「浜松餃子」とは何か、ご存知ですか?
【参考リンク】
- 浜松餃子公式サイト https://www.hamamatsu-gyoza.jp/
- 浜松餃子学会 http://hamamatsugyouza.jp/
- 浜松市史 オートバイ工業 https://adeac.jp/hamamatsu-city/texthtml/d100040/mp010040-100040/ht201940
- 静岡の畜産要覧 https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/027/702/r6tikusanyouran.pdf
【小野寺おすすめ店】
- 栄福 https://g.co/kgs/CC6jbo3
- 福みつ https://x.com/fukumitsugyouza
- かどや https://www.instagram.com/kadoya_tenryugawa/
- むつみ屋 https://www.instagram.com/mutsumiya6238/
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サマリー
浜松餃子は円形に焼かれ、もやしがのっていることで知られていますが、本場は郊外にあります。この餃子は地元のキャベツと豚肉を使用し、工場で働く人々に愛されています。また、浜松餃子学会の活動によって広まり、B級グルメとして認知されています。浜松市では、餃子はタレと共に楽しむ文化が根付いていますが、タレなしでも美味しいと報告されています。地元の魅力的な餃子店が紹介されており、特に福道やむつみ屋などの店が多様な餃子と地元の焼き物を提供しており、浜松の餃子文化の幅広さを感じることができます。
浜松餃子の特徴
突然ですが、浜松餃子の定義は、円形に焼いて、もやしが真ん中に乗っていること、
ではございません。今回の聴く餃子は、そんな浜松餃子について深掘りして参ります。 餃子への愛を語る番組、聴く餃子です。
焼き餃子協会代表理事、餃子ジョッキーの小野寺力がお送りしております。 浜松餃子は、関東や東海地方に住んでいる方であれば、新幹線で浜松に行って駅前で食べた
ということがある方もいらっしゃるかもしれません。 でも浜松餃子の新地、実は駅前じゃないんですよね。
本当に美味しい浜松餃子は郊外の工場や住宅地が広がっているあたりにございます。 そんな浜松餃子がなぜ日本一になったのか、そのあたりもですね、
つい宮餃子とちょっと比べながら、浜松餃子の魅力をお伝えしてまいります。 まずは浜松餃子の背景ですね。
これは浜松にいつから餃子があったのかというところなんですけど、 浜松餃子学会によりますと、大正時代から浜松に住んでいた中国人が餃子を提供していたということなんですね。
その後に第二次世界大戦が終わって日本に帰ってきた人たちが餃子を作って売り始めたというのはね、 これはもう浜松に限らず、つい宮もそうですね、全国的に同じような流れがございます。
浜松もですね、駅前で屋台でフライパンで円形に餃子を焼いて、真ん中を開けてもやしを乗せたというのはですね、 1953年に創業者石松さんが始めたやり方でございまして、
まあそれを真似たところがいくつかあって、今浜松餃子といえば円形に焼いてもやしというイメージが強く残っているのかなと思います。
でも実は最初に申し上げた通り、浜松餃子のメッカは郊外なんですね。 その郊外にあるのは理由としては、一番大きいのはこの浜松という土地、
工業地帯でございまして、有名なメーカーですとホンダ、ヤマハ、スズキとかですね。 もともとですね、あの浜松は戦後ボートバイを作るところが多かったそうです。
浜松の周辺にですね、工場があって、そして静岡県内でも豚を一番飼育しているのは浜松市だそうでございまして、
まあいろいろ合併しているんで、今の浜松市って言っていいのかもわからないですけど、 浜松の周辺に豚が育っている。
あとはキャベツもですね、静岡だけじゃなくて、日本で一番キャベツ生産しているのが愛知県でございまして、
愛知県の方から仕入れたりとかですね、 とにかくこのキャベツと豚の仕入れが安く地元でできるってところが強みでありましたと。
それで工場がいっぱいあって、そこで労働している人たちがいっぱいいて、 その人たちに餃子を提供するとまあ手軽に栄養も取れるし、
