1. 本の虫のススメ
  2. Ep.141 獰猛な想像力。とにか..
2025-11-07 28:22

Ep.141 獰猛な想像力。とにかく読んでほしい本

spotify youtube

今回は系統こそ違うものの、ある共通点を持つ2冊の小説をそれぞれが紹介します。獰猛な想像力に殴られるような衝撃を受ける本、涙なしには読めない本。ぜひ読んでほしいです。



【紹介した本】

・ベンハミン・ラバトゥッツ(著)松本健二(訳)「恐るべき緑」白水社
・レベッカ・ブラウン(著)柴田元幸(訳)「体の贈り物」twililight


【よりぬき】

・科学分野の司馬遼太郎みたいな本
・獰猛な想像力と滲み出るユーモア
・良さが言語化しにくい本
・衝撃的な内容は描き方が難しい・フランケンシュタインは色あせない名著


サマリー

ポッドキャストでは、椿さんと佐藤さんが本について語り合っています。特に拝談社から出版されたベンハミン・ラバットッの小説『恐るべき緑』が取り上げられています。この小説は、科学者たちの歴史と社会との関わりを描写しており、想像力豊かなストーリーテリングが魅力です。エピソード内では、ラバットッの小説とレベッカ・ブラウンの『体の贈り物』についても話されており、特に人間関係やエイズ患者のケアを扱ったレベッカの作品が心に深く響くことが強調されています。さらに、作品の読書体験における感情の重要性についても触れられています。今回のエピソードでは、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』が持つ時代を超えたテーマについても語られており、読者とのつながりや感想を共有することの喜びが伝わってきます。

