1. 工業高校農業部
  2. 但馬牛って何なの?
2023-05-13 44:02

但馬牛って何なの?


こんにちは!工業高校農業部です。 この番組は、工業高校卒、なぜか農業をしているウシワカ、ますぼうが農業や気になるトピックについて話す番組です。


牛の話第二弾。今回はウシワカが飼っている和牛、特に但馬牛の歴史について話していきます。


意外と皆さん知らない牛・お肉・人の話。これを聞けば明日から牛についての解像度が上がる…かも。


【訂正】


32:17~ 見島牛についての言及に誤りがありました。見島から外に運ばれた牛については、食用とすることが可能です。


32:50~ 口之島牛で再野生化した牛の頭数は判明しておらず、30~100頭という説があります(名古屋大学)。数年に一回、捕獲した雄牛を食用とすることもあるようです。




【超・おすすめPodcast】


セミラジオ~生き物とサブカル~ https://open.spotify.com/show/5Z0zbKnR6bCDaLQg4oF5Yc?si=70041c1ede1c438c


生物をざっくり紹介するラジオ~ぶつざく~ https://open.spotify.com/show/1sLPfaHiIOu4XYBHdhf8oj?si=82e25ddf8bca41f9


教育をざっくばらんに語るラジオ~いくざく~ https://open.spotify.com/show/4sKy7oabnccD7ZtKYZK3lc?si=6cd908e064924ce7


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【参考文献】


・Wikipedia 


 「但馬牛」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%86%E9%A6%AC%E7%89%9B


 「見島牛」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%8B%E5%B3%B6%E7%89%9B


 「口之島牛」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E4%B9%8B%E5%B3%B6%E7%89%9B


・口之島野生化牛 https://www.jstage.jst.go.jp/article/abgri/42/1/42_39/_pdf/-char/ja
・但馬地方の「蔓牛」と飼養文化 https://www.city.oshu.iwate.jp/htm/ushi/03_back/archives/01/30.pdf




