変わらない気分。
てかむしろ強くなっているような気分がすごい載ってるなって思って。
私たちは無理事されたわずかな選択肢から何かを選んだというだけで、自分でそれを選んだのだから自分で責任を取りなさいと言われます。
これはとても振動社会だと思います。
こういう時に例えば仲の良い友達の存在はとても助けになります。でも今は友達を作るのがとても難しくなりました。
不思議なことに、この社会では人を尊重するということと、人と距離を置くということが一緒になっています。
誰か他の人を大切にしようと思った時に、私たちはまず何をするかというと、外しておく、おこっておく、距離を取るということをしてしまいます。
この辺かか。
これはナミさんが話をしてた時の、受け入れるということと何も言わないみたいなことに通定する部分でしたね。
あと最後の方に、そもそも私たちは本来的にとても孤独な存在です。
言葉にすると当たり前すぎるのですが、それでも私にとっては小さい頃からの大きな謎なのですが、私たちはこれだけ多くの人に囲まれて暮らしているのに、脳の中では誰もが一人きりなのです。
そうね。そうなんですよね。
なんかこのことを再確認する必要があるって思った。全員と。
うーん、そうね。
本来的にとても孤独な存在だと。
前、何かの回でも言った気がするんですけど、
日本のダイヤモンドハーバードビジネスレビューに載ってたお坊さんのテキストで、職場の孤独っていうのがテーマの回だったんですよね。
職場の孤独っていうのは病気になるぐらい精神的に悪いみたいな。
なので職場で友達がいないとか誰も話さないみたいなことって、タバコを1日何本吸うぐらい健康に良くないである。
なので会社の中で繋がりましょうみたいなのが結構経営学者っぽい人たちが書いてるテキストだったんですけど、
その中でお坊さんが一章書いてたのが、人間は圧倒的に孤独であって孤独でないっていうテキストで、
03:08
ここで書いてるように誰しも孤独なんだと。
誰とも本質的に分かり合えないし、無目的に生きてくるし、
その体っていう制約があるからもう絶対的に孤独だと。
それが言えることはないと。
一方で人間って突然地面から出てくるわけでもないし、いろんな縁があると。
ミニシスさんがこの本を2015年に読んで、6年間ずっと言語化してもらったり、
考えが進むっていうのと、キスさんから何か影響を受けて今考えてるし、
仕事で人と繋がりがあるしってことを考えると、孤独な人は一人もいないと。
誰かを助けようとしてるし、誰かを助けてるってことで孤独な人はいないっていうのがワーッと書いてある文章で、
めちゃくちゃいいなと思って、いまだに記憶にあるんですけど、
どっちかに寄っちゃいがちな気がするんですよね。
絶対孤独だよね、一人だよねっていうのも論理的に死んだし、
誰も一人で生きてないっていうのも論理的に死んだし、
どっちかだけから示唆を出して、こういうことすべきだよねってなると、
何かに謝るんだっていう見せかけがあるんだよね。
そうですね。
この後書きめっちゃ良かったですよね。
私たぶん後書きの中でちょっと違ったところで良かったなって思ったのが、
一番最後のリフが知ってるんですけど、
人間のステレオタイプとかバイアスみたいなところで、
個人的に関心があると思うんですけど、そのまま引用すると、
物語は絶対に外せないメガネのようなもので、
私たちはそうした物語から自由になり、
軸や世界とそのままの姿で向き合うことはできない。
しかしそれらが中断され、引き裂かれ、矛盾をきたすときに、
物語の外側にある何かがかすかにこちらを覗き込んでいるのかもしれない。
これすごく私の中では印象的だった一説。
人間ってどうしてもバイアスがあるし、ステレオタイプがあるし、
自分もすごくそれが強い人間だと思うんですよね。
何かしらのきっかけの中で、
そのバイアスがグッと誰かとか何かによって引き剥がされたり、
止められたりするときに、
何か違うものがこっち側をチラチラと見ているのが、
メガネの更新というか、
違った自分にいく一歩なんだなと。
たった産業ぐらいの場所についてですよね。
ダイバーシティとインクルージョンを取り込んでいると、
その人のメガネがすごくどう強いんだろうと思うことがあるわけですよね。
06:05
そんなにジェンダーイコリティ、他のイシューよりそんなに大事ですか?