本の紹介とテーマ
生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と、書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれやをゆるっとお届けします。
本の虫のススメ、11月に入りましたが、皆さん、いかがお過ごしですか?
だって、11月っていうことはさ、来月12月やで?
いや、そりゃそうやん。それは、それはそう。年末やんなってことやんね。
ね。
たぶん、ジングルベル、ジングルベル言ってるじゃん。
なんでそんなジングルベルじゃんって、そんななんか微妙に生まれた英語みたいな。
そうか、ジングルベル流れるよね。もうハロウィン終わってる時期って。
ハロウィン終わったら、サッと流れるよ。
そうやんな。というところで、まだ11月に入ってないということが、これでばれてしまいました。
ちょっと手前のね、時間にいるのでね。
ドキドキするわ。
ドキドキするわ。椿さんは、忙しそうななんか本を、結構読まれてるんですか?
いや、持って、基本的に、佐藤さん家で収録してて、私は紹介したいなと思った本を持参して、手元にパラパラしながら紹介するっていうのが、よくあるスタイルなんですけど、それで、めっちゃ持ってるよね、今日ね。
そう、かなり、しかも分厚い本とか、いろいろ持ってきてるよね。
え、そう?分厚いとか言っち。分からん、分厚いの定義が。
そう、あの。
奥に、奥にある本が分厚い。
あ、そう?あ、そうだよな。これ分厚い。
結構分厚いよ。
これ分厚い。これは紹介したいね、今日。
あ、そうなんや。えぇー、えぇー、たぶんリスナーさんずっこけた、今。ずるってる。
今、読んでんねん、これ。
あ、そうなんや。
今、読んでんねん、とか。
そうか、そうか。じゃあ、もしかしたら、あの、のちのち紹介するかもしれないですね。
そうなんですね。あ、そうなんや。紹介せえへん。そんな文庫閉じなくていいよ。
今日はね、とりあえずしない。
なぜか、この本にあたりきつい。
なんでや。
え、じゃあ、今日は、どの本を紹介してくれるんですか?
えっとね、あの、結構その、今、バタバタしてるというのがあって、新しい本なかなか読めないので、
昔読んだ本を、ちょっと紹介しようかなと思って、持ってきました。
で、ちょっと、どっちからいこうかな。
結構対照的な本だなと思うので、ちょっと2冊セットで紹介したいなと思うんですけれど。
『恐るべき緑』の内容
みすず書房っぽい。違うか。
拝談社か。拝談社でした。
あ、ちなみに、ごめんなさい、ちょっと、あの、脱線していい?
早速?なんですか?なんですか?
いや、あの、私の友達のね、ホームス聞いてくれてる人が、もうヘビーリスナーで全部の回聞いてくれる。
ありがたい。
ありがとうございます。その方が、なんか、昨日LINEで、ホームスで紹介されない大手出版社、第1拝談社って送ってきた。
ほんまやな。
確かに。え、でも拝談社嫌いじゃない?てか、まあまあ好きな出版社のつもりなんやけど。
でもね、見て、それ、あの、ノートにさ、作ってるやん一覧。
あ、ノートにこれまで紹介した本の一覧公開してるんですよ。
あります。
あの、プロフィール、プロフィールって言うんかな?その番組説明欄みたいな大元のところにリンク貼ってるので、もしよかったら見てみてください。
興味あったらぜひ見てみてください。
はい。
ちょっと最新まで、あの、アップデート、がん、がんばりまーす。
はい、がんばりまーす。
ちょっとあの、追いついてないところがあるんですけど。
追いついてない、はい。
まあ基本的に載せていってて。
うんうん。
そこ見たら確かに、拝談社少ない。
そっかー。え、角川とかも少なくない?あ、でも、あ、そうやな。
角川も確かにそんな。
少ないよね。
あ、でもちゃんと角川注目が来るの知らなかった。
そうなんや。え、でも拝談社確かに。
確かに。
確かにしてないかも。
思ってさ。
してないかも。
ね。
え、結構好きなんやけどな。なんでやろうな。たまたま?
私でも、本棚見てもあんまりなかった。
拝談社?
昔、結構その、ミステリーとか読んでたとき、学生のとき、中高のとき、すごいミステリー好きで読んでたんですけど、そのときはすごい、拝談社。
拝談社の文庫とかね、すごいあるもんね。
