2025-10-05 20:55

#1589. 声の書評 by khelf 藤原郁弥さん --- 神山孝夫(著)『市河三喜伝』(研究社,2023年)

▼2025年10月15日に新刊書が出ます


📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.


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▼2025年6月18日に新刊書が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


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▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


- https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の11号が公開されています


- 第11号(2025年8月28日):https://note.com/helwa/n/n2415c5e4db5e


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

本エピソードでは、藤原文哉さんが上山高雄著『市川三喜伝』について声の書評を行い、その内容や市川三喜の業績を紹介しています。この新しいシリーズは、大学院生たちが気軽に書評をシェアすることを目的としており、リスナーにも本への興味を促しています。藤原郁弥さんは神山孝夫著の『市河三喜伝』について、その内容や影響を深く掘り下げています。特に、作者の市川さんきの業績がどれほど重要であるかを紹介し、読者に本書を手に取ることを促しています。

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語誌ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語誌の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者のホッタリュイチです。
加えて、来る10月15日に夏目社より新刊書が出ます。 同僚の井上一平さんとお届けしているYouTubeチャンネル
井上言語学チャンネルから生まれた本です。井上一平・ホッタリュイチ著 言語学ですっきり解決英語のなぜ
ハッシュタグ井上なぜとして広報しております。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。 英語の語源が身につくラジオheldio
英語誌お茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え 裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は10月5日日曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 本日は
先月の 英語誌ライブ2025からの配信会です。
当日はいろいろな部屋で さまざまな配信会を収録したんですけれども、中には生配信で流したものもあり
田舎には生配信しておらず、後でお届けするためにですね 取り置きしておいたものもあります。
声の書評の始まり
今日はですね 声の書評と題するKELFの新シリーズとなります。
英語誌ライブ2025の日にすでにいくつか撮っていたんですが、これはですね 実はKELFの大学院生から出たアイディアということで今後も
続けていきたいと思っているんですね。 声の書評
英語誌関連の本を取り上げて それを大学院生が、そして今後はですね
いろいろな方がぜひですね加わっていただけると面白いのではないかと思いますが、書評をするっていうことなんですね。
ただ書評といってもですね いろいろなやり方があります。書評論文のようにじっくりしっかり
本を読み解いて分析する、その上で評を加えるという がっちりしたものもありますが
あくまで今回は声の書評ということで その魅力を伝えたり、どのような構成になっているかということを伝えたり
主に概要ですね。そして声の書評者の読語感、読んだ漢字、おすすめポイントなどを気軽に話していただくという形でですね
面白いなと思っていただけたリスナーの皆さんにはぜひ同じ本を手に取っていただければという 少し軽めのと言いますか
そんなに賢らずにシリアスになりすぎないで本を紹介するという そんなコーナーのことを声の書評と呼びたいと思います。この呼び方もですね
実はケルフの大学院生が提案してくれたものなんですね 私素晴らしいアイディアだなということでこの英語詩ライブ2025で企画をデビューさせようと
いうふうに考えた次第なんですね 私は出ておりません
今回お聞きいただくのはですねシリーズの第1回目となるわけなんですが 2回目3回目と今後続きます
これはですねケルフの大学院生が自主的に始められた企画でもありますのでね 私はプッシュはしましたけれども
そんな感じでまず第1回目聞いていただければと思います 声の書評 by ケルフ藤原文哉さん
市川三喜とその伝記
