1. 本の虫のススメ
  2. Ep.96 今年の二人のベスト3を..
2024-12-27 41:15

Ep.96 今年の二人のベスト3を発表!

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2024年最終放送回!

ということで、今年読んだ本ベスト3をさとぅーと椿が交互に紹介しました。

ちっちゃな生き物の本からグロテスクだけど美しい短編集まで、珠玉の本たちをご紹介!


【紹介した本】

・レイ・ブラッドベリ「とうに夜半を過ぎて」小笠原豊樹訳 河出書房新社

・ジョニー・オデル「何もしない」竹内要江訳 ハヤカワ文庫NF

・津原泰水「綺譚集」創元推理文庫

・ぺんどら「足元の楽園 ちっちゃな生き物たち」さくら舎

・永井みみ「ミシンと金魚」集英社文庫

・清水浩史「海の変な生き物が教えてくれたこと」光文社新書


【よりぬき】

・今年のそれぞれのベスト3を発表!

・ブラッドベリの多彩な筆を楽しむ

・気になるリスナーも続出した「何もしない」

・グロテスクだが美しさに酔いしれる本

・あなたの足元に広がる可愛い生き物たちの世界!

・内容は言いたくない...読んでくれ!!な本

・生き物への愛と敬意あふれるエッセイ

00:01
生物学者と書店員のインターネットラジオ、本の虫のススメ。
本を偏愛する生物学者の椿と書店員の佐藤が、本にまつわるあれやこれをゆるっとお届けします。
あれ?またクリスマスを引きずってる?
もう終わった。終わった。
もう正月やで。
そう。
本当にあっという間でね。
驚く。というのもこれ、27日に公開するエピソード。私たちいつもすごい取り溜めして、1ヶ月ぐらい?
そうね。
なんかラグがあったりするんですけど、なんと今回は前日26日に撮ってます。
そうなんですよ。珍しいよね。
めっちゃ珍しい。なのでちょっとクリスマスの空気が抜けてないような感じ。
毎年百貨店とかの早買いについていけなくてさ、26になったら急にカドマスとか立ってさ、
そうやんね。
行く年来る年みたいな雰囲気になって。
すごい日本人の宗教的無節操さが心を打つよね。
びっくりするよね。
その前はハロウィンやってるやろ。でその後はもうエフォー巻き売るので。
後ろにチラッとちっちゃいポスター見えてる。エフォー巻きも予約中みたいな。
あるよね。ほんまにな。
証拠のたくましいなって思うわ。
ほんとに。
というわけでみなさん年末ですよ。年末。
ねー。あっという間ですね。2024年どんな年でしたか?
え?誰に聞いてる?リスナー?私?
リスナーというか。
びっくりしたごめん。なんか割り込んできそうになっちゃった。
それでもいいね。それでももちろんいいんですよ。全体への問いかけですね。
みなさんどんな年だったんでしょうね。
ホームス的にもすごいありがたい年だったよね。
ね。飛躍の年だったんじゃないですかね。
なんかいろんなご縁もいただいたりとかして。
ほんとにほんとに。
直接リスナーさんとも話せる機会があったりして、すごい嬉しい年でしたね。
ねー。あんまり私たち数みたいのはこだわってはないんですけど、でもそれで見てもすごい増えて。
増えてね。ごちそうさまでね。
リスナーさんも本当にありがたい限り。
とてもありがたいことです。
いろんな群雄拮挙の中。
ね。聞いていただいて、しかも継続して聞いていただいてるっていうのが本当に本当にありがたいことですね。
本当にありがとうございます。
ありがとうございます。
というわけでちょっとね、年末らしいことをせっかくだから。
やってみようという。
03:00
前日に撮ってるんですよね。
そうそうそうそう。で、今回珍しくテーマを持ってやりたいと思います。
年末だから皆さんも察しがついてるかもしれません。
今年読んで面白かった本。面白かった本でいい?
面白かった本3選って感じかな。
面白かった本3冊をそれぞれ佐藤と椿が紹介したいと思います。
じゃあ佐藤さんから最初の1冊目紹介してもらえますでしょうか。
1冊目はですね、レイ・ブラッドベリーの東に夜半を過ぎてですね。
番組で紹介してくれたやつ。
