2022-08-15 17:22

#33 Q09.発達障害のある児童の支援と、他の児童の指導の両立をどう考えていますか? 〜大学生に代わってわたしが聞きます!現役小学校教師・大ちゃんにギモン聞いちゃう夏休みSP!

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学生さんのギモン第9弾のテーマは「発達障害」です。

発達障害とは、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態のこと。自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)などが含まれます。

近年、発達障害のある児童・生徒が増えているため、支援員という形で先生のサポートをつける学校もあり、全国的に対応に苦慮しているそう。でも、だからこそ学び方を問い直すべきでは?と大ちゃん。


《 つぼけん 》

1982年生まれ。東京都出身。 大学の自主映画サークルで映像制作の面白さを知り、2005年に映像の制作会社に入社。カメラマンディレクターとして多くのテレビ番組に携わる。 子どもが小学校に入ったことがきっかけで、日本の学校教育に関心を持つ。人生の目標は「Happiness Creactor」(=自分も他人もしあわせにできる創造力をつくる)


《 大ちゃん:大野大輔 》

1991年生まれ。東京都出身。 学校と自分が嫌いだった小学生時代を、当時の恩師が幸せに変えてくれたことがきっかけで教師の道を志す。 現在は東京都北区立赤羽小学校の研究主任として、児童に自己決定のある授業や、みんなが幸せで働きやすい職員室づくりに挑戦中。 人生の目標は「全国の共育者と子どもを幸せにすること」 座右の銘は「最高のNo.2」「認任」

○ともはぐ(共育)代表
○教育の窓口 共同運営
○REACHER BASE 共同運営
○先生の幸せ研究所
○オンライン市役所 東京都会幹部


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【つぼけんTwitter : @tsuboken_mol】