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00:04
こんにちは、工業高校農業部、牛会の牛若と 農家見習いのますぼーです。
このラジオは、工業高校を卒業したにも関わらず、なぜか農業をやっている2人が、農業のあれこれや気になるトピックについて、ゆるく話していくラジオです。
ということで、第1話公開直後、早速お便り、そしてポッドキャスト番組での紹介がありました。
ありがとうございます。
いやー、第1話でお便りなんか頂いちゃっていいんですか?
えー、いいんですかー。
嬉しいですね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
嬉しいですねー、ほんとにね。
早速紹介していきたいと思います。
はい、お願いします。
まずお便りを下さったのは、いつも僕牛若が拝聴しておりますポッドキャスト、セミラジオパーソナリティの自然を愛するウェブエンジニアこと、蝉山さんです。
蝉山さん、ありがとうございます。
早速お便りの紹介を、わすぼぼさんによろしくお願いします。
はい、そしたら蝉山さんからのお便りを待ちさせていただきます。
こんにちは、ポッドキャスト開設おめでとうございます。
早速聞かせていただきました。
和牛の品種がいくつあるのか、今まで考えたことがありませんでした。
黒毛和牛が圧倒的に多いこと、赤毛和牛という品種がいることなど、知らないことばかりでしたが、牛若さんのお話がとてもわかりやすく面白かったです。
ありがとうございます。
次回は和牛の歴史について語られるということで、とても楽しみにしております。
ツイッターで牛若さんがアップされている牛たちの画像を見て癒されているうちに、黒毛和牛のことが気になって少しだけ調べてみたんですが、
ミシマウシとクチノシマウシという日本古来の牛のことを知り、この牛たちについてもいつか取り上げてもらえたらと勝手ながら期待しております。
マスボウさんの農業についてのお話も楽しみにしております。
今後の配信も楽しみに聞かせていただきますね。
ということで、ありがとうございます。
ありがとうございます。
ニヤニヤが止まりませんね。
お便り第一号ですからね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ミシマウシとクチノシマウシ、この牛、今日のお話にもちょっと入ってきているので、楽しみに聞いてみてくださいね。
はい。
セミヤマさんについてちょっと紹介させていただきますね。
はい。
セミヤマさんがやっているこのセミラジオというポッドキャストは、生き物やサブカルの幅広いテーマについてお話しされておりまして、
すごいこう、コアな話題というか、アングラーな話題も多くて、僕にはもうぶっ刺さりまくっているんですけれども。
03:02
なるほど。
はい。
セミラジオの中でもお話されていましたけど、ちょっと前にゲームとかね、作ってあったんですよね。
ゲーム。
はい。シューティングゲームなんですけど、プルトニウムムーミンっていう、すごい奇抜なタイトルの。
えーと、どういうこと?もう一回言って。
プルトニウムムーミン。
プルトニウムムーミン?
プルトニウムムーミン。
ちょっと、どういうことですか?調べてよろしい?
はい、お願いします。
あのー、ざっくり言いますと、プルトニウムが体の中にあるムーミンが異常な熱を発して、異常なエネルギーと共に。
確かに、熱エネルギー凄そうな絵ですね。
放射性廃棄物のマークがムーミンのお腹に描かれてますけども、なかなか熱を帯びてそうな。
うん、放射能で狂ってしまったムーミンダニの仲間たちが殺意を向けて襲いかかってくるわけですね。
なるほど。
もう、どういう、どういうあれなの?って思いますけど、このゲームすごく面白かったんで。
これはあのー、セミヤマさんがやってるセミブログというブログがね、運営されてるんですけど、
もちろんにも記事がありまして、そこから無料でプレイができますので、おすすめです。やってみてください。
面白そうですね。あのー、伝わるかちょっとわからないんですけど、画像を見た感じはファミコンのゼビウスでしたかね?
ああ、うん。
あの、デスクロールのシューティングゲームかな。
あれに、システム的には若干似てるのかな?この画像を見た感じ。
画面上から、ものすごいムーミンパパとムーミンママがやってきて。
あ、パパとママと対立するんですか?これは。
ムーミンダリの仲間たちが、ムーミンに対してこう、明確な殺意を、ひろたまストレートで投げてくる。
なるほど。
ちょっと、あの、この収録の後やってみようかなと思います。面白そうに。
はい、ぜひ。
はい、セミヤマさんありがとうございます。
ありがとうございました。
はい、またよろしくお願いします。
はい、そして次ですね、番組でご紹介くださったのは、生物をざっくり紹介するラジオぶつざく。
はい、ぶつざく。
