1. 本つまみぐいラジオ
  2. 【8-1】読みきれない人続出の..
2025-08-12 27:35

【8-1】読みきれない人続出のノーベル文学賞作品「百年の孤独」

今回のテーマは「推したい小説」


【1話目】イケハヤ:⁠⁠⁠百年の孤独


【2話目】しゅうへい:⁠⁠⁠汝、星のごとく⁠


【3話目】幸あれこ:⁠⁠⁠世界でいちばん透きとおった物語⁠⁠⁠


【4話目】3人で楽屋トーク:3冊のつまみぐいからそれぞれが思ったこと、コメントの紹介など


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本つまラジオは、オーディオでも動画でも好きなスタイルで視聴可能。

通勤や戸外でのながら聞きには「無料ダウンロード機能」がおすすめ。

オーディオもビデオも、ギガ消費なしで外でゆったり楽しめます。


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「本つまみぐいラジオ」とは?

読書好き3人が集まって、カフェで雑談しているようなゆるいラジオ番組。


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【こんな方にオススメ】

・忙しくてなかなか本を読む時間がない

・面白い本をサクッと知りたい

・幅広いテーマの書籍と出会いたい


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【本好き3人の紹介】


・幸あれこ(司会)

こどもの頃から本が大好き。

熱を出して寝込んでいても、枕元に本を持ってきて読んでしまう努力家タイプの読書家。

ただ、読んだ本の内容はすぐ忘れる。

元フリーアナウンサーで、人気ラジオ番組のパーソナリティ経験もあり。

斜め右下からの誰も予想できないコメントを繰り出す。

極度の方向音痴で、「ほくろがある方が東」と覚えてなんとか生きている。


幸あれこのX:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://x.com/sachiareco⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

幸あれこのポッドキャスト:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠心をほぐすラジオ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


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・イケダハヤト(イケハヤ)

標高500mの高知の限界集落に生息するイケボ。

無類の本好きで、自身の書籍「まだ東京で消耗してるの?(幻冬舎新書)」、「武器としての書く技術(KADOKAWA)」など10冊以上出版。

ビジネス系インフルエンサーでもあり、YouTube、Xなど含めたフォロワー数は80万人を超える。

2014年に東京から高知に移住すると、ヤフーニュースで炎上。

東京で消耗はしてないが、高知の山奥で花粉症で消耗中。

音楽はマーラー、エスニック料理はビリヤニ好き。


イケハヤのX:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://x.com/IHayato⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

イケハヤのポッドキャスト:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠イケハヤラジオ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


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・しゅうへい(多重債務)

本よりも「本を読んでいる自分が好き」。怠け者の読書家。

インスタライブ中の「オススメ本教えてください」というコメントに、「この本すごくいいですよ」とまだ読んでない本を紹介したことがある。

この番組の収録スタジオでもある「LLACハウス」を2024年10月に瀬戸内の島に建設。

建設費8,000万円のうち6,000万円は銀行借入。

2022年に自身初の書籍となる「お金の不安ゼロ化メソッド(KADOKAWA)」を出版。

日々返済に追われ、「お金の不安しかない」と心境を吐露する。


しゅうへいのX:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://x.com/shupeiman⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

しゅうへいのポッドキャスト:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠1年後の自分を楽にするラジオ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


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番組の感想、つまみぐいして欲しいテーマなどのリクエストも募集中。

番組のハッシュタグは「#本つま」。

放送にいただいたコメントなどは、「楽屋トーク(4本目)」で紹介しています。

あなたのお便りお待ちしています。


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サマリー

ポッドキャストでは、ノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケスの「百年の孤独」について語られています。この作品の独特な文体や登場人物の複雑さ、多様な孤独感が印象として紹介され、リスナーにその奥深さが伝わります。「百年の孤独」は、孤独とその複雑さを描いた物語であり、特に中南米の歴史や文化が反映されています。登場人物たちの個人的な孤独や共同体としての孤独が描かれ、作品全体を通じて理解されない孤独が際立っています。また、ノーベル文学賞作品「百年の孤独」の難解さやマジックリアリズムの特徴についても語られ、本作の孤独の概念や、読み手に投げかける力について深く考察されています。

