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どうもお疲れ様です、いかです。この番組では、高校の国語科教育をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
今日は土曜日でしたが、学校に行っておりましたね。
午前中は部活で、午後からは、同僚の先生とお昼をかえにセブンイレブンに行き、パン屋に行きのして、ちょっと息抜きをして、
課題交差の採点をしたり、細かいことをちょくちょくやって、午時過ぎぐらいに帰りましたね。
そこからは、8時過ぎぐらいからマッサージに行くなどして、休日らしい休日を過ごしておりました。
で、今日はですね、ビブリオバトルの授業の話を再開しようかなと思います。
第3回目の授業と第4回目の授業を合わせてお伝えできればと思います。
3回目の授業では、本の魅力的な部分について語ろうということで、今回大事にしてほしいとポイントとして伝えたのは、
この本を好きな私だからこそ語れる魅力や独自性、オリジナリティの部分をまず大切にするというのが一つ。
話し手や本についてのことですよね。
で、もう一つが聞き手の部分ですね。
もともと興味がありそうなことや知っていること、世代、性別、コミュニティなど、聞き手というのはいろんな性質があると。
その性質を踏まえながら話さなければいけませんねと。
話し手の部分と聞き手の部分の重ね合わせるようなところを目指しながらスピーチをするととてもいいですねということを伝えました。
具体的には5つのステップに分けて作業を進めていきました。
1つ目、ステップ1つ目が個人の読書体験を書き出す。
例えばその本との出会い方とか、読書で得た感動や発見、内容と自分との共通項、読書による自分の変化などですね。
この辺り、打証文か、打証文を例にとりながら伝えました。
ステップ2では、いろいろまずは材料をステップ1で挙げたところから最も大切なこと、伝えたいことを決めましょうと。
その次にステップ3、伝えたいことを深掘りしましょうと。
ここでおすすめのテクニックとして、マインドマップと呼ばれる、よく使う方法ですけれども、
案をたくさん出したいときや、考えを広げたり深めたりするときに便利な、
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1つのテーマからどんどんその情報、思いつくものをどんどんどんどん付け足していく、連想ゲームみたいに書き残していくような方法ですね。
それもぜひ使ってくださいということを伝えました。
ステップ4は、それらをくっつけていって文章にしてみましょうと。
ここで注文をつけました。
それは、引用して具体性を高めましょうということです。
ネタバレを避けるというのは必要になってくるんですが、引用することで、例えば作中にこのような記述があります。
どうにもならないことをどうにかするためには手段を選んでいる人間はないと、うんぬんかんぬんみたいな。
具体的な記述が出てくるといいですよねということを言いました。
最後、ステップ5としては、ここでようやく聞き手の話になりますね。
聞き手に寄り添うということで、ちょっと意地悪な聞き手を想定してみてくださいと。
それってあなたの感想ですよね、なんて思う人がいるかもしれません。
もちろんこんな聞き方は良くない。
だけど話し手の大事なことっていうのは、その本を知らない、もともと興味がない聞き手に読んでみたいと思ってもらえるようにすること。
なので、本あるいは私と聞き手とをつなぐもの、つまり共感性や普遍性、一般性っていうのがあるととってもいいですねと。
例えばラショウモンであれば、ラショウモンは平安時代の話でしょ、今読んでて面白いの、そういう聞き手を想定してそう思うかもしれません。
私も下人のような極限状態に陥ったことはありません。しかし、みたいな感じで寄り添いながら自分の論を展開していく。
ちょっと本当はこの例文もね紹介してもよかったんですが、長くなりそうなのでやめておきましょう。
ということで、今一度今回のポイントをさらいしつつ、最後に2分から2分半程度にこの部分はなるように、5、600字ぐらいで書きましょうという字数の注文と、それから魅力的な部分、原稿の評価を説明しました。
ここの評価に関しては、B評価になるためには適切に引用していながら具体的に述べているということ。
Aになるには、そのBの達成度に加えて個人の読書体験にとどまらず、聞く人にも当てはまるように物事を一般化して話しているという部分もあるとAになりますよと。
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これちょっと反省なんですけど、やっぱりねこれは難しかったですね。このハードルの書き方は。ただでさえ自分の読書体験を書き出すということすら難しい子が多くて。
それを言う子はまだいいんですけど、本をそもそもあんまりちゃんと読んでないです。映画だけ見てきました。で、それを書籍化したものをとりあえず持ってきてるけど本は読んでませんみたいな子はザラにいて、
あとは夏休み課題で一応本を読んでいきましょうと。でそれを感想というか印象に残っている部分を書き残すという夏休み課題を課してたんですが、それをそもそもやってきてなくて授業中虚無を過ごしている生徒もいたんですね。
である程度泳がせてたんですよ。でもその子たちがこの時間は特に困ってましたね。何もすることがなくて。だって読んでないですからね。
ちょっとここはハードルが高かったなぁと。一般化するっていう部分がちゃんと伝わったのか伝わってるけど、説明は具体的にしたので伝わってるような気がするんですけど、いざやるとなると難しくてペンが止まっちゃうっていう子がすごく多かったですね。ちょっとここは反省ですね。
そんな反省もありつつ、4回目の授業ですね。ここは構成ですね。全体の構成を工夫するというのを目標にしました。
こちらが指定した構成というのは、導入、あらすじ、魅力、まとめ、この構成でいきましょうと。あらすじと魅力は前回、前々回の授業で一応すでに書いているということになっているので、今日はそれを組み合わせる。導入を考えたりまとめを考えたりするっていうような作業になりますね。
