1. Cobe.fm 本好きコンサル2人の読後感想戦
  2. 「ルワンダ中央銀行総裁日記」..
2020-11-17 19:47

「ルワンダ中央銀行総裁日記」第3回:変革の成果をどこにみるか

数字ばっかりおってませんか?

みき(@miki_apreciar
のぞみ(@CobeAssocie

==

書籍紹介(Amazonより)
1965年、経済的に繁栄する日本からアフリカ中央の一小国ルワンダの中央銀行総裁として着任した著者を待つものは、財政と国際収支の恒常的赤字であった―。本書は物理的条件の不利に屈せず、様々の驚きや発見の連続のなかで、あくまで民情に即した経済改革を遂行した日本人総裁の記録である。

==

00:11
通貨改革周りで、この人は半端ないなと思った話を2つしていいですか。
はい。
1個は、さっきの組織再生とか企業改革のお手本だと思った文脈の1個なんですけど。
今回、通貨改革した後に、砂糖の輸入を一気にするとかじゃないですか。
面白かったな。
ルワンダの現地の人って、砂糖を豊かな品として当時使っていました。
通貨改革が成功したかどうかを印象付けるためには、砂糖が安価に入ってきて、みんなが使えているのは大事なことであると定義をして、
その後、ルワンダの成居みたいな効率のところと、インド人商品が行き添わせて、砂糖をできるだけ安く大量に入れさせるというシーンがあったと思うんですけど。
改革をすることだけじゃなくて、したことを国民に意識づけるためには何が必要かみたいなところで、考え抜いてやり抜いて、輸入させる上で競わせて、できるだけ安いものにするみたいな。
最高じゃないですか。
毎回打ち震えるのが、この砂糖の輸入のところなんですよね。
今聞いてて、耳が痛いというか、どうやってこの成果を意識づけるかってところまで考えるのが仕事だよねって。
私、プロジェクトが終わればいいやって思ってたかもしれないみたいな。
そうなんですよ。
プロジェクト期間を乗りこなそうみたいな感じでやってたけど、そうじゃないよね仕事って、今めっちゃハッとしてます。
三木さんとか私の仕事って派手な何かを作ることに限らず、例えばミスが起きなかったこととか、想定しているフリクションが起きなかったことみたいなので、なかなか本当にやった意味があるんだっけみたいなことが実感しにくいものがあったりするじゃないですか。
本当そうですよね。炎上しないことが正義みたいなね。
そうなると通貨改革も結構それと同じで、通貨改革しなければ国が破綻しますっていうものを防ぎましたっていうレベルで困っちゃいそうだけど、あえて砂糖の輸入でこんな良いことが起きてるんですよっていうのを、あえて作りにいってるわけじゃないですか。
本当そうですよね。
めちゃくちゃかっけえなっていうのをこれを読むたびに思うっていうのが1個っすね。
確かに後半の通貨改革がうまくいってからの話が本当に確かに全体的に面白くて、農民が自分たちの作ったものを輸出できるようになって、堅かく売れるようになって豊かになってきたから、家を欲しがるやつが増えてきてとか、トラックを欲しがるやつが増えてきて、
03:08
だけど地元の銀行の人はレバンダ人のお金を貸したら帰ってこないみたいな感じでやってくれないから、まずは国がやって、そしたら儲かるじゃんこれって思って銀行たちもやるようになってきたみたいな、お金を貸すようになってきたみたいな。
その仕立てとかもすごいうまいなって思って。
そうっすよね。
それをやるための現地の人理解もすごく丁寧にされるじゃないですか。
そうなんですよね。
すげーなーっていう1個と、もう1個も先に吐き出してしまうと、
通貨改革が成功してるかどうかみたいなところの、うまくいってるかどうかを国民の服装を見ながらチェックしてるっていうのが要所要所に出てきて、
少しずつ着てるものが良くなってきているとか、靴を履く人がみたいな話が出てきたときに、
その変化の測り方を考えるというか、そういうところを見るってめちゃくちゃいいなって思って。
