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2025-04-04 29:12

Ep.110 子どもの生々しい姿をやわらかく描いた児童書2冊

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新年度、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

前編はEテレの「ざわざわ森のがんこちゃん」の楽しいお話、後編は子どもの無自覚な残酷さや子どもならではのしんどさを描いた児童書をご紹介。


【紹介した本】

・少年アヤ(作)、玉川ノン(絵)「うまのこと」光村図書出版

・ソーニャ・ハートネット(著)、野沢 佳織(訳)「銀のロバ」主婦の友社


【紹介した作品】

・ざわざわ森のがんこちゃん「うんちしたの、だーれ?」


【紹介した書店】

・lonliness books


【よりぬき】

・新年度!ゆるっと幕開け

・Eテレの作品は大人も楽しめる

・アジア各地のクィア、ジェンダーなどを扱った本屋さん

・子どもの生々しい姿を切り取った児童書

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生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と、書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれやをゆるっとお届けします。
もう新学期ですよ。 そうやんなぁ。
えらいこっちゃ。 あっという間。 えらいこっちゃ、えらいこっちゃ。
ほーたーるの。 終わっちゃう。 終わった。 卒業式。
入学式って歌ない? 記憶にないかもそういえば。入学の歌ってあんまり。
なんか不公平やな。 そんなんない?不公平とかない? 考えたことなかったな。確かないね。
定番みたいなんないよね。 ないよね。 卒業式やとさ、なんか他にもあるやん。
ほたるの光じゃないんやね、今って。 学校の先生がさ、作ったとかいうさ、歌をみんな歌ってるって聞いた。それがなんていうものか。
え、そんな音楽の先生がってこと? 妻がないときつくない?歌作るとか。
え、なんやろ。なんかとにかく学校の先生が作った歌をみんな。 え、替え歌みたいな感じじゃない?
そういうことじゃなくて、そういうことじゃない。 嘘、あのヨドバシカメラの歌みたいなさ、そんなんじゃない?
ヨドバシカメラの歌ってどんなやったっけ。 あれ、なんかの民謡に載せて。
みんなが集まる梅田には。 梅田になってるし。大阪人。 出自が。
バレてしまう。 え、なんやったかな。なんかちょっと適当なこと言ってるかもしれない。
いやでも、いいよ別に。正確な情報提供が求められる場面では多分ないと思う。 確かに。
え、じゃあ知ってる人いたら教えてください。 ぜひ教えてほしいです。なんかそう学校の先生が作って、それから全国に広まった歌があるって。
あ、そういうこと? そうそうそうそうそういう。 私もなんか、みんなで作るみたいの、それ自体がトレンドなんかと思って。
みんなオリジナルしなあかんのかと思って。 違う違う、そういうことじゃなくて。 めっちゃ焦ったわ。
そうなんや、それやとありそうな話や。 そう、なんかね、それをあの、
あの、児童がいる保護者の人に聞いた覚えが。 へー、そうなんや。 そう。
ちょっと探してみようかと思ったけど、ちょっと見つからない。 探し方難しいね。 難しいね。
旅立ちの日にって歌かなあ。 全然わからん。名前もめっちゃそれっぽい。
多分中学教師が作った卒業ソングって書いてるから、多分これかな。
ちょっとなんとも言えない、ちょっとはっきり言えないですけど、まあまあそういうのもあるらしいよ。
でもないね、入学の歌。 入学の歌はないね。 でもそんな場が温まってないよね。
あー確かに、初めましてでね。 そう、気持ちがさ盛り上がるけど。 確かに確かに。 入学って、お、お、お、俺仲良くできるかなあみたいな。
