さて、小さい動物の研究をしているはちです。この番組では、研究者として、よっこ教員として、はたまた普通の村山女として、日々奮闘中の二人のリアルな会話をお届けします。
今回は、久しぶりの若手研究者の一日の会です。今回お話ししていただくのは、35歳右に行くか左に行くかから、ないちゃんさんです。
みなさんこんにちは、ないちゃんです。よろしくお願いします。
ありがとうございます。この若手研究者の一日シーズンでは、ゲストさんをお迎えしたときに、どんな研究者としての生活をしているのか、お話ししていただいています。
ないちゃんさんは、社会科学系、言ってしまえば文系の分野の研究者さんで、しかも研究所に勤務されているので、私はちからすると大学勤務で、結構理系の基礎研究とかをしているので、
ないちゃんさんはどんな生活しているのか、結構あんまり想像ついていないのが正直なところです。
そうですよね。
どんな感じか、適当な感じでいいので、ぜひ教えてください。
いや、このお題来て、私ちゃんと昨日の一日をメモしておいたんで。
ありがとうございます。
昨日私は何を言っていたのかみたいな。
いやいやいや。
そもそも在宅ワークとかも結構多いんですか。
在宅ワーク多いですね。私が自主的に在宅ワークしてるっていうのもあるんですけど、好きなんで。
一つ大きく違うのは、やっぱり教育がないんで、行かなきゃいけないっていうことがそもそもそんなないんですよ。
で、うちの研究所は、昔からなのかコロナ後なのか私はちょっとわからないんですけど、全体会議みたいな会議も全部ズームで行われていて、
他にもいろんな委員会とかあるじゃないですか、大学でも。
それも全部ズームなんですよ、うちは。
で、たぶんそれには理由があると思っていて、うちの研究所は日本じゃない国の研究をしてる人がたくさんいるんですね。
そうすると、もう出張がすごく多いので、全員が一度に返すってことが、もうそもそも難しいんですよ。
これまでは例えば一度に返してたとしても、じゃあ一人二人出張でいないってことが永続的に続くとなると、あんまり意味ないよねってなって、
それだったらどこの地点からまでも繋げた方がいいんじゃないって。
そしたら、その時に会議があって、いなきゃいけないっていうことがなくなるから、まあいいんじゃないかってなったんじゃないかなと私は雑推するんですけど、
研究所に行こうが行かないが同じになるので、いつでも在宅に切り替えられるっていう風な環境ではありますね。
ただ上限はあるので、一応月10日っていう風になってるんですけど、
その中に収めるように、まあ週2から3ぐらいは出勤をしてっていう感じですかね。
でもまあその1ヶ月のうちにどっかで出張行くってなったりとかすると、週1ぐらいの出勤であと全部在宅になっちゃったりするときもある。
そうですよね。出張はそうですよね。
でもまあ多分こんだけ在宅取ってんのも珍しいかも、研究所の中でも。
あ、そうなんですね。まあでもなんかやっぱ、私も結構オフィスに行っちゃった方が仕事できるなってタイプなので、なんか基本は行きたいかも。
一つではそうだったんですけど、今の研究所に勤務し始めたのはコロナと同時。
だから2020年に勤務し始めて、その最初のセッティングの時点で在宅になっちゃったんですよね。
そうすると荷物とか本とかが、まあもちろん研究所にもあるんですけど、
基本的にはその家ベースに研究する環境をセッティングしちゃったっていうのが多分一番大きいかもしれないです。
で、かつね、今パートナーと一緒に住んでますけど、パートナーの職場の関係で少しだけ前の家よりも遠くなっちゃったんで、研究所が。
そうするとまあ余計に行かなくなる。
確かにね、通勤だるいですもんね。
通勤だるい。だからなんか通勤行くときは、35右左のノートを書くっていう。
すごい。
ノートを書いたり、みなさんのポッドキャストを接触させていただいたりする時間になっちゃってますね。
なので基本的に在宅にして在宅で働くってことが最近多くなってるし、それで起こるような職場でもないんで。
いいなあ。
うん、なんかデメリットっていうか、まあ難しいって、まあそれはどこもあるじゃないですか、プロコン、大学も。
これは良いけどこれ悪いとかもあるから、私は今は研究所の今その環境が良くて、いいなって思うけれども、
でも一方でやっぱりその、何て言うんだろうな、研究者とその、例えば大学の事務の方の関係性って明らかに上下関係があると思うんですよ。
あ、そうですか。
まあ要は大学のトップが研究者だから、だからそのまあそれをサポートする役として事務方は存在するように私には見えてた、当時勤めてたところはね。
