どうぞお聞きください。
本日はですね、2025年8月20日ということで、通信教育課程の夏のスクーリング、集中講義という形で英語史が始まっておりまして、初日のですね、授業が終了いたしましたということで、この後ですね、
実は履修されている方々から、英語に関する素朴な疑問をたくさん箇条書きで寄せていただきまして、今日はこれをですね、有志で履修の方に残っていただいているんですけれども、
本当にたくさんですね、素朴なものから難解なものまで多分あると思うんですけれども、この1時間ぐらいですかね、時間かけてですね、皆さんの疑問を紹介しつつ、英語史の観点から、主に英語史の観点から
得というと多分難しくてですね、背景を述べたり、一緒に考えてみたいと思います。どういう質問が集まってくるかというところが見どころですね、本当にたくさんありますので、この中から本当に適宜ピックアップしながらということになりますが、ランダムにですね、言ってみたいと思います。
それではですね、第1問目です。 アルファベットの起源について質問。漢字は小型文字で、カタカナとひらがなは漢字をベースにした表文字であると認識しているが、アルファベットの起源は何なのかと。
確かにだいぶ日本で使う漢字、ひらがな、カタカナなどとは形状、文字のあり方と言いますかね、スタイルが異なりますよね。アルファベット、英語では26文字ということになっているんですが、他のアルファベット文化圏では必ずしも26ではなくて、それより少ない多いがあったり、バリエーションありますね。
だから歴史的に言っても英語でもですね、一番多い時は30ぐらいですかね、増減を繰り返して今26文字になっているということなんですが、このアルファベットというものですね、世界に実はいろんなアルファベットがありまして、我々が一番馴染んでいるのはローマンアルファベットとかラテンアルファベット、俗にローマ字と呼んでいるものが一番馴染みがあるんですが、他にもギリシャ文字ですね、
あれもアルファベットですし、ロシアのヒリル文字もアルファベットです。それから、あまり結びつかないかもしれませんが、インドとかタイで使われるような文字ですね、私は全く読むことはできませんが、あれもアルファベットなんです。アルファベットって広くてですね、
1音が1文字に対応するというものをアルファベットというふうに言語学で読んでいます。そこには、中にはいろいろバリエーションがあって、最も有名なのがこの英語や西洋諸国で使われるラテンアルファベットなので、これを一般にアルファベットと言い習わせているだけで、本当は何とかアルファベットの何とかっていうのが多数あるんですね。
この世界に何十とかもしかしたら100以上あるアルファベットをすべてですね、起源は一つで、つまりそこから分かれた兄弟なんですね。つまりこの人類史上アルファベットは1回だけ生まれたということなんです。
あとはそこからの派生ということで、どこでも発明されていないんですね。一番最初に1回だけ生まれたっていうのが、起源前のですね、1600年とか700年ぐらいですかね、の市内であるとか中東ですね、中東あたりでこのアルファベットという種類の文字が生まれ、そこからあとはすべて拡散。
少し形を変えながら、遠く行くほど少しどころじゃないですね、形を相当変えて同じアルファベットとは思えないような時系になっていますが、東西南北に拡散したという具合で、1回だけ発明されたんですね。なのでこれ大発明と言っていいと思うんですよね。文字の発明自体が人類史上最大の発明の一つと言われているんですが、その文字が発明された時っていうのは一番最初はやっぱり小型文字なんですね。
要するに絵文字ですよね。絵をかたどったら、これは文字としても使えるんじゃないかっていう順番で、先に絵から入らない文字っていうのはないんですね。文字自体は世界のいろんなところで、実は異なる時期に発明されています。発明されているんですが、どこでもほぼみなですね、やっぱり絵文字から発達してきているんですね。絵を描いて、鳥の絵を描いて、これ鳥という意味にするっていう、非常に分かりやすい。
それが慣例化すると鳥を写実的に描いているのは面倒になるので、幾何学的になって描きやすい字形、省略形になっていくっていうのが小型文字ですよね。この後ですね、音を表す文字というふうに進化を遂げるケースも少なくないんですね。
漢字は実は根本的には小型止まりです。その後には進まなかったという言い方をすると言い過ぎなんですが、基本そうです。漢字が例えば日本に入ってきました。それを日本語の音に当てはめたっていうのが漢字を崩したひらがなであったり、漢字の一部を取ったカタカナということで、ここまで日本語の場合進んだんですね。音を表す。
ただこれは日本語の音を表すという単位は音節という単位なんですよ。かっていうのは本当はKAということで二音からなるんですが、これを日本字は一音、一つの単位とみなしてこれに字を当てたんですね。これがひらがなカタカナのかということなんですが、