そうですね。
中央銀行総裁としては、例えば中央銀行にある外貨準備の量とか、数字で測れるものとかにしたくなるじゃないですか。
本当ですよ。
もちろんそれもやってたと思うんですけど、それよりもっと直感的にわかるし、実際に起きている棒として、
服装が変わっているからこれは間違いなく何か起きてるはずだっていうふうに思える、その感性。
本当ですね。
これは、さっきの自分の仕事の話ですけど、プロジェクトやってると、期限内に終わったものがいくつで、超過したものがいくつで、
数字だけじゃなくて、もっと見れるものとか感じられるものって、もっと考えなきゃいけないよなっていうのを改めてここで思いましたですね。
服装の話だと、みんなが前より良い服を着ている気がするって確かめてみたら、確かに布筒が売れているということとか、
よく輸入されているということとか、ちゃんと確かめてるんですよね。
いい感じになっている服じゃなくて、根拠をちゃんと取ってるんですよね。
ほんまや、確かに。
その通りだな、その通りだ。
すごい人だ。
すごい人ですよ。
すごいなっていうのを圧倒されて終わるっていう。
圧倒されて終わる本なんですけど、よく本屋さんで売ってるような、オレすごいでしょ?本にある、はいはいっていう感じはあんまり受けないんですよ、この本を読んでると。
06:09
たぶん、チベット旅行記と同じハードボイルド文体だから。
そういうこと?
感情が乗ってないから、過程とかないからじゃないですか。
ハードボイルド文体の良さですか、それが。
じゃないですか、私が適当に名付けた文体ですけどね。
それ、私がお勧めするもの、ハードボイルド文体多めってことなのかしら?
かも、かもですね。
なるほど、でも確かにそういうことなのかもしれない。
この人たぶん本当は超ストレスがあったと思うんですよね、バカと話すストレスみたいな、すごい言葉を選ばないと。
で、なんかイライラしたりとか、本当にもう使える人がいないなとかっていう気持ちはあったと思うんですけど、そういうのは表にも出してないと思うし、書いてないからかっこよく見えるのかな。
でも本当はイライラしたりとか、鉛筆をカチカチカチカチやりながらこうやってたんじゃないですかね。
なんかこうやっていてほしいっていう思いもちょっとありますよね。
確かに、私が押し付けたとかもこんなマシーンのような人間はいないっていう期待をね。
いやいや、でもあるでしょ、あるでしょ。
でもなんか決してそういうことは言わずに、あくまでニュートラルですよね。
本当主観で書かない。
いやー、すごいなっていうのが感覚でしたね。
あとそれで言うと、校員のレベルが最初低かったので、私が間違っている度に手取り足取りを教えたとか、
その靴下改革が成功した後も現地の商人と喋ってみたとかあって、
大統領もコーチングできるし、そういう教育を受けてない人とか銀行の業務が分からない人に対しても、
たぶんとことん本気強く話せるっていうか、人のレベルに合わせて問いかけをするとかっていうのがすごい上手だった人なんだろうなと思います。
確かに。後半の通貨改革後に佐藤のことをやってた固まりのラジャンっていう商人が毎週のように訪ねてきたみたいな。
あんた中央銀行総裁、毎週訪問受けてたらあかんやんっていう。
確かに。
ひどいって思ったけど、大統領と普通に話して大臣からも来て国会議員も訪ねてきてみたいな人がそこそこの有力な商人なんでしょうけど。
でも中小企業の社長じゃんね。
中小企業の社長が毎週日銀総裁出されて、最近うちのビジネスこうなんすわーみたいな。
どういうところでお話をされてるんですか、総裁っていう。
そのあたりにもいろんな人に対して同じレベルで同じような話をするっていう。
すげーすげーすげーなー。
09:00
いい意味で、本当にどういう人かわかんないですけど、この人は偏見がないなって思ったんです。
総裁だったらこのレベルの人と合うものって偏見とかもないし、人をルワンダ人だからとか商人だからとかでジャッジすることもないしみたいな。