なんだけれども研究所はまあ私はそれはいいんじゃないかなって思うんですけど、すごくフラットなんですよ、事務方と研究者は。
研究者は、研究者も事務方も研究所の職員っていう立ち位置なので、そこに序列がないので、だからそれも良いところもあるし悪いところで融通は効かないんですよ、全く。
なるほど。
ルールはルールだからって。
いやでも、大学によりますね、それも。
そうそう、だからそこはなんか難しいな、特殊なルールな時とかもあるからこちら側が、それを組んでくれなかったり話し合いもしてくれないみたいな時もあるんで、そこは難しいなって思ったりしますけど、でもそれもね徐々に改善されていってるようには思うし、
こちら側の話すスタンスにもよると思うんですよ、向こうが話したくないって思わせちゃうようなスタンスだといけないから。
確かに確かに。
そう、だからやっぱりそれはね、一社会人としてちゃんとコミュニケーションとって話していけば、分かる人は分かってくださると思うんで、それが問題じゃないと思いつつも、でもそれが問題だって思ってる方も多分少なからずいるかな。
へー初めて聞きました、そうなんだ。
そう、とか、まあでもちょこちょこありますよね、やっぱりまあ研究所のルールに従わなきゃいけないというか、職員として従わなきゃいけないとかね。
っていうのはあるから、まあ要は単純に比較すると大学の教員よりもある種の自由度みたいなのは下がるかもしれない。
それは確かに聞きますね。
そうそう、規定が多かったりとか。
予算の使い方とか厳しそうな感じがしました、プロジェクトごとに。
そうそうそう、そうかもしれない。だからそういうのはちょっとあるから、まあそれを良しとするかどうかっていうので、まあでも私は今のところそこはすごく柔軟に自分は使いこなせてるなと思っているし。
いいです。
この中30代40代って一番研究ができる時じゃないですか、資金的にも発想的にもっていうか、やっぱその時には私は研究100%の環境がいいなって思って今いるって感じですかね。
将来的にはわかんないですけど、もうちょっと疲れたってなったら教育とか高生の育成みたいなのに興味持つかもしれないし。
その時はその時っていう感じですかね。
じゃあ、昨日メモっていただいた、昨日のスケジュール。
さあ私は何をやってるんだいっていうね。
聞きたい聞きたい。
朝は7時半頃に起きました。
はいはいはい。
そこからダラダラしました。
起きて年会っていうね。
ちゃんと書いてあるの面白い。
8時ぐらいから指導し始めて。
でも全然してないじゃないですか、ダラダラ。
家事、家事をする。
それこそ掃除、洗濯をしつつ朝ごはんを食べて、9時半ぐらいから指導っていう感じで、
昨日は10時から同期ぐらいの研究者3人で、去年の4月ぐらいから毎週1回ズームをつないで、その1週間の目標油っていうライズアップ方式をとってて。
めっちゃいいな。
奇跡的に分野も違うんですよ。
分系は分系なんですけど、分野がバラバラで、お互い干渉し合わないのが心地いいんですけど、いい意味でね。
その3人と10時にズームつなぐんで、9時半から指導者30分は、先週やった目標にしてたものが達成してるか達成してないかみたいなのを書いて、次の週何を目標にするのかっていうのを書いて、10時につなぐみたいな感じで、
10時から10時半ぐらいまでその3人で話し、終わってふーっとなって、コーヒーを入れ。
そこから、まず最初午前中やった作業は、多分これ、外国研究特有かもしれないんですけど、日報をつけるっていうのがあって。
ちょっと一瞬戻っていいですか。
皆さんのミーティング中は、自分でやることをとりあえず言うみたいな、何て言うんですか。
自分で別に、なんかいいねみたいな感じで、何て言うんだろう、頑張ろうねっていう、絶対に毎週1回集まるから、振り返りの時間をしっかり作るためにやっているっていう感じ。
そうそう、だから別に達成してなくても、ただ嘘をついちゃいけないっていうルールだけはあって。
やってないならやってないと言いましょう。
そうそう、それで、みんな基本的に全校て彼氏彼女なんですよ。だから今週は何もできませんでしたって言っても、なんか他の2人が、いやでもないちゃんは頑張ったみたいに言ってくれるんですよ。
本当になんかちょっとすごい短い感じで、今日もおはようって言って、バーって話して、じゃあ今日も頑張ろうかって終わるんですか。
そう、また来週って。
めっちゃいいな。あんまそれ長くやったらちょっと大変そうだけど、サクッとやって。
そうなの。それでしかも時々、それぞれのステージがちょっと違って、私は一番その中では先輩っていうか早めに博士が取って、早めに就職ができたんですよ。
