はい、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まあそういう感じでお知らせはこんなところとして。
として?
として。
どうしたん?
いや、なんかこう近くに本があるのが見えるからさ。
あ、そうね。
そうそうそう。何を読んで持ってきてくれたのかなって。
あ、これ私の家で収録してるんですよね。
そうそう。
で、いつも椿さんは本をよいしょよいしょと抱えて持ってきてくれてるんですよ。
重いんだな本って。
ねえ、重いよね。
しかも何冊も結構分厚い本多めやからさ。
分厚い?
文庫とかあんま持ってなくない?そういえば。
単行本率高くない?
文庫あんま持ってないかも。
ね。
まあ持ってる、普通には持ってるけど、一般?日本人の平均文庫持ってる数よりは圧倒的に持ってると思うけど。
絶対そう、そういうことか。数はそうやけど割合的には少ないよね、きっとね。
単行本持ちすぎもんだな。
そうそうそうそう。
だってなんかあれやん、想定とかも自由度高くてさ。
そうね。
文庫よりも私はですけど、所有欲を刺激されるかな。
なるほどね。
文庫は結構肩があるもんね。
そうやね、そうやね。
そんでまあ読み継がれてるベストセラーやし、っていうアモノ弱心がちょっと。
なるほど。
働くかもね。
なるほどね、なるほどね。
あとあれやんな、文庫化される前にいいと思う本を入手してる率が高いのかも。
そうね、そうやね。
で、古い本はね、だからやっぱり文庫で買ったりとか、読んだりとかはもちろんするんですけど。
でもなんか、やっぱり紹介するって考えたら、まあ面白い文庫ももちろん紹介したいんですけど、
単行本でもっともっとなんか知られてほしいみたいなのを紹介したいっていう気持ちもあるから、
よりこう、本物のために持ってくる本の単行本率は、
高くなる。
より高くなってるかも、確かに言われてみれば。
あんまり文庫見たことないなと思って。
あんまりないかも。
ね。
どんなポッドキャストやろ。
いやいや、いいじゃないですか。
まあそうやな、そうやな。
そう、そうなんで、そうなんです。
それで、今回も単行本を手に持っていますね。
タイトルが、雑穀博士ユーラシアを行く坂本貞夫さん著、昭和堂さんという出版社から出ている。
初めて聞いた。
そんなにたくさん出してるって感じではなくて、京都ですね、京都の出版社なので、結構巨大の先生とか出してるイメージが多い。
そうなんや。
で、この坂本貞夫先生ももうご体感されて長いんですけれども、京都大学で教鞭を取られていた先生で、
私の先生の、直接の先生じゃないんですけれども、先生的な、一緒に調査に行かれたりとかされていたというお話も聞いたことがあるので、
直接お会いしたことはないんですけれども、個人的にはちょっとそういう親しみと言ったらあれですけれども、ご縁があるのかななんて思っている先生でもあります。
で、これ実はすごい昔の、うわ、第6回ですよ、佐藤さん。
おお、かなりもう本当の初期の初期。
2023年3月31日公開。
ちゃうわ、ごめんなさい。4月7日公開。
ごめんなさい。
誤差なんですけど、第6回ですよ、第6回の天野寂のすすめ、常識に疑問を持つ人たちというタイトルの時に紹介させていただいた本。
京都の里山を駆け抜けてアルキニスト民族植物学者の哲学と奇跡っていう本を書かれた著者の方でもあります。
で、その時もタイトルとしては挙げさせていただいたんですけれども、もう一冊のその、その第6回の時には京都の里山を駆け抜けての方を中心に紹介させて、私の恩師との、なんでしょう、恩師が体感されるにあたってのその思いとかを絡めてちょっとご紹介したりしたんですけど、
で、その時、京都の里山を駆け抜けてを読んだばっかりですごい気持ちが新鮮だったっていうのもあって、この雑穀博士ユーラシアを行く、今日持ってきた本の方は、なんかさらっと紹介するだけだったんですけど、というか、本当に昔に読んだので、正直忘れてた、結構内容忘れちゃったっていうところがあったので紹介できなかったっていうのもあるんですけど、