本の紹介と難解さ
本つまみぐいラジオ。この番組は、本を読まなくても、本のおいしいところだけを一口サイズで、耳からつまみぐいできちゃうラジオです。
今日も、読書タイプの違う3人でお届けしてまいりますが、私、幸あれこはこの番組のMCということで、
ちょっとね、本を読んでも、読むのは大好きなんだけど、読んだ内容を忘れてしまうタイプの人間で、
イケハヤさんが、
僕はいろんな本を読むのが好きで、これ今日紹介するのかな、本当に多分あんまり読まれない本ですね。有名な本だけど、あんまり読まれない本とか、
いろんなものを読むのが基本的には好きで、だいたいちゃんと覚えてます。
すごい。
読書が好きっていうか、情報をいろいろ入れたいタイプがイケハヤさんね。
僕が、買ったけど読まない。
シンプル。
買ったけど読んでない。
買ったけど読まない。
これ、昨日の夜買ってきましたからね。
いや夜じゃない、昼です。
昼。っていうね、最初採用の紹介の仕方もね、あると思うんですけども、
今回のテーマが、「推したい小説」になってるんですよ。文学ですね。
初めて取り上げるテーマですけれども、ちょっと3人の印刷ずつザッと見てみてください。
僕が紹介するのは、「百年の孤独」という本で、小中の名前で有名ですけど、これノーベル文学賞も取ったと言われる、
文学賞も取った作家さんの代表作で、めちゃくちゃ難解です。
すっげー読みにくいんですが、頑張って、ちょっと2日読みなんですけど、
頑張って紹介できるのか、おられるような感じで、頑張って紹介します。
気になりますね。
知平さんは?
僕はですね、はい、こちら。
「汝、星の子」ということで、
渚優さんの2023年に本屋大賞を取られた作品で、
なんとこれ島並が舞台なんですよね。
はい。なので、そういう意味でも推したいし、
これを読み終わった後の独語感みたいなものが、
余韻がずっと残って、こんな本があるんだっていうのは結構思った。
ニヤニヤしてる。大丈夫ですか?
後で落ちが見えるから。
後でじっくり。
私はね、こちらの「世界で一番透き通った物語」っていう本なんですけど、
一瞬これ買ったっていうか、
これ今度読もうと思ってるんですねっていう本で紹介させていただいたんですけど、
ほぼ言えることがないので、今何も言わずに、
後で言うことがなくなっちゃうので、
っていうぐらい本当に何も言えない本なんですよ。
そんな本紹介できるんですか?
ネタバレ厳禁すぎて。
どうやって紹介するんですか?
それが今日私の課題で、一番早く終わるかもしれないです。
それぐらいの難しさだけど、
そこに挑んでいこうかなって思ってるので。
今までとは紹介がしにくいよね。
今までに一番やりにくい回ですね。
なんで選んだの?
落ちが言えないしね。
そこも楽しみながらちょっと聞いていただきたいんですが、
早速トップバッター池早さんです。
改めて、「100年の孤独」というガブリエル・ガルシア・マルケスという有名な作家さんで、
世界の文学でコロンビア出身という中南米の作家さんです。
ノーメール文学賞も取っているので、
孤独と登場人物の複雑性
文学史とかそれに関心ある人はガルシア・マルケスの名前は知っていると。
その最も代表作はこの「100年の孤独」というもので、
いかにしてつまみ食いするかというのは非常に難しいんですけど、
今日は3つポイントを一応整理しようということで。
まず1つは、めちゃくちゃ読みにくいです。
これ読めたらすごい。
ガルシアさんが言うくらいだから相当ですよね。
読みにくい。
量が多いとかそういうことでもなく?
この後話しますよ。
Amazonレビューとか見ると、買った人のどれくらいの割合が最後まで読み切るのか。
それくらい長い本で半分読んだところで気が遠くなりましたとか、
なかなかページが進まないとか、
そういう口コミが普通にたくさん並ぶ。
けど、ノーベル文学賞を取っているんですよ。
内容はめちゃくちゃ面白いと言っていいか分からないけど、
独語感がやばい。
図を割っても鳥肌が立つ。
鳥肌系なんですか?
おさまじいですね。
何を描いているかというと、孤独を描いているんですね。
多様な孤独というのを描いているというのが、
そこらへんの2つ目のポイントを紹介して、
