2025-08-14 13:54

#1537. I と my/me/mine は補充法 --- 『英語教育』9月号に『英語語源ハンドブック』の書評が掲載されました

▼緊急告知! 2025年6月18日に本が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


- ぜひ Amazon よりご予約ください:https://amzn.to/4mlxdnQ

- 詳しくは研究社のHPをご覧ください:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10135166.html

- 7月13日(土) に朝日カルチャーセンター新宿教室にて著者3名が記念出版記念講座をハイブリッド開講します.詳しくは https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8388868 をどうぞ.


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の10号が公開されています


- 第10号(2025年7月28日):https://note.com/helwa/n/nb4e7746663b5


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2025年第2四半期のリスナー投票が7月10日までオープンしています


- 投票会場:https://app.sli.do/event/weRify7g2SvDa89mZh7k1A


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

https://twitter.com/i/communities/1679727671385915392


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

ポッドキャストエピソードでは、英語語源ハンドブックが紹介され、I と my/me/mine に関する補充法の概念が解説されています。また、英語教育9月号での書評についても詳しく触れられ、語源の面白さが伝わります。

英語語源ハンドブックの紹介
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者のホッタリュイチです。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語詩をお茶の間にをモットーに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は8月14日木曜日です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
本日は英語語源ハンドブックに関する話題をお届けします。
I と my me mine は補充法 英語教育9月号に英語語源ハンドブックの書評が掲載されました
ということでですね6月18日に刊行された英語語源ハンドブック こちら立教大学の唐沢和友さん
そして昨日驚きのご紹介を致しましたが愛知教育大学の小塚義孝さん
そして私慶応義塾大学の堀田隆一 3名が著者となってジャセットの裁品戦後
最もよく使われる日常語戦後に限ってその英単語の語源を記述するという あまり他ではない試みだったんですね
こちら おかげさまで早くも10版となりまして多くの方に手に取っていただいております
それから2ヶ月ほどが経ちましたけれども大週刊書店より 毎月刊行されております英語教育という名前の雑誌
こちらの最新号9月号ですねが8月12日に刊行されました この中でなんとなんと英語語源ハンドブックの書評が掲載されているんですね
私も早速配読しました その内容と関係づけながら今日は驚きの話題
お届けしたいと思いますどうぞよろしくお願い致します 大週刊書店の月刊誌英語教育
こちら英語関係者であれば みな知っているという有名な
雑誌です こちらヘルディをお聞きの方の中には
英語教員の方も多くいらっしゃるのではないかと思っております ですのでその方々にはおなじみの雑誌かと思うんですね
私自身もこの世界に身を置いておりますのでいろいろな形でお世話になっておりまして 2019年度にはですね1年間毎月
連載を書かせていただきました 英語指導の引き出しを増やす英語詞の壺というタイトルでですね
12回連載させていただいたり 他にはですね書評を書かせていただいたりとお世話になっているんですが
この英語教育の最新号9月号がおととい8月12日に刊行されました この中で英語語源ハンドブック
の書評が掲載されているんですね 68ページ
最新号をお持ちの方は68ページを 開いていただければと思います
書評自体のタイトルは語彙指導の虎の巻2 ということでこの虎の巻に鍵カッコが付けられているんですね
書評者は 日本大学第二中学高等学校教諭ということでまさに
英語語源ハンドブックをぜひぜひ手に取っていただきたいと思っていた 英語教員の先生方のお一人ということなんですね
このようなお立場の方に書いていただく書評というのは ワクワクドキドキですし
まあ何よりもありがたい嬉しいですね 書評の内容についてはあまりここでお話ししすぎない方がよろしいかと思うわけなんですけれども
著者3名でいち早く こちらの書評読ませていただきましてね
話したんですけれども こうやって虎の巻として利用していただきたいと思っていた通りに使っていただけそうな
そのような書評感想が書かれていたということで 嬉しかったんですよね
I と my/me/mine の補充法
このヘルディをお聞きで そしてまだ英語語源ハンドブックをお持ちでない方
とりわけ教員の方であればぜひこの書評を読んでみてください 欲しくなります
本当に欲しくなると思いますね これこのまんまなんですよ 書いてある通りに
著者たちもですね狙っていたというところでそこがですねピンポイントで 指摘されているというそういう書評になっているんですね