アルファベットを3千数百年前に作り出した市内辺りに住んでいた人はですね、もう一歩先行ったんですね。ひらがなレベルより。これをかをKAに分けるっていう発想です。
さらに分けられるんだっていう分子、原子に分けられるんだということで、KAとAというものを生み出したこの瞬間がアルファベット創造の瞬間ということなんですね。
こうすると、分子、原子ですから原子の種類って各言語で数十あれば足りるんですね。
数十個の文字を作りさえすれば基本的にその言語をすべて書き表すことができるっていう、極めて経済効率の高い技を使えるのがこのアルファベットなんですね。
その1個前のひらがなだと2、30じゃちょっと聞かないんですね。もうちょっと多いですよね。さらに漢字、中国語となるとこれ5000とかですね、通常使うのでも数千ですか。
辞書によると数万という文字が必要なわけですよね。というこの経済効率の観点からはアルファベットっていうのは非常に効率が良いということになっていて、一気に広まったというところはありますね。
日本人は私思うんですが文字の天才だと思っていまして、ある程度教育を受けるとまず漢字使えますよね。
ひらがな、カタカナ使えます。英語を通じてアルファベットも使えるようになりますということで、文字がたどってきた歴史のすべての段階のいろんなレベルの文字を使いこなす方法をもうすでに小学校、高学年、中学生ぐらいになるともうわかってるんですよ。知ってるっていう。
なので、例えばアルファベット文化研英語母語話者に漢字の概念を説明しようとすると簡単ではないんですね。一番簡単なのは絵文字だからね、絵だからねっていうところから、つまり文字の歴史から教えてあげると割といいのかもしれないなと思うんですけれども、意外と我々日本語を扱っている人が当たり前と思っているこの文字の複雑さっていうのは説明するの難しいんですね。
なので生まれながらというか、生まれながらではないんですが、日本人はある程度の教育を受けた段階で多分文字学の天才なんではないかというふうに思っていますね。
話は飛びましたが、アルファベットもしたがって、大元はやっぱり小型文字から入っていって絵文字だったんだと。それが音として見ることもできるっていう。さらに音節ではなく音っていうレベルね。
かだったらkとaに分けるっていうところまで進んだということなんですね。なのでアルファベットの期限、これお話しするとそれこそ3000数百年の歴史がありますので、というところですが、そんなところです。
関連して、漢詞って言われているものは定漢詞ザと不定漢詞アがあるので、この2つの使い方がわからないっていうような疑問はよく起こるんですが
実はですね、井上平さんなんかよく言ってますが、実は難しいのはザと所有格である。ザと例えばyourとか
いう話をされますね。例えば、その気持ちわかるなんていう時に英語ではI know the feelingって言うんですよ。
感覚としてはあなたの気持ちわかるってことなので、I know your feelingって言いたくなるんですが、これは普通使わないんですよね。
これアとザの問題というかザを使うかyourを使うかの問題で、このあたりはですね、ぜひ井上平先生の講義を聞いていただければと思うんですが
yourだと相手の中に入り込みすぎ。逆に言われた方としては、なんでお前が自分、俺の心わかるんだよみたいに入り込まれ過ぎてるっていうような
印象のようなんですね。yourを使うと。ザだともうちょっと一般的に、実際にあなたのことを喋ってるんだけど、もうちょっと緩く一般的な表現を使うことによって
プライバシーを侵害しないみたいないうところで、ザとyourの使い分けみたいのは盲点であまり話題にならないけど、意外と盲点ですよっていう話をされたりしますよね。
三つ共いですか。定関詞、不定関詞、所有格みたいな。この感覚はやっぱりないですよね。
日本語ではあまりいずれも使わないので。 これは定関詞、不定関詞問題、私もまだまだ修行中で、多分ダメですねこれ一生。
次ですね。a、アルファベットの最初の文字ですね。は一文字で意味がないとaと、単体ではaと読むけれども、単語として使われるとaとなる。
これはダブルスタンダードではないかという突っ込みだと思いますよね。 これまさにダブルスタンダードだと思います。
このダブルスタンダードを持ってしまっているのはなぜかというのは、 これはですね、中英語の終わりから近代にかけて起こったある音の変化が問題になっておりまして、
これは英語史の一つの大きなトピックになります。 これはまたお話する機会あるかと思います。
これは非常に確かに素朴なんですけれども、 ポイントをついてますよね。
