1. 樋口聖典の世界
  2. センス=インプットの解像度
センス=インプットの解像度
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今は福岡市にある千田区の方から、田川市にある飯兼パレットの方に車を走らせております。
時刻は朝の9時19分でございます。
今日何喋ろうかみたいなことを毎日考えるわけですよ、この車に乗るたびに。
パッと出てくるテーマについて喋ろうと思うんですけども、最近トラノスケの世話をずっとしてたせいだと思うんですけども、子育てに関することしか出てこないんですよ、頭の中に。
いかに日常考えてることを自分のインプットの材料としてるかっていうことがわかるなっていう感じがしますね。
たぶん本をずっと読んでる人は本の内容について考えるし、スポーツをずっとしてる人はスポーツをインプットにして自分の中にストックしていくんだろうなと思った時に、やっぱりインプットの質が人間を作るなっていうのを改めて思ったっていう感覚なんですけど。
あえてちょっと最近子育て子育て子育てっていう風に続いてたので、全然違うところから持ってきたいなと思って、これ喋りたいと思うのを思いついたので喋ろうと思うんですけども。
センスについてですね。よくセンスが良いとかセンスが悪いとかってあるんですけども、これセンスって何なんだろうっていうことなんですけど、もちろんまだ僕の中でも答えは出てないですし、そもそもセンスなんてものはただの言葉なので、誰がどう定義するかだけでいいんで、
別にこれがセンスで、これがセンスです、これだけが正解ですみたいなものはないと思ってるんですけども、僕が思うセンスとは何ぞやっていう話をすると、インプットする時の精度ですね。
インプットする時の精度です。インプットの精度。これが僕にとってセンスなんじゃないかなと思ったって感じですね。
結構多くの人はアウトプットの質がセンスなんじゃないかなって思う人って多いと思うんですけども、僕それはセンスが良い人のアウトプットが必然的に質が高くなってるっていう状態なような気がしてます。
僕が思うセンスの本質はインプットの解像度ですね。これどういうことかっていうと、例えばチラシデザインとか文書でもいいですよ。文書ですね。
例えば会社とか学校の中で作るA4の文書とかレポート用紙とかでもいいんですけども、レポート用紙の表紙をパッと見た時になんかかっこいいレポート用紙の表紙を作る人となんかダッサイなって思う表紙を作る人っていると思うんですよね。
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ただ白い紙に黒い文字が印刷されているだけにも関わらずですよ。これは何かっていうと文字の大きさ、フォントの選び方、配置、余白みたいなものなんですよ。
これって、僕ちなみに大学1年で入った時って全く意識してなくて、初めてパソコンを使い始めてレポートを提出しないといけないってなった時に、何も考えずにWordを使ってですね、Wordっていうソフトを使って適当にパッパパンって表紙、タイトル打って日付打って名前打って必要な情報だけ入れておいたらいいだろうみたいな感じでプリントアウトして出してたんですけども、
ある時パッと先輩が同じ作業をやってるのを横で見てたんですね、その学校のパソコン室で。したらなんかよりかっこいいんですよ。あれ?って思ってすぐ比べてみると何から何まで違ったんですよ。
情報量は全く同じなのに、まずタイトルは太文字で真ん中にドーンと真ん中寄せで書いておいて、名前は下の方にちっちゃく細字で書いてると。結構余白分けて全体紙面、A4の紙面をうまくいっぱいいっぱい使って余白をきっちり作って書いてたんですね。
僕はもう何も考えずに同じフォントで適当に余白も作らずやってたっていうことで。なるほどと、文字を並べるっていうだけでもこんなに違うんだって思ったんですね。
それから僕イラストレーターっていうソフトを覚えて、学内用のチラシとかを作ってたんですよ。サークルのイベントのチラシとかを僕作ったりしてたんですけども。あるときデザイナー志望の友達がいて、僕が作ったチラシ見せてたんですよ。
これいいやろうってパッて見せたら、なんかこれフォントダサくないって言われて、え?って思って、フォントがダサいとかあるみたいなことに気づくんですよ。これが大学4年ぐらいですね。どういうこと?って言ったら、いやゴシックか民調は選んだよみたいな話をすると、いやいやこれMSゴシックって基本ダサいよねみたいな話をされて、え?みたいな。
ゴシック体の中にもいろんな種類があるんやっていうことを知るんですね。そこで。
彼が当時使ってたの平木の架空ゴシックってやつなんですけども、そういうフォントの名前ですね。ゴシック体の中にもいろいろあるんですけど、その中でさらに細さもいろいろあるよねっていうのをめちゃくちゃ教えてもらって、僕ボールドと通常みたいなものしか知らなくて、ワードで作ってたんで元々。
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Bっていうボタンがあるじゃないですか。ボールドと普通みたいなクーツしかなかったんですけど、彼はW1から10まであったりするんですけど、W1が一番細くてW10が一番太いんですよ。これウェイトなんですけど、ウェイトのWなんですけど。
