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ことばで旅する思考と暮らしのエッセンス、パーソナリティのうつみヒロコです。
今日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
毎回およそ10分、オンラインで英語・中国語・スペイン語を学び続けている私が、
世界のどこかで働く女性たちのライフスタイルや価値観から見えてきた発見や暮らしのヒントを、
平日ほぼ毎日を目標にお届けしています。
ことばを通して文化を変えて、ちょっとだけ世界を旅する。
そんな脳内プチ留学ことば旅のひとときを、ご一緒できたら嬉しいです。
前回までのエピソードにいいね!などで反応してくださった皆様、
フォローしてくださった皆様、書き起こしノートに好きをしてくださった皆様、
本当にありがとうございます。
前回のエピソードですね、ものすごくたくさんの反響があってびっくりしています。
いいね!など本当にありがとうございます。
映画の概要と背景
さて、今日はお話が変わるんですけど、先日見た映画についてお話ししようかなと思います。
その映画のタイトルは、女性の休日。
アイスランドで1975年に起きた、前代未聞のムーブメントを描いたドキュメンタリーです。
私は1978年生まれなので、私が生まれる前ですね、インターネットもちろんない時代です。
この映画本当に素晴らしくて、そして私ですね、今高校生の子供がいるんですけれども、
もちろんその前に中学校に行っていて、中学校時代にPTA、なぜか私におはちが回ってきてですね、
PTA改革しなければいけなかったっていうその経験とも重なっていろいろ考えさせられました。
今日はその内容をシェアできたらなというふうに思います。
1975年の10月24日、アイスランドの全女性の90%が一気に仕事や家事を休んだんです。
これ女性の休日と呼ばれる日なんですけど、ストライキっていう名前はちょっと過激なので、
休日っていうふうにしたらどうかみたいな感じで、今は女性の休日っていうふうに言われてるみたいなんですけど、
男女平等を求める運動が世界的に増してきた1975年6月、アイスランド各地から集まってきた約300人の女性たちによって、
まずは女性の会議が開かれたそうなんですね。
女性の存在意義をもうちょっと全国民に示した方がいいんじゃないかということを徹底的に皆で話し合った結果、
10月24日に一斉に仕事や家事を休むということをやってみようということが決まったそうなんです。
そのプロセスがすごく丁寧に描かれてるんですけど、その当時それをやった人たちの言葉とかもいっぱいいっぱいインタビューされてているんですけど、
当日はですね、彼女たちも、じゃあやろうっていうふうに決めた彼女たちも本当にみんなが集まってくれるかなと全然わからなかったみたいなんですけど、
首都デイキャビックの広場には当時の人口の多くが集結して、集会が行われたと。
この戦態未聞のムーブメントにより、本当に男の人たちみんな困るぐらい社会が止まるみたいな感じになって、家族生活も止まるみたいな感じになって、
女性いないと社会回らないよねっていうことが証明されて、その後、今現在アイスランダー最もジェンダー平等が進んだ国になりましたというところです。
ドキュメンタリーの意義
すごいですよね。これさっきもお話ししたみたいに、1975年なんですよ。
インターネットもスマホもない時代に、女性たちがどういうふうにシスタフと連携して社会を変えるムーブメントを成功させたのか、
運命の一日に向けての奇跡を本当に、当時の人たちが、深刻じゃないんですね。これも楽しそうに喋るんですよ、みんな。
あの時本当楽しかったわ、みたいな感じで喋っている。貴重なアーカイブ映像とカラフルなアニメーションを交えながら振り返る、そんなドキュメンタリーです。
監督は、ミニ賞受賞経験を持つアメリカ監督のパメラ・フォーガンさん。
アイスランドの有名な、すごい大好きなんですけど、歌手ビョークがエンドロールに楽曲を提供しています。
