交通事故と物品損害
弁護士のキタガワです。YouTubeやTikTok、あとはテレビ番組などで法律の解説をさせていただいております。
さて、交通事故シリーズですね、話がだいぶね進んでいってるんじゃないかなと思います。
物損、物の損害について、これまでね丁寧に解説しております。
前回はですね、いわゆる評価損害、格落ち損害ですね。
新車を買ったのに、直後に事故に遭ってしまったということによって、修理をすることによって、
あの査定額、評価額が下がっちゃった。ふざけるなよ、ということで、その差額を請求できるのか、みたいなお話をさせていただきました。
事故者扱いになるのが、実はその車両の骨格部分ですよね。
コアとなる部分が傷ついて凹んでしまった、修理、交換をせざるを得なくなった場合ですね、そんなお話をさせていただいたかと思います。
ドアの部分を少し擦ってしまったぐらいとかね、ボンネットとかね、あのバンパーがちょっとね、あの凹んでしまったぐらいでは、これはですね、まあ言ってみれば法律上のと言いますかね、
事故者扱いにはならず、そこのですね、評価損害というのは限りなく認められないという感じになっちゃうのかなと思います。
さて今日はですね、いわゆるその車両とかね、自転車、車、オートバイなどの、乗り物以外の損害、例えばね、車乗って事故に遭いましたとかっていう状況の時にね、
そのね、修理代とか交換、買い替え費用みたいなのがあるね、これはね、勿論弁償の対象になりやすいということですけども、その車に乗せていた、積載していたパソコンとかね、
損害立証の難しさ
スマホ、身につけていた洋服、こういった車、乗り物以外の損害も弁償してくれるのか、というところについてお話をさせていただきたいなと思います。
もちろん、今回の事故と直接の関連性ですね、相当因果関係のある損害であれば、これは乗り物に限らず、パソコンであろうが、スマホであろうが、例えば高級デート時計が傷ついちゃったであろうがね、
例えばそれこそ後ろに乗っていたね、ワンちゃんネコちゃんがね、まあね、想像もしたくないけど天国に行ってしまったみたいなことによるね、そのものの損害ですよね。
洋服が破れちゃったみたいなことについても、事故と直接の関連性がある損害という場合には、弁償の対象になるということなんですよね。
ただ、この立証、証明の仕方というのが非常に難しかったりします。
洋服とかはね、一目瞭然じゃないですか。
ビリビリに破れている服を着るっていうのはね、ダメージジーンズとかね、以外はあまりないと思いますので、
その事故の当日に服を着ていて、で、事故にあったら、その後破れていた、汚れていたら、まあそりゃ事故のせいだろうっていうふうにね、
まあ簡単にね、証明はしやすいのかなとは思います。
ただね、本当にね、あの車の中にね、パソコン載せていたんですか?
スマホの画面ね、あの今回割れちゃってますけど、本当に事故のせいですか?
もともとスマホの画面割れてたんじゃないんですか?みたいなね、
ちょっと意地悪なね、加害者側の保険ね、会社の担当者はね、まああまりいないかもしれませんけども、
まあその辺ですよね、結局事故前は綺麗だったの?事故前はあのね、傷ついてなかったの?みたいなところっていうのが、なかなか証明しづらいなというのがあります。
ね、なので今回の事故と直接の関連性があるの?っていうところは、ね、場合によっては揉めたりするのかなというところでございます。
ですので、まあその客観的な状況をですね、きちんと加害者側の保険会社の方に説明してね、
高級品の賠償
はい、事故の時にね、運転している車の助手席のカバンに、えーね、えーなんでしょうね、あのカバン載せていて、で、大事なね、商談で使うノートパソコンを入れていましたと。
当然問題なく動いていましたと。で、いついつぐらいに買って、ね、まだ問題なく新品でね、動いていますと。
で、それが動かなくなっちゃいました。画面が割れちゃいました。液晶がへこんだ感じになっちゃいました。
というのを丁寧に説明して、相手の保険会社さんに交渉していくという感じですかね。
あとはね、腕時計とかもそうですし、まあさっき言ったね、ペットの損害とかもそうですね。
えーそういったのも、まあきちんとこういう状況なんですよ。それが事故の件でこんな感じになっちゃったですよ。
で、事故の衝撃と、今回の傷ついたところで矛盾しない、ね、傷になってますよ、へこみになってますよっていうところをきちんと、ね、説明していって、
まあそれはそうですね、って思ってもらうというのが大切なんじゃないかなと思います。
で、当然ね、例えば高級ブランド品ですよね。あのカバンを入れて、ね、あの載せていたのに、なんか傷ついてしまったとか、ね、なんか自分の血がついてしまったみたいなところがきちんと証明できれば、