民族って全ての問題をそこに帰着させますか?
みんな困るとは思うんですけど、
何かしらのきっかけでそれが止まったり、
これってそういうとこで説明できないのかなってなったときに、
さっきの自分を変えていくとか、
自分を中断することに対する姿勢というか、
どうなっているんだろうなっていうのが最後の感じで。
本当でしたね。
のぞみさんは認知バイアスみたいなものにすごく敏感ですよね。
敏感というか、ずっと考えているなって思いますね。
そうなんですよね。
多分、私はどいなか生まれで、
認知バイアスもそうだし、ステレオタイプもすごく強いと思うんですよ。
例えば、私は今までにタバコを吸うことがかっこいいと思ってますし、
タバコを吸うとかっこいいし、スカートが短いほうがいいなと思っちゃうし、
多分、心の奥底では過不調性っぽい価値観を持っている気がするんですよね。
男たるもの、家を背負ってみたいなものが、
口にするどうこう、他人に共有するかどうかは別にして、
田中のぞみホーエスの根底には、そのプログラムが眠っている気がしているんですよ。
そういうものを通して物事を見ていないかとか、
それが矛盾を生き出すものってめっちゃあるなっていうのは、
いろんな人と話をすると思うし、
それだと上手くいかない社会だったりもするじゃないですか。
上手くいかないというか、私がって意味じゃなくて、誰かに迷惑を受けたりするっていうね。
そういうものは、自覚的でやりたいなっていうのがすごいあるんですね。
毎回ちょっとこれ変な話ですけど、いろんな本を取り上げると、
最後の方何話そうみたいな風になる本もあるじゃないですか。
ミミチさんの溢れ出る思いが感じられた本でしたか?
感じちゃいましたか?溢れちゃいましたか?
好きな本ですね。
このまま1時間くらいミミチさん行きそうだなって個人的に思って。
確かにもうちょっと話そうと思えば話せますよ。時間もあれですし。
なんか話し足りないことありますか?大丈夫ですか?
私はもうお腹いっぱいですよ。
よかったよかった。そろそろ今日はこんなところって感じですかね。
すごい良い本。
めちゃめちゃ良い本でしたね。めちゃめちゃ良い本だったですね。
ミミチさんはどんな人が読むと楽しそうって言い方あるんですけど。
どんな人が読むと楽しそう?難しいですね。
個人的にはあらゆる人に配って、
09:00
面白い?つまんない?聞いてみたいっていう気持ちがあるような。
それで一瞬の価値観がわかるような。
こういう感想で読んだなって思うんですけど、どんな人?
人に興味がある人じゃないですかね。
構造よりも個人に興味がある人?
構造より個人に興味がある人ね。
ミクロで考える人とマクロで考える人いると思うんですけど。
マクロの方が多い人かな。
なるほどな。
私これ、何て言うんだろう。
一個一個の章が独立してるじゃないですか。
別にどこからでも読めるので、
お風呂場とかで読んでほしいですね。
リラックスしながら。
全然難しいこと考えてるんだけど、
ゆっくり湯船に浸かりながら、
一章分、15分、20分くらい読んで、
一日をリセットするじゃないけど、
仕事とは全然違う脳の領域を使うので、
こういうことを読んで、
自分を一日の酒目を作るっていうのがいいなって。
あとは運動不足の人とかに読んでほしいんですけど。
運動不足?
面白いよって話なんですけど、
これすごい身体的な感覚がある本な気がしているので、
運動を散歩したいな、でも散歩できないな、
10分とかで読んでほしいっていうか、
みたいな感じで使ってほしいなと思います。
なるほどな。
ミシさんが言う、嗅覚とか風景が訴えてくるっていう本だから。
嗅覚が立ち上がってくるような感覚が、
普通の本よりあるかなと思うので。
確かにそう。
すごい面白かった。
やっぱり一人で読むよりもいいですね。
そうですね。
好きな本を読んでもらえて嬉しい。
次…
次、のどみさんのターンですよ。
これどうしようかな。
私の好きな本でもいいですか?
