1. ごりの堂々巡り
  2. #15 介護現場からのレポート ..
2023-01-20 22:52:00

#15 介護現場からのレポート 処方薬の在り方

介護

認知症

暴力行為

精神薬

肯定感

シャドーイング

介護する側の認知にも差分がある

送り出したい家族+ケアマネ

受け入れたい施設職員+相談員 

相談される医師

00:03
毎度、ごりです。 今日もね、ちょっとまた介護の話を、介護に関する話をね、したいと思うんですけれども、
よろしくお願いします。 今日はね、その、まあ認知症ってね、やっぱり何回も出てくる、当たり前のことだと思うんですけれども、認知症っていうね、
ことに対してのね、我々現場の人間がどういうふうに考えているのか、っていうことの一つをお話ししたいと思います。
えーとですね、まぁちょっとイライラしてるっていうかね、何をイライラしているかというとですね、
現場サイドの人間が考えていることと、 ご家族さんやケアマネージャーさん、あとドクター、ドクターはご家族さんや
ケアマネさんから言われることに対しての反応なので、まぁドクターは違うのかな。 でもね、ご本人を目の前にしてる、目の前にしての薬の処方なので、ドクターもなーって思っちゃうんですけれども、
ちょっとね、なんかいきなりね、モヤモヤした感じで喋ってますけれども、
何をね、言いたいかと言うとですね、 利用者さんですね、
暴力行為がある方がいるわけですね。 その利用者さんはですね、混乱してくると、混乱してくるって言い方もおかしいんですけどもね、
非常にその方の中のロジックは出来上がってるんですね。 で、怒ってしまって、
何をやってるんだということで、手が出る。 で、手が出る相手というのは男性職員なんですね。
で、僕がいるフロアでは男性職員は今2人なので、まあどちらかですね。 とにかく男性にしか手を出さないので、非常に紳士的だなぁなんて思うわけですよ。
で、僕自身はですね、 学生時代、若い頃に格闘技をちょっとやってたこともあって、
大半のことではちょっとびっくりしたりとか、殴られたとしても痛いと思ったとしても、 だからなんだって思ってしまうぐらいの感覚の持ち主なのでね。
暴れられても蹴られようが殴られようが、それ以上のことを今まで経験してますので、 だからなぁ兄と。
やられるね。僕個人としては思うんですけれども、 実際ね、暴力行為というのは
1対1の関係ではなくてですね、暴力を 行っている利用者さん、そして被害を受ける我々スタッフ、
そこだけではなくて、実際あの、見ている方ですね。 見ている利用者さん、他にね、見ている利用者さんもいますので、
03:06
そこが非常に問題になってくる部分なんですよね。 まあね、結局興奮している方を見ると、
普通ね、一般の方っていうのはやっぱり驚いちゃいますよね。 びっくりするわけですよ。
いくらね、僕が平気でも、僕に対して殴る蹴るを行っている人を見れば、 まあ常識的に考えれば、どんびきだと思うんですよ。
で、まあ僕はまたね、僕もね悪いのかもしれませんね。 あの、ヘラヘラしてますんでね。大したことないので、
ヘラヘラしてしまうので、余計にちょっと不気味さが出てしまうのかもしれませんけども、 まあちょっとね、そうやって暴力行為が出る方がいました。
で、まあご家族の方がね、まあそういうふうに興奮した時があれば、 これを使ってくださいということで、
トンプク薬としてリスペリドンというお薬が出ているんです。 このリスペリドンというお薬はですね、まあ結構介護の現場、
日常対応している介護の現場にいると、見ることの多いお薬ではあるんですけども、 興奮状態の人の
興奮を抑える、そういう効果を狙っての処方がされている、そういうお薬ですね。 まあ確かにね、先ほどの利用者さんで言えば、興奮して怒っている。
それを抑えるためのお薬だと考えれば、間違いのない処方なのだと思う部分も多いと思うんですけれども、
現場でね、その方を見ている我々としては全くその処方はあっていませんよと、 声を大にして言いたい部分があるんですね。
我々ね、現場で仕事をしている人間としては、 最終的な現象を抑えたいんではないんです。
