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2020-08-04 12:18

「アルジャーノンに花束を」第3回:のぞみのメモ

ドラマ化もされたSFの名作「アルジャーノンに花束を」を取り上げました。
第3回はのぞみが書いたメモを取り上げながら、バラバラと話します。ちなみにメモはこんな感じです。

  • お父さんは気づかなくて、お母さんは気づいたんだよなぁ。
  • アルジャーノンのところに入っていたキニィは何を感じていたんだろう。
  • 酒場で知的障害者を笑っていることに気づいたチャーリーのシーン、はっとするよな。自分が過去いたところにいる人を笑っていないか。
  • ジェフ・ベゾスのイェール大学講演を思い出した。優しさにこそ価値がある。
  • what ifのパワー。
  • 思考をメモしておくことの価値。
  • 物語を生み出す際の再現性について

みき(@miki_apreciar
のぞみ(@CobeAssocie

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書籍紹介(Amazonより) 32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。

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00:11
2人で共有している、Mikiさんと私で共有しているメモのところに、私なんかいろんなことをボコボコボコボコ書いてるんですけど、思うことがたくさんあって、多分終わらなくなってしまうので、Mikiさんが、これはどうすかみたいなやつをいくつかピックしてやるといいのかな。
物語を生み出す際の再現性について。
なんかあれですね、ダニエル・キースがどうやったら
このアルジャーノンに花束をみたいな話って書けるんですか?みたいなインタビューにこう答えましたみたいなのを読んで、これを思ったんですけど、
端的に言うとわかりませんみたいなことを答えてたんですよ。チャーリーに聞いてみたいと思いますみたいな、なんだっけな、みたいな回答をしてるんですよね。
で、このダニエル・キースっていう方って必ずしもその多作ではなかった、SFをボコボコ書いて20も30も出してるわけではなくて、確か長編を4,5作書かれて、それで終わったっていう感じだったと思うんですよ。
このダニエル・キースさんってどんなふうに毎日、生み出していってたのかなーっていうことと、
今、例えば作家になろうと思うと、私みたいな汚い人間はどうやってこう再現性のあるストーリー作り力を考えるかとかやっちゃうわけですよ。
汚くないですけど。
仕事にしようと思ったらどうやって再現性高く自分のアウトプットである物語を量産していくかみたいなことを考えちゃうわけですよ。
めっちゃわかります。
カタカタして、このアルジャーノンに花束をというものを作るためには自分はこういうことを考えるはずで、とかやっちゃうと思うんですけど。
多作を分解して、とかね。
そうそうそうそう。
それってやる人もいるし、やった方が意味のあるシーンもあると思うんだけど、
なんかこのダニエル・キースさんの物語との向き合い方、すごく私はいいなと思っていて、
それはこの役者の方の後書きにも書かれているような、そのストーリーとか中に出てくる話をどう捉えるかとか、
そういうことってすごく素敵だなと思って。
なので再現性を担保するって、例えばこの知能が高まった時に実験をするっていうのも再現性を担保する一つの試みなわけじゃないですか。
アルジャーノンでうまくいったよね、とかチャーリーでうまくいったよね、じゃあそれを周りの人に適応できるよねっていうのはまさに再現性の問題だと思うんですけど、
なんかそれを担保しようとすることに常に意味があるわけでも、もしかしたらなんかないのかもしれないなってことを思ったし、
03:09
再現性を担保しようとするために犠牲になってしまうものってたくさんあるわけですよね。
別にチャーリーだけが幸せになってればよかったのかもしれないけど、再現性を担保するためにはそれを認められる必要があって、それを学会で発表しなきゃいけなくて、
学会で発表するためにはチャーリーにこんなことをしてもらわなきゃいけなくてっていう話があって、
そこの再現性っていつどういう時にどれくらい求めるのがいいんだろうなってことを考えてこの一行を書いた気がしますね。
面白い。そんなこと全く考えなかった。
あとは賢さって何だろうかっていうのもあって、それは私もずっと言ってますけど、
何の勉強なんかしたって何の意味もないじゃんみたいな気持ちにさせられるシーンが多かったので、賢さって何だろうかっていうようなことはちょっと私も覚えました。
IQ185っていうのが出てきたときに、そもそもIQってなんだっけみたいなやつ考えますよね。IQって測ったことあります?ミキさん。
ないです。 どうやって測るのか、私もググってみたんですけど、テストを受けて測りますぐらいのことじゃなくて、正直よくわかんなくて。
何をやるとIQが高いと言えるんだろうなぁ。
でも多分テストの点が高い。IQってでも最近あんまり注目されてないですよね。最近は。EQとか言いません?
よく聞きますね。EQも正直よくわかってないんですけど、
何なんだろうなと思いながら。EQとAQ聞きます。Qが何だかわかんないんですけど、Iはインテリジェンスで、多分テストの点が高いみたいな簡単に言ったらやつで、Eはエモーショナルで多分感情が豊かであるとか共感する力が強いとか。
だからそれが今言われていて、AQはアクセプタンスQで、変化を受容できるとか、適応できるとかそういう意味かな。
で、今はテストの点が高いこととかよりも、どんどん変化していくから社会が、そういう変化をストレスに感じずに、どんどんアクセプトしていけるというか、
