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2024-03-05 19:27

ガルシア・マルケス「百年の孤独」#2

全体の構成や内容、孤独な一族、マジックリアリズムについて。

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こういうお話の時って、人が亡くなったりとか、あるいはその、呪術的なものって、主眼に添えられてもいいと思うんですよ。
この、いろんな章でね、「この人は死にました。」とか言っていいと思うんですけど、この、段落の真ん中ぐらいで突然死ぬじゃないですか。
この、受験の時に現代文の読み方みたいなやつを教え込まれた人間としては、だいたい段落の1行目に大事なこと書きそうなもんじゃないですか。
何とかが死んだとか、何とか帰ってきたとか、書くもんだと思うんですけど、全然関係ない話してる段落のすごい長い、20行ぐらいある段落の真ん中ぐらいで、
何とか死にました、みたいなのがさらっと書いてあるっていうのを見ると、だいぶ、「あ、別にそれがメインじゃないんだな。」みたいなことを思いながら読んでました。
そのとおりは、確かにみきさんが言うように、おばあちゃんの脈絡のない昔話の語り方が、
紙芝居やってる人が、こうです、こうですって話すっていうよりかは、
本当に、こたつに入ってるおばあちゃんが、「私戦争の時にさ、お腹空いててね。」みたいな、そういう話をしてるとおり、確かに近いのかもしれないですね。
でもそれで途中でやめようって思わないのが、
この人まだ生きてて、まさかこんなところで、みたいなこともたまにあるじゃないですか。
あるね。
それが本を諦めさせる前に起きるから、見進められるっていう。
うーん、そうなー。
いや、なるほどね。
なんでこの本がノーベル賞、ノーベル文学賞を取れるのかとか、世界中で愛されてるのかとか、
ましてや日本人的な生活観の人にでも愛せるのかとかはわかんないけど、
私ぐらいめっちゃいろんな各国で表紙見て音聞いてみたいな、見なくてもすって入ってくるような人もいるだろうなとは思います。
うーん、繰り返しになるけど、これをスッと読んで、名作だなって言える人ほんとすごいよなぁ。
うーん。
なんか書き出しは超かっこいいなと思ったんですよ。
うんうん。
この、ツイッターの名書き出しBotっていうアカウントがあって、
その中にもこの100年の孤独の書き出しが選ばれており、
長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つ羽目になった時、おそらくアウレリアのブエンディア大佐は、
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父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思い出したに違いないっていう書き出しはなんか引きあると思ったんですよ。
うーん。
この、さっきみいきさんが言ってくれた掛け図的なやつって、紙の本で買うとすっごい序盤に、まず一番最初に出てくるじゃないですか。
うん、一番最初にある。
一応これ見て、アルカデオ多いなぁとか、アウレリアのめっちゃいるなぁとか、
そこにこうカッコ書きで、ブエンディアとか、小町娘とかの、なんて言うんですか、キャラっぽいとかあるいは名前っぽいやつの他に、
ね、通称がね。
そう通称が大佐とか、カッコ17人とか、
法王見習いとか、
いろんな人がいる中で、この書き出し、銃殺隊の前に立つ大佐と、
その人がちっちゃい時にお父さんと一緒にいた、こう、場所で氷を見るっていうシーンを思い出すっていう。
この話がメインに据えられるのかなと思ったら、全然据えられずに、
据えられてるかもしれないけど、
なんかこの銃殺隊のシーンでクライマックス来るのかなと思ったら、
結構真ん中ぐらいで、あっさり終わって次に行くっていう。
そうですか、でしたね。
でもこの銃殺のシーン、ぼーっと出てきて、だいぶその後出てこないんですからね、しばらく。