ここわかりますかね。怒っている人を収めたいわけではなくてですね、 怒る原因を抑えてあげたい。そこをお薬でコントロールし、もしね、お薬で
コントロールするのであれば、その なぜその人が怒るまでに至るのかと、そこに至るまでの原因の部分にアプローチする
お薬があれば、そういうものを処方していただきたいと。 まあそれがないのであれば仕方がないと思う部分なんですね。
まあこれあの本当に現場にいる人間じゃないとちょっとわかりにくいのかもしれませんけれども、 まあ本当にあの一例だと思って聞いてください。
06:03
まあそのね、男性職員にだけ暴力を振るう。 これね、
1から説明するとですね、その利用者さんは基本的に職員に対してシャドーイングという行為を行います。 シャドーイングというのは、
まあ簡単に言うと、つきまといですね。 つきまとう、どれぐらいつきまとうかというと、真後ろにずっとついてきます。職員が
移動するたびにずっとついてきます。 例えば
〇〇さん、ここが〇〇さんの今日のお席なので、座って テレビを見ていてもらってもいいですか?
まあもしくはね、何かこう本でも読みますか? 何か
暇であればパズルなんかをしてみますか? もしくはね、タオルを一緒に畳んでみませんか?とかね。
いろんなこの提供ですね。それをするんですけれども、一切そういうところには興味は示さないんですね。
で、その方が興味を示すものはというと、仕事なんですよ。 で、この仕事というのは職員であったりとか、または他の利用者さんがやっている作業に対してのアプローチになるわけですね。
で、結局お手伝いをしてあげたい。 何か我々職員であったり、利用者さん、他の利用者さんが困っているのであれば、その方は手伝ってあげたい。
そういう気持ちでいっぱいなんですね。 善意の塊なんです。善意なんですよ。本当に良い人なんです。
何も悪意がない。全てに対しての善意なんですね。 なので多分想像するにすごく良い仕事をする上でね、すごく良い上司だったんだろうなと思います。
困っている人がいれば手助けをしてくれる。 そういう
気持ちの強い、そういう方だったんだと思うんです。 で、これがですね、まあ認知症というね、
病気を患った場合、入ってくる情報、インプットされる情報がもう歪んでいます。 いろんな理由があると思いますが、もう入ってくる情報が歪んでいますので、
目の前にいる相手が知り合いか知り合いでないかということはもう全くなくなってきます。 ただもう全てそこにいる
登場人物は自分の部下で、 常に必ず
困っているんだと。そして自分はそれを助けてあげようというふうに思っているわけですね。 どこに悪意があるんでしょうかね。
悪意はないんですよ。リスペリドンっていうものを使うときには興奮、 なんらかのそこには混乱と興奮があるように思うんですけれども、
09:11
その方の中では混乱は、 予想から見れば混乱はしてるんですよ。でもその方の中では混乱はしてないわけですよね。
自分は常に正しい行いをしている人のために行動してあげようとしているわけですね。 ところがですね
職員としてはずっとつきまとわれると、 ひらたく言えばですよ、口悪いですよ、鬱陶しいんですよ
ですよね。24時間とは言わないですよ。寝る時間もありますからね。でも朝起きて
おトイレを済ませて、お部屋から出てくるともうスタッフの方に来て、 今日はどうだ、なんか大丈夫かとかね。そういう感じでもうお話が始まるわけですね。
もう完全に上司です。そこからスタッフがバタバタ他の利用者さんのところに行っておむつの交換であったりとか、
ピンポンコールが鳴って走っていけば、 そこに必ずついてくるおむつ交換のところにもついてきてるわけですよ。
入ってきてもらっては困るわけですよね。プライバシーってものがありますので。 ところがもうそういうプライバシーという感覚はないわけです。
その方にとってはもう仕事をしている、目の前で仕事をしているスタッフ、そこにしかフォーカスが行ってないので、
他の会議を開場されている利用者さんは目に入らないわけですね。
そういう感じでシャドーイングをするその利用者さんがいて、我々としてはそのシャドーイングをする理由というのは
自己肯定感の低さだと思っています。 その人はもともと仕事でかなり頑張っていた方なんだと想像ができるわけですね。