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むしろ不安なね、ところもあるかもしれないよね。 そうやね。
ドキドキ。 不安を歌に。 不安を煽るの?
最悪やった。 大丈夫か、友達できるかよ、みたいな。
ダサい、ダサい、ダサい。 いいテレのなんか。
いやそんな交渉じゃなかった、今のは。 カッパのラッパーみたいやったね、がんこちゃんの。
カッパのラッパー?え、知らへん知らへん。 カッパのラッパー知らんの? 知らん知らん、なにそれ、いいテレ?
そうそう、ざわざわ森のがんこちゃんってあるやん。 全然そこから知らへんねんけど。 そう、がんこちゃん知らんの? 知らん、なになんそれ。
いやなんか、恐竜の生き残りみたいながんこちゃんと、友達が繰り広げる学校でのドタバタ劇。
私が一番好きな回は、つむちゃんのうんちっていう回ね。 好きな回とかあるんや。だいぶこう見てるんやな、それでわかる。
そう、大学院生の時、一人暮らししてて、その時毎日見てた。 そうなんや、だいぶ好きやん。
そう、だいぶがんこちゃんのことは好き。 そうなんや。
つむちゃんのうんちは確かNHKプラスみたいな、ちゃうな、オンラインで見れたと思うんで。 あ、ほんと?
みなさん、つむちゃんのうんちぜひご覧ください。 どんな話なのかすごい気になるね。
え、つむちゃんのうんち見る?今後。 あ、見たい。
ほんと?じゃあ黙っとくわ。まだ今度、つむちゃんのうんち見たら教えて。 わかった。
何の話? 進学期の話。
からつむちゃんのうんちの話まで。 つむちゃん、かたつむりのつむやん。
あ、そういうこと? そう、で、すっごいなんか、たおやかっていうね。
がんこちゃんみたいな、わかる?わからんな。 清掃?
まあ、そうそう。それのうんちっていうところのギャップで、すでにこう。 ああ、なるほど。
来た!来た! いやでも、その内容もね、すごい啓蒙的な。
えーーー。 啓蒙的?わからんけど。
今日行く番組やし、一応。 そういう内容なんかな。
うんちがね、もう言うわ。言っていい? いいよいいよ。見るわ、それから。
かたつむりってさ、うんちをね、足で固めるんやけどね。 え、知らんかった。
そう、あの足、ビリョーンってさ、カラカラ出てるさ、しっぽみたいなのあるやん。 あれ、腹足って書いて腹側っていう。
腹側類っていう言葉が、そっから来てるんや。 そうそうそう。
って呼ばれる部分で、そこの筋肉を動かして這い回ったりするんやけど。 その足でギュッギュッてうんちした後、固めるんやけど。
そしたらなんか、なんていうの、特徴的な形になるのよね。 だから、なんか誰かがうんちしてるけど、形でつむちゃんのやってわかったみたいな。
え、そんな生物の情報、なんか生態反映されてるうんちするんや、君らみたいな。
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まあ、そこでまず一つ驚きで。 で、すごい、つむちゃんそんな性格やからさ、ちょっとたおやかみたいな、控えめみたいな感じやから。
つむちゃんだー、みたいな書き代償みたいな。 言ったら、なんかカーってつむちゃんになっちゃって、カーってなる様子もめっちゃ可愛くて、ちょっと見どころなんやけど。
刺激心を煽られるっていうの。 えー、歪んでいる見方をしてる。
それででも、つむちゃんちょっともうお腹痛くなっちゃったけど、トイレまで我慢できなくてしちゃったみたいな。
で、でもそんなんでからかっちゃいけません、みたいな私が結論だったと思うんやけど、そのつむちゃんがめっちゃ可愛い。
なんか、なんだっけ、NHKプラスだっけ?何かで見られるっぽいので、ぜひぜひ見てみたいですね。
性癖いがむで。 そういう見方は多分、死ぬ人は少数派なんじゃないだろうか。
何の話やねんの。 えー、もう7分くらいこんな話。 すごいね。ひどいな。
みなさんもこんな番組にたくさんお付き合いいただいて、いつもありがとうございます。 本当にありがとうございます。 頭が下がります、本当に。
