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こんにちは、英語指導メンタリストのはじめ先生です。
このチャンネルでは、思考を変えることによって、英語力と人生を劇的に好転させる秘訣についてお伝えしています。
AIの影響と研究結果
今日のテーマは、AI時代に私たちが既に失いかけているもの、というお話です。
つい先日のネットの記事にあったんですけれども、
ある研究結果によると、AIは人間の思考を禁止化している、というような論文が出ていました。
それはマサチューセッツ工科大学、いわゆるMITですね。
その研究チームによって、ある実験が行われてですね。
アメリカの大学進学的テスト、いわゆるSATというものがあるんですけど、
その形式に順次で、ある論文を書かせるという実験をしたんですね、学生さんに。
そのテーマが、人々に真の幸福をもたらすために、私たちの言動は他者を益するものでなければならないか、というね。
英検一級とかの論文に出てきそうな感じのテーマなんですけど、
それを小論文を何人かの学生に書けというふうにテーマを出したらしいんですね。
その時に被験者を3つのグループに分けたらしいんです。
1つ目は、論文を自分の頭で書けと。
2つ目は、Google検索をしてもいいから、それを使って書けと。
3つ目は、いわゆるChatGPTの使用を許可した、というようなことなんですけど、
それの間に、学生たちは電極を埋め込んだヘッドセットを装着して、それぞれの頭脳活動を測定したらしいんですよね。
そうやってやってみたら、自分の頭で考えたグループ、そしてGoogle検索をして、
それをもとに、自分で論文を構成したグループに比べて、
ChatGPTを使って書いたグループの人たちの頭脳の働き、これが非常に低かったというデータが出たということなんですよね。
思考力の低下
でもこれ、皆さん何かわかるような気しませんかね。
最近、私たちも本当にいろいろ考えるのが面倒だから、ChatGPTに丸投げして考えてもらうということをやっているんですよね。
一つの文面を作るにしても、自分であれこれ考えるようにChatGPTにこういうので適切な文章を作ってといえば、
それなりのものができてしまいますよね。
なんだけど、やっぱりそれって考えなくなるよねという感じだし、
ChatGPTの大規模言語モデルという特質を考えても、
これまでみんなが散々言ってきたことの中で最も妥当性が高いであろうというような平均点みたいなものを出してくるわけで、
完成度はまあまあ高いんだけれども、誰が書いても同じような文章になってしまいやすいというのはありますよね。
ChatGPTもだいぶ進化したので、最近はそうでもないかもしれないんですが、
出てきたばっかりの頃はね、いかにもChatGPTっぽいような文章がそのままブログとかですね、
あるいはインスタグラムの投稿の中で見えて、これもういかにもAIだなというのが、
なんとなくみんなも感じられるようになってきているんじゃないかなと思うんですよね。
で、そのAIを使うことによって我々の脳の活動の何が一番減少してしまうのかといったときに、
やっぱりこれね、想像性が失われるということにもなりかねないと思うんですよね。
まあ自分のやっぱりね、後まで考えるのを放棄してAIに考えてもらうというようなことをすればですね、
自分で考えるということをしなくなるわけですから、
それはまあ脳の活動も弱くなってくるだろうなという感じがするわけです。
簡単に言えばね、昔は人間は移動手段とすれば歩くか走るしかなかったんだけども、
それにいろんな乗り物ができてですね、足を使わなくなると足が退化していくだとか、
それと同じようなことですよね。
でも考えてみれば人間の歴史ってですね、そうやって自分の機能をどんどんどんどん拡大することによって
発展してきているわけで、それを今更どうこうということはできないんですけれども、
人間がこれからいろいろ発展していくときにですね、一番大事なのはやっぱり想像性だと思うんですよね。
何か新しいものを生み出す力というのが本当に大事なんだけれども、
その何かを生み出すという力がこれ弱まってしまう可能性もあるということを考えると、
確かにね、これ恐ろしいですよね。
強力なツールを手に入れることによって、私たちのいろんな活動の可能性というのは広がるんですけれども、
その一方でですね、実は私たちが自由を失っているかもしれないという、
なかなか恐ろしい部分もあるわけなんですね。
僕は前々から百点主義とかですね、正解主義というものを非常に好きじゃなくてですね、
もともとちょっとね、アーティスト気質というのがあるから、
いかに人と違うことを言うか、いかに人と違ったことを考えるかみたいなところがあってなんぼだというふうに思っているわけなんですけど、
それがね、でもそういう力が奪われていってしまうと思うと、これはなかなかそれは恐ろしいことだと思うんですよね。
だからともするとそのAIに依存しすぎるとですね、失敗するというね、
人間にとって非常に大切なものをですね、失ってしまうかもしれないんですよね。
アーティスト能の重要性
僕は英語の指導においてもですね、いかに間違う自由を奪わないかという話をね、
よく英語の先生たちに講座の中ではするんですけれども、
例えばその英検の意見論述問題なんかにしても、
ともするとですね、先生が自分の意見を生徒に押し付けるようなことにもなってしまったりする場合があるわけなんですよね。
これが正解だよみたいにね。
そうするとなんかね、正解でないと不安になってしまうみたいなところがあって、
人は失敗をできるだけしないようにしようとするふうになってしまうと思うんですけど、
これは人間にとって逆に不幸なことなのではないかなと思うわけです。
