2025-08-10 35:28

#1533. Wulfstan 版「主の祈り」で古英語音読 --- プチ英語史ライヴ from 横浜

▼緊急告知! 2025年6月18日に本が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


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- 詳しくは研究社のHPをご覧ください:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10135166.html

- 7月13日(土) に朝日カルチャーセンター新宿教室にて著者3名が記念出版記念講座をハイブリッド開講します.詳しくは https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8388868 をどうぞ.


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の10号が公開されています


- 第10号(2025年7月28日):https://note.com/helwa/n/nb4e7746663b5


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2025年第2四半期のリスナー投票が7月10日までオープンしています


- 投票会場:https://app.sli.do/event/weRify7g2SvDa89mZh7k1A


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

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「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


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4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

エピソードでは、ウルフスタン版の主の祈りに焦点を当て、音読を通じて小英語のリズムや特徴を探求しています。また、小川俊さんとの対談を通じて、この内容が英語の歴史や詩にどのように関わるかが語られています。主の祈りの古英語版についての解釈と比較が行われており、特にウルフスタン版とアルフリッジ版の違いが強調され、文体や語彙の多様性について深く掘り下げられています。さらに、ウルフスタン版の「主の祈り」についての音読とその文化的背景が紹介され、ウルフスタンとアルフリッジの比較や、ウルフスタンの文学的評価についても議論が交わされています。