それで2番手がいて、3番手の子が今ポス読なんですね。PDやってて。で、1番博士も取るの遅くって。
だからこう、なんて言うんだろうな、例えば公募を出したいけど、これはこの調査どう書いたらいいのかっていう提起があったら、みんなで話す。
えー、いいな。
とか、JRECでこの公募まで出そうと思ってるけど、この公募きな臭いかどうか選手権とか。
あー、いいな。
それで、ある種分野がばらけてるんで、その子が出したい公募の先生を他の子が知ってたりとかするんですよ。
そこに聞いてみようとか、でもすぐ、即メールして、これってガチですかって聞いてあげるとかね。
うん、大事ですね。
そういうところもある。それで、上の人とか下の人も聞けないような、実はこの仕事断りたいんだけど、どういうふうな理由がいいかなとか。
そこでちょこっと相談したりとか。
あー、いいですね。
心理的安全性が守られた3人のコミュニティって感じですね。
めっちゃいい。私も仲いい先生たちとか仲いい友達いますけど、定期的ではないので、めっちゃいいな。
だから、本当に良かったなって思うのは、毎週1週間やるのは結構大変なところもあるんですけど、出張とかも行ったりとかして。
それでも繋ぐっていうのをみんなでルールで決めて、10分でもいいから繋ぐみたいな。
っていうのも良かったし、1年間やってきた結果、自分が1年間何をやってきたのか可視化できるんですよ。文字にしてるから。
なるほど。
そう、それが良かった。去年夏何にもやってなかった気がするっていつも思ってたんですけど、年末になると。
なんであの時期何もやってなかったんだみたいな。でもちゃんと振り返るとめっちゃやってたりするんですよ。
この仕事やってたな確かにみたいなのがあるから、そういう意味でも頑張れる動力になるというかね。
私も残そう。私もウィークリーディポートをやってるんですけど、スラックとかでとりあえず書くみたいな。
残しとくといいんですね。残しとこうかな、ちゃんと。
いいですいいです。可視化されると面白いし。
いいですね。いいこと聞いた。ありがとうございます。
ちょっと次の気になるテーマ。日報。
日報っていうのはですね、私は対象地域があるので、その地域にその日何が起こったのかっていうのを各種新聞を見て書き残しとく。
そんなことしてるんだ。
それは別になんかすごい大変なイベントがあるときは結構重要だったりするけど、何にもない日とかも見るっていう。
だから日本語の新聞もダーッと見て、かつ海外の新聞もバババーッと見て、なるほどこういう感じか。
重要そのところをピックアップしてエクセルに、例えば1月3日内政外交みたいな2つに分けて、内政はこういうのが起こった、外交はこういうのが起こったみたいなのを書いておくってだけ。
で、ソースをちゃんと、日経新聞何名みたいなのを書いておいて、残しとくっていう作業をするんですよ。
初めて聞きました。
それしとくと、基礎体力っていうか、研究者としての。
年次で政治日程をまず分かるっていうのと、
あと、私は政治学的な、すごく計量的なこともやったりするんですけど、多くは講演とか、その講義とかでやってくださいっていうのは、
時事的なところ、今何が起こってるんですか、どう解釈するんですか、みたいなところを言われるんですよね。
それをするために、一応やっとくっていう感じ。
それがないと、突発的に起こったイベントの解釈も難しくなるし、
あと、アニュアルレポートをうちは出さなきゃいけないんで、ある特定の地域の。
それを書くときに役立つから、とにかくやっとく。
日々やっといたら、1年後自分が嬉しいよっていう。
朝はそれこそ新聞見て、何が起こったのかっていうのをある程度まとめて、日報を書いていくっていうのを。
でも、毎日もできないから、だいたい月曜日に1週間分やるとかが多いんですけど。
なるほど。
でも、こまめにやってるっていう感じですかね。
それで、日報を書いてたら、パートナーも昨日在宅だったんですけど、
腹が減ったと邪魔しに来たから、じゃあお昼ご飯するかってなって。
作ってあげるんですか。
ご飯は基本的に私が担当することが多いですからね。
向こうは水回りの掃除とかを、5時半くらいに起きてセッセスやってるんで。
私は1回もトイレ掃除とかしたことないから。
パートナーが死んだら、すごい汚いトイレで過ごすことになるんだろうなって毎回思いながら。
そうそう、それでお昼ご飯作って食べて、その時点でもう13時とか1時ぐらいかな。
そこから、アニュアルレポートを書くって言ったじゃないですか。
その時期が今なんですよね。