勢いは当時っぽくにあって、よく読んでたんだけど。
標木夏彦さんの本とかね、拝談社やもんね。
あ、拝談社。そうやね。
分厚い。
分厚い。
ね。
ちっちゃいのに辞書より分厚い。
そうそうそうそう。
あれなんか特殊な製本なんやな。
あ、そうなんや。
なんか記事で読んだ気がする。
へー、確かに普通の製本じゃちょっとね、えらいことになるよね。
ちょっとね、バカになるよね。
なるよね。
絶対なる。
へー、そうなんや。確かに拝談社あんまり言ってない気もするな。
そうそう、ちょっと一覧見てみて。
見てみるわ。
っていう、あのなんか、拝談社に別にネガティブな感じは全然ないけど。
ないないないよ。
お前は。
言われてみれば。
そう思ったりしました。
なるほど。
で、今回も例によって拝談社ではない。
拝談社ではなく、逆によく登場しがちな出版社ですよね。
そう。
白水社。
規模的に考えたらそうやな。
そう。
あの、本、ポッドキャストには品質の白水社さん。
はい。
信頼の。
信頼の。
から出版された本です。
うん。
タイトル、恐るべき緑。
おー。
ベンハミン・ラバットッさん。
おー。
えー、松本賢治さんが役。
うんうん。
という、これは小説。
あ、小説なんや。
そう。
ノンフィクションみたいなタイトルやなと思って。
いや、それがききかいかい。
へー。
小説なんやけど、あのちょっと、柴梁太郎の、なんか科学者版みたいな感じ?
柴梁太郎、実は読んだことなくてさ、私。
柴梁さん。
いや。
どういうイメージ?
なんていうの、あの、歴史上の人物を扱ってるやんか。
もう、なくなって長いこと経ってるっていう意味では、まあこの恐るべき緑の対象の人は、まあ言うて、100年、この100年間ぐらいの人たちを扱ってるから、まあそこは違うんやけど、その歴史上の人物、実在した人物を扱って、でもその、その隙間をもう、あふれる想像力?
で、埋めて、本当にこんなことがあったんだって、読者が、あの、殴るように納得させられる、引きつける文章を書くっていう意味。
で、柴梁太郎さん。
柴梁太郎さんが書いた科学者の本みたいな。
へー。
まあ、私もほとんど柴梁太郎さん読んでないんだけどね。
イメージ的に。
そうそう、でもなんか結構その、歴史好きとか、歴史家の方からは、やっぱり批判もある方じゃないですか。
あの、その史実を完全に、ノンフィクションとして書いてるものではやっぱりなくて、あれは小説、は小説じゃないですか。
だからこれもそれと同じ立ち位置で、でも扱っているのが、科学者、主に物理、物理学者たちが、
特にその社会との関わりの中で、どういうふうにこう、悩んだり、葛藤したりしながら、研究を進めてきて、どういう成果を生み出して、それが社会的にどういう機決に結びついたか、みたいなのを書いてて、
だからその、第一次世界大戦で使われた猛毒ガスの開発者のブリッツハーバーっていう方の物語だとか、
これ短編集なんですよ。
あとはその、あれですね、原子力の開発に携わった人たち、開学者たちの話とかを、まあ群像劇に近い形で書いてて、でその、何やろう、だから、めっちゃノンフィクションっぽい書きぶりではあるんですけど、
ノンフィクションやと、踏み込めないところまで、その、想像力で踏み込んでいて、だから、何やろう、面白い。
すん飛ばしてシンプルな感想になった。
この、裏拍子のとこにあのあらすじというか、紹介文が書いてるんですけど、これがすごいいい絵って妙やなと思うんですけど、歴史の空白を埋める童貌な想像力と滲み出るユーモアっていう風に書いてて、で戦争と科学の機械の結びつきをシニカルに物語る。
まさになんかそういう内容で、ほんとにその教科書的な内容を、ただつなぎ合わせるんじゃなくて、ほんとにその想像力が、もう爆発してるみたいなもんで、
物理学者って、あんまりみなさん周りにいないと思うんですけど、その物理学者の人たちの息遣いが感じられるような、何やろう、歴史上のその人物としてじゃなくて、生身の人間として感じられるような、
読者へのメッセージ
小説で、だからなんか、もちろんその想像力で、ちょっとあまりにリアルで怖いぐらいに補ってるところはあるんですけど、でもやっぱりその大筋っていうのは史実というか、に沿って書いているっていう面でも、すごくその科学に興味があるみたいな人じゃなくても楽しめる小説でありながら、