可愛い、可愛いんだよね、本当に。みんな可愛いんだよ、別に。変なことは何もない。 そうやな、その見方がちょっとこう、歪みを叩いてただけで。
あかんだけやから。 あかんことはないけど、それは。別に。 そうやね、何もアクションに移しないから。ただ見てるだけやから。 そうそうそう。
余計なんかぼけつを掘ったような気がするよね。 あかん、あかん、今のはカットカット。
残っちゃう?まあとにかく。 貼るよ、貼る。 貼るよ。
最近どうですか?どんな読書体験ですか? 急に、急に直角に曲がったね。
えーと、最近読んだ本で、自動書が2冊あって、紹介したいなと思いました。 ちょっとその、全然あの真面目な感じの話に、ここからなるんですけど。
ごめんなさい、私が悪かった。 すみません。 悪くはない、悪くはない。これがホームスラシさだと思うんですよね。
でですね、1冊目が、どっちから行こうかな。
1冊目が、三室図書から出てる馬のこと、少年綾さんっていう著者の方が書いてるんです。 どういう字ですか?著者の名前。
えーと、少年アシベとかの、なんで少年アシベが出てきたんやろ。少年少女。 アシベね、かわいいよね。かわいいね。アニメのね、アシベがちょっと出てきちゃったんですけど。
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少年少女の少年に綾はカタカナで綾ですね。 ちょっと変わった名前のね、著者さんやと思うんだけどね。
何回か前のお便り会で、トモちゃんさん、ホームスネームトモちゃんさんのお便り紹介したんですけど、そこでエイリーケストナーさん
っていう方について、トモちゃんさんが紹介してくださってて。 そこでそのケストナーさんが出しているトブ教室
っていう本があって、それをそのタイトルをもとに三室図書からトブ教室っていう自動式系の文芸誌出てるよっていう話をしたと思うんですが、
これがそのトブ教室から出てる物語の本なんですね。 そうなんや、それを単行本化したってこと? 単行本化した本なんですよ。
これ東中野のロンリネスブックスっていう本屋さんがあるんですけれど、そこで見つけた本で、
そこの本屋さんでちょっと面白くて、 クイアとかジェンダーとかフェミニズム系の特に東アジアとか東南アジアのタイとか韓国とかの文学を得意として扱ってる本屋さんで、
実は100回記念のスタンディングバー雑談が東中野にあるので、時間があったら寄りたいって私が椿さんに言ってたんですけど、全くそんな時間なくて。
そう言ってた。機材のセッティングや何や何やで。 何を話すかみたいな、もう一回話したりとかして。
11時にあの日集まったのにさ、結局ずっとバタバタして全然暇がなくて。
あんな直前でURL変更したりしてごめんなさい。 もう全然上手くいかなかったよね、その辺はね。
上手くいかなかった、難しかったね。そういうことがあって、ロンリネスブックスさんに行きたいけど行けなかったんで、その後ちょっと非個人的に行ったんですよね。
あの後行ったんや。 あの後に行って、初めて行って。
すごい良い本屋さんだったので、もしジェンダーとかクイアとか興味がない人でも色々、あそこにしかない本というのがいっぱいあったので。
いいね、独立系の本屋さんはそれが、選書がやっぱり。 いいカラー。
そう、あのプラットフォーム3かな、3かな、3か3っていう、あの東中野にあるスペースがあって。
スペース? スペース、場所があってイベントとかやってたりするスペースがあって、そこの中に、まあ本屋さんとして営業してるっていうような形態みたいですね。
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そうで、そこで見かけて気になって読んだ本で、なのでちょっとそういうこう、クイアというかLGBTとかそういうのに関わってくる本なんですけど、すごいこの本、結構こう、読んでてちょっと胸が痛くなるというか、本だったりするんですよね。