2024年の1年間何が起こったのかってまとめなきゃいけないんですけど、
それのフローを書くっていうか、だいたい2万字ぐらいの原稿を書けって言われるんですよ。
でもそれもだーって長い2万字を書くわけじゃなくて、何個かトピックに分けて項目を書かなきゃいけないんで、
どういう項目を書こうかみたいなのを考えて、ここにはこういう項目が入るみたいなプロットって言うんですかね。
なんか論文書くときも作りません?この項目にはこの情報を入れたいみたいな。
ここにはこうだってみたいな。
この流れの方がきれいとか、なんかそういうのをパズルをちゃんと組み立てていくみたいなのを午後作業して、
で、疲れたんで、16時ぐらいになって、まず昼寝をし、
いいな、在宅できますよね、昼寝。
で、30分昼寝するとか1時間寝ちゃって、
起きたら11時とかで、やばいやばってなって、
で、本当はスーパーとか行きたかったんですけど、ちょっとめんどくさかったんで、
パートナーに卵とかなんとか買ってきてっていう風にお使いに出し、
その間私は論文ですね、読んでましたね。
そう、論文を1個読み終わったのかな。だからそのまとめのノートみたいなの作って、終わりっていう。
え、でもあいちゃんさんが読む論文とか長いですよね。
長い。
えー、それでまとめ作るんだ。
そう。
でも、昨日読んだのは日本語だったからバーっと読めたんですけど、
英語だとこんなに短時間で1時間でピャーって読むとかできないんですけど、
そう、で、やっぱまとめ作っとかないと、なんかその時に何を、それを読んだ時の感想っていうか評価、自分の評価みたいなのを最初に書くんですよ。
これはなんかこの観点が面白いと思ったみたいなとか、
これまではこういう風な論点で話されてたけど、この研究はそうじゃなくて、この点を使った点が新しいと私は感じるみたいな。
残した後で自分がマーカーで線引いたところを全部抽出するんですよ、打つんですよ、私はね。
うわー、すごい。
で、それを貯めてってる。
いやー。
読書メモみたいな形で。
最近本当に論文適当にしか読んでなくて、読めるようになったのもあるんだと思いますけど。
あー、でもまあでもわかりますよ。
特にこう焦ってるというか、この時までこれを出さなきゃみたいな時にはその悠長なことできないじゃないですか。
それもあるか。
とりあえずそれに関連するやつを書き集めてきて、うわーっと読んで、ダダダダダって書いていくみたいな。
そうですよ、もういつもそれですね、最近。
そうそうそう。でも何か時よりもったいないなと思って、その論文で、その時は覚えてるんだけど、数年経った後に何かあの論文はこれを書いてたっていうキーワードだけは覚えてるんだけど、
具体的に何をどうやってこれを論じてたのかが全く思い出せないとかあるんですよ。
いやー、確かに。
それが何かもったいないなと思って。
しかもあの文系の場合は、論文がバンバンバンで出た後に本とかを書くフェーズになると、またもう1回それが必要になってきたりするんで、
その時に時間の節約というか、1個5メモがあったら少し楽かなっていう。
そっか。
ので、それも本当に博士途中ぐらいからそれにようやく気づいてやるようになったっていう感じですかね。
いやー、めっちゃ参考になりました。私としては。
そう。で、まあそれで夕飯食べて、その後ジムに行って帰ってきて寝るっていう。
うん。それぐらいでもいいですね。
そうそう。ジムに行って帰ってきて、マキとLINEして寝るっていうんですよ。
そう。
いや、そんな感じで1日ですかね。
なんかすごい解像度上がりました。そうやって研究してるんだと思って。
そうそう。だから日本にいるときは基本的にパソコンの前にいるというか、ということが多いかもしれない。文字を読む時間がものすごい長いかもしれないですね。
いやー、そうですよね。
うん。そう、実験とかないんで。
そうですよね。なんか実験しないって何するんだろうみたいな、やっぱちょっとわからないんですよね。
うん。
そういうのが多いかも。ほんと文字、文字ですね。活字との戦い。
へー。全然違うな。
そう。で、たぶん理系の皆さんでいう実験が私にとってはフィールドワークになるんで。
うんうん。フィールドワーク。
フィールドワークは現地に行かないとできないから。
どんな感じなんですか。
フィールドワークは本当に、計画はしていくんですけど、基本的に行き当たりばったりになることが多くて。
で、いくつかあって、一つは資料調査で、大学とか図書館が持ってる資料を見に行って、ひたすら写真を撮ってくるっていう。
あー。
っていうのが多いかな。で、あとは研究者に対して話を聞きに行く。