なので、aはaとも読むしaとも読むという問題ですね。 同じようにiはiとも読むしiとも読むっていう。
ローマ字ならいいだけれども、英語風に読んでと言われるとiになるわけですよ。 これまさにダブルスタンダードで、私もずっと小学生の時から気になってました。
小学生の時ローマ字で、自分の名前をローマ字で書きましょうってやるわけですよね。 で、マスターしたのに中学に入って英語をやると、これはですね、
iじゃなくiと読みなさいってのがあるわけですよね。 これまさにダブルスタンダードなんですが、これ英語が辿ってきた数奇な発音の歴史が関わっています。
これは非常にポイント、大きいところだと思いますね。
それからですね、ランダムに本当に言ってみたいと思いますけれども、
じゃあこれでいきましょうかね。なぜ英語発祥地の首都ロンドンの英語は、 発音の方ですね、主には標準的ではないのか。
ロンドン英語の発音。皆さん、英語の発音で標準ってどのあたりの英語だっていう認識でしょうかね。 これは、もしかしたら受けてきた英語教育環境であるとか
標準英語の発音って何を基準にしているの?っていう問題ですよね。 これ、戦前はやはり日本の英語教育で、イギリス英語
割りということが多かったと思うんですよね。 戦後はアメリカ英語ということになって
標準のあり方、 標準とはどこの英語のことを言うのかっていうのは、これ結構大きい問題なんですね。
これ英語史的にも確かに面白い問題で、多分見方によって、 複数中心というか標準があるっていう見方だと思うんですよね。
そして先ほどですね、ちょっと雑談としていた話題があって、 今後インドがですね、人口も多くなって、英語も堪能な人が多いっていう国ですが、
今、英語話者としては、アメリカを抜いて最も英語話者が多い国、インドなんですよ。 母語話者とは限りません。多くの場合、非母語話者だと思うんですが、
要するに英語でコミュニケーションをとれる人口が、国の中にどれくらいいるかっていう、 絶対数ですかね。アメリカの2億数千万ですかね。
3億いますけど、みんながみんなアメリカ人、英語をしゃべるわけでは実はないので、 ちょっと目減りしますよね。それと比較してインド10数億の教育レベル、誰が英語をしゃべれるかっていう、
人数の問題になりますけれども、例えば3割いるとしたら、もう3億超えるわけですよね。 ということで1位に踊り出るみたいな話で、そして例えばインド英語が幅を聞かせる、
21世紀後半みたいなことを、もし想定すると、 これインド英語が標準という世界だってあり得るかもしれないわけですよね。
これは時代によっても標準のあり方が変わってきていまして、 大元はやっぱりロンドンの英語が中心だったんですね。これが世界標準とされていて、
今でもBBCの英語は最も規範的である、みたいな言い方をしたりしますよね。 あるいは講師の方のしゃべる英語が一番、アメリカ人もやっぱり一目を置くっていうか、
ところで、いまだにロンドンの英語というのもやっぱり中心的な役割は一つ果たしていると思うんですが、
もしかしたら質問された方、ロンドンの下町で話されるコックニーというような、 東京で言うと江戸弁ですよね、江戸古弁というのは確かにあって、
あれは標準、世界標準ではないんですかね。 ロンドンの中も大都会なので、やっぱりミクロコスモスでしてね、
宮殿、宮廷もあればですね、そこでは正式な英語をしゃべられているし、 ちょっとずれた下町ですよね、
に行くと、英語堪能な人でも聞き取れないような英語が話されているということで、 ロンドンの中もミクロコスモスなんで、ロンドン英語ってじゃあどれを指すのかっていう、
またどんどん細分化していく問題になると思うんですよね。 ただ標準はどこなのかっていう問題は、すごく英語主的な話題で面白いと思いますね。
今一般の理解ではアメリカとイギリスっていうのが二大巨頭で並び立っているっていうイメージが 比較的多いかもしれませんね。
あるいは若い世代はもうアメリカ一遍という考え方が多いかもしれません。
当のアメリカ人とかイギリス人に聞くとまた違うことを言うんでね。 標準というのは客観的に定められるかというと、そうでもないのかもしれませんね。
はい、面白い問題だと思います。 それから次ですね。
なぜ英語の時勢はこのようにたくさんあるのか。 時勢ですかね。
現在形がありまして、過去形っていうのがありまして、それから未来を表す表現もあるっていうのと、
あと他には必ず英文法でやって引っかかる人が多いっていうのは、現在官僚みたいなのがありますよね。
あれも厳密に言うと時勢というよりは、もう一個別のアスペクトっていう言語学的には別の概念なんですが、広く時、時間に関する
表現ということで含めると確かにいろいろありますね。 官僚形っていうのは全部の時勢と絡められるので、過去官僚、現在官僚、未来官僚。
もう一つは進行形ってのもありますよね。 何している、今しているっていう。