その仕事ができる方がどこに行っても嫌な顔される。
まあそうですよね。付きまとわれていればスタッフもちょっと向こう行ってほしいなぁという顔しますよね。しょうがないと思うんですよ。
ちょっと向こう行っててくれないって言いたくなりますし、ちょっとここに座っておいてくれないって言いたくなると思うんです。
言わなかったとしても顔に出ますよね。そうするとなんで自分の部下、俺はこんなに
善意で助けてやろうとしているのにこいつはこんな表情をして、何かを俺を遠ざけようとする。
なんでこんなことをするんだこいつはっていうのがだんだんだんだん積み重なっていくわけですね。
それが積み重なっていって何が起こるかというと、介護の現場というのは非常に女性のスタッフの多い現場でして男性職員っていうのは
12:02
結構少ないんですね。女性が多い女性のスタッフに付きまとっていて
女性がバタバタしている。でその怒ってしまう利用者さんというのは男性職員に対してお前が何とかしてやれと。
男だろ。お前が何とかしてやれ。もうここの理屈はないわけですよ。別に仕事ですから男性も女性も全く関係ない上下もない状態で仕事をしてますので
男性が何かをしなければいけないということはなくて、みんなそれぞれ自分の仕事をやっていますので
男性が女性を助けなければいけないという場面というのはないんですけれどももうダメなんですね。
そこがもう認知の歪みが存在しているのでもう男性職員に対してなんでお前はねこの困っている女性職員に対してそんな
無関心なんだみたいな雰囲気が出てくるわけですね。難しいですよね。本当にその方はそこの時点で善意で
発言をして行動していますのででその結果積み重なった先にある怒りを爆発させるというこの行為
どこを止めるべきなのかなぁと思うわけですね。この爆発するところ止めてもなんの
導火線がジリジリジリと導火線に火がついて最終的に爆発するところを止めたりもしょうがないと現場の人間は今考えているんですね。
結局その自己肯定感が低いのでシャドウィングをして自分が役立つことを証明してみせたいという感じでいろんなことに
一丁噛みですね口を挟んできてどうだなんだ大丈夫か 問題ないかみたいなことを言ってくるわけですけども
結局その自己肯定感が低いっていうことは 不安なんですよねとても不安
ものすごい自分がこう不必要な人間なように感じる無力な人間のように感じる だから怖いんですよね
怖いが故に自分が役に立つことを証明したいであればですよ 怒りの部分爆発する部分を抑えるのではなくてもうその
導火線を長くするもしくは火がつきにくくするそういう対応 まあどうせねお薬を出すのであればそういう対応を
できるように配慮していただけないかなというのが現場の人間の考えだったりする わけですね
相談員生活相談員というね方は現場の職員と キャーマネージャーさんそしてご利用者さんの家族を使う
15:04
そういう立場のねそういう役割の人間なわけですね でここの人間たちが
例えば暴力行為がありましたというワードに引っ張られてしまって現場の人間が この人不安でウロウロしちゃってついてくるんだよっていうそっちが
フォーカスされずね暴力を振るうという方にだけ 相談員さんのフォーカスが入ってしまうと全く
違う処方になってしまう わけですよねどうせお薬をもらっていただくなら本当に意味のある処方をして
いただきたい 本当にまあなんでねこのまあ僕はもともとがね
神宮し柔道制服しということで医療系の人間ですし まあ結構自分でいろいろとこう勉強してきた
自分でっていうかね研修会ですよね 神宮師としてであったりとか
介護の職員としてであったりとかまああと僕はの 障害をね持ってる方の
介護介護じゃないやえっとごめんなさい8障害を持っている 児童のボランティアですねボランティアであちこち顔を出すこともあったりするん
ですねそういうことであったりとかまああとはの 慶長というね慶長
人の話を聞くというねそういうことも やってますでそうなってくるとまあなんとなく見えてくるまあ特に僕の場合は
一番深かったのは神宮師としてやっている時に 認知行動療法というねそういう
知識に触れる機会がありまして