そして、教育をざっくばらんに語るラジオいくざくのお二人。
いくざく。
トヨさんとシロさんです。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
今回はいくざくの方で取り上げていただきました。
はい。
番組の紹介をさせていただきますね。
06:01
はい、お願いします。
かつて同じ大学の生物部だったメンバーが、生物について一話一種みたいな形でざっくり紹介するラジオが、ぶつざくです。
はい。
そしてその中のトヨさんとシロさん、お二人とも教育職やられてるんですけれども、この二人が教育についてざっくばらんに語るラジオがいくざくです。
はい。
もちろん僕めちゃくちゃこのラジオ聞いてるんですけど、何言って生物とか教育の話題が面白いのもそうなんですけど、ボリュームがすごいんですよね。
ものすごい。もう週2回更新っていうのをずっとやっていらしてですね。
週2回?
ちょっとすごいなと思うんですけど。
すごいですね。
ぶつざくはシーズン1がね、100話。
1年で100話。
そこで1回区切りとなって、そこからセカンドシーズンに入りまして、現在38話まで更新されておりまして。
すごいな。モチベーションがすごいな。
並行して更新されているいくざくの方が今のところ49話まで。
素晴らしい。
全部聞くのに結構時間かかりましたよ。ものすごい楽しかったんであっという間でしたけど。
そうですね。楽しいラジオ番組って数が多かったとしてもあっという間に聞けちゃいますからね。
すぐ終わっちゃいましたね。もう今後の更新もすごい楽しみなんですけど。
もう中でね、僕が送ったお便りを紹介してくれた後にポッドキャスト始めたんですよって言って、
ご紹介していただいて本当にありがとうございます。またお便り送ります。
この回、牛若さんに教えてもらって聞かせてもらったんですけども、嬉しいですね。もうベタ褒めいただいて。
そんな褒めるってぐらいね。
そんな褒められるようなものではないかなと思うんですけど。
第1位はもうね、穴があったら入りたいぐらいの感じだったんですけど。
もう一人反省会はなおとしましたけども。
一人反省会しますよね。これからも頑張っていきましょうね。
はい、頑張りましょう。
今回ご紹介しましたセミラジオ、仏作、育作、関連URLなど概要欄に貼ってますので、よければチェックしてください。
はい、チェックします。
またお便り、メッセージお待ちしております。
マスボウさん、めちゃくちゃいい食材は最高の状態で食べたくないですか?
そりゃそうですよね。めっちゃおいしい状態で食べたいですね。
09:02
うん、もちろんもちろん。
いい食材を食べるときに調理の加減とかね、そういう技術はもちろんですけど、
その食材の背景とか歴史とか、その食材について知っているとよりおいしく食べれますよね。
そうですね、まあ確かに背景、歴史を知らないで食べるのはちょっと食材さんに対しても失礼なのではないかというところではありますけど。
うんうん、なんでね、皆さんもし和牛を食べる機会とかがあったら、どうせ食べるんやったら最高の状態で味わっていただきたいなと思うんですよ。
なんで今回はね、意外と知らない和牛の話、中でもタジマウシについてクローズアップして話します。
はい、お願いします。
はい、じゃああの、そもそも和牛ってなんやねんっていうトップなんですけど、
和牛、前回もあれ出ましたけど、4品種あります。覚えてます?
んーとね、黒毛和牛、ん?違う、黒毛和種。
お、はい。
赤毛和種。
うん。
えー、無角和種。
うんうん、あと一つ。
んーと、んーと、んーと、
うん。
ちょっと角が短い和種みたいな。
おっ。
当たってるのになー。
違う?
当たってるのになー、惜しいですねー。
違う?
一本短角種。
一本短角種。
うん。
99点ってことですね。
99、99点、99点にしましょう、はい。
そう、えーとー、バッチリです。
黒毛和種と、赤毛和種と、無角和種、一本短角種の4品種があると、ね、前回でお話ししました。
で、和牛の定義は、この4品種とそれらの交雑種のことを指します。
はい。
交雑種なんで、まあ、例えば黒毛和種、黒毛和種の子供やったら黒毛和種。
だけど、まあこれがね、和牛にもなりますけど、黒毛和種×赤毛和種の子供とかでも和牛って言います。
はい。
まあそんな感じでこう定義がありまして、でね、あのー、この牛がですね、もともと日本にはおらんかったんですよね、古くは。
ああ。
日本列島には牛がいなかった。
はい。
うん、紀元前とかに中国大陸ら辺から持ち込まれたのが最初って言われてます。
うーん、そうなんですね。
うん。
船に乗せてきたってことですか?
うーん、そうでしょうね。人間も移動してましたし、まあ、あの、ちゃんとした文献があるってわけではないんですけど、これがね、蚊庭でわかってまして。
12:05
はい。
蚊庭。あのー、遅くとも古墳時代後期ぐらいには、その日本で牛が飼われてたらしいと。
うーん。
