羊の繁殖シーズン
お疲れ様です。羊飼育員のまるおかです。
人と羊が繋がることをテーマに活動しております。よろしくお願いいたします。
今日は、羊の繁殖かな?
今の時期は、羊の繁殖がシーズンです。
9月から秋に入ると繁殖のスイッチが入るので、
羊は年中繁殖をする。品種にもよるのかな?
私が知っている羊たちは、秋に9月から12月までの間に種付けをして、
春の頭ぐらいに出産するという流れです。
羊の繁殖のシーズンです。
他の牧場でも群れを分けたりしていると思います。
私もそろそろ種付けをしていこうかな?
実際には10月に入ってからかな?
繁殖の基準と選定
私の繁殖に関する考えというか、
それぞれの牧場にはいろいろな理由でその期間に繁殖させるというのはあったりするので、
その辺も踏まえた上で、
私のやり方をちょっとしゃべってみようかなと思います。
人参期間が羊は大体5ヶ月ぐらいで出産します。
例えば9月の1日あたりから種を付けていた場合は、
2月の頭ぐらいに産むという感じです。
私は10月に入ってからかな?
大体3月ぐらいから出産し始めるかな?
私の場合はちょっと寒い時期にあんまり出産する必要性はないかな?
ちょっと暖かくなってきて、出産する、生まれてくる小羊が負担があまりないようだね。
やっぱり寒い時期に生まれて低体温になってしまう子も中にはいるので、
そういったことがないように、できるだけ暖かくなる時期に生まれてほしいなというところがあるので、
大体それを見越して10月に入ってからかなという感じでございます。
一般的には1月から2月に小羊が生まれたよって結構いろんなところで聞くと思うんですけれど、
早く生ませたい牧場さんでよく聞くのは、その後の管理でできるだけ早いことを産んでもらって、
その育児、補乳とかしたりするところが多いんですけど、
その手間、暇ってすごく大変なので、ちょっと早い段階にその作業を終わらせて、
その補乳とかしなくてもいいぐらいのタイミングで、補助、草とかそっちの管理をしていかなきゃいけないというところで、
早めに終わらせた方がゆくゆく後々の作業がだいぶ楽になるというかね、変わってくるというところで、
補助の管理ね、例えば牧作を移動したりとかもしたりする方もいるし、
いろいろとやらなきゃいけないことがあったりするんだけど、その辺の管理と補乳がバッティングするともうてんてこまになっちゃうので、
その辺をやっぱり避けたいというので、早めに産んでいた方が楽だという話を聞いたので、
早く産ませるところが多いんじゃないかなと思うんですけど、
私は補助がそもそも限られているので、固定されているので、そこ以外ないからさ、
そういったことも草の管理とかもね、基本草は足りないから仕入れるという感じになっているんだけど、
その辺の時間があるので、あまり急ぐ必要がないというね、そんな感じでやっております。
なので、大体それぐらいの時期に私は繁殖をして、子羊に合わせてという感じかな、でやってますと。
あとはそうだな、今年はね、一応目星はつけているんです。
繁殖を今年してお母さんになってもらおうかなという羊さんは、大体目星はつけているんですけれど、
何を基準で決めているかというところでいくと、
私の場合はやっぱり、私は濃厚飼料とかそういったものをあまり使わない、対応しないタイプの羊飼いなので、
干し草が主体でとなってくると、やっぱりそれなりにね、体力がないと後半しんどいんですよ。
なので、まず体力がしっかりついている羊というのを優先的に選びますと。
なので肉好きがいい子をお母さんに選ぶと。
まあ大体体重で言ったら60キロ以上はないとちょっとしんどいので、その辺を見て、体力的には問題ないなという、
そういったお母さんをクアップして、
あとは、今検査しているのが、寄生虫とかそういったものに対する体勢がどこまでついているかなというところ。
すぐ貧血になっちゃうようなお母さんじゃなくて、ある程度共存できるというか、