一旦そのお父さんの話になって、一度こなしになって、全然出てこないからね。
で、銃殺、なんていうんですか、
軍隊に出て行って、帰ってくると来ないだ、みたいな話になったり、
ならなかったり、なったりならなかったり。
なったりならなかったり、なったりならなかったり、今大佐の話ってめっちゃたりますよね。
どの時間軸の、おばあちゃんの語りみたいに時間軸は一本で進んでいかないじゃないですか。
孫の話してると思ったら、お父さんの話、おじいちゃんの話、
もう一回孫の話行った後に、さらに先の話をして、みたいな、揺さばれる感じ。
すげーんだよな。
それはおばあちゃんっぽいですよね、時間が当直線上にないっていうか、
おばあちゃんの時間軸で動いてるっていうか。
一方で最後の方で、ついにこの二人結われました、みたいなシーンの時に、
最初のやり合いがゆっくりすぎて花が咲きました、みたいな感じで、花が咲いたし、
誰々がもう家に帰ってくるぐらいでした、とか書いてあって、
やっぱ時間が当直線上な感覚ではないんだな、とか。
時間が今の感じじゃないんだな、とかはすごい思いました。
そうね、時計の描写とか全然ないですもんね。
今何年かとかわかんないし。
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そうね、数字全然出てこないもんな。
うん。
確かみんな年齢も、もし最後に数えれた時が正確だとすれば、
今頃は125歳になっているであろう、なんとか、みたいな感じの、そういうのもありまして。
アバウトだな、みたいな。
いやー、そうね。
結構衝撃的だったんですけど、途中で出てくるまで、
食事っていうのはみんなで決まった時間にとるものではなくて、
各々が好きな時に食べるのが主流だったが、こいつの登場によって、
みんな決まった時間に食べなきゃいけなくなって、ちょっとめんどくさかった、みたいな描写あって。
そんなあったっけ?
あ、あるんですよ。
それまでこの一部句って、みんな各々好きな時にご飯を食べてたんだって思って。
家族感とかも全然違うなって思いました。
食事ってのは一番どうでもいいもので、
栄養が必要な時にパッと食べるもんだって思ってたのに、
こいつのがみんなで食べようって言い出すせいで、
煩わしい集会に変わってうざかった、みたいな描いてあって。
あー、そうか。
そのよそから来たお嫁さんにそういうのを求めたんですよね。
なんかあの、なんだっけ、
貴族みたいなとこから来たお嫁さんがいてみたいなやつが出てくるね。
かなり後ろの方に出てくる。
それまで家っていうのは窓とか食べ屋とか全部開かしておいて、
好きな時に人が出たり入ったりして、
ご飯も好きな時に食べてって感じだったのに、
ベルナンダーはそれを許さず、窓を閉めきり、どういうと、
閉めきりご飯を決まった時間にみんなで食べることを求めて、
食器もたくさん使うことを求めたので、めんどくさかったって書いてある。
あれか、長男が法を見習いになるお母さんね。
そうそうそうそう。
それ、それを見習ってくるの結構、5分の3くらいのとこで、
半分以上そういうことを想像しないまま読んでたから、
へーってびっくりして。
うん。
生活感とか全然違うなーって思い、
だから本当旅行に行って全然、
たまにはちょっと知らない国でも行ってみようかしらっていう風に旅行に行って、
たまたま民族のキャンプみたいなとこに紛れ込めて、
そこでお話聞いたみたいな感覚で読んでました。
うーん。
この話、旅行先で聞いたらもう全く理解できんだろうなー。
でもその旅行先で、生活に溶け込めたみたいなハイテンションで聞く感じ。
やったー!貴重な経験だぜ!みたいな、そのモチベだけで聞く感じ。
いや、すごいモチベーションが必要やなー。
でも私結構、野上さんはこの本から孤独はあんまり感じないって言ったんですけど、
私は感じました。ずーっと幸せじゃない、この一族。
幸せそうじゃないくないですか?ずーっと。
うーん、幸せそうじゃない。
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なんかずっと苦労してません?