もちろん。
同じように。
私、二つの訴覚っていう小説なんですけど、
珍しい、のどみさんが。
あのですね、ミシさん、白い虚筒とか読んだことありますか?
唐沢さんのドラマ見たことあります。
やっぱりそうですよね。
何だっけ名前、あの人、女流作家の。
山崎豊子さん。
そうそう。
めっちゃ長いんだよな。
4巻まであるんだよな。ちょっと長いな。
ちょっと長い。
扱わない前提で、
二つの訴覚の話をしておくと、
断片的なものの社会学って
すごい繋がりがある話だなと思ってて。
太平洋戦争中のアメリカに住んでる
12:04
日系2世の人が主人公なんですよ。
だから言ったら敵国出身と見なされる人。
かつても本人は、
ご両親はどっちも日本人。
日本で生まれてしまってからアメリカに来た人。
本人はアメリカ生まれアメリカ育ち。
当然英語ペラペラ。
日本語はちょっとしも入れる。
みたいな人が、
二つの訴覚っていう名前の通り、
アメリカも訴覚だし日本も訴覚。
かつての二つの訴覚が戦争しているっていう状態。
その状態の中でのアメリカ側のいる人。
っていうのが主人公でやっていくっていう話なんですけど。
私の中でのこのアイデンティティっていうものを
すごい揺るがせた小説でして。
本の紹介みたいになっちゃうんですけど。
大学の学部の時に、
同じゼミに来ていた留学生の子がいて。
ご両親フィリピンの人。
国籍はアメリカ。
留学して大学はイギリスっていう子だったんですよね。
日本に来て他みんな日本人その子だけいて、
英語でゼミをやるっていう感じだったんですけど。
その子がすごく強く、
私は日本人の子がすごく羨ましいと。
アイデンティティ的な分担が全然ないでしょと。
日本生まれ日本育ち、言語は日本語。
すごくあなたの国はどこですかって言われた時に、
ジャパンですって一言で言えるのがめちゃくちゃクールでかっこいい。
その子に聞いた時に、
Where are you fromって言われた時に、
なんて言っていいか分かんないと。
って話をすごくしてて、
なるほどなーみたいな。
その後に二つの祖国ってのを読んだ時に、
アイデンティティとは?みたいな。
これ今回扱うのはちょっと長いんですけど、
ミッキーさんどっか図書館とかで
二つの祖国借りてみていただいて。
あるいはウィキペディアでまとめとかあるので、
読んでみたらいいかなっていう気がするんですね。
そうですね。
何だろう、次の本。
全然考えてなかった。
ちょっと考えておきます。
はい。
何がいいかな。
何がいいかな。
ちょっと新しめの本が続いた。
2021年と2015年で続いたので。
そうね。
ちょっとオールドスタイルのやつがいいかもしれないですね。
やっぱりベストセラーじゃないけど、
読むべき本っていうのをやっていきたいですよね。
そうね。
ちょっと振り返ってやる。
ちょっと探しておきます。
ありがとうございます。
今一応候補にあるのは、
マルクス・アウレリウス・アントニウムスの
自制力があってます。
はい。
今月結構読む余裕あります。
本当ですか。
自制力のいいところは通読っていう概念がないので、
ローマ皇帝が
自分用にとっていたメモも
15:00
とにかく本にしたっていうやつで。
ストア派の哲学者ですね。
なんじゃそのって話だと思うんですけど。
はい。
絶対望みさんにやらなかったら一生読まない
タイプの本だわ。
これ読んだらもしかしたら
ストア派にはまるかもしれないですよ。
そうですね。
ストイックの語源です。ストア派。
自制力って
自らを変えりみる
僕って書いて
今見てます。紹介。
自分っていうものをいかに
理性というもので利用するかと。
それが自らの幸福への道なのだ
っていうのをめちゃめちゃ書いてる
っていうメモですね。
今の私の価値観とは逆かもさな。
あたかも一万年も生きるかのように行動するな。
生きているうちに許されている間に
良き人たれ。
命が有限だったら好きに振る舞ったらええやん
って思っちゃうかも。
みきさんの価値観を揺るがすやつでいきましょう。
揺るがす気がしてるよね。
揺るがす自制力。
はい。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました。楽しかったです。
お疲れ様です。
よろしくお願いします。
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