プチ英語史ライヴの紹介
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語詩をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は8月10日日曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日の話題は、先週土曜日に開催されましたプチ英語史ライヴ from 横浜の午後の部に収録した回をアーカイブとしてお届けします。対談会です。
お相手はおなじみ、城地大学の小川俊さん。ということでですね、ヘルビリアンの先月号、7月号で小川さんが特集記事を書かれております。
主の祈り、ロードスプレイヤーの小英語版ですね。いくつかのバージョンを挙げられているんですが、小川さんの専門とされるウルフスタンという小英語後期の三文作家、ウルフスタン版の主の祈りというのがあるんですね。
こちらを小川さんと私とでですね、解説、音読する回となっております。深い解説にまでは行き着くことができなかったんですけれども、とりわけ音読ですね。小英語の調べ、リズムを感じ取っていただきたいということでですね、
今後反響がありましたら是非、より詳しい解説等も加えていきたいと思いますので、今回のとりわけ音読に注目した回、是非ですね、コメント等をお寄せいただけますと励みになります。
ということで、30分ほどの収録回なんですけれども、ウルフスタン版主の祈りで小英語音読プチ英語史ライブフロム横浜と題しまして、8名ほど他にギャラリーがいる中での収録となりました。大変楽しい回でした。皆さんにも是非楽しんでお聞きいただければと思います。どうぞ。
祈りのプチ英語史ライブフロム横浜、午後の部ということで始まりました。10人が参加している収録会、オフ会なんですけれども、お昼ちょっとゆっくりしてしまいまして、午後のスタートが遅くなりましたけれども、午後の最初は上智大学小川俊さんに参らせていただいておりまして、
8人の方が見守る中で、なかなか広範なところから午後はスタートしたいなと思っております。今日は注目するのは何なんでしょうか。
こちらはヘルビリアン7月号の特集記事、研究者による気候記事ということで、小川さんがものすごいものを投げてきたという。これは充実していまして、90分授業は優位に持ちますね。
2回全然できますね、講座で。もっとご本人はできると思うんですけれども、内容についてはヘルビリアン7月号のほうにお戻りいただいて読んでいただければと思うんですけれども、私は絶賛コメントを書かせていただきまして、
今日はたまたまたくさんがノート記事以上で、この絶賛というか素晴らしいということで、他のエルメイトの方々も素晴らしい記事だということで、非常に内容が多いです。
こちらを小川さんをお迎えしているので、どういう形で料理するのがいいでしょうかということを先ほどまでも考えていたんですが、濃くやり始めると時間って止まらなくなりますよね。
なので、原点に帰ってと言いますか、小川さんのウルフスタンへの注目、研究テーマとしている小英語の3文作家なわけなんですけれども、主の祈りというキリスト教の祈りの文句ですが、
これはいろんなバージョンっていうのが世の中に残っていまして、小英語でもいろいろとある。
それは作家によってもあるし、同じ作家が書き手でも違う機会、違う文脈で書き込んだりっていうことがあったりしますし、後、韻文バージョン、詩のバージョンだったりとか、いくつかあって、これ調べるとやっぱり違うんですよね、それぞれ。
韻文だけ見ても、韻文それぞれで違いますし、3文だけ見てもそれぞれで違ったりとか、一つとして同じようなものがないっていうところ。
そこ面白いですよね。内容としては主の祈りなんで、祈りの文句ということで大きく趣旨はずれないわけなんですが、それを表す一言一句に込めたそれぞれの作家の思いとか、レジスターみたいのがあってっていうところで、
もちろん岡田さんが推すのはいろいろある中で、
岡田 ウルフスタンです。
吉田 ウルフスタンということになりますよね。
今日はウルフスタン版、先ほどの記事にいくつかのバージョンが引用されているんですけれども、
ウェブ上でも見られますし、大元のPDF版がありますよね。
PDF版で言うとページ番号が3ですかね。
3ページの下の方にある。
そして我らがウルフスタンですということで、
こちらの5行ほどなんですけれども、
これを今日は音読するという形にいきますかね。
もちろんこれ意味取り出したらちゃんとね、こういうものの授業になっちゃいますね。
