2025-09-10 15:06

#1564. 苅部恒徳(編著)『英語固有名詞語源小辞典』(研究社,2011年)

▼緊急告知! 2025年6月18日に本が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


- ぜひ Amazon よりご予約ください:https://amzn.to/4mlxdnQ

- 詳しくは研究社のHPをご覧ください:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10135166.html

- 7月13日(土) に朝日カルチャーセンター新宿教室にて著者3名が記念出版記念講座をハイブリッド開講します.詳しくは https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8388868 をどうぞ.


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の10号が公開されています


- 第10号(2025年7月28日):https://note.com/helwa/n/nb4e7746663b5


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2025年第2四半期のリスナー投票が7月10日までオープンしています


- 投票会場:https://app.sli.do/event/weRify7g2SvDa89mZh7k1A


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

https://twitter.com/i/communities/1679727671385915392


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

本エピソードでは、カリベ・ツネノリ編著の『英語固有名詞語源小辞典』を紹介し、固有名詞の語源に関心を持つリスナーに魅力を伝えます。この辞典は、語源に関する情報を手軽に得られる便利なリソースです。英語固有名詞語源小辞典の紹介を通じて、語源の面白さや辞典の重要性が語られています。特に、ガイ・フォークスの語源に触れ、名前の由来や英語の歴史的背景について考察しています。

