1. 本そば ポッドキャスト休憩室
  2. #14 売った本、思い出の本
2021-09-24 36:31

#14 売った本、思い出の本

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これまでに記憶に残っている売った本や、思い出に残っている本についてお話しています。


質問、おたよりはこちらから↓

https://qr.paps.jp/fVeMA

00:04
決まったわ。
いやー、いい感じですね。
なんかだんだん安定してきたよね、回を重ねるごとに。
そうですね。
まあ、毎回、夜仕事終わりに収録してるので、たまにテンションが…
テンションがかなり…ローテンションな時がたまにあるんですけど、頑張っていきましょう。
頑張っていきましょう。ヘトヘトですけど。
さて、前回は神賀さんの第3回3部作を終わり、今回はちょっとレギュラーに戻りますので、
また寄せられたお便りを。と思ったんですが、ちょっと挨拶を言ってなかったので。
そこからですよ。お願いします。
本のそばには楽しいことがあるをもっとに、書店員歴25年の元書店員の鈴木と。
出版取次7年、出版社営業13年、現在書店員と出版社をつなぐ一冊取引所1年少々の渡辺の2人で。
出版社、書店員、読者の方の素朴な疑問にお答えするポッドキャスト休憩室でございます。
はい。
ということでよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
早速今日もですね。
こちら本そばの方にですね。
ご質問いただきましたので。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
早速いつもの通りラジオネームからちょっと読み上げさせていただきます。
ラジオネーム。
もじゃひげ眼鏡さんからいただきました。
ご質問です。
鈴木さん渡辺さんこんにちは。
こんにちは。
お二人の話し声が耳障り良くて、いつもうっとりと引き入ってしまってますと。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
お二人に質問です。
鈴木さんはお店で渡辺さんは取次半元、どちらでも良いのですが。
はい。
今まで一番売った、または売れた本のタイトルを教えてください。
最も売れたものだけじゃなく、思い出に残っているタイトルなど。
ちょっとしたエピソードも交えて教えていただけると嬉しいですと。
よろしくお願いしますと。
無理矢理なんか振り絞ってテンション上げて。
これどうですかどうですか。
難しいよね。
パッと出てきます?パッと。
出てくるけど、すごくベストセラーとして売れた本と売った本って違うわけじゃないですか。
そうですね。
この前売った本ってことですよね。
モジャヒゲメガネさんも今まで一番売った、または売れた本のタイトルをっていう書き方をしてるんですよ。
03:02
これはもうまさにモジャヒゲメガネさんも本を売る。
書店員の方ですか?
遊べる本屋の方ですね。
遊べる本屋。
これでパッとわかる方はわかると思うんですが。
了解です。
売った本と売れた本って全く違うので。
売れた本っていうのはさ、売り延ばすってこともできるけど、ちょっとまた経路が違って。
僕たぶんパッと出てくるのは、星を継ぐものかな。
星を継ぐもの。
草原SF文庫の、ジェイムズ・P・ホーガンの傑作SF小説ですけど。
あらすじ言うと、月面に宇宙服をまとった死体が発見されるんですよ。
けどその死体は、数万年前の死体なんですよ。
月面にね。
宇宙服を着ていると。
けどその死体は数万年前の死体なわけなんですよ。
このあらすじ一つ見ただけで、どういうこと?って思うじゃないですか。
やっぱり雑誌のムーを愛読してる方はちょっと。
