2025-05-29 36:43

俺みたいになるな!! 大阪・関西万博は日本社会の縮図であり、人生の縮図である【番外編 #19】

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大阪・関西万博を訪れたら、日本社会の構造的問題に気付いてしまった話です。持てる者はますます富み、持たざる者は更に失う


【今回の内容】

モヤモヤした/全体感が掴めない/予約が取れない/愛・地球博の思い出/凶悪な予約システム/日本社会の縮図/労働価値と効用価値/受験戦争と就職戦争/情報強者と情報弱者/格差是正の代替案/就職ガチャと配属ガチャ/内部を公開せよ/超一流企業に人気が集まる/”平等”という名の強者の論理/マタイ効果/日本人は攻略好き?/来場者数を減らすと入場単価が上がる/お金で解決する方がフェア?/一見、平等に見える格差社会/自分の力ではどうしようもできない構造/事前に準備するという努力/日本とアメリカ、どちらがいい社会なのか?/GDP至上主義/実は普通に楽しんでる?/小さい子供は楽しめない/万博は人生/しくじり先生 俺みたいになるな!!


◆岸田奈美さんの万博レポート

https://note.kishidanami.com/n/n7175ac0aad7b


【パーソナリティ】

とよだ:日本のIT企業で働くビジネス哲学芸人。

ショーン:シリコンバレーのテック企業で働くデータの魔術師。


【番組へのお便りはコチラへどうぞ!】

https://forms.gle/zGGArQTnfGuKY6Pj9


※このラジオは、個人の見解に基づくものであり、所属組織を代表するものではございません。


#白米FM #哲学 #万博 #価値 #日本社会

サマリー

大阪万博に参加したビジネス哲学芸人は、会場の問題点から日本社会のさまざまな側面について考察しています。特に彼は、労働の価値や効用価値のバランス、さらに万博の抽選システムが日本の教育や就職活動のメタファーであることに気づいています。大阪・関西万博を巡る議論を通じて、抽選や予約システムの不平等さが浮き彫りになり、情報の格差が参加者間での体験に影響を与えている様子が描かれています。また、特定のパビリオンの内容が事前に知られていないため、参加者がどのパビリオンに価値を見出せるかが運に依存していることが問題視されています。大阪・関西万博は、日本社会と個人の人生の縮図を象徴しています。事前の準備や参加者の考え方が、リソースや時間の使い方に影響を与え、このイベントの楽しみ方にも直結しています。

