2025-09-17 12:26

#1571. khelf 大学院生の研究テーマ

▼緊急告知! 2025年6月18日に本が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


- ぜひ Amazon よりご予約ください:https://amzn.to/4mlxdnQ

- 詳しくは研究社のHPをご覧ください:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10135166.html

- 7月13日(土) に朝日カルチャーセンター新宿教室にて著者3名が記念出版記念講座をハイブリッド開講します.詳しくは https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8388868 をどうぞ.


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の10号が公開されています


- 第10号(2025年7月28日):https://note.com/helwa/n/nb4e7746663b5


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2025年第2四半期のリスナー投票が7月10日までオープンしています


- 投票会場:https://app.sli.do/event/weRify7g2SvDa89mZh7k1A


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

https://twitter.com/i/communities/1679727671385915392


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

khelfゼミ合宿では、大学院生たちがそれぞれの研究テーマを紹介し、英語学や歴史に関する多様なトピックについて発表します。参加者たちは各々の研究に独自の視点を提供し、活発な意見交換が行われています。

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハードブックの著者のホッタリュウイチです。
英語の語源が身につくラジオheldio、英語詩をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は9月17日水曜日です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
ゼミ合宿の概要
本日は、khelfのゼミ合宿最終日となります。
いやー、1日目、2日目とですね、大学院生そして学部生の研究発表を
計27名分ほど見たことになります。かなりハードな日程でした。
今回はその中からとりわけ、大学院生の研究テーマについて取り上げたいと思います。
今回ゼミ合宿に出席した大学院生は7名なのですけれども、この7名がどんな研究をしているのか、
khelfの様々な活動でも活躍されている方々ということでですね、このheldioでもご紹介しようと思った次第です。
どうぞよろしくお願い致します。 khelfゼミ合宿の3日目です。
おととい、昨日とですね、千葉県茂原のある宿にて、
khelfゼミ合宿2025を開催しているところなんですが、基本的にはですね、出席している大学院生、学部生の個人研究発表の中間報告を行ってもらう
ということなんですが、今回は総勢ゼミ制27名の研究発表を聞くことになりました。
初日と、そして2日目の午前中は主に大学院生による研究発表ということで、
じっくりとみんなで学ぶ機会を得たわけなんですけれども、
khelfで活躍する大学院生、それぞれがどのような研究テーマを抱いて研究しているのか、これについて今日はお話ししたいと思います。
7件ありますので、その研究テーマを読み上げていきたいと思います。 まず1つ目です。
中英語記の印文作品における複合数詞の選択とその要因。
こちらは、21のような2桁からなる数詞。
現在では21というわけですけれども、かつては1&20であるとか、20&1のような言い方も可能でした。
このあたりの統合論、とりわけ中英語記の印文作品において見ると、どのようなバリエーションが確認されるのか、このあたりに注目した研究です。
2つ目、英語におけるwhat x is x、表現の仕様と発達及びその理論的示唆。
いわゆる トートロジーの話です。
同語反復と 呼ばれたりもしますが、今回は、what x is x、xであるものは xであるという、言うまでもない トートロジーです。
このような表現がいつ現れたのか、そしてなぜ 現在あるような意味、語用論的意味を帯びるのか、このあたりに注目した研究となります。
3つ目、 古英語から初期中英語にかけての遠い接続詞の導く節の語順変化。
これは、&で結ばれる2つの節があった場合、A&BのBの方です。
このBの語順が、古英語では典型的にSVOだったのか、SOVだったのか、