あの、この、馬のことっていうタイトルにもある通り、馬っていう名前のあの子供、小学3年生の。 ホースじゃないやん。 ホースではないらしい、なんかそうそう馬だけど、ホースの馬じゃない馬っていう名前だっていう設定みたいなんですけどね。
まあそういう馬っていう子供が、その小学校が嫌いで行きたくないけど、でも辛いけど行ってるっていう話なのね。で、なんで辛いかっていうと、なんかこう大人から求められる自分像とか子供像に、自分を当てはめなきゃいけないって思ってたりとか、あとその自分らしく小学校の中ではいられないって思ってたりして、すごい嫌なんだよね。
なんか共感できる感じがするね。 そうでしょ。小学3年生の目線で書かれてるけど、なんかこう大人が読んだら余計にそれもなんかこう、なんていうのかな、子供の世界ってそんなにこう、なんか優しくて楽しくて、ハッピーみたいなそういう感じじゃなかったよねっていうことを感じるというか。
ついね、離れるとなんか美化っていうか。 そう、なんか子供って純粋で天使みたいな、みたいな風に言われたりするけど、それだけでもないよねっていう。
なんかねその、あるそのクラスメイトが女って言われていじめられてるんやんか。でそのクラスメイトは、まあこう、なんていうのかな、体としては男の子として生まれてる子で、だけど女の子っぽいヒラヒラのリボンとかつけたりとか、かわいいフリフリのバッグとか持ってきたりしてるから、女女って言っていじめられてるんやけど、
でもその、たぶんもともとはその、明治はされてないけど、オカマって言っていじめられてたよね、その子は。だけどそのオカマっていう言葉が差別的だってことで、学校で禁止された。
あーでも、なんかリアルやな。やろ。禁止されたにもかかわらず、女っていう、なんかこう、差別用語じゃないから、こう、表だってこう、いじめやろって言いづらいけど、でも余計それが隠されて。そこにね、巧妙化してるっていうかね。そうそうそうそう。
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そう、だからその女っていじめられてるクラスメイトを。生々しいな。生々しいやろ。でもそれってなんか子供だけじゃないけど、そのいじめっていうもののリアルな一側面かなって思うんですけど、なんかそういうのを見てて、でもなんかそれをやめろよって言えないかったりとか、
あと自分自身も、そのウマ自身も、僕とか私とかっていう言葉で自分を表したくない。ウマはウマやって思ってる。ノンバイナリーっていう言葉が多分、もし当てるならそうじゃないかなって私は思ったんですけど、なんだけど、でもそういうその女って言われてる人に対して、さあおかしいやろって言えない自分だったり、
なんかちょっと笑ってるクラスメイトの中で笑ってるフリをしてしまったりとか。生々しいね、ほんとにね。もう30年も前やけど、なんか迫ってくる。そうそうそう、あるよね。思い出すっていうか。思い出すよね。
でもなんかすごい文章としては、すごく柔らかくて、すごい美しい文章。なんか言葉で口で転がしてて、すごい気持ちがいい言葉が多いよね。なんか胸が痛い文章が多いから、ちょっと読むのかなと思って。
でもね、読み口としてはすごく柔らかくて優しくて美しくて、気持ちいい文章なんだけど、でもなんかその中にあるこの出来事であるとか、そのウマの感性が、すごいこうなんかこう、なんていうのかな、粉々のガラスのガラス片を触って痛いってなるようなくらい、すごい胸に痛い。
すごく痛いこう、鋭い感性を持っているから、余計に読んでて辛いなって思う文章ではあるんやけど、でもなんかこう、こういう、なんていうのかな、昔は、昔っていうかその自分が子供時代に見たりして、傷ついたこととか、嫌だったこととか、見たりしたことを、なんか蓋してもなかったものにしたいって、
思うようなことを、でもこれはちゃんと見つめないといけないなっていう気持ちで、なんか読み進めていく本というか。
自動症ってことやから、そのまさに今苦しい当事者の子供にとっては、自分だけじゃないんやっていう気持ちにもなれそうな本よね。