はい、紹介しました。全部ね、今回持ってきたものは番組で紹介したものを持ってきました。
なのでもう1回おさらいすることにもなるんですけど、やっぱりこの本すごい良かった。
すごい良かった。
終わり。
じゃあ次行くよ。
斬新。
違うね違うね。
じゃあね、前も言ったけど、役もやっぱり本当に素晴らしくて。
どなたやっけ。
小笠原豊樹さんという方が書かれてるんですけど、そもそもこのタイトルがロングアフターミッドナイトっていう現代に対して東に夜半を過ぎてっていうその美しい言葉を当ててるのも素晴らしいなと思う。
余韻があるタイトルやね。
本当に。
この東に夜半を過ぎてっていうのは表題作が一冊、これ短編集なんですけど、一冊の中にいろいろ入ってて、この表題作の東に夜半を過ぎてっていうのも何となくちょっと後ろから何かが迫ってくるような怖さがあるような物語だったりとか。
結構、レイ・ブラッドベリーは恐怖小説を結構得意にしてるので、そういう怖い、最後の一行でゾってなる作品とか、そういうのもあったりするし、すごく怖さがなくて幻想的で、夢の中に入っていくような、
なんかそういう美しい作品もあるし、ほっこりするような作品も入ってたりするし。
ほっこりも。
入ってるんですよね。
確かにブラッドベリーって私、それ読みたいと思ってまだ読んでないんだけど、他の作品はまあまあ読んだことがあって、本当に多彩だもんね筆が。
だからこの本の良さは、編み方、短編の編み方も素晴らしくて、最初はレイ・ブラッドベリーの幻想的な美しいところから始まって、ゾっとするものもあったりして、ほっこりもして、
06:08
なんかなんだこれって奇妙に思ったりとか、で最後はなんかちょっとホッとして終わるみたいな、フルコースを食べてるような、バリエーションがすごい豊富な上に組み合わせ方とか順番とかが素晴らしいなっていう点で、
なんかこう一つ一つの物語も素晴らしいし、全体として見てもこの組み合わせがいいなっていうので、これはあの一つ、今年の最高だった作品の一つとしてあげたかったですね。
なるほど、ぜひ読んでみたいと思います。
ぜひぜひぜひ。
椿さんはどうでしょうか。
えっとね、私もまず一冊目は番組で紹介した本をあげたいと思います。ジョニー・オデル、何もしない。
紹介しましたね。
紹介しました。竹内かなえさんかな?役の本なんですけれど、これはまあ結構そのノンフィクションなんですけど、タイトルの通りで、
今私たちがこの現代社会を生きる中で、仕事やら家庭生活やらなんやかやで、何もしないっていう状態を作ること自体がすごく難しい状況にあって、
でその、例えばSNSとかでもさ、なんか広告見てる時間とかがカウントされて、でそのデータが収集されて、でその私たちの関心を向けるっていう、それ自体がもう、なんていうの、経済に組み込まれてしまってて、
もう避けては生きられない、誰もが状況になってるっていう中でその、まあちょっと言葉の定義が難しい言葉ではあるんですけれども、その生産性っていうものを最大限まで上げていくべしみたいなのに対するアンチテーゼというか、
でその、私たちはちょっとなんか大事なものを失いつつあるんじゃないかみたいなことを、何もしないっていうその実践的なアプローチというか、によってこう自分たちが失ってきたものをちょっと取り戻そうみたいな、そういう本で、これアーティストの方が、あの哲学者とかではなくて、
研究者とかではなくて、アーティストの方が書いてるっていうところも私はすごい面白いというか、価値があるなと思ったりしたんですけど、で最近この本に関してもう一つ嬉しかったことが、これもともと単行本で私買って持ってたんですけど、
09:02
翻訳独占権は早川書房が持ってて、なので早川ノンフィクションっていうノンフィクションシリーズの文庫があるじゃないですか、またこれでもそんな出て多分そんなに時間経ってないと思うんですけど、もう文庫化してるんですよ、すごいよね、なのでその文庫だと値段も手に取りやすいですし持ち歩きなんかもね、
読みやすいしね、なのでぜひぜひぜひこの機会にまた手に取ってほしい本だなと思いました。
なるほど。なんかその前に紹介してくれた時も話したけど、生産性を上げるために何もしない時間を取るみたいなことをやってしまったりとかして。