そこは引っ張るか、まだ。
このキャッチーなあらすじをさ、自体がすごいんだけどさ。
それでまずどういう内容かも興味そそられて本を読むしかないわけじゃないですか。
そうですよ、気になっちゃいますよ。
もう読み始めたら止まんないわけ。
これSF小説って、僕それまでいろいろ読んでたけど、
ただやっぱりさ、まだ若いときってビジュアルのほうを先行してさ、
なかなか活字でのSFっていうのになかなかのめり込めなかったわけ。
けどさ、この星をつぐむのを読んだときの衝撃たるや。
もうなんかさ、ページが止まんないってこういうことねって思って。
本当にねすごかったのよ。今でもすごいんだけど。
これをお店で、僕がSF小説について、
初めて本を読む面白さに気づいた本ですってポップをつけてさ、
ある程度そのポップと、あと15冊ぐらい一応、
5点ぐらいバーッと並べてさ、同じものを。
面鎮って言われる、面を表に出す面鎮列っていうのでさ、
大きい始めたんだけど、そしたらまあ売れる売れるさ。
結局7年ぐらい、海外作家文庫のお店の年間ランキングが、
ほぼほぼ1位ずっと。
06:01
そんなすごい規模は売れるお店ではないんだけど、
それでも月10冊とかさ、多いとき15冊とか売ってたから、
年間通すと百数十冊売ってて、それが7年間とかやってたから、
1000円はいかなかったかもしれないけど700、800冊と売ってるから、
これは別に新刊とかメディアの力とかじゃなくて、
単純に自分がポップをつけて、
これは本当にすごい本ですよって、ただお客さんに伝えただけで、
しかもお客さんがちゃんと答えてくれて買ってくれてたっていうのがある。
いろいろハリーポッターとか村上春樹のフレーズとかもっと売ってると思うけど、
ただ7年間ぐらい連続して売り続けてて、しかも期間じゃない?
売り始めたときからもうすでにだいぶ時間が経ってる本なんで、
今でもすごい売れてるんですし、今だと100釣りしてる本なんだけど、
もともと人気もあってSFファンのほうには絶大な支持を受けてる小説ではあるんだけど、
だいたい棚に1冊とか刺さってるぐらいしか実は売ってなくても、どこの書店行っても。
今はフェアとかでは入ってるけど、そういう本をずっと売り続けてた。
たぶん自信を持って自分がこれをたくさん売りましたっていうんだったら、
数で言えばこの本かな。
あと三部作なんで、続刊もありますけど。
並べてるけどやっぱり一が一番売れるので。
その話をちょっと聞いて思ったんですけど、
相木さんのお店は、私も行ったことがあった上で言うんですけど、
そういうジャンル、SFとか海外文学的なジャンルが結構手厚いじゃないですか。
1個星尾継雲のたくさん売れたワンタイトル、そこからその面白さを知って、
例えばその三部作に流れていったりとか、
あるいはまた違う作家さんのSFを読みたいとかっていうことで、
もしかしたらそれを何百冊で売ったことが、
ジャンル全体の売り上げ、売れ方にも影響あったんじゃないですかね。
それだけ新しい読者を発掘したっていうことでもあるわけですよね。
その意図もやっぱりあって、
僕が初めてSF小説に本当の文章社会に会願したのが本ってことは、
普通の人が読んでもたぶんSF小説に会願してくれるだろうっていう期待もあるし、
そういう人が年間100人とかいてくれてたわけだから、
そういった人がこの本が面白かったときに、
09:00
お店もちゃんとSF小説とか手厚く置いてないとさ、
おすすめしてる信頼感みたいなのがあるじゃないですか。
SFとか海外文学とかそういうのをしっかりと手厚く扱ってる本屋の、
人が勧める小説文庫ってことでの信頼感を買う人にもあるし、
それを買った人が次何の本探そうかってときにも、
そういったお店に行くわけだから。
そうですね。
そういうのはあるかもしれないね。
和田亜美子なんかありますか?