全くその、私の捉え方としてすごいこう、辛いっていうことを言ったけど、辛いだけじゃない、希望だったりもある本ではあるので、あまりこう構えずに読んでもらえたら。
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とても可愛い、綺麗。
想定がね。
なんか青ベースっていうの、なんかちょっと寒色ベースで、ちょっと絵本っぽいかな。
そうやね、可愛らしい表紙やね。
うん、抽象的な。
玉川のんさんという方が創画を描かれてて、この本で初めての創画担当。
素敵なった本みたいです、本というか、みたいですね。
なんか少年の歓声って感じの、創画。
創画がね。
そうなんですよ。
別にそのゼンダーとかそういうこう、難しい話を考えなくても、子供時代ってこういうのあったよなっていう意味で、
学校にいる、現在進行形でいる、こう逃れられなくて辛いなって思ってる人にも読んでもらえたらいいし、
なんか集団とか学校とかそういうものってなんか馴染まないよなってちょっとでも感じたことがある人は、
ここの本を読むとすごく引き込まれるんじゃないかなと思います。
なるほど。
はい。
っていうような本が一冊で、もう一冊ちょっと紹介したいんですけれども、よろしいでしょうか。
よろしくないことになった?今まで。
なかった。
ちょっとお付き合いいただけたらと思うんですが、もう一冊は、銀のロバ。
銀や、白押しや。
そう、あの、なんていうの、表紙の大字、タイトルの字が白押しの銀色で書かれてて、こだわってる。
かわいい。
本で、ソーニャ・ハートネットさんっていう方が書かれてて、野沢香里さんかな。
野沢香里さんっていう方が、役を描かれてる本です。
ところが、この本、絶版なんですよ。
あ、出たー。
2006年に出てて、もうちょっと。
ちょっと前やね。
そうなんですよ。
なんで、古本家、図書館だったらあると思うので、それで手に取ってもらえたら嬉しいなと思います。
どういう本?
この本はね、ちっちゃい姉妹の、確か5、6歳ぐらいなんかな。
で、お姉ちゃんが小学生ぐらいかな、中学年とかぐらいなんかな、みたいな。
ぐらいの年の女の子の姉妹2人が、ちょっと森の木陰に怪しい、死んでるかなっていうような人物を見かけて。
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その子供やから、それに対して、ショックを受けるというよりも、自分たちだけが見つけた秘密?みたいな感じでワクワクするんやけど。
だけど、その人は死んでなくて。
ただ、ちょっと寝てたというか、ぐったりして寝てたみたいな感じで。
で、その人がどうやら、イギリスから逃げてきた。
これ、舞台?
舞台は?
いつの話やろうな、これ。
たぶん第一次世界大戦とか、第二次、第一次とか、たぶん結構古い時代の話を書いてるんじゃないかな。
なるほどね。
で、見つかったら殺されるというかさ、脱走兵なんでね。
その子供たちは、いつというか、どうやって気づくの?生きてるって。
すぐ後に引き返して、もしかして生きてたりしてって感じで見たら、生きてて。
で、そこから脱走兵みたいだなっていうことになっていくんやけどさ。
で、その、だからはっきりと確か脱走兵とは言わなかったかな。
なんだけど、見つかったら困るから、二人だけの秘密にしてくれって言われて。
で、姉妹はそれもワクワクしてさ。
大人とね、秘密なんてね。
そうそうそう。しかも自分たちだけの秘密っていうのでワクワクして。
で、ご飯をこう運んであげたりとかして、で、なんとかこう生きながらえていって。
で、枕とかさ。
日用品みたいな。
日用品みたいな、ナイフとか差し入れたりして。
まあこう、その交流を主に書いた物語なんですよね。
で、なんかこの本を、なんていうか、にこう雰囲気を与えている。
なんて言ったらいいのかな。
こう素敵な雰囲気にしている要素として、
この脱走兵がちょこちょここの語る物語みたいな。
姉妹に?
姉妹に対して語る物語があって、で、それがなんとなく神話っぽい話とか。