そこに先進的な強さっていうか、一旦ニュートラルで入れるっていう強さがすごいあるなって思います。
偏見がない人なんていないからなんかの偏見あると思うんですけど。
ありがちな偏見は全然ない感じがしましたね。
制度改革をやった後に内容を振り返って言ってることが、ルワンダにそのまま先進国の制度をバンと入れてもだいたいそれでうまくいかなくて。
国民が何を望んでいて、そのために国とか官僚とかが何をしなきゃいけないのかを国民の目線で考えて、国民に直接聞いて、その上で仕事を進めたのが成功に繋がったんですっていうふうにおっしゃってるらしくて。
いやー、偉大ですね。偉大ですよ。
なんかすごすぎる。偉大ですね。
私もその辺の箇所で最後に振り返っているので、私として一番良かったのは、毎日何かを学び、学んだことを実践に移す生活。
反射的な行動は許されず、誰も相談する相手もなく、一人で考え行動する生活だったような気がするって言ってて。
反射的な行動は許されず、誰も相談する相手もなく、一人だけで考える6年間だったのか。
強すぎる。
しんどい。
しんどいですよね。
しんどいでしょう。
何かを学んで、学んだことを実行に移すっていう、逆に学ばないと実行することがなかなか難しいっていう領域で、かつ反射で動いちゃダメで、相談する相手もできない。
しんどいよ。それはしんどいよ。
しんどいよ。
銀行から借り入れするときの銀行団みたいな人たちとの交渉というか、シーンもありますけど、ハードなこともするじゃないですか。
本当ですね。
やらないならやらないですけど、オタクってこと矛盾してますよみたいな、バキッとすることもあるし。
いやー、これを読むたびに強くあわねばならぬと思う本の一つですね。
みたいなのが、長くなっちゃいましたけど、私読んだ感覚でした。
12:00
みきさんはどうでしたか?
もうだいぶ喋っちゃったけど。
確かにだいぶ聞いちゃった感じもする。
本当に自分が当たるポジションとかに関わらず、さっきも言いましたけど、よりさらに大きい投票を自分にかけて、ちゃんとやり切るっていうことが本当にすごいなって思うし。
こういう人もいるんだなって本当に思っちゃいます。こういうことができる人がパソコンもない時代にいたんだなって。
本当ね。
じゃあパソコンあったらもっといろいろできるんじゃないの?みたいなね。
なんか、計算とかめちゃくちゃ紙の上でやってるはずじゃないですか。
それが早かったらね、さらにもっと違ったこともできたかもしれないし。
この本、みきさんならこういう人いいんちゃうかとか、こういうおすすめちゃうかなんかあります?
でも、経営者で読んだことない人とか、ビジョナリーなんだけど、部下にうまく言葉が伝えられなくて、やりたいこととか一生懸命さだけで引っ張っていってるリーダーっていうじゃないですか。
言ってること言うとかよくわかんないし、ストレスも多いけど一生懸命だから引っ張ってるみたいな、
みたいなあり方のチームってたまに見ると思うんですけど、そういう人が読んだら良さそう。
ビジョン以外にもやらなきゃいけないことがいろいろあるよと。
そうそう、こういうリーダーもあるんだって思ってくれそう。
このリーダー像は強いですよね。
ビジョナリーらしいロジカルじゃないですか。
ビジョナリーなリーダーって、ロジカルだけのリーダー見て、私はロジカルでは無理なんだよね、みたいな。
私は俺はロジカルは持ってないんだよね、みたいな風にして終わっちゃうと思うんですけど、
この人だとロジカルでビジョナリーで、しかも超でかいこと入れ遂げてるから、いいかもみたいな。
もうちょっと歩み寄りとかしてもいいかもみたいな気持ち、新しい価値観が生まれると思った。
確かに。毎日何かを学んで実践するっていうのを諦めるなと。
人を引っ張る立場の人はみんな読んだほうがいい気がしますよね。
確かに途中で、密輸のことから気づくシーンがあるじゃないですか。
そうそう。
密輸から思考のきっかけを得るんですか、みたいな。