00:02
では、夏休みスペシャル9問目です。よろしくお願いします。
ちょっと、終わりが見えてまいりましたね。
ねえ、なんか寂しいなって感じ。
いい質問ばっかりだから、もっと話したいです。
いいですね、いいですね。どんどん参りましょう。
では、9問目です。
9問目の疑問はこちらです。
発達障害のある児童の支援と、他の児童の指導の両立をどう考えていますか。
はい、来ましたね。発達障害の問題です。
教育界でもキーワードとしてよく出てくるんじゃないですか。
はい、これはもうね、常に考えていかなきゃいけないことの一つだと思いますよ。
分かりました。ありがとうございます。
じゃあ、声を聞いてみますね。
はい、じゃあ再生します。
発達障害のある児童の支援と、他の児童の指導の両立をどう考えているか気になっています。
どういう意味で質問してくれたんですか。
今、たまごプロジェクトという現場研修に参加させていただいているんですけども、
確実に発達障害がある児童っていうのはいまして、
現状を見ていると支援員が絶対に必要。
他にも支援員の人が確実に必要で、
でも支援員がいない場合は、
全体の指導をしなきゃいけないのに、その子の手が入ってしまうっていう様子も見えまして、
そこでここの両立ってやっぱり現実的ではないのかなというところで気になっていました。
確かに一人、どうしても音がダメな子とか、大きな声を出しちゃう子とかがいたりすると、
その時授業が止まってしまうし、他の子にも迷惑かけちゃってるなって思っちゃうこともきっとあるんでしょうね。
そうですね。
ご自身はどうなっていけばいいなって何かあったりしますか。
本当現状両立できる人って、この言い方もあるかもしれないですけど、本当にごく一部の教師だと思っていて、
大半はやっぱり対応の両立が難しいと思うので、
どうしても支援員を配置するのが現実的にはいいし、
全体の教育の確保をするのであるならば、一クラスに二人体制を整備する必要があるかなと思います。
なるほど。やっぱりその単人の先生がやることって本当に多いですもんね。
一人だけで抱えるっていうのもね、難しいかなと思いました。
どうもありがとうございます。
03:03
はい、こんな質問でした。
そもそも発達障害とはっていう話にしておかないとなと思ったんですけど、
ADHDとかASDとか言い方はたくさんありますけど、音が苦手だったり、どうしても集中できなかったりとか、
座っているっていうことができなかったり、
あと単純に発達障害とはちょっと別ですけど、学びの遅いことだとね、当然クラスの中にいますもんね。
発達障害ってそんな感じっていうことで大体あってますか?
ちゃんと専門用語で説明することも必要だと思うんですけど、
何か困り感を持っている子がいるんですよね。
これじゃあ最初に伝えたいことがあって、
最近インクルーシブって言われますよね、インクルージョン、いかに包括するかってことですね。
多様な子たちがその場で安心感を持ってね、過ごせるかって。
インクルージョンの考えの反対がエクスクルージョンですよね。
そして排除。
で、どういう教室がエクスクルージョンになっているかって僕は考えたいんです、最初に。
例えば、その授業場面で45分間先生がしゃべって、
で、途中質問はするかもしれないけど、基本的に先生の指示でやることを指示されて、
子供はそれにある意味従って学んでいくっていう授業だとします。
で、そこにどうしても多動傾向で座っていられない子が座っていられなくなりました。
で、じゃあ教室を飛び出してしまいましたってときに、
これってもしかしたらエクスクルージョンじゃなくてインクルージョンできるかもしれないって考えたいです、私はね。
じゃあ最初に授業の場面でまたもう1回いきますよ。
さっきのAだとしたらBね。
先生が最初出会いの演出をして、そこから子供がそれぞれの思いで、じゃあこうしたいっていうのを決めました。
で、そこからはグループだったり個人だったりで学ぶ場を選んでプロジェクト的に進んでいくとします。
そしたら、もしかしたらその子、同じ子ね、さっきと。
学べるかもしれないって考えますよね。
そうすると、実は発達しようがなる子がそういう特性で出ていっちゃうとかを、もしかしたら防げる環境を作れるっていう視点、僕大事だと思ってるんですよ。
だからこの発達しようがなる児童の支援と他の児童の児童の両立をどう考えてるかの答えとして私が言いたいのは、
06:03
みんな違って当然じゃないっていう視点で、両立とかじゃないんですよね、僕は。
だからその場にいる全員がどうやったら楽しく安心して学べるか過ごせるかっていうのを考えると、結構インクルーシブの視点で包括できるんじゃないかなって。
僕は専門的な言葉はちょっとわからないけど、僕は両立とかじゃなくて、その場に安心していられるっていう環境を作れるって信じてます。
先生がただ知識をチョークアンドトークなんていうんですか、一斉授業で教えるだけの授業だったらインクルーシブできないかもしれないけども、学びのスタイルを変えたらよりいいかもしれないっていう。
そうです。
そうなんですよ。だから全任校でね、どうしてもこう座ってられないって子が我がクラスにいたんですねって言われて、私が担任したわけですよ。
はい。
5年で。
で、その子が座っていられないかっていうと、5年からちゃんと学んでるわけですよ。
ほう。
で、びっくりするわけ。特別支援の先生とかが。え、なんで?ってか本当にもう、なじんでて全然どこにいるかわからないってぐらい、みんながカラフルに学んでるわけですね。
それはなんでかっていうと、子供が学び方を選べるって状態だったからなんですよ。
そういうね、多動傾向のある子っていうのは、多動って考えたら特性としてはネガティブな面って見られるけど、私はポジティブに捉えたいんですよ。
うん。
その子はたくさんの情報を仕入れたり、処理したりするんですよ。
うん。
だから、そういうふうな考えに立っているので、ちょっと生態ね、変異能協力を作っていけると、
が認められるような環境づくりをしてあげればその子は包括されるわけじゃないですか
だから そういうふうな考えに立っているのでちょっと正体ね
質問に対しては知らないかもしれないけど私は学びのあり方というかこちらのデザイン次第では
そういう子すらもちゃんと安心して楽しく学べる場が作れるっていうのを考えていきたいという立場ですかね
はい 授業のスタイルの
あり方が変わればね いろんな子たちがいてもまた学びがより深まるっていうのがあったりするのかもしれないですね
そうなんですよ だから私そういうねなんか引き継ぎで育てられないとか学校来れないとか
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どうしても友達に暴力してしまうとか で引き継いで担任した時もやっぱり多かったその子たちはこういう考えになってからはね