その、科学と社会がどう、特にこの物理学と社会っていうのがどう結びついたかっていうのが、感じられるような本で、なので、興味のそのある意味入り口にもなるような本でもあるし、そういうなんかもう前提を取っ払って小説としてすごく出来が良くて、めちゃくちゃ面白い本なので、
科学あんまり興味ないなっていう方でも絶対楽しめると思います。小説としての完成度がとてもとても高い。あまりに面白くて、ちょっとまだ翻訳、この人の、この著者のベンハミン・ラバテュッツさんの違う本が何冊か、まだ翻訳されてないのがあるんですけど、それも今ちょっと私、翻訳待てなくて読んでます。
原著で読んでるんや。
原著で読んでる。そのぐらい面白い。絶対損はさせないので、今読むべき本。今?今じゃなくていいです。好きなタイミングで読むべき本です。
トーンダウンしちゃった。
まあまあタイミングはね、その人によるからね。
なんかちょっとあれやなと思ってた。すごい煽り系のお客さんみたいになったなと思って、急ブレーキ踏みました。
ちょっとその本の話を聞いてて、紹介したいなと思った本があって、ちょっと共通する部分があったので、これちょっと別の回に紹介するつもりだったんですけど、ちょっと今回紹介しようかなっていう本があります。
体の贈り物。レベッカ・ブラウンさんが書かれていて、柴田本幸さんが訳されている本です。
有名な翻訳者さんですね。
そうですね、英米文学系の、ここにも柴田さんみたいなぐらい、どんだけ仕事してはんのやろってぐらい、訳者としてね。
有名な、一番有名な方のお一人かもしれないですね。英米文学の。
なんか全然タイトルから想像つかないんですけど、体の贈り物。
そうなんですよ。これ2001年に単行本は出ているので、結構古いですかね、本なんですよね。
四半世紀や。
四半世紀経ってるね。この本すごいね、これね、ちょっと紹介するのがすごく難しい、私としては。
恐るべき緑は難しい。
そうやろ、そうやろ。だからちょっと近いものを感じて。
紹介するのが難しい。
難しい本つながり。
ちょっとさっきの恐るべき緑と共通するかなと思うんですけど、これもノンフィクションっぽい要素が少しある小説、短編集なんですよ。
なぜかというと、この短編集、これもちょっと群蔵劇に近くて、主人公の私が出会っているエイズ患者の方の介護というかケアというか、そういう仕事をしてて。
だから医療従事者ではないけど、家事をちょっと手伝ったりとか。
そういうことをしてる。関係の仕事をしてる。
人が出会うエイズ患者の方とのまつわるエピソードをノンフィクション風に書いてる小説なんですよ。
なんでノンフィクションっぽいかというと、このレベッカ・ブラウンさんが、この方は小説家なんかな。
たぶん小説家と言っていいと思うんですけど、そうですね、作家さんなんですけど、実際にエイズ患者の方のケアをする仕事を何年かされてたんですよ。
だからたぶん自分の実体験をかなり元にはしているだろうっていうところで、ちょっとノンフィクション的な要素もある。
この本は読んでとしか言えないんですよ。
わかる。
とにかく読んでみたいな。損させないから読んでみたいな。
本当にこれはね、すごくね、やばい。
何やん。
面白いとかやばいとかすごいとかしか言えなくなる系の本なんですけど、
エイズ患者の結構、重病の方とかを対象にしている内容が多いので、結構シビアなんですよね、状況が。
もうホスピスってあるじゃない。
週末期の緩和ケアとかをする。
そう、だから治る見込みがない死を待つ人たちの幸せな暮らしっていうのを支えるある意味で、そういうお家っていうか施設っていうか。
ホスピスに入る前と入った後のその人の変化の話とか、いろいろそういうエピソードが出てくるので、結構シビアな話が多いしシリアスな話も多いし、
結構死が常にこう、ページの裏に死の影がちらちら見えるような話が多いんですね。
結構その死にまつわる話とか、こういう本当に重篤な病にまつわる話って、すごく書くのが難しくて、変にやるとなんかお涙ちょうだいみたいになっちゃったりとか、
そうやんね。
なんかこう感動させるためのなんか泣ける小説って、あんま私あの言葉好きじゃないんですけど。
私もダメあれ。
そう、なんかそういうなんかこう消費する感じのなんか物語になってしまいかねなかったり、そんなつもりはなかったとしてもそうなりかねなかったりとか、すごく難しい扱い方が。