それってなんかでもその枠から全然出てないよね、出てない、結局生産性界みたいな。
そうそうそうそう、やっぱりそれってでもこの本がそのそれなりにまあ多分このジャンルの中では売れた本だと思うんだけれど、やっぱりそれだけこの社会の生きづらさ、しんどさっていうのを感じてる人が多いっていうことかなとも思うので、
なんていうかその、結構救いがないように感じてしまう日々だけど、やっぱりそういう仲間じゃないけど、がいっぱいいて、これになんだろうな、著者ももちろんだし、読んでそうだよねって思える人がたくさんいるんだなっていうのはなんかちょっと救いにも感じたりしました。
みんなどこかでその生産性ってほんまにそこまで大事、それだけなんかっていうのは、どっかしら思ってるんだろうね。
一冊目はそんな感じかな。
じゃあ今度私がまた紹介します。二冊目は津原靖さんの鬼胆臭ですね。
なんかオフィリアみたいに死んでるのか寝てるのかわからない、なんか綺麗な女性か男性かわからない方が。
ちょっとね絵画っぽい感じの表紙だよね。
なんか水に浮かんでるのかなみたいな。
津さん、確かそれは二回に渡って紹介してくれた記憶がある。
二回に渡ってたっけ?
そうだね、なんか一回目は、私ホンムス結構一人で聞くから。
ファンでもあるわけですね。
なんかその読んでる途中やけどって言うんで一回目紹介してくれて、
そうやったそうやった。
二回目はあれやろ、音楽と一緒に紹介してくれました。
この中の短編に、これも短編集なんですけど、
黒い森の底からっていうその一編を読んでる時に、
12:04
宇多田ヒカルさんのBeautiful Worldっていう曲をたまたま聞いてて、
それがすごいあってしまってよかったっていう話をしたんですよね。
なんか番組の振り返り要素もあっていいね。
そうやね、今年のまとめじゃないけど。
まとめじゃないけど、そういうのもあっていいよね。
なんかこう、今回その結構前に紹介したので、
ちょっと内容を若干忘れてたりもして、読み返したりしたんですけど、
なんか二回目読んでみて思うのが、なんかこれすごいこう悪趣味とか、
なんか下手者って言ったらあれなんですけど、なんかすごい下品な作品になりかねない、
そのモチーフとか、そういうのを扱ってるなと思って。
とにかく人が死ぬ。
エログロみたいな。
エログロみたいな、そうそう。
なんか交通事故で少女が死んで、そのなんか死体を解体するみたいな。
だから本当になんか悪趣味ですよねみたいな、
ただの趣味悪い感じですよねってなりそうでならないギリギリのところを、
なんか別れ目のギリギリのところにいる感じがするんやけど、
でもなんか、でもすごい崇高な美しい作品だなっていう感じがするんですよね。
ギリギリのようでいて全然ギリギリじゃないというか、
なんか作品としてその芸術性とかそういうものがあるなと思って。
確かに、モチーフだけでこう、なんやろ、軽演してしまうようなものって、
逆にその、なんていうの、文学的なポテンシャルがすごい高かったりしない?
高いんだけど、それをさ、それをこう文学的に美しいものに形作るってすごく難しいことだと思って、
なんか本当にただの悪趣味な微妙な作品に終わってしまいかねないから扱い方が難しいと思うんやけど、
この本はなんか、なんやろな、知性みたいなものがすごい溢れてる感じがして。
作品の、なんか著者の方の知性なのか作品の知性なのかわからないんやけど、
なんかそう、そういうなんかものとか品みたいなものがあって、で、下手者じゃなくさせてる感じがする。
端美っぽい感じ?
そうやね、端美もさ、なんかすごい薄っぺらくなりかねないやん、端美って。
なんかちょっと間違えると、なんかただ美しいだけですね、みたいな感じになりかねなかったりするけど、
なんかそれを上手いこと、なんか美しさっていう、本当の美しさのなんか本質みたいなものをちゃんと書かれてる感じがして、
15:03
すごい良い作品ですって言うと、もう本当になんか語彙力がなくなるけど。
まあちょっとグロテスクなので好みが本当に分かれる作品だとは思いますけど、
改作っていう言葉が合うかなっていう風にちょっと私は思った作品でしたね。