向こうのインタビュー調査とか。で、その人に話を聞いてもらって、それだったらこういう紹介できるかもっていうので、ネットワークが広がっていくんですけど、
この人だと紹介できるよって言われて、公的な機関に勤めてる方を紹介してもらったりとか、
で、その人に、実はこういうところに疑問を持ってて、ここでどうなってるの実際とかを聞いたりしていくと。
あとは産業観察って言って、現場レベルに出て働いてる人たちの横について、日々何をやってるのかを見るっていう。
そう、だから本当にそれは、なんて言うんだろうな、その人と一緒に出勤をし、一緒にご飯を食べ、みたいな。
で、その人がこうやってる現場に一緒に遊びに行って、なんかこう仲良くなっていくというか、その仕事のアルバイトみたいな感じで働く。
それはなんかその研究対象で、その関連のある職場に行くみたいな感じですか?それぞれ。
そうですそうですそうです。私はその人たちがどういうふうな人間関係を構築するのかにすごい興味があったんで、部下と上司の関係がどういう関係なのかとか、
どういうことを日常的に話して面白いと思ってるのかとか、何に不満を持ってるのかとか、そういうのを聞き取りだとある程度バイアスが入るんですよ。
その人がこう見られたいとか、こういうふうに伝わってほしいとかが入るから、一回のインタビューだとなかなかいい本音みたいなのは聞けないんですけど、
再音観察も含めながら何回も何回もいろんな話を他方面から聞くことで、本音が出てくるっていうかね。
そういうふうに思ってるんだ。それはもちろん最初の言葉と同じ時もあるけれども、それが持つニュアンスがちょっと違ってきたりして、それをちゃんとメモに書いておくっていう。
そうなんですよ。そうやってデータを取って、日本に持ち帰って、ずっと机の前にいる。
その時に何かそれこそ、何にも関係ないこと聞くんですよ。好きなテレビドラマ何?とか。
そういうフランクなとこからその人の趣味とか、いや実はマラソンが趣味でとか言ったら、だから村上春樹好きなんだねみたいな、そういう話をしたりとか。
私村上春樹がいた、ボストンにいてさみたいな、そういう話。あ、そうなんだ、僕も行ったことがあってみたいな、そうそうそうそう。
そういうことを話しつつ、何かその人の日々の生活とか、何でその職業を選んだのとか、そういうところのシステムを聞いていくっていう感じですね。
仲良くなることが一番大事だし、仲良くなれない人とはなかなかインタビュー調査がうまくいかないんで、そうそう、いかにこっちが開示するかっていうか。
私も一人だけ友人がいて、そういうっていうか、どこだったかな、結構小さな島国でどうやって漁業とか農業がされているのかみたいな。
なんか女性でその方、その現地で一緒に作業とかしながら聞いていくって言ってて。
でもすごい話してても、すごい話しやすい人だったし、結構死にかけたこと何回かあるらしいんですけど、そんな感じしないぐらい超本和化してる人だったんですけど。
でもなんか話聞いてると、なんかやっぱり話聞くのすごい上手だなって思ったり。
なんか程よい距離感で攻めてくる感じとか、この言及って結構すごい特殊な能力いりそうって思ってました。
なんかそうやって、どのところに入って話聞くみたいな。
どうなんですかね、私話聞くっていうのは話す方が好きだから、なんか聞いてないかもしれない。ちゃんと聞いてないかも。やば。
カモフラージュじゃないんですか。
でもなんかいろんなパターンの、すごいミステリアスに話させるのが上手い子とかもいるんですよ。
あんまり言葉少なく魅力的な子とかもいるんですけど、なんかいろいろなんかね、方法ありそうですよね。
タイプが。決まったものは確かになさそうですけどね。
なんか私はどっちかっていうと、自分の話をしたら相手も話しやすくなるよね、みたいな。
ので、自分の開示をかなりするタイプな気がしますね。私、こうこうこうでさ、みたいな。
それってなんか教えてもらったんですか。指導教員というか。
自分で皆さん、自分らしく作っていくんですかね。そういうアプローチ方法を。
そうな気がします。で、こういうのが苦手な人はそういう研究しない気がしますね。
だから教えられるものでもないところもあるんですよ、少し。
ネットワークの開拓の仕方とか、その先鋒に対してどういう迷路を打つかとか、そういうところは教えられるんですけど、
そこで本当にこう人と人が仲良くなるかどうかとか、本音を聞き出せるような心理的安全性を作れるかどうかっていうのは、その人の本当にパーソナルによるところもあるので。
なんか別に、でもそれが苦手でも分岐研究できないわけじゃないし。
それだけが手法ではないってこと?