そうだよね。
そうなんですけど、なんかこの小説は結構そういう感情的なエモーショナルっぽい部分が削られてて、あった事実を結構淡々と書いていたりするんですね。
なるほどなるほど。
だけど、だからそんなにこう、なんかあからさまに涙を誘うような描写は結構むしろ排除されている、意図的に排除されてるんじゃないかなっていうぐらい淡々として見えるんだけど、
でもだからこそより、なんかこのレベッカさんじゃないや、この私っていう人がどれだけ心を尽くしてそのケアをしているかっていうところが逆に浮き彫りになるし、その関係性っていうのがすごい胸にすごいぐっと迫ってくるものがある。
私さすがに人前で本を読んで泣いた経験ってないんですけど、この本を電車で読んでて涙がワーって止まらなくなって、ワーって、えーみたいな、えーみたいになったぐらい本当に泣ける小説じゃなくて泣いてしまう小説でしたね。
確かにその恐るべき緑も全然扱ってるテーマは、ある意味その社会を一変させてしまうような技術につながるものを生み出してしまった人たちっていうものを中心に扱ってるんだけど、
だからその、さっきのりこが言ってた消費される題材にもあるようになりがち。
そうやね、戦争とかっていうところにもそうかもしれないね。
すごくそれも扱いが難しいんだけど、想像力で埋めてて、物語としてとても面白くしているんだけど、一方で、さっき佐藤さんが紹介してくれたみたいに、ちょっとやっぱり、あんまり感情を煽るような書き方ではでもないんだよね。
結構淡々と、内面を直接的な言葉でなぞるというよりも、不穏な風景の描写だったりとか、社会全体の大きなうねりの中で翻弄されていく姿みたいなのを描き出しているような感じで。
なのでちょっとそういうところも共通点があるのかななんて思いながら聞いてましたね。
そうですね、役者の柴田さんもですね、このレベッカ・ブラウンのこの小説について、とにかく読んでみたいなことを珍しく書いてて、
というのは、とにかく読んでもらわないと魅力がわかってもらえない本っていうのが、この本の特徴だと思うっていうことを言ってて。
だからもう全部、なんなら全部立ち読みしてくれてもいいから、とにかく読んでみて。
来いよ、怒られるよ。
それはさすがに申し訳ないかっていうエクスキューズはついてるんですけど。
でもそのぐらいなんやね。
だからすごく柴田さんも思い出を持って、訳された本だなっていうことがわかりますし、
そうですね、この本はとにかく涙なしに読めない本なんですけど、そんな簡単な言葉で片付けないで、とにかくいい本だから読んでほしいんだっていう気持ちがすごくあります。
読書体験の重要性
最初、何のこと言ってるかわかんないんですよね。
特にすごく説明をするわけじゃなくて、関係性も何も最初は説明されず。
毎週何曜日に、私はリックのアパートへ行ったっていう一文から入るので、もう恋人?友達?みたいな感じで始まって、
一編目はちょっとまだよくわからないまま終わるんですけど、でも2編3編って読んでいくうちに、ああそういうことかっていうのがだんだんわかってくるので、
どこから読んでもいいって柴田さんは書いてるけど、私的には最初から読んで、徐々にこの世界に引き込まれるっていう体験をしてくれたらすごくいいなっていうふうに思いますね。
なかなかつながらなそうな2冊がつながったね。
それもちょっと私たちの読む傾向の違いとかが出てる感じで、面白かったかなと私は話してて思いました。
ありがとうございます。
はい。では、いつものあのコーナー行きたいと思います。もう毎週紹介しても紹介しきれないぐらいお便りをたくさんいただいていて、本当にありがとうございます。
本当にありがとうございます。
では、せーの。お便りむすむす。
お便りむすむすはお便りを通じてリスナーの皆さんと楽しく交流するコーナーです。
今回は本むすネーム、りょうさんからお便りいただきました。
ありがとうございます。
いつも楽しく聞かせていただいております。
本むすさ、そんむすさまって言うてくれて。
そんな、そんな、そんな、そんなさまとかいらないんで。
ほんとだね。驚いちゃった。
気軽に読んでください。
本むすさまで取り上げられたのをきっかけに、以前から読みたいと思っていたフランケンシュタインを読みました。