読んでみたいと思います。
はい、ぜひぜひ。
時間のある時にゆっくりこう、楽しんでほしい本かなと思いますね。
グリワイン何度飲みつつかな。
いやもう名廷してね。
名廷。もう何度も楽しめるね、そしたら。
確かに、覚えてない。
覚えてない。
新しい読書体験。
覚えてないという。
皆さんでも深酒はね、ホリデーシーズン気をつけてくださいね。
本当に本当に、程よくね。
そう、死ぬ人がいますからね。
いや本当にね、本当に。
いい加減で飲みましょうね。
はい、という感じで、では椿さんは2冊目はどんな本を紹介してもらえるでしょうか。
私は実はこれは番組で紹介してない本です。
新作。
新作。
新作とは。
ニューカマー。
ニューカマーです。
でも今年出版された本ですね。
写真文、ペンドラさん、足元の楽園、ちっちゃな生き物たち。
これ実は私たち10月に生きモニアっていうイベントに出たんですけど、その時横で出展して貼ったブースの方。
が書かれた本です。
すごいご縁ですね。
そうそう、というかイベントで買ったんだよね。
そうなんよ。
そうやね、そうやね。で、なんとなくツイッターをされてて、このペンドラさん。
見たことがあったんやけど、扱ってるのが年金とか、ちっちゃいキノコとかに集まってくるちっちゃな虫とか、
かたつむりの仲間とかの写真集なんですよ。
で、ツイッターとかやと結構動画とかもあげてらしたりとかして、
写真ももちろんそのミクロサイズのね、ちっちゃな世界のものを鮮明に描き出して、
素晴らしいんですけど、技術的にもすごいんだと思うんですけど、ほら。
めっちゃ可愛くない?
年金のこのぷっくりした、ちっちゃい。
なんかバルーンみたいな。
そうそう、年金自体も可愛いね。
それをこう、
ハムみたいな感じで。
なんか芋虫みたいなかたちの。
そうそう、飛び虫の一種で結構年金をよく食べるらしいんやけど。
未熟な史実体だってやっぱりキノコみたいな感じで、年金ってその、理解が違ったら申し訳ないんですけど。
18:01
なんか菌糸みたいな感じで、糸みたいな感じで地面とか口器とかにぶわーっと張り巡らされてるステージと、
子孫を残すためにキノコみたいなのをぶわーって作ってっていうステージがあるんだと思ってるんだけれど。
種類にもよったりするかもしれない。
けどまあそうなんだけど、外に出てくる丸っこかったりとかキノコみたいな形のやつを史実体、子供の子に実、果実の実に体で史実体って言うんやけど、
それを食べに来てる写真を今佐藤さんと見てるんですけど、
めっちゃ可愛い。食べるっていうか吸って飲んでそのバルーンみたいな史実体がどんどん縮んでいってる。
縮んでる。
これに、ツイッターとかでもそうなんですけど添えられてる文章が素晴らしいんですよ。
生き物へのみずみずしい愛がすごい素直な言葉で綴られてて、
なんかちょっと嫌らしさみたいなのが全くない。子供の目線っていうのは本当に可愛くて仕方がないっていう。
それがなんかすごいみずみずしくて、映像というかこの写真もみんな本当素晴らしくて、見てるだけで癒されるすごくいい本。
タイトルもすごく愛着が伝わってくるじゃないですか。私たちが目にも普段止めないような小さな足元の世界に生き物の楽園があって、
ちっちゃなちっちゃな生き物たちが一生懸命ご飯食べたり卵産んだり他の生き物に食べられたりしながら生きてるっていうのがすごい伝わってきて。
でこの、私もちょっと生き物をね研究してたからすごいよくわかるんですけど、そのちっちゃい生き物を見てるとそんなに大きくない生き物がめっちゃでっかく見えるんですよ。
もうその、この人。
飛び虫の世界みたいな。
そうそうそうそう。なんか飛び虫、飛び虫とかってそのよくこの本に出てくる虫なんですけど、見てるともう飛び虫愛になってるから、
イモリとか出てきたら、わー怪獣ゴジラみたいな気持ちになるね。よく海の生き物でもそういうことあって、
砂の隙間の生き物とか好きでよく見てるんやけど、それ見てるとなんかたまに5回釣り餌とかにも使ったりするような生き物の仲間がいんねんけど、
それが通りかかったら、わー出たーみたいな。わー大きいみたいになって、で顕微鏡からでも目を離すとちっちゃみたいな。指よりちっちゃいみたいな。