はたまた、前の部分、Aの部分と主語が同じ場合には、Bでも主語が省略されるわけですが、その場合には、&の後はVOなのか、OVなのか。
いろいろと考えるべき 統合的パラメーターが多いことで、なかなか簡単ではない 研究テーマです。
こちらに挑んでいる大学院生がいるということなんですね。
次、4つ目です。
ウィリアム・セッセル、ロード・ヴァーリーの自筆総項と印刷本における語源的つづり字の比較、と題しまして、初期近代英語記のウィリアム・セッセルの書いた自筆総項をコーパスとして、語源的つづり字がどのように扱われていたかに注目する研究です。
語源的つづり字、エティモロジカルスペリングといえば、ダウトのBなどの話題が想起されますが、このウィリアム・セッセルが印刷本ではなく、その前段階である自筆総項の段階、手書きの文字の段階ではどのようなスペリングを使っていたのか。
これは、広く印刷本のコーパスに頼る研究とは一線を書くしておりまして、自筆総項、つまり自分の手で書いた場合に、では語源的つづり字はどのように立ち現れてくるのか、来ないのか、この辺りを詳細に見ていく、そんな研究ということになります。
5点目です。動詞の自動詞化を伴うprepositional verbsの発達。
ということでですね、これもまた魅力的なテーマです。時代としては近現代英語、主に現代英語ということになるんですが、
自動詞化という問題と、全知識を伴った動詞、これprepositional verbsというふうに呼んでいるんですが、これはおそらく密接な関係にあるのではないか、と仮説を立てて追求していく、そんな研究となっております。
そして6つ目、妨げるの意を持つ動詞の性質比較ということで、こちらも現代英語に関する類義語の話題と言っていいと思います。
prevent、block、impedeなどをはじめとする妨げるを意味する類義語を集めまして、その語法がどうなっているかということを調べるタイプの研究です。
最後に7つ目、加算不加算の区別はなぜあるのか。 これなどは英語に関する素朴な疑問と言っていいですよね。
この問題、実は現代英語では加算不加算名詞の区別があるということで注目されるわけなんですけれども、どうもですね、昔はこの区別が今ほど明確ではない。
では、いつ今のように明確に分けられるようになったかと言いますと、判断基準も非常に難しいものがあるんですけれども、全体としては中英語後期から初期近代英語期にかけての時期にこの区別が先鋭化したと言えるのではないかと。
これは本当に大きなワクワクする問題なんですが、ケルフのメンバーの中にはこのような問題を扱う大学院生もいるっていうことなんですね。
合宿の感想と今後
7つ読み上げてみました。他にも今回の合宿には参加していない大学院生もいますので、
ほったゼミ、大学院レベルでもなかなか盛り上がっているわけです。
そしてもちろん学部ゼミも今回合同でですね、ゼミ合宿をした次第なんですが、そちらの方が数は多く大変にぎやかな
合宿となりました。 1年に一度の大イベントと言っていいものですが、
今年もですね、 まだ3日目の朝ということで終わっていないんですけれども、
初日2日目は大変充実した2日間を送ることができました。 これからもケルフよろしくお願い致します。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。 いかがでしたでしょうかね。
今年度のゼミ合宿2泊3日続きましたが、終わりに近づいてきております。
先週末から今週にかけてですね、本当に イベントが相次いでおります。ヘルカツイベントと称してもいいですね。
英語しライブ2025が土曜日にありました。 そして1日明けて月火水と今回お聞きいただきました
ケルフのゼミ合宿も続きました。 私自身のヘルカツもこのように
ヘルアのメンバーであったりケルフのメンバー、 みんなに支えられて
なんとかかんとか展開できているということがあります。 このヘルにお聞きの皆さんにおかれましても是非
このケルフの活動及びヘルアの活動も含めて 引き続きご協力ご支援いただければと思います。
この数日あまりにバタバタしていたために 昨日のヘルアはですね
予定通りにお届けすることができませんでした。 代わりにですね、今日
いずれかのタイミングでヘルアの方もアップしたいと思いますので 是非ですね、そちらお待ちいただければと思います。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
Voicyのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。 SNSでのシェアもよろしくお願い致します。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように。 英語子研究者のほったりうちがお届けしました。
また明日!
12:26

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