親が人間であるということがわかるタイミングってあるよな。
ある、そうそう。
あるなー。
え、私でも親が人間でないって知ったのは、もう物心ついた頃かも。
おお、どれくらい前だった?
3歳とか?
早くない?
ちょっと待って。
待って、物心がつくのって3歳とかだっけ?
3、4歳とかじゃない?
早っ。
4歳くらい上がる前ぐらいじゃん?わかんないけど。
なんで、親が人間だなって思ったかって話してもいい?
え、聞きたい、聞きたい。
聞きたいよ。
3歳の私は、クリスマスにプレゼントが枕元にあって、
サンタさんからのプレゼントだ、やったーって喜んでたんです。
うんうん。
で、そしたら父親が出てきて、
サンタなんちゃかじゃない、俺だ、俺があげたんだってすごい主張してきてて。
あははは。
で、なんかそれを母親はちょっと止めてくれたんだけど、
父親はあくまで自分があげたことをすごい強調し、サンタクロースの存在を大否定し。
へー。
その時の気持ちは、すごいがっかりしたとか、なんだこの人っていうくらいな感じだったんだけど、
それを今の言葉にすると、
あ、なんか父親ってダメな人っていうか、その人間なんだって、完璧質じゃ全然ないんだとか。
あー、へー。
いわゆる絵本とかに出てくるお父さんとはなんか違う存在だって。
うーん、なるほど。
ことに気づいて、この人しょうもないなみたいな。
へー。
そこから私、3、4歳くらいから父親のことでっかい弟だと思ってる、ちょっと。
へー、面白い。
いいな、なるほど。でっかい弟だと思ってんだ。
完全になめくさってんだね。
そうそう、そう思ってるから。
だから、小学校ぐらいの時に、おうちに帰ってきて、私のプリンが食べられていて、
その犯人が父親でも怒るけど、やったか、しょうがないなみたいな気持ちになってた。
へー。
プリン勝手に食べちゃうのよ。
でっけー、弟。
へー。
だからでっかい弟だなーって思ってる。
そっかー、弟だからおやつ分けてあげなきゃねって思ってたら、本当に分けてたんだって思った。
うん、そうだよ。
勝手にプリン食べたらしょうがないなみたいな。
先にやられてた。
へー。
そう。
わー、そっかー。
結構早かったな、そう考えると。
父親がそうだったんだ。
母親に関してはどうだった?
母親に関しては、そうだな、中学生ぐらいの時に気づいたかも。
うーん。
ちょっとラグがあるんだ、そこ。
ラグがありますね。
母親はしっかりしていて、ちゃんとお母さんをやろうっていう感じではあったんですけど、
でもなんかはしばしで、なんかこう、
自分は母親ではあるか、しかし私は私のやりたいことをやるし、そのためにはお前を踏みつけることもあるとか、そういう雰囲気を感じた。
へー。
おー。
すごいじゃん。踏み台?
解像度高。
へー。
へー。
なるほど。早いな、そっか。
早いね。
3、4歳の時に父親、中学生の時に母親。
時ぐらいに、うん、母親だなー。
運もまあまあ早い方だと思ってたけど、全然あれだな、三島ちゃんの方が早いな。
早いよ。
いや、それは多分両親があんまりこう、決まってなかったっていうのもあるし。
うんうん。
余裕がなかったのかもしれないし。
あー。
ちゃんとしなきゃ、とかちゃんとお母さんとお父さんやんなきゃ、そのために自分が多少犠牲になってもしょうがないっていう思いはあんまりなかった。
うーん。
いや、多分、いや、私の見えないとこで犠牲にしてたと思うからね。
気づかない、見えないとこでね。
見えないとこでね、うん。
なんかこう、そうね、ブーが思ってることとして、
いや、全然間違ってるかもしれない話なんだけど、
子供が子供という役割から外れたり、別の役割を感じ取ったりとか、求められたりとかするタイミングが、早ければ早いほど賢くなってしまうというふうに思ってて。
子供が子供であるという役割を自覚する?
え、なんつった今?
えっと、子供っていう役割から外れるというか。
あー、外れる。
例えば、親が全然しっかりしてなくて、私がしっかりしないととか、妹の面倒を私が見ないととか、なってくると、子供っていう役割に徹することができない気がするんだけど。
あー、集中して演じられないね、それは。
そう。
それがまあ、大人になってからだったらいいけど、小学校とかのうちからやってる人はやってるわけで、早ければ早いほど賢くなっちゃうよなと思ってて、ぶーは結構その自覚があるんだよね。
それは自覚というと?