吉田 それこそシリーズものになっちゃうんじゃないかって。
岡田 なりますね。
新たなシリーズ始める。
古いシリーズが終わったかのような感じがしているので。
生なんでですね、いろいろとコメント寄せていただいておりますが、
先に本題に入る前に読み上げておきたいと思いますが、
菊蔵さんですね。
まさにあわしごとです。
かと思いますね。
ということで、読みますか。
お英語音読で初めての方はちょっと面食らうんじゃないかと思うんですけれども、
まずスペリングからしてね、
現代ごとに手もにつかないものが多いと思うので、
どうやっていきましょうかね。
一行で区切りますか。
そうですね。
じゃあまずはウルフスタンを熟知している小川さん。
ご自身の音読ということで、一番上手いはずなんでね。
一行でいきますか。
わかります。じゃあこの僕が印刷した手での一行ですね。
そしたらいきます。
では流れるような感じですよね。
これ他のバージョンと比べていただきたいというのがこの記事の趣旨かと思うんですが、
まずはウルフスタンをということですね。
じゃあ私も読んじゃっていいですか。
今日は二人ですけど大変じゃなくて。
いきます。
英語
ということでよろしいですかね。
ちょっと見慣れない文字も初めての方はあるかもしれませんけれども。
まず読みますか。
今日は音読です。
長いですね。
そうですね。ちょっと2読みが一番長くなりますけども。
じゃあいきます。
流れるようですね。
これ流れるように読むのは結構ね、訓練が必要かと思うんですけども。
英語
よろしいですかね。
祈りですからね。
心込めてね。
3行目でいきますか。
これ一番短いですかね。
英語
で、次4行目いきます。
英語
そして最後の行ですね。
英語
ということですね。
これは当時のキリスト教徒であるイングランの人々は、
これに似たものっていうか、このままじゃないかもしれませんが、
これを唱えていたという可能性は高いわけですよね。
今、なかなかお二人とも生なんですけれども、流霊に行ったんじゃないかなという感じはありますよね。
初めて英語を聞いた方は、こういう響きなのかっていうことがあるんですが、
これ記事読んでいただければわかるんですが、
やっぱりリズム感があって、
他の書き手が書いたものとか、
他のバージョンと比べてもやっぱり特徴があるっていうような。
違うんですよね。
それがとても面白いところで、
この記事だとより詳しいところを掘って、
どういうところに特徴があるかっていうのを活字で説明をしているんですけれども、
やっぱりリズムが、読んだだけでもなんか違う感じがしますよね。
違いますね。
この記事を私も読んで後で、今、語呼英語を読み上げてやったので、
どこがポイントかってのを分かりながら、
ちょっと気持ちの中で強調というか、
ここは他の書き手では出てこないぞっていうところが分かってるので、
気持ち入りましたね。
これなんですけれども、目の前にプリッツさんがいらっしゃいまして、
プリッツさんはジェミナー、AIを使って語呼英語を読んだり、
学ばれてるという前の配信会でいろいろとったんですが、
そうするとこれはもうだいたいわかると。
そうですね。私が読んでたのはウエストサクソンゴスペルズって、
たぶん一番基本的な主の二乗りの語呼英語版だと思うんですけど、
まず初っ端からエラっていうのがきて、
これが見てないぞ、この単語はと。
っていうのが初っ端からきて、
おー、ウルフスタン全然違うと。
兆候がね、やっぱり全然違いますね。
使ってる単語がやっぱり所々違うので、
なんだこれって言って、
今回ウルフスタンもジェミナー君に教えてもらって、
勉強してきましたけど、伏しが多いんですよ、なんか。
確かに。そのことを東川さんも語られてますが、
最初のエアラっていうのが、これは関東詩ですか?
関東詩ですね。
あーとか、特に意味があるわけではないですけども、
非常に感情が高まっていることを表現する。
よく英語で使う関東詩なんですけど。
これ他のバージョンではあまり出てこない。
出てこないですね。
祈りの文句なので、
極まるというか、これから祈りをする準備としてね、
王とかエアラっていうのはありそうですが、
通常は入ってないことが多いですよね。
他の詩の祈りだと入っていない。
ここからして、やっぱりちょっとユニークというか、
場合によって痛むぐらいの。
英語の構造と特徴の比較
このエアラは本当に、詩の祈りでもこういう形で使っていますけど、
他の説教の一部でもウルフスタンすごく好きで使ってるんですよ。
好きだったんですよ。
品質語ですか?
品質語ですね。
じゃあ、マイインタジェクションみたいな。
