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2024-04-05 24:00

Ep.58 戦中の子供を描いた本と、2人の子供時代の話

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積読していた「続 窓ぎわのトットちゃん」をようやく読んだ話から、戦時中を描いた本の話、そして現代へと話は展開し……。本むスが生まれるよりずっと前、2人が出会った頃の話などエピソード0なトークをお送りします。


【紹介した本】

・黒柳 徹子「続 窓ぎわのトットちゃん」講談社
・阪本寧男、物集女くらぶ (編著)「京都の里山を駆けぬけて」英明企画編集
・ウラジーミル ナボコフ(著)若島 正(訳)「ロリータ 」新潮文庫
・トオマス マン(著)実吉 捷郎(訳)「ヴェニスに死す 」岩波文庫


【よりぬき】

・トットちゃんの続編は意外な内容でした
・戦中のシビアな事実を前向きに書いた本
・エキセントリックマザーのお話
・本むス2人が出会ったころのエピソード

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生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と、書店員の佐藤が、本にまつわるアレやコレやをゆるっとお届けします。
今日も始まりました、本の虫のススメですけどね。
ススメ。
何回か前の回で、あの、つんどく本を一気にこう、紹介する回をやったんですけど。
あれね。
うん、すごい量やったよね。
いや、びっくり。
22冊やったかな。
うん、びっくりしたね。
どんだけつんどい、つんでんねんね。
ほんの一部です。ほんの一部。
ほんのね、ほんの一部ですよね。
で、で、その中の一冊を読んだんよ。
おー、紹介した。早い早い。
紹介しました。紹介しました。
すごい。
で、まあ、やっぱりよかったんで、紹介したいなと思うんですけど。
うん、何読みました?
はい、あの、俗窓際のとっとちゃん。
おー。
黒柳哲子さんの本ですね。
大切すぎて。
そうそうそうそう。
読めないって柵さんが言ってた。
読めないって本ですね。
もうでも、いつまでも寝かしててもしょうがないと思って。
もともとあれですもんね、すごいその、窓際のとっとちゃんのファン、ファンって言い方は軽いかもしれないけど。
まあでも、ファン、ファン。もう人生を支えてくれた本って言ってもいいぐらい。
うんうん。
読んだことない方のためになんとなく説明すると、
その窓際のとっとちゃんって、哲子さんの子供時代を書いてるんですけど、ちょっとはみ出しものなんですよね、とっとちゃんが。
他の人と同じように行動できないっていう集団の中でこぼれてしまうような子供だったのが、
いい学校といい先生に出会って、個性を尊重してくれる教育者に出会って、で、生き生きとこう過ごしていく。
だけど戦争がそのまあ小学校とか生活に忍び寄ってきてみたいな、そういう話なんですけど、
人と違ってもいいんだっていうところで、自分自身がそのなんとなく変わりもんやなっていう自覚があって。
そうやね、私らは結構やっぱり中間をそんなにやっぱり主流ではなかったもんね。
主流な派ではなかったよね。
はみ出しながら仲良く。
結構はみ出しの人いたからありがたくあったけどね。
はみ出し仲間がいたから楽しく生きてこれた部分はあるけど、
でもやっぱりなんかこれでいいんやろうかみたいな不安に思うときにずっと支えになってくれた。
そうだよね、やっぱりすべての人に合う教育者というか、周りの大人がいるわけじゃなかったりもするからね。
特にその学校教育って一つのところに一律に提供するっていう側面が今でも大きいと思うんですけど、
03:03
そうじゃない形もあっていいんだっていう、新しい世界の窓を開いてくれた本なんですけど、
でその俗窓際のトットちゃんっていうのはちょっとそのそれがともえ学園っていうその学校舞台に主に書かれてるんですけど、