なんか不思議な感じやね。
そうそうそう。
なんか違う世界に行ったり来たりするよね。
21:01
そうそうそう。そういうね、違う世界に行ったり来たり、あんま帰ってこないかな?違う世界に行ける?
行ける。
ほんで、それですごいその足元の世界とかに対する見方も皆さん変わるんじゃないかなと思うし、
本当にその愛着を持って撮ってるって写真でも何でもわかるじゃないですか。
わかりますね。なんか見てたらやっぱりなんか可愛らしいもんね。
可愛いって思って撮ってるっていうのが、なんかあれやん、私大学の時にすごい、なるほどって思ってんけど、
誰か友達が言ってて、写真が一番上手いサークルは鉄道研究部だって言ってて。
鉄道研究部。
そうそうそう。愛がすごいからって。なんかそれを思い出したりするような本で。
なるほど。
なので生き物が好きな人、ちょっと年末癒されたい人、ぜひぜひ手元において、好きなところから読める本だと思います。
なんか、うわぁこんな変なやつおるんやとか、わぁ可愛い、え、こんなに片つむりちっちゃいのいるんやとか、
もうとにかくとにかく可愛いし、その優しい文章にぜひぜひ癒されちゃってほしい本です。
はーい、なるほど。なんかあれですね、ちっちゃい生き物ってその、いるんですけど、なかなか目を持てないというかそれを見る。
本当に。
なんか生きすぎてしまったりするし、そもそも気づかなかったりするから。
そうやね、そうやね。
すごいなんか表紙の絵も、なんやろな、磯銀着みたいな形の。
たぶん年金やと思うんやんな、これも。
なんかニョロニョロしてて。
ここに丸飛び虫の仲間かな、これも。
飛び虫ってまた形が可愛いんですよ、羽のない虫なんですけど、羽が長くて、その飛び虫、飛びっていうのの通りなんやけど、
お尻のとこにバネみたいなのがついてて、ぴょんぴょんぴょんって飛ぶね。
へー。
だから英語ではスプリングテイル、スプリングバネ、テイルシッポでって言うんやけど、まあ可愛い。
いっぱいおんのよ、これが。
へー。
会いたい。
と思ったらその辺で本当は会えますよ、皆さん。
ぜひぜひ会ってみてください。
顔にぴょんぴょん飛んできたりして、うーんってするのも、まあ可愛い。
なるほど。
へー。
なんかあれですね、その、あまりこう身近なはずなのに身近になってないような虫とか。
そうそう。
生き物とちょっとこう、出会える良い本かなっていう感じがしました。
そうなんです。
ちょっと見せてもらって。
本当に可愛い、もう可愛い、可愛い。
何回言うねんっていうか。
ほらちっちゃい貝だってさ、めっちゃ可愛いやろ、目がこんなとこにあんのよ。
可愛い。
やばいやろ。
何これ、可愛すぎる。
可愛すぎるやろ。
なんか巻貝みたいなのに、透明な。
巻貝やな。
巻貝?なんか透明な、なんか半透明な体がついてて、目がてんてんみたいな感じで。
そうやね、何体動物って目がそういうやつ多くて、てんみたいな。
24:04
この子も可愛いな。
そうそう、結構先っぽに触覚があるじゃないですか、かたつむりって。
その先っぽにある目があるやつもいるんですけど、結構その触覚の根元、体側にあるやつも多くて。
そうすると、まあもうなんていうの、キャラクター感満載。
キャラクターやんねこれ、可愛い。
めっちゃ可愛い。
しかもさ、口もさ、ハムハムみたいになってるやつがいっぱいあんねん。猫ちゃん口みたいな。
はいはい。
もう可愛い。
可愛い。
すごいめちゃくちゃ癒される。
なるほど、これは可愛いな。
可愛いな。
可愛いやろ。
たまらないですね。
ほらねとか言って。
でその写真だけじゃなくて、これ文章も楽しめるっていうのが本当にいい本なので、
そのもし生き物好きで、ペンドラさん結構多分フォロワーの多い方でフォローしてるよっていう方で、
会ってもなんかその一覧性っていうか、全部がギュッと集まってて、
でそのペンドラさんの優しい愛着あふれる文章を楽しむっていうのはまた全然そのツイッターで写真だけ見るっていうのとは違う体験やと思うので、
ぜひぜひぜひぜひ手に取ってほしい。
なるほど。
本でした。
なるほど、はい。ありがとうございます。
でじゃあ3冊目いきたいと思いますが。
3冊目いきましょう。
