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2024-11-29 17:10

#106_脈々と続く日本の二次創作文化がおもしろい

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▼「イラクでなに食べた」

 

▼上のエピソードを聴いて創作した和歌

東風(こち)吹かば 海わたるべし

めぐりあふ あきこえ重ね ながむ月かな

〔訳〕東から(東京の東中野から関西に、あるいは日本からイラクに向かって)風が吹いたならば、それは海をも越えるだろう。

皆が巡りあう秋、Akikoさんの声にいろんな声を重ねながら眺める月だなあ。

 

▼「百人百首」

https://listen.style/p/hyakunin

 

▼「流通空論」#28 100円コーヒーはなぜうますぎるのか?(QAHWA・井崎英典さん後編)

https://open.spotify.com/episode/6uJtSeNBTPOXHeF2sN59mE?si=0h_svuAVSoyg2f0Pw8Llmw&t=1104

 

▼けんすうさんnote「【保存版】セカンドクリエイター時代のIP戦略

https://kensuu.com/n/n953d7bcd221b

 

#高校 #国語 #教員 #声日記

 

Summary

日本の二次創作文化は、伝統と現代の創作活動が交錯する魅力的な現象です。このエピソードでは、和歌の引用や声日記などの新しい試みを通じて、文化の受容と再解釈の重要性が強調されています。日本は二次創作に特化した文化を持ち、近年ではセカンドクリエイターが活動を通じて収益を上げられる仕組みが整ってきています。ケンスー氏は、知的財産(IP)を活用した経済圏の重要性を説き、ポッドキャストがその流れに適していると語っています。

