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どうもお疲れ様です、いかです。この番組では、高校の国語科教諭をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
今日は1,2時間目授業の後、3時間目以降は文化祭準備の時間になってました。
明日、あさってと2日間文化祭がありまして、生徒たちは模擬展の準備や演劇の準備やそれぞれの準備をしていましたね。
去年までは私、担任をしていて、クラスのそういう準備や、あとは国語表現の中でやってた演劇、
それの発表が文化祭当日になるので、その準備だったり、慶音楽部の準備だったり、
もうお昼ご飯も食べる暇ないぐらいバタバタしてたんですけど、今年はもう全然でしたね。
授業1時間目だけ終わった後に、こう、あ、何もないわ、みたいな。こんな過ごし方をしていていいのかしら、許されるのかしら、罪なのでは、というぐらいですね。
のんびり過ごしておりました。ただ、慶音楽部は一応あるので、そのミーティングの資料を作ったり、今日、明日、あさっての動きを確認したりしていましたね。
で、慶音の話とか文化祭の話は、明日やあさってにまたすることになるかなと思うので、今日はやめとこうと思うんですけど、
今日はね、授業の話ですね。 最近、授業の話といえば、ビブリオバトルの話ばかりだったと思うんですけど、
まあ、それはちょっと今日は置いといてですね、1時間目にあった文学国語の話をしたいなと。
今は夏目漱石の心を扱っているんですが、今回、この収録では、このエピソードでは、目標がこれで、こういう授業を今していて、生徒たちはこういう反応ですっていう、
論理立ててというか、筋道立てて、皆さんに紹介するっていう、いつもの感じではなくって、ぼやきです。
ぼやき。 今日はね、1時間目の授業が終わった後に、肩を落としながら、職員室に入っていって、で、隣の先生に一言目を私が言ったのが、
激烈って言ったような気がするんですよね。もうね、なんか衝撃を受けてたんですよね。 どういうことかというと、
今、夏目漱石の心、けいとお嬢さんと私っていう人が出てきて、私はお嬢さんのことが好きなんですけど、けいもお嬢さんのことが好きなんですね。好きになったっていうのを私に自白したんですよ。
けいって、もともとそういう恋愛に対して興味あるとか、そういうタイプじゃなくって、すごい真面目で、なんかこう、精進っていうのがね、口癖なんですよ。
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で、もう恋愛の話なんかしようもんなら、私がね、そういう恋愛のことについて、ちょっとこう語ろうもんならですよ。
なんだそれ、みたいな。そんな精神的に好女心のないものはバカだ、みたいなことを言って、やゆするようなぐらいですね。そんな話は興味ない。
で、ひたすら自分の理想、道って呼ばれてたりするんですけど、その道に向かって精進する真面目な男なんですね。
そんなけいがお嬢さんに恋心を抱いてしまったと、私に自白するわけです。私からすると大変なことになりましたよね。
私はお嬢さんとの恋を成就させたいわけなんです。で、けいは恋がたきになってしまうんですね。
もともと親友だったんですけれども、もうけいのことを敵と見なして、そのけいのお嬢さんへの恋心を諦めさせようとめちゃくちゃ頑張ります。
で、今授業で取り扱っている場面というのは、その私がですね、けいの恋の行く手を阻もうとめっちゃ頑張るっていう場面なんですね。
もう敵対心丸出しで、精神的に好女心のないものはバカだと、過去けいが私に対して言った言葉をそのまま返したり。
で、けいがね、もうその話はやめようと提案したところで、私はやめようって言ったって口先だけでやめても仕方ないじゃないかと。
実際にやめるという覚悟を持っておかないといけないよね、というふうに言うわけですね。
その覚悟はあるんかと、やめる覚悟。
そしたらけいは覚悟、覚悟ならないわけでもないというふうに開き直るとかね。
まあこういうちょっとこう2人のね、やりとりスリリングというか、私がすごくけいを攻め立てていくシーンがね、あるんですけども。
今日はここだったんですが、それが難しかった。
いやね、たぶん心を扱う時ってここが難しい場面だと思うんですよ。
で、おそらくどこが難しいかというと、私とけいのある言葉に対する捉え方が違う、異なっているということだと思うんです。
