星野源ライブの体験
どうもお疲れ様です。いかです。この番組では、高校の国語科教諭をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
ご無沙汰しております。 何日ぶりぐらいなんでしょう?2週間以上ぶりだと思いますが
昨日ですね、10月19日 星野源のライブに行ってきました。
マッドホープ最終公演ですね。あの現地に行ったわけではなくて、ライブビューイングだったんですけどね。
いやーもうね、最高だったんですよ。
前回も、ライブの話でしたよね。ものの哀れのライブの話で、また会という感じなんですけども、もうね、これはちょっと話しておかないと気が済まないわっていうことで、
翌日、今日ね、10月の20日なんですけども、興奮さみあらぬうちに残しておこうかなと思います。
映画館でのライブビューイングだったんですけども、これ映画館ってね、すごい規模ですよ。全国47都道府県、そしてなんと海外もね、15都市であったそうです。
東京だけでも、19個映画館、19館?なんて言うんだ、こういう場合は。
19個で、大阪が17。もうどんな規模やねんと。
私も住んでいるところからは、ちょっと離れてですね、できるだけ倍率が高くなさそうかな、みたいなところを選んで、見事ね、当選いたしまして、その熱狂の中にいたわけでございました。
もうね、最終公演も終わりましたので、別にネタバレとかはもう大丈夫だろうから、あんまり気にせずに話していきたいかなと思いますね。
最初ね、そのゲンさんの曲が始まる前、登場する前にですね、音声がね、流れるんですよ。
で、それ字幕付き。で、どんなものかというと、猿、人、カッパの会話から始まるんですよ。
最悠期みたいな感じですね。
で、映画館組はですね、画面中央に縦書きで、その字幕が映し出されてて、それを見てますよと。
で、音も一緒に流れてます。
で、猿、悟空と言いましょうか。
悟空はですね、天塾という天国的なところには、まだ着かないのかと三蔵法師に尋ねます。
でしたら、三蔵法師はですね、実はそんなものはあるか分からない、ないかもしれないと言います。
そして、人生に意味なんてものはないんだ、というようなことも言います。
まあ、孫悟空も、カッパ、佐護嬢もびっくりと。
で、そこをごちゃごちゃ言ってる間に、なんとこの3人がですね、星野源のライブ会場にたどり着く。
で、ライブちょっと楽しそうだね、みたいな。
で、見ていこうか、という中で、さらにね、会話が続いていきます。
で、孫悟空は、まあ天国的なところは、よくわからんとしても、地獄には行きたくないと。
地獄はあるだろうから、でもそこには行きたくないな、というふうに言います。
すると、三蔵法師は、いや、もうすでにここは地獄なのだ、と言うんですね。
で、そこから1曲目、地獄でなぜ悪い、が始まるわけですね。
いや、この演出ね。
このライブ、アルバム、まあ弾いては、星野源の生き方というか、あり方っていうか、そういうものに通定する哲学の一端が、初めにね、そういう物語とともに示されるわけですね。
で、この世は地獄なんだと、その地獄の中で出会う一瞬一瞬を精一杯楽しんでいこうよっていう、まあその一瞬の一つが、このライブなんだ、っていうね、そういう演出ですよね。
もう、このね、地獄でなぜ悪いのね。
イントロがね、ザーってこう流れるんですよね。で、正面がパッパッパーってこうパンってついて、で、星野源がそこでこう登場するわけですけども、そのパーンってこうライティングがされた瞬間、もう私もう涙みたいな、隣の人もこう涙なんですよね。
もうちょっとこう、目元を押さえているのがこう影でわかる。
なんかね、もうこの涙の理由とか説明できないんですよね。もう心がブワって揺れ動いて説明不可能な状態になった時に涙って出るからさ。
それで、この地獄でなぜ悪いって、もともと2024年の紅白歌合戦で歌うはずの曲だったんですよね。でもなんか訳あって、それ歌うの良くないよねみたいになっちゃって、それは源さんが悪いっていうことでは決してないんですけれども、まあなんせ違う曲になっちゃったんですよね。