さっちゅうさん何ですか?
私があげたいのは、長いミミさんのミシンと金魚。
読んだ。
読んだ?
おー読んでくれた、嬉しい。
最近さ、文庫化したやろあれ。
そうそうそう、したした。
本屋ですごい平積みしてて、およっと思って、文庫屋とさ、本棚は事情的にも優しい。
そうね、幅取らへんからね。
そうそうそう、思ったほど熱くもなかったし。
そうなんですよ、さらっと読めるっちゃ読める本なんで。
そうそうそうそう、で読み出して一晩でノンストップで。
サッと読めるでしょ。
読みました。
ガッと、てか多分そう止まんないと思う、そういう本だと思う。
そうなんよそうなんよ、そうなんですよ。
なんかこの本を私は以前紹介した時に、情報なく全くこのあらすじとか設定とかの情報なく読んで、それが良かったから、それを説明せずに、でも紹介したいっていう風に言ったんで。
どうする?今日紹介する?
今回も私は内容については一切触れないでいきたいので、すごい迂回した物言いになると思うんですけど。
ネタバレ返してもいいしね。
ネタバレ返したいね、それはあり、それはあり。
ありやな。
今回はネタバレなしでいきたいと思います。
なので、私がその時強く言ってた、今回も言いたいのは、読書っていうところももちろんなんですけど、この本は読書体験ができるところが素晴らしいと思ってて。
その登場人物にある設定がされてるんですけど、まあ事情というか。その事情によって、その事情を抱えている人と同じ状態の人生をその人を通して体験しているような感覚があるというか。
27:19
で、その前の回でも言ったんですけど、交互で喋ってる、なんか独り言とかその自分の考えをわーって頭の中を覗いているような感じの文章が続くんですけど、それによって、なんかこう話が飛び飛びになったりしても、なんかちょっとこう連想ゲームみたいに続いていくその感じの自然さというか。
なんか人間ってそうやねみたいな、こういう人いるよねっていうのはすごい生々しくて。
そう、生々しいよね。
そう、生々しいんですよ。
だからその臨場感が、やっぱその読書体験っていう体験の部分にすごいかかってくるのかななんて思うんですよね。
で、なんかその、なんやろ、独特の独吾感。
あ、そうね。
なんていうの、優しいような気持ちもあるし、寂しいし、なんやろ、でも寂しいだけじゃないし。
うーん。
うん、反念。
物が羽ばるような。
できないから。
でも、今ね、文庫もあって、文庫もあって、何なのになんやろ。
買ったこと。
文庫もあって。
突然の。
電子書籍でもバッと読めるような作品かなと思うので、いろんな手に取りやすい媒体でぜひぜひと、私も思いました。
なんかミステリー小説とかだとわかりやすいんですけど、謎っていうものがその物語をこう、気になって読み進められる一つの要素だと思うんですよね。
なんか犯人は誰だろうみたいな。で、誰、AさんかなBさんかなみたいな、読み進めるみたいな要素があると思うんですけど。
なんかこの小説も一人称視点で語られてる小説なので、状況がわかんないんですよね最初。
なんかよくわかんないけど、よくわかんない間も始まるみたいな。
でもだんだんその、この人がこういう風に読んでるこの人物って、だからこういうことだったんかみたいな。
そういうなんかこう、ああなるほどっていうのがだんだんこう、すごく上手い具合にこう、そのさっき言った事情っていう、その人が抱えている事情っていうものがゆえに、
ああそうだったのねっていう、なんか納得感があるっていうか。
30:03
そういうその謎の明かし方とか進め方と、その設定の絡ませ方も上手いなっていう風に思ったりしましたね。
もう歯に物が挟まった感じではありますけど、すごく勧めたい本ではあるので、ぜひ読んでいただきたいなと思います。
ぜひぜひ。
という感じですが、椿さん最後の一冊。
私の3冊目は、ちょっとこれはもしかしたら変化球かもしれません。
個人的な思いも多く、もちろんいい本であることは間違いないんですけど、ちょっとその体験も含めてちょっとご紹介させていただきたいと思います。
清水博史さんが書かれた、海の変な生き物が教えてくれたこと。
という興奮写真書から出たばっかりの本です。