2024年製作、71分、2025年、今年の10月25日、ちょうど先月ですね、電劇場公開されたもの、ちょうど先日見に行きました。
この映画を見て私が思ったのは、もうフェミニズムとか女性に対する差別とか不平等の解消を主張するとかっていうのはもちろんそうなんですけど、
それを超えて、このようにちゃんと当事者が、ちょっと困ってるよーっていう当事者が連携をして、楽しくユーモラスに困ってますって主張することで、
いなくなると、この変わるんだなとかっていうのを可視化するというか、体験化するというか、これが大切なのかなというふうに思いました。
これまでの私のこのポッドキャストのエピソードで、フィンランドの教育だったりとか、日本の先生はもうどれだけ残業しても残業代がゼロ、定額働かせ放題みたいな話などお話ししてきたんですけれども、
きっとこのような世の中をポジティブチェンジさせるやり方の一つとして、女性の休日のようなアプローチがあるのかなというふうに思いました。
ちなみに先ほどもお話しした通り、私、PTA改革をなぜか経験する羽目になったことがあるんです。
ヘルニアを当時ね、患っていて、首のヘルニアめちゃくちゃ痛いんですけど、とっても辛い時期、かつ私会社経営もしてるんですけど、会社経営してて、
コロナ禍がちょうど終わって、これから会社リボンさせるぞ、くらいな気持ちで頑張らなければいけないというところに、本当に大変な時期に突然、
なんて言うんでしょうね、こういうことを言うとよくないかもしれないですけど、赤髪みたいな形で突然届くんですよ、召集連想が。
副校長先生があなたの名前のくじを引いたからっていう理由で、
こちら側の何の事情も考慮されずに、その日休んだら何かしらの役職になっちゃいますよっていうようなお手紙がきて、ちょっと待ってくれと。
で、行きました。女の人ばっかり、誰も目を合わせない、本来はね、
編集者同士仲良くできたらいいんですけど、その日ばかりは誰も、誰一人として誰の目を合わせない、1時間沈黙みたいな、さすがに畳まれなくなって、私は編集者としてやってきてるから、初期ぐらいだったらできるのかなと思って、
1時間ぐらいだったのに、私は初期持ったらやりますよと言って、役員になることになったんですけれども、
でももう蓋を開けたらやらなくてもいい仕事がいっぱいあって、びっくり。
私もずっとデジタル系の仕事をしているというところもあって、これデジタルでやれば1秒とか2秒とかで終わる話を誰かが夜の学校に行って、
700人分の印刷をシャコンシャコンシャコンシャコンやって、しばけをして、クラスの箱みたいなところに入れてみたいな仕事がむちゃむちゃあるんですよ。
ミーティングもわざわざ平日のむちゃくちゃ忙しい、本来仕事しなきゃいけない時間に、小さな合意決算のために先生が勤務している時間帯に合わせて、
このビジネスパーソンが勤務している時間帯に会議をしに行かなければならないとか、ちょっとさすがにこのインターネットの時代に何をやっているんだということで、
この古いシステムをどのように少しでも次の人たちにこんなことを押し付けてはいけないと、私一緒に初級をやっていた女の人は、看護師さんをやりながら7人の子供を育てているわけのわからない状態。
もうその人がいない間に、家の中で火事が起きたりとかしたら誰がこう責任を取るんだとPTAの仕事をやってて、これ子供のためになっているのか本当にわからないというふうに思いまして、
この降ってきてしまった大きすぎる仕事、子育て、家事、仕事、受験生を持つ母としていろいろ進路関連を調べることが多いのにもかかわらず、
そしてちょっと子でいのりつつある、マイナートラブルも増えつつある、両方の両親の問題も解決しながら、PTAに使える時間はほぼ早朝のみという状態で、
いろいろやりました。
多分いろんな大企業で古い昔からの企業とかもすごくいろんな問題を抱えていると思うんですけど、
映画の意義
古いシステム、古い組織を変えるのって本当に大変で前例がないからとか、
ちょっとびっくりすることばっかりだったんですけど、