その後のトットちゃんの話が書かれてて、結構その戦争で東京大空襲があった話だったりとか、
食べ物がなくなって疎開をする話だとか、
でその後にNHKが出来上がってきてテレビ放送を始めるっていう風になって。
なるほど、そんな私全然俗窓際のトットちゃんのこと知らなかったんだけど、そんなになんか長いスパンで書いたはんねんやね。
もっとなんか短い少女時代で終わるのかと思ってた。
そう思うよね。じゃなくて、自分の女優になってからの話も書いてる。
どっちかというと中学生から大人になっていくトットちゃんというか、黒柳哲子さんって感じ。
そうね、そうね。へー、あ、そうなんや。知らんかったわ。
そうそうそうそう。なんかご自身も俗窓際のトットちゃんのそのともえ学園の話が一番子供時代で面白かったから、
あれから先の話はもう書けないと思ってたらしくて。
いやでもそうな、その気持ちもわかるな。
だから40年以上経ってようやく続編ができてんけど、
なんか窓際のトットちゃんとはもう全く違うものとしてすごくいい作品だなっていうふうに思いましたね。
確かにね、全然違うよね、それだと。
黒柳哲子さんは正直すごいお嬢様なんだけど、
うん、わかるよね。
まあまあ、味古前からね、味古前からもお分かりでしょうけれど。
オーラが。
オーラがある通り、超お嬢様なんやけど、
まあそんなお嬢様でさえ戦争時代は食べ物がなかった話とかあって、
お母さんに入り豆やったから、豆を15粒だったと思うんですけど、
渡されて、小学生だったトットちゃんにね。
これがあなたの1日の食事やから、これを全部食べきらんように分割して食べなさいと。
水で膨らませられるから、水とたくさんの水と一緒にこれを食べなさいよって言われて渡される話とかがあって。
その時が何歳かわかんないですけど、
例えば10歳だとしてさ、10歳の子供がさ、豆粒入り豆15粒。
足りるわけないよね。
うん、足りるわけがないやんか。
で、それをその3粒食べ、3粒食べ、防空壕の中でちょっと2粒食べみたいな、
ずっとずっとお腹が空いてひもじ?っていう話が出てきたりとかして。
06:03
なんか今の時代だと全然ありがたいことになかなか考えないような、
飢餓とか、戦争っていうののリアルなエピソードを。
そうやんね。
今それをさ、自分の言葉として語れる人ってさ、
本当にどんどんどんどんでって言ってるから、
息じびきと言ったら、なんか言葉が適切かわかんないんですけど、
すごいその死に迫って、やっぱ戦争って良くないなっていうことをリアルに教えてくれた本でしたね。
やっぱりなんかその、その時代を生きた人じゃないと書けないものを読むと、
やっぱ胸に迫るものがすごいあるよね。
ちょっとそれを聞いてて思い出したのが、
昔、すごい前の回でも紹介した本なんですけど、
坂本貞夫さんという京都大学の農学研究科の教授をもともとされてた先生が書かれた、
京都の里山を駆け抜けて、
自伝的なやつやね。
そうそうそうそう。
で、多分トットちゃんよりも少し年齢は上なのかなっていうぐらいで、
中等部とか多分高校ぐらいの時にその戦争っていうのを体験されてっていうので、
じゃあちょっと上の世代やね。
だからその自分でその食べ物をあそこの村にはあるらしいっていうのを聞いて、
もう一晩二晩駆けて歩いてみたいな話とかも書かれてたりして、
本当になんかそれがある意味当たり前やった時代で、
みんなでじゃあ行くしかないねみたいな感じで、
ある意味すごいほがらかに、
すごい悲壮感があんまりなく書いてらして、
そっかでも人が生きるっていうのは悲壮なばっかりだと生きていかれへんからさ。
もちろんそうやね。
なんかそういう側面をすごい感じる本でもあって、
他にも戦争の描写だけじゃなくて、
その人としての魅力っていうのも、
トットちゃんもだと思うけど、
あふれてる本なので、
これもまたぜひ読んでほしい本かなと思いますね。
なるほど。
悲壮感がなくて、それはそれで順応していくっていう意味で、
俗窓際のトットちゃんのエピソードで思い出したものがあるんですけど、
東京にトットちゃん住んでて、
東北の全然親戚でもない、