最後3つ目で、マジックリアリズムというキーワードなんですね。
マジックリアリズム。
この本を紹介するのも非常によく使われるキーワードで、
これはぜひ持って帰ってほしいので、
読みにくいけど面白いというところと、
多様な孤独、一体どんな孤独が描かれているのか。
そしてマジックリアリズムというキーワードを、
なんとかつまみ食いで紹介できればと思います。
つまみ食いの時点で難しい。
ノンベル文学賞を取っていますから、
これを頑張って理解して、
これでも一冊ちゃんと読めて、
この面白さが分かる人がいたら結構すごいというか、
上から目線になっちゃうけど、
多分周平氏とかは一生読めない。
絶対読めない。
一生読めない。
もう何回挑戦しても、
エヴェルストみたいな感じですよね。
読みきれない。
分厚さとしては、
割とある本でもある気がするので、
内容ってことですよね。
内容について入っていきましょうが、
この100年の孤独という沼といか、
なんとかヤバい世界ですよ。
舞台というかテーマで言うと、
100年の孤独って一体何の100年かというと、
一つの家族の歴史なんですね。
何世代なのか、5世代ぐらいの家族が、
まず描かれます。
最初にまず家計図が書いてあるんです。
家計図がブエンディア家という、
ブエンディア家の一族の歴史みたいなものを、
描いているというような本になっていて、
それが大体100年ぐらいなんです。
だから100年の孤独で、
テーマで言うと、
ブエンディア家という人たちが、
主人公の集団というか、
その人たちが話を作っていくんだけど、
まずですね、
拡大で見えないから、
この作品を読んだ時に、
同じ名前の人がめちゃくちゃ出てくるんですよ。
登場人物がやばい。
今整理したんですけど、
アルカリオさんがまず5人いるんだよね。
アルカリオが5人?
アルカリオが5人いる。
全部、世代が微妙に違うんです。
アルカリオさんが出てくる。
どこを見ても大体アルカリオがいるけど、
違う人物。
しかもアルカリオだけじゃなくて、
アウレリアノもいっぱいあるんですよ。
アウレリアノもメインで5人出る。
アウレリアノ。
アルカリオが5人出て、
アウレリアノも同じような感じで5人出て。
しかもアウレリアノに関して言うと、
17人また別枠でいるみたいな。
めちゃくちゃ難しい。
22人いるのかもよ。
見た目で判断するとこでもないからね、
本題として。
あとはレメディオスが3人いるし、
ウルスラも一応2人いるのかな。
というわけで、
読んでるとマジで誰が誰か分からなくなってくる。
本当だ。
そういう難解さもあるんですね。
あとは文体が独特で、
これ有名な、
本が好きな人、小説が好きな人だと
この冒頭は結構有名っていう冒頭を
せっかくから読み上げると
言えるかな。
長い歳月が流れて、
銃殺隊の前に立つ羽目になった時、
おそらくアウレリアノ・ブエンリア大佐は
父親のお供をして初めて
氷というものを見た
あの遠い日の午後を思い出したに違いない。
長い歳月が流れて
銃殺隊の前に立った。
殺されそうになっている。
お父さんのお供をして
氷というものを初めて触った。
あの遠い日の午後を思い出したに違いない。
まず誰目線で何を話しているか
よく分からなくなる。
悪い夢でも見ているような。
出退と客退がすごい
途中で混乱して、しかも時間軸まで
ずれ込んで。
そもそもアウレリアノ・ブエンリア大佐って誰だ?
その父親のお供をして
初めて氷に触ったって何?
すごい文章。
それが一文目なんです。
そしたらいきなり何を言っているか分からない。
こういう感じの
死体と客体が入れ替わる。
誰が何を話しているか一瞬分からなくなる瞬間。
マジックリアリスム
っていう言葉がある通り
突然人が
昇天して
上の方に飛んでいっていなくなっちゃったり
みんなが突然
物を、眠れなくなるのか。
この村に住んでいる人たちが
全員眠れなくなってしまって
みんなが物事を
覚えられなくなって
不眠症からの忘れ病になりました。
という話が
突然入ってきたりとか
何を言っているかよく分からない。
奇想天外、奇妙キテレツな世界が
普通に淡々と描かれ続けていって
読者がかなり
置いてけぼりになっていく。