大阪万博の体験
最近モヤモヤが不足しているビジネス哲学芸人が、大阪万博に行ってモヤモヤした話を語ります。それではどうぞ。
モヤモヤねー。あ、じゃあ、ちょっとモヤモヤしたのは僕、大阪万博モヤモヤしたんですよ。
そう、万博どうだったか聞きたいんだけどさ、ちょっと。
大阪万博の話しようか、残り。
うん、大阪万博はさ、どうですか?行く価値はありますか?僕今回一時帰国するときに行くかどうかを考えてるって言ったと思うんだけど。
はいはいはいはい。
どうですか?
僕はね、あんまり。
アメリカからわざわざ行って。
行く価値ないんじゃないかなと思ったんだよね、正直。
万博。
そう、僕も結構期待、期待というか、期待してたわけじゃないけど、僕はそんなに万博に興味なかったから、万博行くより大阪の街並みを歩いてる方が絶対楽しいだろうなと思ってたんだよね。
うんうん。
最初そのつもりだったんだけど、うちの奥さんがどうせだったら行った方がいいんじゃないかと。
あ、奥さんも行ったの?
あ、いや、今回は行ってない。
あ、行ってないんだ。
そういう助言?
そう。で、前回のね、上海万博のときに彼女が行ったらしくて。
おー。
だからそれがすごい良かったらしいのよ、彼女の中ではね。
はいはいはいはい。
だから今回の大阪万博も非常にちょっと行きたいと。
うん。
で、今度その子供も連れてみんなで大阪行こうと、万博行こうという話をしていて。
で、その下見というか、事前にどんな感じなのか見てこいと。
うん。
いうことで僕は派遣されてですね。
うん。
あんまり僕個人としてはあんまり興味なかったんだけど、万博行くかと。
はい。
で、行ってきましたっていう感じ。
うんうんうん。
で、さっきそのあんまりって思ったのは、あのね、大阪、例えば大阪に住んでて。
うん。
何度も何度もそこに近くに住んでてね、行けるみたいな状態だったら多分楽しいんじゃないかなと思うんだよね。
この日はもうこれを見ると。
例えばイタリア館を予約してもうこれを見るのが目的ですよみたいなノリで行くんだったらいいと思うんだけど。
うん。
なんだろうな。
わざわざ遠くから行って。
で、遠くから行くからにはさ、なんか全体感を把握したいじゃん。
うんうんうん。
で、でもね全体感を把握できないんだよね。
結構たくさんあるから見切れないってこと?時間がかかって。
見切れないし、まずあの予約が取れないのよ。
うーん、人気のやつは特に?
人気のやつも特にだし、あのー一個も取れなかったもんね。
え?
これってえっとね、3回抽選というか事前抽選みたいのがあって、まずチケット買うでしょ?
でチケット買ったら、その何月何日に行きますっていうのをまず確定させなきゃいけないわけよね。
うんうんうん。
で確定させた後にそこから2ヶ月前抽選と、7日前抽選と、3日前に先着予約と、あと当日に空いてるパビリオンを予約できるっていう、4つぐらいのステップがあって。
でそれが全部達成できれば、結構その1日に何個もパビリオン見れるから、楽しめるんだと思うんだが。
あーなるほどね。
まずそれがね、できないと、予約できないと。
で予約できないと、1つのパビリオンに入るのに、例えば1時間とか2時間とか並ばないといけない。
でそのパビリオンは事前に何があるのか、何が展示されて何が見れるのかはわかんない。
どういうこと?見れないっていうの?
そのパビリオンに並んで一体自分がどういう利得を得られるのかが事前に予測できないっていうか。
うーん。
見積もれないのね。
うん。
その見積もれない中で1時間2時間並べますかっていう感じ。
その事前情報?口コミとかさ、その説明ではわからない部分のことを言ってんの?
うん。
その個々のパビリオンが具体的にどういうことがあって何が楽しめるのかみたいのは、あんまり情報として出てないと思うんだよな。
あ、そうなんだ。
そのイタリア館がいいよとかアメリカ館がいいよみたいなこう表面的なね、ここがいいよみたいなのはあるんだけど、