うちのその保障に対して、寄生虫がいる環境に対してある程度適応能力があるお母さんじゃないと、
やっぱりそういった血を引き継いだ子が群れの中に増えていってもらえると、
やっぱり群れがどんどん強くなっていくので、そういったところをすごく意識して繁殖しております。
なので、何でもかんでも繁殖させるということは基本はしないですね。
なので、やっぱりちゃんと群れが強くなるような個体をピックアップして、
繁殖の選択肢と管理
選ばれた子だけを繁殖するという、そういうやり方をしていかないと、
やっぱりどんどん群れが弱っていくんですよ。
病気する子がすごく多くなったりとか、それこそなんか血縁が近いとね、
ちょっとどっかしらに不具合の来た羊が生まれやすかったりするので、
その辺はやっぱり管理する側の責任で買わなきゃいけないと。
ちょっと脱線するけど話が。
例えば、自然な感じで交配させて群れを作って増やしていくみたいな、
そういうのを良しとする羊飼いさんも中にはいるんですよね。
その考え自体は全然間違ってはいないんですよ。
自然に任せてオスメス一緒にして、自由に交配して自由に繁殖するという、
自然に任せたやり方、本来のあり方みたいな感じでやっていくっていう。
それが美しいというか、そういうもんだよねっていうのもあります。
そういう飼育の仕方、管理の仕方っていうのも実際あるんですよ。
昔ながらというか、村単位で羊を育てているような、
山奥の集落とかそういったところで実際に何百頭と育てている羊飼いさんも、
大体そんな感じみたいです。
特にオスメス仕分けたりしなくて、
オスを虚勢したりとか、そういったこともしないで、
ずっと本当に自由にやってるっていうところもあったりするそうなんだけど、
そういったところは、どんどん自由すぎて群れが弱ってしまうかっていうと、
意外とそんなこともないんですよ。
それがすごくバランスが取れてていいんだよみたいな、
そういう考えでやる方がいるんだけど、
やっぱりそうなる理屈がちゃんとあって、
要するにそういうところは基本的に羊を食べるんですよ。
羊を食べる前提でたくさん育てるって感じなんですよね。
食べる個体っていうのは基本的に弱っている個体から食べていくっていう風に聞いてます。
なので、弱っている個体をどんどんどんどん食べていくってことは、
強くてその群れに適した個体、羊っていうのは食べずに残っていくっていうことだから、
結果的に繁殖できる子っていうのは強い個体、生き残った個体ですよね。
食べられずにっていうことなので、どんどんどんどん強くなっていくんですよ、群れが。
弱い子はいないから、食べちゃって。
なので、群れからちょっと離れて置いてきぼり食らっちゃうような、
群れから外れてしまうような個体はどんどん食べていくと。
そういうことなので、ちゃんとそれは理にかなってるんですよね。
だからそのやり方でも大丈夫だと思うんですよ。
ちゃんとそれは理にかなってるんですよね。
だからそのやり方でも大丈夫だよっていうことなんだけど、
日本でそれやってる方って結構食べることもあんまり良しとしないというか、
方も多かったりするので、そうなってくると弱い個体も繁殖しちゃうから、
すごい弱い群れが出てきてきてしまうと。
で、ちょっと調子の悪い羊が多かったりとか、
どっかしらに不具合が起きている羊がよく生まれてくるみたいなね。
そういうことにやっぱりどうしてもなってしまうので、
その辺はやっぱり別です。
ちゃんとその辺は線引きしないと、
姿形だけ真似してればいいかというとそうじゃないのでね。
ちゃんとそうなる理屈があるので、
その辺をちゃんと分かった上でね、
やっていかないといけないかなとも思うので、
その辺はちょっと注意してほしいかなっていうところかな。
なので、やっぱね、羊を繁殖する方は、
やっぱり羊を食べるっていう選択肢を持っておいた方が、
やっぱりいい気がします。
それがもしできないのであれば、
繁殖をちょっと制限する。
ちゃんと計画的に繁殖するっていうのが大事かなとも思うので、
かな?