手法じゃないから。私はたまたまそれが結構楽しいなって思うし、好きだったんで。
そう、そういう方法を取ったっていうところですかね。
面白い。
でも今はね、もう私はその対象地域がちょっと情勢が不安定ってこともあって行けないんですよ。
なのでその手法が取れないんで、それでコロナ禍以降ぐらいから量的な研究をやるようになって、
そうするともうほとんど向こうに行かずに出てくる開示資料を数的に処理で直してたりとか、内容分析って言われる言語的な、言語をデータとして扱う定量分析とかあるんですけど、
そういうのを使いながら、でもそれでも現地の人とは話したいから、その地域にはいけなくても、その地域以外のところに留学してる人もたくさんいるんで、
そういう人に積極的に会いに行くっていう研究スタイルに変わってはきてますね。
なるほど、なるほど。そうやってコンタクトしていくんですか。
そうなんです。
すごい、大丈夫ですかね、こんなにないちゃんさんのことを教えてもらって、たぶんないちゃんさんの本がわかっちゃうんじゃないですか、みなさん。
絶対わかんないと思う。
でも、地域はね、たぶんね、わかる人はわかると思う、ずっと聞いてたら、どの地域やってるかぐらいはね。
ここ難しいとこなんですよね。それこそ、私の学術本、出る短著については、買わなくたっていいんですよ、面白くないから。
なんですけど、研究者の仕事としてやったエッセイ本は売れてほしいんですよ。
宣伝するか否か。
そう、で、面白いし実際。で、これ難しいんですよね。
いや、ネタにはなりますよ。ネタにはなる。
外国研究してる人たちは、そういうネタの多くなんですよ。その論文に一切出てこないけど、そういう経験めっちゃしてるんですよ。
なんかこう、地域に行って産業観察をしたときに、歓迎の宴が開かれて、そこにカタツムリがいっぱい出てきたとか、
カブトムシか。カブトムシがいっぱい調理されて出てきたとか、
カブトムシ食べるんだ。珍しいですね。
あと犬が出てくる地域もあるし、なんかゲストに対する、こう、なんていうの、歓迎の、高いものですよね、その地域の人からすると。
を出してくれて、でもこっちからすると初見なんで、え?ってなると。
だけどそれを一度はみんな食べてみるんですよ、やっぱり。だって人間が食べるものだから、食べられないわけじゃないじゃないですか。
いやー、でもなんか、わー、知り合いの先生がタイとか行ったときに、なんかちゃんと食べたもの全部写真撮ってたらしいんですよね。
めちゃくちゃ素晴らしい子だなと思ったんですけど、で、1個結構やばいやつ食べちゃったらしくて、
日本帰ってきて、もう腸がパンパンに腫れちゃって、で、医者からもこれは食べるものではありませんみたいな。
食用じゃなかった?まさかの。
あっちの現地の人も食べるときは胃中薬飲んで食べるみたいな。
あー。
でも写真撮ってたから、理由がすぐ分かってよかったんですけど。
なるほどね。そうか。まあ確かにそういうのもあるな。
生物とかわかりやすくあれですけど、発酵食品だったらしいです。
あーなるほどね。だから菌がね、たぶんいるんだろうね、独特のね。
なるほどな。だってもうあれですもん。中国人とか韓国人とか、なんか日本からお土産持ってくるけど何がいい?とか聞くと、
大体産買ってきてくれって言うもんね。
え、なんですか?