ちょっと、いろいろと最近、新しく本屋さんやるだとか、引っ越しするだとか、ちょっとバタバタ私していまして、で、ちょっとなんか自分を見失ってるような気持ちもなんとなくあったりして、
それでちょっと、まあ原点ではないんですけれど、ちょっとなんかその、昔の気持ち、これを初めて、この本を初めて読んだ時の気持ちって、どんなだったかなっていうような気持ちがちょっとあって、それでちょっと読み替えしてみたっていう感じですかね。
これ、出版されたのが結構前で、2005年7月に出版された本なんですよ。
20年前だ。
で、私が大学の卒業論文を書いたりして、第6回でご紹介した先生にお世話になり始めたのが、2007年とか、8年とかぐらいなんですよね。
だから、これがまあ結構出てすぐ。で、研究室に先生がこれは読んだほうがいいよみたいな感じで、筆読書コーナーみたいなのを、なんかそんな、筆読書って書いてるけど、全然好きな人が読みたけ読んだらいいっていう、まあそういうゆるい筆読書コーナーっていうのがあって、そこに先生が置いてらっしゃる本なんですよ。
それで、なんか表紙も柔らかい、ちょっと髭を生やされた赤いシャツで帽子をかぶった、これが表紙のタイトルの雑穀博士なんやろうなっていう感じの先生が、男性が一人こう小麦かな、何か雑穀を採集されてるよみたいな、ちょっとゆるいタッチの絵柄で書かれてて、
どういう話なんかなっていう感じで、当時興味を持って読んだんですけど。
それで、当時読んだ時は、これ内容としては、この坂本先生が、いろんな世界中、日本も含めてなんですけれども、
タイトルの通りなんですけど、ユーラシア大陸の西から東まで、十方無人に、雑穀と呼ばれるような植物を栽培して、人間が食べやすいような形に栽培化していく過程っていうのを調べるっていうフィールドワークをされてる。
で、それの記録をまとめられた本なんですよ。
で、すごい、何やろう、最近のこういう一般向けの科学読み物と、今改めて振り返って読んでみて、すごく感じたのが、
結構、全部とは言わないんですけれど、こういう、自分が体験したことを語る形式の、一般向けの科学者の方が書いた本って、結構増えてるかなと思うんですけど、
結構、自分の内面をすごく描いたりとか、ちょっとなんか、自分の子の部分っていうのが、すごい強いものが多いかなっていう印象を受けてるんやけど、これは結構対照的で、
ちょっとその、フィールドノートを読むじゃないけど、フィールドで研究者が日記みたいなのをつけてるのを読ませてもらってるみたいな、読み口ではあるんだけれど、
その言葉の端々に、情熱がほとばして、なんかその、抑えきれない感みたいなのがあって、なんか当時は、学生の時に読んだ時は、結構その、息切れしながら読んだっていうのが、結構正直なところではあって、っていうのもやっぱりあの、固有名詞がすごく多いんですよ、地名もそうだし、植物の種類の名前も、それぞれやっぱり固有名詞で、全部わかんないじゃないですか。
で、まあまあ今も正直あんまりわかんないんですけど、で、当時と一番違うのは、あの、私一人暮らしをその時してたんですけれど、あの、Wi-Fiとかまだ家に引いてなくって、しかもスマホも持ってないみたいな時代で、で、あの、ガラケーはあるんですけど、まあガラケーで検索もできるけど、そのネットの情報も今ほどやっぱり充実してない時代だったんで、
そのすごいその、マイナーな、その学名とか、調べても出てこなかったりとか、イメージがちょっとつかみにくいまま、想像で補って読んでた部分が、今より多かったなっていう、今はなんかわからんかったら、結構何でも出てくるんですよ、ちょっとまあ間違ってるものもたくさんあると思うんですけれど、