それで、今回のこのパターンはW3くらいかなとか、今回のパターンはQがちょっと太すぎるんで7くらいかなみたいな感じで、ちょっとちょっと手直しをしてくれたらめちゃくちゃ良くなったんですよ。それ以来僕はフォントにこだわるようになったんですね。
で、このように多分ですけど、その解像度って生活をしてたらっていうか普通に人生経験積んでたら上がっていくと。で、大事なのはこれ解像度が高くなるとアウトプットの質は上がるんですよ必然的に。
だって自分が何か頑張ってじゃあフライヤー作るじゃないですか。で、プロのフライヤーと比べたときにあれなんかダサいねっていうことに気づくことができさえすれば、あとはどこがダサいかっていうのをめちゃめちゃ細分化して考えてそこを修正していけばいいっていう作業になるじゃないですか。
あと努力でいけるんですよ。ただどっちがダサいか自分が作ったもののダサさに気づかなかったらこれってそこでストップするじゃないですか作業が。だから必然的にアウトプットの質が下がるという状態になるんですよね。
で、もちろんこれ身体的限界があるジャンルにおいてはこれ難しいですね。例えばスポーツでハンマー投げみたいなものっていくらインプットの質が高くても筋力的なものって生まれながらにあったりするのでそこは限界があったりしますし、あとは音楽で言うと声めちゃくちゃ高い人とかってそれはもう身体的限界が普通の人より上というか広いので高いので
それはもうセンスを超えたところのアウトプットの人だと思うんですけども、今日日パソコンを使ってする作業がほとんどじゃないですか。そうなった場合ってもうキーボードとマウスを使えさえすればあとはセンスだけの問題になってくるんですね。身体的な限界や制限ってなくなっていくんですよ。パソコンでやれる作業になってくれば。
僕絵だってそうだと思うんですよ。絵だって修辞っていうか書道だってセンスさえあればあとは努力で相当いけると思うんですね。ただ書道とか絵とかになると本当に80点ぐらいはいけるかもしれないですけどそこからがセンスとかになるかもしれないですからね。ただあくまでもプロで食っていけるレベルぐらいには絶対なりますね。センスさえあれば。
センスじゃあどうやって磨くかっていうとあとはもういかに良いインプットをするかっていうのはまず一つあると思うんですね。やっぱり良いものをめちゃくちゃ知っておかないとセンスって育たないと思うんですけど、もう一個大事なのが師匠のレビューがあるっていうことだと思います。
僕の場合はデザイナーを目指している同級生っていうのに解像度を高くしてもらったんですよね。こういう見方があるとかこういう視点があるとか。
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あと余白は大事なんだよとか余白を開けるときにこことここを同じ幅にすると綺麗に見えるみたいなのを教えてもらったときに確かにそうやと思ってそれ以来そこを気にするように見るんですよ。そこを気にして見るようになると違いが分かるんですね。
だから僕結構街中歩いててもフォントがなんやとかまた信号式使いような結局信号式使い勝手いいよねでも癖あるけどとかロゴを見たときとかに企業ロゴとかもなんか地詰めちょっと気持ち悪いなみたいな。
地詰めっていう言葉を知ってるか知らないかによって地詰めっていうのは字と字の間を細かく一文字単位で調整するみたいな作業のことを地詰めって言うんですけどもそんな作業があるってわかると文字感が例えばAとBの間はちょうどいいけどBとIの間はちょっと広く感じるとかそういうレベルでデザインが見れるようになっていくっていうね。
ポッドキャストもそうで多分音質の良さとかもやっぱこれセンスなんですね。でセンスって磨けると思っててインプットと師匠からのレビューを繰り返しやるとある程度磨けると思ってるんですよ。
生まれつきなものももちろんあるんですけども結構好天的に磨けるものだと思ってて。ただ生まれつきあるとすると生まれつきそこに興味があるかどうかっていうのがセンス磨けるかどうかっていうのはまたあるんですけどね。
だからそうかじゃあ突き詰めて言うとセンスっていうのはインプットの解像度の話ですと見る目みたいな話聞く耳があるか見る目があるかみたいなうまいものまずいものを認識できる舌を持っているかみたいな話なんですけども。
それがセンスです。じゃあセンスを磨くために必要な能力はずっとそれに興味を持ち続けてそこに対して周りに自分より優れた人がいてその視点をずっといろんな角度からもらえるかどうかですね。
デザインの美しさっていう1個の課題に対して文字感、色、配置、フォント、何、何たら何たらみたいな感じでどれだけ多くの視点から物事を見るきっかけを与えてくれるかっていう人がいるかっていうところがあるんですけどそれはやっぱり興味を持っているかとか運とかもありますよね。
だからそれがあってこそ初めてアウトプットの質が高くなると思っているのでもしアウトプットの質を高くしようと思っている方がいらっしゃったらまずはインプットの解像度を上げるっていうのを意識すればいいんじゃないかなと思っています。
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あとあれですね、ダサいと分かっているのに努力しないみたいなやつはちょっと論外なんでプロで食っていくことを諦めた方がいいんじゃないかなと思っています。
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