1. 樋口聖典の世界
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ロジックと直感
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今は福岡市の自宅の方から、田川市 碇ネパレットに向かって、車を走らせております。
時刻は14時52分。昼のドライブでございます。
前回、前々回が、結構、ブワーッと喋る系のテンションだったので、聞き直してみると、
なんか、あれ、聞くの、ちょっと、時間帯とかテンションによっては、ちょっとしんどいなと思ったんで、今日はあえて、こう、スローでね、スローな始まりで、始めたいなと思って、今、喋り出してるんですけども、
あのー、ちょっとですね、僕、物事を考えるときに、結構、論理的に捉えることが多いんですよね。
だから、これって何ですかね、って言われたときに、だいたい僕、それはこうこうこういう理由で、こうこうこうしてるってことを考えてるから、こうこうこうしてます、みたいな。
はー、なるほどと。でも、こういう時ってあるじゃないですか、もしそうなった場合は、もちろんこうこうこういう場合もあるんですけど、こうこうこういう風にしてるんで、こういう解決方法があります、みたいな感じで、
結構、僕が普段やってることについては、なぜそうしているのかとか、どういう経緯でそうなったのかっていうのを、だいたい言葉で説明できるんですよ。うん、できますね、だいたい。
具体的に言うと、そのポッドキャストの収録の時の考え方とか、編集の仕方とか、あとは、ビジネスに関してもそうかもしれないですね。なぜこういう形で、こういうモデルにして、こういうターゲットを進め方をして、こういうプロジェクトをやってるのかとか。
あとは、もうコミュニケーションとかもそうですよね。なんか、こうこうこういう風な喋り方をして、こうこうこういう動作をしましたけども、それって意図的にやってるもんなんですか、みたいな。
ここからここまでは意図的で、ここからここまでは感覚的でやってます、みたいな。で、意図的にやってる部分はこうこうこういう理由です、みたいなことをだいたい僕言えるんで。
なんか、僕もそう思ってましたし、多分周りからというか、まあまあ弟子とかね、部下とかいろんな周りの人から思われてたのが、やっぱり僕はすごく理論で考える人だと、理論で積み上げて結論を出してるような人だっていう風に僕は思ってましたし、多分思われてることも多かったような気はしてたんですけども、
この間なんかね、人とバーって話してる時にふと、なんかそうじゃないんじゃないかなっていうことに、バンって気づいたんですね。
まあ要は、なぜじゃあこうしてるんですかって言われた時に、パッて答えが浮かぶんですね、まず。それはこういうことです。で、まずパッと答えが浮かんだ後に、それを細かく言葉で説明してるだけなんですよ。
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なんか、物事を決断する時とか決定する時も全く同じ。で、AとB、どっちがいいですかねって言われた時に、あ、Aです。なぜなら、ちょっと待ってください、言語化しますね。Aとコココイリューでコココですって言ってるんですね。
だから、これ僕にとって直感が先にあるんですよ。で、言語はそれを分析してるんですね。だから、言語って僕にとっては思考ツールじゃなくて分析ツールだったんだなっていうことを、なんかね、この間気づいたんですよ。
うん。なんか、てことはですよ。あの、なんか、樋口さんこれ教えてくださいって言われて教えるじゃないですか。まあ、もちろんためにはなりますよ。ためにはなります。ただ、僕がそこにたどり着いた方法っていうのは、たぶん現場の中で、感覚の中で、嗅覚でたどり着いたこと、あと自分の頭でひねってひねってトライアンドライアを繰り返して、なんかこれがいいんじゃないかなって思ってたどり着いた答えであって、
それってすごくロジックの積み重ねじゃないものなんですね。本能的なものなんですよ。もっと言ってしまえば。うん。でも、人にそれを伝えるときはロジックなんで、じゃあ、伝えられた人。
ちょっと具体的に言おうか。じゃあ、この間実際に会ったレディーいますね。僕、今、新しい音楽スタッフの聖弥君っていうのがいるんですけども、聖弥君にレコーディングを教えるっていうのをやってるんですね。僕はレコーディング経験があって、聖弥君はレコーディング経験がないので、スタッフエンジニアとしてレコーディングができるようになるっていう。
で、ちょっと手伝ってもらって、バンドの友達に。レコーディングの練習みたいなものをやってるんですけども、僕は聖弥君がやってると見た後に、聖弥君違うよと、こうこうこういう理由でこうこうこうした方がいいよっていうのを全部教えてるんですけども。