その植物の、あの、なんか採集する時にどのぐらいこう、麦とかさ、あの、実ってる部分があるやん、あそこがポキッと折れて取れやすさとか、全然違うみたいなのが書いてたりとか、でもそういうのとかって、なんか読んでってもちょっとそうなんやって感じやけど、動画とかで見たりとかできるし、
で、これであと、あの、取った後の、あの、雑穀の、あの、食べるためにどうやって、あの、人間が調理するかっていう方法とか、ちょっと文章だけだとわかりにくかったりするとかとかも、なんか今動画で見られたりとか、まあまあそういうのもあったりとかして、まあそういう意味での読み口が違ったっていうのも、なんかすごい時代を感じて、一つ面白い点でした。
でもまあそれは、本の本筋とは関係のないところなんだけれども、なんだろう、それは、私が学部の卒業論文書く前ぐらいに確か読んだから、なんかフィールドワークってどういうものかっていうのが、あんまりわからずに読んでたっていうところもあって、
あ、そうなんやっていう感じで読み流してたところが、今読み直すとすごい胸に迫ってくるというか、例えばその、調査で、あの、小麦の、その、小麦って今すごい、あの、粒が大きくって食べるところが、あの、できるだけ多くなるように品種改良されたものを世界で育ってるんやけど、それの野生種を見つけたときに、直ちに車を止めて飛び出すとか書いてて、
なんか、そうそうそう、直ちに車を止めて飛び出すんだよみたいな。
そうなんや。
そうそうそうそう。その時のなんか、あの、自分はね、あの、海の研究なんで、車を止めて飛び出すっていうのはあんまりなかったんですけど、陸の研究してる人と一緒にフィールドワーク行ったりすると、本当に彼らは、もう目干しいものを見つけると、キッ、バンみたいな、危ないんだけど、なんか、そういう風になっちゃ興奮しちゃうんでね。
へー。
そういう、なんか、淡々とした語り口の中に、そういう抑えられない情熱みたいなのを感じるのも、全然なんか読み心地が違って面白かったですし、で、単純にその、この坂本先生の個人の研究師としても、当時はなんか、なんかあんまり不運そうなんだって感じだったんだけれども、結構これ、あの、尺の長い話なんですよ。
たぶん、最初に、その小麦に興味を持って、あ、小麦というか、その栽培植物に興味を持ってから、この話の最後の章にたどり着くまでって、たぶん、2、30年の自分の研究史を振り返って、みたいな感じなんですよね。
なんか、その厚みっていうのを当時は、なんか、全然感じられなかったんだけど、今読むと、最初は、そのフィールドワークのことをはじめは、あの、自分がその、もともと住んでた地域の植物に、一つ一つ雑草って言うんじゃなくて、ちゃんとこれは何とか何とかっていう名前があるんやっていうのを知ったところから興味を持ってっていうところから、あの、スタートして。
で、あの、で、ちょっとその最初は、その自分の師匠の、あの、やっていた研究の経負というか、おたどる形で、その、小麦っていうのがどういうふうに、その、今私たちの、その口に入るほとんどの小麦って、その栽培化された、あの、品種改良されたものだけど、それがどういう由来で、あの、できたのかみたいな、あの、できてきたのかっていうのを、その、フィールドワークで確かめるっていうところ。
からスタートされたんだけど、その調査に行った中で、エチオピアの高原で、その小麦の調査に行ったときに、小麦じゃなくて、テフって呼ばれる、あの、エジプトの主食のインジェラって呼ばれる、なんか、薄いパンみたいなものがあるらしいんですけど、
そのインジェラを作る原料になる、テフっていう、あの、植物があるらしいんですけれど、それが、あの、すごく、あの、小麦とか米みたいに、粒がバンって大きいんじゃなくて、もうちっちゃいケシみたいな、パラパラパラッとしたものらしいんですよ。
で、それを見たときに、こんな小さな種子をつける植物が、この国の最も重要な穀類なのかっていう衝撃を受けて、で、それで、あの、