で、なぜなら牛の蚊庭がその遺跡から出てきてる。
うんうんうん。
蚊庭ってね、訳のわからん生き物を粘土で作って埋めてるわけではないと思うんですよね。
その人間に近しい生き物とか、ありがたいなと思ったものを多分王様か何かのお墓にお供えするような形で作るものやと思うんで、結構密接に牛が人間とね、一緒に過ごしてたんじゃないかなーということが言われてます。
他に四本足の蚊庭は何か見たことあるような、あれ牛なのかな?
うん。あれ牛やったと思います。あのあれですよね。歴史の教科書とかに。
そうそうそうそう。教科書とかに。
資料集のやつとかにあるんですね。
そう、あれ牛らしいですね。
なるほど。
でね、和牛の話に戻ります。
そんなね、古墳時代とかもっと前からかな、来た日本にもともといた牛、日本に来た牛っていうのをずーっと飼ってて、明治時代ぐらいにね、外国にいた家畜の牛。
うん。
これもあの前の話で話題にしましたけど、外国種、なんかどんなんがいるって2種類くらい言ったかな?
うん。
覚えてます?
覚えてますね。
何だったっけな。
えっとね、一つは覚えてるんですよ。
うん。お、いいですね。
うん。あのー。
ちょうだいちょうだい。
いきなりステーキで牛。
そっち。そっち。
と、もう一個なのよな。
あーもう結構です。
いきなりステーキで食べれる牛はアンガスシューですよね。
うん。もう一個何でしたっけ?
あのヘレフォード。
あーヘレフォードね。
ヘレフォードとかね、まあまあいろいろいるんですけど、まあ明治時代ぐらいにそんな外国の種類と、こう日本にいた牛を交配とか改良とかして作り出した品種が、今日本における和牛って言うんですよね。
うんうんうん。なるほど。
で、現在日本国内におけるほぼほぼ全ての牛、まあだいたい95%が黒毛和牛になるんですよね。
はい。
めちゃくちゃ多い。でですね、各地域、もういろんなとこですね、松坂、三重県ですね、とか大見、滋賀県ですね、仙台、宮城県ですね、
いろんなところでブランド黒毛和牛が盛んに作られていると。
前回勉強したやつですね。
はい、そうですそうです。
じゃあ田島牛ってその中でもどういうやつなの?っていう感じなんですけど、田島牛は兵庫県で生まれた黒毛和牛。
15:08
はい。
兵庫県で生まれてりゃ何でもいいっていうわけじゃないんですけど、この辺の詳しい規約とか決まり事っていうのは、いろいろ話すとめちゃくちゃ長くなっちゃうので、ここではちょっと割愛します。
はい。
兵庫県でちゃんとした管理の下育てられている黒毛和牛って捉えてもらったらとりあえずokです。
はい。
でね、この兵庫県で飼われている今の田島牛って言われている牛の歴史なんですけど、もうすげー古いんですよ。
平安時代ぐらいにはもう記録が残ってるんですね。田島牛ってこういう牛ですよって書いてあって、田島牛は農業で工作ですね。
スキとかをひいて田舎を耕したりとか、車をひいて人を運んだりとか、食べてもおいしいよとか、そういうね、もう働かせても食べてもとってもいい牛ですよっていうことが書いてあります。
すごいですね。
これはあの、俗日本記、俗日本書記って言われてますけど、平安時代に書かれた書物に書いてあったりするので、もうその当時ですでに田島牛っていう名前というかブランドというかがあったんだよっていう感じですね。
この田島牛はですね、日本三大和牛って言われている神戸ビーフ、松坂牛、大見牛の元牛になることで知られています。
この辺のあれですね、ブランド牛というかおいしいお肉といえばっていうお肉がさっき3つ並んでましたけどね。
元牛ってパッと言われてわかります?
牛若さんが作ってる牛さんたち。
ざっくり。元牛はですね、後牛なんですよ。ざっくり言うと後牛。
僕ら繁殖農家が後牛を親牛に産んでもらって、その後牛をどんどん育てて、だいたい9ヶ月頃になったら牛市で売るんですけど、そのもう売れるようになった状態の牛を元牛って言って、それをいろんなところの人が飼っていくんですね。
三重県の人が飼って帰って、三重県で育てて松坂牛にするとか、滋賀県の人が飼って帰って大見牛にするとか、これ以外にもね、あっちこっちのブランド和牛の元牛になってるんですよね。
例でいくと仙台牛、前沢牛、平牛とかね、もう名立たるブランド和牛なんですけど。
田島牛、田島牛が神戸ビーフ、松坂牛、大見牛になるのはすごいよくわかるんですけど、遠く離れたところのお肉に、ブランド牛にもなってるんですか?
18:02
なりますなります。
遠いところから元牛を飼いに来てはるというか、嬉しいですね。
そうですね、そっちも嬉しいです。言ってしまうと、明日僕牛市に牛連れて行くんですけど、飼いに来てくださる人、大きいトラックに乗ってくるんですけど、三重県のナンバーとか山形県のナンバーとか、すごい遠いところのトラックとかね、乗り付けて貼ったりするのをよく見るので、
本当に各地の方が田島の牛市に来てくださってるなーっていうのはありますね。
そうなんですね。
4時に起きて準備するだけありますね。
