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スピーカー 1
探偵、大きい動物の研究をしているチーと、小さい動物の研究をしているハチです。
この番組では、研究者として、ひよこ教員として、はたまた普通のアラサオナとして、日々奮闘中の二人のリアルな会話をお届けします。
チーハン、緊急事態です。
なんと、どうしてもひよけんに出たいというゲストさんがいらっしゃいます。
えー、なんか私たちやらかしました?
スピーカー 2
どうもー、牛若ですー。どうもどうも。
スピーカー 1
スーパーウルトラ科学系ポッドキャスターのお一人である、牛若さんじゃないですかー。
スピーカー 2
あのー、どうもどうも、あのー、この間チーハンがね、牛の生死の話をしてたじゃないですか。科学系ポッドキャストの日で。
ちょっとあれ、あのー、聞かせていただいたんですけどね。何回も笑いましたよ。
なんですけどね、ちょっとね、あれではね、ちょっと足らないですね。
スピーカー 1
え?え?足らない?え?めっちゃ調べてまとめたんですよ。
スピーカー 2
はい。足らないということで、ちょっと乗り込みに来させていただきました。
スピーカー 1
そうですか、そうですか。まあ、あのー、素人質問で大変恐縮ですが。
スピーカー 2
あー、怖い。大学の人の素人質問は怖いよ。
スピーカー 1
怖いよ。えー、めっちゃ聞きたいことたくさんあるんですけど、じゃあ。
スピーカー 2
とりあえず私の話を聞いてください。
スピーカー 1
お伺いましょう。
ということで、今回は工業高校農業部から牛会の牛若さんに来ていただきました。
いえーい。ありがとうございます。
すいません、ゲストさんにこんなに悪ふざけにお付き合いいただいて、大変ありがとうございます。
ありがとうございます。いきなり真面目かよ。
スピーカー 2
いきなり失礼なことを申し上げてしまった。本当に申し訳ないんですが。
スピーカー 1
ご存知の方もたくさんおりますが。
なんで?
改めて自己紹介をお願いいたします。お願いします。
スピーカー 2
はい、工業高校農業部というポッドキャストをやっております。牛会の牛若と申します。
普段は相方のマス坊と一緒にですね、まあ、工業とか。
マス坊さん。
マス坊さんね、今日いないんですよ。
スピーカー 1
マス坊さま。
マス坊さんいたかった。
今日ね、アイツにダウンしてきましたんでね。
スピーカー 2
マス坊さま。
これ伝わらん人おるからね。
マス坊さまっていうね、神様もおったりするんですけど、それを一回置いといて。
僕は工業高校出身なんですけど、気がついたら牛会をやっているという農家になってるんですね。
で、そういう話をしたり、全然関係ない話をしたり。
前回のね、科学系ポッドキャストの日、種というテーマでお二人が牛の精子とかについて話されてたんで。
スピーカー 1
これも僕の分野やなと思ってずっと興味深く聞いてたんですけど。
それをなりわいにされてる。
スピーカー 2
ど真ん中ですね。
スピーカー 1
それはね、ちょっとちらついてたんですよね。
ね、はあちゃん。
そう、本当はね、牛若さんってね、呼びたかったけど、あまりにもいつも牛若さんの話ばっかりしてしまうので。
スピーカー 2
やめてください。
スピーカー 1
お便りをね、よくいただいて。
ちょっと自粛したんですけど。
でもわざわざお声かけいただいて、本当にありがとうございます。
現場の人とかね、本当に詳しい人にというお話聞けるのって本当に楽しいので、ぜひ今日はいろいろと教えてください。
よろしくお願いします。
スピーカー 2
よろしくお願いします。
スピーカー 1
じゃあちょっと一つ目。
この前ちょっと私たちがポッドキャストの中で紹介していた、主流牛カタログあったかと思うんですけど、
なんか兵庫県だとどうやら事情が違うみたいな。
スピーカー 2
その自己紹介で言い忘れたんですけど、僕兵庫県の司会なんですね。
兵庫県で田島牛っていう牛を飼ってる和牛の繁殖農家っていう農家になるんですけど、
この間のエピソードで話されてたのは、主流牛の生殖バンクみたいな感じで、いっぱい凍結の生機を売ってる。
で、それのカタログがあるよ。
けど、兵庫県は実際違うんですよ。
兵庫県の人間は絶対他県の牛のことを県外って言うんですけど、
県外の、言ってしまうんですよ。
県外の種の事情についてあんまりよく知らないんですけど、
フリーダムなんですね。
その、形質的に例えば、お肉の刺しが入る霜降りがね、強いとか、
まあ、いろんないいことを、それをねらって種を作ってるんですけど、
それを1本、高いやつやったら、1万5、6千円とか、2万円とか。
スピーカー 1
それでも、1本ってことは、1回の人口受生するときに、1本使っちゃう?