じゃあ何がいいのかとかそこに入ってどういう利得がじゃあ自分は得られるんだみたいのは正直多分実際行ってみないとわからない。
うーん。
と思うんだよな。
そっか。みんなつぶやいたりとか解説してる人いないんだね。
いや、いるんだけどなんだろうな、やっぱ分かんないんだよねそういう解説聞いても。
なるほど。
実際の現場に行ってみないと。
うんうんうんうん。
まあでも新しいものを作ってるんだったらそうかもしれないけどね。
全然想像もしたことない新しいもので経験するっていうのが大事みたいな。
まあ、なんかそんなにでもその今まで経験したことない何かがあるっていう感じも感じられなかったけどね。
そうなんだ。
まあ俺1個も入ってないからさ。
1個も本当に入ってないの?
1個も入ってないよ。あの、何て言うかな、ちゃんとしたパビリオンは1個も入ってない。
その複数のさ。
ふらっと入れるやつ?
そう、ふらっと並ばなくても入れるやつとか、複数の国が一つの大きい部屋の中に何個も何個もまとまって展示してあるみたいなやつがあるんだけど、そういうのは見た。
けどその一つの国でもうドーンってでっかいパビリオン作ってやってますよみたいなのは1個も見てない。
そうか、あの僕、愛・地球博に行って。
そうなんだ。
いつだっけ、2000、僕らが多分中学生ぐらいじゃないかな。
うん。
その辺の時にわざわざ父親と2人で行って、朝の5時とかに並んでとかの2日間連続でやって、そういうパビリオンに行ったのは覚えてるけど、確かにそのパビリオンの方がやっぱ面白かったというか。
で、その他のふらっと入れるやつは何て言うのかな、なんかあんまりエキサイトするような感じではなかった気がするね。
そう、だからパビリオンに入れれば多分楽しいんだよ。
入れねえんだよっていう。
だからその事前に予約できてる人とかは楽しいっていう多分感想になるんだけど、
さっきの2ヶ月前抽選か。
抽選で当たって。
当たってとか、その3日前の早押し、3日前のその深夜12時になったタイミングで先着で予約をババババって取るとか、そういうのを経ないと楽しめない。
それは何?事前にはどうだか分かってなかった?
俺は知らなかったね。
知らなかったんだ、なるほど。
何日前に抽選があるよみたいなのがあって、抽選はやったけど1個も当たらなかったし、その3日前から予約できるよみたいなのも聞いてたから、
ああそうなんだと思ってそのアプリ開いたらもう全部取られてて。
そういうことね。
取れないし、で当日も当日登録っていうのができますよって聞いてたから、ああそうなんだって言ってそれをやったけど、何十回やっても取れないわけよ。
なんかそのこのアプリも開いてますよみたいなその○とか△とか×とかそういうマークがついてて、
で△マークのやつがあの残り席ちょっとですよみたいなやつ。
でああじゃあこれにしようって言ってやっても取れませんでしたっていうのが30回か40回くらい繰り返したけど俺1個も取れなかった。
これは萎えるな。無理ゲーな感じだね。
無理ゲーで俺はもう諦めてその大屋根リングをぐるーっと回って、でちょっと全体をババババーっとこう見て2時間で帰ってきた。
なるほどね。
丸一日いるつもりで行ったんだけど、これはちょっと耐えられんなってことで帰ってきた。
なるほど。それは確かに残念な体験だったね。
ユーザー体験。
そうね。そうなんすよ。
でこれでね、僕はすごい何なんだろうなこのイベントはって思って、かなりモヤモヤしたんですよ。
いいじゃん、モヤモヤ。
労働価値と効用価値の考察
大阪万博行って僕は思ったのは、この大阪万博っていうのは日本社会の縮図だなって思ったんだよね。
まず思ったのが、たぶんめっちゃパビリオンとかその大屋根リングとか作るのに、たぶん相当労働コストをかけているんじゃないかなと思ってて。
そうだね。
警備員の人とか、切符を調べる人とか、いろんなスタッフさんもたくさんいるし、たぶん相当いろんな人が関わっていて、相当な労働コストをかけてやってると思うんだよね。
だから前価値の回でさ、労働価値と労働価値説と効用価値説の話したじゃない。