小麦とかって、穀物って言うじゃないですか、雑穀じゃない、雑じゃない、あの、いわゆるメインストリームの人が食べる穀物じゃなくて、
こういう、テフとか、あるいはアワとかヒエみたいな、雑穀って呼ばれる、小さな種をつけて、私たちの、あの、西洋が、近代化が進んだ世界の中では、あの、食料、メインの食料ではどんどんなくなってきている、雑穀に興味を持ったっていう流れ、で、その雑穀博士っていうタイトルにつながってくるんやけど、
その研究士とかも、なんか、その、これを調べに行ったのに、こっちに興味が行っちゃったみたいな、なんかどんどんこの軸足が移っていく感じとかも、なんかすごいね、大学生のときはそれもなんか、何よりリアリティがないっていうか、
あんまり引っかかるっていうか、胸に迫ってこなかったんだけれど、そこもなんか自分の、まあ比べるのおこがましいけれど、最初は、あの、私、あの、私、海面動物っていう本の研究を、あの、していてですね、本の話ばっかりしてるんですけど、生物学者なんですね、それで、
岩波書店さんから、2021年かな、に、あの、海面すてきなスカスカっていう本を出版させてもらったりして、で、あの、海面動物、あの、英語ではスポンジとか言うんですけれども、あの、すごいもう、ほんとにスポンジっていう名前の通り、こう、スカスカの生き物がいて、それが、あの、日本でほとんど研究者がいないんですけれど、それの研究を、あの、していたんですけど、
もともと、その、海面マニアで、ずっと海面の研究してたっていうわけではないんですよ、全然、最初は、あの、魚の論文を書いてみたり、あの、二枚貝、アサリとかハマグリみたいに、こう、まいてる貝じゃなくて、二枚の殻があって、その間に身があるっていう、二枚貝の研究をしていて、
でも、それをやってるうちに、私が調べてた、その二枚貝の一種が、海面動物と一緒に暮らしてるやつがいて、あれ、これ、海面のが面白くない?こいつら何?ってなって、こうなっていったりして、それでなんか、あの、本を出すまでのどっぷりになっちゃったんですけど、
まあ、なんか、そういう自分に、まあ、全然、ほんとに、坂本先生と比べると、ほんとに、あれなんだけれども、ちょっと、そういう、なんだろう、リアリティみたいな、研究の、研究者の心の移り代わりのリアリティみたいなのも、あの、感じたりしながら読むことができて、全然、なんか、読み口が違いましたね。
それで、このインジェラとか、あの、今言った、その、テフ、お材料に、原料に作る、その、エチオピアの主食なんですけど、それも当時、全然、知らなくて、何も引っかかりなかったんですけど、インジェラって、なんか、めっちゃ最近聞いたなと思ったら、あの、結構、その、高野秀幸さんっていう、ロフィクションライターさんが、あの、ソマリアの結構、記事、記事というか、本を書かれてるんですけど、
ソマリアって、あの、エチオピアの隣で、で、この方にエチオピアの話とかも、結構よく出てきて、ここでよくインジェラって出てきてたんですよ。
だから、その時の読んだ印象とかも、あ、あのインジェラね、みたいな、あ、インジェラってこんな、へえ、テフ、へえ、みたいな感じで、だから、なんか、その、結構、
まあ、大学生にもなると、人格形勢って結構できてて、あの頃から、何も変わってないなって、結構思っちゃうんですけど、
なんやろ、いろんな、いろんなことって言ったらあれだけど、経験したり、読んできたものっていうものはね、やっぱり、自分の中でちょっとずつだけど、積み重なって、
同じ本をこんなに、なんか、結構難しいなって思ったんですよ、昔は。
でも、まあまあ、知らん言葉も多くて、難しくはあるんですけれど、こんなに面白く読めるんだっていうのが、驚きでもあって、
ちょっと、なんか、本の紹介っていうか、なんか、自分語りみたいに、ちょっとなっちゃうんですけど、