今度やりましょうか、推しの。
推しの関東詩。
まだやってないですか?
これはいっぱいあるのかな?
ありますか?
アウチとかね。
アウチ。
これからはこういうスタンプでも使われている感じですよね。
そうですね。
祈りの部分だから特別ということはありますが、
基本だって3文なんですもんね。
そうなんですよ。
そうするとオウとか普通出ないんですよね。
3文ですからね。
しかもこれは主の祈りだけ、
ウルフスタンが主の祈りですよっていう形で
これだけ残してるっていうものではなくて、
アルフレッジのものも、
もう一人の私が引用した3文作家の主の祈りでもそうなんですけども、
ウェストサクションゴスペルズとかは完全に聖書を訳してますよっていう
そういう書物として記録されているんですけど、
この2人の主の祈りっていうのは、
自分たちの説教の中の一部分なんですね。
なので他の部分では説教の別のメッセージがあって、
その間に神様はこんなことで、
こういうふうに人々に祈りなさいって言っていますよって言って、
その言葉っていうのはこういうことですっていうふうに言って、
こういう主の祈りの部分をこういうことで言っているので、
ある種直接引用的にこういう小英語を引っ張ってるんですよね。
アルフレッジもルークスターも。
それなのにこういう違いがあるっていうのはなお面白いですよね。
そうですね。
やっぱり自分の文章の中にある意味埋め込む形です。
なのでやっぱりカラーが出るし、
その前後との関係で文体も一貫性っていうか、
だから自分のものにしちゃってるってことですね。
しちゃってるんですね。
しかもこれは英語だとこういうみたいな感じで、
5枚置き打ったりもしたりしてるんですよね。
完全に自分の母国語で、
自分の言語感で持って、自分の文体感で持って、
主の祈りの解釈
主の祈りを解釈してるっていうふうには言えると思うんですけど。
そうですね。
この比較というのはまたね、
これシリーズ化するんであれば、
本当にちゃんとやってみていきたいと思うんですけれども、
皆さんも一字一句というか、
一語一語ですね、他のバージョンと比べてみると、
やっぱり単語レベルで違うものもあるし、
明らかに対応するものがない。
つまり挿入されてるとかね。
で、語順だけ違うなとか、
いろんな違い方ってあると思うんですけれど、
味わいありますね。
私のもう一個のアルフリッジの方であるとか、
いわゆるスタンダードとよく言われるような方を読んできたので、
そこでグルースタウンを見ると、
やっぱりだいぶ違うなと。
スタンダードからずれてる感じがするみたいなね。
何がスタンダードかわかんないんですけど、
どっちがありますよね。
最後の行のね、この記事にも書いたと思うんですけど、
エアレスト・スウィーゼとか、これももう
グルースの大好きなんですよ。
これ、そうですか。
あたらと使うんですよね、彼の。
好きな福祉ってことですね。
好きですね、これは。
これはとにかく協調って感じですか?
はい、まさにとにかくとかそういうような。
そうですよね。
オール・トゥ・マッチとか、そんな感じですけどね。
直訳するとそういう感じですよね。
大して意味はないんですけども、
グルースもしきりにこのフレーズ使えますね。
エアレスト・スウィーゼ。
なんとかなんとかなんとかエアレスト・スウィーゼってよく言う。
なるほどね。
これはリズムか。
やっぱり福祉が多いっていうのは、
ここでも指摘されてますけれども、
例えば1行目のアーとか、エッチェリッチェとか、
次のシムレであるとか、
どんどん続きますよね。
エアークもそうですね。
エアークもそうですね。
その最後の先ほどの、連語としてエアレスト・スウィーゼっていうのも、
やっぱり他のところではないんですよね。
ないですね。
力強いっていうか、
全部その永遠にとか、永久にとか、
そんな感じが多いですよね、意味的には。
そうですね、このさっきのアーとかは、
これ普通に現代英語の感覚で読むと、
不定詞じゃないかって思っちゃうかもしれないですけど、
こういうのが独特で、
アーっていうよりはアーなんですね。
ちょうぼいんですかね。
ちょうぼいんですね。
これはエヴァとかそういうのが多いですけど、
福祉なんですよね、これも。
なかなかこれは味わいが実はありまして、
この味わいをお伝えしたいところですね。
それからじっくり読んでいくことで。
私はこの記事を書かせてもらうってなったときに、
いろいろ本当にどのテーマで書こうかなって考えたんですけど、
その主の祈りのこの2人の比較をしようっていうふうにしたときに、