出版社ですかね。取り継ぎ以降出版社ですからね。
そうですね。これまず取り継ぎのときから話、
なるべく手短に話しますけれども。
取り継ぎ時代は、私書店営業のほうを担当していて、
担当するお店さんを何十店舗とかっていう感じでやるんですね。
全部大きい数字を見るんですよ。
何が何冊売れたっていう、その辺を追求してるタイプの方もいるとは思いますが、
取り継ぎさんの方でも。
私の場合で言うと、1ヶ月にそのお店に書籍がいくら送品されて、
いくら返品来て、返品率がいくつで、
取り継ぎの売り上げっていうのは送品引く返品が売り上げなので、
レジを通らなくても取り継ぎの売り上げって立つんですね。
立つね、もちろん。
というところを見てたんで、
本のタイトルを教えてくださいって言われたときに、
全く取り継ぎ時代はないんです。
ないんですけれども、とても印象に残っていることがあって。
なんでしょう。
まだ会社に、社会人にとって3年以内、
1年目だったか2年目だったか忘れたんですが、
ハリーポッターと賢者の石がですね、
発売するタイミングに私、
それをものすごく売った八王子に本部がある、
とあるチェーンストアさんの担当する部署にいたものですから、
まあすごかったです。
とにかくその予約を、チェーン一丸となって予約を取ろうっていうので、
だいたい胸ポケットには、
お名前のネームプレートとかつけるもんじゃないですか。
そこにハリーポッター予約受付中とか。
で、発売日なんかだとちょっとそういうコスプレじゃないですけど帽子とかをかぶったりとか、
なんかそういう感じで買う人を巻き込むような、
ある種のお祭り状態です。
12:02
チェーンストアさんとしてはすごく堅実なチェーンストアさんなんですが、
そこに関しては本当にもう全社一丸となって、
スタッフさん全員同じ方向を向いて、
ハリーポッターをとにかくたくさんの方に読んでもらおうっていう感じでやってらっしゃったのが、
すごく社会人として駆け出しの頃の自分にはものすごい印象に残っていて。
今でも、あれはね、あの本っていうのはもう出版業界的にももちろん売れた本なんですけど、
ものすごく、もしかしたら全国一力を入れていたぐらいのところを担当させていただいて、
それを間近に体験できたっていうのは、なんかすごい宝物のような経験ですよ。
私はね、その売ることに、それを売り延ばすことに対して、
なんかやったっていうことでもないんですけれども、
あれはすごかったですね。
そうだよね。ほら、本を売るっていうことが一つのイベントっていう体験ってさ、
僕が20代とかで書店やったときって、ほぼもうなくなってるわけで、
本が出ることによってってことは、もうその時点では多分なくて、
あとは本屋大賞待つだけで登場するまでは、そんなになんかないんだよね。
芥川賞、直樹賞っていうのはあったけど、それとはちょっと違う、
お祭り感はやっぱりハリーポッターにありましたよね。
そうですよね。
その後、関数が続いてって、買い切りとかいろんな流通的にも、
いろんな印象に残るシリーズだった。
出版社が生産者っていうさ、それまでさ、
ほぼあんま知られてない出版社からさ、
いきなり世界的ベストセラーが出るっていうさ、
なんとも言えない、なんか夢のある。
そうですね、出版のなんか醍醐味みたいな。
J.K.ローリングもシングルマザーでさ、
ファミレスかなんかでさ、子供と一緒に原稿を書いてっていうさ、
ストーリーがあったりとかするから、それと重なったりしてね、当時はね。
あったね、ハリーポッター。
そうですよ。その後、DVDとかの扱いとか、
映画版のDVDとか。もうとにかくハリーポッターに関してはいろいろと。
はいはい、あったあった。
ありますあります。
そうですね、ある世代以上の書店員さんとかだとは、
この辺りはいろいろ語れるんじゃないかと思うんですけども。
取り継ぎ時代はそんな感じで、出版社時代で言うと、
結構やっぱ地道にやっていくタイプの私はスタイルしかできなかったので、
