1本目が、The Running Manですね。
こちらは、2025年イギリス・アメリカの映画です。
そして、もう1本が、Dead of Winterですね。
こちらは、2025年ドイツ・カナダ・アメリカの映画です。
日本とも素晴らしい映画ですので、今回も最後までゆっくりと聞いてくださいね。
さて、1本目の映画です。
1本目の映画は、The Running Manですね。
こちらは、2025年イギリス・アメリカの映画です。
監督が、エドガー・ライト。出演が、グレン・パウェル、ジョシュ・ブローリンが出ております。
これも楽しみにしていた映画だったんですが、あまり興行成績も良くないと聞いてちょっと残念だったんですが、
十分楽しめた映画でした。
ストーリーなんですが、資本主義が行き過ぎて、富裕層と貧困層で住むエリアが分かれている近未来のお話です。
仕事をクビになった貧困層のベンは、2歳の娘の薬を買う資金のため、テレビ番組のランニングマンに出演します。
それはですね、30日間兵隊から逃げ切って生き延びたら賞金をもらえるというゲーム番組です。
さて、ベンは生き残ることができるのか、そして妻と娘のために大金を手に入れられるのか…という映画です。
この映画ですね、エンタメとしてとても気軽に見れたというのが率直な感想です。
難しいことは考えずに、ただ生き残るためにいろんな仕掛けから逃げて、正体がバレないように隠れたり変装したりして、
そして逃走して、何とか30日間見つからずに逃げ切る姿を見ていればいいという感じの映画でした。
そしてアクションもですね、これでもかというぐらいたくさんのシーンがあって、それぞれのシーンから逃げ切る姿を見て楽しむという映画だというふうに思います。
ストーリーからもわかるように、貧困層がお金に困っているという事情もあまり強調されず、ただ逃げ切るアクションシーンを中心に描かれています。
ですので社会的問題とかメッセージとかはほぼないという感じだったので、それが良かったのかもしれません。
また主人公のベンは貧困層なのに、貧困層に見えないのも良い方向に向いたのかもしれません。
もともとグレンパウェルはイケメンで、貧困とは程遠い雰囲気なのでアクションに集中できた感じでした。
しかしながらですね、最近のメディアのフェイク映像で視聴者を洗脳し、心理操作をするという点はよく描かれていたと思います。
実際には起こっていないことをフェイク映像によって視聴者を騙し、心理操作するところは現代のメディアにもよくあることだなというふうに思いました。
また主人公のベンも無料で見れる質の悪いコンテンツは見るなというふうに言ってくれて、まさに自分もそこに埋もれているなというふうに気づかされた気がしました。
この映画の原作も読んでないし、過去作のシュワちゃん主演の映画も見ていなかったんですけれども、最後には視聴者の思いを達成してくれてみんなハッピーになったのではないかなというふうに思いました。
でもアクションを中心に描くような映画だったので、ちょっとストーリー的にはアレと思うようなところもあったし、やっぱり主人公が助かるような設定になってるなというふうに思うぐらい何でもうまく逃げ切ったりするところもちょっと引っかかったんですけれども、
そういうところも考えずに楽しんだ方がいいなというふうに思いました。
主演のグレンパウエルの映画をいくつか見てきたんですが、やっぱり彼はエネルギッシュで躍動感のある演技をするので、ハマリアクだなというふうに思いました。
しかし彼の筋肉美はすごかったですね。だからこそあんなに激しいアクションもできるんだなというふうに思いました。
でもですね、一緒にランニングマンになった残りの2人は意味があったのかなというふうに思いました。
てっきりチームで戦うのかと思ったんですが、ちょっと違ったのが想定外でした。
あとシュワちゃんが意外なところで出たのも面白かったです。
とても爽快なアクションで面白く見ることができました。
星3.9を付けたいと思います。
さて続いての映画です。続いてはデッド・オブ・ウィンターですね。
こちらは2025年ドイツ・カナダ・アメリカの映画です。
監督がブライアン・カーク、出演がエマ・トンプソン、ジュディ・グリア、ガイア・ワイズが出ております。
この映画ですね、あまり期待していなかったんですが、予告編を見て面白そうだなと思って見てみたんですが、直感が当たって非常に面白い映画でした。
ストーリーなんですが、若い頃に夫と釣りをした思い出のある湖に行き、過去の思い出を振り返ろうとする老婦人バーヴ。
彼女はその湖で若い女性の誘拐を目撃してしまうんですね。
バーヴはその女の子を助けようと必死に頑張るのですが、さてバーヴは女の子を救えるのか、そしてその女の子は一体何を目的で誘拐されたのか…という映画です。
まずですね、この映画を見て非常に心が打たれました。それだけとても良い映画でした。
ストーリーはですね、老婦人のバーヴが亡くなってしまった夫との思い出の場所の湖に行くところから始まります。
普通に夫のことを思って行ったのに、そこで偶然、誘拐された女の子を目撃してしまうんですね。
電話をしようとしても電波が繋がらない。車も役に立たない。周りには誰もいない。
バーヴは自分が一人で女の子を助けようとするんですが、いやー外見はおばあちゃんなんですけれども、すごいすごい頭を使って怪我を負いながらも体力の続く限りその誘拐犯と戦うんですね。
そして強いんです。どこからあのパワーが出てくるのかと思うぐらいに走る、動く、銃を向けるなど本当に彼女の内面から湧き上がるパワーには驚きました。
それだけでも圧倒されてしまい、映画に引き込まれてしまいました。
この映画の時期はですね、真冬で多分気温もマイナスになっているような大雪の降る湖なんですが、そこで撮影するのは大変だったろうなというふうに予想がつきます。
なぜならですね、出演者たちの顔も特に鼻の色が変わっていてですね、紫色になったりしていてですね、それを見てるだけでも寒そうだなというふうに感じてました。
しかもですね、そんな凍えるような外で裸になっているシーンもあって、いやこれは見てるだけでも背筋が凍るような映画でした。
そんな寒い中でもエマ・トンプソンの演技は素晴らしく、夫を思う老婦人を上手に描いており、そしてそれを力にして誘拐犯に立ち向かう姿はとても頼りがいがあって、また次々に変わっていくシチュエーションにはハラハラドキドキさせられて目が食い付けになってしまいました。
こういう映画では犯人役の人がそれなりに威圧感がないとふぬけな映画になってしまうんですが、ジュディ・グリアーの演ずる犯人の女性はとても怖く、怒りに任せて銃を撃つ演技も恐怖感を感じる演技でとても良かったと思います。
犯人はですね、男女の夫婦なんですけれども、男性の方がかなりかわいそうな場面が多くて、その男性には情けをかけてあげてほしいと思ってしまうぐらいだったんですね。
この男性の役はですね、マーク・メンチェカという俳優さんがやってるんですが、そんな情けない姿を描く演技も非常に上手でした。
そして最後の最後まで戦い続けたバーブなんですが、この映画の結末はどうなるのか、その結末は言えないんですが、映画が終わった途端に涙が止まらなくなってしまいました。
必死で戦うバーブの活躍と、その彼女の亡くなった夫を思う気持ち、それらが全て結末に完結されて非常に感動しました。
この映画が終わった後、涙が止まらなくて困りました。
この映画はですね、真冬の大雪の降るような寒い湖が舞台なんですけれども、こちらオーストラリアは真夏で、ちょうどこの映画を見た日は気温が40度まで上がった日だったので、数時間の凍えるような映像ですっかり体も冷えました。
あまり話題になっていない映画ですが、機会があったらぜひ見てほしい映画です。
星4.0を付けたいと思います。