どんな発明でもそうですけれども、やっぱり数多くの失敗をして、
その中でこそ新しいものというのは生まれてくるわけですよね。
僕はちっちゃくとトーマス・エディソンの電球が大好きで、本当によく読んでたんですけれども、
一番読んでてワクワクしたのが、電球をエディソンが作ろうとしたときに、
フィラメントの素材を何千と試してですね、
いろいろ試してあげる京都にある日本の京都にある毛草地区、竹ですね。
その繊維を単化させて炭にして作ったのが一番効率が良かったみたいな、
その膨大なトライアルと試行錯誤の元に今の電球の元素ができたという。
そういうトライアンド・エラーを自分でやっていくというところが本当は一番大事なんですけれども、
ともするとそこにある正解を安易に求めてしまうというようなことになってしまうかもしれないし、
全く違った発想を生むということが難しくなってしまう感じがすると思うんですよね。
じゃあこれから私たちにとって何が必要なのかというと、
これは僕ね、アーティスト能を持つというのがすごい大事になるんじゃないのかなと思っています。
アーティスト能というのは一体何かというと、アーティストの本分としてはですね、
いかに他の人が生み出さないもの、独特なもの、個性のあるもの、これこそ自分だと言えるようなもの、
それを表現していくことがアーティストのある種の本分なんですけれども、
そういった部分というのを持っていないと、誰でも言えるような文章とかですね、
そういったものしか作れないような人間になってしまうと思うんですよね。
なのでAIを我々が使っているようでいながら、気がつくとですね、
AIに脳の思考部分をですね、奪われて、あるいはもう完全にもう外部化してしまって、
AIへの依存と人間の思考
私たちは個性的な考え方というのを放棄してしまう可能性すらあると。
そうなった時にはですね、極論で言えばその思考って一体誰のものなの?という話になって、
私って一体何なの?みたいな話になってくると思うんですよね。
だからやっぱりそのAIに丸投げとかね、完全依存ではなく、やっぱりツールとしてその自分の脳の活動ですね、
自分の思考の手助けにしていくぐらいの感じであればいいと思うんですけど、
過度に依存してしまうと、もう本当にAIが自分の脳であるみたいになってしまう。
そのAIが言ったことでないと自分が安心できないみたいな感じにすらなってきてしまう可能性があると思うので、
ここはやっぱり気をつけなければいけないのかなと思うんですよね。
ただ一方で面白いのは、チャットGPTとかがそれまで入力したものをかなり記憶していて、
私という人間の考え方の傾向みたいなものを相当記憶してくれている。
あるいは意図的に自分の話し方というのをチャットGPTとかに記憶させることも可能なんですよね。
でもそれとって結局自分のコピーにしか過ぎず、自分の過去に入力したものでしかないので、
やっぱりですね、そこに破壊と創造というものは生まれないわけですよ。
この破壊が生まれないんだね。
何かを破壊してゼロからもう一回何か新しいものを作り出すとかですね、
そういう奇想天外な発想というのはやっぱりなかなかチャットGPTとかAIからは生まれにくいと思うんですよ。
例えばその美術で言えば、それまでね、
芸術作品というのは美しいものだったり感動するものでなくてはいけないみたいなところがあったんだけれども、
マルセル・ディシャンというアーティストがトイレの便器を置いてそこにサインだけして、
泉という名前をつけて展示したというのがあって、
これがいわゆるコンセプチュアルアートというのの始まりになったわけですけれども、
その飛躍ですよね。
全く今までと違って、何それというような発想って、
これはやっぱりなかなか人間でないとできないことではないかなというふうに思うんですよね。
AIが生成するものが人間の膨大な過去の蓄積の中からの生成であることを考えれば、
人間のユニークな発想
やっぱり過去にも既に出ている正解みたいなものにならざるを得ないと思うんですよね。
でもやっぱりそれじゃ面白くないなと思うんですよね。
ちょっと今の話でその創造性というところでピンとこない人がいるかもしれない。
具体例を出すとですね、
滝沢可憐さんといいますよね。
あの人が人のあだ名をつけるのがめちゃめちゃ上手だというのが数年前に流行ったじゃないですか。
その中で僕がめちゃめちゃ笑ったのが、
生き物がかりというグループがいますよね。音楽のグループ。
グループ名を変えるとしたら何がいいですかといったときに、
そのグループが3人だったんだけど、しばらく考えて、
一人後部座席といったんだよね。
すごい面白くて、その発想のぶっ飛び方すごいなと。
普通に生き物がかりのグループ名を変えるといったら、
その雰囲気とかさ、指してもうちょっと素敵な名前にしようと思うんだけど、
全然そういうところぶっ飛ばして、
全く違うところから、斜め上から来たみたいな。
そういうところがすごい大事になるんじゃないかなと思うんですよね。
そういった目当たらしさであるとか。
アーティストのすごい大事な部分に、
お笑い的な部分って大きいと思うんですよね。
基本的にお笑いの人ってめちゃめちゃ想像性がある人たちが多いと思っていて。
なので、ある種どんだけぶっ飛べるかというところが、
菌質化の中から突き抜ける一つのポイントになるのではないかなというふうに思います。
AIの通りにやっていれば無難だから、ある程度上手くいく。
あまり能力がない人でもそれなりに良くなるという意味では、
救済なところもあると思うんですけど、
やっぱりもっと抜きんでたい人というのは、
そこの場所にいてはいけないのではないかなと思ったりしました。
次回の意味を込めてね。
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