なんか安心してその場で学べていることが多いかなって思います いかに先生側が
これまでの 学んできたことは大事かもしれないけど一回手放してアンランして
その場にいる子たちで環境を考えていくっていう 僕そこがねすごい大事だと思ってるんですよ
まずは
ちょっとそもそもに戻っちゃうんですけど 発達障害のある子が
10年前に20年前と比べると増えてるっていうようなデータがありますね 増えるに従ってあの学生さんも言ってましたけれども
支援員の人を入れて進めていくべきだっていうようなお話もあったりするんですけど その今現場に立っていらっしゃる現状としては多いなとかやっぱり支援員さんの力って
必要だなとかって思ったりするもんなんですか
うんそれに対してはね必要です
そうなんですね
で 増えてるっていう数字として出てるからそれはそうなんだろうなって思います
でさっき私が話したことともう一個大事な視点っていうのはやっぱりその一人一人に応じた適切な教育っていうのがあるべきだと思うんですね
だから例えばこの子はこの部分をしっかりと個別で補うといいかもしれないって思ってたらそれは例えばこうよく抜き出しでその子に応じた指導っていうのがあるんですけれども
そういうのはやっぱり必要だと思っているので
さっきのみんなが包括される環境を作るっていうのが肩輪だとしたら
もう一つ両輪必要なのはその一人一人に応じた適切な指導っていうのがあるべきだと思うので
だからそこ二つとも大事かなと思います
なるほど
はい
で じゃあちょっとまた意地悪クエスチョンタイムに入りますね
うん
例えばじゃあ算数の授業ですと
はい
じゃあ分数の割り算やってますよと
はいはい
分数の割り算
まあね 算数ってすごく生活に密接に関係することなんで
クラス全員に当然学んでもらいたいことですよね
でも一人の子が騒いだり授業を止めてしまったりしたら
本当に勉強したいと思っている他の子たちに迷惑ですよねっていう考え方もありますよね
親御さんがうちの子は勉強したいと思っているのに
あんな子と同じクラスだったら困りますっていうような親御さんだったりもいらっしゃると思うんですよ
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そういう意見にはどう答えていますか
その意見に対してはもちろん需要したいなっていう前提のもと
そもそもなんでその騒いでしまっているかってところを僕はしっかりと観察したいんですよ
うん
まさにさっきの分数の授業場面が一斉指導であったときに
分かんないと
もう何やってるか分かんないしどうしていいか分かんないってパニックになっているとしたら
やっぱりその指導のあり方を問い直すべきですよね
で今うちの学年で自由心の学習って
水手先生っていう私が大好きな先生から教わった
まあハウトゥーというよりかはコンセプトですけれども
それのあり方で算数の授業をした場合は
子供が自分のペースで自分の必要に応じて学びを計画していけるわけですよ
でそうしたら私たち何がメリットあるかっていうと
本当に必要な子支援が必要な子にかなりの時間をかけれるんですね
だって自分で学べる子はどんどん学べるんだもん
友達と協力したり個人とかで
そしたらその分かんない子に私たちは多くの時間をかけて
寄り添うことができるような環境を作れるんですよね
そしたらもしかしたら騒がないかもしれないし
騒いだとしても一回ねちょっと別室とかで話聞いてあげたりとかできるじゃないですか
さっき言った僕たちが学びのあり方っていうのを本当にこう手放して案内していくことで
そういう状況すらも解決しやすくなると考えてます
いやすごいめちゃくちゃよくわかったのが
実際発達障害のある子が増えていっても事実だし
支援の方が必要かって言っても必要だし
そもそも社会が変わっていたり学びのあり方が変わっている中で
授業運営とかクラスの学び方自体も見直していくターンになってるんじゃないですかってことですよね
そうですね
そこをやっぱり考えていくっていうのは本当に大事だと思うんですよ
私が尊敬する先生がいるんですけど自分が子供の時ね
4年生まで私は座っていられない子だったんですよ恥ずかしいことにね
で5年生になった時にそんな姿がなくなっていたんですよ
それっていうのはきっとその先生が私のことを考えてくれたりみんなのことを考えてくれて
何かを手放して環境を作ってくれたはずなんですね
なのでやっぱりそうやってもう1回考え直さなきゃいけないというか
本当に問い直す時が来ていてその場にいる全員が楽しく安心して過ごせるっていうのを考えていかなきゃいけないなって
本当に次回の年を込めて言いたいと思います
そうだ大ちゃんももともと多動な子だったんですもんね
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そうなんですよ
私なんか多動じゃないですか
もう現在もね
現在もでしょ
本当に30人いたら30人カラーがあってカラフルなんだからやっぱりそもそも一斉一律で同じベースで同じことっていうのはやっぱり無理があるってだんだん分かってきたんじゃないかなと思ってて
そこをねなんかデザインしたら救われる子はいるんじゃないかなと思います
もと多動の大ちゃん先生が言うならそうなんでしょうね
そうだよ説得力が違うと思うんですよ
説得力ある
なるほどじゃあこれから学校授業運営とか大変だなって思ってる学生さんにはなんて答えてあげたいですか
なんかこれから出会う子たちとか場面とかをしっかりと見てあげて
でそこにこうどんな環境にしたらその子たちがね安心して楽しく過ごせるかっていうのをやっぱ考えるってことが大事でその結果うまくいかないっていうのは全然オッケー
でまた考えて試してみてそれがこうそのプロセス自体が大事で
だからそこも成長を楽しんでもらえるといいかなって思いますし私自身まだほんとうまくいってると思ってないのでずっと考えてる段階なんで一緒にね考えていけたらいいなと思います
まあ支援員さんが入ってね支援員さんの力を借りるっていうのはもちろん手なんでしょうけど
はい
なんかこう支援員さんと一緒にこう企むというか面白い授業にしていくってことができたらより楽しいでしょう
いいですね
私たちが二人でね
素敵だと思います
面白い授業にしていくとかなんかそんな風に発展していったりするととても面白そうだなというふうに思いました
はい
はいありがとうございます
いい質問でしたありがとうございました
いやーこれもまた怖いまだまだ話し足りないんじゃないですかね
分かりましたどうもありがとうございました9問目でした
ありがとうございます
17:22

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