声日記界隈の盛り上がり
どうもお疲れ様です、いかです。この番組では、高校の国語化教諭をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
最近、声日記界隈がすごいことになってきていますね。
秋子さんを囲む会が先週、先々週ぐらいですか?に開かれて、日本に一時的にいらっしゃった秋子さんをね、ポッドキャスターさんたちが囲むという。
イラクに帰られる直前だったんですかね。東中野に大集合されていましたね。
皆さんの声日記を聞いていて、本当にめっちゃ楽しそうで、いいなぁと羨ましく思っていたんですが、秋子さんの声日記でまた言及していただいて、いかさんと呼んでくださっていて、
そう、まるでその場にいるような感じがして、すごく嬉しかったです。
その中でマーチンさんが和歌を引用されていましたよね。
めぐりあいて、みしやそれともわかぬまに、くもがくれにし、よわのつきかな。
これね、紫色部が読んだ和歌で、新古今和歌集に収録されていると。
で、小倉百人集にも採用されているというものなんですが、
これね、ちょうどあの、私今授業で取り扱っている、きょうやったかな。きょうと前回とでやったかな。
そうそう、今回の期末講座のテスト範囲にも入っている和歌だったので、
あ、これをマーチンさんが読んでいた和歌じゃないとね、教材研究するときに思ったという、そんな自分の中での驚きもありましたね。
ちょっと嬉しかったという話です。
和歌への挑戦
で、この歌はですね、友達とのお別れの歌なんですよね。
今回の、だから秋子さんのお別れの際に読むというのは本当にぴったりだなと思っておりました。
で、めぐると、くもがくれ、くもがくるという動詞ですけど、
これはですね、月と縁の深い言葉、縁語なんですよね。
で、この縁日記をされているマーチンさんがこの集辞、技法を使った歌を選ばれるというのはまたなんと素敵だなと思っておりました。
このエピソードでは、秋子さんのエピソードでは最後の方に宿題が出されていましたよね。
和歌を読んでくださいと。
で、ちょっと私がリッスンから離れている間に、なんとその和歌を紹介する100人100種という新しいポッドキャスト番組ができていた。
なんという行動力なんだと、ひろひろしさんもね、最新のエピソードでそんな風に言われていましたが、すごいですよね。
そうそう。で、私もちょっとね、それに情じてと言いますか、和歌を作ってみました。
ちょっとね、その秋子さんがあげられていた恋日記の中で、私のことをね、よいしょしてくれるというか、褒めてくださっているというか、めっちゃ嬉しかったんですけど、
めっちゃハードル上がっちゃってて、いやこれはちゃんと考えないとやばいぞと思って、はい、ちょっとね、頑張って作りました。
ということで、紹介させていただきます。
こちふかば。
海わたるべし。
めぐりあう。
秋子へ重ね。
ながむ月かな。
はい、こちらが私の作った和歌です。
軽く現代語訳を紹介しておきますと、東から風が吹いたならば、それは海をも越えるだろう。
みながめぐりあう秋。秋子さんの声にいろんな声を重ねながら眺める月だな。
こんな感じですね。
はい。もう少し解説を加えておこうかと思います。
こちというのは漢字で書くと東と風というように書くんですね。
東から吹く風ということです。
こちふかばという表現は菅原道真が読んだ和歌に実は登場します。
こちふかば、におい起こせよ梅の花。
主なしとてはるな忘れそうという歌ですね。
私がみなさんの東中野からの声日記を聞いたときに、このこちふかばという表現がピンときたんですよね。
車を運転しながら。
なんか私も和歌何か考えようかな。
東中野か東、あ、こち、みたいな感じで。
東京から関西まで声が伝わっているなというのと、
そしてあとは秋子さんがイラクに日本から帰られるっていうことに際してだったので、
極東の日本から秋子さんの帰るイラクに向かってという意味も込めることができるなと思いつかってみました。
はい、こういうね、もともとある有名な歌から一部の言葉あるいは趣向を取り入れる技法を本家取りっていうふうに言いますね。
オマージュみたいなもんですかね。
藤原の左大英によると結構厳密な本家取りのルールがあるみたいなんですけれど、
今回はもうあんまり深く考えないでおこうかなと思います。
で、ちょっと和歌の解説に戻るんですけど、東から吹く風のように声が発せられたら、それは海をも越えるだろうと、海外の海だったりしますが、
そういう地理的な離れというのは、離れというのを越えていくだろうというそんな感じですね。
そして、巡り合う秋子へ重ね眺む月かなと続くわけですが、巡り合うはマーチンさんが引用されていた紫色部の和歌の表現を借りてきました。
東中野で巡り合っている皆さんを想像してしまうと、そういう感じかな。
秋子へ重ね、秋子とここにどうしても秋子さんの名前を入れたくて、中場無理やり意味をどんどん重ねていきました。
秋子さんの声にみんなの声を重ねる、そんな素敵な秋の宴の夜の空には月が浮かんでいて、
私もそんなにぎやかな様子を想像しながら眺む、つまりぼんやりとトークを眺める、そんな月だな、いい夜だな、なんてそんな気持ちを読んだ歌でした。
文化の編集と発展
ちょっとモリモリになっちゃったんですけれど、いかがでしょうかね。
このコンテンツの中に、エピソードの中に、秋子さんの100人100種の番組を言及すると、そこで紹介してもらえるかもしれないということで、後で概要欄に貼っておきたいと思います。
さてさて、先ほど本家撮りとかオマージュとかって言ってましたけど、日本人って昔からこういう虹利用ってよくやりますよね。
加工技術が高いって言えるかもしれないし、もともとのコンテンツへのリスペクトとか愛とかがめっちゃ高い。
高くて、高いあまりそれを自分の創作にも入れちゃうっていう、そういうのもあるかもしれませんね。
古く遡っていくと、建水史や建陶史を日本から送って、そこで持ち帰った制度や文化を独自のもの、国風文化に変容させていったし、
現代的な話になると、オタク的な文化の中でアニメや漫画の二次創作が花咲かせていきましたよね。
最近ね、流通クーロンっていうポッドキャスト番組よく聞いてるんですが、