私この曲本当好きで、まず音楽がめちゃくちゃ楽しいのよ。思わず踊っちゃいそうな感じで、楽器もね、いろんな種類の楽器が出てきて、なんせ音楽しいと。
それからね、あのエッセイ、源さんの書かれたエッセイで、よみがえる変態ってのがあるんですけど、これも私ずいぶんと昔になりますが読んでいて、そこにこの曲ができた経緯とかも書いているんですね。
まああの、源さんはコモマッカ出血で精子をさまようという病院での経験とか、そういうことも含めてエッセイに書いているんですけど、それでできた曲らしいんですね。
で、それを読んだ時のこととかも思い出したりもして、そういうこれまでこの曲がたどった経緯とか、このライブに通ってする哲学とか、もうなんかブワって私に一気に降りかかってきて、というね、最高のオープニングでしたね。
星野源の音楽との出会い
そこから次はね、バケモノという曲に進むんですけれども、この曲はね、ストレンジャーっていうアルバムの中に収録されている曲なんですね。
でね、私、その星野源の音楽を聞くようになったのが、このストレンジャー始まりだったんですよね。
これがね、2013年リリースなので、私が高校1年生の時ですね、ちょっと前のその中学生の頃は、私の家にはですね、あんまりこの若者ポップカルチャー的なものが豊かに存在しておらずですね、
ただ、友達の影響でちょっとずつファッション雑誌、私はもうそこはカルチャーの入り口だったと自分で思ってますが、ジッパーっていうね、原宿系の、いわゆる青文字系の雑誌を読むようになってね、
いやー、あれは、この雑誌のことについてはまたゆっくり喋りたいですけど、あとなんだろう、それ以降、ファッジとかね、ちょっとフランスおしゃれみたいな感じとか、フレンチな感じとかも、そういう雑誌を買うようになってきて、
で、音楽は唯一中学生の時はスーパーフライだけ聞くっていう偏りを見せていたんですけれども、これも友達の影響ですね。
で、それで、高校1年生ぐらいになると、まあちょっと行動範囲もね、広がって、ビレッジバンガードとかをね、長時間うろちょろするっていう幸せタイムがありましたね。
あの、行ったことありますか?ビレッジバンガード。あれ最高ですよね。高校生ぐらいからすると。
なんかこう、ようわからんけど、かわいい、かっこいいものが、もう所狭しと並んでいるカオス空間、これを何週もするっていうね。
で、たぶんね、そこで星野源のCDとか、あとはMVがモニターに映し出されたりもしてたんですよね。
当時は、へー、こういう人いるんだなぁ、ぐらいの感じでした。確かね。
ある日、Mステを見てるとですね、また星野源が出てきて、それは割と鮮明に覚えてるんですけど、夢の外へという曲を演奏していました。
なんかこうMVも特徴的で、すごい記憶に残ってる。で、なんか星野源って最近流行ってるのかぐらいにね、その時思いました。
たぶんね、たぶんというか、その星野源が夢の外へをMステで披露した回を、なんかさっき調べてみたら、そこにスーパーフライも出てて、
スーパーフライとトータス松本のコラボの曲のSTARSっていう曲があるんですけど、
たぶんそれを聴くためにMステを見たら、星野源出てたみたいな感じだったんですけどね。
で、そういうことがあって、そこから星野源の曲のMVをYouTubeで見て漁ってしたり、
あとはストレンジャー、さっき言ってたアルバムをスマホにダウンロードして聴くようになりました。
そう、なんかストレンジャーは本当よく聴いてたので、この曲の次は終わった瞬間次これ来るだろうって、こう想像できるぐらい染み込んでる感じですね。
ちょうどスマホが高校生にも普及しだした時期でね。
で、今回のライブではやってなかったんですけど、そのストレンジャーの中に収録されているフィルムっていう曲があって、