牛市の日は特に早起きしなきゃいけないんでね。
4時ですよ、4時。
早い日はもっと早い。3時とかになる。
3時!?
眠たいですよ。さすがに。
すごいな。
牛だって寝てる。
そんな感じで、いろんな牧牛の元牛になってるっていう話なんですけど、
なんで田島で生まれたやつを連れて帰ってそこで育てたら、例えば松坂牛って言っていいの?とか大身牛って言っていいの?っていうのはいろいろあるんですけど、決まりが。
はい。
田島牛の子牛を連れて帰って、そこからお肉にするまでは大体2年とか、長かったら3年とか育、大きくするわけなんですよね。
松坂牛とか大身牛とかいろんなとこに決まりはあるんですけど、この地域で何ヶ月以上育てたら松坂牛って言っていいよとか、
もっと厳しいところだったら、ここの元牛を買ってきて何ヶ月以上育して、なおかつメスだったらこのブランド使っていいよみたいな、そんなのもあったりするんですよね。
厳しい。
ものすごい厳しい。これがもう本当に本当に高い和牛とかになってくるんですけど、
僕が食べれへんようなお肉になるわけですね。
まあお盆とか正月に食べてもらったらええかなと思いますけど。
お金持ちの大人は捕まえて食べさせてもらおう。
なんか自分で稼ぐって発想がないのがいいですね。
パパカツしよパパカツ。
あの、のコメントで。
まあそんな感じで、たじま牛っていうのは歴史が古くからあって、各ブランドの牛と関わりの深い牛なんだよっていう感じですね。
なるほど。
そのたじま牛の歴史なんですけど、ここからちょっとだけね深掘りしていこうかなと思います。
はいはい。
たじま牛、さっきもありましたけど、平安時代ぐらいからね、人と暮らしていたわけですよ。
結構ね働き者の牛だったんですよ。
21:02
いろんな牛に比べても、なんかそういう書いてあることが多いみたいですね。
働き者だったんで、まあ他の地域の人にも、なんかたじまの地方の牛っていいらしいぞーみたいな感じで人気があったと。
そんなコーナーでね、口コミが。
それは何なんですか?牛の用途として結構一般的なことをさっきおっしゃってたじゃないですか。
これはたじまの牛が特別優秀やったっていうことですか?
たじまの牛がなぜ良かったのかっていうのは、いろんな話があるんですけど、一説によると地形がすごく関係あると。
たじまってすごい山合いというか、平地は少なくて、すごい山合いの村が多いんですよね。
人間と一緒に田んぼを作って暮らしてたってなってくると、そんな傾斜のある道をずっと歩いて回っちゃいい草を食べてっていうような。
足腰が強くて内臓も強くて、そんな形質の残った牛たちが多かったって言われてるんですよね。
山合いの集落というか。
骨格がちゃんと良くて、筋肉の締まりも良い。
軟骨食べても美味しいし、働き者だったら言うことないですよね。
当時言われる良い牛っていうのは和牛として良いな、お肉として良いなっていうよりかは働き者だし、いざという時にはちゃんと食料にもなる。
それで暴れなくて、人間が扱いやすい牛っていうのが言われてたようなので、そういう観点から田島牛良いねってなってたんだと思います。
すごいお利口さんですね。
お利口さんなんでしょうね。
牛って結構賢いって言いますもんね。
賢いですよ結構。人間で言うと3歳中ぐらいはあるんちゃうかな。
多分3歳をどれぐらいで見積もるかにもよりますけど、結構牛賢い感じがします。
なんとなく意思は疎通できるし。
そんな田島牛、いろんな地域で愛されてたわけなんですけど、ここからちょっと時代が飛んで江戸時代ぐらいまできます。かなり飛びましたね。
江戸時代にね、田島のね、お城ってところに、やばい牛マニアがおったんですよ。
すっごい牛好きなね、前田修介君っていう人がいたんですよ。
すごいね。江戸時代の前田修介君、牛マニアで、この令和の時代も語り継がれるっていう、よっぽどなんでしょうね。
24:03
相当やったんでしょうね。
もう生まれた時から、ちっちゃい時から牛が好きで、大きいなっても牛が好きで、もうこの牛やと思ったらめちゃくちゃな値段でも牛を買って集めまくるんですよ。
すごい。
で、このいい牛集めまくる感じもね、あれなんですけど、良いメス牛を集めるんですよね。
体格が良かったり、ちゃんと公主の世話をする本当に良いお母さん牛だったり、いろいろあるんですけど、そういう牛を集めまくるんですよ。
もう普通に借金とかしまくって集めるんですよね。
で、そうやって集めに集めためちゃくちゃ良い牛たちを寄り合わせて作った血統っていうのが完成します。
これを修介鶴って呼ばれてるんですけど。
なるほど、前田修介さんが作ったから修介鶴。
この鶴っていうのは植物の鶴なんですけど、血統をそういう連綿と続いていくものに例えて鶴と言うんですけどね。
おしゃれですね。
その修介鶴、なんで前田修介こんなの作ってんって感じなんですけど、
端島のね、めちゃくちゃ山合いのお城とかもほんまに山と谷しかないみたいな平地が全然ないようなところに人々がね、ちっちゃい村で住んでるんですけどね。