例えばイースキリストが生まれた時って、馬小屋だったか羊小屋だったか。
馬小屋は馬小屋。
馬小屋だったっけ、で生まれたみたいな話があったりするやん。
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それを多分に元にしてるだろうなっていう、なんか神話っぽい話が挟み込まれたりとかして。
そう、だからそういう神話っぽい話がちょっとこう、なんていうのかな、ファンタジーというか、ちょっとこう空想的な。
幻想的な。
そうやね、ちょっと空想的にこう、物語に頭がふわーってこうちょっと空想の世界を泳ぐような気持ちいい感触を与えてくれる。
脱走兵が秘密にしてほしいって言うんやけど、ちょっとずつ秘密にはできなくて。
そうやね。
ちっちゃいしさ、その子らがさ、できることが限られてるっていうことで。
足もつきやすいやろうしね、子供のやることで。
それはない。
それはそう。
うまくやった。
なんとか。
できてた。
できてた。
けどまあでもそのうちバレそうやったりとかやっぱり、家の中から食品がなくなっていったりとかしたりしたから、
その姉妹のお兄ちゃんに話したりとか、お兄ちゃんがその他の人にちょっとどうしようもなくて話したりとか、
そういうのでちょっとずつ協力してこの脱走兵が故郷に帰れるようになんとかしていこうっていう話でもあって。
で、この銀のロバっていうタイトルになってるのは、脱走兵が持ってる掘り物?彫刻?ちっちゃい彫刻?
なんかレリーフみたいな。
レリーフみたいなかな。レリーフっていうか多分立体物のなんか彫刻みたいなものを持ってて、
それにその主人公の妹の方がすごい惹かれるっていう話なんだけど、
その神話で何話か挟まれる神話にロバっていうのが必ず登場して、
働き者だったりとか、
強いだけられても真摯な心を失わないっていう形で出てきたりとか、
そういうので、なんか多分そのロバに脱走兵の気持ちが投影されてるんやろうなっていうのも思いながら、
大人として読むとその脱走兵の気持ちに寄り添ったりとか、
あとはその子供たちの気持ち?
なんかそういう無邪気にこう人がね死んでるみたいな状況でも、
なんか自分たちだけの秘密発見しちゃったみたいなそういうなんかこう、
子供特有のね残酷さみたいな。
も言えるし純粋さとも言えるかもしれない。
裏表かも。
そうみたいなものを持ってたなみたいな風に見られたりして、
ストーリーとしても面白いし雰囲気がすごくある本で、
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絶版ではあるけど、もし機会があったらぜひぜひ読んでほしい本でした。
なるほど。
確かにねその表紙もすごい何やろうロバの表情が何とも取れるような。
そうね。
まあね動物やからね表情って言ってもあれかもしれないけど。
でもなんか。
なんか物思いに吹き入ってるように見えるよね。
そうそうそうそう。
その人が中心の物語みたいだけど、
こういう軸になる動物、
食いされてる動物みたいのがあってっていうのは物語としてもすごい、
なんて言ったらいいんやろ、
気になる素敵そうな感じがしました。
はい、という2冊を紹介しました。
今回はねまさかの、
つむちゃんのうんちから。
中央無人すぎるよね。
本当にちょっとねあの全然毛色、毛色?
何もかもが違うけれど。
沢山森のがんこちゃんとさつーさんが紹介してくれた自動書2冊、
ぜひぜひ機会があれば読んだり見たりしていただけると嬉しいな。
では来週も楽しみに聞いていただけると幸いです。
良い読書体験を。
本の虫のすすめでは皆様のご質問ご感想をお待ちしています。
取り上げてほしいトピックも随時募集中です。
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本の虫のすすめは毎週金曜日17時に配信しています。
アフターファイブに読書トークをお楽しみください。
29:12

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