でこれタイトルの通りなんですけど、もう表紙もね面白いんですよこれ。
何の魚なの?なんか歯がこうすごい前歯みたいなの入ってる。
前歯実際大事。これあの結構ダイバーとかの間では悪名高いゴマモンガラっていう魚なんやけど。
なんで悪名高いかっていうと結構喧嘩っ早いね。
あ、そうなの?
そうそうそう。
なんかダモせんのに襲ってくるみたいなことがあるってこと?
うん、なんかね縄張りが思ったより広くて、繁殖期とかに寄っていっちゃうとまだこの距離だと大丈夫やろうとか思ってたら、
でもなんか激怒してなんかブワーって突っ込んでくるみたいな。
しかもなんかちょっといつもこうちょっと斜め気味で突っ込んできて、それもなんかなんか不服味があって怖いみたいな感じの魚。
で実際フィンかじったりとかねしてくるの。
歯もなんか顎の力強そうやもんね。
そうそうそう。ウニとか食べ張るから。
あーそれはフィンなんか粉々なってます。
私らの柔肌なんてもう。
危ない。
身丸出しで泳いで張るみたいな。
食べるためじゃなくて、縄張り的な多分要素が大きいとは思うんだけど。
とかとか、なんかねちょっと海の中でも一癖も二癖もあって、あんまりそのみんな意識しなかったりとか、
ゴマゴマガラみたいにそれほどみんなのアイドルみたいな生き物じゃない。
生き物を扱った本で。
でちょっとこれ面白いのが、そのストレートに生き物の生態を、まあもちろん紹介もしてるんですけどだけじゃなくて、
そこからその著者の清水さん、ライターの方で、いろいろとその学生時代からダイビングにすごいハマって、
でいろんな海とか島にすごい旅をされて、その水中観察がもう30年来のライフワークにしてはって、だからもう本当に、
なんていうかそういう海好きの人間の地点で、でちょっとまた面白いのが、ひねくれて張るところがあったりして、
33:06
なのでその一癖も二癖もある生き物に心惹かれて、でそれの、
生態とかから、例えばゴマモンガラだったらゴマモンガラすごいそうやって気まぐれに襲ってきたりとかして嫌がれるけど、
でもなんかそんななんか外面も内面も気にせず生きてるような生き方は逆にスカッとして気持ちいいみたいな、まあエッセイなのよね。
だから生き物のその10種類取り上げられてるんだけど、それぞれの生態から、その著者の体験とか思ったこととかを絡めてそのそぞろ歩きをするような感じで、その書きぶりも小気味良いし、
であの文献とかもすごい緻密に調べてらして、そのあたりもなんかその何やろただ生き物面白おかしく消費するんじゃなくて経緯がすごく感じられて面白い本なんですけど、これ実はあの著者の方から頂いたんです。
というのもこれあのそれぞれのね章に扉があるじゃない、で章扉ごとにいろいろね引用されてるんですよ。
みききよしさんの人生論ノートとか、いぶせまつりの参照とかね。
一節をこう扉のところに引用してるのね。
みききよしさん、いぶせまつりってもうすごいじゃない?
大御所じゃない?
これの第5章。
まさか、まさか、まさか、まさか。
じゃん。
あ、すごい、第5章のタイトルがすごいですよまず。スカスカの愛おしさって書いてて。
で、お、すごい。
えっと、読みますね。
それまでは目にも止まらなかった生き物たちが輝き出して、私の世界は一気に色づいた。椿レミ海面って書いてる。
すげー。
すごい。
そう、清水さんがその海面の本を読んでくださって、それでもう30年来海に通い詰めてるけど、全然気にも止めてなかった生き物で、こんなあいつらおもろかったんかって衝撃を受けてくださって。
それでこの書を書いてくださったっていうことで。
え、すごい。
で、岩波書店からその私海面の本出してるんですけど、岩波書店さんの方に本を送ってくださって、その編集さんからいただいたっていうのがあって。
へー、すごい。
もうなんていうか、言葉にならないですよね。嬉しい。
嬉しいって言うとなんかちょっと、なんか足りないというかあれなんですけど。
でも本当に嬉しい時って嬉しいとか、なんかそういう言葉しか出ないよね。
いや本当に。これがまたその、もちろんその生物学者さんとか、その海面のことを知って研究を深めてくれる可能性がある人に届くのももちろん一つの目的ではあったんだけど、やっぱり自分の中ではそうやってすごい磯遊びとかダイビングとかしてて、いろんな海の生き物に関心があるけど、入り口がない生き物なんで海面は。