もう本当に農業するには劣策な環境。
田んぼは面積ないし、日当たりはすごい悪いし。
でもそんなところでどうやって人々暮らしていこうと思ったら、めちゃくちゃ良い牛を作って売っていくっていうビジネスがもうお金を稼げる唯一のチャンスだと。
なるほど。
で、それを見込んで前田修介はめちゃくちゃ良い牛を集めに集めて、お城の村に置いておいて、その小牛たちを売って何とか村をやっていかせ、村を繁栄させるためにやってたみたいなんですね。
村の結構ヒーロー的な人じゃないですか。
まさしくそうみたいですね。
もう多分今名前が語り継がれてるも、お城の区をそうやって何とか守ろうとしたっていう。
もちろんこの後の功績もあるんですけど、なかなかね、できることじゃないと思うんですけどね。
素晴らしい。
でね、ここで一大危機が訪れます。
あら。
はい。
そして明治維新以降ですね。
はい。
全国の和牛と海外にいるね、外国の家畜として飼われていた牛を交配して、強くて大きくて、牛乳の出る牛を作るプロジェクトっていうのが国によって進められました。
うん、嫌な予感がするな。
これがものすごいピンチになるんですよね。
小柄な和牛を外国の牛みたいに大きくて強くしたかったんですよ。
27:01
はいはいはい。
外国の牛に比べれば日本にいた牛っていうのは基本的には小さかったわけですよね。
はい。
で、思ってるほど牛乳も出ないと。
うん。
日本人ちっちゃいよねっていうのが明治維新以降言われてたわけなんですけど。
うん。
日本人も牛乳飲んだらね。
外国から使った?
そうそうそうそう。
外国人から比べたらね、まあ今でもちっちゃいですけど、もっとちっちゃかったわけですよ。
うんうんうん。
外国人なんででかいね、牛乳飲んどるからよみたいな感じですけど。
なるほど。
じゃあ日本でも牛乳の出る牛がおったらええなーっていうことで、そういう牛をね掛け合わせたりしたらいいんじゃないのっていう感じで始まったんですけど。
はい。
タジマでね、やったやつタジマ牛×ブラウンスイス種っていう外国の牛を掛けたんですよ。
はい。
これがもう大失敗で。
大失敗。
もうすごい失敗で。
もう働かへんし、性格はもうなんていうか暴れ散らすような、あんまり良い牛が増えてもうってプロジェクトは中止です。
中止中止もう。
あらあらら。
真逆。
真逆。
ママのやつと真逆じゃないですか。
まあ元々が良かったっていうのもあるんですけど、牛が凶暴になったりね、食欲が旺盛やけど運動しない、あんまり働かない感じの牛になっちゃって。
しかも肉の質も悪くなると。
最悪。
何のためにしたのか。
もうね、牛がマルケより全然違うようなやつになってしまったんですよね。
うーん。
元々のタジマウシが良かったなーってもう本当に、あれもこれも後輩したんで、本物のタジマウシっていうのが全然いない、やばいってなるんですよ。
気がついた時にはタジマウシがもうおらへんってなっちゃって。
あれやばい、原種がおらへんって。
そう、そんな感じになっちゃったんですよ。
こんな時にね、救世主が現れます。
はい。
大島の、本当に山藍の村ね、大城の奥の奥の陸の湖東にね、4頭だけ前田駿介が集めに集めた駿介鶴の生き残りがおったわけなんです。
すごいね、そんな4頭だけ国のプロジェクトから逃れられた。
うん、本当に陸の湖東、秘境も秘境っていうところだったんで、もう誰にも見つからずに。
そこまでプロジェクトが来てなかったってことですか?
うん、多分ね、伝わってなかったんでしょうね。
なるほど。
意図的に隠してたというのもなくもないかもしれないですけど。
いや、ぐっちゃばんけんですね、これは。
30:02
当時はね、掛け合わせをするってなったら、人工受精じゃなくて自然工廃やったんで、おその牛を連れて歩く必要があったんですよね。
はい。
なので、本当にもう山藍の村の奥の奥、陸の湖東に行くってなったらマジで大変というか、そういう時間的な問題もあったりしたのかな。
で、本当にそこで過労死で工廃を免れて残ってた四頭がいたんです。
これを奇跡の四頭って呼んだりするんですけど、我々では。
ふんふんふんふんふん。
ここからね、田島牛復活ののろしが上がるわけです。
うん、なるほど。
で、その周介鶴の四頭っていうのは、残された牛たちは完全に純血なんですよね。
うん。
もう遥か昔に日本に渡ってきた牛の形質をそのまま受け継いだ純血の牛なんですけど、田島でも他の系統に…
ちっちゃい牛ね。
そうそう、ちっちゃい牛。
他の系統にわずかに海外種の種がこう残ってしまったというか、形質が残っちゃったんですよね。
でも、まあそっからはもうやめややめやってプロジェクトを中止した後、その掛け合わされたブラウンスイスの形質を持った牛を全部通った。
排除していった結果、もともと日本にいた日本在来牛の遺伝子を強く受け継いだ血統にもう一回戻っていったわけです。
はいはい、よかったよかった。
よかったよかった。