15:06
すごく売ったっていう印象よりも、
なんて言うんですかね、書店さんに仕入れて取り扱っていただいて、
売っていただいたっていう感じ、自分が売ったっていう感触がほぼないんですよ。
やっぱり出版社時代も。
はいはいはい。
そっか、そっかね。
なんかここでかっこいいこと言えればいいんですけど、
ちょっとね、言えないかな。
仕事上がりだし、大変だし。
はい。
で、あとは前職三島社時代に、京都オフィスの方に三島社の本屋さんっていう。
はいはい、もう一回行きました。
そうですね、ありがとうございます。
毎日開けないんですけれども、
鈴木さん来てくださった時は週に1回ぐらいオープンさせてっていう感じでやってました。
ちょうどその時ね、石井真治さんもご近所で。
子供と一緒にね。
ひとひくんっていう息子さんと来て、鈴木さんと会話してるのが面白かったんですけど。
普通にその辺の近所のおっちゃん的な感じ。
こちら石井真治さんですよって。
こちら書店員の鈴木さんですからね。
こんにちはーって。
その時は京都で就勤切られたんですよ。
バイクで来て、路駐しててあまりにダラダラしてたら、駐車員で切符切られちゃってたっていう。
別にドヤ顔で悪いことを口回したわけじゃないですけど。
ちょっとね、ツーリングでさ、マイズルから北海道行く途中に寄ったときなんで。
そうでしたね。
完全にバイクに荷物をガンガン積んで、いわゆるツーリング、ちょっと観光というか旅行気分のバイクを、
ちょっとだけ顔出しに三島車の本屋さんの入口のところの歩道のところに、ほんのちょっとだけ歩いたんだけど。
まあ京都府県容赦ないから。
京都は放置されてるものに関してはね、容赦ないっていう。
容赦ないよね、さすがやっぱり。
吉野家で牛丼食べてるぐらいの時間で、自転車、すっごいぶっといチェーンしてたんですけど、それを普通に切られて、やっぱね撤去されちゃったっていう僕のトラウマがあります。
本当に容赦ないよね。
容赦ないです、本当に。
っていう思いではありますけどね。
思いではあります。
まあまあそんな感じで、三島車の本屋さんやっていたときなんですけど、
なんか一つの本がめちゃめちゃ売れるっていうよりは、ずっとロングで開店する本っていうのがあって、
18:07
あるよね。
それは三島車で作った本っていうのは、やっぱ三島車の本屋さんっていうぐらいなんで、
早川書房さんのお店に行ったら早川書房さんのなんかを買うのに感覚が近いはずなんで、
あ、ごめん。
考えちゃった。
川ちょっと早めにやっつけないと。
はい、どうぞ続いて。
そうそう。だから三島車の本が売れるのは分かるんですよ。
だけど、ちょっといくつかの出版社版の本も仕入れさせていただいて、
なんかそういうので結構、開店する本っていうのがあって、それがすごい面白かったですね。
そうなんだよね。平積みとか、複数冊、1点につき5冊とか置いてたくさん売れてくれとかじゃなくてさ、
なぜか棚から必ず売れる本とかあんのよ。
そうそう。
本当に。平積みにすると売れないんだけどさ。
わかります。
棚にすると売れるんだよ。
あるんですよ、そういうのが。
あるよね。本当に。
なんかパッと浮かぶところで言うと、いくつかあったんですけど、
ちくま文庫の異界を旅する脳っていう、お脳のですね。
安田昇先生って三島車でも本を出してくださった書き手の方なんですが。
はいはい。ちくま文庫はね、そういう性質があるよ。棚から売れるってのは。
なんか本当に1冊させてあるだけなんですけど、売れるんですよ。
そうだね。
そうなんですよ。
なんかあるよね、そういうの。本当に。
なんかそういうのが印象に残ってますね。
ほら、結構さ、新潮クラシックとかの海底二万里とか、
ああいう古典の名作とかは棚から必ず売れてくれるから、
ああいう古典名作って安定して売れてるし、やっぱりあるよね、そういうのね。
そうですね。
あとはいろんな出版社さんと合同で本を出し合ってフェアをするみたいなのを、