主の祈りって聞くとね、
どうしてもキリスト教徒の人はもちろん
ちっちゃい時から親しみがあると思うんですけど、
なかなかキリスト教徒じゃない人たちは、
身構えちゃう人も多いような気がするんですよね。
固い内容なのかなっていう感じで。
そこを我解していきたいというか、
その印象を、この比較をぜひしていただいて、
結構面白いんじゃないっていう感覚を
少しでも持っていただきたいなっていう思いで。
これはよく伝わりました。
特に最後の結論部のところで、
聖書の文句ですし、基本形がやっぱりあって、
それだけなんでしょっていうふうになりやすいところを、
今回はアルフリッジ版、ウルフスタン版、
これもう一個ね、印文版っていうのも、
これもまたね、だいぶ異なるんですよね。
3つをとりあえずですね、比較して、
同じ文の内容、主の祈りという有名な文句の部分も、
これだけ多様なんだよっていうことですよね。
ウルフスタンとアルフリッジの比較
ある種の外国語じゃないですか、
1から学ぶので、
古英語と全体で一括りにして見てしまうところがある。
ただこういうふうに個別に見ていくと、
やっぱりその中にもバリエーションがあって、
現代と一緒、今の英語とか日本語と同じで、
昔だから何か特別ってことじゃない。
当時も我々と同じ人間が使ってた。
そこがすごく強く感じるので、
バリエーションに目を向けましょうよっていうのは、
これ現代の英語とか言語辞書を考える上でも、
ある意味当たり前なんですが、
特別しちゃいますよね。
昔のこととか知らない外国語というのは、
そんなことはないっていう、
一期一期に思いを込めているっていうね、その後。
それにちゃんとそれぞれの思想とか、
生きていた環境とか、
そういうものも影響してるんじゃないのっていうところが、
さらに面白いポイントだなと思うんですよね。
それが文章に載っている感じがしますね。
伝えたいことがとってもよく分かりまして、
皆さんはですね、お聞きの皆さんは、
古英語自体はあまりなじみがないっていう方も多いかと思うんですが、
そういうことですね。文体は本当に書き手によって、
全く同じ題材でも異なるっていう、
割と普通のことを結論として、
実は書いてるんじゃないかっていう気がするんですけどね。
本当におっしゃる通りだと思います。
そこに傷がなくなりがちというか、
どうしても特別視しちゃうんですね。
古かったり遠い距離だと。
先行して予習をされたプリッツさんとしては、
アルフリッジとウルフスターっていうのが、
ある種のライバルというか、
異なった文体の持ち主っていう、
古英語後期の書き手としてよく知られていると。
これまでの皆さんとの対談なんかでも話してきたように、
アルフリッジの方がずっと有名というところがあって、
だいたい持ってかれてしまうことが。
アルフリッジと比べてウルフスターは?みたいな言い方に、
逆がなかなかないですよね。
という定評と言いますか、
そういう議論の仕方になってるんですけど、
この辺りは何か感じたことありましたでしょうか。
そうですね。
ウエストサクソンゴスペルズって、
まず基本形があるみたいなので、
排除するみたいな感じで、
今回最初読んでたんですけど、
本当に文体化って使ってる単語とかも違うし、
個性があっていいんだなっていうのを、
自分でも読みながら思ったのと、
あとさっきお話しあったこれを、
説教の時に分かりやすく伝えるよっていうことだったので、
一つなんかそのギルテンダムっていう風にもともと使ってた、
ゴスペルズの方では書いてある言葉を、
関係代名詞とかを用いて、
分かりやすく説明してるんですよ、
2人とも。
そこが分かりやすくするように、
こういう風に言ってあげてるのかなっていうのを、
今ちょっと解説を聞いて思った次第です。
すみません。
そこも確かにどういう説の形で言うのか、
一語でズバッと言っちゃうのかっていうのは、
文体差ですよね。
そうですね、好みが現れるってことですよね。
そうですね。
でも全然やっぱり同じこと言いたいんだけど、
言い方違うんだなっていうのを、
小英語でもやれるんだし、
やってるのが普通だっていうのに、
気がつかないんだなっていう風に感じました。
文体ってことになりますと、
読み手の好む文体かどうかみたいな話もあって、
我々は書いてないので読む側なので、
そうすると勢い、
どっちが好きですかみたいな話になりますよね。
場合によってはですね、
一緒に飲みに行くならどっちがいいですかみたいなことを、
まさに最後、
大仲がそれになってるっていう。
これは面白い問題だなっていうことで、
ノート記事のほうにいくつかコメントが
