春と花粉の悩み
どうもお疲れ様です。いかです。この番組では、高校の国語科教育をしている私、いかが、仕事のことや仕事以外のことを緩くおしゃべりしていきます。
いやー、三冠四温ですよね。 もうね、毎年この三冠四温って嫌だなって思います。
まあ今日もそうですけど、お昼間は20度くらいを超えてきてましたかね。 で、昨日もそんな感じだったし、さすがにもうずっとちゃんと春だろうと、ずっとこの
まあ15度以上が続くような感じなのかなぁと思うんだけれど、今日の夕方なんかはね、気づけば北風がビュービュー吹いてて、寒さをね、一層強く感じる
そんな夕方でしたね。 なんか温かくなるぞって期待をするばっかりに、春らしい服装とかもするんですけど、それがね、まんまと
裏切られる感じがすごい思わせぶりで嫌いですね。 あの私は
あらゆる物事について なるべくね、期待をしないようにしているんですが
まあこれについては愛しね、しょうこりもなく 痛い目にあって腹立たしく思っております。
でね、さらに腹立たしいのはね 寒くても暖かくても常に飛び散る花粉ですね
寒かったら飛ぶなよって感じなんですけど 首から上がねずっと不快ですね
外側も内側もね、なんかこう常に まるっとね、全部水洗いしたいようなそんな衝動に駆られています
あの薬を飲むほどでもないかなぁと思っても ほったらかしてるんですけど、ついにね、昨日ダムが決壊しましたね
雪と恋愛の関係
もうね、風邪かなぁってくらい鼻を噛んだりくしゃみをしたりしてますね
はい、で明日はですね、地域のお祭りがありまして 桜並木の下でね、生徒たちは運営ボランティアをするんですけれども
で私はね、それを見に行くんですね でもこれはもうね、花粉を浴びに行くっていうイベントでもあるわけなので
結構ね、恐れてますね マスクにメガネにね、完全防備で行こうかなと思っております
さて、なんやかんや春らしい話をしておりますが 少し前にですね
雪の日は雪の言葉をというタイトルで声日記をね、残しておりました で、そこに最後にね、挿入した短歌を100人100種で取り上げていただきましたね
あの秋子さんとヒロヒロシさんがやっていらっしゃる リスンの中で読まれた短歌を紹介してお二人がそれを鑑賞するっていう
ポッドキャスト番組ですね はい、二人ともご紹介いただきありがとうございます
はい 私がここで読んだのはこんな歌でした
雪の日は雪の言葉をいつかまた見れば触れば思い出すよう はい、こんなんでしたね
で、お二人の解釈を聞いてて あーなるほどそういう見方ができるのかっていうね
すごく新鮮な驚きがありました 秋子さんは一言で言うとエモいというね
表現をされていましたが キュンキュンするような恋愛的な情景を思い浮かべていらっしゃるような感じでしたね
で、それに乗じてヒロヒロシさんもアニメなんかであるような 雪の降る中で告白をするみたいなそういうシーンを彷彿とされているような感じでした
面白いですね であのここで面白いのはね
雪の持つイメージやあるいは文脈ですね このただの気象というか空から降るものっていうことだけではなくて
雪がその特殊な意味を持ち合わせているということ まあアニメとかドラマ
の中で告白のシーンに使われるっていうのも多いんでしょうかね で
冬はやっぱり 人肌恋しい季節なんていうこともありますが確かにそこにね
雪というものがあれば雪の情景があればねなおそれらしくなりますよね あるいはクリスマスなんかも日本では特に
その恋愛的な文脈で物語られることが多いですが その背景で雪が降ってる積もってるっていうのは多くの人が共有している
情景なんじゃないかなと思います であとはですね
雪ってすぐ溶けちゃうじゃないですか その部分での儚さっていうのが
恋愛のメタファーとして機能するっていう場合もあるんでしょうね あとはまあ
最後の方にいつかまたとか思い出すよとかいう言葉をね その歌の中に読み込んでたんですけれど
そういう言葉と響きあって その雪の思い出が過去の美しいものとしてあって
それを自分がいつか思い出したいなっていうそういう読み方 読み取り方をしてくださったんですね
で あとは
あれか手が冷えた時に誰かが握ってくれたとか 手袋を貸してくれたとかそういう具体的なことも言ってもらってたんですけれど
そうこの部分の話を聞いていると あのバンプオブチキンのスノースマイルっていう曲を私は思い出しましたね
あのね歌詞をちょっとだけ最初のところだけで言うとね
冬が寒くって本当に良かった 君の冷えた左手を僕の右ポケットにお招きするためのこの上ないほどの理由になるから
ねえこれ最初なんですけどめっちゃ好きで キュンキュンするというかなんて素敵なんだろうって思いますね
まあこの曲は最後すごくあの切ない結末を迎えるんですけれどね
あとは有名どころで言うとサザンの白い恋人たちとか あとは中島美香の雪の花とか
元気な雰囲気もありますよね広瀬香美のゲレンデが溶けるほど恋したいとか あとは最近で言うとバックナンバーのヒロインとかもありますよね
雪が綺麗と笑うのは君がいいとかね はい
どんな世代でもですねこの雪と恋愛っていうのはすごい 結びつけられて歌われた曲がちゃんとあって
それが人々の雪に対するイメージの一部を形成している そういう用意になってるっていう気がしますよね
アニメは私ちょっとうといんであんまりわからないんですが まあこうあの曲と同じようにですね