これも全ての時勢と絡められますので、現在進行形、過去進行形、未来進行形、
さらに官僚と絡めて、なんとか官僚進行形っていうのもあるので、 全部合わせるとですね、やっぱり10とかそれぐらいあるんですかね。
確かに厄介ですね。 これですね、英語史を見ると、英語、1000年ぐらい前の英語ではもっとシンプルでした。
えっとですね、官僚形はもう芽生えていましたけれども、なんとか官僚。 ただやはり基本となる時勢は現在と過去しかなかったんですよ。
未来ってなかったんですね。後付け、後からできて、しかも近代以降にできたんで、割と最近のものという言い方もできます。
本来は英語の時勢はそんなに細かく分かれていなかったっていうのが、時とともにこの1000年かけて複雑化していった。
そしてその掛け合わせでなんとか官僚、進行形みたいなのも、最後の最後になって現れてきた。
これできてからまだ2、300年だと思いますね。 ということで細分化されてきたという歴史があるんですよ。
事実はそうなんですね。次の問いはもっと面白いのは、じゃあなんで細分化してきたのかっていうところですよね。
昔は昔で、単純に現在と過去ぐらいでやってたわけですよ。 たまに官僚みたいなのを使ってぐらいの粗い時勢の分け方だったんですが、それが細かくなってきてるんですね。
これは事実としては受け入れるんですが、じゃあなんでなんでしょうっていうのは次なる質問になりますよね。
これは結構難しいですね。 何かありますかね。
近代化・合理化が進んできて、いろんなものを細分化して考えるんだっていうのは非常にマクロな説明として面白い仮説だと思うんですけれども、
ちょっと漠然としすぎて、大きすぎて本当にそうなのかっていう検証もできないですね。 これは皆さんどう思いますかね。
とんでもないことがだから起こるわけですよね。 それからですね、
たくさんありまして、
文法は現在も変化しているのでしょうか? ということで、YESですね。
文法も変化しておりまして、 ただですね、言葉にいろんな要素がありまして、文法というのがありますね。
それから語彙、単語というのがありますね。 それから語彙とだいたい付随して、発音というのがありますよね。
それから綴りというのもあります。 いくつかコンポーネントというかパーツがあるわけなんですが、
その中でですね、一番変わりにくいというか、 変わるにしてもスピードが遅いのろいのが文法とは言えると思いますね。
あと綴り字も変わってきたとはいえですね、 一回確定するとそんなちょこちょことは変わらないので比較的安定感ありますが、
ただ他の語彙とか発音に比べれば、 ゆっくりとしか進行しないというだけで、着実にスローペースですが文法というのも変わっているんですね。
これは英語に限らず日本語もそうで、 ゆっくりすぎてその世代に生きている人間には気づかないぐらいというスピードです。
なので数百年経って振り返ったら変わってたねというレベルなので、 その中に生きている我々はですね、変わっているように感じないというだけなんですが、
水面下でゆっくりと変わっているんですね。 日本語でもラヌキ言葉というのがありますけれども、
これは数十年スパンで起こってますね。 実際には数十年というか百数十年スパンで起こっているので非常にゆっくりです。
ただこれぐらいラヌキ言葉ぐらいメディアで触られたりですね、 キーワードになっているとみんなの注目されるので、
最近若い人たち確かにみんなラヌキしてるなとか、 気づくことあるかもしれませんが、それアンテナ張ってるからですよね。
このラヌキだって数十年から百数十年かけてゆっくりと、 ラヌキする人のパーセンテージが上がってきているということで、
一夜で何か変わるってことないんですね。 やはり活用の話なので文法の変化なわけですよ。
英語でもですね、こういった水面下で気づくか気づかないかレベルのものが無数に起こってます。
ここにアンテナを張るのが英語学、英語史の研究者ということなので、 そこにアンテナ張ってる人にとっても見えてくるんですが、
通常はですね、気にならないぐらいの本当にゆっくりと進んでいるということなんですね。
なのであたかも変化していないように見えるっていうことだと思います。 これは全ての言語について言えることだと思いますね。
はい、それからですね、これいきましょうか。
Doの過去形はなぜDo、DoではなくDidでしょうかと。 確かに普通にDoと最後につければいいだけっていうことに一貫してくれればすごく楽なんですが、
不規則変化ってありますよね。 あれ皆さんもやっぱり数字を覚えてきたと思うんですよ。
今ですね、中高の英語教育で覚えることになっているのは多分5、60だと思うんですよね。
基本となる30ぐらいは間違いなく中学生なんかでも必ず暗記させられるアレなんですけれども、