何を読んでいるか
よく分からない。
何の話なんだろう?みたいな。
何からが問われる?
あまり意味もないようなことも
多分書いてあったりするから
全部が全部解釈できるような
ものでもないし
文体も独特だし
読んでいくと
当初の人物が誰か分からなくなっているのが
一番よくある
この本の読みにくさ。
イケハヤ版的には
ちゃんと理解しながら
読んでいらっしゃるんですか?
最初は意味が分からなかったですね。
4回目に読んで
あとチャットGPTとともに
読むと分かった。
結構見えてきた。
何回も読まないと
分からないし
作品の最後とその解釈
何回読んでも
よく分からないし。
でもなんで読むのって言うと
一番最後が
凄まじいんですよ。
孤独ってのを描いているんですけど
オチを言うのも
野暮なのでオチは言わないようにしますが
読み終わった後
この最後の一行を読むと
背中に孤独ってのが
駆け上がってきて
取り上がって2分ぐらい呆然とする。
何回読んでもそうなる。
ヤバい。
一行で最後の?
最後の一節。
凄まじい。
ミステリーではないんですね。
ミステリーでもないですね。
孤独っていうものを描いた。
読み終わった最後
何描いているか分からないし
誰が何やっているかよく分からないんだけど
最後のバレ頑張って読み切ると
うわ、孤独ってこういうことを
描こうとしてたんだって。
でもその孤独は僕らが普段感じるような
孤独とはまた違う。
もっと孤独の上位概念みたいな
孤独みたいなのを最後
駆け巡る感じが凄い怖いんですよ。
スーパー孤独?
スーパー孤独。
安っぽくなっちゃった。
なんだろうね。
そういうのは普段できないんですよ。
彼が描いた孤独ってのはそういう
孤独の重要性
孤独なんだろうなっていう
孤独が伝わってくるんですよね。
何を描いているかよく分からないんだけど。
最後そういう気持ちにさせるっていう。
ここまでたどり着いてほしいんですよ。
頑張って。
最後まで読めば僕が
言っていることの意味が分かる。
孤独ってそういう孤独なんだみたいな。
この本はすごいな。
ノーベル文学賞を取っているというところは
結構社会的な意味もたくさんあって
孤独っていうもの自体が
これは別にノーベル文学賞の
文脈とは違いますけど
孤独って今の問題じゃないですか。
結局
描かれているのは中南米の
不思議な村の話なんだけど
結構我々が
日々感じる孤独みたいなもの
現代社会に生きていて感じる孤独とも
繋がっている部分が結構あって
たくさんの孤独を描いていて
登場人物の中には
個人の孤独として
大佐っていう人だと
32回も
戦争を仕掛けに行って
毎回負けると。
しかも金の細工が好きで
それを仕事にして
金細工を作って
でもその作ったのをまた溶かしたりして
また作ってだったり
同じことをずっと繰り返して
無限ループの中を生きている人物。
なかなか周り観を理解されないまま。
最後は立ち証言しているときに
孤独に死んでいって
しばらく死んだことも誰も気がつかないまま
終わっていったっていう
すごい生き様
象徴的な生き様なんですよね。
同じことを何回も挑戦するんだけど
全部失敗していって
無駄なことみたいなことをずっと繰り返していって
誰も理解されないまま
孤独に最後は死んで
家族からも死んでいることに気づかれないまま
消えていったみたいな感じの人物が
例えば描かれている。
個人の孤独だよね。
言っていることはよくわからない。
個人のサイクを作って
溶かしてまた作っていって
何やっているかわからないけど
何というかそういうのってあるよねみたいな
ずっと同じ意味のないことをやって
無限ループを生きているような
そういう孤独ってあるよねみたいなものが
熱病にうなされているような
この世界の中で
個人の孤独っていうのを描いたり
かなり身近で分かりやすいのは
ウルスアっていう女の人がいるんですけど
結構分かりやすい
物語を支える屋台骨みたいな人で
みんなめちゃくちゃなんですよ
高等向けのキワみたいな
全く感情移順できない人物たちが
無限に出てくる中で
ウルスラはグッチャグチャの中を
なんとか家として支えるために
頑張っているんですよ。
いろいろ頑張っている女性なんだけど