うん、したね。
たぶん労働価値はめっちゃ高い気がするんだよ。すごいいろんな人が関わってそのイベントを作り上げていて。
でも僕が感じたのはその効用価値がめっちゃ低いなって思って。
その費やしてる労働価値に対して効用価値が低すぎる感じがしたんだよね。
これはなんかその日本はさ、効用よりいかに努力して働くかが尊ばれる雰囲気があるじゃない。
なんかそれを感じたわけよ。いかに来場者に効用を感じてもらうかより、たくさんの人がたくさん努力してものを作り上げたことが価値なのであって。
なんかその効用みたいな正直はあまり考慮されてないっていうか。
なるほどね。
なんかそんな感じもしたし、あとさっきのさ、抽選?
2ヶ月前抽選と7日前抽選と、あとその3日前の先着予約と、当日のその空きの争奪戦。
社会構造のメタファー
僕はこれは受験勉強とか就職活動のメタファーだなって思ったんだよね。
一時面接、二次面接みたいな。
面接っていうか、2ヶ月前抽選はこれ多分中学受験のメタファーなんだと思うんだよね。
もうこの日に行く、ここに行くっていうのを決めて、2ヶ月前だよ。2ヶ月前から決めて、もうそれに向けて準備するわけじゃん。
僕はこれ中学受験だなと思ったね。
そうなんだ。
で、7日前抽選は1週間前とかにここに行くって決めて、抽選するわけだから、もうこれは高校受験ぐらいかなと思ったね。
で、3日前のその先着予約。で、この辺りはもう運じゃなくて運というか、みんなこう努力するというか、いかにいいポジションを取れるかみたいなこう競い合うわけじゃん。
これは僕は大学受験だなと思ったね。
なるほどね。
で、当日実際その場に行って、自分の席を取り合うわけじゃん。
こう0コンマ何秒の差でさ。
うん。
これは僕は就職活動だなと思ったね。
うん。
これをくぐり抜けて、くぐり抜けた勝者は楽しめるんですよ。この日本社会を。
でも、これにこぼれ落ちた人間は楽しめないっていうのを僕はすごい感じました。
なるほどね。
だからその。
なんかよくそのメタファーとして思いついたね。
うん。
うん。
だからその、お役人?
うん。
その、こういうさっきの構造、日本社会の構造の勝ち組の人が、こう仕組みを考えるとこういう風になるんだって。
うん。
うーん。
思ったね。
で、とよだくんだったらどういう風にする?その、抽選とかさ。7日前とかの。
分配みたいな。
これは僕がね、ChatGPTに相談して。
うん。
僕はこういう風な構造になってると思うんだけどどう思う?って聞いて。
うん。
確かにその通りですと。
その情報の非対称性があって、その情報強者はすごい。
そのチケットあたりのコストは一緒なんだけど、並ばずにそのいろんなパビリオンを見れるとか。
で、満足度が高くなり、で、情報弱者の方はそのチケットの価格は一緒なんだけど、その行列で並ばなきゃいけないと。1時間も2時間も。
うん。
で、すごい割を食っていますねと。
うん。
で、この待機列っていう無償労働をやってますねと。
うん。
で、これはその感情労働とか、その見えない家事に該当しますねとか。
うん。
で、その時にChatGPTが教えてくれた、こういうやり方ありますよっていうアイディアがあってですね。
はい。
これが3つあるんだけど、1つは抽選100%。
うん。
で、完全にランダム抽選にして先着要素を除去すればいいと。
うん。
大阪・関西万博の抽選システム
まずそれは1つで、で、その後にその落選しちゃいましたと、抽選から外れちゃいましたと。
うん。
で、それを、えっとね、空き枠を交換できる二次市場を作ればいいって言ってるな。
うーん。
これちょっと意味が分からないんだけど、たぶんその自分が当たったやつと、自分が、あ、抽選で当たったAっていうパビリオンが当たったんだけど、自分は本当はCに、Bに行きたいみたいな。
うん。
それはたぶん、メルカリみたいな感じで、売り買いできる二次市場を作ればいいんじゃないかみたいな、たぶんアイディアかな。
うん。
あとはタイムクレジット制っていうアイディア。
これは行列で待ちましたと。