神保町の三聖堂書店さん、当時ちょっと担当されてた方と組んでやったんですよ。
そのときは三島車でザブックスっていう本を、365人の書店員の方に。
僕も書けましたね。
ありがとうございます。おすすめの本を。
鈴木さんはタイにルーツがある作家さん。
ラッタウッド・ラープ・チャールン・サップですね。
僕ね、パッと出ないんですよ。
早川エピ文庫の観光っていう短編集があるんですけど、
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もうほんとね、ラッタウッド・ラープ・チャールン・サップは最高ですよ。
もうその短編に確かに日本翻訳されてないですよ。
でもほんと最高だから、ラッタウッド・ラープ・チャールン・サップの観光は。
ぜひね、読んでほしい。
もうその熱量ですよ。その熱量が365人分に詰まった本がザブックス。
2012年観光。
で、その本の365冊、全部集めたフェアをやろうっていうので、
当時ビジネスショーフロアの方を見ていた、そこのフロア責任者の社員さんと組んでやって、
やっぱすごい本の知人傍聴だけあって、すごく大掛かりのフェアになったので売れたんですよね。
で、集計するじゃないですか。
そうすると、売れた冊数の上位いくつとかっていうのも出せるんですけど、
金額に換算すると、夏派社とかが上位にくるっていうですね。
つまり、1冊売れると2000いくらとか。
で、文庫だと1冊で、ものによって400円500円っていう世界ですから。
冊数に換算すると上位に上がってくる出版社っていう。
例えば三鶴さんとかもそうだと思うんですけど、三鶴翔さんとか。
そういうのがすごく面白かったですね。
冊数ではないのかも問題っていうのが。
どうしても金額ベースでも考えるけどね。
お客さんの指示としては、1冊買えばそれが1票っていう。
そうですね、投票に通りかえると。
あるよね。
そうそうそう。
だからそういうのをバランスよくやっぱり置くっていうのがいいんでしょうね。
思い出に残る本もだいたい同じ感じですか?
思い出?
質問にあったよね。
思い出に残ってるタイトルっていう部分。
エピソードもセットで言いましたけど、僕の中ではハリーポッターとか。
あとやっぱザブックスっていうのは、
181人ぐらいの書店員さんと私のほうでやり取りさせてもらったんですよ。
そうね、あれ多いよね。すごい。大変だなと思った。
初めて本作りっていうほうに関わる機会をくれた人があって、僕の中では。
売るとか流通のだけの人だったのが。
本ってこうやって出来上がっていくんだとか、
あとは一人一人の思いがすごく強いので、
181人の人を裁くとか、作業の流れで効率よくとかっていうんじゃなくて、
24:01
一人一人の原稿と向き合うみたいなのを自分の心の定めとして、
どんなに忙しくてもそこを手抜きしちゃいけないっていう、
そういう気持ちだけはすごく強くあって、結構本当に大変だったんですけど。
あれだってね、1ページ1ページ書店員の手書きの推薦文というかさ、
ポップとしての。
手書きの直筆の。
そう、書きじゃなくてね。が1ページ1ページあったもんね。
結構あの本は今でも同業他社の出版社の方でも、
三島社さんのあの本最近知ったんですけどとかって言って、
うちの本も載ってたりとかしたけど、あの本すごいですねみたいな。
渡辺さん、私はだから181店舗分の5、60字ぐらいのコメントとかも書いたんですよ。
このお店はこういうお店ですが。
それももうね、あれはね、本当大変で、川口の図書館にこもって、
パソコン叩ける閲覧室のとこにこもってやってたんですけど。
閲覧室いいよね。
閲覧室いいですね、集中できます。
めちゃめちゃ集中できます。
お疲れ様でございました。
いやいや、お世話になりまして。ありがとうございました。
ちょっと話も脱線しまくってるんですけど、
ちょっとまた鈴木さんの話をいろいろ聞きたいんですけど、
どうですか。
思い出の本はね、長いからやってるといろいろあってくるけどね、