家族のために頑張っているウルスラなんだけど
やっぱり報われないですね。
誰も理解されないまま
最後はウルスラも当然死んでしまって
ウルスラが死ぬと家がガラガラ崩れていって
っていうような感じで
家族っていうのはお互い理解できないもので
頑張って支えるウルスラみたいな人がいて
ようやく家っていうのは成り立っているけど
でもそれもウルスラは孤独だし
その人がいなくなったら
結局亡くなっていく家族なんて
そんなもんじゃないのみたいな
かなり冷徹な孤独というのを描いていたり
あとはこの村自体も
沼と山に囲まれたね
本当に山岳の中の
山の中の村なんですよ
外から人もほとんど来ない
来る時は
行商人が来たりとか
魔術師みたいな人が来て
その人たちが知識とか
いろんなものを授けていくっていう
隔絶された共同体っていう
の中である種異常なことがたくさん
起こっていく
ある意味ブラックキーを飲んでいる
隔絶された中で異常なことが起こっていく
その孤独性
孤独っていうのを描いていく
寝劇の巨人みたいな
近いですね 孤独な世界です
その中で異常なことが起こっているけど
でも結構怖いのは
いろんな事件が起こるんですけど
歴史が書き換えられてしまって
虐殺事件が起こっているんです
でもそれも
その虐殺事件を誰も記録する人がいないから
覚えている人がほとんどいない
なかったことになっている
その歴史の孤独
これはでも中南米っていう歴史とも
紐づいている
ガルシアマルクスはそれを主張したかった部分があると思う
彼がいたような
中南米っていうのは歴史から
発祥されていろんなことが起こったけど
記録もされないまま
わからないままで西洋を中心に
世界が進んでいく
この作品はだからすごく
中南米っていう土地的なものとか
歴史的なものっていうのをしっかりと文学の力で
表舞台に上げたんですよね
中南米っていうものがもうみんな忘れてないかと
孤独が我々にあると
民族としての孤独があって歴史としての孤独があって
たくさんいろんなことも起こっていたけど
誰も記録しないまま
それが流れていってっていう
葛藤みたいなものがあって
これを上司して
世の中に出したことによって
中南米的なものだったり
そしてその場所にあった歴史っていうものが
この作品によって浮き上がってきたんだよね
それがこのノーベル文学賞を取った
大きなまさにノーベル文学賞って感じだよね
すごく文学の力で
中南米っていうものを
歴史的なものを引き上げていって
舞台に上げさせたっていう
そういう意義があると言われているし
それはたぶん
もともと記者なんですよ
ニュースの取材とかをしていたから
社会的な意識がすごく高い
というところで
中南米の問題について
非常に関心を持ちながら
文学で表現したっていうのがすごいかっこいい
そしていろんな孤独
個人の孤独、共同体の孤独、家族の孤独
そしてもっと歴史から孤独な状況にあるような
中南米とか
っていうものを描いていって
でもそんな積極さくないというか
ぶっちゃけ何を書いているかよくわからないんだけど
孤独っていうのが伝わってきて
今言った孤独じゃないものもいっぱい入っているし
最後のページを読み終えたやつは
たぶん全部がひっくるまった
孤独っていうのがブワッと襲いかかってくる
っていう構造になっているんですよ
すごい
すごいですよ本当に
これは本当にすごい物語なので
だから押したいんだけどとにかく難しい
周平氏は一生読めない
でも読みたいって思ったけどね
マジックリアリズムの理解
ぜひ読んでみて
挑戦してみて
お話聞いてるだけなんだけどさ
今聞いたときに
家の孤独
個人の孤独
村の孤独
歴史の孤独とかも
たぶん全部共通して
理解されないっていうのが出てきていて
完璧ですよ
だからそれにさらに
まる子は完璧ですね
まる子さん頭いいね
すごい流れを作ってくれる
今の話に加えてさらに
その理解されなさに
全体に対してスパイスをかけているのが
マジックリアリズムっていう概念で
このマジックリアリズムってのは
何かっていうとね
理解できないことがたくさん起こるんですよ
それがね
ファンタジーとかじゃなくて
日常として描かれるんです
作品の中ではやばいことが起こってるんだけど