で、その待ち時間をポイント化して、後でそのポイントで、そのグッズと交換できるとか、なんか別の特典と交換できるとか、なんかそういうのをしたらどうですかって話と。
あとは弱者優遇のスロット。
これはたぶん高齢者とか子連れは別枠。
うん。
その、ガチで競い合うんじゃなくて、そういう人たちは特別枠で、こう、抽選させてあげるとか。
うんうんうん。
そういうこう、施策が考えられるんじゃないですかって。
うんうんうんうん。
言われた。
え、そのなんか高齢者向けっていうのは、なんだっけ、ないんだっけ今回なんか、障害者向けとか。
えっとね、車椅子向けのそのスロットみたいのはあるんだよね。
うーん。
でも高齢者とか子連れ向けのはなかった気がするな。
うんうんうんうん。
だから高齢者とか子連れは、そういうハンデを抱えつつ、ガチでその席を取りに行かないといけない。
うん。
その親の分とかさ、そのスマホがうまく使えない親の分とかも含めて、こう、その早押しゲームで席を取りに行かなきゃいけないとか。
うんうんうんうん。
そう。なんかねー、なんかモヤモヤしたんだよなー。
あとそのパビリオンの中に、パビリオンが事前に中に入らないと一体どういうものが見れるのかがわからないっていう問題もあって。
僕はこれはあの就職とかの、就職ガチャとか配属ガチャのメタファーだなって思ったね。
なるほどね。
その自分が結構なコストをかけて入らないと、その会社が本当にいい会社なのかとか、自分に合ってる会社なのかとかが全くわからない。
うんうんうんうん。
だからもう運で、どこか特定のパビリオンに並んで、1時間2時間のコストをかけて並んで入って、見ないと、それが一体自分にとってどれだけの価値があるのかっていうのがわからないっていう。
それはもう運任せっていうかさ、自分じゃコントロールできない世界の話になっちゃうっていう。
情報の格差と参加者の体験
これでも他の万博とか他のさ、テーマパークっていうのかな、はそれができてる。中身がブラックボックスになってないのかな。
なんで俺は例えばYouTubeとかで、この中はこういう風になってますよとかそういう紹介しないんだろうなって疑問に思ってさ、
なんかそれだったら、中身こういう風になってるんだっていうの分かった上で、並ぶとか、なんかそういうのなんでしないんだろうなと思ってね。
やってないんだよ誰もそういうのは。
やってないと思うよ。
撮影禁止なの?
いやわかんない。撮影禁止ではないと思うけど、なんかそういうのは一向に見れなかったし、その万博のホームページでその各パビリオンがさ、
まあどこどこの国のパビリオンみたいなのがこう説明が書いてあるんだけど、その説明も全然意味がわからないわけよ。
そのパビリオンって一体何を。
ニュースとかでさ、取り上げてたりしないのかな。万博早々開幕ですとか言って、目玉のこれはパビリオンですとか。
目玉のやつはわかるのよ。目玉のやつはその例えばそのフランス館とかアメリカ館とかイタリア館とか、
その有名なところはまあなんとなくわかるんだけど、そこはもう人気すぎてとれないわけよそもそも。
それはもうみんなが行きたい超一流企業みたいな感じなわけよ。三菱商事みたいなさ、そんな感じなわけよ。
そんなとこには行けないわけよみんな。
だからそういう超一流企業じゃなくて自分に合ってる会社っていうのを探したいんだけど、
それがどこのパビリオンが自分に合ってるのかとか、それが全く事前には予測ができない。
なるほどね。
と思ったんすよ。
まあなんかあの、どうだろうね。この今のメタファーの話、
反論しようと思ったら反論できる気はするんだけど、
そうすると僕が受験とかをやった側の立場みたいな感じで批判されるのかと思って、
あんまり突っ込みたくないなと思って。
ああそう?
三菱商事に入れるチャンスが一応さ、2ヶ月前に予約しようと思ったらできたわけじゃん。
だからそこが知ってる人間はできるんすよ。
そこが情報強者と情報弱者を分けてるわけね。
2ヶ月前からこういうのがあって、分かってますと。