まあ完全に100%純血って言えないのが残念なところですかね。
うん。
だから完全に純血の牛ってもう日本にはおれへんのかっていう話なんですけど、これがね、います。
はい。
これが冒頭お便りで、蝉山さんがおっしゃっていただいた…
あ、ここで伏線回収?
三島牛。三島牛と口の島牛。
はいはいはい。
この2種類だけ。これがですね、もうそれぞれ言ったら離島に住んでる牛なんですね。離れ小島に。
はい。
三島牛っていうのは山口県にある三島っていう島に生息している和牛で、これは天然記念物になっています。
うんうんうんうん。
国で指定されているわけですね。
そんだけ貴重なんですね。
なので、もちろん食べることはできないです。
なるほど。
うん。
口の島牛っていうのは鹿児島にある徳原列島、もう鹿児島の南の列島ですね。
はい。
の口の島っていうところにいる牛なんですけど、もともとこの牛にね、純血の牛連れてきた人がおったんですけど、何やかんやしろの間に逃げてもうたんですよね。
うん。
で、捕まえようもても捕まえられんくなって、島の中の森に入っていったやつらが再野生化したんです。
あ。
もともと家畜で飼われてたんですけど、
なるほど。
口の島の大自然の中で野生になったんですよね。
なるほど。
はい。で、その牛が今も全部で何と言うのかな。
あのシンプルな疑問というか、パッと今思いついたんですけど、牛って野生でおるんですか?今。あんまり聞いたことないんですけど。
33:12
えーと、たぶん想像している牛は野生にはいない。
あの僕らが食べるような牛ね。
うん。あれはまずいないと思ってもらっていいです。
この口の島牛はとっても似てますけどね。
うん。
もともと同じ血統の牛なんで。
日本とかにおいてはそういう牛の野生の個体っていうのは基本的にはいなくて、
で、第1話で出てきたかな、あのヌーとかバイソンとか海外にいるあの毛もじゃもじゃのサバンナにおったり、中森におったりするようなやつ、あれは言ったら牛と言えば牛。
うんうんうん。
野生の牛って言ったらもうあれぐらいになってくる。
なるほどね。
他の牛は基本的には家畜として飼われてるんでね。
はい。まあそんな感じでですね、その日本在来の牛は三島牛と口の島にいる口の島牛だけになってしまいました。
これはもうあのゲノム解析で判明したそうなんですけど、結構わりかし最近で他の海外の牛の遺伝子っていうのが全然こう入ってきてない。
うーん。
もともと日本にいた牛そのまんまの遺伝子が出てきたというかゲノムがね解析されたんで、これは本当に純血って言っていいんじゃないですか。
食べれるんですか?
っていうような感じで。
口の島牛食べられたかな。なんかね、なんとか頑張って捕まえるみたいな行事があるんですよ。
はい。
それで捕まえたのを食べられるのかな。天然記念物じゃないから食べられると思うんだけど。
この島の人からしたら僕らで言うところの鹿捕まえて食べるみたいなもんなんかな。
まあ似たような感じなんですかね。野生になってる牛っていうのは想像つかないんで。
想像つかないですよね。
でもね、Wikipedia見たらめっちゃ面白かったんでね、これぜひとも見てほしいですね。概要欄に貼っておきます。
はい、では話が戻りまして、こう、田島牛がね、なんとかなんとかこう残ったわけです。
外国の首都を荒廃して無茶苦茶になったと思ったけどギリギリ四島残ってて、でそっからまた増やしました。
他の地域と荒廃を避けて、田島だけ田島だけで良い牛を残していった結果なんですけど、昭和になりまして。
またも、尾島村。尾城村に田尻松蔵さんっていう人がいたんですけど、この人もすごい牛が好きなんですよね。
尾城村は牛マニアを引き寄せる何かがあるんですか。
尾城村は牛で成り立ったんでしょうね。
あ、なるほどね。
田島牛のふるさとって言われてますけど、田尻松蔵さんっていうまたこの人も牛が好きなんですけど、この人のうちに田尻豪っていう牛が生まれます。
ものすごい良い牛で、オスですね。この牛オスなんですけど。
36:03
もちろん体格も良くて、すごいね、あの、良いなってこう田尻さんが直感で思ったんでしょう。
丁寧に丁寧に育てていった結果、兵庫県の登録収容所になるわけですね。
指定の種牛と言いますか、決められた種牛がいるんですけど、それに入ったわけです。
この田尻豪っていうのが本当に優秀だったんですね。
種牛になってからですね、いろんなことがどんどんどんどん分かっていったんですけど、
よく遺伝する良い肉質、他の種牛の倍以上も健康に生きて、
すごい。
聴名で元気で、すごい良い肉質がちゃんと遺伝して、
しかも、しかもですよ、自然交配しかなかったこの時代に1500頭の子孫を残したと。
あら。
あっちへこっちへ出向いてめちゃくちゃ頑張ったわけですよ。
あらー。
ものすごい。
この子孫たちが本当に優秀なので、結果ですね、
現存する国内、日本国内の黒毛和牛の99.9%がこの田尻豪の子孫になるんですね。
ちょっと待ってよ。
