1. 弁護士キタガワの身近な法律勉強会!
  2. [はじめての交通事故#14]自動..
2025-09-10 12:29

[はじめての交通事故#14]自動車保険会社の「メカアジャスター」って何者?

サマリー

このエピソードでは、交通事故に関する法律や自動車保険会社のメカアジャスターについて詳しく説明しています。メカアジャスターは、事故車両の修理費用を適切に評価する専門家であり、その役割や重要性について述べています。また、自動車事故における損害賠償の重要性や、修理費用の算定、トラブルに関する情報も提供されています。

交通事故と損害賠償
弁護士のキタガワです。YouTubeやTikTok、あとはテレビ番組などで法律の解説をさせていただいております。
さて、連日ですね、交通事故シリーズお話をしています。ようやくですね、前回からですかね、具体的なそのものの損害についてお話をさせていただいております。
ただね、あの前回はすごく導入部分と言いますか、いわゆる損害賠償請求、弁償してもらうというものの一般的な考え方ですね。
事故が発生して、それに損害があって、その間に、両者の間に相当因果関係といって、直接の関連性かな。
これから説明しますけども、ちょっとね、傷がペコって凹んだだけでね、車の後ろの部分とか横の部分も全部修理するっていうのは変な話ですよね。
はい、そういった過剰な請求を、過剰な弁償を避けるためにも、この相当因果関係、事故と直接の関係のある損害しか弁償されない、それを弁償すれば足りるよというふうになっています。
これを覚えておいていただきたいなというところでしたね。
あともう一つは、この物件損害というのは、大幅な金額アップが時段交渉によって認められるかというと、なかなかそれは難しいということでございます。
どうしても修理費はいくら、新しく車を買ったらいくらってカチッカチッと数字で決まってくるじゃないですか。
そういったものの場合は、相手の保険会社も思いっきり低く金額を提示してくることはないので、決められた金額で交渉、時段をしていくというのが割と多いんじゃないかな、みたいなお話をさせていただいたということでございます。
ですので、事故が起きてしまった、起こされてしまったことによって、被害者さんは警察の方と連絡を取ったりとか、有給を取って、車の修理に行ったりとか、時間を取られたり、ストレスも溜まりますよね。
そういった時間とか精神的なものっていうのは、車の損害、物件損害に関しては弁償がなかなかしてくれないよというところでございました。
さて、ようやくですね、今回からいよいよ、細かいものの損害に対しての細かい項目について、1個ずつ解説をしていきたいなと思います。
まずはですね、とにもかくにも修理費用、これについてお話をさせていただきたいなと思っております。
実際、交通事故が起こった時に、事故に遭ってしまった被害者側になった時に、車を修理したいですよね。
修理費用がどのように算定されるか、計算されるか、みたいなところのお話をしていきたいなと思います。
一般的には、自分が交通事故の被害者の場合ですよね、事故になってしまった時に、その車の修理費がどのくらいかかるのかなというのは、修理工場に出してもらったり、ディーラーさんのところに持って行って、みたいなことになると思うんですけども、
これは、その事故の被害者の方もチェックをすることになります。
修理は、ディーラーさん、さっきも言った通り、あとは修理工場の方に壊れた車を劣化して持って行ったり、あとは自走してね、入庫して倉庫に入れて、
そこで、修理、どのくらいなのか修理をしている最中に、相手の保険屋さん、相手の加害者側の自動車保険屋さんも、修理額がどのくらいかかるのかというのをチェックすることになります。
これをですね、メカアジャスターという風に言っているところが多いんじゃないかなと思います。
アジャスト、チェックするみたいな、調整するみたいなことですよね。