子供受けもいいと、大人も酒のあてに使えるということで、 餃子がですね非常にクリティカルヒットしていったということなんですね。
非常に人気の餃子店というのが、工場だったりとか住宅地の近くに多く派生いたしました。
そんな浜松の餃子の特徴とか、餃子を楽しむ市民の特徴としてですね、
先ほど申し上げた通り工場地帯で、そこで働く人たちが餃子を楽しんだということなんですけど、
主に楽しむのはご家庭で楽しむということが多かったそうで、
お持ち帰りをして家族でみんなで食べるというのが餃子だったそうでして、
そんな餃子の味はですね比較的優しめ抑えめ、でキャベツたっぷり入って豚肉がですねコクを出すために使うみたいな感じで、
肉肉しい餃子ってあんまり多くはないんですね。 当時はですね昭和30年代とかですねその戦後の時期はそういった浜松餃子の特徴があったそうでして、
そんなわけで郊外の方にお取り寄せして食べる、お店で食べるというよりはお持ち帰し食べるみたいな餃子屋さんたちが増えていきます。
今でもですね浜松結構お持ち帰りのお店がいっぱいあります。
それぞれ個別のねお店でございまして、この辺はですねあの後ほども申し上げますけど家計調査っていうのがお持ち帰りして餃子を食べる人たちのカウントでございますので、
ここが浜松が強い故になっているのかなというところでございまして、
今でもですねそういった意味で言うと浜松はお持ち帰りして食べる習慣があるよと。
B級グルメと浜松餃子学会
浜松餃子の定義に最初に申し上げた通り円刃に焼いてもやしを乗せるっていうのが浜松餃子の定義じゃないっていうのはそういったところにありまして、
お持ち帰りするのですねお皿じゃ持ち帰りじゃなくてアルミホイルとかにですね包んで持ち帰るみたいな感じでございましてお皿は使わなかったんですね。
なので浜松餃子といえばお持ち帰りであるアルミホイルに餃子とたまにもやしが乗ってるみたいな感じでございまして、
そういったものがいわゆる本当の浜松餃子であるということを是非ねここではご理解いただけたらなと思っております。
そんな浜松餃子がこんなに有名になったのは2つの要因がありまして、まず一つはB級グルメブームです。
2000年代半ばにですねご当地の何かみたいなB級グルメっていうのが流行った時期がありまして、B級グルメのコンテストがあったりとかですね。
そんなところでB級グルメとして浜松餃子っていうものが入ってたんですけど、そのB級グルメの方に浜松餃子が入ってた時にはもう一つ理由がありまして、
これが市民団体でですね浜松餃子学会というのを2006年に立ち上がったんですね。浜松餃子学会というのは普通名餃子学会の方は基本的に餃子屋さん達の団体なんですけど、浜松餃子学会は餃子屋さん入ってませんで全くもって市民の団体であると。
その浜松餃子の振興普及によって浜松市の魅力を全国に発信するということを、浜松餃子学会の初代会長斉藤さんという方がいらっしゃいました。キミちゃんがですね立ち上げまして、この浜松餃子学会がそのB級グルメのそのコンテストに浜松餃子として入っていって、それで浜松餃子が有名になったっていうのが一つと。
あともう一つ理由がありまして、実はあの家計調査ですね。家計調査でつめた浜松が一夜争いをし始めたっていうのはどの代名詞かっていうと、家計調査に入る条件としてですね、県庁所在地が政令指定都市であるっていうことがありまして、浜松市が政令指定都市になったのが2007年なんですね。
その2007年に政令指定都市になったので、1年分フルに出るのは2009年からですね。2009年の発表で、これ浜松結構餃子の町なんだ、餃子の消費が多いんだと。宇都宮と同じぐらいですね、消費が多いということで、宇都宮と浜松が一夜争いをそこからずっと繰り返してきたというところで、宇都宮と浜松の餃子の一夜争いっていうのがニュースに取り上げられて、浜松の餃子の町だっていうことで認知が広がっていったし、
浜松餃子学会も浜松市内で浜松餃子祭っていうのを市内に1回開催して、そこで地元の餃子屋さんたちが集まるイベントとかですね、やったりとかしながらですね、市民を巻き込んだ盛り上がりをしていったのが浜松餃子の特徴であります。
浜松市の方もですね、浜松市の観光名物として観光資源として餃子を扱い始めてですね、宇都宮のように餃子のシンボルがあったりだったりとか、キラッセみたいな地元の餃子がまとめて食べられるみたいな施設とかは浜松にはなくて、浜松駅に降りてもですね、浜松餃子は一応あるあるんですけど、あんまり多くないですね。