大体産って日本のあの胃薬あるじゃないですか。
あ、本当に?はい。あれ、そうなんだ。
あれ好きらしいんですよ。
へー。
で、なんか、で、向こうだとちょっと高くなるから、で、あれがなんか一番効くとかで、
たぶん東洋医学の人たちなのかな。インドネシアの人とかにも今日言われたことがありますね。
インドネシアちょっとオイリーなご飯が多かったりするんで。
うんうんうん。
下境系が多いシンガポールとかマレーシアとか、そこら辺の人たちも大体産めっちゃ買って帰るんで。
へー。
そう。だから私は絶対、現地調査のときに大体産絶対入れときますもん。
現地の人もお腹壊しながら食べてるんですね。
たぶんそうだと思う。
すごいな。
そう。だから壊すのも通貨切れみたいな。かもしれないですけど。
でも、でも私は調査好きですね。やっぱり。なんだかんだで。
まあ旅行がそもそも好きなのかもしれない。人で比べるとね。
なんか辞任したことはないけど、私は旅行好きのバックパッカーですとか辞任したことはないんですけど。
うん。
そう。たぶん好き。
あー。
海外に行くとか、そこら辺が多くせず行けるますね。
トイレとお風呂は綺麗なとこがいいな。
いや、ほんと絶対そう。間違いない。そう。
でもトイレとお風呂が日本以上に綺麗な場所なんてなかなかないからね。
いやー、ない。確かにあるんですかね。
いやー、見たことない。
ほんとに。でもシンガポールとか綺麗なのかな?行ったことないからわかんないんですけど。
なんかその、でも綺麗だけど、サイズ感とかもやっぱ日本の方がいいですよね。
あ、そうですね。
ヨーロッパの都市は綺麗だと思いますけど、公共トイレじゃなければ。
でもなんかあの、便座がやたらでかい。これはどうやって座るんだみたいな。
いや、なんか小人になった気分になりますよね。
なります。しかも私背が低いから、座らないでできないんですよね。足届かなくて。
でもこれは座れないぞみたいなのもなんか。
わかるわかる。特になんか北欧というか西欧の方に行くとみんな大きいじゃないですか、背が。
大きい。ほんとに。
びっくりしちゃう。ほんとに。オランダとかすごいみんな背大きいなって思いましたもん。
トイレで鏡見れないこととかよくあります。
もう目しか見られないみたいな。
はい。なんか頭、頭…頭頂部だ君。
なるほど。まじで小人やん。
いや、あれちゃんちょっとデータ取りたいと結構思ってましたもん。何センチのとこに設置されてるのか。
確かにでも基準とかありそうですよね。
いや、あれ胃毒ラインあると思いますもん。
確かに。いえいえいえいえ。なんかめっちゃ話しましたね。超楽しいね。
いや、これが楽しいんだよなってのありますけど、ポッドキャストやってて。
そうですね。めっちゃいい。もうなんかねえちゃんさんとは何でも話せるというか、何も…
そうそう。
お金なしに話せるのがもう分かってるから。
最初はやっぱちょっとあれじゃないですか。最初のコラボやっぱ怖くないですか?
いや、だって怖かったですよ。だってひよけんさんが初めてのコラボだったんで、ポッドキャスターの方と。
だからあれは準備してよかったですよね。
よかったよかった。ほんとに。でも一回ね、もう銀南でお会いしてるし。
うんうんうん。確かに確かに。
いや、行きたい銀南。
銀南おいしいですよ。ほんとに。
また行きたいなあ。
そう、この時期は牡蠣ですかね。牡蠣がおいしいかな。
牡蠣食べたい。
そう、牡蠣南蛮。だってまきは行く前日ぐらいに銀南に一緒に行って、
蜂さんがこれ何ですかって言ってたら、牡蠣好きみたいになったじゃないですか。
はい。
あれを食べ、牡蠣南蛮を食べ、ほんと血糸量の牡蠣食べてから行きましたよ、あの人。
大丈夫なのぐらい。
体調崩してるんですよね。
体調崩してる。いい風にかかってる。
もうほんとに、やめてくれっていうね。
来年はね、今回はこの回3名の方に聞いていただきましたけど、来年は一度に会したいですよね。