作品世界の人たちは何にも違和感がないまま
そのまま生きてるんですよ
読者がまず置いてけぼりになるんですよ
なんでこの人たちこれで平気なの
みたいな感じで
どんどんどんどんそれが進んでいく
解決されないまま
例えばレイトさんさっき言ったように
村人がまず全員不眠症になってしまう
それって現実じゃないですか
しかも全部を忘れていって
そうすると物事がわからなくなるから
荒いものに名前を書きつけて
これは椅子っていうもので座るものです
これは時計っていって時間ってものを刻むものです
みんながみんな書き始めて
ミルクにも
これは牛っていうものが出すもので
白くて飲むものです
でもその異常な中で
誰もそれ異常だと思ってないんですよ
それを
メルキアデスっていう
魔術師みたいなやつが来て
それが直す
そこがファンタジーなんです
でもね日常的で普通に書いてる
何のツッコミを一切入らないまま
物語が進んでいく
説明すらない
なんで不眠症になったか説明もないし
なんでメルキアデスがそうやって直せるか
説明もないまま話が進んでいって
次の世代が始まっていって
マジックリアリズムって
日常
特別なことが起こってるはずなんだけど
その物語だから特別には
扱われていないっていう
ファンタジーは違うじゃないですか
魔法が使えますって言ったら
それにちゃんと説明をするよね
一切ない
一切なしでいろんなことが起こって
めちゃくちゃ美しい
レメリオスっていう女性が
マジで突然ね洗濯物と一緒に
天に登っていなくなっちゃう
その後出ないのレメリオス
お前レメリオス
もう出ないのみたいな
いなくなっちゃったよ
洗濯物とともにいなくなりました
でもう次の話行っちゃう
結構レメリオス
キーパーソンじゃん
それはあれなんですかやっぱり
僕らが生きてる世界で
割と僕らが気づいていない死
とかが
あるみたいなことを言いたいんですよ
急に焦点しちゃったっていうのは
多分
解釈するとすると
死とか美しさ美女なんですよ
めちゃくちゃ美しい
美しさってのは多分そうやって
突然消えていくものだと
そういうレベルじゃないんだよ
解釈すらもう拒否ってるって感じで
解釈できないでいいんですよ
分かんないもん分かんないし
それがだから孤独なんですよ
理解されないし
理解されるべくもないし
そもそも理解してもらおうと思ってない
断絶が
読者として読んでいくと
こっちが孤独になってくる
何書いてるか分かんないんだ
物語の美しさ
なんでそんなことが起こるのか説明がない
でも美しい表現で
アルカリオさんの一人で
ホセさんがいる
死んだシーンってのすごく僕好きで
この人が死んだ時には黄色い花が
村中に降り注いで
あまりにも降ってくる家畜が窒息死しちゃって
翌日葬式があるけど
葬式で花がもう村中に
道とかの茶葉とかみんなで礼器とか
かき分けていって
マジックリアリズムの特徴
葬式の列を通していったみたいな
家畜窒息するのかみたいな
花で
ありえないじゃないですかそんな黄色い花が
降り注いで
それに対して説明はないまま
死んでいってまた次の人の話が
始まっていくみたいな
その時には孤独が
スパイスがかかってるんですよ
ただ孤独を表現するだけでなく
マジックリアリズムって
現実にありえないことっていうのを
ごくごく日常的に書くっていうことになって
文学的なスパイスが入るし
あと読者がまずすげえ孤独になる
何書いてるか分かんないってみんなやめるって
そういうことなんですよ
腹立たしくなってくるくらい
説明がない
だからすごく今言ってるの
理解されない理解できないとかっていうのが
ある種の作品の中の
かなり根底的にある
流れていてそれを文学的に表現して
作品になってます
あらゆる作品と逆方向にいってるって感じが
ありますよね
知ってほしいって前提にあるのかもしれないけど
それをちゃんと読者に
踏み落とさせるみたいな
別にそういう構成にはしてなくて
もう分かんねえだろ
というまま終わらせていくっていう
普通はね分かりやすく
伝わるように書く
これ読者置いておりになってないこの章で
チェックされて
これでちゃんとここもうちょっと丁寧に描きましょう
とか入るんだけど全くそういうのがないと思う
一部にもない