すごい、やっぱその本を楽しむっていうのも、自分がどれだけ背景を持って、その奥行きまで感じられるかっていうので、全然こんなに読み口が変わるのかっていうのを、すごい驚いて、すごく楽しく読めた、読めました。
やっぱ自分がどういうところにいるかとか、どういう経験をしたかとか、どういう状況にいるかとかで、全然その同じ本でも、読んだ時の印象とか、受け取れるものがね、まるで変わってくるよね。
いや、ほんとに、ほんとに。で、あの、当時なんかこう、私、もともと文学部で入学して、それで、あの、理系の、まあ、専攻になって、いわゆる理展っていうものをしていたっていうのは、ちょっとやっぱ気負いもすごいあったんですよね。なんかその、ちゃんとしなきゃ、生物学者にならなきゃ、みたいなのがすごいあって、
でも今も、すべてから解き放たれた、一人の人間になってるんですけど。そうして読むと、なんかこれ、すごいなんか、めっちゃその人の暮らしも出てくるんですよ。で、そこもすごい面白くって、当時感じてた以上にその、坂本先生のその、
雑穀という窓を通して世界を見る、優し、世界を見る、人の暮らしを見る優しさみたいなのも、感じられるし、なんか言語に対しても、まあ、そんな言語に対してたくさん何か書いてるっていう本では、もちろんないんですけれども、ああ、そうかと思ったりしたのが、日本ではその、雑穀って呼ばれる植物っていっぱいあるけど、
アワとかキビとかヒエとか、それぞれあの、固有の名前がつけられてると、なんとか雑穀みたいな、なんか黄色雑穀みたいなんじゃなくて、ちゃんとつけられてるっていう、一方で、英語やとミレットっていう総称があって、で、アワの場合はフォックステイルミレット、あの、ちょっとたぶんキツネのしっぽみたいなんでしょうね、とか、
えーと、キビアとコモンミレットとか、まあ、一般的な雑穀みたいな感じで、どんな雑穀かっていうような書き方になってて、固有の名称っていうのはないっていうのがあって、で、一方で、日本やとその対照的に、麦はオオムギ、コムギ、ライムギとか、
麦と合成した言葉なんやけど、一方で、英語やとコムギはウィートで、ライムギはライで、オムギはバーリーとかみたいに、固有の名称があって、これはやっぱり日本と、英米圏でのその麦類とか雑穀類に対するその歴史とか態度っていうのが反映されたものであるだろうみたいな、興味深いみたいな、そういったところとかも、全然なんか今読んだらめっちゃ面白いと思うんだけど、
何も覚えてなくって、なんかその研究の内容としてもすごく面白いんですよ。なんか日本、いろんな雑穀って呼ばれるものの中にも、そのタンパク質のそのネチャネチャ度によって、餅っぽい食感のもの、餅製のものと、うるち米みたいな食感のうるち製のものっていうものが、それぞれの州で結構あったりして、
その餅文化圏がどこまであるかみたいな話とかもあって、その内容としてもすごく面白いですし、
坂本先生のその優しい、抑えきれない情熱と、その雑穀を通してみる人間愛みたいなところも感じられて、
すごくなんか面白い、面白いし、たぶん、たぶんというか希望なんですけど、またたぶん私がいろんなことを知っていったら、また違う読み口がすごく出てくるから、何回でもこの本を楽しめるような人間でありたいなって、
すごい素敵な言葉。
なんか思ったりしましたね。
自動書に対して、私が思っている思いが結構近くて。
なるほど。
なんかその、ちっちゃい頃読んだ感覚とか、どこに感情移入したかとか、いいなと思ったかっていうのと、成長した度合いによって、また捉えるところが違ったり、受け取るものが違ったりとか。
ちいさいももちゃんっていう本を、実はかなり本当に昔、エピソード2の3月10日、2023年3月10日に本結ってスタートしたんですけど、その日に公開している、エピソード2で紹介した、その小さな、違う、ちいさいももちゃん、松谷美穂子さんっていう、自動書の大化というか有名な方がいらっしゃるんですけど、