適応していけるような、アダプトだったかな。そのAはアクセプトかアダプトか忘れたんですけど、適応していける、柔軟に対応していける力とかの方が価値があるみたいなのは、どっかの気に入ってます。
EQもAQもあれですね、高くなるとそれぞれ大変そうですね。 大変そう確かに。生きていけなさそう。
06:03
なんか前どっかで見たのが、社会を変えるのはバカしかいないっていう話をどっかで見て。 イノベーションを起こすのはバカ。
というか、状況を変えようとするのはバカしかいないって話だったんですよ確か。 何かというと、例えばなんか不満があった時に、
なんか外部環境と自分の感じていることにギャップがある時に、こう辛かったり不満だったり痛かったりするわけじゃないですか。
はい。 で、もうすごく冷静にあの物事を捉えると、外部環境って変えるの超大変じゃないですか。
うん。 で、自分って変えるの簡単じゃないですか。
はい。 だから頭がいい奴って大体適応しちゃうって話をしていて。
例えば満員電車が大変だって話があった時に、じゃあなんか時差通勤すればいいじゃん、私が通勤パターン変えますみたいな話なわけですよ。
はいはいはい。 で、一方でなんかもうそれも想像で自分が変えるんじゃないんだみたいな、逆にそれがこう
論理的に考えないほど、いや満員電車何とかしたらなあかんでって思うと。 なるほど。
だから、そこで言うともしかしたらAQ、アクセプタンス、なんかアダプティビティ、アダプトする力が高すぎると、逆に何も変えられない人になるのではなかろうか、みたいなやつをなんかで見て、確かにそれはそうかもしれないなっていう。
確かに。 ね。
やっぱそこそこがいいんすかね、何でもね。 そこそこか、
てかその人って、IQとかも知識だけとかがダメで、結局経験と何事も実績じゃないとダメなのではって、愛すると言うことでも経験と実績の中で愛は育まれていくみたいな、経験の中で獲得していくものっていう話はすごいあったと思っていて、
知識もその経験の中で腹を立たせながら身につけていかなかったら意味ないのかなと思います。
だってチャーリーって3ヶ月くらいで赤ちゃんみたいな状態から論文読めるようになって、絶対そこに経験とか身体、性は伴ってないわけで、
なるほど。 それがダメだったのかなって思いますけどね。
みきさんが言う経験っていうのは、例えば本読んで分かったみたいなのとはちょっと違うなんですか。
そうですね、人間関係で実際に失敗したり成功したり、自分が他者と触れ合ったりする経験の中でこういうことだったのかって少し分かるとか、そういうことをしながら獲得していかなきゃ。
別に人間関係だけじゃなくても、自分のあらゆる体験、どこか旅行したときの体験とか、こういうことをされたとか、
そういう自分の体験と持っている知識を紐づけるっていうことをしていきながら積み重ねていくのが知識というか知恵なのかなって思いましたけど、
だから結局身体性がすごい大事っていうか、そういうことなのかな。
身体性ね、なるほど。
結局頭も体も繋がっているのが人間なのかなって思います。
09:01
先週末、ランニング大会に行く前に、オンラインイベントみたいなのに出てたんですよ。
はいはい。
で、東京工業大学に理多生を研究するところがあって。
はい、理多生?他人のためにする?
そうそう。で、東京大学、言ったら工業大学なので、エンジニアリングを研究しているところなのかなと思いきや、未来の人類研究センターっていうところがあって。
へー、はいはいはい。
その中の1テーマが理多生っていうことで、その中の研究員の方と、
あとはその、九州で介護施設なのかな?を経営されている方が、ボケと理多っていうテーマでオンラインイベントやってたんですよ。
へー、面白そう。はいはいはい。
めちゃくちゃ面白くて、そのボケていくっていう状態って、ある種こういろんな記憶が剥がれていく状態じゃないですか。
そうですね、はいはいはい。
病気っていうよりは、ある種それはもう自然のことでしょうっていうことをおっしゃっていて。
例えば赤ちゃんのことボケてるとは言わないですよねと。赤ちゃん認知症ですよねと言わないよねと。
うんうん。
だから、おじいちゃんおばあちゃんになった時に、認知症っていう病気になってるんじゃなくて、まあ単純にこの、そういう状態になっているっていうことであるっていうのがまあ話としてはあるんですけど。
うんうん。
その中で、やっぱりその身体性っていうところと、経験とか記憶っていうのがこうすごく結びついていて。
例えばその認知症にある種関わられてるんじゃないかなっておじいちゃんでも、めちゃめちゃその人が釣りが好きですという話があって、その人の手をくっくって引っ張ってあげると。
例えば釣りってこう浮きが沈むじゃないですか、魚にかかると。
はいはいはい。
その感覚を思い出しながら、なんか釣りを始めるんですって。
へー。
なんていうんですか、知識として、いやなんでそんな空間で魚釣りができないん?魚釣りそんな空間じゃできないでしょって思ってるのは、ある種我々は縛られているのかもしれなくて。
その人の頭の中ではもうそこにリアルな魚釣りがあるんですよね。
魚釣り。
うーん。
そのボケっていうものって、なんていうんですかね、その我々の真面目をぶった切ってくれる何かですっていう話があって、めちゃくちゃその会いい場でしたね。
へー面白い。
てかその東高大の未来の人類研究センターっていうの、タイトルが最高だなって思ってたの。
確かに。
なんかタイトルだけ考えるとまさにこのアルジャーノンに花束を、みたいなことやってそうじゃないですか。
うん、やってそう。
ね、未来の人類研究センターなんか脳にチップ埋め込んでそうですよね。
12:03
うん、そうですね、はい。
なんかその身体勢みたいなことが語られていてめちゃくちゃ良かったですね。
いやいいお話でしたね、アルジャーノンに花束を。
うん。
12:18

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