みつばちゃんよりは遅いけど、ぶーは小学生の時に、母親のことが人間になったというか、女の子になったんだよね。
女の子なんだ。女の人ですらない。お姉さんですらないんだ。
ですらない女の子とか、女の女性の友達、女友達って感覚になって。
それまでめっちゃ反抗期があって、めちゃくちゃけんかとかしてたんだけど、あるタイミングで、母は人間なんだとか、母は女の子なんだなってなって、一緒にデートとかするようになって、めっちゃ仲良くなった。
仲良いな。
今でもめちゃくちゃ仲良いんだけど。
そうなんだ。
うんうんうん。
でもそれがそのタイミングにあったから、自分が賢くなってしまった感じがあって。
この賢くなってしまったっていうのは、良い意味も悪い意味でも全部含まれてるんだけど、それと同じ気配をみつばちゃんに感じたなっていう気がしてますね。
賢くなるって、どういう感じ?立ち回りがわかるみたいな。うまい距離感を客観的に把握できるみたいなやつ。
多分何も考えずにわがままを言ったりとか、相手の事情とかを何も考えずに夢を見たりとかするっていうのが難しくなるんだと思う。
へー、なるほどねー。
だから夢を見るという、私の例で言うとサンタさんはいるって夢を見るとか、あるいはもうプリン食べたいな、もうプリンだよみたいな気持ちとかが持ち続けるのが難しくなっちゃう。
まあ人間だししょうがないかってなっちゃうんだ。
そうそうそう。お父さんはもう自分のことを認めてほしい、そのサンタさんじゃなくて自分がやったっていうことを認めてほしいんだって知っちゃうとか、それが相手の事情。
お父さんもプリンを食べたくてそれが我慢しきれなかったんだとかを知っちゃうっていうのが賢くなっちゃうってことだと思うな。
知っちゃうとやっぱり遠慮が生まれたりとか。
それ知らなくても多分子供ってやれるじゃん。
そうそうそう、やれる。
プリン食べたいじゃんって買ってきて、なんで食べんのみたいなのって言えるよね、本当は。
けどなんか、父も認められたいんだなみたいなのって、全然気づけるタイミング遅い人もいるっていうか、それが悪いっていう話でももちろんないんだけど。
大人になってから、父ってこういう感じで、もしかしたらお父さんが亡くなった後に気づく人もいるだろうし。
早ければ早いほど、一種の賢さというか、そういうのを子供が獲得してしまい、ちょっと生きるの難しくなるかもなーみたいな印象がぶーはあるかな。
生きるの難しくなるかな。そっか、なってるか。
そんな感じはない?三島ちゃんは。
あー、わかんない。でも、もうちょっと被護される時間が長くてもよかったなとかは思うかもな。
そうだよね。3歳なんてまだ、サンタ絶対いるよな。そうだよな。
サンタ絶対いるし、なんか逆にだから周りの子の夢を壊してはいけないって思い出して、周りの子はまだサンタを信じてるから。
そうそうそう、ダメだ、ここ守ってあげなきゃって思ってた。
あとなんかその、大人になって親と距離感が取れるというか、自立した後にサンタを信じ直せるかとか、プリンを食べ直せるかみたいな。
何言うの?自立した後にプリンを食べ直せるか?食べ直せるんじゃなかった?買ったら。
子供の時やりたかった気持ちを取り戻すっていうか、もう一回やる。大人になってからやるみたいなことができるかとかも、結構大事な気がするっていうか。
なんか、セマシーもさ、セマシーも親人間なんだって気づいたのは、まあまあ多分早くって。
そうなんだ。
でもミツバちゃんほどじゃない。小2とか小3ぐらいで思ったんだと思う。なんか、すごい怒られるなみたいな。
親教師だったんだけど、なんかめっちゃ求めてくる。割に親、別に完璧じゃないじゃんってなった時に。
おー早いね。
そうそうそう。なんなんだって。許せねえみたいな感じで思った時があったんで、多分。
あ、そこが反発に。
そうそうそうそう。
うれきね。
うれきみたいなのが多分あって、中学校とか高校とかもそれはあって、なんか頻繁に家出をするとか、なんかちょこちょこあったんだけど、
いやなんかその、人間、親が人間であるということが許せなかった自分がいたんだけど、母なのに人間なのなんなんみたいなのが多分あったの。
でもそれが最近は、なんか結構どうでもよくなってきたかもしれない。なんか。
なんかそれで言うと、ぶーちゃんの、なんか友達みたいな感じに、なんか出会い直してる感じは、ちょっとするなあ。
うーん。
女の子かどうかはわかんない。結構まあ年上の女友達って感じはしてきた。
そうだね。なんか親が人間だって気づくことと、気づいた上で受け入れることみたいなのが2つちょっと違う気がするね。
そうだね。
そうだね。
ぐれ始めたタイミングは、瀬橋くんが早かったのかなと、思うんだけど。
そこから認めるまでに時間がかかったのかもしれないよね、なんか。
そうだね。
うーん。
俺もなんかすごい、なんか悪さみたいなのいっぱいしたし、なんか母も。
ぐれてた期間ね。
母も、母でひどい怒り方をしてたときたぶんあって、何しても怒られるみたいなときたぶんあって、
なんか母が、自分が悪かったんじゃないかみたいなことを言い出したときに、いや、俺も悪かったけどなみたいな気持ちにもなって。