最後にですねキーワード潤いという言葉が出てくるんですよ 単語暗記というのは本当につまらない暗記の中の暗記という感じがするわけですよね
ですけれども そうではないちゃんとそこには潤いがあるんだというようなご指摘
これはいい言葉だなぁと私も思った次第です さてあまり紹介しすぎてはいけないと言いつつですね
ここに目をつけていただいたかという一点ですね ご紹介したいと思うんですけれども
このヘルディを今日の配信会のタイトルにも上げました 曖昧にマインの話なんですね
英語語源ハンドブックでは基本戦後を扱うということで当然ですね この曖昧にマイン辺りも入ってくるんですがこれは個別に見出し号を立てるというよりも一括して
認証代名詞として扱った方が良い話題ですよね ということで緩末380ページから始まるテーマ別というところその中の認証代名詞の中に
まとめて記述があるんですね そこに目をつけていただいたということなんですね
今回書評を書かれた先生はこのように述べています 曖昧にマインではなぜiだけがmの文字から始まっていないのだろう
という問いですね これがまさに英語語源ハンドブックの380ページの
一人称単数代名詞という部分にちゃんと解説があるんですね キャッチコピーがついています
my me mine は愛の変化形ではない これ皆さん気づいていましたか
いや曖昧にマインっていうのは皆さん覚えてきたと思うんですが 愛とミーマイマインが全くの別語源だという事実に目を向けたことがあったでしょうか
ということなんですよ これ当たり前すぎて実は目から鱗が落ちるような
事実ではないでしょうかこの点を 書評者の先生ズバッとついてくれたんですよね
ちゃんとこれ英語語源ハンドブックに記載があるわけなんですね 語源由来のところ読み上げてみたいと思います
一人称代名詞は主格とそれ以外の格で系統が異なる かっこ補充法を見てくださいとクロスレファレンスがついてますね
愛は引用祖語の一人称単数代名詞エグに遡り ラテン語エゴギリシア語エゴも同根
my me mine の語幹は引用祖語の一人称代名詞の射格形 主格以外の格を作る語根
me に由来する つまり引用語根まで遡ると愛はエグだけれども
my me mine は me ということなんですよ
全くルーツの異なる2系列が 一つの I my me mine という活用パラダイムの中に同居しているっていう例ですね
こういう例を補充法と言いますサプリーションという風に英語の用語では言いますね この点意外ともう点なんではないかと思うんですね
さらに同じ見開きページの右側ですね381ページに目を移しますと 一人称複数代名詞の解説があります
we are as ours ですねこれもキャッチコピーが異なる語根に基づくということで
I my me mine と同じようなことが起こっているんですね こちらはぜひ英語語源ハンドブックの381ページ
読んでいただければと思うんですが要するに we と our as ours
これは異なる語根 2つの系列からなっているっていうことなんですね
やはり補充法のもう一つの例ということになります 他に人称代名詞における補充法というとですね
she her hers が挙げられますね 明らかに she っていうのは sh 主の音で始まっていますがそれ以外は h で始まっている
ということなんでこれは分かりやすいと思うんですよね 他は基本的には同一系列は同一の語根に遡るということで補充法ではないんですが
I my me mine we are as ours she her hers これについては補充法が関わっているということで
人称代名詞はなかなか補充法の密度が濃いということができると思うんですね 一般に補充法と言いますとこのヘルディオでも何度か取り上げてきましたが
最も有名なのはですね go went gone ゴーの過去がなんで全く予想のつかないウェントなんだという突っ込みが入りますよね
これが典型的に補充法の例として挙げられるわけなんですが他にはですね 形容詞の比較級グッドベッターベスト
バードワースワーストのような言及と比較級最上級で全く異なる語幹が 確認される例っていうのは確かにありますよね
このあたりが補充法の典型として挙げられるんですが実はもっと初歩的なところで 補充法の例ちゃんとあるんですよ
今回取り上げた認証代名詞の3系列です こんなに身近なところに補充法の例があった
と言いますか補充法ってのはだいたい身近なところにあるんですよ そしてもう一つの驚きの当たり前すぎて
気づかなかったと思われる補充法の例がなんと b 動詞ということでこちらもヘルディオですでに取り上げております
このようなびっくりポイントしっかりですね 書評者の先生
しっかり押さえていただきましたありがとうございます エンディングです今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
今日の趣旨はですね愛とマイミーマイは補充法 これをですねメインタイトルには掲げたんですがぜひですねこの書評
英語教育9月号の68ページに掲載されておりますので手に取ってお読みいただければと思います 今後もいろいろな形で英語語源ハンドブックの書評
出てきていただけると嬉しいなぁというところですね このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオではあなたからのご意見ご感想をお待ちして
います ボイシーのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです
sns でのシェアもよろしくお願い致します それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように英語子研究者のほったりうちがお届け
しました また明日
13:54

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