スピーカー 2
うん、そうですね。
基本的には、そうそう。
で、それをこう、どういう形質があるよ、この子はこうだよ、こうだよ、
っていうのをまとめたカタログっていうのが、県外の種ではある。
取り扱いできるんですよ。
あっちでもこっちでもというか、
その凍結の生育持っていって、免許持っとる人やったら持っていっていいというか、
販売したりとか、そういう許可が。
スピーカー 1
免許っていうのは、その、獣医さんとか人口受生技師じゃなくて、
そういう生育の取り扱い免許みたいなことですか?
スピーカー 2
いや、えーとね、これが人口受生師と獣医に限定されるらしいですけど、
で、まあ、いろいろこう、
例えば、鳥取生まれのすごいいい感じのやつとか、
鹿児島生まれのいい感じのやつって、
もう全国的にもうあっちのやつをこっちのやつを追って、
いろいろ取引できるんですけど、
兵庫県の中は、中の話でいくと、
そういうことが一切できない。
兵庫県の中の牛でしか血統を残すことができないというか、
そういうルールになってるんで、
カタログにするほどのトースがいないっていうのが正しいかな。
スピーカー 1
兵庫県の中で何種類ぐらいの血統があるんですか?
スピーカー 2
田島牛って言われる牛のルールっていうのがちゃんとあって、
兵庫県内のすごくこう決められた血統で作られた和牛のことを、
田島牛って言いますっていうのがまずあるんですね。
で、その種を全部管理してるのは兵庫県が管理してるんですよ。
県というかその管轄の事業所みたいなのがあって、
技術センターみたいなのがあってね。
で、そこに住めているんです。
で、そいつがスタメンが12頭。
もうこいつらがメインですよってやつが全部で12頭。
で、その次にスタメンを狙ってる大企業ですね、
オスたちが7頭×2歳、3歳、4歳、5歳やから28頭。
スピーカー 1
それ種になる牛の数ってことですか?
スピーカー 2
そうですね。種牛候補ですね。
スピーカー 1
ちょっと私も全然お肉の処理わかんないですけど、
田島牛とか売られてるものだったら神戸ビーフとかって呼ばれるのがあるじゃないですか。
やっぱりそういうものが一緒に神戸ビーフになるやつの種を
田島牛に植え付けちゃダメじゃないですか。
スピーカー 2
違う違う違う違う。
スピーカー 1
私、最初は聞きたいの、母牛の生理について。
スピーカー 2
いいですね。
スピーカー 1
その、哺乳類、人的な感じで、牛って生理あるのっていうところとか、
それに応じてどうやって種付けしているとか。
スピーカー 2
いわゆる、発錠の周期って僕たちは呼んでます。
発錠って呼んでます。
これはだいたいですね、だいたい20日から25日ぐらいに1回の周期で回ってきますね。
スピーカー 1
発錠って言い方をするってことは、そのやっぱり、
子尾活性みたいなものが上がっているのが、なんかわかるってことですか?行動みたいなところから。
スピーカー 2
まさしくまさしく。
そうですね。だいたい、種付けそろそろしてええやろうみたいなのは、
生後だいたい40日、孔子を産んでから、1ヶ月半から2ヶ月ぐらい経った状態の母牛なんかは、
もう種付けしてもええやろうということで、僕たちは普段はつないであるんですけど、
ちょっと運動場とかに出して、フリーに歩かせるんですね。他の牛たちと一緒に。
スピーカー 1
すると、種付け可能な牛、発錠が来ている牛っていうのは、他の牛に乗ったり、乗られたり、いわゆるマウンティングって言うんですけど、
スピーカー 2
動物の行動的にもよくありますよね。
スピーカー 1
アホな犬が足に飛びついてきて腰振っとるようなあれですわ。
スピーカー 2
あんな感じでね、そのメス主導士もやるんですよ。上に乗ったり、乗られたりっていうのをね。
スピーカー 1
ちょっと前に生理というか月経、多分専門用語は月経って言うんですけど、それ自体のことを少し調べてたことがあって、
今そのメモ出てきたんですけど、母牛類の本当の一部でしか、私たちが思っている生理みたいなものはないらしくて、
スピーカー 2
霊長類の一部とか、コウモリとゾウとネズミでしか見つかってないらしくて。
スピーカー 1
軽血が出るってことでしょ。
じゃあ、牛さんは生理はないけど、行動で排卵器がわかってやってるじゃないですか。
基本的にはそれしかないんですか?それだけですか?