その歌詞がね、もう私の人生を支えてくれていると言っても過言ではないかなと思うんですよね。
で、なんでちょっとだけ紹介させていただきますと、
音楽がもたらす思い出
どんなことも胸が裂けるほど苦しい 夜が来てもすべて覚えているだろう
声を上げて飛び上がるほどに嬉しい そんな日々がこれから起こるはずだろう
すべて覚えているだろう これから起こるはずだろう
はい、こちらですね。もうこれはね、最近の星野源の曲ではあんまり見られないぐらいのストレートさがあって、
だけど、やっぱこう普遍的でずっと私の人生に寄り添ってくれているお守りのような歌ですね。
割と曲調も優しくてね。
こんな風にですね、思い返せば私の高校1年生以降から今まで、言えば私の半世の中で、
星野源の曲が登場する、キラッと輝くみたいな瞬間が幾度となくね、あったんですよね。
思い返してみると。思い返してみるとっていうか、
ライブで曲を聴くたびに、いろんな、私の人生のある一部分がパッと思い浮かぶ、思い出されるんですよね。
恋ダンス流れた時は、カラオケでみんななんか歌ってたなーとか、踊ってたなーとか、
で、高校の近くの蔦屋でイエローモンキーのアルバム並んでたなーとか、
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドー、ドラえもんの曲もやってたんですけど、
ドラえもんの曲、旅行詐欺でなんか知らんけど、ずっと友達が鳴らしてたなーとか、
創造っていう曲があるんですけど、
創造は確か、何だったっけ、福屋さん。
名前今、ど忘れしちゃったなー。
なんせ、この福屋さんで、星野源の新曲が出たと。
で、イヤホンで聴いていると、なんか突然今までとテイスト変わってるやんってなって、
最初は慣れなかったけど、今改めて聴いたら、すごい今っぽいっていうか、ポップカルチャーとして受け入れられてる感じだよなーとかいうのを考えてたり、
あと、ポップウィルスって曲の時は、オードリーの若林さんがMC若として、今回のライブでもね、コラボしてて、
まあ元々、この曲はもうすでにコラボしてた曲なんですけど、改めてね、今回のライブでも一緒に歌ってる、
音楽と思い出の交差
映像で若さんが歌ってるのを収録したものとコラボしてるって感じだったんですけど、
これはもうね、リトルトゥースとしてはもうテンションぶち上げ案件だったわけなんですけど、
で、そのオードリーのオールナイトニッポンの東京ドーム公演に源さん来てたよなーとか、
で、私はそういう源さんとオードリーの絡みを受けてですね、東京の阿佐ヶ谷公演地あたりを聖地巡礼のように真夏に汗びちゃで歩き回ったよなーとか、
あとはね、あの、学年団の先生たちと海産旅行に行ったんですけど、2年前ぐらいかな。
その時の思い出を動画にまとめたんですよね。私が作ったんですよ。
で、その時のBGMとして、星野源さんの曲の光の跡っていうのを採用したんですけど、
もうね、ぴったりすぎて、もうあれ以上マッチする曲なんてなかったよなーなんて思ったりとか、
ちょっと上げだすとキリがないんですけど、本当、こう、曲が流れるたびに自分の過去の具体的な映像の断片みたいなのが脳内にパッパってこう映っていくっていうのがあって、
これすごいこう不思議な感覚でしたね。
音楽が凍結したZIPファイル解凍してくれてるみたいな、いやなんかもうちょっとエモい感じのイメージの例えの方がいい気もするんですけどまぁ、そんな感じかなぁ。
あのNetflixのオリジナルの作品で、ファーストラブ、初恋っていう三島光さんと佐藤武さんが主演の映画あったじゃないですか、あったじゃないですかっていうかご存知ですかね。
私はもうこれを見てですね、一人でむせび泣いていた記憶がありますけれども。
で、これも随分公開されてから時間経ってるんで、今からもう壮大にネタバレを言っちゃいますけど、その主人公の女の子は途中で記憶喪失になっちゃうんですけど、
その記憶が最後の方ね、急に蘇るっていうシーンがあって、そのトリガーになるのが宇多田光のファーストラブっていう曲なんですよね。
