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2025-03-16 09:01

#14 ふたつの国籍を持つ子のためのメモリアルボックス

大切なエピソードを共有してくださるお客さまには
感謝の気持ちでいっぱいです。
そこからの気付きが、自分の経験と重なって
またひとつ考えが深まりました。

#国籍 #子育て #家族 #思い出
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こんにちは、hattoです。私たちは、家族の絆をより濃く、より強くをコンセプトに、夫婦でお店をやっています。
このチャンネルでは、商品の裏側や試行錯誤の過程、私たちがショップを通して大切にしている考え方や気づきについてお話ししていきます。
家族のための雑貨屋さん、今日は14回目の放送です。
少し前までは春のような暖かさでしたが、ここ数日また冬に逆戻りしたみたいな寒さになっている大阪なんですけど、
まさに三冠四温みたいな感じですよね。ちょっと寒い日が数日続いて、また暖かい日が続いてみたいな。
なんかこういう三冠四温とか、昔の人が考えた言葉っていいなってよく思ってて、
こういう四字熟語に限らず、季節の言葉、季節を表す言葉とか、なんか短い表現で伝えるっていうのがなんかすごいいいなっていつも思ってて、
この時期だったら、1月は行く、2月は逃げる、3月は去るとか、なんかすごいですよね、この短い言葉で表現しきっているっていうのが。
それがこの時代も違う私たちも、なるほどって思うっていうのがなんかすごいなって思います。
では今日の本題は、以前メモリアルボックスを注文してくださったお客様の話をちょっとしてみようかなと思っています。
メモリアルボックスを簡単に説明させていただくと、ハートの商品の一つなんですけど、
お子さんの例えばファーストシューズとか思い出の品をまとめて保存しておくボックスになります。
ハートのメモリアルボックスは切り箱なんですけど、表面にお子様のお名前と出生情報を刻印するっていうふうな商品になっていて、
それを買ってくださったお客様の話なんですけど、その方はお孫さんのために注文してくださったんですね。
娘さんがアメリカ人の方と結婚して、今はアメリカで暮らしていらっしゃるそうなんです。
その間に生まれたお孫さんなんですけど、その子は日本とアメリカ2つの国籍を持っているそうなんですね。
お孫さんが大きくなったら、どちらかの国籍を選ぶ時が来るそうなんです。
そのお客様はきっとアメリカ国籍を選ぶんだろうと思っているっていうふうに教えてくださいました。
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住んでいるのはアメリカだし、娘さんの方針もあって、ほとんど英語で生活していて、
日本語っていうのはあまりわからないそうなんですね。
でも日本に一時帰国した時には、短い期間でお孫さんはどんどん日本語が上手になったりとか、
島次郎のアニメを見るのを楽しみにしてたっていう話もされてて、
日本でのお孫さんとの時間っていうのが、とても特別なものだったのかなっていうふうに想像してたんですけど、
そのお孫さんの名前はアメリカで馴染むような音のものだったんですけど、漢字もちゃんとあったんですね。
メモリアルボックスにはその漢字のお名前を刻印しようということになってて、
普段はファーストネームだけを刻印してるんですけど、
そのお客様の希望もあって、苗字も入れて刻印をさせていただきました。
その中に何を入れるかっていうのも教えてくださって、
お孫さんのために書いた随筆、エッセイみたいなものですね、
とか、いつか渡してあげたいもの、そういう大切なものを収める予定ですって、
それを宝物として残したいんですっていうふうに教えてくださいました。
その方ははっきりとはおっしゃらなかったんですけど、
日本にもルーツがあるっていうことをお孫さんに知っていてほしかったのかなっていう気がしています。
このエピソードを聞いた時に思い出したことがありまして、
私の大学時代の友人のことなんですね。
彼女は在日韓国人で、
韓国人としての誇りみたいなものをすごく大切にしているように私には見えていて、
例えばみんなで浴衣着ようっていう話になった時も、彼女はチマチョゴリを着たんですね。
とか、将来は絶対に韓国人と結婚するっていうふうにも言っていて、
まだ19歳とか20歳ぐらいだったと思うんですけど、
それはなぜかっていうと、子供が生まれた時にその子が自分は何人なんだろうって悩まなくてもいいように絶対にそうするって決めてるっていうふうに話してたんです。
でも当時彼女が好きだったのは日本人の男の子で付き合っていたんですけど、
彼女は日本人なんですけど、必ず別れが待っているお付き合いっていうのにすごく苦しんでいるようにも私には見えてました。
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と同時に、私は彼女の気持ちがいまいち理解できなくて、
国籍なんかより別に気持ちの方を大事にすればいいのになっていうふうに思ってたんですね。
そういうふうに感じてたんですけど、
でも私は両親2人とも日本人で、日本で生まれ育って、旅行以外で海外に行ったこともないっていう国っていうアイデンティティについて深く考えたことって全くなかったんですね。
だから彼女の葛藤みたいなのを全然理解できていなかったんだろうなって思うんですけど、
今回このメモリアルボックスのお客様の話を聞いて、ちょっと通じるものを感じた気がして、
うまく言葉にできないんですけど、
アイデンティティ、国のアイデンティティみたいな国籍のアイデンティティって生まれ持ったものがあって、
その周りの環境、生活環境みたいなものがあって、
その時々の個人の選択、
どういう風に生きていくかっていう選択とか、
そういういろんなものの間で揺れ動いてるんだろうなっていう風にちょっと感じました。
彼女がチマチョゴリを着るっていうことと、
そのお客様が2本目のメモリアルボックスを作るっていうこと、
この2つって意味合いが似てるなって思ったんですけど、
なんかこれって文化とかルーツを残そうとする行為なんじゃないかな、
その存在を示す行為みたいな。
チマチョゴリを着ることで、2本目のメモリアルボックスを作ることで、
その文化やルーツの存在を示すっていう、
なんかそういう風に感じました。
たまにこうやっていろんなお話をしてくださるお客様がいるんですよね。
それが私自身の記憶とか経験とつながって、
なんかすごい気づきがあったりとかして、
本当に学ばせていただくことが多いなっていつも思います。
今日も最後まで聞いてくださってありがとうございました。
ぜひいいねやフォローしていただけると嬉しいです。
ではまた、ハットでした。
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