ちょっとした知り合いみたいな人を頼って疎開しに行くんですけど、
そうやね。昔の疎開って本当に、
今やったら連絡も取らんみたいな、細かい糸をたどって行ってたみたいやね。
確かたまたま電車で会って、
それぐらいのおじちゃんに頼っていたらしいねんけど、
その列車の中が、本当にいろんな事情を抱えた人で、
09:04
ぎゅうぎゅうでパンパンになってて、
乗れないみたいな、ほとんど人が乗るのも難しいみたいな状態だったらしくて、
お手洗いがその車内に一応ついてるんやけど、
人がぎゅうぎゅうすぎて、もう行けないと。
だからもう、トッドちゃんもトイレ行きたいけど行けなくて、
そしたらその隣に座ってたお姉さんが、
こんなにすればいいんやで、言って、
列車の窓を開けて、
スーボンをスポンと下ろして、
窓からその、で、列車が止まってるときに、シャーっておしっこしたって。
で、トッドちゃんも恥ずかしがってられへんから、
お姉さんと同じようにしたらしいんですけど、
隣の窓とかから、白いお尻が出てるのが見えたって。
だからみんなそういうふうにせざるを得なかったっていう。
もう考えられへんやんか。
そうやんね。
なんていうか、恵まれた時代にいるって、
思ってはいるけど、
そういうエピソードを実際に聞くと、
本当になんか真に迫って思うなぁなんて思って。
そうやんね。
思いましたね。
なんか本当に自分やったら、生きてたかなこの歳までって本当に思う。
そうやね。
そんなにね、体も自分も強い方でもないから。
なんかね、確かに今のお年寄りの方が元気やなって、
その90代でもすごい元気な方とか、
理由があるんやなとか思ったりするよね。
その時代を生き抜いてきちゃったっていう。
生き抜けない、生き抜けないと思ったし、ほんまに。
生命力の強さみたいなのがね。
そうそうそう、ほんとそう思うわ。
なんかトットちゃんも栄養失調による病気にかかってたりして、
でもそれがデフォルトみたいな時代やんね、子供とか。
いやそうだと思う、本当に本当に。
で、疎開先で食料が東京とかより全然あるから、
食べ物を食べたらみるみる病気が治ったみたいなエピソードがあったりして、
すごいちょっと本当にリアルな話でしたね。
で、その戦争が終わった後に、NHKで第1号の女優になるっていう話のところも描かれてるんですけど、
なんか二次試験だったかな、の時に会場を間違えてNHKに行っちゃったらしくて、トットちゃんが。
違うところやったんや。
違う、ほんとに違うところやったんやけど。
で、もう諦めようかなと思ったんやって。
だけどその時たまたまお財布の中に1000円札やったかな。
ちょっとタクシーに乗れるだけのお金があったんやって。
で、それでタクシー呼んで向かって、ちょっとの遅刻で済んで、試験受けられたっていう話があったんですけど。
その財布の中にさ、お金入ってタクシーで間に合うっていう発想をその時トットちゃんが持たんかったら、試験に受かってなくて。
12:08
そうやんね。
で、黒柳哲子さんっていう女優さんは生まれてなかった。
なんか不思議な気持ちになるよね。
そう、私たちがね、あんだけみんな国民的な女優さんとして知ってる人がいなかったかもしれない。
そうやんね。なんかそういう巡り合わせでさ、私と佐藤も今こうして。
そうやね。
いや、ほんとにね、なんか不思議だなって思うよね。
そうやね。中学受験で中学校入ったんですけど。
私たち、そうですね。
そう、私たちはそうなんですけど。
結構なんか、第一志望とか第二志望とか、私やる気がなくて落ちまくってて。
それで、何も分かんないまま、母が教育熱心だったので、ここに行きなさい、ここに行きなさい、みたいな。
その言われるまま受けてたんですけど。
それでその、自分のところにだけたまたま浮かれて、それで入れたんで。
いや、でもほんとにね、佐藤さんと私って、中一で同じクラスやったんですよ。
そう、そう、そう。
ほんとだから、中学がただ一緒やったって。
あとでなんか仲良くなるパターンもあるじゃないですか、同窓会とかで。
あるね。
じゃ、全然なくって。
しかもね、なんかすごい個人的な話になるけど、言っていい?