英語固有名詞語源小辞典の紹介
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者のホッタリウチです。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語詩をお茶の間にをモットーに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は9月10日水曜日です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さて、本日9月10日ですけれども、3日後の土曜日、9月13日はいよいよ英語詩ライブ2023。
ということで、1日、早朝から夕方まで、断続的にはなりますが、沖のこのheldioにて生配信を行ったり、疑似生配信という形でですね、
赤い文配信なんですが、当日収録した様子を少し時間遅れでお送りするという形ですね。これを疑似生配信と呼んでおきたいと思うんですが、
お聞きの皆さんにとってはいずれにせよ、1日中、何らかの英語詩の話題が流れていると。そんな特別な日になるかと思いますので、ぜひお付き合いいただければと思います。
会場から配信していくことになるんですが、その会場に参加してくれるのはですね、ケルフのまず運営メンバーたちですね、シニアのケルフメンバーたち、そしてプレミアムリスナー限定配信チャンネル英語詩の話、ヘルワの有志の方々です。
皆さんとですね、1日楽しい収録会を開きながら同時にそれを配信してお聞きの皆さんにもその楽しさ、興奮をですね、共有していただくと。そんな贅沢なスペシャルな日となっておりますので、ぜひお楽しみにしていただければと思います。
さあ、その折にもですね、実は取り上げたいなと思っている本がありまして、先にですね、少し早くお知らせしておこうということで、今日取り上げる本があります。
辞典なんですけれどもね、研究者から2011年に出版されました、カリベ・ツネノリ編著、英語固有名詞語源小辞典という、これはですね、知らなかった方、そして英語語源辞典や英語語源ハンドブックのファンの方は、おそらくですね、もう一つ飛びつきたくなる本だと思います。
出版されたのは14年ほど前とはいえですね、これ私もたまにめくって調べ物をしたりするんですが、面白いんですよ。こちらについて今日は簡単にお話ししたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
辞典の特徴と利便性
このチャンネルではですね、英語語源辞典、それからそこより派生した本の一つと言っていいのが、つい先日6月18日に刊行されました英語語源ハンドブックですね。
名前は似ていますが、厚さも内容も趣旨も異なるということなんですが、まあ親子関係にある本と言っていいですね。いずれも研究者より出版されております。
英語語源辞典と英語語源ハンドブックですね。これを私推し続けているわけなんですが、そんな推しの本のリストの中にもう一冊入ってきます。
同じく研究者から出版されました2011年に出ております。 カリベ・ツネノリ編著英語固有名詞語源小辞典ということなんですね。
そしてこれはですね、なんと英語語源辞典とやはり関係の深い辞典、小辞典と歌ってはおりますが、非常に読み応えのある固有名詞に限定した小辞典ということなんですね。
こちら前書きのところですね。最初の部分、読んでみたいと思うんですけれども。
英語固有名詞語源小辞典は、編著者が固有名詞の語源を簡便に引ける一冊版の常用辞典があれば良いと長年思っていたものを自分で執筆することになったものである。
この思いは寺沢義夫先生が甘れた英語語源辞典、研究者1997年の編集のお手伝いをした後、一段と強くなったというこんなメイキングなんですよ。
これ裏話ですよね。英語語源辞典をお手伝いされていた狩部先生が、固有名詞に関する辞典、大きいものではなく小辞典となるわけなんですけれども、これをどうしても作りたいというふうに改めて感じたということなんですね。
ということはですね、これは英語語源辞典からある意味で発生したと言いますかね、これによってぜひこの本を世に出そうというきっかけとなった本とは言えると思うんですよね。
そこでですね、収録語数は3,000語余りとなります。小さめの辞典ということで、引いた語が収録されていないとのご批判が上がることは十分想定できるというふうに述べているんですが、
編著者としては7、8割のヒット率が確保できれば、これは万々歳だろうというそんな趣旨で編まれたということなんですよね。
最初の部分に目的特徴も書かれています。本書はいつでもどこでも弾ける常用の小型英語固有名詞語源辞典を提供することを目的とする。
個人名、姓、地名、商標などの固有名詞をアルファベット順に並べ一冊に収録した点に特徴があるということなんですね。
そして収録語数は先ほど述べた通りで平均7、8割のヒット率を確保すべく3,000語を収録したということなんですね。
見出し語の下には発音記号も付されております。これ結構ありがたいんですよね。例えば地名であるとか名前というのはどう発音するのかわからない。
しかも一般の辞書には載っていないことも多いので困るっていうことがあるんですが、この辞典を引けば解決するということになりますね。
そしてもちろんですね、書質年代であるとか語源そのものですね。まさに語源辞典ということですので詳しく記載されております。
これ意外と通常の語源辞典に載っていないものが多いだけに重宝するんですね。
もちろん英語で書かれた地名の語源辞典であるとか人名の語源辞典というものは別途あるんですが、それを日本の読者のために編んでいただいたというところで利便性が非常に高いわけですね。
読者の体験と参考文献
こちら本当に読むとですね、いろいろ面白い話題。ちょうど英語語源辞典や英語語源ハンドブックを読んでいるときに、「ああ、そうだったのか。」とか、「へー、なるほど。」というふうにコメントが漏れ出てしまうものなんですが、同じような経験をですね、この英語固有名詞語源小辞典でもですね、皆さん体験することができるということなんですね。
ちなみに本書には英語のタイトルもついておりまして、「A Concise Dictionary of English Proper Names」となっております。
反例の部分ですね。これが数ページに渡って割と細かく書かれているんですが、ここが読み応えがあります。
英語の固有名詞に関する、いわば歴史ですかね、語源欄の読み方という趣旨で反例が設けられているんですが、そこがそれなりの文章になっておりまして、
英語固有名詞詞の概論みたいなものになっておりますので、ここを読むだけでもですね、楽しいですね。
そしてその後に主要参考文献もついておりますので、2011年の出版時点で手に入る古いもの、新しいものなどですね、参考文献が付されていまして、この分野に関心がある人はですね、追いかけていけるようになっております。
そしてその後にAから始まるアルファベット順の地名が3400並んでいるという、そんなことなんですよね。
これ一番最近引いたのは、私昨日なんですね。 先日井上言語学チャンネルのですね、日曜日回で外についてお話ししているんですね。
こちらですね、収録の際に動画撮影、カメラがですね、ちょっと失敗してしまいまして、静止画像なんですよ。
それに音声が流れているっていう、いわば事実上ラジオみたいになっているんですけれども、これでですね、再生回数減るかなと思ったら、いやいやそんなことはなく、むしろですね、増えてるんですね。
顔はいらなかった?みたいなことでですね、 井上さんとも苦笑いしていたところなんですが、非常によく主張されているんですね。
このヘルティオでもですね、ガイに関する話は取り上げてきておりましてね、 263回ですね、You guysのガイの語源と題してお話ししておりますので、それと連動するようなお話ですね。
ということで、YouTubeチャンネルの方も、そしてヘルティオの過去回の方も是非ですね、 参照していただければと思うんですが、その中でガイ・フォークスという人物が出るわけですね。
そのガイの部分の説明はじっくりとお話ししたわけなんですが、 性、ファミリーネーム、ラストネームに相当するフォークスの方はですね、
私、ノーコメントというか、全くメンションしなかったんですよね。 ですので、ここで一言と思いまして、
はて、だけれどもフォークスって何だろうということで出てきたのが、 英語固有名詞語源小辞典ですね。
こちら、f-a-w-k-e-s、これでフォークスと読ませるんですけれども、 1251年に英語で表れてますね、中英語です。
これはですね、古フランス語のフォークスという形から、 借りたものなんですね。
さらに遡ると、これはココーチドイツ語で、 ファルコ、f-a-l-c-o、これに由来するっていうことなんですね。
これは想像できるかと思います。英語にもなっております。 ファウコンというハヤブサ、あの鳥ですよね。
これが少々なまった形で、 ココーチドイツ語に始まり、古フランス語を経由し、中英語に入ってきた、
ちょっとなまった形、崩れた形がガイフォークスのフォークス、 ということだとわかりました。
こんな形でですね、ちょっと気になった固有名があったら引ける辞典というのが、 そばにあると本当に重宝しますよね。
読んでいるだけで楽しいですね。 例えば、その2つ前の単語は、フォークナー。
アメリカの作家、ウィリアム・フォークナーが有名ですけれども、 このフォークナーは、ファルコナーなんですね。
ハヤブサ、鷹ですけれども、鷹を使いこなす、 あの鷹状のことです。
1つの職業と言っていいものですから、これは性ですね。
ラストネーム、ファミリーネームになっていく、 というのは不思議ではないわけですよね。
ハヤブサ、鷹関係は、どうも名前になりやすいのかもしれません。 こんなことがわかってきて、大変面白いんですね。
こちら、英語固有名詞語源小辞典。 私がいつも推しております、英語語源辞典や、英語語源ハンドブックと共にですね、
辞典の重要性
もう1冊を共にとして、皆さんの傍らに常に置いておいていただければと思います。 エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきまして、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。本紹介ということなんですけれども、 今後はですね、本の紹介、とりわけ本と言ってもですね、いろんな本がありますね。
辞書辞典の類というのは、私も積極的に推していこうと思うんですね。 私自身が辞書辞典の類、大好きということもありますし、
私にとっては日常の仕事道具でもあるんですね。 なので、短すぎてですね、
あまりこれまでガンガンと推してきたというケースはですね、ないんですね。 英語語源辞典と英語語源ハンドブックを除いてということなんですけれども、
ですが見渡せば、たくさんの辞書と付き合ってきたなぁというところがありますので、今後はですね、少し意識的に皆さんに辞書辞典というものをご紹介していければなぁと思っております。
まずは第1弾として、英語固有名詞語源小辞典、こちらをご紹介いたしました。 このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
Voiceneのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。 SNSでのシェアもよろしくお願いいたします。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように。 英語詞研究者のほったりうちがお届けしました。
また明日!
15:06

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