田島牛の99.9%じゃなくて、国内の黒毛和牛の99%?
はい、そうです。
すごくないですか、それ。
全国の黒毛和牛の先祖をたどっていった田尻豪になる。
すごくないですか。
これね、すごいですよね。
みんな、おじいちゃんみんな田尻豪ってこと?
おじいちゃんというか、もっと世代はあれなんですけど、
全員田尻豪の親戚になるんでしょうね。
すごいな。日本の大体どの黒毛和牛をとってきても、
家系図をずっとたどっていって、一番上までいったら田尻豪がおるってこと?
全部くっつきますね。全部田尻豪に。
すご。そうなんや。
すごいですよね。
1500頭子孫を残したってさっき申しましたけど、
この1500頭、みんながみんなやっぱり良かったんでしょうね。
それをベースにどんどんどんどん、
じゃあ田尻豪の孫やからこれもええやろっつって、どんどんどんどん増やしていったら、
99.9%まで増えちゃった。
すご。
すごい。これ本当にすごい。
これびっくりしますね。
全国の和牛の平和はこの田尻豪によって守られた。
引いては田尻松蔵さんによって守られた。
と言っても過言ではないか。
ありがとうございます。
もっとたどれば前田修介さんかな。
その2人を輩出したオジロ村ってすごいよねって話ですよね。
39:03
オジロね。ちょこちょこ行くんですけど、すごいとこやね。
オジロスキー場があるとこですよね。
本当にね日当たりの悪い山と谷しかないところ。
4月ぐらいまで雪残ってますもんね。
やっぱそのあれなんですね。地域としてもちょっと花高なんじゃないですか。
まあまあまあまあまあ。
そうですね。田島牛っていうのだけでも花高ですけど、
オジロがないと田島牛。
修介作るが残ってないと日本の和牛ってのはもう多分すでに死んでたわけですから。
そうっすよね。
オジロの人は胸張って歩いて、
オジロなかったらあんたたち肉の質も悪くて暴れん坊で飯だけ食うて、
言うこと聞かへん牛しか残らんかったでっていう話ですもんね。
なんでそんな極端やったねって思いますけど、本当にそうやったんでしょうね。
いやーこの話はすごいですわ。
その後ですね、戦後ですね、第二次世界大戦後に凍結生育技術が生まれました。
種吉の生育を凍結しておいて受けるようになったんですよね。
それによって人工樹勢っていうのができるようになったんですよ。
なので種吉をあっちこっち連れて回る必要がなかったんです。
なので全国各地で和牛の改良が進むわけです。
だから冷凍の凍結された生育を持って回れば、田島の種吉の種をそのままきちんとした許可とかさえ取れば、
三重県に持ってて使ってもいいし、仙台とか前沢に持って行ってもいい。
そんなことができるようになったんですね。
なるほどね。
その頃にはもうトラクターとかの技術が出てきているんで、農耕用として牛を飼う用事がなくなったんですよ。
なるほどなるほど。
なのでもちろん体が強いっていうのもすごい良いことなんですけど、
それよりはどんどん肉質がいい、美味しいとかそういう方向に和牛っていうのは改良が進んでいったわけです。
そんなこんなで、田島牛がなかなかに歴史のあるヤバい牛だなっていうのがわかったかなと思うんですけど、
すごい長い時間を経て受け継がれた血統というか、一度耐えかけたけど復活できたようなドラマチックなストーリーのある田島牛のお話でした。
涙なしでは語れませんね。
泣いてへんけどね。
ありがとうございます。
これが和牛の祖先の祖ですねと言われるような由縁なのかなって今回知られて思いましたね。
42:05
面白いですね。
かなり歴史があるなっていう感じはあるんですけど、そういう歴史を知ると食材とかお肉に対する解像度って上がりますよね。
そうですね。知ってる知らないで味わい方が全然変わってきますもんね。
今後ね和牛を食べる機会があればそういうことをなんとなく思い浮かべてもらうと一緒に、ぜひ田島牛、神戸ビーフを食べてほしいですね。
そうですね。田島地方にこれは足を向けて寝ることができませんね皆さん。
それはそうと神戸ビーフと田島牛っていうのは何が違うんですか?
これがまた長い話なんですけどね。それはまた次回。
また次回。
次回はいよいよお肉のお話をします。
ブランドとかお肉のあの等級とかね英語ランクとか言うじゃないですか。
蒸しやつ。
あれだったりとか部位の話。
焼肉屋さんで役に立つお話をね。
ハラミが好きですよ。
素人だ。
素人なんですか。なるほど。
次回またまた見に行ってまーす。
はい。お聞きいただきありがとうございました。
工業高校農業部では皆さんの温かいコメントをお待ちしております。
お便りフォーム、ツイッターへのコメント、スポーティファイでのレビューなどガンガンお寄せください。
よろしくお願いします。
ではまた次回お耳にかかりましょう。
お相手はマスボート、牛バカでした。
ありがとうございました。
44:02

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