いいよ、もちろん。
佐藤さんのお母さんが結構個性的な方で。
だいぶね、まろやかに言ってくれたけど、はちゃめちゃな人でね。
うちのお母さんも、個性的な人。
なんか知らんけど、若干うまあってたよね、人たちはね。
あってた、あってた。
なんやかんや。
多分、なんかこう個性的っていう意味で、がっちしたんじゃないかなって。
よくわからんけど、まただから、クラス分けも確か測る前の、なんか制服のサイズみたいので。
だから、入学前。
入学前、そう。
に、学校に行ったときに、佐藤さんのお母さんが、うちのお母さんに、よくわからんけど、話しかけてきて。
カバンが、もうなんかなくなっちゃったって。
おかしいやん。
嘘でしょ、みたいな。
入学する前に、カバン。
今買ったやん、みたいな。
で、すごい強烈な印象を残して、すごい綺麗にしてはって、なんか。
見た目がね。
見た目もそう、すごい綺麗で、なんかすごい上品な奥さんが話しかけてきたと思ったら、カバンがないっていう。
私と母親、なんかただものじゃねえな、みたいな感じで。
思ったら、こいつがただものじゃない女の娘か、みたいな感じで。
で、ただものじゃない感じで。
仲良くなったね。
仲良くなったね。
15:00
懐かしいね。
たまに、椿さんが、私のこと、のりこって言うと思うんですけど。
そうそう。
それ、あだ名なんですよね。
本名じゃないんですよ。
本名じゃないんですよ。
なんで、のりこってなったかって言うと、それこそ、中学1年生の、まだ新学期始まりたてぐらいのときに、制服をなくしたんですよ、私が。
そう、なんかベストみたいなやつ。
ベストみたいなやつをなくして。
早いよね、なくすの。
早いよね。
で、もう一人、だいぶその子も変わってる、おもろい子の友達がいて。
で、自分ちょっと、やばくない?みたいな。
どうなくした?あれ、どうやってなくせるの?みたいな。
で、のりみたいに、炙って食べた?とか言って、ふざけて、その子が言って。
そうやんね、炙って食べて、って私も言って。
それで、のりこっていう。
そうそう。
私、佐藤のりこじゃないんですよ。
たぶん、今、結構、ホームスのファンの方、衝撃を受けてるかも。
知れないけど。
のりって、海産物のほどののり。
そうそうそう、パリッとおいしい。
パリッとおいしいのり。
なんですね、だから本当は、佐藤っていうのは、違う子がつけてくれたあだ名で、
自分自身で佐藤佐藤って名乗ってるんですけど、
本当はのりこっていうのがね。
そう、私は正式な。
正式なっていうか。
正式って何?
正式ってないやろ。
普段は。
主流なあだ名。
そう、そうだね。
なんですよね。
で、あんまりにも本名じゃない、そののりこっていうあだ名が浸透しすぎて、
みんなその私がのりこだと思って込めて、
そうやったな、中高時代。
そう、だからね、一回ね、年賀状がね、佐藤のりこ様のあて名で届いたことがある。
そうやろうな、ちょっとややこしすぎるもん。
ややこしすぎるね、普通にありそうな名前やからさ。
そうやんね、そうやんね。
余計にね、まあなんかそんなような。
なんか思い出話になる。
ありますね。
しんみりしちゃった。
しんみりしちゃったね、入学の当時の話とか。
ねえ、あ、でも春の話やな、これ。
春の話やけど。
入学の頃の話やな。
ねえ、思いもかけずそういう話になりましたけど、
懐かしいね。
いやあ、ほんと、戻りたくはないけど。
戻りたくはないけど。
人には恵まれたかなっていう感じでしたね、私たちは。
いまだにね、こうやってね、一緒にポッドキャストやれるような。
ほんとに。
ねえ。
信じられないよ。
人の縁に恵まれてるなと思いますね。
ほんとに。
つばきさんはね、中学校1年生の最初にクラス一緒になって、初めに会ったときに、すごい髪が長くて。
あ、最初そうやったかもね。
そう。
で、天然パーマっていうくせっ毛だから、今よりもっとくせっ毛だったような印象があって。
そうかもしれないな。
すごいあのふわふわの、なんかね、記憶なんで、ほんとの記憶かわからんけど、結構胸より下ぐらいまで髪が長くて。
18:05
そうかもしれん。
お人形さんみたいなほんとにふわふわの髪やったんですよ。
で、つばきれみさんっていう。
名前がね。
名前が女優さん、なんか往年の大女優さんみたいな名前らしい。
カラスカみたいなね。
そう、みたいな。で、お人形さんみたいなふわふわの髪で、お嬢様って感じの見た目で、こんななんか名前も見た目もお嬢様みたいな人いるんやと思って。