これね、当然高級ブランド品であろうが、まあ高級腕時計であろうが、きちんとね、弁償の対象になってくるというところなんですけども、
注意していただきたいのは、弁償してもらえる金額っていうのはね、購入した時の金額ではなくて、現時点、事故にあった当時の時価ですよね。
はい、それがどのくらいなのかというのを、ある程度、ね、アバウトになっちゃうんですけども、算出しながら決めていく。
まあ新品の、ね、例えば7割掛け8割掛けみたいな、ね、あのだいぶ年季が入っているものであれば、もう少し、ね、
パーセンテージは少なくなっていくのかなというところなんですね。まあなので、まあ例えばね、あの時計してましたとか、ね、えっとiPhone、ね、あの使ってたのが、なんかお釈迦になっちゃいましたみたいなところの証拠を集めていくというのが大切ですよね。
はい、自分が着ている、服身につけているね、あの装飾品が何年に発売された、どこどこのブランドで、その時ね、定価がいくらだったのか、ね、まあ領収書持っていればね、もちろんいいですし、ね、
で、それでどのくらい使っていたのかっていうのをね、しっかり証明していくという感じでございます。
まあ領収書ね、持ってるのなかなかないね、残してるのってなかなかないですから、ね、あの過去のね、インターネット、ホームページから検索したり、
あとはね、そのヤフーオークションとかメルカリでね、どのくらいの金額でね、今相場で売られてますみたいなところを、ね、まあドンピシャーの方があればいいですけども、近いものを探していって、
まあこれぐらいの金額なんじゃないんですかと、ね、それでまあ自分でね、その後何年間ぐらい使っていたから、まあいわゆる経年劣化して、ね、あの例えば5年使ってたら、ね、
3割掛け、4割掛け、5割掛けとかね、みたいな感じになってくるのかなというところでございますね。
まあ新品直後の場合はもう当然ね、もう少しね、7割掛け、8割掛け、9割掛けにもなってくるのかなというところでございます。
もちろんね、あの全額払いますって言ってくれるね、ところもありますけども、まあやっぱりね、例えば、ね、あの新品の腕時計を買いました、
で、何百万もするものを事故にあっちゃって、完全にお釈迦になっちゃいました。新しいの取り替えてくださいって言ったとしても、それはね、なかなか、いやすいません、ちょっとね、あのメンテナンス費用、修理費用だけしかお支払いしません、みたいなことにはなっちゃうのかなと思います。
あとはね、まあペットがね、あの例えば後部座席にね、乗っていてね、で、あの後ろからツイートされちゃってね、まあ残念ですけども天国に行ってしまったみたいな、
そういったのがね、あったりします。で、これはですね、なかなか数字としては評価しづらいんですよね。
というのも、あのやっぱり動物ですね、というのはあくまでね、まあ家族なんだけど、物っていうね、もう扱いをするんですよ、法律的には。
まあなので、なかなか、あのね、ワンちゃん大切なね、家族パートナーなんだけども、まあ購入した時の金額とかね、はい、そういったところが逆算していって、で、購入した時がね、いくらで、で、購入した年月からこれぐらい経ってますので、みたいな感じになってくるのかなというところですかね。
まあなのでね、最初の方でも言いましたけども、事故にね、あった時はどういったものが壊れてるのかな、というのをね、しっかり把握しておくというところでございます。
助手席にノートパソコンね、載せてました。スマホが割れてます。腕時計がこんな感じで傷ついてます、みたいなのは動画だったり写真でね、まあ冷静になってね、あの記録残しておいて、それがね、後で証拠として生きてくる場合もありますので、
そういった客観的な証拠作りというのがめちゃくちゃ大切でございます。事故にあった時はね、本当にテンパると思うので、
あ、そうだそうだね、あの北川弁護士が言ってたね、今のうち動画撮影しておこう、みたいな感じで、まあ起点を聞かせてね、まあいろいろね、あの証拠を確保しておくというのがいいんじゃないかなと思います。
まあ私もですね、そういったその客観的資料に基づいて、相手の保険会社さんと交渉していく感じになりますので、その辺のね、資料を集めるのにご協力いただく感じになるのかなと思いますね。
まあ金額とか、まあそういったですね、交渉の流れとかね、こちらのね、意図通りにはなかなかならないんだけども、交渉の一つとして、まあ主張できるものは主張していくというのがいいんじゃないかなと思います。
最後までお聞きくださりありがとうございました。また次回一緒に勉強していきましょう。