すごいね。こういうことってあるよね。別に狙ってるわけじゃないけど、不意にこう、人生って言うのかわからんけど、いろんなことがこう、輪を描いてさ、
戻ってきてるような。
螺旋みたいに戻ってくる瞬間ってあって、今なんか私たちが勝手にそうなってるかもしれない。
なんかそれってさ、上手い言い方ないんかなと思ってたんやけど、英語やとフルサークルモーメントっていうらしい。
そういう言葉があるんや。
すごいいい言葉よね。すごい好きな言葉、私。
フルサークルって。
あの、完全なサークル、縁。だから、
の瞬間みたいなこと。
そうそうそうそう。なんかあの、ふといろいろやってきたこととかがつながって、
自分の原点に逆に戻ってきたみたいな瞬間のことをフルサークルモーメントって言うんだけど、
素敵な言葉。
素敵な言葉で、なんか結構今回、それキーワードかもな。
かもしれないね。かもしれない。
その小さいももちゃんのところで、私が言ったのは、
ちっちゃい頃は、そのちっちゃいももちゃんって言ってるだけあって、すごいまだちっちゃい、たぶん保育園に行ってるから、3歳から4歳、5歳ぐらいまでの子なのね、主人公が。
そっちの方に感情輸入して、空想の世界とかに一緒に入って楽しんでたんだけど、
大人になってから見ると、保育園にももちゃんを預ける。
それはお母さんが仕事に行ってるから、ももちゃんを預けるっていう設定なんだけど、
1960年代とか70年代ぐらいに初版が出てる本なのね。だから、50年60年前の本にあって、
今と全然違うね、状況が。
そう、だから女の人が一人で働きに出るシングルマザーで子供を育ててるっていうのって、
今の時代よりすごくシビアだったりする状況だったろうなとか、珍しい状況だったろうなとか。
お母さんめっちゃ大変や!みたいなことが大人になって読むとわかって、
お母さん頑張れ!みたいな気持ちになって、読んだりとかして、そうなんですよね。
で、その時に一緒にハックルベリーフィンの冒険っていう、マーク・トゥエインさんが書いた小説についても紹介してるんですが、
多分その流れで同じことを言ってると思うんやけど、
すごいワクワクする冒険物語なのね。
ハックルベリーフィンっていうやんちゃな肩にはまらない男の子が主人公で、
イカダで冒険に乗り出すって話なんだけど、
でも実はアルコール中毒で暴力を振るって、
ハックルベリーフィンを監禁したりするような、結構最低って言ってもいいようなお父さん。
で、盗みをしても全然悪いぶりもせず、これ拝借してるんだよね、みたいなことを言うような人が、
から何とかこう、命からから逃れて、それで逃げ続けるっていう物語で、自由を獲得するっていう物語にも読めるから、
だからそういうふうに、さっき言ってたザ・コク博士ユーラシアを行く、でも感じたけど、
やっぱりその時代とか自分の年齢とか置かれてる状況とか、
得てきたものって確実に何か積み重なってて、それとそのフルサークルモーメントがあって、
ピタッとハマる瞬間ってあるんだなって。
自動書だと特にね、小さい子、子供と大人っていう子の大きな変化があるところなので、よりそれを感じやすいですけど、
大人が読んでもやっぱりそういう、なんか良さって感じられるんだなっていうのをちょっと再認識させてもらいましたね。
やっぱりその、子供から大人って当たり前に全てが変わっていくけど、
私もだから、私自身も読んでみてすごい意外だった。もう大人になってたつもりだったけど。
まだだから、またこれから違う自分に成長っていうことが、ちょっとあんまり好きじゃないんですけど、
またいろんなものをより楽しめる自分に、もっとなっていけるといいななんて思った読書体験でしたね。
これは読書体験でした、ほんとに。
なんかほんとにいろいろ思い出しちゃった。
この雑誌博士ユーラシアに行くの本が置かれてた棚の感じとか、