この構成なんですが、ちょっと注文したというか、工夫してほしいと言ったのが、それぞれの要素がバラバラっていうのはあまり良くないですよね。それぞれの要素が関連づいている方がより良いスピーチになりますねということも伝えました。
例えばその時、私、自分もちょっとこの授業は導入を少しばかり工夫しないとなと思いまして、進撃の巨人、私割と好きなんですけど、生徒にも見たことある人いると、漫画読んだことある人いると手を挙げさせたりして、半分弱ぐらいですかね。
だから見たことない人は本当にごめんなと。でも、その進撃の巨人何がいいって、伏線回収がめちゃくちゃすごいっていうことがおもろいねと。
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その導入の部分、物語の始めの部分が、その時は何気なく見てるんだけども、最後の方で、それがあの場面がここに繋がってくれるかという、考え深さというか、鳥肌が立つ感じがあるねと。
だから導入というか物語の始め、話の始めっていうのは工夫が大事やでということを伝えて、で、工夫っていうのは関連づいてるっていうことも結構重要な要素になってくんねんで、みたいな話をしましたね。
ちょっとだから、どれぐらいそれが伝わってるかわかんないんですけど、
具体的な例としては、導入だったら例えば、私が今日の授業で導入工夫しなあかんなと思って、こういうふうに言ったけど、今例えばリワイがめちゃくちゃかっこいいねっていう話をして、
それから話の構成の話をしても、あんまり説得力ないというか、あかんわけじゃないけど、さっきの話やってんってなるよね。だから、構成の話したいときは構成のことから始めた方がいいよねと。関連づいてるっていうのは大事だよねみたいな話になりましたね。
で、聞き手を引き込む導入についてもう少し深掘って話をしました。話し手が一方的になってしまうと、聞き手っていうのは受動的になってしまう。これはあんまりいい例ではないと。
もっといいスピーチにするためには、双方的なやりとりがあったり、その中で関係性を構築できるっていうことがすごく素晴らしいと。そうすることで聞き手が能動的になって、参加している感、当事者意識っていうのが生まれて興味持ちやすいよねと。
で、ここでまたビブリオバトルの前とはまた違うYouTubeの動画を見せて、勉強が面白くなる瞬間っていう、パクソンヒョクさんという方が書いたダイヤモンド社の本を紹介している方がいて、この方のビブリオバトルのスピーチはかなり異色っちゃ異色かもしれないんですけど、めちゃくちゃ上手くてですね。
さらに導入が特殊というか、他の人がなかなかしないような方法を取っていたというか、いい例だなと思ったので紹介しましたね。
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で、動画を見たり、前のレフボイスという本を紹介していた動画を前は紹介していたんですけど、いろんなスピーチを見てどういう工夫ができそうですかというのを書かせて、生徒に発表させて、
まとめとしては、聞き手を引き込む導入としては、問いかけるとか、挙手を呼びかけるとか、共通の話題を振るとか、あとこれはめっちゃ難しいしできない人は全然やらなくていいし私もできないけど、得意な人は笑いを誘うとかもありかもしれませんねみたいな、そんな話をしました。
最後は構成の部分の評価の基準についてですね。魅力的な部分あらすじに加えて導入とまとめがちゃんとあって、それらが関連づいている場合はB。
この関連づいているっていうのは、全然関係ないことをめちゃくちゃ言ってるっていうのじゃなければもうOKになるかなと思いますね。
Aになるにはそれに加えて聞く人に読みたいと思わせるようなオリジナリティのある工夫があるというその工夫の部分ですね。独自性の部分でAになりますよと。
ただこのオリジナリティのあるっていうのがすごくその評価をする人、指導者、先生の主観によってしまうところがありますよね。
これルーブリック評価のすごく難しいところで文章表記でこのように書くんですが、それは果たしていいのだろうかと。評価をする先生によって差が出てしまったりとか。
あとは、しかもオリジナリティっていう部分って相対的になってしまいますよね。他の人と比べてどうかみたいな。
だからそこは自分でも結局授業の中で紹介したからこれでいくんですけど、もっといい伝え方はあるのかなと頭を悩ませましたね。
ただやっぱり何かものを作る時や発表する時って大人になってからもオリジナリティって大事じゃないですか。独自性っていうのはね。
だからそこを切り捨てることがどうしてもできなくて今回は入れてしまってますね。
ここも反省点のうちの一つですね。
ということで、今4回目の授業まで終わりましたが、この後はもともとの予定であればもうビブリオバトルの発表をする日にしてたんです。
でもちょっと話し方そのものの部分についてちゃんと伝えられてなかったなと。
動画から学んでる子はたくさんいるんですが、コツというかこちらが指導することとしてあんまりちゃんと伝えられてないなっていうのとか、
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あとは実際にその原稿を読んだり話したりして何分ぐらいかかるのかとか、原稿を見ずにちゃんと言えるかどうかとかその辺の練習が必要になってくると思うので、
次回は本番に入らずに練習の時間をとりたいと思いますね。
はい、ということでちょっと早口でずっとすごい説明的になっちゃって、これは果たしてラジオの意味があるんだろうかと今更ながらに思ってるんですけど、
記録ということでご容赦いただければと思います。
生徒たちも動画とか見て、あとは自分の本と向き合う中で難しさを感じつつも、
適当に仕上げるっていうよりかは頭を悩ませつつちょっと頑張ろうと試行錯誤しようという粘り強さであったり自分を調整する力を発揮しているような感じがするので、
高いハードルを課してしまったのはちょっとあれなんですけど、それでもくらいついてこようとする子がいるので、
次の時間で振り落とされてしまっている子のサポートもしながら本番をうまくいかせたいなと思います。
はい、ということで今日はこれぐらいにしておきたいと思います。ありがとうございました。