36:24
なのでそういう人たちが読んで楽しんでくれるような、興味を持ってくれるような本にしたいっていう思いがあって書いたんで。
まさにそのど真ん中の方に届いて。
でまたその、なんやろそこからいろんな試作を広げてくださるんやけど、なんか自分が社会人の新人の頃に上司にお前頭の中スポンジかって言われたけど。
悪口として確かに言われることもあるか。
そうそう、でもなんかこの本を読んだ後やと意外と悪くない慶応だなみたいな話とか。
なんかそんな風にさ、でも一つの物事を知ってさ、なんかちょっとまた見方が変わったりとか、そういうところを綴ってくださったりとか、その触媒というかきっかけにその本、私が書いた本がなったんだなっていうのがあって。
だからもうちょっとあれですよ、すごい他のところもなんか私の知らないこといっぱい載っててイソギンチャク食べるとか、あと驚いたのはコバンザメ漁って知ってる?
え、コバンザメ漁するってこと?
コバンザメ、まあ食べたら美味しいらしいんやけど、それとはまた別で。
コバンザメってさ、ウミガメとかなんか他の魚、大きい魚にさ、マグロとかさ、お腹にピトッと引っ付くやん。
そしたら、なんか引っ付いたらなかなか取れへんから、なんかコバンザメと漁師が信頼関係を築いて、そしたらそのコバンザメが獲物に引っ付いてくれて、マグロとか。
で、それをこう紐をつけて犬みたいに、それをこうクルクルクルって手はぐり寄せたら。
あ、コバンザメを使った漁ってことね。
そうそう、ウカイみたいな。
ウカイみたいな。そんなことあるの?
あれとか知らんくてさ、だから普通に色々知らないことも知るって面白いし。
おもろ。
そう、著者の小気味、書きっぷりも気持ちいいし、で、海面も紹介されてるし。
で、年末にいただいてすごい、読み物としてももちろん面白いし、その個人的な自分の本を届いて欲しい人に届いたんだなっていう感動もあって、年末すべり込み3冊の中の1冊に選ばせていただきました。
これは、これは選ばないといけないね、これは。
そう。
マストだ。
さつさんも読んでほしい。
読みたい。
例のごとく本を渡して帰る私。
受け取る私。
これは嬉しいね。
めっちゃ嬉しい。
友人としても本当に素直に嬉しいですね。
本当に。しかもさ、変な全然、何か特定のものを攻撃する意図はないんですけど、茶化して面白がるみたいなんじゃなくて、始終ずっと一貫して誠実なんですよ。生き物への敬意というか。
39:08
それ、そういう方が書いてくださったのがまた、
なおさらね。
嬉しいことでありました。
なるほど。
他の本もぜひ読んでみたいと思います。
という感じで、それぞれ3冊紹介してきましたが、最後の1冊もすごい嬉しい紹介でしたね。
本当に年末に嬉しいクリスマスプレゼントでした。
はい。
といったところで、今回はそろそろ締めに入りたいと思うんですが、また来年も本の虫のすすめをどうぞどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
来年の1月24日には100回記念イベントも行いますので、ツイッター等でも告知を行っておりますので、ぜひぜひ皆さんお誘い合わせの上、東中野のスタンディングバー、雑談、あるいはYouTubeのおそらくライブ配信でその様子をお送りすることになるかと思いますので、
ちょっと会場行けないよっていう方はライブ配信なんかも楽しみにしていただければなと思います。
5時からじゃなくて7時からなので、ぜひぜひ一緒にご飯食べたりとかしつつね、楽しんでもらえたら嬉しいですね。
はい、という感じで今回はそろそろ終わりにしたいと思います。
次回も楽しみにしていただければ幸いです。
では良いお年を。
良いお年を、そして良い年末年始の読書体験を。
読書体験を。
本の虫のすすめでは皆様のご質問、ご感想をお待ちしています。
取り上げてほしいトピックも随時募集中です。
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