違法行為じゃないですか。
違法行為じゃないですか。
本当ですよね。
会社というか、そこでうまくいってることだけじゃなくて、何かほころびが起きてるところから、
それだったら逆にこう使うと良さそうだなとか。
そうね。
そういうのって何ですか。
15:00
ビジョナリーでこういうことを達成したいと、ロジカルの掛け合わせの中のアクションみたいな気がします。
本当そうですね。
いやー、いい本なんですよね。
銀行で勤めてる人がこういう発想を持つ。
銀行で偉くなる人ってこういう発想がある人なんだっていうのが私的に新しかったかも。
なんかもっと通信力強くてロジカルで、
こう緻密な繊細な人がなるもんだと思ってたかもしれない。
あー。
あー、なるほど。
それもできるし、あれもできるって人だから。
でもそれだけじゃなくて、どっちもできないと、
銀行っていう世界でも偉くなれないんだっていうのが新しいな。
いやー、本当にね。
今改めて計算して気づいたんですけど、
この人ルワンダーの総裁になったの38歳にとる。
いや、私もそれめちゃくちゃ見てたんですよ。
でもなんかもう見たくない逆に。
え、何どういうこと?みたいな。
この事実を見たくない。
そう、見たくない。レベルでやばい。
38から44でこれやってるんですよ。
油乗った若手じゃんね、まだね。
38で大統領と夕方からお互いが見えなくなるまで、暗くなるまで一対一で、
外国語で議論して、コーチングして。
いやー、トレーニングやなー。
目指していきたいですね。
目指していきたいですね。
個人の仕事の在り方としても勉強になりますけど、
おっしゃってたように、
人、組織を作るとか立ち上げるとか会社を作るとか、
そういう時に読んだらまた全然違う話になりそうです。
読み方ができそう。
確かに。
会社作るってなった時に副社長というか、そういう人とどう関わるかとかもそうだし、
株主とどう話すかっていうのもそうだし、
同じような立場にある隣国からも学ぶじゃないですか、先に。
隣の国から。
そういうのもありそうですよね。
のぞみさん、前回読んだのいつかわからないですけど、何回目かかなと思うんですけど、
初めて読んだのが大学生の時、大学1年の時で、
何かありますか、今回改めて思ったこととか。
やっぱり組織再生とか企業として改革に臨むっていう文脈に当てはめて読んだのが今回初めてだったんですよ。
さっきの佐藤のやつすごいなとか、バースとかそこまで具体的にやるんだみたいなのが前から思ってたんですけど、
これと全く同じことを中央銀行じゃなくて普通の仕事の中でもやっていかなきゃいけないんだよなってことを考えたのが今回は初めてだったんですけど、
18:00
さっきもちょっと話に出てたみたいな、例えば目に見えにくい制度を整えた時に、
それの効果をどうやってみんなに分かってもらうかとか、
あまりチームが動いていないっていう時に、
どういうことを動くきっかけとして与えられるかっていうのが、
プロジェクトチーム内での悪口の言い合いみたいなものを自分がどう向き合うかとか、
そういう自分の仕事の仕方とかと紐づけて読んだのが今回が初めてで、
そこはすごく個人的に学びがあったところですね。
そうですね。
いや面白かった。
なかなかずっと読んでたんですけど、
いや本当ありがとうございます。
ミミシさんの中でも何か面白さが残っていればいいなみたいな。
めちゃくちゃ面白かったですね。
なんかCBDB、こんな人がいたんだなって思いましたね。
ね。
ラドベリーシリーズの中でも面白かったなって思いましたね。
そうですね。
そうですね。
CBDB、こんな人がいたんだなって思いましたね。
ね。
ラドベリーしたくなる気持ちもわかるなっていう。
いや、ラドベ希望。
うーん。
ルワンダ中央銀行総裁日記、令和版で。
そう。
そう、うん。
面白いラドベになりそうだな。
いや多分それちょっと面白い。
ちょっと面白いですよね。
モンスター倒すっていうか、普通に制度改革をする。
19:47

コメント

スクロール