だから、聖弥君がすると、なるほどこういう理論があるからこういう結論に至ってるのかっていうのがあるんですよ。多分。でも僕からすると、こういう結論がいいよね、なんとなく。なぜならこういう理由だっていう、そのなんちゃうね。そこの結論に至った発生プロセスが違う、到達プロセスが違うので。
なんていうんですかね。理論を積み重ねて到達するような答えじゃなかったりするんですよね。ちょっとうまく言えないですね。
例えば、ボーカルのレコーディングをしてます。ボーカルのレコーディングをしてた時に、レコーディングをします。で、音楽を流しながらボーカルを録りますよね。で、離れた部屋にいるんですね。場所的には。部屋が2つあって、僕らエンジニアがいる部屋はコントロールルームっていう部屋。
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で、よくテレビで見る人がガラス張りの部屋で一人で歌い手さんとかナレーターが入って歌うじゃないですか。マイクの前でヘッドホンをして。そういう部屋があって、うちにも。そこの中で歌うんですけども、歌い終わって、パンって伴奏とかオケを止めた後って、こっちがボタンを押してトークバックボタンというのを押して話しかけないと、ヘッドホンから何も聞こえてないんですね。
その時に、セイヤ君はパンって終わった後にしばらく僕と話してるんですよ。今のテイクってこうこうこうしてこうしますみたいな感じで話してるんですけども、その間ってボーカリストって何も聞こえてない状態で一人個室で待たされてるんですね。
で、僕はすかさずセイヤ君、今こういう時間はボーカリスト不安だから、すぐにトークバックで一旦、今のでオッケーです、こっちで検討しますみたいな感じで喋りかけてやらないと、マイクが、要はこっちが喋りかけてるのにマイクの不具合で向こうに聞こえてないだけなのか、今待ちの状態なのか、結局何をやってるのか、そのコントロールルームでっていうのが分からない、不安だと。
だからまずは、一旦何を、今どういう時間かっていうのを伝えてやらないといけないよっていうことを、こういう言い方で伝えたんですね。これって理論だってますし、なるほどじゃないですか。でも僕がなぜこれをやったほうがいいと思ったかっていうと、僕がレコーディングブースの中で歌い手としてやった経験があるからなんですよ。
僕、音楽作る仕事もしてましたし、エンジニアもしてましたし、実際に歌い手として歌ってた経験もありますし、ナレーターとしてやってた経験もある中で、レコーディングブースの中がいかに孤独で不安でっていうことを体感的に知ってるんですね。
だから、パッて音を止めて無言になった状態のレコーディングブースの中の心理状況が分かるんですよ、感覚的に。だから感覚的に心理状況が分かると。多分僕だったらこう思うだろうなっていうのを想像して、じゃあどうすればいいかっていう出た結論が、パッて止めた瞬間にすぐに話しかけてやってねなんですよね。でも制約に伝えるときってすごく理論的になるんですよ。
たぶん制約もこれを体験したことがないから、理論でしか理解ができないっていうまず。なるほどそういうものかってしか理解できないから、理論を常に頭の中に入れとかないといけない状態になるんですよね。
でも僕は感覚的に、うわうわ、なんか、なんか多分話しかけたらいい、多分、よく分からんけど、みたいな結論が先にパーンってあって、で、なぜ僕は話しかけたらいいと思うのだろうって考えたときに、相手目線で考えてるんだなっていうことになって、相手目線でなんで嫌なんだろうってなったら孤独で不満だからっていう、こうそういう順番に来てるので。
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これ何でもそうなんですよね。僕、田川でいいかねパレットをやってた方がいいと思ってますし、ポッドキャストを今から全人類が始めた方がいいと思ってるんですけども、これって多分もう時代の流れだったり、僕の経験から来るものだったり感覚だったりするんですけども、それを頑張って理論立てて人に説明してるだけなんですよ。
だから、その理論の上に成り立っていることじゃないんですよね。でも多分人がそれを真似して何かやるときっていうのは理論、僕が言った理論の中で考えてしまうので、多分なんかこう不具合があったり説得力がなかったり間違えたりするっていうことはあるんだろうなと思ったときに、まあまあまあ。
でもとはいえね、なんかシェアはした方がいいので、難しいなと思ってます。難しいなと思ってるって感覚です。でも悪いことではないと思ってるので、僕は一生懸命、僕が感覚で築いた直感を言語化するっていう練習はやめないで続けていこうと思ってます。
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