返ってきてたと思うんですよ。
今のところ全体の雰囲気は
ウルフスタンのほうが見たいかなっていうことで、
話題になっていたんですが、
これはやっぱり今回の小川さんの記事に
引きずられてるだけじゃないかっていう説もあって、
こういう問いかけ方なんですけど。
メタに僕が文体で言うようにしてる。
こっちに票を入れるようにっていうのを
誘ってるような感じがして、
私もこのまま読むと、
最後にイギリスの学園に参加した時に、
イギリスの英語研究者たちに聞いたら、
どちらも微妙だがって言うんですか?
割とはっきりとではなく。
やっぱり聖職者が修道士だし、
なかなか楽しく読みこよっていう風には
ならなさそうだよねっていうのは万丈一致だった。
なるほど。
どちらかというと、
どっちとも飲みに行ったくない。
究極の選択だった。
死といえばっていう。
これを私自身は読んだ後に、
やっぱり音読してみたんだね。
両方バージョンを。
RHのほうがスタンダード版に近いので、
読み慣れてるっていうか、
その上で説明も聞きつつ、
副詞が多いとか、
エアラーで始まるとか言うと、
やっぱりこっちの人の方がもちろんそうかなっていうので、
自然誘われちゃうっていう話を、
今隣にいる加賀太さんとも
こないだしたところなんですが、
加賀太さんはどっちかというと、
RHのほうが。
そうなんです。
あ、そうなんですか。
今のところ、私もいろんな方にね、
この記事を読んだ後に聞いた中では、
加賀太さんがまず一人目のアルフリッジ。
それは聞きたいですね、ぜひ。
理由というか。
そうですね。
やっぱりこうやって、
知楽のときにサービス精神を出しちゃう人っていうのは、
お酒飲んだときに、
結構あることないこと言っちゃうんじゃないかなと。
いや、だけど飲んでないとは誰も証明できない。
確かメロメロでこれ書いてるかもわからないですよね。
なるほどね。
それは面白いポイントですね。
要するに調子が良すぎるんじゃないかっていう。
なるほど。
研究者がここで書いたときの文脈だと、
もちろん主の祈りだけを見てっていうよりは、
二人の他の作品で書いている内容ですよね。
そういうものも込みで。
世界観とかね、みんな知ってるんだよね。
思想とか、そういうものも込みだったんですけども。
なるほどね。
すごい面白いアルフリッジが、
別の人にあてた手紙が残ってるんですけど、
そこで家に訪問することになった、
世俗のすごく有力者なところ。
そしたら自分が思う以上の作品を勧められちゃって、
強要されちゃって、ああいうのは良くないみたいなことを
言ってるんです、アルフリッジは。
ウルフスターはそこまでのことは言ってないので、
きっちりしっかり自正ができるのはアルフリッジかもしれないですね。
なんかシラフっぽくは見えますね、アルフリッジ。
場合によってはウルフスターが疑わしくなってきたと思う。
文体の違い
そんな面白い意見ですね。
やっぱりウルフスター、両方知っていると
ウルフスターというふうに答える方も多いってことですかね。
彼は世俗との付き合いがすごく多かったので、アルフリッジに比べると。
アルフリッジは修道ですからね。
本当にずっと修道院にこもって教育と執筆をという人だったので、
ウルフスターも非常に世俗的な、ある種政治家みたいな形できた人なので、
そういう意味だと、もちろん非常に重要な地位にいた接触者なので、
基礎教の教えはしっかり守ってたはずですけど、
そうじゃないものに対しての許容もアルフリッジよりはあるのかなっていうのが僕の考えです。
そういう人もいるだろうみたいな。
そういう感覚があるのかなって。
やっぱり面白いですね。立ち位置とご分体が今の説明だと反映してるっていうか、
相関関係があるみたいなことで面白いですね。
そうするとね、飲みに行くのやっぱり。
というところで皆さんお考え。
これはなかなか究極のお問いで、面白いかなと思いますよね。
これを真に決めるためには、
やはり二人の軍隊を比較したり、
いく必要があるということで、
これはシリーズ化と言いますか、
今日読んだ部分が、むしろ初めて聞いた方は、
これが標準みたいな入り口になって、
アルフリッジをこれから読むと、
なんかつまんないなと思うかもわからないですね。
非常に簡潔でわかりやすいなと。
なるほど、そういう利点はありますね。
あと、韻文バージョンも韻文バージョンで。
韻文バージョンはまたリズムがひとつ違う。
同韻とか法英語のリズムにかなってるんで、
というところはありますね。
読むだけでも面白いと思います。
だけどこのエルディオンの対談を通して、