はい、これは全然覚えなくていいですけども、事故の加害者側の保険屋さんですね、メカアジャスターという専門の人が事故車両をチェックしてね、
へこみ具合がどのくらいなのかなとか、ひっかき傷のね強さどのくらいかなとか、何地の方向からぶつかってね、このような傷がついちゃったんだなぁというね、
本当にもうめちゃくちゃわかる、もうプロの人たちですよ。が、細かく細かくチェックして、まあ適切な修理金額っていうのがこのぐらいなんじゃないですかね、というのを、
まあ当然ね、修理工場も自分の判断でもやっていきますし、あとはメカアジャスターさんとも、まあね、話し合いをしながら進めていくということになります。
でですね、あの事故のね、当事者双方に責任がある場合、例えば追突事故でね、10対0、こっちが悪くないとかじゃなくて、こちらも被害者だしね、
ただ一部責任があるみたいな感じというのは、相手の自動車保険会社のメカアジャスターもチェックをしますし、こちら側ですね、はい、まあ事故の被害者側と言っていいんでしょうかね、
自動車保険会社のメカアジャスターさんもね、車のチェックをして、こんな感じで傷ついちゃってるんですね、みたいなところを細かく写真を撮ったりチェックをしていくというところになっていきます。
で、お互いのね、まあ見積もりを出してね、どのぐらいなのかっていうのを確認をして、で今回の事故の物件損害、
過剰請求のリスク
まあここの修理ポイントこれをこれをこれを直すんだとしたら、だいたいこのぐらいの金額ですよねというふうに、お互いの意見を照らし合わせて、このぐらいが相場ですよねというふうに協議をしていく、決定していくということになります。
これを協定、協力して定めると書いて、協定みたいな感じですね、協定を結ぶということになっていきます。
ですね、まあこのメカアジャスターさんの意見、まあだいたいね、修理費用の相場このぐらいですね、っていうね意見が出た時に、これがですね、まあ覆えるってことはほぼほぼちょっと厳しいのかなと思っています。
ね、アジャスターさんって本当にもう車の事故、何万件も見てきて、修理費用どのぐらいかかるのか、この傷だとね、何時方向のところからぶつかってきて、でね、どんなぐらいの衝撃だったのかっていうのも本当に
把握している感じなので、まあほぼほぼ正確な見積もり、このぐらいの修理費用で足りるんじゃないですか、というのが、まあおおよその見当がわかっているということなんですよね。
ですので、例えばね、ご自身がね、事故を起こされてしまった被害者ということになったとしましょうか。でね、まあ車のね、修理費用ですね、例えば知り合いのね、
板金屋さんとかにね、修理屋さんにお願いして、ね、ちょっとね、あの横のドアがね、一部パコッと数センチほど凹んでるんだけど、ね、ドアごと取っ替えちゃってくださいと、ね、で、もうその費用も、あの相手の保険会社に請求するからとかね、あとはこういったね、あの細かい傷、ぶつかってしまった傷が5センチ程度の横傷なんだけどもね、
まあここの部分だけ塗装すればね、足りるんだけど、なんかこうね、あの色がちょっと変になっちゃうと変、もうおかしいから、もう車両全部ね、塗装してください、全塗装してください、ね、全部色を塗ってくださいと、ね、で、相手の保険会社に請求すればいいから、みたいな感じでね、もう反対側も前も後ろも全部塗ってもらう、その金額全額請求しようという風に、ね、知り合いの板金屋さんにお願いして、結託してね、やったとしても、
相手の自動車保険会社のメカアジャスターは、いや、そこまでね、必要ないでしょ、ね、全塗装なんかする必要ないでしょ、ドアごと取っ替えるなんてありえないでしょ、過剰な修理ですよね、ということで、拒否されちゃうということになるんですよね、はい、ですので、
皆さんですね、まあ事故にね、かこつけて、もうしめしめと、で、今回の自動車事故でね、左側のドアが傷ついちゃってるんだけど、ね、えー、例えばもう5年前に、ね、もうかなり前にガードレールにね、えーと、擦ってしまって、前の部分をね、擦ってしまって、そこも合わせて塗装しちゃえ、みたいな形でやっちゃうと、それはさすがにね、相手の保険会社が、そのね、前の傷というのは、ね、今回の事故とは関係ないですよね、