上山 高雄町市川三喜伝 研究者から2023年に出た比較的新しい本です
藤原文哉さんといえばケルフのメンバーでこのヘルディオでもおなじみかと思います 比較言語学などを駆使しながら小英語を読み解くということを専門とされていますが実はですね
藤原文哉さんは修士課程の時まで大阪大学で上山 高雄先生のもとで学ばれていたということなんですね
ということで指定関係の声の書評という今回のシリーズ 1発目はこういった
面白いと言ったらあれですけれども お二人のですね
思いがどんなふうにこもっているのか このあたりもですね聞きどころかと思いますので
上山 高雄町市川三喜伝というこれはですね本当に大著です 上山先生による
市川三喜伝 伝説の英語学者と言っていいですね
この市川三喜先生の伝記を書かれた上山先生のご著書を取り上げたいと思います どうぞお聞きください
ここからはですね 声の書評ということで 最初から噛んでしまったんですけども
この決められた時間帯で音声によって いくつか本を紹介していきたいというふうなコーナーになっております
かなりうろ覚えになってしまっているんですけども そもそもこの企画がどういう経緯で始まったのか
ということをちょっと初めに話していきたいかなと思います ということで僕はちょっとあまり覚えていない
どんな感じでしたっけ そうですね去年まずケルフのライブがあって
英語誌ライブ2024 そこでいろんな会社の方から書店の方から本を提供していただいて
じゃあ今年何やろうみたいな話でしたよね
でそこで今回の英語誌ライブ2025を開催するにあたって 研究者さんの方から多大なご資源を頼んだと
いうことでこれはもうお返しするほかないということになりまして じゃあ我々でどういうことができるんだろうかと
いうことで私はちょっと適当ですけども 英語誌を専門に研究している人がこんなに集まっているということで
研究者さんの5本をいくつか紹介できたらという趣旨で始まった企画でございます
ということで今回紹介する本が全部で4冊ありまして じゃあ一人ずつその本を紹介していけたらと思います
じゃあ自己紹介を一緒にとりあえずやりましょうか
一人目が私白紙家庭の藤原が担当する本といたしましては
研究者本の市川さん記念 英語に生きた男の出資経歴業績人生
上山孝先生の著作になっております こちらの方を紹介したいと思います
白紙家庭の同じく木原と申します 今回私が紹介させていただく本は
英語文化史を知るための十五章ということで 竹内真一先生という方が書かれている本になります
三発目です 寺沢志穂と申します 博士家庭に在籍しています
私が取り上げるのは寺沢義男先生の 聖書の英語の研究という本になります
よろしくお願いします
私が紹介するのは英語史とは 経路が違うなと思いつつも
滝沢直博先生のお書きになられた 言葉の実際コーパスと英文法という本です
この本はシリーズ英文法を解き明かす 現代英語の文法と合わせて10巻からなるシリーズの10巻目の本です
詳細は後でまたお話しします
藤原君から
10分ほどで手にじかに紹介していきたいと思うのですが
留学時代の体験
先ほども申しましたように 僕が紹介する本は 上山多孝町市川産記伝という本でございまして
他の方々の本に比べてちょっと分厚いです
この本はどういった本かと申しますと 市川産記先生という方がいらっしゃいます
英語史に興味がある方だったりだったりすると 結構名前をご存知だという方もいるかもしれませんが
古英語の有名な本で 古英語・中英語書法という文法書がありまして
日本語で書かれた古英語の本だと 一番よく使われる本なんですが そちらの本を書かれた方
東京邸大の英文科において 日本人で初めて教授になったという
とてつもなくすごい方の伝記を 上山多孝先生が書かれたということで
すごく詳細な記述になっております
お写真もついていますね
お写真も綺麗についた箱入りの情勢本ということで ものすごく質の高い本になっているんですけれども
なんと市川さんき先生というのは 当然東大の先生という学者としての側面が すごい強いわけなんですけれども
こちらの本では市川家の系譜の話から始まります
どういった一族だったか
もともとの一族の出身地がどの辺りだったかというところから始まり
確か大々農筆家の家系だったそうで そういった一族の情報から老いたちであったりだとか
少年時代でひいては邸大に学生として 過ごしていた時代のことであったりとか
奥祖園に留学するんですけれども 留学時代であったりとか
帰国して就職をするというところから また市生活の面までご家族とのご関係であったりなどを
ものすごく詳しくまとめられた本になっています
もはや言語学の本というよりかは歴史の本というべきかなというような本があるんですが
一応もっと短くしたものが英語版ではあるんですけれども
日本中西英語英文学会のホームページの方に 確か掲載をされていたかなと思います
それの本版がこちらの本ということになっているんですけれども
ということで結構僕が読んでいて おっと思ったところを
一押しポイントをお話しできればと思うんですが
僕の一押しポイントといたしましては 留学時代のお話の部分が結構
記憶に残る箇所だったかなと思うんですけど
やっぱり時代的にも1910年とかそのぐらいの時代なので