いやいやいやいや。
で、しゃべったら、すごいなんかギャップがある、なんか下町っ子みたいななんか面白さがある。
下町っ子やからね。
ある、おもろい子で。
でもなんかこう、なんやろな、その当時、京極夏彦さんとか。
あ、そうそうそうそう。
島田、なんやったっけ、島田掃除とか。
島田掃除さんか。
綾辻ゆきとか。
ゆきとさんとかね。
アリス顔アリスとか。
あ、そうそうそうそう。
いわゆるその、新本格って呼ばれる、その本格ミステリーの新潮流みたいのが、出始めてた時期やったんですよね。
っていうのもあって、そういうのをすっごい読んでて、今思うと結構やっぱ早いなって思うんですけど。
よね、よね。早熟な子やと思うよね。
で、それをなんか貸したりとかして。
そうそうそう。
貸し借りしたりしてたよね。
してたね。
あとは、ゆめの旧作のドグラマグラを、あの前に紹介したんですけど。
それもね、中1ぐらいの当時に読んでたから。
おかしいよ。
早熟やんな。
いやー、なんかあんまり変わってないなって、自分でちょっと本当に思う時がある。
今の私の老いっ子が、中学2年生なんですけど、全然なんか私の中学の時と違う。
なんか子供っぽいっていうのかな。
子供っぽいって言ったらあれだな、なんかすごいピュアーみたいな感じ。
なんかシャニ構えたりしないからさ。
すごい、なんか。
10代ってその、個体差って言ったらいいかな。
すごい。
本当に。
大きいよね。
大きい、大きい。
ほんまなんかお猿さんみたいなさ、可愛い子供のまんまの子もいるしさ。
可愛い子もね、シルバニアみたいな子もいるし。
いるかと思ったら、哲学者みたいな、哲学者みたいな。
わけわからんのもあるし。
かと思ったら、なんかもう愛人やってるみたいな、なんか謎の色気のある子とかもいるやん。
いるねー。
もうわかんないよね。
色っぽい中学生いるよね、たまに。
別に意味もなく、その、多分別に色っぽい事件とかなく、
なく。
なんか存在自体が色っぽい子っているよね。
そうやね。
あれなんなんやろね。
あれ、ああいう子見ると、なんかナボコフのロリータ思い出すよね。
これがニンフェとかみたいな。
そこからね。
あと、なんやったっけ、その男の子版のさ、映画化もされた。
21:00
トーマスマンのベニス・ニシス。
ああ、ベニス・ニシスね。
私の好きな本ですね。
私、映画版で、結構前にね、
結構前やな。
小説の本も紹介したことあるよね。
あるあるある。
映画版見ててさ、その後思い出したんやけど、
それでの、ビョルン・アンドレセンっていう、
主人公が化粧する美少年役。
そう、化粧ってなかなか言わない。
でもあれ、化粧してるでしょ。
化粧という言葉でしか言い表せようがない。
まあ、恋するというか。
もっとでもねちょり。
ねちょりしてるよね。
してんのよ。
あのなんかさ、
読んでない方にあれなんですけど、
名作なんでいいかなと思うんで、
言っちゃうんですけど、
ちょっとね、感染症がね、結構キーポイントというか、
それがベニス全体に広がっちゃってっていうところがあって、
重苦しい感じの空気が全体に漂ってるんですけども、
それとその化粧するおじさんの重苦しい気持ちがもう本当に、
バターの油揚げみたいな本当に。
最悪。
本当に本当に。
重いな。
フライしたバターみたいな感じの作品ですよね。
油を油で揚げたみたいなね。
映画版もね、その本当に美しい、
あのビョルンが演じるタッチオか、
舐めるようにこうカメラワークがこう。
でも本当に素敵でもあり、
独特やな。
素晴らしい作品ではあるので、
見てほしいなと思うんですけど、
今回は何やろうね。
新生活を始める皆さん。
始める皆さんにっていうことでいいのか。
懐かしい、春の私たちの出会いの話とか、
エピソードゼロみたいな話をさせていただきました。
ちょっと本から離れちゃったりもしたんですけど、
たまにはこういう橋休め会もあってもいいのかななんて思います。
では次回も楽しみにしていただけると幸いです。
良い読書体験を。
本の虫のすすめでは皆様のご質問ご感想をお待ちしています。
取り上げてほしいトピックも随時募集中です。
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本の虫のすすめは毎週金曜日17時に配信しています。
アフターファイブに読書トークをお楽しみください。
24:00

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