なのでそういったところで言うと、浜松市の方は宇都宮市に比べるとあまり集約をせずにですね、緩やかに地元の餃子を観光資源化していってる。宇都宮の方は集中して徹底して、宇都宮の餃子っていうものをブランド化して徹底している。
なのでですね、実はあのさっき浜松餃子の定義っていうのはなんだって話もちょっとあるんですけど、宇都宮餃子の定義は宇都宮餃子会がしっかり決めてるんですが、浜松餃子の定義は浜松餃子学会が定義してるけど、一般的にただの市民団体が言ってるだけなんで、そこにブランドとしてはですね、拘束力がない。で、浜松餃子っていう商標も取られてるわけでもないですし、浜松餃子の定義ってのは一応浜松餃子学会が決めていることとしては浜松市内で製造されており、
かつ製造者が3年以上浜松に在住していることということでございまして、逆に言うとですね、それ以外に定義がないんですね。さっきのもやしとか円盤とかそういったことは浜松餃子の定義として入ってなくて、かつもう少しちょっと責めてことを言いますと、浜松市内に3年以上居住している餃子に関係ない人が作っててもいいですし、
浜松市内で製造していることだけで良くて、原材料はどこでもいいということでございまして、極端なことを言うと中国産の材料を浜松に持ってきて全く関係ない人が作っても浜松餃子と言えちゃうというふうなちょっと緩やかな定義なんですね。まあそれでもですね、一応浜松餃子の定義ということはあって、で、かつやっぱり市民的にも円形に焼いて燃やしておっているという始末スタイルがですね、浜松餃子のイメージとして強く定着しているというところがあります。
なんですけど、浜松餃子というのは誰でも言っていいことになってますので、結果的にですね、浜松餃子のブランドとしては誰も守っている人がいないっていうのと、浜松餃子っていうものの味のクオリティを誰も担保しないということで、そこら辺がね、個人的に見ると課題かなっていうふうにね、浜松餃子に関しては思っております。
ということで、今回は浜松餃子をですね、巡っていきましたけれども、今日の最後の一言本音は、私のお勧めする浜松餃子というところでご紹介したいと思いますけど、その前にですね、今日のお話のまとめですね、浜松餃子ってなんでこんなに有名になったのか、地域の食産業として、食文化としてですね、有名になったのかっていう点で言うと、キャベツとか豚肉の生産が地元でできること、
あとは戦後で、いろんな駅前で餃子を作り始めた人がいたっていうのは全国的にもそうなんだけど、それを好んで食べた人っていうのが工場で勤める人たちがいて、その工場っていうのが浜松に結構集中して多かったっていうことが一つ。
それを認知してですね、浜松市民の方々が浜松餃子学会を立ち上げて、B級グルメとして有名にして、家計調査のほうでもずいぶんと浜松が競り合うぐらいですね、消費金額が多かった。
購入頻度も高いですけども。というところで浜松の餃子っていうのが観光資源としても認められていったというところで、浜松の餃子っていうのが有名になったんだよって話でございました。
実際ね、食べてみたいなと思ったら浜松に行って食べるのが一番でございますね。
スーパーで買える浜松餃子っていうのもあるあるんですけど、やっぱり浜松で食べる時の方が絶対うまい。
なんでかって言うと、タレが美味しいっていうところもありますね。
ぜひね、浜松餃子ですね、タレをつけて食べていただきたい。
浜松餃子の文化
ちなみに私一度ね、昔浜松でいろんな餃子を集めて販売するみたいなことも実験的にやったんですけど、タレなしでも美味しいですよって言ってるにも関わらず、タレなしは食わんっていう方が浜松結構いらっしゃったっていうのも印象的でございました。
それがですね、やっぱ浜松っていうのは餃子はタレで食うもんだっていう風な文化があるのかなっていう風に個人的に感じております。
そんなですね、浜松餃子ですね、後ほども私ご紹介しますけど、あなたの好きな浜松餃子はですね、あったらぜひ教えていただきたいなと思っております。
この番組キク餃子では、お聞きいただいている皆さんからの餃子にまつわるエピソードや疑問やリクエストも大募集しております。
ぜひコメントやメッセージをお寄せください。
情報の送り先は焼き餃子協会のホームページ、gyoza.or.jpからキク餃子の特設ページにアクセスしていただいて、ホームからお送りいただければと思います。