で、事前に準備をして、用意もして、どこに行きたいのかも決められていて、
その2ヶ月前のチャンスを逃さずに掴み取れるかどうかっていうところで勝負が決まってるわけよね。
で、それが一見平等に道が開かれてるように見えるんだが、
それは誰しもできるわけではないっていうか。
少なくとも俺は2ヶ月前なんかには日付も決められてなかったし、
そもそも万博に行くっていうモチベーションすらなかったし。
なんかだから大事なのが何なのかって話で、
いろんな多様な道が開けてる方がいろんな人がなるべく平等にというか見るチャンスができる。
で、なんかそのためにわざわざいろんなレイヤーを作ったのかなと思ったんだけどね。
2ヶ月前に予約する人はだいぶ前からもうめっちゃ行きたいっていうのは決まってて、
半年前から予約できるのか知らないけどさ、
知ってる人もいて、
で、でもなんか近くには住んでないから前から飛行機も全部予約して行くぜって。
で、とかさ海外から来るからそこは予約できて決まると嬉しいみたいな人もいるかなとかさ。
なんかいろんな人のニーズを答えるためにいろんなチャンネルを用意してて、
それが全部さ、当日の並ぶとか早い者勝ちとか全部抽選にしちゃうと、
何だろう、何だろうね。
一個のやり方にしちゃうと不公平不満が出やすいのかな。
だからそれを和らげるためにいろんなステップにしてんのかなっていう気はしたんだけど。
うーん、どうかなー。どうかなー。
情報強者、情報を事前からキャッチするのが上手い人は最初の2ヶ月前で取れるかもしれないけど、
当日めっちゃ並ぶのOKっていう人、とにかく行ってみてその場で何とかするぜみたいな人はとにかく並ぶっていう戦略に出て、
なんかいろんな違う戦略である程度分散して。
その時間をかける、それ戦略じゃないよねっていう、何ていうのかな。
ただ単に、それしかできないからそうしてるみたいな感じじゃない?
うんうんうん。それぞれできることが違うから、なんかこう。
そう、だからできることが違うから、できるやつはよりできるようになるっていうかさ。
早く決められて、早くから2ヶ月前から準備ができてるやつは、2ヶ月前も確保できるし、
7日前の抽選も確保できるし、3日前の先着だって確保できるし、当日のやつだって確保できるわけよ。
もう全部準備してるからね。分かってるから。
でもそれが分かってない、構造が分かってない人間は何も取れないわけよ。
あー、なるほどね。
じゃあ言いたいこととしては、前から準備できる人に有利すぎるぞっていうこと?
そうかな。そうそうそういうこと。
だからその大多数の人間はその予約取れずに、その1時間2時間並ぶっていうコストを支払っていますと。
その彼らが支払ったコストを早くからもう準備してた人間が総取りしていくわけよ。
そうなの?本当に。なんかその一部の人が本当に全部取ってんの?
と思うけどね、俺は。
なんかさ、でも僕もね、そういうタイプじゃないんだよね。その事前に全部攻略をできるタイプじゃなくて。
日本に行くと、なんかそのディズニーランドとかさ、事前にめっちゃこう分析というか情報を集めて、
ここをこう行って、この順番で行くとすごいお得にできるみたいな。
ファストパスじゃないけどさ、なんかこう。
結構日本の人の方がそういうことをクリアできる人が多い気はするけどね。
そうやってそういうテーマパークとか楽しんでるというか、攻略してる人は多い。
多い印象を受けるね。
だから攻略しないと楽しめないっていうところに僕は問題があるんじゃないかなっていう気がするんだよな。
なんていうのかな、普通に行って、そんなね、一日に何個も何個も見れるようにしろとは言わないが、
普通に行って、あ、まあ普通に来てよかったねって思えるぐらいの平等感というか。
にできなかったのかって。
みんなだってコストは、払ってるコストは一緒なわけよ、チケット代ね。
チケット代は一緒なんだけど、いかに早く動けるかとか、いかにシステムっていうのかな。
システムのルールを認知して、それをハックして、勝ち抜ける人間がより有利になる制度っていうの?構造?