一番直近で思い出といえば2つあって、
一つは、またSF小説になるんだけど、
美しい態度のSF小説っていうフェアがあって、
例えば、愛は定め、定めは死とかっていうタイトルのものとか、
天の光は全て欲しいとかっていうSF小説のタイトルってめちゃくちゃかっこいいんですよ。
あと、暗闇の速さはどれくらいとか。
たまたま朝の荷物を荷分けしたときに、
注文した青瀬と言われるSFの文庫が入ってきてて、
たまたまそれを検品してたら、改めてタイトルってかっこいいよなーって思ったときに、
これカバーをタイトルだけにして、統一のカバー作ってやったらカッチよくなるんじゃないかなと思って。
あれ何点だろう。15点ぐらいかな。
27:02
自分で全部表紙をオリジナルのカバーを作って展開したら、すごい売れたし、
結構みんなキャッチーで、ツイッターでもバズってくれて。
そしたら早川処方の営業の人が、タイトルとかも含めて、
暗闇の速さはどれくらいっていうやつが、
初版以降実はすごい有名な小説なんだけど、
実は初版で止まってたんだよ、ずっと。
で、もう残り300冊ちょいぐらいしか在庫なくて、
このまま300冊残るとたぶん重版しないまま絶版になっちゃうだろうって感じで。
じゃあ、暗闇の速さどれくらいを僕のフェアのカバーにしてやりましょうかっていう話で、
ちょっといろいろ詰めてデザインして、
それに賛同してくれた300部ぐらいしか在庫ないんで、
オリジナルカバーで店頭展開してくるお店さんを募って、
販売をしようっていう話になって、
それでオリジナルカバーにして販売したら、
いわゆる在庫もなくなり、重版が決定したっていうやつで。
で、その後も早川消防さんが、
美しいタイトルのS.O.小説っていうフェアのセットを、
一応自慢じゃないですけど、僕がオリジナルなんですけど、
それをちゃんと使っていただいて、全国の書店にまた別途っていうフェアをやってくれたり。
それはちょっと非常に思い出深い売り方というか。
本当に良かったというのが一つあります。
もう一つは、僕は毎回人生の遺冊って聞かれたり、
自分で言うときには言う本があって、
ジャック・ロンドンの火を起こすっていうスイッチファブリッシングが出ている。
ジャック・ロンドンって、要は野生の呼び声とか、
白い牙とかの有名な犬小説を書いてる作家なんですけど、
その火を起こすという短編集の表題作がめちゃくちゃすごくて、
スイッチファブリッシングで初めに、こようてっていう雑誌って言っちゃっていいのかな。
一応書籍扱いなんだけど、経済としては雑誌、定期参考物になっていて。
そこで火を起こすが、柴田基行さん役で出て、
30:00
これがほんとすごくて、小説としてはほんと短いんです。
アラスカのユーコン川っていうところの通りで、
真冬に職場まで歩いて、男の人がただ雪の中を歩くだけの話なんですけど、
これがね、ごっかんの中でちょっとしたミスが命取りになるっていう緊張感とか、
ただそれだけの話なんですよ。歩くだけの話。
若干犬がちらっと出てきたりするんですけど。
それがね、ほんとね、短編ですごい短いんだけど、
これだけはちょっとね、一生俺はこの本は持ち続けて付き合っていこうと思って。
お店でもずっとね、火を起こすを売り続けてたけど、そんなに売れないんだけど。
ただこれは絶対に置き続けるし、
まあコヨーテ自体も好きなんで、ずっとコヨーテも置き続けてたりしてて。
そういうね、火を起こすに関しては思い入れが強くて。
というのはありますね、やっぱりね。という感じですよ。
いや、いいですね。
いろいろね、本はもう20年以上も触り続けてるんで、
もうちょっと思い出そうな時間があれば、思い出そうでいろいろね、ほりはほり言えるんだけど、
ちょっと質問を受けて、バパッと思いつくのはそのぐらいですかね、一番印象深いのは。
ということで非常に真面目モードになりましたが。
そうですね。ちょっとまとめていいですか、じゃあ。
いや、鈴木さんの話を聞いてね。