だいぶウルフスタンが一時期よりは、
アルフリッジ出ないくらいだよね。
一度、和田さんが記事にもリンク貼っていただいたりしたんですけれども、
ウルフスタン推しで行くのが面白いかなという。
私もやっぱり勉強のアルフリッジが基本っていう感じがずっとあったんですが、
聞いていくと面白い方法があるんだなということで勉強になりますね。
そうなんですよね。文学誌とか法英語の教科書みたいなのとか、
必ずウルフスタンもアルフリッジと同じように扱われてはいるんですけど、
もう一歩の踏み込みはほとんどないんですよね。
みんなアルフリッジばっかりで、
もちろん研究がウルフスタンの方が進んでないっていうのが一番理由なんですけど、
なのでこのエルディオンを出発点にして、
そこから狼医師さんを広めていくという。
研究を頑張られているのは狼医師さんということですね。
狼医師さんは英語語芸ハンドブックでも大いにお手伝いしていただきまして、
しかも地元の西メラに印刷名を上陸させたという。
そうなんですよ。
初、あれはXでも出させてもらったんですけど、
あれはうちの母なんですか?
お買い求めいただいたということで、
西メラ出身の小川俊さんがウルフスタンを売るというような形で、
私も勉強しながらこういう機会にお手伝いさせていただければと思っております。
このヘルビディア7月号、これはなかなかない質の記事なんですよね。
そうなんですよ。
ということで改めましてリンクも貼っておきますので、
お読みいただければと思います。
エルディオンのリスナーさんにすごく気を使って書いてくださってるんですよ。
なので完全にヘルビディアン仕様で書いていただいている書き下ろしということなんで、
こんな貴重なことはないということで、
一度これが出た後でお話ししたいなと思って、
意外と久しぶりですか?
久しぶりです。学期末で。
二人とも忙しくてみたいなことだったんですが、
これからもまたコーヒーとでというか、
細かいところもお酔いできるということで。
新しい初めての小英語シリーズになっていくと思います。
今日はその頭出しって感じですね。
ぜひ皆さんも小英語音読楽しんでいただければと思います。
特集記事と音読の重要性
ありがとうございました。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
申し遅れましたが、冒頭のチャプターに今日読み上げた
ウルフスタン版の主の祈りローズプレイヤーを含む
小川さんの特集記事、リンクを貼っておりますので、
そちらから飛んでいただければと思います。
そしてですね、このお聞きのエンディングチャプターにも
また別のリンクを貼っております。
小川さんの特集記事を紹介するヘルディオ配信ということで、
実は私が一人でお話したことがあるんですね。
1501回、主の祈りで味わう小英語の文体
ヘルビディアン、7月号掲載小川俊さんによる渾身の記事ということで、
この記事自体を紹介して読んでくださいという
出身の配信会をとっておりますので、
お時間のある方、こちらも併せてお聞きいただければと思います。
冒頭にも述べましたが、何せ小川さんはウルフスタンの専門家です。
専門家の口からですね、そのウルフスタン版のローズプレイヤーの音読の読み上げですね、
こちらを聞くことができるというのもなかなかない経験かと思いますし、
この前後に小川さんと私、いろいろと話をしたんですけれども、
ぜひですね、今後もこのシリーズと言いますかね、
この特集記事に基づいてローズプレイヤーの小英語版などを解説する回、
いろいろとお届けしていきたいなというふうに気持ちが一致しておりますので、
遠からずお届けできるかなというふうに思っております。
ぜひですね、今回の音読会につきまして何なりとコメントをお寄せいただけますと、
我々の士気も上がるということでですね、皆さんのお力をお借りしたいと思っております。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、
あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
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それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように。
英語式研究者のほったりうちがお届けしました。
また明日!
35:28

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