それはどうにかならんかったのかって。
なんかでも、やってる側の立場を考えると、多分その人数を減らすことになるじゃん。
とよだくんの方式を取ると、全体に多分来る人が減るじゃん。
要は待ってる人が減るわけだね、きっと。
何もパビリオンに入れない人は多分来ないっていう状態になると思うんだよね。
パビリオンの捌ける人数が増えるわけじゃないから。
社会の矛盾と問題提起
そうだね。
そうすると、収入が多分足りないみたいな問題になって、
じゃあ収入が足りないならチケットを上げるみたいな。
だから一人当たりの単価がめっちゃ高くなるっていうことになるのかなって思ったけど。
そうだね。
それに見合った、本当の価値?
そのパビリオンを何千億だっけ?を費やして作ったものをある人が本当に楽しむには、
実はチケットって何だっけ?数千だっけ?五千円くらいだっけ?
7500円。
7500円でしょ?で、それが実は3万円しますみたいな世界なんじゃないかなとかね。
10万円とかしますとか。で、そうするとみんなすいすい入れる世界なんだけど、
それをちょっと隠してるというか、かなり格安にしてみんな来れる状態にするんだけど、
ちょっと待機とかにそこのコストが隠れてるんじゃないかな。
それだったらお金をたくさん払う人の方が、たくさんパビリオン入れますよとかの方が、
まだ僕は平等というかフェアなんじゃないかなっていう気はするけどね。
なんかそれはでもアメリカっぽい気がするけどね。
お金払った人が。
だってそれ相応のコストを支払ってるんだからってそこは納得できるんだけど、
お金はみんな平等というか一見平等なのよ。
一見平等なのに実態は平等じゃないみたいな。
払ってるコストが全然違うっていうところ。
そこになんかモヤモヤするのを感じるんだよね。
その一見平等風に見せて、でもすごいいいなって思いしてる人と、
なんか全然いい思いができてない人の二極化というか。
になってしまっているのではないか。
僕は今回、良くない方に振り分けられたわけですよ。
そうなってくると、僕は普段わりと強者側にいることが多い。
どちらかというとね、なんじゃないかなと思っていて。
弱者側で自分ではどうしようもないと。
2ヶ月前とか7日前とか抽選があるなんてことすら知らなかったと。
でも当日行ってさ、当日何も知らずに来て、いきなり争奪戦に巻き込まれ、
何十回やっても取れませんと。
何をやっても道が開ける兆しが見えませんと。
っていう人の立場になった時に、
なんかそれってまずいんじゃないのか。
この社会の矛盾というか、問題に気づかされたんですよね。
なんかでもさ、例えば大阪の近く、
万博の事前準備と参加者
お金けど、滋賀とか岡山とかそこら辺に住んでる、あんまりでもお金ない。
家族がたくさんいます。子供も行かせたいですみたいな。
でもできるのは事前にめっちゃ調べて準備することですみたいな。
で、7500円でも高いんですけど、
まあでもせっかくのイベントで世界中からいろんなのが集まってくるから。
じゃあ彼らが投資できるのは事前の準備ですと。
いかに早くから考えるかで、
学校の宿題とかでみんなで万博調べてみましょうみたいなコストを、
しかも事前に時間を払うっていうのはさ、
金融でもさ、逆に高くなるわけじゃない。
同じ1時間かけるにしても、
2ヶ月とか半年前に1時間かけるっていうのは相当なコストじゃん。
今日の1時間とちょっと違うじゃん。利子がつくというのかな。
っていう風に考えると、彼らにはチャンスがあると。
お金を払えないけど、時間をかけられて事前にもできると。
っていう風にもたられるのかなと思ったんだけどね。
そうね。それは面白いですね。
それはそうだな。
とよだくんみたいにお金には余裕あるし、
7500円だろうが1万円だろうが、
いけるなら払うぜみたいな人が、
オラオラって当日来て、
全く2ヶ月前とか半年前には知らなかったけど、
準備してるという人たちが入れなくて、
俺は入りたいって言って、3万円払ったら入れるっていうと、