その記憶失う前の高校生とかぐらいの時期にファーストラブめっちゃ聞いてて、で大人に記憶喪失になった後に大人になった時にそれ聞いて、はっ!みたいな。
そこでもう大号泣案件なんですけど。で、何が言いたいかって言うとですね、音楽って人生のある瞬間と密接に絡み合っていて、音楽がその記憶を呼び起こすっていうこともあるんだなっていうことですね。
で、星野源の話に戻るけれども、もう10年以上源さんの音楽を新作が出るたびにですね、聴いて、でたまにラジオを聴いたりとか、あとエッセイも読んだりしてると、もう私の反省じゃんってなるのよね。
で、別にね、常に源さんのことを考えてるわけじゃないですよ。もちろんね。ファンクラブにも入ってるわけでもないし、グッズをめちゃくちゃ全部買うとかそんなんでもないし、てかそもそももう源さんのライブには今回が初めて行ったし。
で、それでもなんか私の生活と星野源の作るものっていうのが交差する瞬間って確かにあったんだよなっていう、この交差するっていう感覚が今回のライブでは最も印象深いなと思いますね。
ライブの感動
というのも、まあ初めに言ったように、その横浜のライブ会場、そして全国、そして世界の映画館で、同時にね、いろんな人が私と一緒に楽しんでるんですよ。熱狂してるんですよね。
で、もちろんね、そのみんなね、それぞれ違う人生なわけじゃないですか。日々それぞれの地獄でもがいてると思うんですよ。
で、私は他の人のことを完全に理解することはできないし、そもそもその人たちのことなんか知らんし、私の喜びとか苦しみをみんなが同じように経験するわけでもないから、他の人が私のことを完全に理解できるわけでももちろんない。
あとはゲンさんのある思い出が公演中にゲンさん自身が語られてたんですけど、それは私の全く知らない世界の話で、だからその時にゲンさんにはゲンさんの思い出とか記憶があるよな、違うよなって思ったんですよね。
そう、みんなバラバラなんですよね、前提として。だけど、そんなバラバラな人間が、星のゲンというものというか人というかが起点となって交差している。で、なんなのこの奇跡ってっていうね、なんかもうすごいわって思ったんですよね。最後語彙力を失うっていう、もうね、そうすごいなって思ったんですよ。
ちょっといろいろね、語りたいことはもうコマゴマとたくさんあるのですよ。あの、マッドホープっていう曲をやった時のライティングがもうめちゃくちゃ痺れたとかさ、このエンドロールでスタッフさんのお名前がブワーってこう出てきて、こんなに関わってる人がいるんだなーって思うと同時に、最後の最後に構成、演出、星のゲンって書いてて、いやもうかっこよすぎでしょと。
もうみんなを導く星すぎるだろうとか。まあね、ほんといろいろ言いたいことはあるんだけれど、今回はね、やっぱこの交差するっていう実感というか考えみたいなことを話したかったんですよ。ちょっと長くなってしまいましたけどもね。
ということでゲンさん、そしてスタッフの皆さん、素敵なライブを作ってくれて本当にありがとうございました。そしてファンがこんなにたくさんいるから、映画館でもやってくれるっていうことになったわけですから、もうファンの人たちも一人一人みんなありがとうっていうことで、ありがとうございました。すぎる。すべてに対して。
かっこたる幸せとか天国、天竺みたいな場所は存在しているかと言われるとわからないけれども、それでももしかしたらあるかもしれないよなーなんて思いながら、この地獄の中でもがきながら歩いて、どん底になった時には、これはゲンさん自身がライブの中で言われてましたけど、
どん底になった時は、そこにゲンさんがいると思ってですね。で、時折訪れる、飛び上がるほどに嬉しいこと、喜び、そんなことをお守りにして、一瞬一瞬をできるだけ楽しんで生きていこうと、そんなふうに思ったライブでした。ありがとうございました。今日はこれで終わります。