やっぱり我々が英語史を勉強していて 名前を聞いたことがある学者の名前が
大量にたくさん出てくるんですね
なのでオックス・フォードに留学しているというところで
例えば子英語のネイピアの名前が出てきたりだとか
あとはジョゼフ・ライトの名前も少し出てきたかなと思います
オーリングシュグラマーの人ですけども
あとはブラッドリーとかも出てきますね
我々からするとレジェンド・オブ・レジェンドみたいな
学者の先生の講義を学生として
市川先生が受けていたという時代の話がなされていて
このすごいのが何月何日からどの学期が始まって
市河三喜伝の紹介
この学期にはこの講義を
誰々先生のこの講義を何とか受けているみたいな情報が
すごい生命に乗っている
一体どうやって調べたんだろうという
確かに記録とか何かあったんですかねもしかしたら
メモ書きとかが多分目録が残っているんだと思うんですけど
それをおそらくすごく精緻に調べられて
すごく詳しくまとめられていると
神山先生の誕生
そうですね誕生ですね
大ファンですね神山先生
僕も神山先生は大阪大学にいた頃に
教わっていた先生なんですけど
その時も英語史の授業中に
市川先生のお話がすごい出てきて
ものすごい大ファンでいらっしゃるんだなというのを
感じ取ってはいたんですけども
あとはその金谷を出るちょっと前に
研究室にお邪魔した時に
市川さんき先生の卒論を見せていただいたことがあるんです
日本で東大とここにしかないって
東大とここにしかない
卒論の分厚さが卒業論文で
この本のと同じぐらいの厚さがあって
本当に博士論文ぐらいの分厚さがある卒論が
3、4センチぐらいの厚さがある
卒業論文でこれなんだな
市川さんきクラスにやれば卒業論文で
博士論文みたいなのが出てくるんだっていうので
すごい驚いた記憶がありますということで
そろそろ10分が経ちそうなので
他の方にバトンタッチしたいかなと思いますが
私からご紹介した本は
市川さん記念英語に生きた男の出自経歴、業績、人生でございました
読者へのメッセージ
じゃあ次の方にバトンタッチしたいと思います
エンディングです
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
いかがでしたでしょうか
声の書評の第1回目は
ケルフ・藤原文也さんによる
上山貴男町市川さん記念研究者より
2023年に出ている本です
私もこれ非常に上品な想定の本でですね
一部研本いただいているわけなんですが
何しろ大調です
今回はですね
お弟子さんである藤原文也さんに
このように書評してもらいまして
上山先生どのように感想をお持ちになるか
もしこの回を聞いたらですね
お聞きしたいところだなというふうに思っております
皆さんぜひですね
こちらの市川さん記念ご関心を持たれた方は
研究者から出た比較的新しい本ということでですね
手に取ってみていただければと思います
今後もですね
ケルフメンバー主に大学院生による
声の書評続いていきます
ぜひお楽しみにしていてください
最後に2点ほどですね
アナウンスいたします
本日10月5日日曜日なんですけれども
あさって10月7日火曜日はですね
リスナー投票の締め切り日となります
2025年第3四半期の
つまり7月8月9月分のヘルディオ会ですね
全92回の中からベスト回を決める
リスナー投票を実施しております
1人10票まで入れることができます
こちら投票会場はですね
あさって10月7日火曜日の23時59分
深夜までオープンしておきますので
まだご投票お済みでない方はですね
今日明日あさってあたりですね
聞いていないものを過去回聞いていただいた上でですね
ぜひ10票まで入れていただければと思います
そしてもう一つのアナウンスは
観光が近づいてまいりました
冒頭にも述べましたが
10月15日夏目車より井のほた本が出ます
井のほたなぜというふうにですね
ひらがな6文字でハッシュタグをつけて売り出しております
正式なタイトルは
言語学ですっきり解決英語のなぜということで
井のほた言語学チャンネルの人気回といいますか
面白くてためになる回を厳選して
それについて読める形で
本で読める形でまとめたというものです
お互いの回につきまして
井上さん回は私が
そして私の回は井上さんが
それぞれコメントを寄せているというのが
これが一つの特徴となりますかね
10月15日近づいてまいりまして
ちょっとドキドキなんですよね
そろそろ見本も出来上がってくる頃かと思うんですが
私ですね何せ海外にいるもんで
それをですね即座に手に入れることができない
この悲しみというところはありますね
ぜひ10月15日に向けてですね
Amazon等予約注文されておりますので
そちらぜひですね
このチャンネルにリンクを貼っておきます
訪れていただければと思います
このチャンネル
英語の語源が身につくラジオヘルディオでは
あなたからのご意見ご感想をお待ちしています
10月15日のコメント機能を通じて
お寄せいただけますと幸いです
SNSでのシェアもよろしくお願いいたします
それでは今日も皆さんにとって
良い1日になりますように
英語子研究者のほったり打ちがお届けしました
また明日
20:55

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