スピーカー 2
それでわかりにくい答えっていうのがいるんですよ。
やっぱりその行動に現れにくいとか、実際に周期がすごい不安定な子とか。
正直人間見ててもそうなんですけど、結構いろいろあるじゃないですか。
そういう時に、孔子を産んでもらうっていうビジネスをやってる以上、種付けができないと孔子が生まれなくて、孔子が生まれなくておまんまん食えないので、
スピーカー 1
おまんまん食えない。
スピーカー 2
なんとかがんとかその辺をうまいことやるっていうシステムというか方法があって、それがいわゆるプログラム管理。
ホルモンを投与したりして、排卵を促したり、受精しやすくしたりとか、その辺の話をやってみたり。
スピーカー 1
答えによっていろいろあると思うんですけど、
ジェネラルに、メスの牛って何歳ぐらいから子供を妊娠できて、何歳ぐらいまで子牛を産めて。
スピーカー 2
そうですよね。前提としてね。
スピーカー 1
前提がね。
スピーカー 2
このひようけんリスナーのみなさんはみんな牛会ではないんでね。
スピーカー 1
みんなね、牛会じゃないからね。
スピーカー 2
前提はちょっと必要ですよね。申し訳ないです。結構たちましたけどね、時間。
スピーカー 1
素人質問なんですけど。
スピーカー 2
やめてやめて。
スピーカー 1
素人質問ですいません。
スピーカー 2
大学の人の素人質問は怖いよ。やめてください。
スピーカー 1
これはマジの素人質問。
スピーカー 2
母牛の話ね。母牛がどれぐらいで、例えば最初の出産を迎えるかっていうとちょうど2歳ぐらい。
生後24ヶ月ぐらいになってきます。
なので、生後24ヶ月で出産していただこうと思ったら、まず妊娠期間が10ヶ月あるんで、
生後1年過ぎたらへんから、いわゆる妊活的なことをして、
発情きてるかなとか、じゃあ種つけてみるか。
ついたついたってなったら、10ヶ月後が与党日になるんで、ちょうど2歳ぐらいで産むことになるなっていうのが大体わかります。
その子が生後2年で、24ヶ月で初産、産卵を迎えたとして、
大体、無事に生まれましたってなると、そっからまた30日、40日後ぐらいから、
発情を見て、種付けの準備をするなり、
大体ホルモンぶち込んで、肺卵とかを促したりね、いろいろそういう準備をしていくんですけど、
おおむね1年1産を目標にしてます。
スピーカー 1
目標値なんだ。
スピーカー 2
1年1産行けばすごく嬉しいって感じ。理論値ですよね。
スピーカー 1
すごく嬉しい。
たしかに10ヶ月に妊娠ですもんね。
すごく嬉しい。
スピーカー 2
そこ拾うとこじゃないってごめんなさい。
もうね、現場の人間の嬉しい顔が出てたと思うんですけど。
スピーカー 1
すごく嬉しそうだった。今見えてるんです、私。すごく嬉しそうだった。
スピーカー 2
1年1産したとして、毎年うまいこと、種が付くとも限らない、だんだん期間が伸びたりとか、
なんやかんやあるんですけど、アベレージでどれぐらいですかね?
スピーカー 1
短くて何年ですか?
スピーカー 2
短くて、初産で死ぬっていうことがたまにあります。
スピーカー 1
それは事故?
スピーカー 2
やっぱり命がけで。
スピーカー 1
事故でってことですか?
スピーカー 2
死んじゃうというか、産んだときのダメージが大きくて、いわゆる食体になったりとか、ご飯を食べれなくなったりね。
やっぱり産道に傷がついて、過濃したりとか、もろもろ、それこそ人間ほど手厚い医療っていうのがないんで、
というか、そこまでかまってられないっていうのが産業動物のつらいところなんですけど。
スピーカー 1
牛赤さんが見たことある最長は?
スピーカー 2
最長は21歳。
牛の21歳っていうと、だいたい人間でいうと100歳くらいなんですけど。
スピーカー 1
それってけっこうヨボヨボじゃないですか?
スピーカー 2
ヨボヨボですよ。
スピーカー 1
それって集団の中でいじめられるっていうか、お前による餌はねえみたいななんないんですか?
スピーカー 2
一応一頭ずつうまい子とつないで飼ってて、
そういう発情を見るときに、話しがいにこの首輪の鎖を外して、行ってこーいってするんですけど、
なんかね、年寄りは上余ってる感があるかもしれない。
スピーカー 1
逆に。
スピーカー 2
若いやつも、ぐいぐいいかへんかな。よっぽど若いやつ同士がめちゃくちゃ喧嘩するんですけど。
スピーカー 1
面白そう、牛の社会性。
スピーカー 2
だいたいでも5頭から8頭産むのがアベレージで、すごくベテランの優秀な母牛っていうのが10何産もすると。
たまにそういう21歳みたいなスーパーおばあちゃんが生まれると。