何の資格もあるわけではないんですけれども 研修に
参加する機会があっていろいろとお話を聞くことがありました まあこれは精神科領域のね
話になるんだと思うんですけれどもまぁいろいろとね いろんな研修を受けてくる中でそういう
認知行動療法という対応対応方法というんですかね そういうことを
勉強してみて何をね困っているのか何が本当にその人にとっての問題なのかという そういうところがね
少し見える少しだけね見えるような気がしてるんですね なので
まあこんなことを言ってしまうんですけれどもまぁ実際僕はもうはっきり言うんです その生活相談員相談員さんにも
18:03
この方がね怒って僕たちを殴ること自体は何の問題もないよと ただし殴ること自体は他の利用者さんに影響が強いですよ
でこの殴る行為を止めて欲しいんではなくてこの方が不安に駆られている もう自己肯定感が非常に低くて不安に不安に不安に駆られて不安の塊
その不安の塊が歩いているそこを何とかしてあげたい そういうところのお話をぜひしていただけませんかという
ことなんですよねでこれが結局間一人返してしまうので僕がねいくらそういう話を してもその相談員さん
僕の伝えたことがそのまま相手のケアマネージャーさんやご家族に伝わっている わけではないので結局そこで相談員のバイアスがかかることで
僕自身が考えているような ニュアンスが伝わっていないのかなぁという気がしています
まあ本当にね じゃあお前が相談やれやっていうふうに言われると思うんですけど僕は相談やり
たいんですよ 自分自身でもねそれは
向いてるのかなぁと思ってるんですけども まあこれはねもうしょうがないですね希望を出しても
自分の職場の中での異動が認められない どういう理由でかは知りません
異動が認められないのであればもう仕方ないですねあまんじて受けております 僕自身ね本当にケアマネさんにね
言ってあげたい本当にその認知症の方っていうのはインプットが 歪んでいる部分もあればさらにはアウトプットも歪んでるわけですね
なのでその方の行動から見える 気持ちですね感情というものを代弁するそういうことができればいいかなぁと
なんでまぁ本当はね僕を担当者会議に呼べようと まあねリハビリ担当担当者会議に呼んでくれるケアマネさんは本当にいませんのでね
なかなかねいませんのであれですけどもまぁちょっとね できるだけ頑張って
こういうところをケアマネさんやご家族さん そして担当のドクターに知ってほしいなぁということがわかりやすいようにね
喋ることができたらなぁそれももっともっと 自分が喋るスキルが上達したらなぁと毎日考えているわけですね
なんか喋ってたら結構長くなっちゃいましたね本当に切ない思いで 現場で仕事をしているわけですね別に本当にね
あの年配の方に殴られて僕は怖いと思うことはないです まあ女性の職員は怖いと思うでしょうけども
21:03
相当の音がなければ僕は怖いと思うことはないです はっきり言ってそれよりも怖いもいっぱいしてきましたから
ねまあいろいろありますよね ものが飛んでくるとか椅子が飛んでくるとかね棒で棒その相手が棒を持ってるとかね
いろいろあるんですよあるんですけどいいんですよそんなことどうでも あの
血が出てもそう簡単に死ぬもんでもないですしね まあしどうせどうせなんかあって死ぬなら死ぬでもそうその時はしょうがないですよ
まあでもとにかくね 困っているよっていうことを言えない利用者さん
自分はもっと頑張れるんだもっと自分 が役に立つんだってことを
言葉で言えないそういう人のね気持ちに寄り添った 介護が
できたらなぁとまあというかまあそこまでの不安にさせたくないんですよね 不安にさせちゃったらもうそれは悪い会合じゃないのかなっていうふうに思って
みますいますまあねちょっとここから先ちょっと言葉を積むことが難しくなってき ましたので今日はこれで終わりたいと思います
何かちょっとこう感じていただくことができればね ちょっと話した回もあるのかなとなかなか僕の中ではまだすっきりしてませんので
まだ何か言い足りない部分があるんだと思っていますけども今日はこのあたりで終わり にしたいと思います
ありがとうございましたまたよろしくお願いします
22:52:00

コメント

スクロール