そしてお聞きいただいているキク餃子はですね、こういった浜松餃子の話だけじゃなくて、全国各地の餃子についてもご紹介していきたいなと思っております。
さまざまな餃子の話題を紹介しておりますので、お聞き逃しのないようにspotify、apple podcast、youtube music、listen、amazon musicでキク餃子と検索してフォローしていただければと思います。
キク餃子のキクは耳へんのキクでございます。
そしてついでにですね、番組の高評価もいただけたらとても嬉しいです。
ということで今日の一言本音でございます。一言では終わらないんですけども、ぜひここにいてほしいというのは何件かあるんですけど、まず一つ目A福さんというですね、ここはお肉がうまいですね。
浜松餃子ってキャベツのイメージがすごくあると思うんですけど、お肉もしっかりと食感もあって弾力もあって旨味もあってですね、美味しい。
まあ結構これは全国スタンダードっていうより関東風に近いのかなっていう感じがしますけども、A福さんぜひ行ってみてください。
あともう一つは福道さんですね。ここは超有名店なんで、結構食べ行ったことある方多いかと思いますけど、すごく行列っていうか入れなかったみたいな人たちも多くいらっしゃるんで、
ぜひね、営業時間だったりとかを気にしながら早めに行ってほしいんですけど、駐車場結構ありますので、まず駐車場でね、まずついて待機しながら福道さん入っていただきたいんですけど、福道さんもですね、味が結構しっかりしてまして、何が味がすごいいいかというと揚げ具に近いような焼き方ですね。カリカリしてるんですね。
ここの餃子は本当に一度食べていただくと、浜松餃子ってこういうものもあるんだなというふうに思うぐらいですね、皮が美味しい餃子でございました。
あともう一つ、あと二つ紹介したいな。門屋さん、浜松って餃子だけじゃなくてですね、塩州焼きっていうですね、お好み焼きですね。塩州焼きってお好み焼きが結構名物だって地元の方おっしゃってですね、その塩州焼きと餃子が食べられる店は門屋さんだって言われて、地元の人に聞いて行ったんですけど、やっぱめちゃくちゃ美味しくて、焼き方は小麦粉だったりとかそういったものもきっといろいろと美味しいものを使ってらっしゃるのかなっていうふうな、すごくなんて言うんですかね、
クラシックから言ったら地元の味みたいな餃子でございました。ぜひね、餃子とお好み焼きと焼きそば食べて帰る。これパンパンになりますね。あと4つ目、最後にですね、ちょっとご紹介したいのが、むつみ屋さんっていうですね、団子屋さんがあるんですけど、団子屋さんが出してる餃子もですね、なかなか美味しいんですけど、ここ結構お店の作りとしてもすごく大きな一軒家を改装したみたいなお店なんですけど、
餃子も当然美味しいんですけど、団子も美味い。団子屋さんですからね、団子も美味いんですけど、自分は餃子を食べて家族には団子を持ち帰るっていうですね、そんなことで言ってみましたけど、このむつみ屋さん面白いのが、実は作ってる、このむつみ屋さんの成り立ちがですね、もともと餃子屋さんとかじゃ、団子屋さんとかじゃなくて、なんとここアルミホイール、車のホイール屋さんなんですね。ホイールメーカーなんですよ。
園芸っていうホイールメーカーが、なぜかこういったむつみ屋っていう名前の餃子屋さんやっててですね、面白いな。全然お店に行ってもそのアルミホイール感全くなくて、すごくクラシカルな木の作りのお店だったりするんですけど、そういったものもありましてですね、浜松の幅広さを感じるところであります。
前にご紹介したですね、浜太郎とかも駅前だったりとか、あとは高速の北の方ですかね、の方にあったりとかですね、ありますので、ぜひ浜松餃子、本当にいろんな種類があって、ただ駅前だけじゃない、駅前にはもう、駅前にはね、いしまつとかむつぎ区だったりとか、あと駅の上の方にこみはちんですね、そういった有名な店がありますけど、本当においしい餃子屋さんはそれだけじゃなくて、浜松全域に散らばってるというか、浜中の方に行ったり、東の方の岩田の方に行ったりとか、住宅街とか、
工場地帯の方に行った方がおいしい餃子屋さんが見つかるかなと思いますので、ぜひね、浜松行ったら車を借りてですね、いろんなとこ行ってみていただけたらと思います。
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