ずっと苦労してるね。
ずーっと苦労してるね。
その苦労を報われない感じが、すごく切なくて。
で、その苦労が報われない感じっていうのを薄い感じながら、
でも生きるためにこの営みを繰り返してるっていう感じだったのかなっていうのを想像すると、
別もない孤独だと思います。
はー、へー。
へー。
なるほど。
そうか。
なんて言うんだろう。
この人たち、ずっとどうやって金稼いでるんだろうって思うじゃないですか。
うんうん。
で、軍人の人はもしかしたらそういうお給料が出てるのかもしれないし、
このお母さんのウルスラとかは飴細工を売ってなんちゃらとかも出てくるので、
多分いろんなことやってるんでしょうけど。
生活に、なんて言うんですか、生きるの大変そうですけど、
生活に困窮してる感じはないじゃないですか。
家がないとか、飯食われへんとか。
うんうんうんうん。
それはないからあんまり、孤独、まあ孤独、そうね。
孤独っていうか困ってる感じ、いや生きるのはすげえ大変そうなんですよ。
生きるのは大変そうなんだけど、孤独感はそうなんていうの。
めっちゃ恋してるし、楽しそうだし。
そうか、孤独感か。
そうね、必死に生きてるよな。
あとなんか結構、両者の橋橋で一族に特有の暗い感じがもうその顔に現れていて、
一目でこいつは家族なの分かったみたいなことがあって、
なんかちょっとそういう雰囲気みたいなのあったのかなって思うんだけど。
あー。
ちょっと暗い雰囲気。
まあ確かに、逃げてった一族だもんね。
この通平する、なんだろう、血縁者で子供を作って、
豚のしっぽがウンヌンみたいな足が延々と出てくる。
何か背負ってる、一族として背負ってる何かがあるっていう描写なのかもね。
そうね。
まあそうか。
お父さんも途中でちょっと日常っぽくなったり凶暴になったら、
栗の木に縛られて、それ以降ずつ栗の木の下に縛られながら暮らしましたとかさ。
馬鹿?
そうね、出てくるね。
かわいそうじゃん。
そうね、お父さんめちゃくちゃ長生きをしてるんだけど、かなり縛られてるからね。
人生の3分の2くらい栗の木に縛られてさ。
本人もそれを受け入れて栗の木の下に縛られながら暮らしました。
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冷静に考えるとそうね、頭おかしいよね。
あんまり私の考える人生を豊かにする瞬間っていうものとかは全然ない感じのまま、
日々の生活、虫の操縦とかに追われて終わってる感じ、人生が。
だから孤独かなとは思います。
なるほどね。
例えば子供かわいがれ描写とかあんまりないよね。
あと誰の子かわかんない子供でしたみたいな感じじゃない?
そうだね、誰の子供かわかんないけど、とりあえず一家に入れときましたっていう。
入れときました。
そういうのはあるもんね。
これ解説で書いてあったのか、どこで読んだのか忘れちゃいましたけど、
フラクタルの構造になっていて、大きい街っていうものの中に起きる諸々っていうのと、
その中の一家みたいな話と一人の人の生活みたいなやつがフラクタルの構造になっていて、
それが非常によく設計されてますみたいなのをどっかで読んだら、
全く感じなかったけどそうなんだっていう。
見る人が見るとそうなのねっていう。
そうなのかもね。
お互いにあんまり分かり合えない感じでみんなで生活してるし、
なので一人一人はすごい孤独なのかもね。
そうそう、ずっと一緒にいる、この人は一人ぼってずっと暮らしましたとかじゃない孤独。
それ日本人の孤独だけど、そうじゃない孤独があるなっていうかもね。
お互いに共感し合うとかっていうシーン全然ないもんな。
そうそう、ないからそういう意味では孤独なのかなと思う。
仲間外れされて山の奥で一人で鬼が暮らしましたみたいなのが日本の昔話だけど、
そういうんじゃないなっていう感じ。
確かにな。
そうね。
それが永遠に連続台が変わっても思想も閉めた感じで引き継いで、
またこの家族も仲良くないんかい、
またこの家族も仲良くないんかいっていうのが続いてて切ないっていうのがありました。
そうやな、そうやな。
だから私は時間はかかったけど何回読めるの?っていう感じで読んでました。
いやー、それはすごいことですよ。
もう途中私も後半、真ん中から後半4分の3ぐらいまでも覚えてないですもんね。
俺今何を読まされてるんだろうっていう時間が4分の1ぐらいはあったからね。
でも何回読んじゃうっていうのはすごいね。