でもね、この仕組みはこの仕組みを支えている人たちがいるから維持されているのだということに気がついたんですよ。
やはり支持者を一人一人獲得して、私1年だけなら頑張りますと宣言して、
PTAのDX化、ペーパーレス化、PTA回避の回収、会計回りの完全デジタル化を何とかやりました。
でもここで本当に大変だったのが、長年回共産されている男性が古き良きPTAラブ派だったので、
この交渉もむちゃむちゃ大変でしたし、ずっと会長さんに任せているのでというふうに言う、
校長先生、副校長先生の意識を変えるのもむちゃむちゃ大変という、そんな感じでした。
いろいろその過程でたくさん勉強したんですけど、ここでたどり着いたのが、
NHKの100分で命中のアーカイブにあった、ジン・シャープさんの独裁体制から民主主義へという、
2024年1月の放送でした。タイトルはかなり堅いんですけれども、内容は私たちの組織にも、
日常の組織に当てはまるとても実用的な本なんです。この本が教えてくれることは、
古い体制や変わらない組織は、実は単独では成り立たないということ。
その体制を支えている人たち、つまり有権無権の支持者がいるから、その仕組みが維持されているということ。
その支持の源を立つことで、一見強固に見える組織も意外と、実は変えられる弱さが潜んでいるということ。
組織を変えられるかどうかは、そのことに気づくことができるかどうか、
その上で集団として行動を起こすことができるかどうかにかかっていると。
これって本当にこの女性の休日、まさにこれだなというふうに思いましたし、PTAもそうですし、
おそらく家庭のちっちゃいところの問題だって、こういうことで何かしらできることもあるのかなと。
ちなみにこの本は、アラブの春だったりとか、オキパイオールストリート、シルビアの民主化など、
さまざまな市民運動で教科書のように読まれた一冊だそうです。
198問の具体的な手法を提案しているのも、この本の特徴ということで、考え方は極めてシンプル。
先ほども言った、すごくシンプルなんですね。
綿密に立てられた計画、弱点に集中すべく慎重に選ばれた戦略、徹底して貫かれる、
大きな暴力みたいなことに訴えかけるとかではなくて、穏やかに粘り強く、
後半に展開される市民の運動が、やがて古い体制を変えることを可能にすると言っているんですね。
この映画、女性の教室もこれをやっているなと思ったんです。
きっと皆さんの中にも、本当はこれを変えたいんだよなとか、
たぶん隣の人に聞いたら、これちょっと変だよねってみんな思っているよねとか、
実際にロッカールームでみんなで話せたりとか、ランチ時間に話していることってきっとあると思うんですよね。
でもね、やっぱり上が変わらないからとか言っているので、
あきらめだよねとか言っていることも結構あると思うんですよね。
でも、そんな方に一度そういう観点でも、この女性の教室を見に行くと、
いろいろなヒントがあるんじゃないかなというふうに思います。
ぜひ何かちょっとやってみたいなというふうに思っている人に、
この映画を見ていただきたいなというふうに思います。
実用的なヒント
今日ちょっと長くなったんですけど、
今日も世界のどこかに住む素敵な女性の言葉旅、
今日はちょっと映画の紹介になっちゃったんですけど、
おそばきにお付き合いいただきありがとうございました。
本日のアイスランドの映画と私の経験が皆さんの今日を彩る小さなヒントになれば嬉しいです。
今回の言葉で旅する思考と暮らしのエッセンスはここまでとなります。
この番組ではリスナーの皆さんからのメッセージもお待ちしています。
オンライン映画会などを通じて、私もこんな言葉旅を楽しんでいますというお話や、
オンライン映画会を続ける中でのお悩みがありますなどのご相談まで、
あなたのエピソードや経験、前回までのエピソードなどの感想をぜひぜひお寄せください。
Spotifyもしくはスタンデフェームのコメント欄からお待ちしています。
それではまた次回の言葉旅でお会いしましょう。
うつみひろこがお届けしました。
グラシアス。
アストラエゴ。
チャオチャオ。
デワデワネ。