例えばさっき私は覚悟という言葉を紹介しましたが、
私が捉えているその覚悟の意味っていうのは、お嬢さんへの恋心を諦める覚悟があるのか、というような意味合いで言ってるはずなんですね。
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けれどもそのけいが、このけいの中での覚悟っていうのは、また違う覚悟であるわけなんです。
これをじっくり考えていくっていうのが、心の中でよく用いられる展開になってくるんですが、
この私とけいの捉え方が違うっていうところで難しい。
要はアンジャッシュのコントみたいになってるわけです。
すれ違いが起きてて、途中まではだいたいうまく会話が成り立っているんだけども、後からなんかあれ?みたいになるっていうね。
だからそれを読み取るのが難しいんですけど、うちの生徒はその満営段階というか、今回やってたのは、私はどう捉えていたかの部分なんですね。
そこが全く理解ができていないようだったんですよね。
前回の授業で、とりあえずいろんなこのセリフについて、私はどういう意図で言っているのか、あるいはどう捉えているのかっていうのをまずは考えてみましょうと、
ポーンとあんまりのヒントがないような感じで投げてみたんです。
そしたらもうほとんどペンが動かない状態で終わっちゃったんです。
これはいいかもと思って、私今日進むつもりでいたんですが、ちょっとやめて、ヒントをほとんども普通に解説をしながらやり取りをしながら、一般的なトーク&チョークみたいな授業をやって、
黒板にある程度ヒントになるような情報が結構詰まっている、ほぼ答えですね、があるような状態で、
じゃあほら、これでできるよ、材料集まったよ、昨日の課題もう一回やってごらん、という風に言って、
私がどういう意図で言ったのか、どういう捉え方をしたのかっていうのを考えさせたら、
でもね、あんまり進んでなかったんですよ。
これがね、その課題の進んでいる様子っていうのを見ても、あんまりわかってなさそうやなと思う子が多かったですし、
あとはこの文学国語で、今OPPシートっていうのに取り組ませていて、要は生徒の学習の記録が一枚のワークシートに残るようになっていて、
で、書く回、一番大事だと思ったことと、その日の感想とか疑問点とかを正直に書くっていう、そういうのが毎回やってるんですけど、
今回も、もうわかってる子も前回よりかは少し増えたような気がするんですが、難しかったって書いている子もいれば、
あまり理解できなかったって書いている子もいたし、なんかわかったように書いていても全然違うやないかいみたいなことを書いている子もいて、
もうね、衝撃だったんですよね。
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心をこの学校でやるのは3回目で、過去の生徒の感じだとここはさらっといって、その次、経がどう捉えているかっていうところで、
難しいよねってなるのはなんとなく想像できていたんですが、今年、今文学国語を教えている学年は、
このクラス、文学国語はもうこのクラスしか持っていなくて、論理国語は違うクラス持ってるんですけど、論理国語もまたその一クラス分だけで、ちょっと関わりが少ない学年なんですよね。
で、今までのこの1学期の授業の中では、あんまりちゃんとそこが見とれてなかったのかもしれないですね。
だから私のハードル設定も良くなかったと思うんですけど、いやーでもここはさらっと行きたかったなーみたいなところで、
ギュギュギュギュギュッと今ブレーキが止まっているというか、進むに進めない状況なんですけど、次回でも経がどう捉えているかっていうところも見ていかないといけないんだけど、
しかもこの授業は実践発表をしないといけないんですよね。県の部会の発表でやらないといけなくて、そこはちょっと大人の事情というか私の勝手なので、
これはね生徒は何にも関係ないんですけど、ちょっとそういうしがらみとかもあって、ちょっとなんだか難しいなと思っている次第です。
文学の作品を扱うとき、特に長めの小説を扱うときは、もう生徒たちは音読をすれば寝てしまうし、自分で読ませたら放り出しちゃうし、なかなか難しいなと思いながらやっておりますので、
何かまたアドバイス等あればぜひ教えていただければと思います。
では今日はこれで終わりにします。ありがとうございました。ぼやきでした。