1,2回前の回だったかな。
伊崎秀典さんというコーヒーの専門家の方がゲストに来られていたんですね。
その回でもこれに関連する話があって、面白かったのを覚えているので、ちょっと話しておこうと思うんですが、
伊崎さんによると、日本のコーヒーが今世界で一番面白いっていうことなんですよね。
というのも、コーヒーって初めは海外から持ち込まれてきた文化だけれど、
それを自分たちの固有の文化に即して、コーヒーを編集しながら面白い業態を作っていくという話だったんです。
この流通クーロンはビジネスとか、社長を招いたりとか、どういうふうな業態を作っていけばいいのかみたいな、
そういうことをインタビューしながら深掘っていく番組なんですが、伊崎さんはそういうふうにおっしゃっていたんですよね。
今セブンイレブンに行けば100円ちょっとでめちゃくちゃ美味しいコーヒーが飲めちゃうっていうのも、
そういう独自の発展の現れとも取れるわけですよね。
二次創作の文化
日本はね、そうやって昔からもともとあるものを自分に取り込んで編集して形を変えて再出力するという文化があるなと、
最近そんなことを結構ね、この恋日記界隈の動きであったり、流通クーロンの話であったり、そういうのを元に考えてたところだったんです。
そういう中で、さっきツイッターにケンスーさんがアップされていたノートの記事にもそういうことが書かれていたので、最後にちょっとその話をさせていただければなと思います。
保存版、セカンドクリエイター時代のIP戦略っていう記事ですね。
これも概要欄に貼っておこうかと思います。
ケンスーさんが書かれた記事なんですけど、まずセカンドクリエイターっていうのは、要は単なる消費者ではなくて、クリエイティブ活動にも参加する消費者みたいなものです、というふうにケンスーさんは説明されています。
例えばゲーム実況って、実況者は元々ゲームっていうコンテンツの消費者であって、開発者、言い方を変えると一番初めのクリエイターではないですよね。
だけどコンテンツを消費するだけではなくて、そのコンテンツをにじりをすることによって、今お金を稼ぐこともできるようになってきてますね。
例えばYouTubeで発信をして投げ銭をもらうみたいなことですかね。
こういう人をその中ではセカンドクリエイターと呼んでいるわけですね。
これはセカンドクリエイターというのは、キンコンの西野さんが最初に言ったのかな。最初に言ったかどうかわかんないけど、このケンスーさんの記事の中でも西野さんの記事を引用しながら説明していますね。
あと私IPって何のことやらよくわからなくて、ググってみたんですね。IPはインテレクチュアルプロパティの略。日本語では知的財産のことなんですね。
知的財産と言われればなんとなくわかりますね。アニメやマンガ、ゲームなどのキャラクターやロゴマークなどがIPに含まれるとのことでした。
ケンスーさんはこのIPエコノミー、知的財産みたいなものに関わる経済圏について詳しくて、今回のノートの内容もそれを軸として書いているみたいですね。
私はIPもエコノミーも全然詳しくないんで、そこについてはあんまり触れないんですけど、セカンドクリエイターというのは関心を持ちましたね。
さっきも言ったように日本人は二次創作得意だよなっていうのと、それがちゃんとマネタイズされる仕組みがどんどんできているっていうのも面白いですよね。
昔はこういうセカンドクリエイター的な人がお金を稼ごうとしたら、パクリだとかゼニゲバだとか言って炎上してましたけど、投げ銭のシステムとかが一般的になってきた今。
ファーストクリエイターとセカンドクリエイター、どちらもハッピーな流れが今後ますます広がっていくといいなと思いますし、そのためにもモラルとかリスペクトとかその辺はますます大事になってくるんだろうななんてことも思いました。
リッスンでも言及できたり、最近できた機能を使って投げ銭ができるようになったりしてるんですよね。
そういう動きがあるなというのを想像していると、ポッドキャストという土壌のそばにいる人は、相手へのリスペクトとかモラルとかそういった側面の力っていうのかな、そういうことができる人が多いって言ったらいいのかな。
比較的そういうモラルみたいなものは高い気がするから、このセカンドクリエイターが生まれていく土壌として適しているのかなと向いているのかもしれないなと思いました。
さてさてちょっと話があっちゃこっちゃいきましたが、まとめると、日本には昔から二次創作が得意という文化があるし、それを作る人、セカンドクリエイターが稼ぐ仕組みっていうのが最近整ってきていると。
IPとポッドキャストの関係
そしてケンスーさんはIPを広げていくことを目的として、このセカンドクリエイターが重要だというふうに言っていて、私もそれについて詳しくはないけど確かになぁと思いますと。
私はそれに加えて、ポッドキャスト界隈はこのセカンドクリエイターとしての適性が高い人が多いと感じています。
リスンは検索性に優れていて、言及するのとされるのというのがわかりやすかったりすることに加えて、最近投げ線機能もついたので、二次創作に関わる可能性あるいは期待値というのがより高まってきているなと思った。
こんな感じですかね。まとめになったのかな。長々とお話ししてきましたが、もう今1時16分ですかね。そろそろ寝ないとですね。
今日はこの辺で終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
17:10

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Comments

いかさん、嬉しい、嬉しい❤️ そしてこのエピソードに言及して3つぐらい声日記のエピソード案が溢れてくるぐらい、後半も本当に面白かった!きっと時間もエネルギーも注いだだろうなあと思われるいかさんの「創作」の結晶。いろんな角度から鑑賞、賞味します。

ありがとうございます🤭 なんと、案が3つも!笑 百人百首も楽しみにしています!

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