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これをマジックリアリズムって言うんだっていうのは初めて知ったんですけど、
ガルシア・マルケスってマジックリアリズムの代表選手みたいな感じで、
普通の物語を話してる感じなんだけど、その中で急に不思議なことが起きるみたいなことを
マジックリアリズムっていう技法らしいんですけど、
それはめっちゃ起きてて面白くなった。
それは私は結構面白かった。
例えば、最初のマコンドの初めの2人が親戚同士なので
豚のしっぽの子供が産まれてしまうかと思って不安におどのいてましたっていうのが
私はまず面白い。
なんでそんなこと思っちゃうの?みたいな。
なるほどね。
豚のしっぽ?みたいな。
それが本気で恐れてるのは結構面白いし、
そんで直後に、街を作ってしばらくしたら眠らない病気が流行って
あの人はみんな寝ないかったです。
もう2年くらい寝なかったです。
病気を図らせないために締め切って村の中だけで生活してましたとかが
みんな寝てない住民しかいない、ちょっとゲッソした顔、
香りの悪い村とか想像しただけでちょっと面白いっていうか。
うーん。
何それ?みたいな思うと思いますし。
うん。
その死んだはずの幽霊がちょいちょい普通に出てくるじゃないですか。
出てくるね。
幽霊とすら書かずに当たり前に出てくるじゃないですか。
うん。
それも、何それ?みたいな感じで面白い。
マジックリアリズムとミサイルの親和性がすごく高いってことね。
そう。面白かった。
はぁー。
やっぱジプシーが結構魔法の力を持ってるっていうか、
結構不思議な力を持ってる存在として出てきて
結構ジプシーって言葉も身勝ちじゃないですか。
うんうん。
一人さ、なんかセックスすると家畜増えるみたいな女の人で、
そのおかげで富をもたらされた人いるじゃないですか。
どこ?ちょっとそれ。
ペトラ。ペトラ。
あのかなり後半の双子、あれね。双子とそれぞれのやつね。
双子とそれぞれ出てたんだけど、本人双子だって気づいてなくて、
まるで別々の人みたいなことができるテクニックを持ったすごい男だって思いながらやり続けてるみたいな。
うん。
確かそういう。
そうね。
で、この人と寝るとなぜか家畜が増える。
で、その増えた家畜のおかげで財を成したみたいな。
めっちゃ成すね。そうね。
何それーって。おもろって思い出す。
あー確かにね。
それのお金でめちゃめちゃ儲かったからさっきミシンが言ってた貴族みたいな堅苦しいところから
お嫁さんをもらって結婚するみたいなやつができるようになるんだもんね、確かね。
そうだよな。
あとその、そこで生まれた子供が
その時には結構下の台だから近代化して、よその学校に行かせるんだけど
帰ってくる時に友達を72人連れて帰ってきましたみたいな。
何それーみたいな。
72人の友達を幸せるためにみたいな、72個のオマルを買ってきたりとか決めましたとか。
面白くない?
それはちょっともう。
どこにしまう余裕。
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圧倒されたもんだ。72とって。
絶対そんな広い家住んでないじゃないですか。
元々の家が。
この描かれてる塔だとね。
そうそう、でも収容できたことになっているとか。
なんかそういうのとか面白い。
家がグンってひどかったり、散りんだりとか。
壊れかけそうになったり。
復活したりとか。面白いなと思って。
面白い。
つまんねーっていう時間と何それーっていう時間が
ギリギリ私を諦めさせないサイクルで起きるから楽しくやめました。
そのツイッターを見ててこの本が
例えば今年のベストですみたいなことを書いてる人が
他何の本もいいと言ってるんだろうとか見てたら
ルソーの社会契約論とか
ボルテールの哲学書家とか
その読み解き力すごいある人が高いんだなってなると
美希さんぐらいアンテナのあれが必要なのかもね。
それか文化的な存在でいたいっていう
自認識が勝って言ってるだけかもしれないですけど。
私も今年のベストとかではないですもん。
だからここで喋ろうってやってるから
読まなきゃいけないし
なんか感想を言わなくちゃいけないっていうのが待ち受けてるから
頑張ったっていう。
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