だから言いにくいし難解だし
みんなやめたくなるしって言うんだけど
僕はこのマジックリアリズムの
表現を
ふと思ったらあれこさんってすごい
そういう世界に生きてる人なんだよね
マジックリアリズムに生きてるでしょ
洗濯物で商店の世界
商店はしないけど
車が通るときに
いろいろ見えたりする
残像が見えるとか
そうですねマジックリアリズムなのかな
あと普通に
僕カタカタカタって台所でやってるときに
急に羽があること
だけ歌うんです
僕はでも
それをもうマジックリアリズム
だから
理解できない
理解できないことが
うちに監視カメラかつけて
サブ出しで別の部屋で見たときに
孤独を感じる
マジックリアリズムの世界観で
マジックな何かを持って
でもそれを
理解されない孤独さというか
でも理解できない孤独さもあるわけでしょ
あれこさんのおかしさを
理解できない
一人対一人だと
どっちも理解できず
そうですね
理解されるって感じたことはないかもしれない
面白い
今ずっと
私聞いてたら
だから結局この本
読んでる人に全て投げかけるために
作ったみたいな
作者がすごいなと思う
だからいわゆる固い仕事をしてたわけじゃないのか
記者っていう
ちゃんとした公式のオフィシャルものを出す
これじゃあ多分出しても出しても伝わんない
っていうのもしかしたらあったのかもしれない
文学の力アートの力で
自分の持って問題識とか
一緒にしたい表現を
伝えたっていう
作品だけどとにかく読みにくい
でも池谷さんの
紹介をちゃんと読みにくいって
言ってくれて分かんないって言ってくれてるから
なんか一つ
ワクチン打った状態で読めるかもね
ベースがちょっとね
入ってる状態で
分かんなくてもいいんだっていうので読み進められるかもしれない
そのアウレンリアニョン
1とか2とかは書かれてないんですか
書かれてないですね
それもないんですか
厳しいだろうな
1とか2はないだろうな
それ書くとまた違うじゃん
世界観ぐちゃぐちゃに
それもマジックリアリズム
1とか2はないだろうな
っていう感じですね
上手く紹介できたか分からないけど
面白かった
文学の歴史に残る作品なんで
読者への投げかけ
とにかく最後のページを
パタッと閉じたときの
孤独
彼が描いた孤独の上位概念
メタ孤独みたいなのが
体を包み込むような
やべえみたいな
でも何書いたか分かんねえやみたいな
説明できねえみたいなこの感覚は
ぜひ経験してほしいですね
めちゃくちゃ興味深い
これはめっちゃ気になる
そしてそれを
よく私たちのこの2人に分かるように
話してくれた
全くゼロベースだったからね
多分池谷さんが紹介しなかったら
僕手に取ることなかったかもしれない
読まない読みにくい
でもそれこそ読めない本の代表格
ちなみにうちの妻が買ったけど
うちの妻はまだ読んでない
読めない
難しいかな
この前似たような洋書家なんかで
同じ名前が最初にバーって出てきて
分かんないって言ってたじゃん
覚えてない?
日本の小説でか
登場人物が多くて分かんない
断面してたのかな
そういう極みですね
そっちは日本のやつは
読みたくて読むけど
理解できるんだろうなと思うけど
理解できないと思って読んだらちょっと違う
でも多分理解しようとする姿勢は大事なんでしょうね
読みながら
何だろうって思う
これはね
読まれますか?どうですか?
誰ですかそれ
誰ですかそれ
誰が降りてきたの
怖い
マジクリアリスだよ
中の人変わりますからね
さっきさ
頭良いって言われたじゃん
家帰って絶対しゅーちゃん悔しいって言うんだろうなって
思って
全然気にしてなかった
頭賢いんです
めちゃくちゃ賢いんです
だけどなんか違うんだよね
なんかが違うんだよね
じゃあ
次回は
一冊ですね
多分100年の孤独よりかは
読みやすいというか
楽しめる
実は繋がってるというか
これはまた別の孤独を
描いてくれてるので
またそれをしっかり紹介できたらなと思います
映画家にもなってますからね
こちらもチェックしていただいて
ということで
ハッシュタグ
本が漢字
妻がひらがな
本妻というハッシュタグで
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