ヒロヒロさんがおっしゃっていたようにそういうシーンっていうのは多くあるん じゃないかなと思いますね
でそこからさらにですねあのそのラジオの中では話に広がりを見せています 秋子さんのお母さんの日記のお話ですね
その小さな娘つまりこれはまあ幼い頃の秋子さんでしょうかね でこの小さな娘が家に帰ってきて冷たくなった手をお母さんの頬に当てたと
でそのお母さんは娘の手を温めてあげる母でありたい こういうふうにあの日記に書いてあったっていう
それをその時に思い出しましたっていうふうに あの秋子さんが言ってらっしゃったんですよね
そうこの広がり方めちゃくちゃいいなぁって思って あの
誰かの人生の中の具体的な思い出 と私の作ったものがリンクするっていう現象が起こってるっていうことにすごい感激
したんですよね あの逆はあるんですよつまりあの私の人生と他社が作った何かとが響き合う瞬間っていうのはあるん
ですね 私はそういう体験をするのがとても好きで美術館とかよく行ったりするのもそういうのが好き
だからなのかなって思うんですけれど ででも今回は私が作ったもので他の誰かがというかまあ秋子さんなり
広々さんもそうかもしれないんだけれど この他社がそういう体験をしている
ちょっと偉そうだけど何かを及ぼしたような感覚 これがすごい嬉しかったですね
授業をテーマにした短歌
でその後さらにコントラストというお話も出てきてましたよね 雪っていう冷たいものを読み込むことで逆説的にその思い出の温かさを感じるっていう
ようなね そういうのも確かに言われてみればそうだなぁと思って聞いてました
でもね実はそういう技巧的なことはあんまり あんまりというかそのコントラスト的なところは全然考えてなかったんですがあの
っていうかはちゃんと考えてわざとちゃんとできたらめっちゃかっこよかったんですけど はいでじゃあ私はどういう場面を想像して作ったかというと
あのこの広々さんがおっしゃるようにこれは夏に行われた単価の講師を招いた研修会に際して あの作ったものなんですね
で国語の先生ばっかりが集まって歌会をやりましょうっていう回ね まあこれもリッスンのどっかで喋りましたが
で何もなしで自由に作りましょうっていうのはちょっと難しいんで テーマを決めたんですね
でそのテーマが授業だったんです つまり私のこの雪の日
は雪の言葉はの単価もこの授業をテーマとしたものだったわけです で
まあその授業ね 毎日降るわけでもない雪っていうのがその日だけ降ったとしたら
それは生徒たちにとってはすごい新鮮な体験なんじゃないかなと思うわけですね で
あの そういう心が大きく動いたり
あのなかなかない身体的な経験をした時こそそれに関わる言葉も一緒に学ばせたいという かね
まあ以前から何度か言っている記号を設置させるっていうことですかね この営みを授業の中で取り入れたいという
別にこれが必ずしも雪である必要はなくて この単価の雪の部分には
あの別に何でも任意の単語が入るかなと例えばなんだろうな 祭りの日には祭りの言葉をでもいいし別れの日には別れの言葉をでもいいし
そうやって少しずつ言葉に新体制を持たせていって 実感と一緒にその言葉を使えるようになっていて欲しいなぁ
と思うわけなんですよね でこのまあ記号設置的な側面っていうのが一つとあともう一個あって
で一言で言うと願いですね 祈りって言ってもいいかもしれませんが
うーん で
このこれはね国語の先生に限らずどの教科の先生もそうかなと思うんですけど 授業で扱うこと学習させることっていうのが明日からすぐに役立つかっていうと全然そんな
ことないんですよね 何のためにこんなことをやらないといけないんだってそう思いながら授業を受けている生徒も
いるでしょうし で我々だって別に速攻役というか明日役立つよっていうのを与えるっていうつもりはないかなと
じゃあ我々はまあ我々はって主語でかいけど 私については一体どこを見据えているかというとその生徒たちのいつかの未来なのかなと
このこの授業で撒いた種みたいなものがいつ芽吹くのかいつ花開くのか それはわからないしもしかしたら人によっては一生種のままかもしれないんだけど
それでもそんな確証のない未来が少しでも明るいものになるようにっていうか 知らず知らずのうちに
でも役立っているように願ってやってるんですよね 今回の短歌に限って言うとまた次に雪を見たときにあるいは触ったときにふとその
雪の言葉を思い出す そういう瞬間が訪れたらいいなっていうそういう思いで作ったっていう感じですね
はいということでこの短歌は気を設置させる 責務とその願いみたいなものを読んだというものでした
経験の共有と鑑賞
はい まあ私のつもりはこんな風でしたがそれでもやっぱり鑑賞されるってめっちゃ
面白いなっていうかすごい新鮮でいい体験でした 自分が作ったものが他の人の手に渡ってそれが独自に解釈されていくってなかなかないですし
でもそれって芸術の本質だと思うんで なんかその本質的な部分を体験できているような感じがして
お試し体験みたいなこう素人でもできますみたいなね うーんすごい良い体験になりましたはい
秋子さんヒロヒロ氏さんありがとうございました ということで今日は
とその アンサーとして声でお届けしてまいりました今日はこれで終わりますありがとうございました