不規則同士ですね、なぜあるのかと。 不規則同士にもですね、不規則の度合いっていうので上下ありまして、
例えばDidなんかは一応お尻にDがついてるんで、EDの仲間なんだろうなってことはわかるわけですよね。
なんか途中の部分が母音が変わってDo、DoだくDidになっちゃったのかなということで、少なくともDが後ろに見える以上は何らかのEDとの繋がりっていうのが見えてくると思うんですね。
他には例えばこういう系ではHad、Haveに対してHave、DoではなくてHadになってますが、これもDがあるから過去形なんだとか、あとMakeもMake、DoにならないけどMade、これもDがあるからわかるっていうレベルですね。
なんかちょっとバグが起こったんだろうなぐらいです。 ところがどう考えてもわからないのがたくさんありまして、まずGo、Wentですよね。
これは1文字も1音も重なってませんので、もう完全に違う単語と言っていいわけですよね。
他にはですね、B動詞もそうですね。B動詞の過去形みたいな考え方はあまりしないかもしれませんが、Is、Am、Areに対してWas、Waということで、別にDがついてるわけではありませんよね。
むしろ頭に何かWがついてるとかいうのがありますよね。
他にはですね、DじゃないんだけどTっていうのは結構ありますかね。Think、Thought、Thoughtとか。
これはですね、Dが無性化した、Tの音になっちゃったってだけで、実はDの仲間なんです。
EDの広く言えば仲間ですね。
もう一つ大きいグループは母音を変えるっていう、だいたい暗記させるのはこれですね。
Come, Came, Comeとかですね、Swim, Swam, Swumとか、あの系列数字覚えると思うんですけども基本的なもの。
あのように何か語尾をつけるんではなくて、真ん中の母音を変えることによって、過去形、過去文章を作るっていうのがありますよね。
こういうふうに、いろんな系列の不規則さっていうのがありまして、それぞれ由来があるんです。
ピンポイントで言うと、Doの話なんですけれども、Doはですね、これはですね、どうでしたかね。
古英語、一番文献が残っている一番古い古英語の段階から、もうすでにですね、Dilに近い形になったので、つまりDo、Doって形がないんですね。
なのでその前の時代に何がどう起こって、本来あるべきDoからDilになったのかっていう過程は、少なくとも文献上は闇に進まれています。
もう歴史の蓋を開けた瞬間からDilだったっていうことなんで、その前におそらくDo、DoだったものがどうやってDilになったのかっていう、
このあたりの過程については、もう推測するしかないんですね。 そのあたりを専門とする、実は比較言語学っていう分野もあったりします。
推測して元の形を再現したり、あるいは本来Do、DoだったものがどうしてDilにまで漕ぎついたのかっていう、
もう歴史時代以前の話ですよね。ここを音声学的な原理を使って説明しようとするっていう分野もあったりします。
ただここについては、文献上はもう歴史の蓋を開けた瞬間からDilだったっていうことで、
狭い英語詞の枠内ではちょっと答えられないぐらいになってますね。 確かにこういうのはありますよね。
基本ながらなかなか謎ということで、質問いただきました。ありがとうございます。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
英語に関する素朴な疑問1000本ノックの前半戦をお聞きいただきました。
なかなか本質的な質問が寄せられてきまして、私も十分に満足にお答えできたかどうかは怪しいものも多かったんですけれども、
皆さんいかがでしたでしょうか。このような素朴すぎる疑問、これがですね、英語詞的には一番面白いんだということがですね、伝わったんではないでしょうか。
これまでもいろいろな形でこの1000本ノック企画を行ってきましたけれども、今回も良質な話題。
この企画はですね、質問される方の話題、問題がですね、いかに素朴で身近で面白いものかっていうこれにかかっているところも大きいんですよね。
今回も成功だったと言えるんではないでしょうか。 生配信でお聞きいただいた方も大勢いらっしゃいまして、ありがとうございました。
盛り上げにご協力いただきました。 さあこの後半もですね、用意しておりますので、また近日中にこのヘルディオで配信したいと思います。
しばらくお待ちいただければと思います。 さて2点ほどお知らせです。
1つ目は本日8月21日の午前7時、それから午後8時、朝と夜の2回に分けて全編後編という形で、文芸春秋プラスに私が再び出演させていただきまして、その収録された様子がオンエアされることになっております。
英語詞動画と言うんでしょうかね。 フリーアナウンサーの近藤さやかさんと共に英語詞について語っております。