そこに、その隣に座ってた先輩の服絵とか。
なんかもうほんとにいろんなことが思い返ってきた。
エモーショナルやな。
そうそうそう。
っていうのをめっちゃ語っちゃって、今回超弱ですね。
はい。
ではここで、毎週最近やってます、あのコーナー。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
お便りむすむす。
お便りむすむすはお便りを通じてリスナーの皆さんと楽しく交流するコーナーです。
はい。
今回紹介しますのは、本ムスネーム、ハッピーハロウィンの季節さんです。
いつ私たちが残していったかもバレますね。
残していったかじゃないや、いつから放置していたかが。
いやいやいや、恐ろしい。
すみません。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
つばきさんサトゥさんこんにちは。
毎週金曜日、素敵な本の紹介や雑談、とても楽しみに拝聴しています。
私は先日ディズニーシーに行ったのですが、そこで初めてアクアトピアのつぶぬれという体験をしました。
見た目は霧吹きのような感じなのに、水のつぶはあまりにも大きくぐっしょり、かっこわらい、だいぶなめてかかっていました。
かっこ汗みたいな顔餅がついてますね。
頭と体はもちろんびしょびしょ。
荷物も一応かからないように保護されてるし大丈夫だろうって思っていたら、ところどころ濡れていて、リュックの背中側に入れていた文庫本が水没。
すごくいい思い出になりました。
ポジティブでめっちゃいいね。
お二人は読んでいた本が濡れてキャーとなった経験や、それこそお茶を倒しててんてんてんてんなんて経験はありますか?
落としたり、カバンの中でクシャッとやってしまったお話とかでも構いません。
長々と私ごと失礼しました。
だいぶ涼しくなってきたと思ったら30度、朝晩の気温差が激しいですが、お二人ともお体にご自愛くださいませ。
っていうふうにお便りいただきました。
めっちゃポジティブが伝染するような、お人柄が伝わってくる。
そうですね。
こっちも読んでて楽しくなるお便りですね。
はい。
ありがとうございます。
どうもありがとうございます。
本物の中であんまりディズニーに言及するっていうのがないよね。
ないよね。
ディズニーシー行ったことある?
あるよ。
あるある。
え?ある?
ある。
なんか今はなくなってしまったんやけどさ、あのホットワイン、甘いホットワインにシナモンスティックを入れて飲むっていうホットワインが。
ディズニーランドはアルコールないけどシーは飲めるんや。
あんねんあんねんあんねん。
それがすごい冬に限定で出ておいしくてね、大好きだったんだ。
いわゆるグリューワインとかいうやつね。
グリューワインって言うんだそういうの。
なんかシナモンとか香辛料入れて。
名前があるんやね。
私昔レンジでやってたよ。
おいしいやんな。
おいしいおいしいおいしい。
赤丸っていうさ、知ってる?
安いやつやね結構赤い。
甘い日本のワインが甘いのがあって。
あれでレンジでチェーンしてシナモンスティック。
あ、合いそう合いそう。
めっちゃおいしいね。
あれあれあったら結構安ワインでもおいしいよね。
いや全然おいしい全然おいしい。
香辛料って偉大やなって。
いや偉大偉大偉大。
それは置いといて。
本がズブ濡れになってキャーってなった経験があるかっていうことですね。
学生の時それこそ私高校の時とかさ、まだジップロックにたどり着いてなかったから、
私今基本的に本はジップロックに入れて厳重管理持ち歩きタイプなんですよ。
え?ってなるけど、でも実は結構いい手段よね。
めっちゃいい。だってさ、何回も使えるし、でも古くなってきたら買えれるし。
絶対ジップロックのジップを締めたら雨、ザザぶりの雨でも大丈夫。
大丈夫大丈夫。
そうやね。賢いと思って。