ありがとうございます。
フランケンシュタインとさらにはもう一人の主人公というべき怪物が、それぞれに他の誰とも分かち合えない苦悩を抱え、感情が激しく揺れ動く様が描かれており、
特に怪物の人間の愛を求めながら、それが残酷にも拒絶されるくだりには強く胸を打たれました。
フランケンシュタインの魅力
ポッドキャスト内でお二人が当時の時代背景についてお話しされていたのが興味深かったです。
カルバーニ電機の実験がいかに当時の人々の想像力を刺激したかという椿さんのお話には、なるほどなぁと思わされました。
ネタバレ会はお二人それぞれの感想を聞くことができて面白いです。
また時々やっていただけると嬉しいです。
それではこれからもお二人の読書話を楽しみにしていますとのことです。
嬉しい。こういうふうにしてネタバレ会をきっかけに読みましたって言っていただけるのね。
めちゃくちゃ嬉しいですね。
嬉しい。
結構ね、そのネタバレ会好評いただいてて、私たちもやっててよかったなって。
本当に本当に。
フランケンシュタイン本当にやっぱり古びない名女ですよね。
本当に。これはちなみにエピソード128回の古典の名作フランケンシュタインを読むという回でネタバレ会やってるので、ぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
できれば読んでから。
それが最高ですね。
読んでくれると嬉しいなぁ。
そうそうそう。古典の名著って言われてる作品で、SFの元祖なんて言われてたりもする本みたいですね。
メアリーシェリーさんという女性のイギリスの小説家の方が、1818年に出版したというのが最初みたいですね。
200年前やなぁ。
本当に200年、ちょうど200年ぐらい前で。
それがね、現代的な課題を内包してるというか、本当に古びない。
面白い。
面白い。
本でしたよね。
本当に本当に。
そうですね、結構こう、ガーッて一気に読んでしまえるような本で、息つく暇もなくページをめくる手が読まない。
読者とのつながり
読まないだって。
止まらない本ですし。
すごくね、気持ち胸に迫るものがすごくあって、フランキンシュタインは博士の方で、怪物を生み出した博士の名前の方で、怪物の方は名前がないんですよね。
そうやね、最後までないよね。
そう、だからそれも切なくてさ。
そうやね、そうやね。
実際にこう生み出されてしまった怪物っていうのが、その倫理っていうのはどこに置けばいいのかっていう、今の時代でも未解決で、むしろ今突きつけられてる問題を200年前に提示してるっていうのが、本当にすごい想像力って言ってしまうと、言葉が軽くなってしまうかもしれないんですけど。
確か20歳ぐらいに書いてる小説で。
このメアリーシェリーさんがすごく若い時に書かれてるんですよね。
そうなんですよ。
なのでやっぱり時の試練というか、ずっと読み継がれてきた本っていうのは、まあ当たり前かもしれないですけど、それだけの魅力があるんだななんて改めて思ったりしましたね。
本当に本当に。
それをまたこうやって、あのポッドキャストを介して聞いてくださるリスナーさんと分かち合えたっていうのは、すごい嬉しいよね。
めちゃくちゃ嬉しいですね。
なんか時を越えて、ちょっとおこがましいですけど、確かバカンス先でメアリーシェリーさんが書き始めた小説が、この遠い国で想像もつかないテクノロジーでさ、なんか私たちの声が届けられてさ、それでまた読み継がれてるってなんか不思議な感じ。
なんかね、胸が熱くなる話やなって思う。
なんかこのエモーショナルなところが本の良さだなってすごく思いますね。
いや本当に本当に、なんて思いながら嬉しくお便り読ませていただきました。
りょうさん本当にありがとうございます。
ありがとうございます。また機会を見つけてネタバレ回もぜひぜひやっていきたいと思います。
はい。それでは来週も楽しみにしていただければ幸いです。
良い読書体験を。
本の虫のすすめでは皆様のご質問ご感想をお待ちしています。取り上げてほしいトピックも随時募集中です。
TwitterのDMまたは番組説明欄に記載しているメールアドレスにご連絡ください。
本の虫のすすめは毎週金曜日17時に配信しています。
アフターファイブに読書トークをお楽しみください。
28:22

コメント

スクロール