だから自分の罪を認める時間でもあったし、母の罪を認める時間でもあったなあ、あのドライブはってちょっと思ったなあ。
うーん。
母も。
いやあ、いい話だね。
でもなんかあれだな、なんか思ったのは、ブーもぐれた時期がすごいあったのよ。
そうなんだ。
小学生のときにね。
ぐれ話聞きたい。
聞きたい聞きたい。
いや、ぐれたっていうか、反抗期っていうか、小学生のときに、なんか、いや、ほんとに些細なことよ。
うん。
ブーが、もう靴下脱ぎっぱなしみたいな。
かわいい。
おー、かわいい。
脱ぎっぱなしで片付けないみたいなので、ブーのママンから、ちょっと片付けてって言われるんだけど、なんかすげえしゃくで、片付けたくないみたいな。
言われるとやりたくなくなるんですけど、みたいな、そういう気持ちになって。
あるよなあ。
ユミはやろうと思ってたのに、言われたから、やりたくなくなったみたいな。
はいはい、風呂入ろうと思ってたんだけどなあ、はいはい、言われたんで、やめまーす、みたいな。
そうそうそう。
そういう終わってる理論みたいなので、こう、対抗できるようになったのが、小学校4年生、5年生ぐらいの人ね。
へー、そっか。
ひろゆきの動画とか見てると、それ思い出す。そのときの自分を。
そうなんだ。
はい論パーみたいなやつ。
そうそう、はい論パーみたいな感じで、その、ひろゆきの、スムーズにひろゆきの悪口言いそうになっちゃって、なんか、あの、テクニックというか、で、なんかこう、論パーみたいな感じになる、ひろゆきの嫌な側面が、何だろう、当時の自分、母親にとっては、そう見えてたんだろうなあっていう気がする。
ああいえば、こういうの、こういうを手に入れてしまったんだね。
そうそうそうそう。
で、母親がムギーってなって、母親が家出するみたいな。
母親家出る。
母親家出る。
出てっちゃうからねって言って出てっちゃう感じですか?
出てっちゃうんだよね。
へー。
まあ、ブーもね、家出してたわけもあったし、そういうグレルというか、反抗期の実感があって。
うんうん。
で、まあなんか、その、瀬橋くんもグレてたというか、反抗期だったり、距離を取るとか、海辺に一回行ってとかも、まあ、それも含まれると思うんだけど。
うんうん。
けどなんかそういうグレルとか、いうのは健康的だなあとも思うというか、まあそう、必要な過程だなとも思うし、
あと同時にグレれるっていうのは恵まれてるなとも思う。
いやー、そうだねー。
わかんない、反抗してた、切り散らかしてたと証言された時がある。
あーそうだった。
友達とかに。
自分の記憶から消えてんじゃん。
だいぶなんか、いや怒ってたけど、そんな怒ってたかなーって感じだけど、
なんだっけな、なんか友達にこの間教えてもらったというか、
そんなこともあったなって思ったのは、女子校だったんですけど、中高一巻の女子校で、
遠足っていうか校外学習の機会があって、その時は制服じゃない服を着てもいいですよっていう時があったときに、
ジーンズはダメですって書いてあって、
チノパンとかはいいんだけど、ジーンズはダメですって書いてあったので、
高速、なるほど、ジーンズダメなんだ。
高速、そう。
で、ルールが書いてあって、これはなんでダメなんですかって聞いたら、
ジーンズは労働者が着るものだからダメですって言われて、
はー、マジで。
で、私はそれで、なんかブルーカラーを舐めてるのかと職業差別になるって言って、めちゃくちゃなんか論破したらしくて。
えー、すげーいい話。
で、正直お嬢様校だったんですよ。
だから、繊細的な先生の気持ちの中にも多分あったのかもしれない。
なんか痛いとこついちゃったのかもしれないんですけど、
それで、なんか決裂したっていうか論破してしまって、先生を逆に傷つけて、過剰に攻撃してしまったっていう。
あー、なるほど。
先生の反応はどうだったの?
なんかもう絶句みたいな感じで、途中から反応できなくなってて、やや涙目みたいだったらしいですね。
あ、すご。
私の記憶からそこの辺は消えていって、
確かにそういうことを言って、すごい切れ散らかしたっていうことはなんとなく覚えてるけど、
その気絶とか先生の反応がどうなったのかとかはあんまり覚えてなかった。
あー、そっかー。
あと、同級生のクラスメイトの子とかは、いやーあれは本当にすごかったねみたいな、
あの時はほんと尖ってたね、今は丸くなったねみたいなことを言われて、
ああ、そうだったっけ?みたいな。
え、かっこいいなぁ。
そりゃ先生にも、いや、先生にも悲があるけど、いや、なんか悪いことしたなっていう。
なんかしかも、あれだよね、子供の頃ってさ、論理的に伝えることと感情がセットでさ、
すごい攻撃的に過剰になっちゃう時があるしな。
そうそう、過剰に攻撃的になっちゃうし、
たぶん後で、正義が自分にあるってたぶん思っちゃったんだよね、きっとね。
あー、正義?
正義?ジャスティスが自分にあると思ってしまって、
なんか向こうが良くない、悪者だ、みたいな思っちゃって。
あー。
すごい論破しちゃったんだと思う。
サイバーみたいになっちゃったのか。
そうそうそうそう。
なんか大人って言っても、まあ人間なんだっていうことがわかる瞬間でもあるよね、そういうの。