それは一切支払いませんというふうに、完全に拒絶していくということになっていきます、これが前回説明した、自動車事故が発生しました、違法行為ですよね、不法行為、そして損害が発生している、ね、その損害との間に直接の関連性、相当因果関係が認められる損害しか、相手の保険会社は弁証してくれないということになります、ね、えー、もうね、数年前のかすり傷みたいなところについては、
もう弁証もしてくれませんし、ね、左側のドアがね、ちょっと凹んでるだけなのに、ドア、全部のドアを全特価するみたいなことはありえないよ、ということですよね、はい、ですので、まあ数年前にね、あの一時期話題になった、
某、ね、えー、なんちゃらなんちゃらというね、あの車屋さんがありましたけども、ね、えー、例えばドアがね、数センチへこんだぐらいの時に、ね、なんか靴下にね、ゴルフボールをね、たくさん入れて、ガシガシというふうにね、違ったところをガンガンガンガンやったとしてもね、で、それをプラスアルファで修理、代を払えというふうに言ったとしても、それはさすがに相手の保険会社のメカアジャスターは、もうお見通しです、はい、なので、ゴルフボールをね、あの靴下に入れてガシャガシャね、ぶちぶち当てないようにしていただきたいなと、
思っております。こういった感じでですね、相手の保険会社のアジャスターがね、事故の車をね、ちょっとチェックしてね、正確な見積もりを出してもらって、それに基づいて相手の保険会社が修理費、お支払い、これ、弊社がお支払いする修理費については、このぐらいの金額になりますというふうに提示されるということですね。
ただね、もちろんアジャスターもね、あのね、人間なので、毎回毎回ね、あの適切な、あの完璧な修理費用をね、算出できるとは限りません。ね、間違えちゃうこともあるかもしれません。
ね、なので、ね、あのその提示された金額がどう考えてもおかしいと、ここも傷ついてるし、ここについても今回の事故でね、あのね、損傷してるのに、今回のね、相手の保険会社のメカアジャスターが全く見向きもしてくれないみたいな、ちょっとおかしいんじゃないのというふうになる場合があります。
ね、そういった場合には、ね、こちらはじゃあもう訴えていくしかない。もう裁判を起こして、こちらも例えばね、協力してくれる、ね、修理業者とか、場合によっては自分の保険会社さんに協力をいただきながらですね、ここも事故によって起きた傷なんですけど、相手の保険会社が全然、ね、あの対応してくれないと、ね、相手の保険会社は20万円しか修理費を出してくれないんだけども、本当は40万円だみたいな感じで、ね、こちらも資料をそろえて、
バチバチに争っていって、で、裁判官がどっちの主張が正しいんだろうみたいなことをジャッジしてもらうという感じになります。
ですので、必ずしも相手のね、保険屋さんのアジャスターの修理の見積もりに拘束されることは、まあないんですけれどもね、もう納得いかなければもう裁判で戦うしかないんだけども、
それをですね、もう反論していくというのは、まあ結構あの大変なのかなと、当然ね、向こうは本当に百戦錬磨なので、適切にね、チェックをしているということなので、相手の保険会社はこれ以上はね、認められません。
20万円以上は払えませんよ、みたいな形で、もう向こうはね、完全に拒絶することになってくると思いますので、ね、ここら辺はもう骨の折れる作業になっちゃうんだけども、
もう弁護士に正式に相談して、裁判を起こしていくとか、そういう感じになってくるんじゃないかなと思います。
メカアジャスターの役割
以上、ちょっとね、修理費用について、まあどういった形でね、あの算定されるんだろう、みたいなお話をさせていただきました。
最後までお聞きくださりありがとうございました。また次回一緒に勉強していきましょう。
12:29

コメント

スクロール