あとは自分の体験とかも含めて思ったこととしては、
本って作り手の情熱とか熱量みたいなのってある。
そこは間違いなく読み手に伝わるものだとしてあるんですけれども、
最近ちょっと、最近っていうか常になんですけど、
私なんかも取材にいて、やっぱ取材悪玉論みたいなのって常に時代とともにあるわけで、
流通に乗ると作り手の熱が下がるみたいなことを時として指摘する方もいるんですけど、
なんか鈴木さんのエピソードなんか聞いてても、あとは私のハリーポッターの体験とかを。
でも、やっぱ流通に乗る、でそれが書店さんのところに届いたときに、
その書店さんの力っていうことで、その本の熱量がむしろ増幅して高まるっていう。
で、それゆえに読者に届く、レジを通っていく本っていう。
それが読まれて、また本読もうってなるっていうところにもつながってくるはずなので、
なんか流通に乗るとむしろ力が増幅するっていうのは。
33:01
そうですよね。
僕は声を大にして言いたい。
やっぱり売る人もね、その作品の良さをさ、
現場現場、地域地域、地区地区でさ、
その一人の書店員がさ、地区にある何十人何百人っていう風なお客さんにさ、
一人でも二人でも、その本の良さを知ってもらおうって言ってさ、
頑張ってるわけじゃないですか。
それぞれの持ち場で。
ただ本を出版しました、本屋に納品しました、ポンと置かれましたって言われたとさ、
全然その売れ方が違ってくるからさ。
そうですね。
やっぱりね、書店員にね、本半額ぐらいでね、
両替買わせてね、読ませたほうがいいと思うよ、もっと安く。
なんか、シャワリのもっと業界版みたいなね。
そうそうそう、補助金みたいな。
いいっすね。
そうそう。
なんかさ、転売とかさ、書店員自体が半額で買ってそれを転売とかさ、やる可能性もあるからさ、
それなりのうるさいことを考えれば、そういうことも気にしなきゃいけないけど、
単純にさ、読みたい人にはどんどん安いお金で本を読んでもらってさ、
そうすれば本好きがもっと書店員になりたいっていうふうに、
本に愛情がある人も本屋やりたいと思う、書店員もやりたいと思う人も出てくるかもしれない。
そうですね。
あと給料あげれば一番いいんだけどさ。
それが一番かもしれない。
まあね、本に補助金あげるか、書店員自体に補助金あげるかわかんないけどさ。
けど本当にね、そういうふうなところはある。
まあ今ね、プルーフとかもあるけど、ただプルーフって限られてるから、
もっといろんな広い本に目を通せるっていうのがやっぱりいいかなと思いますけどね。
そうですね。
どうでしょうか。名前何でしたっけ、ひげもじゃ。
もじゃひげ眼鏡さんです。
もじゃひげ眼鏡さん、いかがでしたでしょうか。
いかがでしたでしょうか。
もじゃひげ眼鏡さんは、さっき私が紹介したザブックスの第2弾、ザブックスグリーン2015年刊行のそちらの方にもじゃひげ眼鏡さんもですね、寄稿していただいておりましてですね。
ちょっともじゃひげ眼鏡さん気になる方はザブックスグリーンもチェックしていただければと。
別にもじゃひげ眼鏡って書いてないでしょ。
書いてないので、わかりっこないんですけれども、雰囲気で。
その説はもじゃひげ眼鏡さん、お世話になりましてありがとうございました。
ということで、今回は本について、気づきました?今までやっただけで初めてですよ。
本の固有名詞が出た。
なんかちょっとブックトークみたいな回になりましたね。
私たち本のそばとか行っときながら、本の固有名詞が出た、多分これ初めてじゃないですか。
36:03
本当にそうですね。
ということで、みなさま本をもっともっと楽しんでいただければと。
すっげえ雑だと思いますけど。
それでは今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
それではさようなら。
36:31

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