で、そのシーンはずっと私の中にその後も残っていて、ダイちゃんのとき何を言いたかったのかなっていうのはずっと残ってました。
だって先生いるかなって思っていたら、ダンちゃんみたいに久しぶり来たよじゃないのね。じっとただただ見つめていた。
そうですね。ちょっとちょっと似合ってした顔もしたかもしれないけど、でも、
自分から何か声を発するという感じじゃなかったんだよ。黙って見てたんですよね。
何しに来たの?
めちゃくちゃ怪しくね。
これシンプルに考えたらね、聞いてみたい私。
そのときの気持ちは多分いろいろ思い出してたんだよね。
僕はここでどんな気持ちだったんだっけとか、
僕はなんでここに来たんだろうとか言ったら、よくわからずにそこにいたんだよね。
で、たぶんダンちゃん見た瞬間も、あんまり整理できなかったのかな。
で、なんかその後さ、ダンちゃん優しくて、来てくれてありがとうみたいな感じからの教室見てみようよって言ってくれたんだよね。
で、僕からしたらびっくりでさ、え、いいんですか?って入って、
で、元6年2組かなの教室に行かしてもらって、
僕が先生いつもダンちゃんが立ってた場所から教室をパッと見た瞬間に、
ああ、俺先生になりたいんだやっぱりって思ったんですよ。
そこから見た、たとえば昔のダイちゃんがね、あそこら辺にいたんだなとかさ、
で、なんでこの2年間は、5、6年生の2年間は僕はここでいられたんだろうかとか、
で、そこから、じゃあ今実際に苦しんでる子もたぶんいるんだろうなとか、
当時の僕みたいなね、こう、おう、救えるんじゃないかっていうのがフワーッとこう出てきて、
で、僕がなりたいですって、たぶんそこに行ったはずなんだよね。
へー。
じゃあ学校の先生になりたい、しかも小学校の先生になりたいって決まった瞬間だったってこと?
そう、たぶんちょっとはね、あったと思うんだよね。
あの時にすごい楽しかったしとか、でもなんか決めたっていう瞬間だったと思う。
はー、すごい。
ダン、あれダンバラン先生、ダンバラン先生そこは。
そこは教室に行って、だいちゃんがそうにね、喋ってくれたっていう明確なちょっと記憶が今、ちょっと思い起こせなくて、
ただそのだいちゃんが、その門の時でじーっと目があったそのだいちゃんの中に、
そういう心のね、変化だとか、思いがあってきたんだなっていうのをちょっと今、初めて聞いて、
あ、そうだったんだ、あの目にはそういういろんな思いが詰まってたんだなっていうのをちょっと今聞いて、少しびっくりしてます。
で、僕そこからさ、たぶんいろいろ調べたりとかして、なんかスイッチ入ったんだよね。
確か僕さ、ボランティアで学校行かせてくださいとかって、
自分からその後校長先生に電話して、そのダンちゃんのいる学校のね。
で、お願いしましたよね、確かに。
そう、そうなんですよ。
その時が高校3年生だとすれば、たぶん大学に入った後に、
あー、なるほど。
あの、母校に来てくれたんですね。
で、私その学校に結構長く居させていただいたので、
ちょうど教務主任などやってて、
で、だいちゃんが何か手伝いいうことありますかって言ってくれて、
私としては、もう学校の中で先生たちは手が回らないけど、
こういうことを子供たちにしてくれる人がいたら、子供たちどんなに大事だろうなと思ったことがあって、
それをだいちゃんに、こういうことできないかなっていう相談をしたんですよ。
なるほどね。
例えば、学校が始まる前の7時半ぐらいから、
子供って結構学校に早く来る子いますよね。
だけど基本的には開門時間の8時15分までは来ないようにってなってるんですけども、
当時、やっぱり早ね早起き朝ごはんなんていう、いろいろ体育に関わるいろんなフレーズがあったんですけども、
朝、子供たちが学校で遊べたら、どんなにかいいだろうという思いがあって、
だいちゃん、朝早く来て子供たちの遊び相手とかできないかなって言ったら、
いいよって、いいですよって。
それで、学生さん仲間を連れてきて、朝遊びをしてくれるんですよ、子供たち。
へー、いいな。
子供たち、朝ね、校庭でそういう学生さんと一緒に遊べるので、
朝のスタートがものすごくスムーズというか、
楽しいもんだって。
楽しいんですよ。
めちゃくちゃ楽しくて、そこら辺から僕、何かをみんなでやるとか作り出すとかがすごい楽しくなってきて、
僕、当時、自分のとこだけじゃなくて、いろんな大学の方とか、声をかけて募集して、
で、シフト組んで、
で、ちゃんとルールとか、ちゃんと連絡先を学校側に伝えて、
安心っていうのを作ってから、その学生が行くみたいなのを作って、
当時、36人ぐらいで、確か回してたんですよ。
そこら辺から火がついた。
朝遊び、本当にすごいことなんですけど、
私も子供たちに、もちろん授業中にみんな、どの子もすっきりわかって帰れれば一番いいんですけども、
金曜日の放課後に、学習タイムっていうのを設定して、
自分が少人数算数を当時担当してたので、
帰りの回終わったら、ここに来れば何かわからないこととか、ちょっとモヤモヤしたものがすっきりするよってことで、