羊の繁殖方法
かなと思います、私は。
あとはそうだなぁ…
育児の仕方とかはね、いろいろとまた別なので、
繁殖に関して、
私はさ、
結構、品種とか語専とか、
いろいろと言われているので、
育児の仕方とかはね、いろいろとまた別なので、
繁殖に関して、
結構、品種とかごっちゃ混ぜで管理してるんですよね。
もう品種固定しないんですよ。
で、これもやっぱ私はね、すごいこだわりは一応あって、
同じ品種で、例えばサフォークならサフォークだけとか、
コリレールだけとか、
そういった形で、
固定はしないようにしてて、
私が見ているのはあくまで、
今の私の管理している環境に適応しているかどうかという、
その一点だけなので、
品種というところは一切私は気にしていません。
で、
やっぱね、
これは、
そもそも日本に羊が根付いていないっていう前提で、
いろいろと考える必要があるんじゃないかなとは思うんだけど、
日本、今はもうどんどん気候が変わってきてるから、
それこそね、
なんかちょっと調べたらさ、
猛暑日、35度を超える日数がさ、
私が今いるその愛知県の方、
名古屋のデータで行くと、
5、6年前は、
猛暑日と呼ばれる日は、
年間でね、一桁ぐらいだったそうで、
で、今年は猛暑日と呼ばれる日、
今年じゃないか、去年か、は年間で猛暑日と呼ばれる日、
猛暑日と呼ばれる日、今年じゃないか、去年か、は年間でもう50日近くあるみたいなね。
7日のうち1日は猛暑日ですみたいな。
なんかそんなデータが出てるらしくて、今。
1週間に1回猛暑日ってとんでもないね。
っていうぐらい全くもう別な環境になってしまってるから、
羊も適応しようがないと思うんだけどさ。
とはいえね、日本の環境に適応した羊っていうのはそもそもいないので、
品種どうこうで、
管理をするっていうところでいくと、
そこにこだわっちゃうと不具合どうしても起きちゃうんじゃないかなって私は思ってて、
例えばサフォークとかね、
あとはたくさんお肉がとれる羊、たくさん子供を産む他産の羊とか、
お乳をとるとかさ、いろいろと役割によって品種で選んだりするのがほとんどだと思うんです。
そういった意味で品種を選んでるって方がすごく多いと思うんだけど、
私の場合はどっちかっていうと、
触れ合いが柱としてあるので、続けることが何よりも大事なんですよね。
お肉どうこうとか、毛がどうこうとか、たくさん産まれてどうこうとか、
そういったことは二の次というか、とにかく健康な羊がそこにいてもらわないと、
私はちょっとよろしくないっていうところがあるので、
見てくれとか、その辺はちょっと二の次、三の次なんですよっていうところがあるので、
私はその辺あまり固定はしないです。
品種に関しては、むしろ混ぜた方が強くなるイメージがやっぱりどうしてもあるし、
品種が固定されると弱くなっていくイメージが私はどうしてもあります。
なので、できるだけ混ぜて、いろんな地を混ぜて強くしていく。
気候変動とその影響
特にうちは観光牧場なので、いろんな人が足を運んで、
いろんな菌を持ち込んだりするような場所にどうしてもなるので、
同じ地筋を持った同じ品種の羊が、もしその菌にやられてしまったら群れ全体が全滅しちゃうというリスクもあるから、
いろんな地を混ぜることでそのリスクも回避したいというところがあります。
なので、どんどん混ぜることで多種多様な羊を手元に置いておき、
そうやってリスクを分散する、みたいな。
そういうやり方を私は選んでいます。
という感じで、牧場の目的とかに合わせて全然やっぱりやり方って違うから、
一概にこれが正しいよっていうのは全然言えなくて、
そこが面白いんだよね、きっとね。
それぞれの羊飼いさんの腕の見せ所というかさ。
そうなんですよ。
どこか誰かの真似をしていればいいかというと、そうでは全くなくて、
自分のところにあったやり方っていうのを羊飼いさんは模索してね、
いろいろやっていかなきゃいけないんですよと。
そんな感じでございます。
なので繁殖って言っても結構いろいろと面白いと思います。
なのでこういう話がいろんな牧場さんからも聞けたりするといいなって思ったり、
うちはこんな感じですっていうのはさ、言ってほしいなって私も聞いてみたいなって思ったりしております。
はい、という感じで今日はどうだろう、伝わってんのかなこれってわかんないけど、
私の中での繁殖についてね、ちょっとつらつらとおしゃべりしてみました。
何かの参考になれば幸いです。
ではでは。