そういう事前に準備しかできないみたいな人たちからすると、
逆にお金で物を言わされたみたいな感じになるかなと思って。
なるほどね。確かに。それは確かにそうだな。
難しいね。
アメリカにいると、お金で買えるようにすると、
結構そういう感じになってる気がするんだよね。
なるほど。
そうか。
どっちの社会がいい社会なのかっていう話か。
そうそう。だからある程度平等に、
時間とか自然に準備すれば取れるようにしたって配慮は、
見えなくはないかなとは思ったけどね。2ヶ月前の準備も。
なんだろうな。
でも根本の問題は、東京ディズニーランドと、
とよだくんがこの前紹介した香港のディズニーランドなんじゃないかなって、
思ってて。とよだ君は香港のディズニーランドみたいなのがいいって言ってるわけでしょ。
はい。
で、東京ディズニーランドと香港のディズニーランドの違いは何なんだろうって、
思うと。
人の多さ?
じゃない?
だから僕はそもそもそこなんじゃないかなって思うけどね。
そうそう。だから人の多さなんだよ。根本原因は。
たくさんの人を、たくさん動員した方が良いみたいな価値観が、
僕はあるんじゃないかなと思ってて。
それはGDPが多ければ良いみたいな、そういう価値観な気がしていて。
それってもう違うんじゃないの?って思ってるんですよね。
どれだけ多くの人間を動員したかとか、
どれだけ大きいお金が動いたかとか、
それで価値を測っているような気がする。
それがさっき言った労働価値はめっちゃ高いけど、
効用価値がそんな高くないみたいな。
そこに現れているような気がするんだよな。
そうね。それは確かに縮図というか、現れているかもしれないね。
日本の考え方みたいな。
あとそういうのに慣れているのかな。
僕とかはあんまりこういう長蛇の人とかがいるとこに
行きたくないなって思うけど。
そう言っても良いと思える人が多いんじゃないかなと思って。
だから俺はもう並ぶ気が全くしないから、
もう2時間で抜けてきたけど、
多くの人はもしかしたらそこにそんなにストレスを感じなくて、
普通に1時間とか2時間、
そんなもんかみたいな感じで並んで普通に楽しんで、
普通に帰ってきたのかもしれない。
だからそんなに不満はないのかもしれないな。
もしかしたら多くの人は俺が怒っているだけかもしれないな。
でも何もできなかったらそれはね、怒るな。
だからこれ、うちの奥さんが家族みんなで行きたいって言ってるんだけど、
いやー俺はいかない方がいいんじゃないかなって思って。
子供とかも楽しめないと思うんだよな。
子供がいてたぶん楽しいものってあんまないと思う。
疲れて、並んで疲れて帰ってくるだけなんじゃないかなって思って。
岸田奈美さんっていう人がこのnoteで万博の行ったよっていうレポートしてるんだけど、
そこで言ってたのはテーマパークと思うとダメだと面白くないけど、
でかい公園だと思って行けばいいよと。
テーマパークだと思って楽しませてもらっていくっていう気持ちで行くと多分楽しめないんだが、
公園でさ、ただ物が置いてあるだけでそこでどう楽しむか自分次第じゃない。
だからそういう気持ちで行くといいよみたいなことを言ってて。
それは真実だなって思ったんだよね。
だからこれから行く方は楽しませてもらうっていうテーマパーク行くノリじゃなくて、
もう公園に行って自分が楽しむっていうスタンスにならないと全く面白くないよっていうスタンスで
たぶん行くといいんじゃないかなと思いました。
楽しみ方の変化
いいね。ハックするわけね。自分の考え方、捉え方を変えて。
で、僕はハックできなかったので、その意志をみなさんに引き継いでですね、ぜひ楽しんできてほしいなと。
いいメッセージ。
僕みたいにならないでください。
ありがとう。
じゃあちょっと今日は家族が起きてきたんで、こんなとこで。
じゃあありがとうございました。
ありがとうございました。
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